JPH0524302U

JPH0524302U - チエーンソーの電源スイツチ

Info

Publication number: JPH0524302U
Application number: JP6997691U
Authority: JP
Inventors: 健治今福
Original assignee: 新ダイワ工業株式会社
Priority date: 1991-09-02
Filing date: 1991-09-02
Publication date: 1993-03-30

Abstract

(57)【要約】【目的】スロットルトリガーを解除した状態で、右手
親指や左手をハンドルから離さずに電源スイッチの操作
ができるチェーンソーの電源スイッチの提供にある。【構成】トップハンドルタイプのチェーンソーにおい
て、上記スロットルトリガーの操作指の操作範囲に電源
オン、オフ用のスイッチを配設した。【効果】作業を停止するときに、チェーンソー駆動系
のスロットルトリガーを解除した人指し指でそのまま一
連の動作で電源スイッチの操作が行え、しかも、取付位
置が前部軸受の後面なので、作業中に木の枝等にスイッ
チが触れて誤作動を起こすことがない。又、指が無意識
のうちに触れて誤作動を起こすこともない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、操作性を改良したチェーンソーの電源スイッチに関し、特に、トップハンドルタイプのチェーンソーにおいて、スロットルトリガーを解除した人指し指でそのまま操作できるチェーンソーの電源スイッチに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のチェーンソーにおける電源スイッチは、右手の親指で操作する位置や左手で操作する位置（例えばハウジングの上面若しくは左側面）に配設されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように電源スイッチが、右手の親指で操作する位置や左手で操作する位置に配設されている場合には、スロットルトリガーを引いていた人指し指を解除した後に、右手の親指若しくは左手で電源スイッチを操作するために、スロットルの停止と電源スイッチ操作の間にタイムラグがあった。また、フロントハンドルを把持していた左手がハンドルから離れると、右手に荷重がかかってはずみで大きくぶれ、怪我をすることがあった。

【０００４】また、右手の親指で操作する場合には、トップハンドル等を強い力で抑えていた親指が、ハンドルから離れるために、チェーンソーがぶれて怪我をすることがあった。さらにまた、作業中にスイッチが木の枝等に触れて誤作動を起すことがあった。

【０００５】この考案は、上記のような点に鑑みてなされたもので、トップハンドルタイプのチェーンソーにおいて、スロットルトリガーを解除した状態で、右手親指や左手をハンドルから離さずに電源スイッチの操作ができるチェーンソーの電源スイッチの提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の目的を達成するために、ハウジングの上面にトップハンドルが取り付けられ、上記トップハンドルの前側下面部にスロットルトリガーが配設されたトップハンドルタイプのチェーンソーにおいて、上記スロットルトリガーの操作指の操作範囲に電源オン、オフ用のスイッチを配設したことを特徴とするチェーンソーの電源スイッチ。

【０００７】

【作用】

作業を停止するときに、チェーンソー駆動系のスロットルトリガーを引いていた人指し指を伸ばし、その伸ばした指で電源スイッチの操作が行われる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案に係るチェーンソーの電源スイッチについての実施の一例を、図面を参照して詳細に説明する。図１は、この考案に係るチェーンソーの電源スイッチをトップハンドルタイプのものに取り付けた実施例を示す一部省略側面図である。また、図２は電源スイッチ部を示す拡大側面図、図３は図２のＡ矢視側からの正面図である。

【０００９】図１において、１は硬質合成樹脂で中空構造に成型されたハウジングで、上部に同材質で成型したトップハンドル２が取り付けられると共に、前面にセフティブレーキ３が取り付けられ、一側方（通常では左手側）にフロントハンドル４が付設される。

【００１０】中空構造のハウジング１内には、図示しないシリンダ室、気化器室、燃料タンク室、オイルタンク室等が各形成され、一方の側面に空気取入口が穿設され他方側面がクラッチ取付用等に開口されると共に、シリンダ、冷却用ファン、チエンスプロケット、クラッチ等が内蔵され、他方側面がクラッチカバーで閉塞される。

【００１１】上記トップハンドル２は、ハウジング１の上面前後で各対設された軸受５、６に両端を挿入し、スクリュー７、８を使用してハウジング１に取り付けられる。また、トップハンドル２の前部側下面には、スロットルトリガー９が配設されると共に、スロットルトリガー９の後上部にストッパ１０が穿設される。

【００１２】そして、前部の軸受５の基部後面に電源オン、オフ用のスイッチ１１が図２で示すように配設される。上記のスイッチ１１は、起倒式のものであるが、スライド式等でも良い。

【００１３】このような構成からなるチェーンソーの電源スイッチの操作は、次のように行われる。切断作業を停止する時には、チェーンソー駆動系のスロットルトリガーを引いていた人指し指を伸ばすことによりスロットルトリガーが解放され、その伸ばした指で電源スイッチの操作が行なわれ、電源が遮断される。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、この考案に係るチェーンソーの電源スイッチは、トップハンドルの前側下面部にスロットルトリガーが配設されたチェーンソーにおいて、上記スロットルトリガーの操作指の操作範囲に電源オン、オフ用のスイッチを配設したものである。

【００１５】したがって、作業を停止するときに、チェーンソー駆動系のスロットルトリガーを解除した人指し指でそのまま一連の動作で電源スイッチの操作が行える実用的効果がある。尚、スイッチのレバーのＯＮ、ＯＦＦの方向は、作業中は、右側に倒してあり、ＯＮの状態であるが、停止するときは左側に倒してＯＦＦの状態にする為、作業者の人指し指が無意識にレバーに触れて誤ってＯＦＦにすることもない。また、取付位置が前部軸受の後面なので、作業中に木の枝等にスイッチが触れて誤作動を起こすことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るチェーンソーの電源スイッチを
トップハンドルタイプのものに取り付けた実施例を示す
一部省略側面図である。

【図２】この考案に係る電源スイッチ部を示す拡大側面
図である。

【図３】図２のＡ矢視側からの正面図である。

【符号の説明】

１ハウジング２トップハンドル３セフティブレーキ４フロントハンドル５、６軸受７、８スクリュー９スロットルトリガー１０ストッパ１１スイッチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ハウジングの上面にトップハンドルが取
り付けられ、上記トップハンドルの前側下面部にスロッ
トルトリガーが配設されたトップハンドルタイプのチェ
ーンソーにおいて、上記スロットルトリガーの操作指の操作範囲に電源オ
ン、オフ用のスイッチを配設したことを特徴とするチェ
ーンソーの電源スイッチ。