JPH05241438A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05241438A
JPH05241438A JP4044616A JP4461692A JPH05241438A JP H05241438 A JPH05241438 A JP H05241438A JP 4044616 A JP4044616 A JP 4044616A JP 4461692 A JP4461692 A JP 4461692A JP H05241438 A JPH05241438 A JP H05241438A
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JP
Japan
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developing roller
toner
image
layer
developer layer
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JP4044616A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地汚れなく鮮明なトナー像を形成できて、電
気的な転写で効率よく転写材に転写して記録できるチャ
ージレス画像形成装置の提供。 【構成】 像露光手段が回動する感光体の内面に像光を
入射し、第1現像ローラが現像剤層を搬送して像光入射
位置の感光体外面に接触させると共に現像剤層の絶縁性
トナーの帯電と同極性の直流電圧を印加され、第1現像
ローラの下流側で第2現像ローラが現像剤層を搬送して
感光体外面に接触させると共に第1現像ローラとは逆極
性の直流電圧を印加されるチャージレス画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャージレス画像形成
装置に関し、詳しくは、回動する感光体の内面に像露光
手段が像光を入射し、現像ローラが表面に保持して搬送
する現像剤層を感光体の前記像光が入射する位置の外面
に接触させて感光体の外面にトナー像を形成し、該トナ
ー像が感光体の外面と接するように送り込まれた転写材
に転写されて定着される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チャージレス画像形成装置として
は、導電性トナーを用いたものが知られていた。これで
は電気的転写が困難であると言う問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたものであり、絶縁性トナーを
用いて地汚れなく鮮明なトナー像を形成して電気的転写
で転写材に効率よく転写できるチャージレス画像形成装
置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回動する感光
体の内面に像露光手段が像光を入射し、現像剤の絶縁性
トナーの帯電と同極性の直流電圧を印加された第1現像
ローラが表面に保持して搬送する現像剤層を感光体の前
記像光入射位置の外面に接触させて感光体外面にトナー
層を形成し、次いで前記第1現像ローラとは逆極性の直
流電圧を印加された第2現像ローラが表面に保持して搬
送する現像剤層を前記トナー層の形成された感光体外面
に接触させてトナー像を形成することを特徴とする画像
形成装置にあり、この構成によって前記目的を達成す
る。
【0005】
【作用】すなわち、本発明のチャージレス画像形成装置
は、現像剤層の絶縁性トナーの帯電と同極性の直流電圧
を印加される第1現像ローラと、その下流側にそれとは
逆極性の直流電圧を印加される第2現像ローラとを設け
たことで、第2現像ローラの現像剤層が感光体の像露光
手段による像光の入射と第1現像ローラの現像剤層の接
触とによって電荷を注入された露光部分外面に付着して
いるトナーは除去せずに、電荷の注入の行われない非露
光部分外面に付着しているトナーを除去するから、地汚
れのない鮮明なトナー像を形成でき、電気的転写で効率
よくトナー像を転写材に転写できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示例によって説明する。
【0007】図1および図2はそれぞれ本発明の画像形
成装置の1例を示す要部概略断面図、図3は感光体の部
分概略断面図であり、図1および図2において、1は図
3に示したような透明基体上に形成された透明電極層1
a上に、透明電極層1a側の電荷発生層1b、中間層の
正孔電荷輸送層1c、表層の電荷発生層1dの積層から
成る光導電体層を積層した構成を有して矢印方向に回転
する感光体ドラムである。
【0008】2はLEDやEL等の発光素子アレイ2a
とロッドレンズアレイのような集束性光伝送体2bとか
ら成り、感光体ドラム1の内部に静止して設けられて、
画像データに基づき発光素子アレイ2aの発光素子の選
択点灯が繰返されることにより感光体ドラム1の内面に
回転方向とほぼ直角のラインに沿った像光の入射を繰返
す像露光手段、3は下部が現像剤溜り4となっている現
像器ケース、5および6は現像剤溜り4の絶縁性トナー
と磁性キャリアの二成分現像剤または磁性あるいは非磁
性の絶縁性トナーの一成分現像剤を撹拌して絶縁性トナ
ーを帯電させると共に現像剤を第1現像ローラ7や第2
現像ローラ8の表面に供給する撹拌翼ローラである。
【0009】第1現像ローラ7および第2現像ローラ8
は、アルミニウム等の非磁性導電材料から成り、それぞ
れ内部にN,S磁極を周方向に配設した磁石体9および
10を備えて、磁石体9および10の磁力により表面に現像
剤を吸着し、第1現像ローラ7および第2現像ローラ8
がそれぞれ矢印方向に回転することによって現像剤を第
1現像ローラ7および第2現像ローラ8の回転矢印方向
に搬送し、それによって表面に形成される現像剤層を第
1現像ローラ7では像露光手段2が像光を入射する位置
の感光体ドラム1の外面に接触させ、第2現像ローラ8
ではそれより下流側の感光体ドラム1の外面に接触させ
る。
【0010】なお、感光体ドラム1に像露光手段2が像
光を入射する位置と第1現像ローラ7が現像剤層を接触
させる位置の関係は、図1または図2の部分拡大図であ
る図4に示したように、第1現像ローラの中心と第1現
像ローラの表面が感光体面に最接近している点、感光体
がドラムのときは感光体ドラム1の中心0を結ぶ線に対
して第1現像ローラの中心から像露光手段2の感光体へ
の像光入射位置に結んだ線の成す角度θが0≦θ≦20°
の範囲で像光入射位置の方が第1現像ローラ7の感光体
への最接近位置より上流側とするのが好ましい。それに
よって、第1現像ローラ7から現像剤層を介し感光体ド
ラム1に効率よく電荷の移動が行なわれるための光導電
層における電荷の移動時間が確保できる。θが20°より
大きくなると電荷の移動を行なう電界強度が弱くなって
電荷の移動が不十分になる。像光入射位置が第1現像ロ
ーラ7の感光体への最接近位置の下流側になると電荷の
移動時間が不足するようになる。
【0011】11および12はそれぞれ第1現像ローラ7お
よび第2現像ローラ8の現像剤層の層厚を規制する層厚
規制ブレードである。しかし、図1の第2現剤ローラ8
は、第1現像ローラ7から感光体ドラム1の外面に接触
する位置を通過した後の現像剤層をほぼその儘受け取っ
て現像剤層としているので、層厚規制ブレード12を設け
ていない。
【0012】また、13および14はそれぞれ第1現像ロー
ラ7および第2現像ローラ8から感光体ドラム1の外面
に接触する位置を通過した後の現像剤層を除去して現像
剤溜り4に落下させるスクレーパブレードである。しか
し、図1の第1現像ローラ7は、感光体ドラム1の外面
に接触する位置を通過した現像剤層をほぼその儘第2現
像ローラ8に渡すので、スクレーパブレード13を設けて
いない。
【0013】第1現像ローラ7にはバイアス電源15によ
って現像剤層のトナーの帯電と同極性の図示例では正の
300〜1500Vの直流電圧が印加される。それにより第1
現像ローラ7は、前述の像露光手段2による像光の入射
と相俟って、感光体ドラム1の外面に静電像を形成する
と共にその静電像及び背景部分にもトナーを付着させて
トナー層を形成する。
【0014】一方、第2現像ローラ8にはバイアス電源
16によって現像剤層のトナーの帯電と逆極性すなわち第
1現像ローラ7に印加される電圧とは逆極性の50〜300
Vの直流電圧が印加される。それにより第2現像ローラ
8の現像剤層が、感光体ドラム1の像露光手段2による
像光の入射と第1現像ローラ7の現像剤層の接触とによ
って電荷を注入された露光部分外面に付着しているトナ
ーは殆ど除去することなく残して、電荷の注入の行われ
ない非露光部分外面に付着しているトナーをすべて除去
するから、先に第1現像ローラ7の現像剤層により感光
体ドラム1の外面に形成された静電像に付着しているト
ナーから成るトナー像を地汚れの殆どない鮮明なものに
する。
【0015】現像器による上述の現像においては、第1
現像ローラ7の現像剤層のトナーが消費されて、第2現
像ローラ8の現像剤層には感光体ドラム1からトナーが
回収されるようになるから、図1の現像器のように第1
現像ローラ7で用いられる現像剤層を第2現像ローラ8
で再び用いるようにしても、従来の電子写真方式等の記
録装置における複数の現像ローラを用いた現像器とは異
なり、第2現像ローラ8の現像剤層のトナー不足で現像
濃度不足を起こすことはない。
【0016】しかし、図2の現像器においては、第1,
第2現像ローラ7,8が互いに逆方向に回転して現像剤
層を逆方向に搬送しており、したがって、第2現像ロー
ラ8も、現像剤層を第1現像剤ローラ7と同様に別個に
形成している。このように第1,第2現像ローラ7,8
で現像剤層の搬送方向を逆方向にすることは、現像の方
向性を相殺してトナー像の均斉性を向上させると言う長
所がある。
【0017】なお、図示例では、感光体を図3に示した
層構成のOPC感光体としたが、この感光体における電
荷発生と注入のメカニズムとしては以下述べる2通りが
ある。なお、以下の説明で電荷移動層1cは正孔移動型
とした。
【0018】その第1は、図5の像形成部模式的断面図
に示したように透明電極層1a側の電荷発生層1bを用
いる場合である。この場合は、第1現像ローラ7には負
のバイアス電圧を印加し、電荷発生層1bの像光を入射
された部分に発生した正孔を感光体の表面に引きつけて
トラップする。そして、絶縁性トナーに負帯電トナーが
用いられて感光体表面に付着する。
【0019】感光体表層の電荷発生層1dを設けた理由
は、トナー像を転写して表面のクリーニングを行なった
後に表面に残った正電荷を一様露光により消去するため
である。電荷発生層1dが感光体の内面側または外面側
から一様露光すると電荷発生を行なってトラップされて
いた正電荷を解放する。除電のための一様露光手段は感
光体の内面側に設けても、外面側に設けてもよい。
【0020】第2のメカニズムは、図6の像形成部模式
的断面図に示したように表層の電荷発生層1dを用いる
場合である。この場合は、第1現像ローラ7には正のバ
イアス電圧を印加し、電荷発生層1dの像光を入射され
た部分に発生した正孔を透明電極層1a側に逃して感光
体の表面に負電荷をトラップする。そして絶縁性トナー
に正帯電トナーが用いられて感光体表面に付着する。
【0021】透明電極層1a側の電荷発生層1bを設け
た理由は、転写,クリーニング後に表面に残った負電荷
を一様露光より消去するためである。電荷発生層1bが
感光体の内面側または外面側から一様露光すると、電荷
発生層1bに発生した正電荷が表面に移動しトラップさ
れた負電荷を中和する。
【0022】図3の例と異なって、感光体の光導電体層
を単層構成で両極性の電荷移動性を有するものとした場
合は、第1現像ローラ7のバイアス電圧に正,負いずれ
の電圧も用いられるが、像光が感光体基体側で多く吸収
されるから、前述の第1のメカニズムと同じく、光導電
体層における正孔あるいは電子の移動度を考慮してバイ
アス電圧を印加するのが好ましい。
【0023】また、感光体の光導電体層が従来のOPC
のように電荷移動層の一方の側に電荷発生層を設けたも
のも使用可能であるが、一様露光で除電しても電荷が消
失しにくい傾向がある。
【0024】第1現像ローラ7に印加するバイアス電圧
は図示例のような直流電圧だけよりも、極性を反転させ
ない範囲の交流成分を重畳したものとするのが好まし
い。すなわち、光導電体層中で電荷を速やかに移動させ
るには高いバイアス電圧を印加すればよいが、単純に高
い直流電圧を印加すると第1現像ローラ7と感光体間で
ブレークダウンを起こして電荷像が破壊されるようにな
る。それに対して、極性を反転させない範囲の交流成分
を有するバイアス電圧を印加すると、電荷像を破壊しな
い低い電圧で電荷の移動速度を上げることができ、さら
に交流成分が現像剤層に振動を与えて、感光体に均一な
トナー像の付着が行なわれるようになる。なお、交流成
分の重畳で極性が反転すると、電荷の移動効率が低下す
るので、バイアス電圧は極性が反転しない条件とするの
が好ましい。
【0025】また、第2現像ローラ8に対しても直流電
圧に加えて交流成分を重畳するのが好ましい。すなわ
ち、交流成分により現像剤層に振動が与えられ、感光体
の非画像部に付着していたトナーの剥ぎ取りが効果的に
行なわれ、一層地汚れのない鮮明なトナー像が得られる
ようになる。この第2現像ローラ8のバイアス電圧にお
ける交流成分は極性反転を生じさせるものであっても電
荷が既にトラップされているので差支えない。
【0026】現像剤としては、二成分現像剤であるこ
と、また磁性キャリアも絶縁性であることがトナーの帯
電制御や第2現像ローラ8における剥ぎ取り効果等の点
から好ましく、さら磁性キャリアが球形化されているこ
とがトナーとキャリアの撹拌性および現像剤の搬送性を
向上させ、トナーやトナーとキャリアの凝集を起こりに
くくする等の点で好ましい。そして、球形化された磁性
キャリアは平均粒径が30〜80μの範囲にあることが好ま
しい。このようにすることにより第1現像ローラ7のバ
イアス電圧が均一に印加できる。
【0027】この磁性キャリアの平均粒径が小さ過ぎる
と、磁性キャリアが感光体面に付着し易くなったり、第
2現像ローラ8における剥ぎ取り効果が低下したりす
る。また大き過ぎると、現像剤層の磁気ブラシの穂の状
態が粗くなり、穂のトナー濃度が低くなって第1現像ロ
ーラ7におけるトナー層の形成が不十分になったり、不
均斉になったりしてバイアス電圧の印加状態も不均一に
なってしまうし、第2現像ローラ8における剥ぎ取りも
粗くなったりする。
【0028】上述のような好ましい磁性キャリアは、磁
性体として従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄,
クロム,ニッケル,コバルト等の金属、あるいはそれら
の化合物や合金、例えば四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,
二酸化クロム,酸化マンガン,フェライトと云った強磁
性体粒子を球形化したり、又はそれら磁性体粒子の表面
をスチレン系樹脂,シリコン樹脂,フッ素樹脂,ビニル
系樹脂,エチレン系樹脂,ロジン変性樹脂,アクリル系
樹脂,ポリアミド樹脂,エボキシ樹脂,ポリエステル樹
脂等の樹脂で球状に被覆するか、あるいは、磁性体微粒
子を分散して含有した樹脂の球状粒子を造るかして得ら
れた粒子を従来公知の平均粒径別手段で粒径選別するこ
とによって得られる。
【0029】なお、キャリアを上述のように樹脂等によ
って球状に形成することは、先に述べた効果の他に、球
形化してないキャリアの長軸方向に磁化吸着されてトナ
ーを付着させる際や剥り取る際に方向性を生じさせると
言う欠点や、エッジ部があるためにエッジ部に電界が集
中してブレークダウンを起こし易く、感光体に形成され
る像を乱したりすると言う欠点を解消して、トナーの付
着や剥ぎ取りが方向性なく行なわれるようにするし、高
いバイアス電圧の印加を可能にして、乱れのない鮮明な
トナー像の形成が行なわれるようにすると言う効果も与
える。
【0030】以上のような効果を奏する球形化キャリア
はさらに、キャリアの抵抗率が108Ωcm以上、特に1013
Ωcm以上であるように絶縁性の磁性粒子を形成したもの
が好ましい。この抵抗率は、粒子を0.50cm2の断面積を
有する容器に入れてタッピングした後、詰められた粒子
上に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重と底面電極との間に10
00V/cmの電界が生ずる電圧を印加したときの電流値を
読み取ることで得られる値であり、この抵抗率が低い
と、第1現像ローラ7や第2現像ローラ8にバイアス電
圧を印加した場合に、キャリアに電荷が注入されて、感
光体面にキャリアが付着し易くなったり、あるいはバイ
アス電圧のブレークダウンが起こり易くなったりする。
【0031】以上を総合して、磁性キャリアは、少くと
も長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されて
おり、針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率が108
Ωcm以上好ましくは1013Ωcm以上であることが適正条件
である。そして、このような磁性キャリアは、高抵抗化
された球状の磁性粒子や樹脂被覆キャリアでは、磁性体
粒子にできるだけ球形のものを選んでそれに樹脂の被覆
処理を施すこと、磁性体微粒子分散系のキャリアでは、
できるだけ磁性体の微粒子を用いて、分散樹脂粒子形成
後に球形化処理を施すこと、あるいは、スプレードライ
の方法によって分散樹脂粒子を得ること等によって製造
される。
【0032】次にトナーについて述べると、一般にトナ
ー粒子の平均粒径が小さくなると、定性的に粒径の二乗
に比例して帯電量が減少し、相対的にファンデルワール
ス力のような付着力が大きくなって、トナーがキャリア
から離れにくくなり、第1現像ローラ7で感光体面に形
成されるトナー層が不十分になったり、また第1現像ロ
ーラ7により感光体面の非画像部に付着させられたトナ
ーが第2現像ローラ8の現像剤層による摺擦では容易に
除去されずにかぶりすなわち地汚れが生じ易くなる。第
1,第2現像ローラ7,8のバイアス電圧が直流電圧の
場合は、トナー粒子の平均粒径が10μm以下になると、
上述の問題が現れるようになる。
【0033】しかし、バイアス電圧に交流成分が加わる
と、第1現像ローラ7では、現像剤層に付着しているト
ナーは電気的に与えられる振動によって現像剤層から離
れて感光体面の画像部及び非画像部に移行し易くなり、
感光体面に十分なトナー層が形成されてキャリアの移行
することもなくなる。そしてここでは前述のように電荷
の移動を妨げる逆極性のバイアス成分がないようにバイ
アス電圧を設定するのが好ましい。また第2現像ローラ
8では、現像剤層が電気的に与えられる振動によって感
光体面の非画像部に付着したトナーを効果的に除去し、
感光体面にかぶりのない鮮明なトナー像が形成される。
したがって、平均粒径が数μmのトナーも問題なく用い
られるようになる。
【0034】磁性あるいは非磁性の一成分絶縁性現像剤
を用いた場合も、このバアイス電圧に交流成分を加えた
効果はほぼ同様に得られる。すなわち、トナーの振動に
より感光面に均一に十分なトナー層を形成して、非画像
部のトナーを効果的に剥ぎ取り、かぶりのない鮮明なト
ナー像を形成できる。
【0035】二成分現像剤としては、前述のような球状
のキャリアとトナーとが従来の二成分現像剤におけると
同様の割合で混合した現像剤が好ましく用いられるが、
これにはまた、必要に応じて粒子の流動滑りをよくする
ための流動化剤や感光体面の清浄化に役立つクリーニン
グ剤等が混合される。流動化剤としては、コロイダルシ
リカ、酸化チタンあるいは非イオン表面活性剤等を用い
ることができ、クリーニング剤としては、脂肪酸金属
塩、有機基置換シリコンあるいは弗素等表面活性剤等を
用いることができる。
【0036】第1現像ローラ7および図2の第2現像ロ
ーラ8上に形成する現像剤層の厚さは、付着した現像剤
が層厚規制ブレード11,12によって十分に掻き落とされ
て均一な層となる厚さであることが好ましく、そして、
第1,第2現像ローラ7,8と感光体面との間隙は100
〜2000μmが好ましい。この間隙が100μmよりも狭く
なり過ぎると、それに対して均一なトナー層形成や効果
的なトナー剥ぎ取りの作用をする現像剤層を形成するの
が困難となったり、現像剤層が間隙に詰まってトナー像
の形成が行なわれなくなったりする。また、間隙が2000
μmを大きく超すようになると、対向電極効果が低下し
て静電像やトナー層の形成が不十分になるし、非画像部
のトナーの剥ぎ取りも不十分になってかぶりのないトナ
ー像の形成が行なわれないようになる。
【0037】上述のように、第1,第2現像ローラ7,
8と感光体の間隙が極端になると、それに対して第1,
第2現像ローラ7,8上の現像剤層の厚さを適当にする
ことができなくなるが、間隙が100μm〜2000μmの範
囲では、それに対して現像剤層の厚さを適当に形成する
ことができる。そこで、現像剤層の厚さを振動電界のな
い状態下で現像剤層が感光体の像光を入射される位置の
外面に接触する条件に設定するのが好ましい。それによ
りトナー像に掃き目が生じたり、かぶりが生じたりする
ことが防止される。
【0038】具体的なバイアス電圧としては、第1現像
ローラ7では、トナーの帯電と同極性の300〜1500Vの
直流電圧と2KHz〜10KHz好ましくは5〜10KHzの極性を
反転させないピーク値間電圧VP-Pが200〜2000Vの交流
電圧との重畳電圧が好ましく、第2現像ローラ8では、
トナーの帯電と逆極性の50〜300Vの直流電圧と周波数
が1〜10KHzで電圧値が第1現像ローラ7のバイアス電
圧の交流成分と同様かそれより高い交流電圧との重畳電
圧が好ましい。
【0039】なお、第1現像ローラ7に印加するバイア
ス電圧の交流成分周波数は光導電体層を移動する電荷の
移動時間の逆数より十分高いことが必要である。このよ
うに設定しないと、移動する電荷に影響を与え、電荷の
移動にムラが生じることになる。それ故、第1現像ロー
ラ7に印加するバイアス電圧の交流成分周波数は高めに
設定されるのである。
【0040】図1,図2において、17はタイミングロー
ラ18によって感光体ドラム1のトナー像と同期して送り
込まれた転写材Pを感光体ドラム1の外面に圧接させ、
トナーの帯電と逆極性の転写バイアス電圧を印加されて
転写材Pにトナー像を転写させる転写ローラであり、本
発明のチャージレス画像形成装置ではトナーが絶縁性ト
ナーであるから、転写ローラ17に印加されるバイアス電
圧によって転写材Pへのトナー像の転写効率を著しく高
めることができる。
【0041】19は転写ローラ17に付着した紙粉やトナー
等をトナー溜り20に掻き落とすスクレーパブレードであ
る。トナー像を転写された転写材Pは不図示の熱ローラ
定着装置等の定着手段によってトナー像を定着されて機
外に排出される。
【0042】21は転写位置より下流側の感光体ドラム1
の内面を一様に露光して感光体ドラム1の帯電を消去
し、残留トナーを移動し易くするLEDアレイやEL等
から成る除電露光手段であり、22は移動し易くなった残
留トナーを感光体ドラム1から除去して現像剤溜り4に
還元させるスクレーパブレードである。これにより一層
地汚れのない鮮明なトナー像を形成記録することができ
る。
【0043】本発明は上述の例に限られるものではな
く、スクレーパブレード22やさらには除電露光手段21を
省略したものでもよい。それは、転写ローラ17による転
写材Pへの転写効率が高いことと、第1,第2現像ロー
ラ7,8の現像剤層がスクレーパブレードの役割も兼ね
ることによる。なお、除電露光手段21を省略した場合
は、感光体に一部電荷が残留して画像に悪影響を与える
ことがある。
【0044】また、転写手段にコロナ放電極を用いるも
のでもよいし、感光体が感光体ベルトであってもよいこ
とは勿論である。感光体ベルトを用いた場合は、像露光
手段2に画像データに基づいて変調したレーザビームを
ポリゴンミラー等の偏光手段で走査して感光体ベルトの
内面に像光の入射を行うレーザビームスキャナを用いる
ことが容易にできる。また、ロッドレンズアレイを省略
して、LEDやELアレイを直接感光体内面へ密着させ
て像光の入射を行なうようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明のチャージレス画像形成装置によ
れば、地汚れの殆どない鮮明なトナー像を形成して、電
気的転写で効率よく転写材に転写し記録することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の例を示す要部概略断面
図である。
【図2】本発明の画像形成装置の例を示す要部概略断面
図である。
【図3】感光体の部分概略断面図である。
【図4】図1または図2の部分拡大図である。
【図5】画像形成部の模式的断面図である。
【図6】画像形成部の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 像露光手段 7 第1現像ローラ 8 第2現像ローラ 9,10 磁石体 15,16 バイアス電源 17 転写ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する感光体の内面に像露光手段が像
    光を入射し、現像剤の絶縁性トナーの帯電と同極性の直
    流電圧を印加された第1現像ローラが表面に保持して搬
    送する現像剤層を感光体の前記像光入射位置の外面に接
    触させて感光体外面にトナー層を形成し、次いで前記第
    1現像ローラとは逆極性の直流電圧を印加された第2現
    像ローラが表面に保持して搬送する現像剤層を前記トナ
    ー層の形成された感光体外面に接触させてトナー像を形
    成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1現像ローラと第2現像ローラの
    現像剤層搬送方向が同方向で、第1現像ローラの搬送す
    る現像剤層が感光体外面に接触する位置を通過した後に
    第2現像ローラ上に移行して第2現像ローラにより再び
    感光体外面に接触させられる請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1現像ローラの現像剤層搬送方向
    と前記第2現像ローラの現像剤層搬送方向が逆方向であ
    る請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2現像ローラのいずれかに
    は前記直流電圧と重畳して交流電圧が印加される請求項
    1乃至請求項3の画像形成装置。
JP4044616A 1992-03-02 1992-03-02 画像形成装置 Pending JPH05241438A (ja)

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JP4044616A JPH05241438A (ja) 1992-03-02 1992-03-02 画像形成装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9273735B2 (en) 2012-11-06 2016-03-01 Miba Frictec Gmbh Clutch disk

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