JPH05243899A - セラミックフィルタ - Google Patents
セラミックフィルタInfo
- Publication number
- JPH05243899A JPH05243899A JP7550892A JP7550892A JPH05243899A JP H05243899 A JPH05243899 A JP H05243899A JP 7550892 A JP7550892 A JP 7550892A JP 7550892 A JP7550892 A JP 7550892A JP H05243899 A JPH05243899 A JP H05243899A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- temperature characteristic
- frequency
- output side
- input side
- Prior art date
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- Pending
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック振動子の周波数温度特性を厳しく
することなく位相温度特性を良好にする。 【構成】 入力側のセラミック振動子１の周波数規格が
ａ＝５００ｐｐｍ、出力側のセラミック振動子２の周波
数規格がｂ＝２０００ｐｐｍ、入出力インピーダンス比
がｎ＝５０として、出力側であるセラミック振動子２の
周波数規格をｂ（１−ａ）ｎとして算出すると、５００
×（１−０．９）×５０＝２５００となり、実際におけ
る出力側のセラミック振動子２の周波数規格が２０００
ｐｐｍとなって（２）式を満足し、セラミックフィルタ
の位相温度特性は、２５℃を基準として±５ｄｅｇ内で
非常に安定な特性を示す。
することなく位相温度特性を良好にする。 【構成】 入力側のセラミック振動子１の周波数規格が
ａ＝５００ｐｐｍ、出力側のセラミック振動子２の周波
数規格がｂ＝２０００ｐｐｍ、入出力インピーダンス比
がｎ＝５０として、出力側であるセラミック振動子２の
周波数規格をｂ（１−ａ）ｎとして算出すると、５００
×（１−０．９）×５０＝２５００となり、実際におけ
る出力側のセラミック振動子２の周波数規格が２０００
ｐｐｍとなって（２）式を満足し、セラミックフィルタ
の位相温度特性は、２５℃を基準として±５ｄｅｇ内で
非常に安定な特性を示す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックフィルタに
関し、特に、タイミング抽出用として使用して好適なセ
ラミックフィルタに関する。
関し、特に、タイミング抽出用として使用して好適なセ
ラミックフィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】Ｔ型バンドパスフィルタ型のセラミック
フィルタにおける伝送特性を図３に示す。図に示すよう
に、フィルタの中心周波数ｆo での位相変化はセラミッ
ク振動子の周波数温度特性により変化する。
フィルタにおける伝送特性を図３に示す。図に示すよう
に、フィルタの中心周波数ｆo での位相変化はセラミッ
ク振動子の周波数温度特性により変化する。
【０００３】一方、セラミック振動子はセラミックを材
料としており、周波数の温度特性の変動が大きいので、
厳格な規格を満足する周波数温度特性の良いセラミック
振動子だけを使用してセラミックフィルタを構成してい
た。図４は、入力側のセラミック振動子と出力側のセラ
ミック振動子の周波数温度特性を示しており、入力側の
セラミック振動子は−１０〜７５℃の温度範囲で２５℃
を基準として±５００ｐｐｍの規格内にあり、出力側の
セラミック振動子は±２０００ｐｐｍの変化量となって
規格外にある。このように、入力側は周波数温度特性が
良く、出力側は同特性が良くない状態を示している。
料としており、周波数の温度特性の変動が大きいので、
厳格な規格を満足する周波数温度特性の良いセラミック
振動子だけを使用してセラミックフィルタを構成してい
た。図４は、入力側のセラミック振動子と出力側のセラ
ミック振動子の周波数温度特性を示しており、入力側の
セラミック振動子は−１０〜７５℃の温度範囲で２５℃
を基準として±５００ｐｐｍの規格内にあり、出力側の
セラミック振動子は±２０００ｐｐｍの変化量となって
規格外にある。このように、入力側は周波数温度特性が
良く、出力側は同特性が良くない状態を示している。
【０００４】かかるセラミック振動子を使用したセラミ
ックフィルタの位相温度特性を図５に示しており、−１
０〜７５℃の温度範囲において２５℃を基準として±１
５ｄｅｇの位相変化を示している。すなわち、セラミッ
ク振動子の周波数温度特性が良くないと、セラミックフ
ィルタの位相温度特性も良好とはならない。
ックフィルタの位相温度特性を図５に示しており、−１
０〜７５℃の温度範囲において２５℃を基準として±１
５ｄｅｇの位相変化を示している。すなわち、セラミッ
ク振動子の周波数温度特性が良くないと、セラミックフ
ィルタの位相温度特性も良好とはならない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のセラミ
ックフィルタにおいては、周波数温度特性の良いセラミ
ック振動子を使用しなければ位相温度特性を良好にでき
ないため、セラミック振動子の周波数温度特性を厳格に
しなければならず、歩留まりが悪くなるという課題があ
った。
ックフィルタにおいては、周波数温度特性の良いセラミ
ック振動子を使用しなければ位相温度特性を良好にでき
ないため、セラミック振動子の周波数温度特性を厳格に
しなければならず、歩留まりが悪くなるという課題があ
った。
【０００６】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、セラミック振動子の周波数温度特性を厳しくす
ることなく位相温度特性を良好にすることが可能なセラ
ミックフィルタの提供を目的とする。
もので、セラミック振動子の周波数温度特性を厳しくす
ることなく位相温度特性を良好にすることが可能なセラ
ミックフィルタの提供を目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１にかかる発明は、セラミック振動子を直列
に接続するとともに、両セラミック振動子の接続部をコ
ンデンサを介して接地したＴ型のバンドパスセラミック
フィルタにおいて、上記セラミック振動子のうち入力側
に周波数温度特性の安定なセラミック振動子を用いた構
成としてある。
め、請求項１にかかる発明は、セラミック振動子を直列
に接続するとともに、両セラミック振動子の接続部をコ
ンデンサを介して接地したＴ型のバンドパスセラミック
フィルタにおいて、上記セラミック振動子のうち入力側
に周波数温度特性の安定なセラミック振動子を用いた構
成としてある。
【０００８】また、請求項２にかかる発明は、請求項１
に記載のセラミックフィルタにおいて、入力側と出力側
のインピーダンス比が１：ｎとなるようにするととも
に、各セラミック振動子の周波数変化による当該セラミ
ックフィルタの位相規格配分をａ：（１−ａ）としたと
きに、入力側のセラミック振動子の周波数温度特性規格
がｂ、出力側のセラミック振動子の周波数規格幅がｂ
（１−ａ）ｎかつｎ（１−ａ）＞１となるように構成し
てある。
に記載のセラミックフィルタにおいて、入力側と出力側
のインピーダンス比が１：ｎとなるようにするととも
に、各セラミック振動子の周波数変化による当該セラミ
ックフィルタの位相規格配分をａ：（１−ａ）としたと
きに、入力側のセラミック振動子の周波数温度特性規格
がｂ、出力側のセラミック振動子の周波数規格幅がｂ
（１−ａ）ｎかつｎ（１−ａ）＞１となるように構成し
てある。
【０００９】
【作用】上記のように構成した請求項１にかかる発明に
おいては、セラミック振動子を直列に接続するととも
に、両セラミック振動子の接続部をコンデンサを介して
接地してあるが、出力側のセラミック振動子のインピー
ダンス変化の効果は入力側のセラミック振動子のインピ
ーダンス変化の効果より小さく、少なくとも入力側にお
けるセラミック振動子の周波数温度特性が安定なので、
セラミックフィルタの位相温度特性を安定させる。
おいては、セラミック振動子を直列に接続するととも
に、両セラミック振動子の接続部をコンデンサを介して
接地してあるが、出力側のセラミック振動子のインピー
ダンス変化の効果は入力側のセラミック振動子のインピ
ーダンス変化の効果より小さく、少なくとも入力側にお
けるセラミック振動子の周波数温度特性が安定なので、
セラミックフィルタの位相温度特性を安定させる。
【００１０】また、上記のように構成した請求項２にか
かる発明においては、入力側と出力側のインピーダンス
比を１：ｎ、各セラミック振動子の周波数変化による当
該セラミックフィルタの位相規格配分をａ：（１−
ａ）、入力側のセラミック振動子の周波数温度特性規格
がをｂ、出力側のセラミック振動子の周波数規格幅をｂ
（１−ａ）ｎかつｎ（１−ａ）＞１として作動する。
かる発明においては、入力側と出力側のインピーダンス
比を１：ｎ、各セラミック振動子の周波数変化による当
該セラミックフィルタの位相規格配分をａ：（１−
ａ）、入力側のセラミック振動子の周波数温度特性規格
がをｂ、出力側のセラミック振動子の周波数規格幅をｂ
（１−ａ）ｎかつｎ（１−ａ）＞１として作動する。
【００１１】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図１は、本発明の一実施例にかかるセラミック
フィルタの回路図である。同図において、１は入力側の
セラミック振動し、２は出力側のセラミック振動子、３
はコンデンサであり、セラミック振動子１，２を直列に
接続するとともに、両セラミック振動子１，２の接続部
をコンデンサ３を介して接地してＴ型のバンドパスセラ
ミックフィルタを構成している。
明する。図１は、本発明の一実施例にかかるセラミック
フィルタの回路図である。同図において、１は入力側の
セラミック振動し、２は出力側のセラミック振動子、３
はコンデンサであり、セラミック振動子１，２を直列に
接続するとともに、両セラミック振動子１，２の接続部
をコンデンサ３を介して接地してＴ型のバンドパスセラ
ミックフィルタを構成している。
【００１２】ここで、フィルタの位相温度規格に対して
セラミック振動子１，２の周波数温度特性が及ぼすフィ
ルタの位相規格配分をａ：（１−ａ）とするとともに、
入力側であるセラミック振動子１の周波数温度特性規格
をｂとして、出力側であるセラミック振動子２の周波数
規格をｂ（１−ａ）ｎとしている。また、セラミックフ
ィルタの入出力インピーダンス比を１：ｎとしている。
セラミック振動子１，２の周波数温度特性が及ぼすフィ
ルタの位相規格配分をａ：（１−ａ）とするとともに、
入力側であるセラミック振動子１の周波数温度特性規格
をｂとして、出力側であるセラミック振動子２の周波数
規格をｂ（１−ａ）ｎとしている。また、セラミックフ
ィルタの入出力インピーダンス比を１：ｎとしている。
【００１３】セラミック振動子１のインピーダンスをＺ
ａ、セラミック振動子２のインピーダンスをＺｂ、コン
デンサ３のインピーダンスをＺｃとすると、本セラミッ
クフィルタの伝送量は、 １／２（Ａ√（ｎ）＋Ｂ／√（ｎ）＋Ｃ√（ｎ）＋Ｄ√（１／ｎ）…（１） 但し、 Ａ＝１＋（Ｚａ／Ｚｂ） Ｂ＝Ｚａ＋Ｚｃ＋ＺａＺｃ／Ｚｂ Ｃ＝１／Ｚｂ Ｄ＝１＋Ｚｃ／Ｚｂ である。
ａ、セラミック振動子２のインピーダンスをＺｂ、コン
デンサ３のインピーダンスをＺｃとすると、本セラミッ
クフィルタの伝送量は、 １／２（Ａ√（ｎ）＋Ｂ／√（ｎ）＋Ｃ√（ｎ）＋Ｄ√（１／ｎ）…（１） 但し、 Ａ＝１＋（Ｚａ／Ｚｂ） Ｂ＝Ｚａ＋Ｚｃ＋ＺａＺｃ／Ｚｂ Ｃ＝１／Ｚｂ Ｄ＝１＋Ｚｃ／Ｚｂ である。
【００１４】（１）式に示すように、出力側であるセラ
ミック振動子２のインピーダンスＺｃは第２項と第４項
に表れて伝送量に影響を与えている。従って、ｎが大き
くなると第２項と第４項の値は小さくなり、セラミック
振動子２の影響が小さくなることを示す。セラミック振
動子１，２の周波数温度特性は、図４に示すものと同等
であり、入力側のセラミック振動子１については−１０
〜７５℃の範囲内において２５℃では±５００ｐｐｍの
変化量となっており、出力側のセラミック振動子２につ
いては±２０００ｐｐｍの変化量となっている。
ミック振動子２のインピーダンスＺｃは第２項と第４項
に表れて伝送量に影響を与えている。従って、ｎが大き
くなると第２項と第４項の値は小さくなり、セラミック
振動子２の影響が小さくなることを示す。セラミック振
動子１，２の周波数温度特性は、図４に示すものと同等
であり、入力側のセラミック振動子１については−１０
〜７５℃の範囲内において２５℃では±５００ｐｐｍの
変化量となっており、出力側のセラミック振動子２につ
いては±２０００ｐｐｍの変化量となっている。
【００１５】入出力インピーダンス比を５０倍とした場
合における、セラミックフィルタの位相温度特性を図２
に示す。同図に示すように、２５℃を基準として±５ｄ
ｅｇ内で非常に安定な特性を示している。これは、入力
側のセラミック振動子１の周波数規格がａ＝５００ｐｐ
ｍ、出力側のセラミック振動子２の周波数規格がｂ＝２
０００ｐｐｍ、入出力インピーダンス比がｎ＝５０とし
て、出力側であるセラミック振動子２の周波数規格をｂ
（１−ａ）ｎとして算出すると、 ５００×（１−０．９）×５０＝２５００…（２） となって、実際における出力側のセラミック振動子２の
周波数規格が２０００ｐｐｍとなって（２）式を満足し
ているからである。
合における、セラミックフィルタの位相温度特性を図２
に示す。同図に示すように、２５℃を基準として±５ｄ
ｅｇ内で非常に安定な特性を示している。これは、入力
側のセラミック振動子１の周波数規格がａ＝５００ｐｐ
ｍ、出力側のセラミック振動子２の周波数規格がｂ＝２
０００ｐｐｍ、入出力インピーダンス比がｎ＝５０とし
て、出力側であるセラミック振動子２の周波数規格をｂ
（１−ａ）ｎとして算出すると、 ５００×（１−０．９）×５０＝２５００…（２） となって、実際における出力側のセラミック振動子２の
周波数規格が２０００ｐｐｍとなって（２）式を満足し
ているからである。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力側に
周波数温度特性の安定なセラミック振動子を使用するこ
とにより、位相温度特性を安定させ、出力側のセラミッ
ク振動子の周波数温度特性を厳格にしなくても良くなる
ので、部留まりを向上させることが可能なセラミックフ
ィルタを提供することができる。
周波数温度特性の安定なセラミック振動子を使用するこ
とにより、位相温度特性を安定させ、出力側のセラミッ
ク振動子の周波数温度特性を厳格にしなくても良くなる
ので、部留まりを向上させることが可能なセラミックフ
ィルタを提供することができる。
【図１】本発明の一実施例にかかるセラミックフィルタ
の回路図である。
の回路図である。
【図２】セラミックフィルタの位相温度特性を示す図で
ある。
ある。
【図３】セラミックフィルタの伝送特性を示す図であ
る。
る。
【図４】セラミック振動子の周波数温度変化率とセラミ
ックフィルタの位相変化との関係を示す図である。
ックフィルタの位相変化との関係を示す図である。
【図５】従来のセラミックフィルタの位相温度特性を示
す図である。
す図である。
１，２…セラミック振動子 ３…コンデンサ
Claims (2)
- 【請求項１】 セラミック振動子を直列に接続するとと
もに、両セラミック振動子の接続部をコンデンサを介し
て接地したＴ型のバンドパスセラミックフィルタにおい
て、 上記セラミック振動子のうち入力側に周波数温度特性の
安定なセラミック振動子を用いた構成としたことを特徴
とするセラミックフィルタ。 - 【請求項２】 上記請求項１に記載のセラミックフィル
タにおいて、入力側と出力側のインピーダンス比が１：
ｎとなるようにするとともに、各セラミック振動子の周
波数変化による当該セラミックフィルタの位相規格配分
をａ：（１−ａ）としたときに、入力側のセラミック振
動子の周波数温度特性規格がｂ、出力側のセラミック振
動子の周波数規格幅がｂ（１−ａ）ｎ、かつ、ｎ（１−
ａ）＞１となるように構成したことを特徴とするセラミ
ックフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7550892A JPH05243899A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | セラミックフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7550892A JPH05243899A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | セラミックフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05243899A true JPH05243899A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13578255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7550892A Pending JPH05243899A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | セラミックフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05243899A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5832338U (ja) * | 1981-08-20 | 1983-03-02 | 富士電機株式会社 | 誘導炉の温度測定装置 |
| JPS6139612A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-25 | Nec Corp | セラミツクフイルタ |
| JPS63228814A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-22 | Fujitsu Ltd | 圧電セラミツク振動子及びフイルタ |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP7550892A patent/JPH05243899A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5832338U (ja) * | 1981-08-20 | 1983-03-02 | 富士電機株式会社 | 誘導炉の温度測定装置 |
| JPS6139612A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-25 | Nec Corp | セラミツクフイルタ |
| JPS63228814A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-22 | Fujitsu Ltd | 圧電セラミツク振動子及びフイルタ |
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