JPH05241242A - 反射型スクリーン - Google Patents
反射型スクリーンInfo
- Publication number
- JPH05241242A JPH05241242A JP4078472A JP7847292A JPH05241242A JP H05241242 A JPH05241242 A JP H05241242A JP 4078472 A JP4078472 A JP 4078472A JP 7847292 A JP7847292 A JP 7847292A JP H05241242 A JPH05241242 A JP H05241242A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- screen
- dispersed liquid
- polymer dispersed
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクリーンの反射率を変えることのできる反
射型スクリーンを提供することを目的とする。 【構成】 淡いグレーに着色したポリ塩化ビニル樹脂
（ＰＶＣ）等のシートからなる基材１の表面に、ポリエ
ステル等でできた透明シート２，３が透明な電極２ａ，
３ａを介して、高分子分散液晶４を挟み込み、接着固定
されている。高分子分散液晶４は透明な高分子４ａ中に
ドロップレップ状の液晶４ｂが分散しており、電極２
ａ，３ａ間に印加する電界の強さを加減することによ
り、高分子分散液晶４の光透過率を変え、室内の明るさ
に応じてスクリーンの反射率を変えることができる。
射型スクリーンを提供することを目的とする。 【構成】 淡いグレーに着色したポリ塩化ビニル樹脂
（ＰＶＣ）等のシートからなる基材１の表面に、ポリエ
ステル等でできた透明シート２，３が透明な電極２ａ，
３ａを介して、高分子分散液晶４を挟み込み、接着固定
されている。高分子分散液晶４は透明な高分子４ａ中に
ドロップレップ状の液晶４ｂが分散しており、電極２
ａ，３ａ間に印加する電界の強さを加減することによ
り、高分子分散液晶４の光透過率を変え、室内の明るさ
に応じてスクリーンの反射率を変えることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオプロジェクター
やオーバーヘッドプロジェクター等の投射画像を写す反
射型スクリーンに関する。
やオーバーヘッドプロジェクター等の投射画像を写す反
射型スクリーンに関する。
【０００２】
【従来の技術】図５に従来の反射型スクリーンの断面図
を示す。図５（ａ）に示すスクリーンは、ポリ塩化ビニ
ル樹脂（ＰＶＣ）等からなる白色の基材１１の表面に、
微細な凹凸を設けるエンボス加工１１ａを施したもので
ある。図５（ｂ）に示すスクリーンは、白色の基材１１
の表面に、透明なガラスでできたビーズ（球体レンズ）
１２を一面に塗布したものである。スクリーン表面のエ
ンボス加工やガラスビーズは、投射光を拡散させ指向範
囲を広げる働きをする。図５（ａ），図５（ｂ）に示す
スクリーンは、互いに指向特性や色再現性等において違
いはあるが、両者共に、スクリーン面が白色であるため
に、外来光に弱く、室内を暗くしないと良好な投射画像
が得られない。
を示す。図５（ａ）に示すスクリーンは、ポリ塩化ビニ
ル樹脂（ＰＶＣ）等からなる白色の基材１１の表面に、
微細な凹凸を設けるエンボス加工１１ａを施したもので
ある。図５（ｂ）に示すスクリーンは、白色の基材１１
の表面に、透明なガラスでできたビーズ（球体レンズ）
１２を一面に塗布したものである。スクリーン表面のエ
ンボス加工やガラスビーズは、投射光を拡散させ指向範
囲を広げる働きをする。図５（ａ），図５（ｂ）に示す
スクリーンは、互いに指向特性や色再現性等において違
いはあるが、両者共に、スクリーン面が白色であるため
に、外来光に弱く、室内を暗くしないと良好な投射画像
が得られない。
【０００３】また、図５（ｃ）に示すスクリーンは、基
材１１の表面にアルミニウムフレーク等のグレー系顔料
１３を塗布したもので、比較的明るい室内においても、
良好な映像を得られるようにしたものである。しかし、
室内を暗くした場合には、図５（ａ），図５（ｂ）に示
すスクリーンと比較すると、スクリーン面がグレーであ
るため、スクリーンの反射率が下がり、投射画像の輝度
が下がってしまう。
材１１の表面にアルミニウムフレーク等のグレー系顔料
１３を塗布したもので、比較的明るい室内においても、
良好な映像を得られるようにしたものである。しかし、
室内を暗くした場合には、図５（ａ），図５（ｂ）に示
すスクリーンと比較すると、スクリーン面がグレーであ
るため、スクリーンの反射率が下がり、投射画像の輝度
が下がってしまう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の反射型スクリー
ンは、スクリーンの反射率が一定となっているので、ス
クリーン表面が白色のものは明るい室内で、またグレー
系のものは暗い室内で十分に良好な投射映像が得られな
いという問題点があった。従って、本発明はスクリーン
の反射率を変えることのできる反射型スクリーンを提供
することを目的とする。
ンは、スクリーンの反射率が一定となっているので、ス
クリーン表面が白色のものは明るい室内で、またグレー
系のものは暗い室内で十分に良好な投射映像が得られな
いという問題点があった。従って、本発明はスクリーン
の反射率を変えることのできる反射型スクリーンを提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、ビデオプロジェクター等
から投射される画像を写し出す反射型スクリーンにおい
て、画像が投射される側に設けられた光透過拡散部と、
その後方の反射部との間に、光透過率可変部を形成した
ことを特徴とする反射型スクリーンを提供するものであ
る。
の技術の課題を解決するため、ビデオプロジェクター等
から投射される画像を写し出す反射型スクリーンにおい
て、画像が投射される側に設けられた光透過拡散部と、
その後方の反射部との間に、光透過率可変部を形成した
ことを特徴とする反射型スクリーンを提供するものであ
る。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の反射型スクリーンについて、
添付図面を参照して説明する。図１は本発明の第１の実
施例を示す断面図であり、図２は図１を拡大した図、図
３は本発明の第２の実施例を示す拡大図、図４は本発明
の第３の実施例を示す拡大図である。なお、図１〜図４
において、同一部分には同一の符号を付す。図１におい
て、基材１は淡いグレーに着色したポリ塩化ビニル樹脂
（ＰＶＣ）等のシートからなり、投射光を反射する反射
部として機能する。その表側には、ポリエステル等でで
きた透明シート２，３が透明な電極２ａ，３ａを介し
て、高分子分散液晶４を挟み込み、接着固定されてい
る。透明シート３は表面に微細なエンボス加工３ｂが施
されており、投射光を拡散し、さらに高分子分散液晶４
へ光を透過させる光透過拡散部として機能する。高分子
分散液晶４は、大面積化が容易で低コストであり、さら
に、折り曲げることも可能であるというメリットを有す
る。高分子分散液晶については、日経ＢＰ社刊の「フラ
ットパネル・ディスプレイ1991」（1990年11月26日発
行）のp214〜p218「ＣＲＴより明るい液晶投射型ディス
プレイ２」に記載されているので、ここでは詳細な説明
は省略する。
添付図面を参照して説明する。図１は本発明の第１の実
施例を示す断面図であり、図２は図１を拡大した図、図
３は本発明の第２の実施例を示す拡大図、図４は本発明
の第３の実施例を示す拡大図である。なお、図１〜図４
において、同一部分には同一の符号を付す。図１におい
て、基材１は淡いグレーに着色したポリ塩化ビニル樹脂
（ＰＶＣ）等のシートからなり、投射光を反射する反射
部として機能する。その表側には、ポリエステル等でで
きた透明シート２，３が透明な電極２ａ，３ａを介し
て、高分子分散液晶４を挟み込み、接着固定されてい
る。透明シート３は表面に微細なエンボス加工３ｂが施
されており、投射光を拡散し、さらに高分子分散液晶４
へ光を透過させる光透過拡散部として機能する。高分子
分散液晶４は、大面積化が容易で低コストであり、さら
に、折り曲げることも可能であるというメリットを有す
る。高分子分散液晶については、日経ＢＰ社刊の「フラ
ットパネル・ディスプレイ1991」（1990年11月26日発
行）のp214〜p218「ＣＲＴより明るい液晶投射型ディス
プレイ２」に記載されているので、ここでは詳細な説明
は省略する。
【０００７】図２は、図１のＡ部を拡大した図であり、
図２（ａ）は電極２ａ，３ａ間に電界を印加していない
状態を示し、図２（ｂ）は電極２ａ，３ａ間に電界を印
加した状態を示す。高分子分散液晶４は、透明な高分子
４ａ中にドロップレップ状の液晶４ｂが分散している。
電極２ａ，３ａ間に電界を印加していない時は、図２
（ａ）に示すように、ドロップレット状の液晶４ｂの中
の液晶ダイレクタ４ｃがランダムな状態となっている。
このため、入射した光は乱反射し、高分子分散液晶４の
光透過率は低くなり乳白色となる。この状態では、スク
リーンはほぼ白色となり、暗い室内では良好な画像を得
ることができる。なお、図中の矢印は、光路の概念図で
ある。
図２（ａ）は電極２ａ，３ａ間に電界を印加していない
状態を示し、図２（ｂ）は電極２ａ，３ａ間に電界を印
加した状態を示す。高分子分散液晶４は、透明な高分子
４ａ中にドロップレップ状の液晶４ｂが分散している。
電極２ａ，３ａ間に電界を印加していない時は、図２
（ａ）に示すように、ドロップレット状の液晶４ｂの中
の液晶ダイレクタ４ｃがランダムな状態となっている。
このため、入射した光は乱反射し、高分子分散液晶４の
光透過率は低くなり乳白色となる。この状態では、スク
リーンはほぼ白色となり、暗い室内では良好な画像を得
ることができる。なお、図中の矢印は、光路の概念図で
ある。
【０００８】次に、電極２ａ，２ｂ間に電界を印加した
場合には、図２（ｂ）に示すように、液晶ダイレクタ４
ｃは電界方向に配列し、高分子分散液晶４の光透過率は
高くなり、投射光は反射部である基材１まで届き、スク
リーンは基材１の淡いグレーになる。従って、比較的明
るい室内においても外来光を吸収し、良好な画像を得る
ことができる。電極２ａ，３ａ間に印加する電界の強さ
を加減することにより、高分子分散液晶４の光透過率は
変化させることができ、室内の明るさに応じて任意に設
定することも可能になる。このように、高分子分散液晶
４は投射光の透過率を変えることができる光透過率可変
部として機能する。
場合には、図２（ｂ）に示すように、液晶ダイレクタ４
ｃは電界方向に配列し、高分子分散液晶４の光透過率は
高くなり、投射光は反射部である基材１まで届き、スク
リーンは基材１の淡いグレーになる。従って、比較的明
るい室内においても外来光を吸収し、良好な画像を得る
ことができる。電極２ａ，３ａ間に印加する電界の強さ
を加減することにより、高分子分散液晶４の光透過率は
変化させることができ、室内の明るさに応じて任意に設
定することも可能になる。このように、高分子分散液晶
４は投射光の透過率を変えることができる光透過率可変
部として機能する。
【０００９】図３は図１，図２に示すスクリーンの高分
子分散液晶４の構造が違うもので、スポンジ状の高分子
４ａ1 内に液晶４ｂ1 を形成したものである。図３
（ａ）は電極に電界を印加していない状態であり、図３
（ｂ）は電極に電界を印加した状態を示している。図２
に示す実施例と同様に、電極に２ａ，３ａに電界を印加
していない時は、図３（ａ）に示すように、液晶４ｂ1
の中の液晶ダイレクタ４ｃがランダムな状態となってい
るため、入射した光は乱反射し、高分子分散液晶４の光
透過率は低くなり乳白色となる。また、電極２ａ，２ｂ
間に電界を印加した場合には、図３（ｂ）に示すよう
に、液晶ダイレクタ４ｃは電界方向に配列し、高分子分
散液晶４の光透過率は高くなり、スクリーンは基材１の
淡いグレー色になる。従って、図２の実施例と同様の効
果を得ることができる。
子分散液晶４の構造が違うもので、スポンジ状の高分子
４ａ1 内に液晶４ｂ1 を形成したものである。図３
（ａ）は電極に電界を印加していない状態であり、図３
（ｂ）は電極に電界を印加した状態を示している。図２
に示す実施例と同様に、電極に２ａ，３ａに電界を印加
していない時は、図３（ａ）に示すように、液晶４ｂ1
の中の液晶ダイレクタ４ｃがランダムな状態となってい
るため、入射した光は乱反射し、高分子分散液晶４の光
透過率は低くなり乳白色となる。また、電極２ａ，２ｂ
間に電界を印加した場合には、図３（ｂ）に示すよう
に、液晶ダイレクタ４ｃは電界方向に配列し、高分子分
散液晶４の光透過率は高くなり、スクリーンは基材１の
淡いグレー色になる。従って、図２の実施例と同様の効
果を得ることができる。
【００１０】図４は白色の基材１ａを用い、高分子分散
液晶４のドロップレット状の液晶４ｂ内に、細長い形状
をした黒色またはグレーの２色性色素５を混入させたも
のである。図４（ａ）は電極に電界を印加していない状
態であり、２色性色素５は液晶ダイレクタ４ｃと同様
に、ランダムな状態となっている。この時、２色性色素
５の見える面積は広いため、スクリーンは２色性色素５
の色が現れ、光透過率は低くなりグレーになる。図４
（ｂ）は電極に電界を印加した状態であり、２色性色素
５は液晶ダイレクタ４ｃの動きに合わせ、電界方向に配
列する。この時、２色性色素５はスクリーン面に対し
て、垂直方向に並ぶため、２色性色素５の色は現れず、
光透過率は高くなりスクリーンは基材１ａの色の白とな
る。
液晶４のドロップレット状の液晶４ｂ内に、細長い形状
をした黒色またはグレーの２色性色素５を混入させたも
のである。図４（ａ）は電極に電界を印加していない状
態であり、２色性色素５は液晶ダイレクタ４ｃと同様
に、ランダムな状態となっている。この時、２色性色素
５の見える面積は広いため、スクリーンは２色性色素５
の色が現れ、光透過率は低くなりグレーになる。図４
（ｂ）は電極に電界を印加した状態であり、２色性色素
５は液晶ダイレクタ４ｃの動きに合わせ、電界方向に配
列する。この時、２色性色素５はスクリーン面に対し
て、垂直方向に並ぶため、２色性色素５の色は現れず、
光透過率は高くなりスクリーンは基材１ａの色の白とな
る。
【００１１】なお、実施例中においては透明シートの表
面をエンボス加工したものを用いたが、ガラスビーズを
塗布したものにおいても同様の効果が得られることは勿
論のことである。さらに、電極に電界を印加する回路に
光センサーをつなぎ、室内の明るさに応じて、自動的に
スクリーンの反射率を可変することも可能である。
面をエンボス加工したものを用いたが、ガラスビーズを
塗布したものにおいても同様の効果が得られることは勿
論のことである。さらに、電極に電界を印加する回路に
光センサーをつなぎ、室内の明るさに応じて、自動的に
スクリーンの反射率を可変することも可能である。
【００１２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の反
射型スクリーンはスクリーン表面に高分子分散液晶を設
けたことにより、スクリーンの反射率を変えることがで
き、室内の明るさに応じて、十分に良好な投射映像が得
られるという実用上極めて優れた効果がある。
射型スクリーンはスクリーン表面に高分子分散液晶を設
けたことにより、スクリーンの反射率を変えることがで
き、室内の明るさに応じて、十分に良好な投射映像が得
られるという実用上極めて優れた効果がある。
【図１】本発明の第１の実施例を示す断面図である。
【図２】図１を拡大した図である。
【図３】本発明の第２の実施例を示す拡大図である。
【図４】本発明の第３の実施例を示す拡大図である。
【図５】従来のスクリーンを示す断面図である。
１ 基材（反射部） ２ 透明シート ３ 透明シート（光透過拡散部） ２ａ，３ａ 電極 ３ｂ エンボス加工 ４ 高分子分散液晶（光透過可変部）
Claims (1)
- 【請求項１】ビデオプロジェクター等から投射される画
像を写し出す反射型スクリーンにおいて、 画像が投射される側に設けられた光透過拡散部と、その
後方の反射部との間に、光透過率可変部を形成したこと
を特徴とする反射型スクリーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4078472A JPH05241242A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 反射型スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4078472A JPH05241242A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 反射型スクリーン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05241242A true JPH05241242A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13662960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4078472A Pending JPH05241242A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 反射型スクリーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05241242A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016109953A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | アキレス株式会社 | 反射型プロジェクタースクリーン |
| US10908490B2 (en) | 2012-06-08 | 2021-02-02 | Cardinal Ig Company | Reflective projection screen comprising a variable light scattering system |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4078472A patent/JPH05241242A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10908490B2 (en) | 2012-06-08 | 2021-02-02 | Cardinal Ig Company | Reflective projection screen comprising a variable light scattering system |
| JP2016109953A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | アキレス株式会社 | 反射型プロジェクタースクリーン |
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