JPH01301929A - ブリーチ冷却構造及びガスタービンエンジン燃焼器 - Google Patents

ブリーチ冷却構造及びガスタービンエンジン燃焼器

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JPH01301929A
JPH01301929A JP1067788A JP6778889A JPH01301929A JP H01301929 A JPH01301929 A JP H01301929A JP 1067788 A JP1067788 A JP 1067788A JP 6778889 A JP6778889 A JP 6778889A JP H01301929 A JPH01301929 A JP H01301929A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は、一般にガスタービンエンジン内の構造体を
冷却する手段および方法に関し、特にガスタービンエン
ジン燃焼器に適用してその排気ガス排出物を減らすこと
のできる冷却方法および手段に関する。
民生用航空機ガスタービンエンジンは、公的機関の定め
た排煙排ガス規制を満たすことが要求される。たとえば
、アメリカ連邦航空局(FAA)が定める規則は、煙お
よび蒸気形態を含めた未燃焼炭化水素の量を規制してい
る。さらに、国際民間航空機関(I CAO)も、未燃
焼炭化水素、窒素酸化物および一酸化炭素を含む排出物
に規制を課している。
従来から、ガスタービンエンジンの排気ガス排出物を減
らすための種々の手段が用いられており、その一つに、
燃焼を一層完全にするために燃料と空気とを一層十分に
混合および霧化する気化器の改良がある。周知のように
、燃焼または反応過程が約1500″F未満で起こると
未燃焼の炭化水素が生じ、一方、炭化水素の完全燃焼は
約2000下以上の反応温度で起こり、この中間の反応
温度ではその温度に応じた様々の量の未燃焼炭化水素が
生じる。
しかし燃焼過程はガスタービンエンジン燃焼器内に高い
温度を生むので、燃焼器自体を適切に冷却しないと、燃
焼器の作製に用いられる通常の金属合金は過酷な熱的被
害を蒙る。したがって、従来のガスタービンエンジンは
、燃焼器ライナを気膜冷却する手段を用いて、ライナを
高温の燃焼ガスから保護している。米国特許節3,97
8,662号に、燃焼器ライナを効果的に気膜冷却する
手段が開示されている。ガスタービンエンジンの気膜冷
却に用いる冷却流体は圧縮機から吐き出される空気で、
その代表的な温度は約1000”Fである。
燃焼器ライナの内面全体にわたって冷却空気の低温境界
層、すなわち気膜を用いることにより、ライナを高熱の
燃焼ガスから効果的に冷却することができる。しかし、
その境界層の温度は大体冷却空気の温度であり、それは
約1500”Fより著しく低いから、運転中に燃料/空
気混合気が境界層にぶつかり急冷あるいは冷却されるお
それがある。したがって、冷却空気の境界層に沿って、
急冷された燃料/空気混合気の燃焼が約1500”F未
満の温度で起こることになるので、未燃焼の炭化水素お
よび一酸化炭素が発生する。
ガスタービンエンジンの形式によっては、これらの未燃
焼炭化水素および一酸化炭素が必要な排ガス基準を満た
すこともある。しかし、本出願人が現在生産している特
定モデルのガスタービンエンジンでは、非常に厳格なF
AAおよびI CAO排ガス規制が制定された結果、そ
れに合致するよう未燃焼炭化水素および一酸化炭素排出
量を減らす設計変更が必要になった。エンジンが現在生
産中のエンジンである限り、現状のガスタービンエンジ
ン設計に基づく制約の範囲内でかかる設計変更を最小に
留めるのが望ましい。
したがって、この発明の目的は、ガスタービンエンジン
用の新規な改良された燃焼器を提供することにある。
この発明の別の目的は、排ガス排出物を減らすのに有効
な新規な改良された燃焼器を提供することにある。
この発明の他の目的は、燃料/空気混合気の急冷を軽減
する新規な改良された燃焼器を提供することにある。
この発明の他の目的は、壁部材を冷却する新規な改良さ
れた冷却手段を提供することにある。
この発明の他の目的は、燃焼器ライナを冷却する新規な
改良された手段を有し、燃焼ガスに面するライナの表面
のすぐ近くの燃焼ガスの温度を上げることのできる燃焼
器を提供することにある。
この発明の他の目的は、燃焼器ライナの一部を冷却する
新規な改良された手段を有し、そのライナ部分の気膜冷
却をなくして燃料/空気混合気の急冷を軽減して排ガス
排出物を減らすことのできる燃焼器を提供することにあ
る。
発明の開示 この発明は、ガスタービンエンジン内の壁の冷却を改善
する方法および装置に関する。この方法および装置では
、無孔壁、たとえば燃焼器ライナの断層冷却を行ない、
その冷却を改善する。ブリーチ冷却(breach c
ooling)は、冷却流体を無孔壁の外側表面に向け
てジェット流として導く構造によって達成され、この際
ジェット流に壁外側表面の上に形成される冷却流体の境
界層を突き破るのに十分な運動量を与えてジェット流を
壁外側表面に接触させ、こうして壁外側表面の冷却を一
層効果的にする。
この発明の好適な実施態様においては、断層冷却される
壁がガスタービンエンジン燃焼器の上流部分である。本
発明の特徴として、燃焼ガスに面する燃焼器ライナの内
面に気膜冷却用の空気の境界層を流さず、これにより燃
焼ガスの急冷を軽減して排ガス排出物を減らす。
具体的な構成 本発明を特徴付ける構成は特許請求の範囲に記載の通り
である。本発明をその目的および効果ともども、以下に
図面に示す好適な実施態様について詳述する。
第1図に、エンジンの中心線、すなわち軸線12のまわ
りに同心配置された環状のガスタービンエンジン燃焼器
10を断面図にて示す。燃焼器10の上流には通常の圧
縮機(図示せず)が配置され、圧縮空気または冷却流体
14を燃焼器10に供給する。
燃焼器10は外面18を有する環状外側ライナ16を含
み、この外側ライナ16は環状ケーシング20に対向し
かつケーシングから離間して相互間に、冷却流体14の
一部を受は取る環状第1通路22を画定する。燃焼31
0は外面26を有する埋伏内側ライナ24も含み、この
内側ライナ24は内側ケーシング28に対向しかつケー
シングから離間して相互間に、冷却流体14の一部を受
は取る環状第2通路30を画定する。内側ライナ24は
外側ライナ16から離間し相互間に燃焼領域32を画定
する。外側ライナ16および内側ライナ24はそれぞれ
、燃焼領域32を包囲する互いに対向する内面34およ
び36を有する。外側ライナ16および内側ライナ24
は、通常の金属材料、たとえば市販のハステロイX (
llastelloyX)から形成する。
燃焼器10は、外側ライナ16および内側ライナ24の
上流端40および42に固着された環状ドーム38も含
む。燃焼器10はさらに、ドーム38内に円周方向に間
隔をあけて配置された複数個の気化器(キャブレタ)4
4も含み、各気化器には通常の低圧空気噴射燃料噴射器
46と通常の反転形スワラ・アセンブリ48とが設けら
れている。燃料50を噴射器46からスワラ48中に噴
射し、空気14と混合して燃料/空気混合気52を生成
し、混合気を各気化器44の出口54から燃焼領域32
に送り出し、そこで燃焼または反応させ、燃焼ガスまた
は排気ガス56を発生する。
排気ガス56は燃焼器10内をその長さ方向軸線58に
沿って流れ、燃焼器出口60から排出され、その後そこ
からタービン(図示せず)に導かれる。
外側ライナ16および内側ライナ24はそれぞれ、直列
につなぎあわされた複数個のライナパネルから構成され
、具体的には、第1ライナパネル62がドーム38から
下流に延在し、それに第2ライナパネル64、m3ライ
ナパネル66が続いている。第1パネル62、第2パネ
ル64、第3パネル66の接続部および第3ライナパネ
ル66の下流端には通常の気膜冷却ナゲツト68が配置
され、各ナゲツトは一般に後向きのU字形ポケットから
なり、その基部に空気14を送り出すための穴をあけた
構造である。冷却ナゲツト68は、その穴から冷却空気
14を下流にライナの内面34および36に沿って境界
薄膜70として流し込む作用をなし、ライナの気膜冷却
を行なう。
薄膜冷却空気70が燃焼ガス56より実質的に低温であ
れば、燃料/空気混合気52を薄膜70で急冷する結果
として未燃焼の炭化水素が残り、−酸化炭素が生成する
。これらの排気ガス排出物を減らすために、従来の気膜
冷却燃焼器には、第1ライナパネル62の内面34およ
び36に沿った境界層の温度を上げて燃料/空気混合気
52の急冷量を少なくし、こうして排気ガス排出物を低
減する様々な改良がとられている。
このような改良法の一つは、第1ライナパネル62に沿
った気膜冷却の量を最小量に抑えるように設計、構成さ
れている。しかし、試験の結果、この冷却気膜は薄すぎ
、不安定であり、ライナ温度が許容範囲を越える高レベ
ルまで上昇してしまうことがわかった。実際に製造し試
験した別の改良法では、第1ライナパネル62に沿った
冷却気膜を排除し、その代りに冷却を通常通りの衝突冷
却技術に依頼した。比較的多数の小さな普通の衝突冷却
孔をあけた外側壁を、第1ライナパネル62の上に間隔
をあけて設けることにより衝突冷却を行なった。しかし
、この2つの案の衝突冷却構造を試験した結果、いづれ
も、気膜冷却を用いずに第1ライナパネル62を適切に
冷却するのに成功しなかった。
従来、通常の衝突冷却構造に横の流れがあると衝突冷却
の効果がひどく低下することが認められている。軸線方
向に離れた衝突冷却孔を何列か使用する通常の衝突冷却
技術では、上流の衝突冷却孔から流れてくる冷却空気ラ
イナの外側表面に沿って冷却空気の境界層を形成する。
そして、隣りの衝突冷却孔およびそれぞれの次の列の衝
突冷却孔から吐き出される冷却流体により、この境界層
が再活性化されたり、厚みを増したりすると考えられる
。その結果、衝突冷却の有効熱伝達能は、このようにし
て形成される空気の境界層の熱伝達能によって制限され
る。
本発明者は、冷却流体の熱伝達係数を増加するために、
比較的多数の比較的小さな普通の衝突冷却孔を用いる代
りに、すなわちそのような孔の密度を増やす代りに、比
較的大きな冷却孔を少数用いることにより、ライナを冷
却する際の熱伝達係数を著しく増加させ得ることを発見
した。
本発明者は、壁からの熱移動を増加できる新規な壁冷却
方法および構造を発見した。これは無孔壁を「ブリーチ
J  (breach)冷却する方法によって達成され
、この方法によれば、冷却流体を壁の外面に向けてジェ
ット流としてさしむけ、この際ジェット流に壁外面に形
成された冷却流体の境界層を破断(ブリーチ)、すなわ
ち貫通するのに十分な運動量を持たせ、ジェット流を壁
外面に接触させる。この方法では、冷却空気のジェット
流が単に境界層自体に接触しそれと合流するだけでなく
、その境界層を突き破り壁外面に直接接触する。
第3図に、外側ライナ16の第1ライナパネル62を拡
大して示す。なお、内側ライナ24のパネル62も反転
している以外はほぼ同一である。
第1ライナパネル62はブリーチ冷却構造のもので、無
孔内側壁または第1壁72がライナ上流端40の位置の
ドーム38から第2ライナパネル64まで延在している
。内側壁72は、燃焼領域32に面する内側表面74お
よび反対側の外側表面または第1表面76を有する。第
1ライナパネル62はさらに、内側壁72の後端から外
方に延在する後部壁78を含む。外側壁または第2壁8
0が内側壁72から離間しており、後端で後部壁78に
、上流端で内側壁72自体に適切に固着され、これら壁
間に包囲プレナム82を画定している。
外側壁80には、複数個の入口孔または単に入口84が
内側壁の外面76に向かってあけられている。後部壁7
8には、プレナム82から冷却流体14を排出するため
の複数個の出口孔または単に出口86が円周方向に間隔
をあけてあけられている。
第1ライナパネル62はさらに、冷却流体案内手段を含
み、この案内手段が冷却流体14を各入口84からジェ
ット流88(すなわちジェット流88 a、  88 
b、  88 c)としてプレナム82を横切ってさし
むけ、外面76に沿って形成された空気の境界層90を
突き破り、外面76と直接接触させる。案内手段はなか
でも、入口84および出口86を含み、その寸法および
位置は、入口94を通って流れ得る冷却流体のジェット
流88の運動量(質量×速度)が境界層90を突き破り
外面76に接触するのに十分となるようにとられている
冷却流体14が外側壁80に沿ったほぼ長さ方向から外
側壁80に対して傾斜した内向き方向への方向転換を助
ける為に第3図および第5図に示すように、環状流れ転
向スカート92を各入口84に取り付けるか、それと一
体に形成するのが好ましい。冷却空気14を効果的に方
向転換しジェット流88を方向付けるために、スカート
92を外側壁80より下方に壁厚の約2倍以上突き出さ
せるのが好ましい。この発明の実施例を実際に作製し試
験したところ、スカート92がジェット流88を内側壁
72に向けて、ジェット流と内側壁間の角度Aを約75
@に差し向けるのに効果的であった。
第3図に示すように、燃焼器10の作動中、入口84の
冷却流体14は静圧P1であり、これは圧縮器の吐出圧
を表わす。プレナム82内の冷却流体14の静圧は出口
86で値P2である。出口86の下流の冷却ナゲツト6
8内の冷却流体14の静圧は値P3で、これはタービン
入口静圧を表わす。全圧力降下PI3−PI−P3は所
定値であり、エンジンサイクルにより制御される。
この発明の別の特徴によれば、第1圧力降下P’12=
P1−P2を第2圧力降下P za−P 2−P3より
所定の通り大きくして内側壁72のブリーチ冷却を確実
に行なう。全静圧降下PI3は所定値であるので、入口
84および出口86の寸法を、第1圧力降YP+2が最
大値となり、第2圧力降下P23が最小値となるように
寸法状めし、すべてのジェット流88が境界層90を確
実に突き破るようにする。これを実現するには、出口8
6から第1ライナパネル62の下流に位置する第2ライ
ナパネル64の内面34に沿っての気膜冷却を有効量確
保しながら、出口86の流れ面積を冷却ナゲツト68に
より課される物理的境界内でできるかぎり大きくするだ
けでよい。
比較のために述べると、従来の°衝突冷却構造において
、衝突冷却孔の前後の静圧降下は、代表的には、従来の
気膜冷却ナゲツトに冷却空気を送る出口孔の前後の静圧
降下に大体等しい。
第2図および第3図に示すこの発明の好適な実施例にお
いて、入口84は、円周方向に離間した第1入口孔84
aの上流の第1列、第1入口84aの下流に長さ方向に
離間し、円周方向に離間した第1入口84aの第2列、
さらにこれに続く円周方向に離間した後部第3入口孔8
4cの第3列を含む。各々の入口84a、84bおよび
84Cは流れ面積AI 、A2およびA3をそれぞれ有
し、外面76から垂直方向にそれぞれ距離HI+H2お
よびH3離間している。
冷却流体14の第1ジェット流88aは第1入口84a
により発生して外面76の上流第1部分76aに接触し
、成る運動量と厚みT1を有する境界層90を形成する
。この境界層90は、下流へ、第2入口84bに対向す
る外面76の第2部分76bに沿って流れる。第2入口
84bの流れ面積A2およびその第2入口84bにより
発生する第2ジェット流88bの運動量を、境界層90
の厚みT1および運動量に対して、第2ジェット流88
bが確実に境界層90を突き破って外面の第2部分76
bに接触するように、所定通りに選定する。
同様に、第3入口84cの流れ面積A3およびその第3
入口84cにより発生する第3ジェット流88cの運動
量を、外面の第3部分76cに沿って流れる境界層90
の運動量および厚みT2に対して、第3ジェット流88
cが確実に境界層90を突き破って外面76に接触する
ように、所定通りに選定する。
境界層90は、冷却流体14の量が入口84から累積的
となるので、下流方向に進むつれてその厚みを増す。し
たがって、厚みT3はT2より大きく、T2はT1より
大きい。入口84a、84bおよび84cはそれぞれ、
境界層90の対応する厚みを突き破るのに必要な最小量
の冷却流体14で最大の断層冷却を達成するように調整
することができるが、製作を容易にするために、均一な
入口84a、84bおよび84cを選んで有効量のブリ
ーチ冷却を達成することもできる。
入口84の列の数は、ジェットff18gが境界層90
を貫通する能力によって限定される。入口84の列が多
すぎると、それにより生じる境界層90をジェット流8
8が貫通できなくなり、この結果、この構造の冷却能力
および熱伝達係数が著しく低くなる。ガスタービンエン
ジン燃焼器を実際に製造し試験したところ、入口84の
列の最適数は3列以下に限られるようである。
境界層90の強さと厚みを最小にするとともに、より均
一に内側壁72を冷却するためには、第2図に示すよう
に、第2入口84bを第1入口84aと第3入口84c
との間で円周方向にずらすのが好ましい。
各ジェット流88が内側壁の外面76のある区域の冷却
を行なうのだから、入口84を所定の通互いに離し、ジ
ェット流88の冷却区域を互いにオーバーラツプさせ、
こうして内側壁の外面76の温度をほぼ均一にする。
実際に製造し試験した実施例において、入口84を均一
な直径0.115インチとし、相互に列間で長さ方向に
0.28インチ、円周方向に0゜7フインチ間隔をあけ
た。高さH1lH2およびH3をそれぞれ0.25イン
チ、0.30インチおよび0.35インチとした。全静
圧P13は約14psiで、第1圧力降下P12は約1
1psiで、第2圧力降下P23は約3psiであった
前述した内容から、ブリーチ冷却を実現するための特定
の設計パラメータを周知の方法で求めることができる。
たとえば、下記の式を用いることができる。
h−Nuk/D        (1)ここで、hは入
口84の各々の列についての外面76の熱伝達係数であ
り、Nuは入口84の寸法、間隔およびピッチおよびジ
ェット流88の角度Aの関数である周知のヌッセルト数
であり、kは冷却流体14の熱伝導度、Dは入口84の
直径である。
m   l/3 Nu−CRe  Pr   (H/D)0°091  
 < 2 )ここで、追加のパラメータのCは定数、m
は変数、Reは従来から周知のレイノルズ数、Prは従
来から周知のプラントル数で、所定の温度の冷却流体1
4については実質的に一定であり、そしてHは入口84
の高さH,、H2およびH3である。パラメータCおよ
びmは特定の適用例で得られた実験データから周知の方
法で求めることができ、境界層90の厚みおよび運動量
の関数である。
Re−φVD/μ      (3) ここで、追加のパラメータのφは冷却流体14の密度、
■はジェット流88の速度、μは冷却流体14の絶対粘
度係数である。
V−W/φAe        (4)ここで、追加の
パラメータのWは各列の入口84を通る冷却流体14の
質量流量、Aeは各列の入口84の従来から周知の有効
面積(たとえば、A I + A2 + A3 )であ
る。
W−(Ae / Aet) Wt      (5)こ
こで、追加のパラメータのAetはすべての列の入口の
有効面積の和であり、Wtは総質量流量である。
Wt=   P+−P3)2φAeo      (6
)ここで、追加のパラメータのAeoは入口84および
出口86の有効流れ面積の総和である。
=−+−(7) Aeo2Aot2Aod2 ここで、追加のパラメータAcdは出口86の有効面積
の和である。
これらの式を用いて、上記パラメータに基づいて、各列
のジェット流88による熱伝達係数りを求めることがで
きる。反復技法を用いて設計パラメータを変え、従来の
衝突冷却で得られる値より大きい熱伝達係数りを得る。
たとえば、従来の衝突冷却での代表的な熱伝達係数りは
約600 btu/hr −f’t2− @Fである。
一方、第3図に示すブリーチ冷却の好適例では、熱伝達
係数りが約900 btu/hr −f’t2−丁であ
った。これはおよそ50%の向上を表わしている。無孔
ライナの表面の通常の気膜冷却で得られる代表的な熱伝
達係数が約300 btu/hr −rt2−下にすぎ
ないことと比較すると、このブリーチ冷却の偉人な効果
が一層きわだつ。
入口84の列の数の限度は、下記の式から理解できる。
h   −K e−C(N−1)(8)avg ここで、h  は特定の列についての平均熱転vg 連係数であり、KおよびCは定数、モしてNは入口84
の列の総数である。1列の入口については、Kはその列
の平均熱伝達係数に等しい。
h  −h   (1−c(N−1))    (9)
t     avg ここで、追加のパラメータh、は全入口84に基づく平
均熱伝達係数である。
したがって、入口84の列の数Nが増すにつれて、全入
口に基づく平均熱伝達係数り、が減少する。式(8)お
よび(9)は、境界層90の厚みを増す効果を表わして
いる。比較的多数のN列を用いた場合、ブリーチ冷却効
果が失われ、その結果はとんど通常の衝突冷却構造に近
づく。前述したように、この発明の実施例において、3
列の入口84がブリーチ冷却を実現するのに有効である
ことを確かめた。
第3図および第4図に示すように、内側壁72は第2ラ
イナパネルδ4から離間しかつそれとオーバーラツプし
、冷却ナゲツト68を画定し、この冷却ナゲツト68は
、内側壁72の下流端、出、口86を含む後部壁78の
一部分および第2ライナパネル64の上流部分を含む。
プレナム82から出口86を通って吐き出された冷却流
体14は、冷却ナゲツト68により、通常の周知の態様
で外側ライナ16の内面34に沿って冷却空気の境界層
膜70として流される。
ブリーチ冷却構造、すなわちほぼ第3図に示す通りの第
1ライチバネル62を試験したところ、内側壁72から
熱を放散することにより内側壁72の温度を十分に低く
抑えるのに有効であることが確認された。内側壁の燃焼
側で気膜冷却を行なわなかったので、この内側壁の熱流
束の流量は約450、 000btu/hr−rt2で
あった。この熱流束は、ライナの燃焼領域に面する表面
を主とじて気膜冷却した従来のライナの場合に観察され
る代表的な熱流束の約150. 000btu/hr−
ft2と比べると、格段に増加している。
第1ライナパネル62を通して大きな熱流束をブリーチ
冷却により効果的に放熱していれば、燃焼器10は、第
1パネル62の内面の気膜冷却なしで運転でき、したが
って燃料/空気混合気52が内側壁72に触れる際の温
度が高くなり、その結果排気ガス排出物が減る。試験し
た実施例では、気膜冷却の必要なしに、内面温度が約i
、so。
下で有効な運転を行なった。
未燃焼炭化水素および一酸化炭素排気ガス排出物をさら
に減らすために、この発明の好適な実施態様では、内側
壁72の内面74全体にわたって熱障壁被膜94を設け
る。被膜94は従来通りのもので、8%イツトリウム−
ジルコニアを厚さ約10ミルで用いるのが好ましい。被
膜94を設けた場合、内側壁72を通しての熱流束が約
300゜000 btu/hr −ft2に減少した。
被膜94を用いることにより燃焼領域32に面する被膜
94の表面は試験した好適な実施例では温度約1,90
0下に達し、この温度で未燃焼の炭化水素および一酸化
炭素が著しく低減し、燃焼器10は最近発効した一層厳
しいFAAおよびI CAO排出物規制を満たすことが
できた。
ブリーチ冷却される第1ライナパネル62をドーム38
のすぐ下流のライナとしてのみ使用するのは、いくつか
の理由による。ブリーチ冷却ライナパネル62は熱伝達
係数が大きいが、その内面74から外面76にかけては
比較的大きな温度差がある。大きな温度勾配は、構造体
の有効寿命を短くするので、一般に望ましくない。さら
に、燃焼が主としてドーム38のすぐ下流付近の燃焼領
域32内で、そして大体のところ第1ライナパネル62
内で起こるのだから、第1ライナパネル62のみをブリ
ーチ冷却するのが、FAA、およびI CAO規制を満
たすように排気ガス排出物を適正に抑制するのに有効で
あることを確かめた。したがって、第2ライナパネル6
4および第3ライナパネル66は基本的に、元の通常の
気膜冷却設計構造のままである。
第1ライナパネル62は、その内面に気膜冷却を行なわ
ずに使用して排ガス排出物を減らすことができ、一方ブ
リーチ冷却を含めて今迄の冷却が無孔ライナ壁を効果的
に冷却するのに適切でないことを確かめた。無孔ライナ
壁72を適切に冷却するのに、この発明によるブリーチ
冷却のみが有効であることを確かめた。
この発明は燃焼器からの排気ガス排出物を減らす目的で
考えられたが、ここで開示したブリーチ冷却構造で実現
できる効果的な冷却は、冷却の必要な他の構造にも利用
できることが明らかである。
たとえば、第6図に、冷却流体14が流れる中空のガス
タービンエンジン・ローターブレード96を示す。この
ブレード96の無孔凹状外側第1壁98は、内側第1表
面100とその上を燃焼ガスが流れる外側第2表面10
2とを有する。インサートまたは第2壁104がブレー
ド96内に配置され、内面100から離間してプレナム
106を画定している。インサート104には軸線方向
に間隔をあけた3列の入口108が設けられ、各列は半
径方向に離間してあけられた複数個の入口108を含む
。ブレード96には、プレナム106から冷却流体を送
り出すための複数個の出口110が後縁に半径方向に間
隔をあけて設けられている。インサート104、凹面状
壁98、入口108および出口110は、大体のところ
第2図に示したブリーチ冷却構造と同様である。入口1
08および出口110は、ブレード96の凹面側98を
ブリーチ冷却するように所定通りの寸法および形状とす
る。
以上、好適と考えられるこの発明の実施例について説明
したが、当業者にはこの発明の他の変更改変例が明らか
である。そのような変更例もすべて特許請求の範囲に包
含されるものである。
たとえば、第1ライナ62のみをブリーチ冷却の対象と
したが、設計条件によっては、任意のライナ部分または
燃焼器ライナ全体をブリーチ冷却することができる。試
験した1実施例からは3列の入口84で冷却が最適にな
ることが確認されたが、入口の列の数の限度は実際には
、ここで説明したブリーチ冷却構造からの大きな熱伝達
係数を実現できるか否かによって決められるだけである
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例によるガスタービンエン
ジン燃焼器の断面図、 第2図は第1図の2−2線方向に見た第1パネルの一部
を示す平面図、 第3図は、第1図の燃焼器の第1ライナパネルの一部を
第2図の3−3線方向に見た断面図、第4図は、第3図
の4−4線方向に見た後部壁の後面図、 第5図は、流れを方向転換するスカートを示すため第3
図に示した入口を一部破断して示す斜視図、そして 第6図は、この発明の他の実施例による断層冷却凹状壁
を有する中空のガスタービンエンジン・ブレードを一部
破断して示す斜視図である。 主な符号の説明 10:燃焼器、14:冷却流体、16:外側ライナ、2
4:内側ライナ、32:燃焼領域、38:ドーム、62
:第1ライナパネル、64:第2ライナパネル、72:
内側壁(第1壁)、74:内面、76:外面、78:後
部壁、80:外側壁(第2壁)、82:プレナム、84
:入口、86:出口、88ニジェット流、92ニスカー
ト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)冷却流体を無孔壁の第1表面に向けてジェット流と
    して導き、この際ジェット流に壁第1表面の上に形成さ
    れる冷却流体の境界層を突き破るのに十分な運動量を与
    えてジェット流を壁第1表面に接触させる工程を含む無
    孔壁のブリーチ冷却方法。 2)上記冷却流体を壁第1表面の上流第1部分に向かう
    第1ジェット流および該第1部分より下流に位置する壁
    第1表面の第2部分に向かう第2ジェット流として導き
    、 第1ジェット流が前記壁の第2部分に沿った冷却流体の
    境界層を形成し、 第2ジェット流が上記境界層を突き破って壁第1表面の
    第2部分に接触する請求項1に記載のブリーチ冷却方法
    。 3)上記第1表面が外側表面であり、冷却流体がこの壁
    外側表面に接触した後、この冷却流体を下流に、この断
    層冷却された壁より下流に位置する第2壁の内側表面に
    沿って冷却流体の薄膜として導く請求項2に記載のブリ
    ーチ冷却方法。 4)上記冷却流体の第1および第2ジェット流をそれぞ
    れ、ブリーチ冷却された壁から離間した第2壁の第1お
    よび第2入口から導き、上記気膜冷却用流体をブリーチ
    冷却された無孔壁に接合された後部壁にあけた出口から
    流出させ、上記入口の前後で生じる第1圧力降下を上記
    出口の前後で生じる第2圧力降下より大きくする請求項
    3に記載のブリーチ冷却方法。 5)第1表面を有する無孔第1壁と、 第1壁から離間しかつ第1壁に接合されて相互間にプレ
    ナムを画定する第2壁とを備え、上記第2壁に第1壁の
    第1表面に対向する複数個の入口をあけて冷却流体をプ
    レナム中に導き、上記プレナムに複数個の出口を設けて
    冷却流体をそこから排出し、さらに 冷却流体を各入口からプレナムを横切って導き、これが
    第1壁の第1表面に沿って形成される冷却流体の境界層
    を突き破り、第1壁の第1表面に接触しそこをブリーチ
    冷却する冷却流体案内手段とを備えるブリーチ冷却構造
    。 6)上記冷却流体案内手段は、上記入口および出口の寸
    法と位置とを、入口を通過する冷却流体の運動量が第1
    壁の第1表面に形成される冷却流体の境界層を突き破る
    のに十分となるように定めることにより構成される請求
    項5に記載のブリーチ冷却構造。 7)上記入口の前後で生じる第1圧力降下を上記出口の
    前後で生じる第2圧力降下より大きくする請求項6に記
    載のブリーチ冷却構造。 8)第1圧力降下および第2圧力降下が全圧力降下に等
    しく、上記入口および出口の寸法を、第1圧力降下が最
    大値となり第2圧力降下が最小値となるように定め、こ
    うして第1壁のブリーチ冷却を促進する請求項7に記載
    のブリーチ冷却構造。 9)上記入口および出口の寸法を、第1壁のブリーチ冷
    却を促進し、一方出口からこの断層冷却された内側壁の
    下流に位置する第2壁の内側表面に沿って気膜冷却を行
    なうのに有効な量の冷却流体を送り出すように定める請
    求項8に記載のブリーチ冷却構造。 10)上記入口が第1列の円周方向に離間した第1入口
    と、この第1入口から長さ方向下流に離間した第2列の
    円周方向に離間した第2入口とを含み、 各第1入口から冷却流体の第1ジェット流を発生させ、
    この第1ジェット流が、第1壁の第1表面の第1部分に
    接触し、かつ下流に第2入口に対向する第1壁の第1表
    面の第2部分に沿って流れる、モーメントと厚みとを持
    つ冷却流体の境界層を形成し、 各第2入口からモーメントを持つ第2ジェット流を発生
    させ、第2入口の流れ面積および第2ジェット流の運動
    量を、第2ジェット流が確実に境界層を突き破って第1
    壁第1表面に接触するように、上記境界層の厚みおよび
    運動量に対して所定通りに選定した請求項6に記載のブ
    リーチ冷却構造。 11)さらに、第2列より下流に位置する第3列の円周
    方向に離間した第3入口を含み、各第3入口が流れ面積
    を有し、第3入口からモーメントを持つ第3ジェット流
    を第1壁の第1表面の第3部分に向かって発生させ、 上記第2入口の流れ面積および第2ジェット流の運動量
    を、第1壁の第1表面の第2部分に流れる境界層の厚み
    および運動量に対して、第2ジェット流が確実に境界層
    を突き破って第1壁第1表面に接触するように所定通り
    に選定し、 上記第3入口の流れ面積および第3ジェット流の運動量
    を、第1壁の第1表面の第3部分に流れる境界層の厚み
    および運動量に対して、第3ジェット流が確実に境界層
    を突き破って第1壁第1表面に接触するように所定通り
    に選定する請求項10に記載のブリーチ冷却構造。 12)第2壁に3列以下の入口を設けた請求項11に記
    載のブリーチ冷却構造。 13)第2入口が第1入口および第3入口両方から円周
    方向にずれている請求項11に記載のブリーチ冷却構造
    。 14)各入口に、冷却流体を、第1壁にぶつけるために
    、第2壁の外側表面に沿ったほぼ長さ方向下流方向から
    第2壁に対して斜めの内向き方向に方向転換するスカー
    トを設けた請求項11に記載のブリーチ冷却構造。 15)各ジェット流が第1壁の第1表面のある区域の冷
    却を行ない、上記入口を、各ジェット流の冷却区域が互
    いにオーバーラップするよう相互に所定距離離間し、こ
    うして第1壁の第1表面の温度を大体均一にする請求項
    11に記載のブリーチ冷却構造。 16)上記ブリーチ冷却構造がガスタービンエンジン燃
    焼器の一部に設けられ、この燃焼器は相互間に燃焼領域
    を画定するよう離増した内側ライナと外側ライナとを含
    み、内側ライナおよび外側ライナがそれぞれ環状ドーム
    に接合された第1ライナパネルを有し、上記ドームが上
    記燃焼領域内で燃焼する燃料/空気混合気を送り出す複
    数個の円周方向に離間した気化器を収容しており、上記
    内側ライナおよび外側ライナがそれぞれさらに第1ライ
    ナパネルから下流に延在する第2ライナパネルを有し、
    上記第1ライナパネルそれぞれに上記断層冷却構造が設
    けられ、第1壁が内側壁であり、第2壁が外側壁であり
    、内側壁が上記燃焼領域の一部を画定し、上記出口から
    冷却流体を第2ライナパネルの内面に沿って薄膜として
    流出させて第2ライナパネルの気膜冷却を行なう請求項
    11に記載のブリーチ冷却構造。 17)上記内側壁が上記燃焼領域に対向し、燃焼領域か
    らの輻射および対流加熱にさらされる内面を含み、上記
    燃焼器を、上記内側壁の内面に気膜冷却を行なうことな
    く運転して、未燃焼炭化水素および一酸化炭素排出物を
    低減した請求項16に記載のガスタービンエンジン燃焼
    器。 18)上記内側壁の内面に熱障壁被膜を設けて未燃焼炭
    化水素および一酸化炭素排出物をさらに低減した請求項
    17に記載のガスタービンエンジン燃焼器。 19)上記断層冷却構造がガスタービンエンジン・ブレ
    ードの一部に設けられ、上記無孔第1壁がブレードの外
    側壁の一部であり、上記第2壁がブレードの内側に配置
    されたインサートである請求項6に記載のブリーチ冷却
    構造。 20)上記プレナムの出口がブレードの後縁に配置され
    た複数個の出口である請求項19に記載のガスタービン
    ブレード。 21)上記インサートが上記入口を3列以下有する請求
    項20に記載のガスタービンブレード。 22)外側ライナと、 外側ライナから離間して相互間に燃焼領域を画定する内
    側ライナと、 上記外側および内側ライナの上流端に接合されたドーム
    と、 上記ドーム内に配置された気化器であって、燃焼噴射器
    およびスワラ・アセンブリを含み、これらにより燃料/
    空気混合気を燃焼のため気化器の出口から燃焼領域中へ
    送り出す気化器とを備えるガスタービンエンジン燃焼器
    であって、 上記内側および外側ライナそれぞれが複数個のライナパ
    ネルを直列に継なげて構成され、そのうちの第1のライ
    ナパネルが上記ドームから下流に延在し、この第1ライ
    ナパネルが、 外側表面を有する無孔内側壁と、 内側壁から外向きに延在する後部壁と、 内側壁から離間されかつ後部壁に接合されて相互間に包
    囲されたプレナムを画定する外側壁とを備え、 上記外側壁に内側壁の外側表面に対向する複数個の入口
    をあけて冷却流体をプレナム中に導き、上記後部壁に複
    数個の出口を設けて冷却流体をプレナムから排出し、さ
    らに 冷却流体のを各入口からプレナムを横切って導き、これ
    が内側壁の外側表面に沿って形成される冷却流体の境界
    層を突き破り、内側壁の外側表面に接触しそこを冷却す
    る冷却流体案内手段を備える、ガスタービンエンジン燃
    焼器。 23)上記内側壁が上記燃焼領域に対向し、燃焼領域か
    らの輻射および対流加熱にさらされる内面を含み、上記
    燃焼器を、上記内側壁の内面に気膜冷却を行なうことな
    く運転して、未燃焼炭化水素および一酸化炭素排出物を
    低減した請求項22に記載のガスタービンエンジン燃焼
    器。 24)上記入口が第1列の円周方向に離間した第1入口
    と、この第1入口から長さ方向下流に離間した第2列の
    円周方向に離間した第2入口とを含み、 各第1入口から冷却流体の第1ジェット流を発生させ、
    この第1ジェット流が、内側壁の外側表面の第1部分に
    接触し、かつ下流に第2入口に対向する内側壁の外側表
    面の第2部分に沿って流れる、運動量と厚みとを持つ冷
    却流体の境界層を形成し、 各第2入口から運動量を持つ第2ジェット流を発生させ
    、第2入口の流れ面積および第2ジェット流の運動量を
    、第2ジェット流が確実に境界層を突き破って内側壁外
    側表面に接触するように、上記境界層の厚みおよび運動
    量に対して所定通りに選定した請求項23に記載のガス
    タービンエンジン燃焼器。 25)さらに、第2列より下流に位置する第3列の円周
    方向に離間した第3入口を含み、各第3入口が流れ面積
    を有し、第3入口から運動量を持つ第3ジェット流を内
    側壁の外側表面の第3部分に向かって発生させ、 上記第2入口の流れ面積および第2ジェット流の運動量
    を、内側壁の外側表面の第2部分に流れる境界層の厚み
    および運動量に対して、第2ジェット流が確実に境界層
    を突き破って内側壁外側表面に接触するように所定通り
    に選定し、 上記第3入口の流れ面積および第3ジェット流の運動量
    を、内側壁の外側表面の第3部分に流れる境界層の厚み
    および運動量に対して、第3ジェット流が確実に境界層
    を突き破って内側壁外側表面に接触するように所定通り
    に選定する請求項24に記載のガスタービンエンジン燃
    焼器。 26)上記外側壁に3列以下の入口を設けた請求項25
    に記載のガスタービンエンジン燃焼器。 27)第2入口が第1入口および第3入口両方から円周
    方向にずれている請求項25に記載のガスタービンエン
    ジン燃焼器。 28)各入口に、冷却流体を、内側壁にぶつけるために
    、外側壁の外側表面に沿ったほぼ長さ方向下流方向から
    外側壁に対して斜めの内向き方向に方向転換するスカー
    トを設けた請求項25に記載のガスタービンエンジン燃
    焼器。 29)各ジェット流が内側壁の外側表面のある区域の冷
    却を行ない、上記入口を、各ジェット流の冷却区域が互
    いにオーバーラップするよう相互に所定距離離間し、こ
    うして内側壁の外側表面の温度を大体均一にする請求項
    25に記載のガスタービンエンジン燃焼器。30)上記
    入口の前後で生じる第1圧力降下を上記出口の前後で生
    じる第2圧力降下より大きくする請求項25に記載のガ
    スタービンエンジン燃焼器。 31)第1圧力降下および第2圧力降下が全圧力降下に
    等しく、上記入口および出口の寸法を、第1圧力降下が
    最大値となり第2圧力降下が最小値となり、こうして内
    側壁の断層冷却を促進する一方、出口から第1ライナパ
    ネルから下流に延在する第2ライナパネルの内側表面に
    沿って気膜冷却を行なうのに有効な量の冷却流体を送り
    出すように定める請求項25に記載のガスタービンエン
    ジン燃焼器。
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