JPH0524337B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0524337B2
JPH0524337B2 JP61106904A JP10690486A JPH0524337B2 JP H0524337 B2 JPH0524337 B2 JP H0524337B2 JP 61106904 A JP61106904 A JP 61106904A JP 10690486 A JP10690486 A JP 10690486A JP H0524337 B2 JPH0524337 B2 JP H0524337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impingement
duct
combustor
holes
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61106904A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS629157A (ja
Inventor
Baakurei Deibisu Junia Reuisu
Uooruzu Gutsudoin Uorutaa
Ibun Sutebaa Chaaruzu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=24950020&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0524337(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPS629157A publication Critical patent/JPS629157A/ja
Publication of JPH0524337B2 publication Critical patent/JPH0524337B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • F01D25/08Cooling; Heating; Heat-insulation
    • F01D25/12Cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/002Wall structures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/20Heat transfer, e.g. cooling
    • F05D2260/201Heat transfer, e.g. cooling by impingement of a fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/20Heat transfer, e.g. cooling
    • F05D2260/202Heat transfer, e.g. cooling by film cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/03044Impingement cooled combustion chamber walls or subassemblies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明はガスタービン機関、更に具体的に云
えば、高級なヘビー・デユーテイ・ガスタービン
機関の燃焼器からタービン段へ高温ガスを通す為
に使われる渡りダクトを冷却する装置に関する。
大形のヘビー・デユーテイ・ガスタービン機関
は、機関の第1タービン段に導入する為の高温高
エネルギ・ガスを発生する為に、並列に運転する
複数個の円筒形燃焼器段を用いるのが普通であ
る。第1タービン段が環状の高温ガスを受取るこ
とが好ましい。各々の燃焼段と第1タービン段の
間に渡りダクトを配置して、各々の燃焼器を出て
行くガスの流れの場を全体的に円筒形から、環の
一部分となる形に変える。この為、全ての渡りダ
クトからのガスの流れによつて、所望の環状の流
れが発生される。
周知の様に、熱機関が達成しうる熱力学的な効
率は、作業流体の最高温度に関係し、ガスタービ
ンの場合、この作業流体が燃焼器段を出て行く高
温ガスである。高温ガスの実現し得る最高温度
が、この高温ガスと接触する金属部品の動作温度
限界、及びこういう部品を高温ガス温度より低く
冷却する能力によつて制限される。この発明が対
象とするものもそうであるが、高級なヘビー・デ
ユーテイ・ガスタービン機関の渡りダクトを冷却
する課題は、現在知られている冷却方法が不適切
であつたり、或いは受入れ難い負担を伴なう為
に、困難なのである。
従来のヘビー・デユーテイ・ガスタービン機関
では、渡りダクトの外面全体が、圧縮機から吐出
される比較的低温の空気に露出している。この圧
縮機はガスタービンに対する全空気流を供給する
ものである。渡りダクトの外側を通つて燃焼器に
空気が流れることにより、受動的な冷却作用が行
なわれる。この受動的な冷却作用によつて、渡り
ダクトの外側のある部分は比較的よく冷却される
が、他の部分はあまりよく冷却されない。更に、
渡りダクトの外側の内、冷却作用が一番よくない
部分は、一般的に構造的に一層弱い区域であり、
こういう区域はその内側の高温ガスによつて一層
強く加熱される区域でもある。金属の温度が高す
ぎることによる破損を避ける為、最高の燃焼器出
口温度は、渡りダクトの一番冷却がよくない区域
の許容し得る最高金属温度に制限しなければなら
ない。ヘビー・デユーテイ・ガスタービンの燃焼
器の出口温度が、熱効率を高める為に上昇するに
つれ、渡りダクトの比較的高温の区域を積極的に
冷却する為に種々の手段が用いられている。その
燃焼器の出口温度が、ヘビー・デユーテイ・ガス
タービン機関で普通の大体2000℃よりかなり高く
なる様な高級なヘビー・デユーテイ・ガスタービ
ンでは、金属温度を許容し得るレベルに抑えるこ
とが出来る様に、渡りダクトの全面を積極的に冷
却しなければならない。
燃焼器の壁を冷却する公知の方法は、圧縮機か
ら吐出された空気が燃焼器の壁を通過することが
出来る様にし、その後この空気を、高温ガスとの
直接的な接触から保護する為の境膜として、その
内面に沿つて差向ける。この構成は、燃焼器の壁
が、高温ガスの温度よりかなり低い所で動作する
ことが出来る様にする。この境膜冷却方法は渡り
ダクトの限られた区域に対して、特に前に述べた
冷却作用のよくない区域に対して使われている。
然し、この様な境膜冷却を使うことも、燃焼器及
び渡りダクトの壁を冷却する為にだけ利用し得る
空気量によつて制限されている。この量は、燃焼
器に利用し得る全空気流量の30%未満であるのが
典型的である。高級なヘビー・デユーテイ・ガス
タービン機関では、境膜冷却の為に利用し得る略
全部の空気が燃焼器の壁を冷却する為に必要であ
り、渡りダクトの壁を冷却する為に利用し得る分
が殆んどない。この様に冷却空気流量の利用度が
限られるのは、燃焼器の全空気流量の大体半分
が、燃料の完全な燃焼の為に必要であり、更に1/
4の空気流量が、受入れることの出来る様な効率
並びに部品の寿命の為に、第1タービン段によつ
て要求される、燃焼器を出て行く高温ガスの希釈
及びその分布の整形の為に必要であることに由
る。ガスタービン機関の特定の設計の選び方に応
じて、こういう割合は若干変えることが出来る
が、種々の実際上の障害により、それから大幅に
ずれることはない。
渡りダクトの外側を冷却するのに使われる様に
なつた別の冷却方式は、渡りダクトの外面から短
かな距離だけ離して配置した衝突板、じやま板又
はスリーブを用いている。衝突スリーブが孔の配
列を持つており、圧縮機の吐出空気がこの孔を通
過して、渡りダクトの外面に衝突し、それを冷却
する空気ジエツトの配列を発生する。
米国特許第3652181号には、渡りダクトに対す
るこの様な衝突冷却方法が記載されており、この
場合、衝突スリーブが渡りダクトの一部分だけを
取囲んでいる。冷却しようとする面に当つた後、
使用済みの衝突空気が渡りダクトの外面と衝突ス
リーブの間の空間を流れ、渡りダクトの孔に向
う。こういう孔を通過した空気がタービン羽根の
回転子区域の直ぐ手前で、高温ガスと混合され
て、高温ガスの温度を下げ、こうしてタービン羽
根のこの部分の金属温度を下げるのを助ける。高
温ガスからの伝熱率及び許容し得る最高金属温度
に応じて、この方法は受入れることの出来る様な
金属温度を保つ為に、境膜冷却よりも使う冷却空
気量を少なくすることが出来、境膜冷却と組合せ
て金属温度を更に下げることが出来る。然し、渡
りダクトに対して衝突冷却及び境膜冷却の組合せ
を用いても、高級なヘビー・デユーテイ・ガスタ
ービンで利用し得るよりも一層多くの冷却空気が
必要である。
ガスタービンの燃焼部品の衝突冷却について
は、米国特許第4339925号にも記載されている。
これは、この発明で対象とするものとは完全に異
なる様な種類のガスタービンの燃焼部品の冷却を
対象としているものであるが、この米国特許に
は、衝突冷却装置の典型的な要素が記載されてい
る。この米国特許には、孔の配列を持つ殻体が記
載されており、冷却空気がこの孔を通過して、燃
焼器に向つて高温ガス・ケーシングに衝突する。
この米国特許に示される実施例では、衝突空気が
高温ガス・ケーシングに沿つて流れ、最終的には
燃焼過程に入る。高温ガス・ケーシングと穿孔殻
体の間の空間からの空気の噴射を助ける為の制限
器が記載されている。この米国特許では、入口開
口の数並びに高温ガス・ケーシングからの殻体の
間隔が、状況によつて要求される冷却効果を発生
する為に利用し得る変数を表わすことが認識され
ている。
米国特許第3652181号及び同第4339925号に見ら
れる様な従来技術から、燃焼部品の衝突冷却は、
燃焼過程に割当てられる空気流量の一部分を消費
するか、或いは燃焼器と直列に行なつて、燃焼部
品を冷却する為に使われた空気がその後で燃焼過
程に使われることが判る。この発明で取上げるの
は、この直列形式の渡りダクトの冷却である。
その理由はガスタービンの設計の当業者によく
知られているが、燃料と混合して、それと共に燃
焼させる為に、燃焼器の壁の開口に圧縮機の吐出
空気を強制的に通すと、それに伴なつて圧力降下
又は圧力損失がある。この同じ圧力降下が、燃焼
器の境膜冷却を促進し、燃焼器の前側部分を出て
行く空気の温度パターンを整形する様な希釈空気
ジエツトを促進する。典型的には、この圧力降下
は、圧縮機の吐出圧力の2乃至4%であり、熱効
率の理由で、出来るだけ小さく抑える。圧力降下
が小さすぎると、燃料と空気の混合が不良にな
り、その結果燃焼不良になる。圧力降下が高すぎ
ると、ガスタービンの熱力学的な効率が低下す
る。
衝突冷却を行なう為には、衝突スリーブ又はじ
やま板の前後に圧力降下が必要であり、こうして
冷却空気を所要の伝熱率が達成される様な十分に
高い速度で、孔に強制的に通す。一般的に、圧力
降下が高ければ高い程、冷却の割合が一層高くな
る。この為、直列空気流の配置で渡りダクトの衝
突冷却を用いると、燃焼装置に対して余分の圧力
降下が生じ、それを出来るだけ低いレベルに抑え
ないと、燃焼器の出口温度を高めることによつて
得られる上昇よりも、一層大きく熱効率を下げる
ことになる。
本質的には、衝突冷却装置の圧力降下は2つの
成分によつて発生する。第1に、冷却しようとす
る面に衝突するジエツトを作る為に、衝突スリー
ブの孔を通して空気を加速する為の圧力降下が必
要である。2番目はもつと微妙なものであり、他
の公知の衝突冷却の用途では大抵無視されてい
る。
使用済み衝突空気を燃焼器で使おうとする場
合、この空気を収集して燃焼器に持つてこなけれ
ばならない。この収集は、衝突スリーブと渡りダ
クトの外面との間で行なうのが自然であり、燃焼
器に近付くにつれて、より多くの空気が収集され
るので、空気の流速が着実に増加しなければなら
ないことが判る。圧力降下の第2の成分は、使用
済み衝突空気の各々の追加量を、既に燃焼器に向
つて移動しつつある空気の速度まで再加速すると
云う条件によつて起こる。
衝突冷却装置に於ける伝熱の局部的な大きさ
は、多数の変数によつて決定される。特に、こう
いう変数としては、冷却空気の性質、衝突スリー
ブと渡りダクトの面の間の局部的な距離、孔の寸
法、間隔及び配列パターン、衝突空気ジエツトの
速度、及び例えば使用済み衝突空気の収集によつ
て生ずる様な空気ジエツトに対して垂直に流れる
空気の速度がある。
全体的な衝突冷却装置の伝熱及び圧力降下の両
方の大きさに影響する変数の数が多いことが判
る。この発明は、高級なヘビー・デユーテイ・ガ
スタービン機関に対する完全に冷却された渡りダ
クトをうまく設計する為に、こういう変数の相互
作用を取上げる。
衝突板の開口によつて形成された空気ジエツト
は、衝突板を冷却しようとする面から隔たる空間
を通り、所望の冷却作用を行なうのに十分な速度
及び十分な容積で、冷却しようとする面に衝突し
なければならない。この様なジエツトの衝突の解
析は、1つのジエツトしかない時は比較的簡単で
ある。然し、ジエツトの配列を使う時、1つのジ
エツトから衝突後に離れる向きに流れ、冷却しよ
うとする面と衝突板の間に捕捉された衝突空気
は、空気のクロスフロー(横流)を発生する傾向
があり、このクロスフローが他のジエツト、特に
拘束空間を出て行く為に衝突空気が流れて行かな
ければならない方向に見て、下流側にあるジエツ
トの冷却作用を妨げる。即ち、孔と冷却しようと
する面との間の空間を通る空気のクロスフロー
が、孔によつて発生された空気ジエツトが冷却し
ようとする面に到達するのを妨げることがあり、
或いは空気ジエツトの内、冷却しようとする面に
到達し得る部分の効力を低下させることがある。
ジエツトの配列の実際の冷却効果を予測するのは
困難であり、経験的に導き出すしかない。
クロスフローの速度が高ければ高い程、クロス
フローの空気ジエツトの効力に対する干渉が一層
大きくなる。衝突冷却を受ける渡りダクトで、全
ての衝突空気が渡りダクトと衝突板の間から外向
きに流れなければならない様な場合、クロスフロ
ーの空気量及びその速度は、出口に近付くにつれ
て系統的に増加する。この高くなつた速度は、そ
の下流側に位置する衝突ジエツトの効力を部分的
に又は完全に打砕くことがある。渡りダクト(又
は高温ガス・ケーシング)の衝突冷却を用いる従
来の多数の装置が、使用済み衝突空気を渡りダク
トの内部に噴射する様にしているのは、この理由
によるものと思われる。前に述べた様に、高級な
ヘビー・デユーテイ・ガスタービンの設計にとつ
ては、利用し得る冷却空気のこの様な効率の悪い
使い方は受入れることが出来ない。
発明の目的と要約 従つて、この発明の目的は、従来の欠点を解決
する様な、渡りダクトに対する衝突冷却装置を提
供することである。
更に具体的に云うと、この発明の目的は、ガス
タービン機関の渡りダクト全体に対する衝突冷却
として、渡りダクトの設計条件に従つて冷却の分
布を調整することが出来る様にすることである。
この発明の別の目的は、面の冷却作用を調整す
る為に、孔の寸法、衝突冷却スリーブにある孔の
間隔、及び衝突スリーブと冷却しようとする面の
間の間隔の少なくとも1つを系統的に変える様に
した、渡りダクトの衝突冷却を行なうことであ
る。
この発明の別の目的は、衝突スリーブと渡りダ
クトの間の間隔を衝突空気のクロスフローの下流
側の方向に系統的に増加して、クロスフローの空
気速度を下げ、こうして衝突冷却スリーブの圧力
降下を減少する様な、ガスタービン機関の渡りダ
クトの衝突冷却を行なうことである。
この発明の別の目的は、衝突冷却スリーブの孔
の寸法及び間隔と、衝突スリーブと渡りダクトの
面の間の間隔とを系統的に変えて、衝突冷却に必
要な圧力降下を最低にし、こうしてガスタービン
機関の熱効率を最大にする様に、高級なヘビー・
デユーテイ・ガスタービンの渡りダクト全体の衝
突冷却を行なうことである。
この発明の別の目的は、衝突スリーブのある部
分にある開口がその別の部分にある開口よりも一
層大きくなる様にし、こうして渡りダクトと衝突
スリーブの間の一層大きなすき間を通過し且つ空
気の一層大きなクロスフローを通過し得る様な質
量流量が一層大きいジエツトを作ることにより、
ガスタービン機関の渡りダクトの衝突冷却を行な
うことである。一層大きな孔の間の間隔は、一層
小さな孔の間隔に対して変えて、渡りダクトの設
計によつて要求される様な所望の衝突冷却強度を
設定することが好ましい。
この発明の別の目的は、衝突冷却の圧力降下を
精密に制御し、燃焼器の圧力降下より上流側の燃
焼器の空気流の圧力降下を最小限に抑える様な、
衝突冷却及び空気流分配装置を提供することであ
る。
簡単に云うと、この発明は、高級なヘビー・デ
ユーテイ・ガスタービン機関の渡りダクトに対す
る衝突冷却を行なう。渡りダクトが、冷却しよう
とする面からある距離だけ隔てたスリーブの孔に
よつて形成された衝突ジエツトによつて冷却され
る。スリーブは、使用済み衝突空気を燃焼器に向
けて通す様な形になつており、そこでその後で燃
料と混合して燃焼する為に使うことが出来、或い
は燃焼器を冷却することが出来る。衝突スリーブ
と渡りダクトの面の間の距離を変えて、使用済み
衝突空気の空気のクロスフローの速度を制御し、
クロスフローによる圧力損失を最小限に抑える。
孔の断面積を変えて、種々の距離及びクロスフロ
ーの速度に対して、衝突ジエツトを噴射する。一
般的に云うと、一層大きな距離に対しては一層大
きな孔の面積を用いる。衝突スリーブと渡りダク
トの間の距離が、燃焼器と渡りダクトの交点に於
ける最大値まで、使用済み衝突空気の量が増加す
るにつれて、燃焼器に向つて系統的に増加する。
距離、孔の寸法及び孔の間の間隔の変化の組合せ
を利用して、可変の内部熱負荷を補償する様に衝
突冷却強度を変えると共に、設計条件に従つて渡
りダクトの面に対する所望の温度分布を作る。上
に述べた変化は、設計条件に従う所要の冷却強度
を達成しながら、燃焼装置より手前の空気流の圧
力降下を最小限にする為に最適にする。
この発明の1実施例では、圧縮空気の環境内に
配置されている面を冷却する衝突冷却装置を提供
する。この装置は、この面からある距離だけ隔た
つた衝突板と、該衝突板に設けられた複数個の孔
と、衝突板の前後で圧力降下を発生することによ
り、各々の孔が面に差向けられる衝突ジエツトを
発生する様にする手段とを有し、この孔はある面
積を持ち、孔はある間隔だけ隔たつていて、前記
距離、前記面積及び前記間隔の内の少なくとも1
つを衝突板にわたつて変えて、面の冷却作用を制
御する。
この発明の別の特徴として、ガスタービン機関
の燃焼器とタービン段の間に配置された渡りダク
トの面を冷却する衝突冷却装置が提供される。渡
りダクトは圧縮空気高圧室内に配置されている。
この渡りダクトは、渡りダクトを取囲んでいて、
それからある距離だけ隔たつてその間に流れの容
積を形成する衝突スリーブと、この衝突スリーブ
に設けられた複数個の孔とを有し、複数個の孔の
各々はある面積を持ち、隣合つた孔はある間隔だ
け離れており、更に、流れの容積のタービン側の
端にある閉端と、流れの容積の燃焼器側の端にあ
る出口と、燃焼器を取囲む流れスリーブと、流れ
スリーブの端にあつて出口と重なり、その間に空
気力学的に収斂する形を形成する朝顔形入口部分
とを有し、空気力学的に収斂する形を通つて燃焼
器に向つて流れる空気の流れが、出口の圧力を高
圧室内の圧力より低く下げる様に作用することに
より、前記衝突スリーブの前後の圧力降下が、
各々の孔から渡りダクトに向つて差向けられる空
気の衝突ジエツトを作る様にし、前記距離、面積
及び間隔の内の少なくとも1つを衝突スリーブに
わたつて変えて、面の冷却作用を制御する。
この発明の別の特徴として、渡りダクトに壁が
固定されていて、この渡りダクトが衝突スリーブ
によつて囲まれており、前記壁が衝突スリーブの
開口を通り抜け、渡りダクトと衝突スリーブが加
圧空気の環境を保つ様に作用する高圧室内に配置
されている時、前記壁によつて形成された囲まれ
た面を冷却する衝突冷却装置が提供される。この
衝突冷却装置は、壁の中にあつて、囲まれた面か
らある距離だけ隔たる平面状の底を持つ衝突挿着
体と、平面状の底にある複数個の孔と、衝突挿着
体の前後に圧力降下を発生することによつて、
各々の孔が囲まれた面に差向けられる衝突ジエツ
トを発生する様にする手段とを有し、孔はある面
積を持ち、孔はある間隔だけ隔たつており、前記
囲まれた面が渡りダクトを通る少なくとも1つの
境膜冷却孔を持つていて、衝突挿着体と囲まれた
面の間から使用済み衝突冷却空気を排出し、前記
面積及び間隔を平面状の底にわたつて変えて、面
の冷却作用を調整する様になつている。
この発明の上記並びにその他の目的、特徴及び
利点は、以下図面について説明する所から明らか
になろう。図面全体にわたり、同様の部分には同
じ参照数字を用いている。
好ましい実施例の詳しい説明 第1図には、従来のガスタービン機関の一部分
10が示されている。ガスタービン機関10が複
数個の燃焼器12を持つが、その1つだけが示さ
れている。これらの燃焼器はその縦軸線の周りに
一様に配置されている。1形式のガスタービン機
関10では、10個の焼燃器12が用いられる。燃
料及び1次燃焼空気が燃料ノズル14を介して燃
焼器12の中に噴射される。燃料及び空気が、火
花点火栓16によつて点火され、燃焼器12内で
燃焼する。高温の燃焼生成物及び加熱された過剰
空気が渡りダクト18を介してタービン段20の
入口端へ通過する。
燃焼器12及び渡りダクト18が高圧室22内
に収まつている。圧縮空気がガスタービン機関1
0の圧縮機の出口24から高圧室へ供給される。
圧縮機の出口24からの圧縮空気が燃焼器12の
面に沿つて流れ、そこでその面に設けられた普通
の孔(図に示してない)を介して燃焼器12の内
部に入る。こうして燃焼器12の内部に入つた空
気は、燃料ノズル14より下流側の燃焼反応に入
るか、或いは冷却境膜として燃焼器12の内面に
沿つて差向けることが出来る。燃焼器12の流出
物の温度及び分布を制御するように、高温ガスを
希釈する為に、若干の圧縮空気が用いられること
がある。燃焼器12を取囲んで流れスリーブ26
を設けて、その壁に沿つた空気の流れを改善する
ことが出来る。
渡りダクト18の外面は、圧縮機の出口24か
ら燃焼器12に向つて流れる圧縮空気の対流によ
つて冷却される。渡りダクト18の半径方向内側
の面28が、圧縮機の出口24を出た後に方向を
変える時の圧縮空気の直接的な流れの中に配置さ
れている。特に、半径方向内側の面28の内、渡
りダクト18の燃焼器側の端32に近い部分30
は、十分過ぎる程冷却される。半径方向内側の面
28の内、タービン側の端36に近い部分34は
それ程強く冷却されない。これと対照的に、渡り
ダクト18の半径方向外側の面38は、圧縮機の
出口24からの圧縮空気の直接的な流れによつて
保護される。
半径方向外側の面38の内、燃焼器側の端32
に近い部分40は、燃焼器12に向う途中で渡り
ダクト18の円周の周りを流れる圧縮空気によつ
て冷却される。この冷却は、半径方向内側の面2
8が受ける冷却効果よりもずつと弱い。半径方向
外側の面38の内、タービン側の端36に近い部
分42は、その上を循環する圧縮空気が極く僅か
しかないので、冷却が最も弱い。この為、渡りダ
クト18に対する冷却効果は、燃焼器側の端32
からタービン側の端36へと低下する傾向があ
る。更に、渡りダクト18の中を流れる高温ガス
がこの領域で強く旋回することにより、部分42
に対する冷却の問題が更に強まる。即ち、高温ガ
スからの非常に効果的な対流による熱伝達が部分
42に対して作用する。この結果、部分42が渡
りダクト18の内の一番高温の部分になり、燃焼
器12から送込むことが出来る高温ガスの温度に
対する実効的な限界となる。最高ガス温度を制限
する他に、渡りダクト18に生ずる不平等な温度
が、厄介な熱膨張パターンを設定して、渡りダク
ト18の早期の破損の原因になることがある。
渡りダクト18に温度変化が許せる場合、上に
述べた温度パターンは所望のパターンとは正反対
である。即ち、渡りダクト18のタービン側の端
36に近い部分34,42は、燃焼器側の端32
に近い部分30,40程頑丈ではなく、その為に
高温に耐える能力が一層小さい。この様に頑丈さ
が低下する少なくとも1つの理由は、後側支持体
44を部分42に接続している為である。部分3
0,40の温度が大体等しく、部分34,42の
温度よりも実質的高く上昇することが出来る様に
するのが理想的ある。部分34,42の温度は大
体等しくすべきである。
この発明の衝突冷却方式を説明する前に、以下
の説明を理解する助けとして、簡単な説明をす
る。
第2図には、衝突冷却によつてその面を冷却し
ようとする板46が示されている。板46の面か
ら隔たる衝突板48には複数個の孔50,52,
54が開けてある。閉端56が板46と衝突板4
8を架橋して室58を形成する。室58の出口6
0が、孔50,52,54から噴出された全ての
空気がそこから出て行かなければならない唯一の
開口である。
衝突板48の前後の圧力降下が、孔50,5
2,54を通る空気ジエツトを発生する様に作用
することが理解されよう。閉端56に一番近い孔
50が、板46に衝突する衝突ジエツトを形成す
る。板46に衝突した後、孔50からの空気は、
矢印62で示す様に、出口60に向つて流れなけ
ればならない。その流れを矢印64で示した、孔
52によつて形成された衝突ジエツトの空気は、
孔50から噴射された空気によつて出来たクロス
フローを通り抜けなければならない。孔50,5
2によつて室58に噴射される空気の容積が同じ
であると仮定すれば、孔50,52からの合計の
空気流の空気の容積は、孔50だけからの容積の
2倍である。その結果、孔52より下流側の合計
の空気流は、孔52に到着する矢印62で示した
クロスフローの空気の2倍の容積及び2倍の速度
を持つている。この合計の容積を突抜けて、孔5
4がそのジエツトを板46に噴射しなければなら
ない。孔54より下流側の合計の空気は、孔52
より上流側の空気の3倍の速度を持つている。下
流側に向う距離が増加するにつれて、クロスフロ
ーの速度が増加するので、衝突ジエツトが板46
の面に達し、それを適切に冷却する能力が低下す
る。
次に第3A図について説明すると、この図に示
す実施例は、冷却作用を調整して、渡りダクト1
8上の所望の温度パターンを発生することが出来
る様にする。渡りダクト18を取囲んでいて、そ
れから隔たる衝突スリーブ66が、その間に流れ
の容積68を形成し、この容積は、タービン側の
端36で実質的に密封されていて、燃焼器側の端
32で開放している。衝突スリーブ66に複数個
の孔70を開けて、渡りダクト18に衝突する複
数個の衝突ジエツトの照準を合せる。前に説明し
た様に、使用済み衝突空気は全て燃焼器側の端3
2にある出口72に向つて流れなければならない
から、その質量流量は出口72に向つて系統的に
増加せざるを得ない。
衝突ジエツトの前後の全体的な圧力降下、又は
高圧室22内の圧力(圧縮機の吐出圧力)と流れ
の容積68の出口72の圧力の間の差を制限する
ことが重要である。例えば、この圧力降下を、圧
縮機吐出圧力の2%未満に制限することが望まし
いことがある。前に説明した様に、衝突スリーブ
66の全体的な圧力降下は、孔70の前後の圧力
降下の合計と、使用済み衝突空気を流れの容積6
8内でクロスフローの速度まで加速するのに必要
な圧力とによつて決まる。
周知の様に、密閉された流路を流れるガスの速
度は、流路の断面積に反比例する。流れの容積6
8の高さがタービン側の端36から燃焼器側の端
32に向つて増加することが認められよう。これ
は流れの容積68の長さ全体にわたつて、その一
層小さい高さを継続した場合に得られる空気の速
度に比べて、出口72の近くの空気流の速度を下
げる傾向を持つ。これは、クロスフローの質量流
量が小さいタービン側の端36の近くに於ける流
れの容積68の小さな高さを活用しながら、出口
72の近くのクロスフローの速度を制限すること
が出来る様にする。
衝突スリーブ66と渡りダクト18の間の間隔
が一層大きい時、適切な冷却作用を行なうのに十
分な速度で、衝突ジエツトが渡りダクト18に衝
突する為には、衝突ジエツトに一層大きな質量流
量が必要である。タービン側の端36の近くより
も、出口72の近くで、孔70の面積を一層大き
くすることにより、衝突スリーブ66の前後の圧
力降下を増加しなくても、質量流量を増加するこ
とが出来る。一層大きな孔70の配列によつて発
生される合計の空気流密度は、孔70の帯の間の
間隔を変えることにより、並びに1つの帯の中の
孔70の間の間隔を変えることにより、一層小さ
な孔70を持つ区域に於ける配列の合計空気流密
度より大きく、又はそれと等しく又はそれより小
さくすることが出来る。これらの全ての変数が第
3図に示されている。即ち、タービン側の端36
に隣接した衝突スリーブ66の周りの孔の第1の
帯にある孔70は、出口72に隣接した孔70の
最後の帯にある孔よりも、間隔がずつと密であ
る。更に、タービン側の端36にある孔の最初の
2つの帯の間の間隔は、出口72に隣接した孔の
最後の2つの帯の間の間隔よりもずつと小さい。
孔と孔の間、及び帯と帯の間の間隔の系統的な変
化が中間点に見られる。
上に述べた変数の内の任意の1つによつて得ら
れる面の冷却作用の融通性は、特定の用途の条件
に合せて冷却作用を調整することが出来る様にす
る。変数を対にして又は全部一緒にして制御する
時、衝突スリーブ66の前後の圧力降下を受入れ
ることが出来る位に低くして、渡りダクト18の
衝突冷却の略完全な制御が達成される。
第3A図について説明すると、流れスリーブ2
6ある孔70′は、燃焼器の空気流の内、衝突ス
リーブ66を通過しない部分が、燃焼を開始する
前に消費された衝突空気と組合さることが出来る
様にする。孔70′の数、寸法及び分布は、所望
の空気流が得られ、衝突スリーブに対する所要の
全体的な圧力降下が発生される様に選ばれる。流
れスリーブ26と衝突スリーブ66の間の封じ7
3は、その接続部で空気流が入らない様にしなが
ら、その間のかなりの整合外れがあつてもよいよ
うにする。この様な空気が入ると、それらの間で
分割される空気流の不平衡が生ずる。孔70′を
通る空気の流れが使用済み衝突空気流に対して垂
直であるから、この流れを新しいクロスフロー速
度まで加速するには、衝突空気流、孔70′の
各々の列を通る空気流、及び流れスリーブ26と
燃焼器12の間の環状の流れの面積の和に基づい
て、余分の圧力降下が必要である。
第3B図に示すこの発明の別の実施例は、第3
A図と非常に似ている。主な違いは、流れスリー
ブ26と、衝突スリーブ66の出口側の端32及
び流れスリーブ26の朝顔形入口部分74の間の
接続部の形である。この接続部の拡大図が第4図
に示されており、出口72が流れスリーブ26の
朝顔形入口部分74によつて取囲まれ、環状の流
れ通路78を作つている。環状の流れ通路78は
孔70′(第3A図)に代るものであり、衝突ス
リーブ66に対して必要な全体的な圧力降下を発
生しながら、所要の空気流が通過することが出来
る様に計算された面積を持つている。高圧室22
から環状の流れ通路78の出口までの圧力降下
は、衝突スリーブ66の全体的な圧力降下に等し
いから、環状の流れ通路78から出て行く空気流
の速度は出口72の速度よりかなり高い。これら
の2つの流れが流れスリーブ26の中で収斂する
ので、衝突スリーブの流れに対して有利な運動量
の伝達が有り、こうして出口72の近辺に低圧領
域を作り、こうして使用済み衝突冷却空気を流れ
の容積68から掃気する様に作用する。この掃気
作用の正味の効果として、高圧室22と流れスリ
ーブ26の内部と間の全体的な圧力降下が、衝突
スリーブ66の同じ全体的な圧力降下に対し、第
3A図に示した実施例に比べて減少する。この実
施例は、普通の又は高級なヘビー・デユーテイ・
ガスタービン機関の場合がそうであるが、並列に
運転される10個又は更に多くの燃焼器の間で、一
貫性を持つて流れを分割すると共に圧力降下の性
能が得られる様にする為に、環状の流れ通路78
の寸法を精密に制御することを必要とする。
次に第5図について説明すると、後側支持体4
4が全体的に円形の壁80を持ち、その略全周が
渡りダクト18に溶接されていて、衝突スリーブ
66に設けられた円形開口82を通り、こうして
その上側の端では高圧室22に開放しているが、
その下側の端では実質的に閉じた椀形盲容積84
を形成する。後側支持体44の構造並びに作用に
ついて更に詳しいことは、米国特許第4422288号
に記載されている。この断面図では、渡りダクト
18が椀形容積84に向つて外向きに弯曲してい
る。渡りダクト18の内、円形の壁80の中に囲
まれた部分を冷却する、以下説明する様な方法
は、熱負荷、距離及び空気クロスフローの容積の
差がその範囲内で全て起こる様な面の衝突冷却を
調整する能力及び融通性の優れた例となる。
上向きの壁90及び平面状の底92を持つ衝突
挿着体86が椀形容積84の中にびつたりとはめ
られていて、平面状の底92が渡りダクト18の
面から隔たつている。上向きの壁90は、円形壁
80の内面に取付ける為に、その上端にフランジ
94を持つことが好ましい。フランジ94は、例
えば溶接を用いて、円形壁80に取付けることが
好ましい。上向きの壁90と円形壁80の間の環
状空間96が、挿着体86及び壁90がフランジ
94で結合される前に、同じ温度に達し、こうし
てこの継目に於ける熱応力を最小限に抑えること
が出来る様にする。平面状の底90に設けられた
複数個の孔98が、高圧室22内の加圧空気が、
円形壁80内にある渡りダクト18の囲まれた面
100を冷却する為の衝突ジエツトを形成するこ
とが出来る様にする。
囲まれた面100が円形壁80によつて取囲ま
れているから、使用済み衝突空気は、挿着体86
及び囲まれた面100の間の空間から、これまで
説明した衝突冷却方式で使われたのとは異なる形
で放出しなければならない。囲まれた面100を
冷却するのに必要な冷却空気量の全体の空気供給
量に対する割合は無視し得る。従つて、使用済み
衝突空気を境膜冷却孔102を介して渡りダクト
18の内部に逃がしても、空気流の利用効率を目
立つて低下させることはない。
次に第6図及び第7図について説明すると、
(第7図で平面状の底92の下にある境膜冷却孔
102が点線で示されている)境膜冷却孔102
が互い違いの2列104,106に分けて配置さ
れていて、渡りダクト18内のガス流に対し、平
面状の底92の上流側の縁の近くに配置されてい
る。第6図に一番よく示されている様に、境膜冷
却孔102はガス流の方向に傾斜しており、こう
してそれを通過する空気によつて、渡りダクト1
8の内面の境膜冷却が促進される様にしている。
この様な境膜冷却は、境膜冷却孔102の下流側
の局部的な熱負荷を著しく変更する。更に、境膜
冷却孔102の場所が平面状の底92のガス流に
対して上流側の縁の近くにあることは、孔98に
入る全部の衝突冷却空気が列104,106に向
つて流れなければならないことにより、こうして
前に説明した様に、列104及び106に一層近
い空気ジエツトによる衝突冷却を妨げる惧れのあ
る強いクロスフローを発生する。囲まれた面10
0の衝突冷却を行なう上での別の問題は、第5図
及び第6図の直交断面図に於ける囲まれた面10
0内での渡りダクト18の形の比較から判る。即
ち、第5図の断面図の囲まれた面100は、その
周縁よりも中心で平面状の底92に一層近いが、
第6図の縦断面図ではその反対である。この為、
囲まれた面100の冷却作用の調整を複雑化する
3つの変数全部が存在する。即ち、囲まれた面1
00に対する局部的な熱負荷が境膜冷却によつて
修正され、衝突ジエツトの効果が空気のクロスフ
ローの影響を受けると共に、囲まれた面100の
面に衝突する前に、ジエツトが通過しなければな
らない距離が変化することによつて更に影響を受
ける。
次に第7図について更に具体的に説明する。孔
98が9列108乃至124に分けて配置されて
おり、各々の列がガス流路に対して横方向に整合
している。列114,116,118の夫々の中
心に近い3つの孔98は、直径が比較的小さい。
この様に小さくしたのは、2つの因子、即ち囲
まれた面100のこの領域が境膜冷却孔102に
よつて強く境膜冷却を受けること、並びに第5
図に示した列116の横断面図から判る様に、平
面状の底92及び囲まれた面100が比較的接近
しているによるものである。列114,116,
118の外側の3つの孔98は、衝突ジエツトを
噴射しなければならない距離が増加すること(第
5図参照)に応答して、次第に大きくなつてい
る。
列108及び124が中間の寸法及び一番接近
した間隔の孔98を待つている。これは、こうい
う場所では平面状の底92と囲まれた面100の
間の距離が短いこと(第6図参照)と、囲まれた
面100に冷却空気を投射する妨げとなるクロス
フローを発生する様な上流側の衝突ジエツトがな
いことの組合せによるものである。列100及び
122が、上流側の衝突ジエツトからのクロスフ
ローが存在すること並びに距離が増加すること
(第6図参照)を補償する為に、寸法が一層大き
く、且つ間隔が一層広い孔98を持つている。
以上の説明から、この発明が、熱負荷、距離及
び空気のクロスフローと云う3つの変数が、関心
がある区域にわたつて独立の場で存在する様な区
域にわたり、衝突ジエツト冷却によつて行なわれ
る冷却作用を調整し得ることは明らかである。渡
りダクト18の表面区域が衝突スリーブ66を用
いて冷却される様なこの発明の実施例では、渡り
ダクト18と衝突スリーブ66の間の距離をわざ
と大きくし、孔70の直径を大きくすることによ
つて、この距離の増加を埋合せることにより、空
気のクロスフローの速度が制御される。直径の大
きい孔70の間隔を大きくして、空気質量流量密
度を制御する。後側の支持体44内の囲まれた面
100を冷却するこの発明の実施例では、一般的
に距離は渡りダクト18の設計によつて決まる。
変化する距離に対処する為、孔98の直径及び間
隔を適当に制御する。更に、使用済み衝突空気を
処分する問題が、使用済み衝突空気を境膜冷却に
用いること、並びに囲まれた面100にわたる熱
負荷の変動を補償する様に、孔98の直径及び間
隔を更に修正することによつて解決される。
図面についてこの発明の好ましい実施例を説明
したが、この発明がこういう実施例そのものに制
限されないこと、並びに特許請求の範囲によつて
定められたこの発明の範囲内で当業者であればこ
の実施例に種々の変更を加えることが出来ること
を承知されたい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の冷却を用いた燃焼器及び渡りダ
クトの一部分を断面で示した略図、第2図は衝突
ジエツトの性能に対する空気のクロスフローの影
響を説明する為の、冷却しようとする板及び衝突
板の断面図、第3A図はこの発明の1実施例によ
る衝突冷却を用いた燃焼器及び渡りダクトの一部
分を断面で示した略図、第3B図はこの発明別の
実施例による衝突冷却を用いた燃焼器及び渡りダ
クトの一部分を断面で示した略図、第4図は第3
図の流れの容積の出口部分の拡大図、第5図は第
3図の線−で切つた横断面図、第6図は第5
図の線−で切つた横断面図、第7図は第6図
の線−で切つた横断面図である。 主な符号の説明、18…渡りダクト、26…流
れスリーブ、66…衝突板、70…孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧縮空気供給源に接続されたタービンケーシ
    ングを有し、前記タービンケーシング内に複数の
    燃焼器、高温ガスをタービン段に送る複数の渡り
    ダクトを有するガスタービンにおける衝突冷却さ
    れる渡りダクトであつて、前記渡りダクトがそれ
    ぞれの渡りダクトの周囲を囲み略同一の範囲にわ
    たつて広がつている衝突スリーブを有し、かつ燃
    焼器側の端、タービン側の端、および前記衝突ス
    リーブと前記渡りダクトの間の前記タービン側の
    端で閉端を有し、前記衝突スリーブに複数の孔が
    形成され、前記孔の間の距離が、前記タービン側
    の端から前記燃焼器側の端に向つて増加するよう
    に前記孔の間隔があけられていることを特徴とす
    る渡りダクト。 2 特許請求の範囲1記載の渡りダクトであつ
    て、衝突スリーブの渡りダクトからの半径方向距
    離がその軸方向長さに沿つて変化するように間隔
    があけられ、その半径方向距離は、タービン側の
    端よりも燃焼器側の端で大きいことを特徴とする
    渡りダクト。 3 特許請求の範囲1記載の渡りダクトであつ
    て、渡りダクトの燃焼器側の端に出口があり、各
    燃焼器を囲み略同一の範囲にわたつて広がつてい
    る流れスリーブが出口に重なる朝顔形入口部を有
    し、環状の流れ通路を限定することを特徴とす
    る、渡りダクト。 4 特許請求の範囲3記載の渡りダクトであつ
    て、流れスリーブと衝突スリーブの間の環状の封
    じと、流れスリーブに形成された複数の孔を特徴
    とする、渡りダクト。 5 特許請求の範囲1記載の渡りダクトであつ
    て、連続壁を渡りダクトに取り付けた後側支持体
    を有していて、壁部分と、後側支持体内にぴつた
    りとはめられ、渡りダクトの面からある距離だけ
    隔たつている平面状の底とを有する衝突挿着体、
    平面状の底に形成され、衝突空気を渡りダクトの
    面に差向ける複数の孔、渡りダクトの複数の境膜
    冷却孔を特徴とする、渡りダクト。 6 特許請求の範囲5記載の渡りダクトであつ
    て、平面状の底の孔の面積および間隔が、平面状
    の底と渡りダクトの面の間の距離に従つて変る、
    渡りダクト。
JP10690486A 1985-05-14 1986-05-12 衝突冷却装置 Granted JPS629157A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US73401885A 1985-05-14 1985-05-14
US734018 1985-05-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS629157A JPS629157A (ja) 1987-01-17
JPH0524337B2 true JPH0524337B2 (ja) 1993-04-07

Family

ID=24950020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10690486A Granted JPS629157A (ja) 1985-05-14 1986-05-12 衝突冷却装置

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0203431B2 (ja)
JP (1) JPS629157A (ja)
AU (1) AU593551B2 (ja)
CA (1) CA1263243A (ja)
DE (1) DE3675690D1 (ja)
NO (1) NO162887C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345093A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 General Electric Co <Ge> ガスタービンの燃焼器ライナ及び移行部品を冷却するための方法及び装置

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5157188A (en) * 1985-03-19 1992-10-20 Phillips Petroleum Company Methane conversion
JPH0752014B2 (ja) * 1986-03-20 1995-06-05 株式会社日立製作所 ガスタ−ビン燃焼器
US4984429A (en) * 1986-11-25 1991-01-15 General Electric Company Impingement cooled liner for dry low NOx venturi combustor
CA1309873C (en) * 1987-04-01 1992-11-10 Graham P. Butt Gas turbine combustor transition duct forced convection cooling
GB2221979B (en) * 1988-08-17 1992-03-25 Rolls Royce Plc A combustion chamber for a gas turbine engine
DE4239856A1 (de) * 1992-11-27 1994-06-01 Asea Brown Boveri Gasturbinenbrennkammer
FR2714154B1 (fr) * 1993-12-22 1996-01-19 Snecma Chambre de combustion comportant une paroi munie d'une multiperforation.
DE19720786A1 (de) * 1997-05-17 1998-11-19 Abb Research Ltd Brennkammer
GB2328011A (en) * 1997-08-05 1999-02-10 Europ Gas Turbines Ltd Combustor for gas or liquid fuelled turbine
US6494044B1 (en) * 1999-11-19 2002-12-17 General Electric Company Aerodynamic devices for enhancing sidepanel cooling on an impingement cooled transition duct and related method
EP1146289B1 (en) * 2000-04-13 2008-12-24 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Cooling structure of combustor tail tube
DE10064264B4 (de) 2000-12-22 2017-03-23 General Electric Technology Gmbh Anordnung zur Kühlung eines Bauteils
EP1650503A1 (en) * 2004-10-25 2006-04-26 Siemens Aktiengesellschaft Method for cooling a heat shield element and a heat shield element
US7571611B2 (en) * 2006-04-24 2009-08-11 General Electric Company Methods and system for reducing pressure losses in gas turbine engines
US7878002B2 (en) * 2007-04-17 2011-02-01 General Electric Company Methods and systems to facilitate reducing combustor pressure drops
MY155351A (en) 2008-02-20 2015-10-15 Alstom Technology Ltd Impingement cooling plate for a hot gas duct of a thermal machine
US8474266B2 (en) * 2009-07-24 2013-07-02 General Electric Company System and method for a gas turbine combustor having a bleed duct from a diffuser to a fuel nozzle
US8516822B2 (en) * 2010-03-02 2013-08-27 General Electric Company Angled vanes in combustor flow sleeve
US8252251B2 (en) * 2010-03-30 2012-08-28 General Electric Company Fluid cooled reformer and method for cooling a reformer
US8359867B2 (en) * 2010-04-08 2013-01-29 General Electric Company Combustor having a flow sleeve
US8276391B2 (en) * 2010-04-19 2012-10-02 General Electric Company Combustor liner cooling at transition duct interface and related method
US9506359B2 (en) * 2012-04-03 2016-11-29 General Electric Company Transition nozzle combustion system
US9447971B2 (en) * 2012-05-02 2016-09-20 General Electric Company Acoustic resonator located at flow sleeve of gas turbine combustor
EP2738469B1 (en) 2012-11-30 2019-04-17 Ansaldo Energia IP UK Limited Combustor part of a gas turbine comprising a near wall cooling arrangement
US10415478B2 (en) 2015-01-20 2019-09-17 United Technologies Corporation Air mixing systems having mixing chambers for gas turbine engines
US10100738B2 (en) * 2015-01-20 2018-10-16 United Technologies Corporation Overcooled air cooling system with annular mixing passage
EP3874129A4 (en) * 2018-11-02 2022-10-05 Chromalloy Gas Turbine LLC SYSTEM AND METHOD FOR SUPPLYING COMPRESSED AIR TO A GAS TURBINE COMBUSTOR

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5443123A (en) * 1977-09-12 1979-04-05 Furukawa Electric Co Ltd:The High tensile electric condictive copper alloy
JPS58197402A (ja) * 1982-05-14 1983-11-17 Hitachi Ltd ガスタ−ビン翼

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2873944A (en) * 1952-09-10 1959-02-17 Gen Motors Corp Turbine blade cooling
GB849255A (en) * 1956-11-01 1960-09-21 Josef Cermak Method of and arrangements for cooling the walls of combustion spaces and other spaces subject to high thermal stresses
GB1070480A (en) * 1966-02-01 1967-06-01 Rolls Royce Aerofoil shaped blade for a fluid flow machine such as a gas turbine engine
US3652181A (en) * 1970-11-23 1972-03-28 Carl F Wilhelm Jr Cooling sleeve for gas turbine combustor transition member
US3806276A (en) * 1972-08-30 1974-04-23 Gen Motors Corp Cooled turbine blade
FR2221020A5 (ja) * 1973-03-09 1974-10-04 Gen Electric
JPS5098105U (ja) * 1974-01-12 1975-08-15
CH584833A5 (ja) * 1975-05-16 1977-02-15 Bbc Brown Boveri & Cie
CH633347A5 (de) * 1978-08-03 1982-11-30 Bbc Brown Boveri & Cie Gasturbine.
US4526226A (en) * 1981-08-31 1985-07-02 General Electric Company Multiple-impingement cooled structure
CA1193551A (en) * 1981-12-31 1985-09-17 Paul C. Holden Shell-spar cooled airfoil having variable coolant passageway area

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5443123A (en) * 1977-09-12 1979-04-05 Furukawa Electric Co Ltd:The High tensile electric condictive copper alloy
JPS58197402A (ja) * 1982-05-14 1983-11-17 Hitachi Ltd ガスタ−ビン翼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005345093A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 General Electric Co <Ge> ガスタービンの燃焼器ライナ及び移行部品を冷却するための方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
NO162887C (no) 1990-02-28
NO162887B (no) 1989-11-20
NO861900L (no) 1986-11-17
EP0203431B2 (en) 1996-05-22
EP0203431A1 (en) 1986-12-03
AU5735386A (en) 1986-11-20
DE3675690D1 (de) 1991-01-03
CA1263243A (en) 1989-11-28
EP0203431B1 (en) 1990-11-22
AU593551B2 (en) 1990-02-15
JPS629157A (ja) 1987-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0524337B2 (ja)
US4719748A (en) Impingement cooled transition duct
EP0284819B1 (en) Gas turbine combustor transition duct forced convection cooling
CA2610263C (en) Combustor heat shield with variable cooling
JP4433529B2 (ja) 多穴膜冷却燃焼器ライナ
EP1207273B1 (en) Aerodynamic devices for enhancing sidepanel cooling on an impingement cooled transition duct and related method
US5623827A (en) Regenerative cooled dome assembly for a gas turbine engine combustor
US5329761A (en) Combustor dome assembly
US11085644B2 (en) Internally cooled dilution hole bosses for gas turbine engine combustors
US7010921B2 (en) Method and apparatus for cooling combustor liner and transition piece of a gas turbine
CA2608869C (en) Combustor liner and heat shield assembly
US8544277B2 (en) Turbulated aft-end liner assembly and cooling method
EP1253380B1 (en) Methods and apparatus for cooling gas turbine engine combustors
EP0911486B1 (en) Gas turbine stationary blade cooling
US4380906A (en) Combustion liner cooling scheme
US9625152B2 (en) Combustor heat shield for a gas turbine engine
EP0471437A1 (en) Gas turbine engine combustor
US20150362191A1 (en) Combustor heat shield
JPH01301929A (ja) ブリーチ冷却構造及びガスタービンエンジン燃焼器
US5001896A (en) Impingement cooled crossfire tube assembly in multiple-combustor gas turbine engine
KR20100061538A (ko) 2차 연료 전달 시스템
EP0178820A1 (en) Impingement cooled gas turbine combustor with internal film cooling
USH1380H (en) Combustor liner cooling system
JPH10339439A (ja) 燃焼器、その冷却方法及び同燃焼器を備えたガスタービン装置
JPS5960127A (ja) ガスタ−ビン燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term