JPH05240451A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JPH05240451A
JPH05240451A JP3966092A JP3966092A JPH05240451A JP H05240451 A JPH05240451 A JP H05240451A JP 3966092 A JP3966092 A JP 3966092A JP 3966092 A JP3966092 A JP 3966092A JP H05240451 A JPH05240451 A JP H05240451A
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JP
Japan
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temperature
output state
halogen lamp
limit set
output
Prior art date
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JP3966092A
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Inventor
Kazunari Imamura
和成 今村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱伝導性、放熱性の低い調理容器を用いて加
熱調理を行っても、ランプヒータの雰囲気温度が異常高
温になることを防止する。 【構成】 ランプヒータとしてのハロゲンランプは雰囲
気温度を検出する温度検出手段としてのサーモスタット
が上限設定温度を検出すると高出力状態から低出力状態
に切り換えられると共に、下限設定温度を検出すると低
出力状態から高出力状態に切り換えられ、且つ上限設定
温度を検出する度に出力は漸減される。この結果、ハロ
ゲンランプの発熱量は鍋の吸収熱量に近付けられる。そ
して、ハロゲンランプが高出力から低出力に切り換えら
れても、所定時間内にサーモスタットが下限設定温度を
検出しないとき、マイクロコンピュータは異常と判定
し、ハロゲンランプを断電すると共にブザーを鳴動させ
て報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はランプヒータを熱源とす
る電気調理器に係わり、特にランプヒータの雰囲気温度
が異常に高くならないようにその出力を制御するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気調理器にあっては、ランプ
ヒータとして一般にハロゲンランプが用いられ、このハ
ロゲンランプが発する熱によって加熱調理するようにし
ている。具体的には、複数本のハロゲンランプ群の周囲
および底部を断熱体で覆って加熱ユニットを構成し、更
に断熱体の上面を耐熱ガラス等の透光性を有したトップ
プレートで覆っている。そして、トッププレート上に調
理容器たる鍋を置き、該鍋に入れられた被調理物をハロ
ゲンランプが発する熱により加熱調理する、というもの
である。
【0003】このような電気調理器では、ハロゲンラン
プから発せられる熱は、鍋に対し、輻射により、或いは
トッププレートを介する伝導により伝えられる。このト
ッププレートの熱容量は比較的大きいため、加熱開始時
にはトッププレートの温度がなかなか上がらず、トップ
プレートを介する熱伝導が期待薄となって鍋の温度の立
上り性が悪くなる。そこで、従来よりハロゲンランプと
しては、例えば2KWの高出力のものを使用し、トップ
プレートが速やかに温度上昇するようにしている。
【0004】一方、この電気調理器では、熱効率を高め
るために、断熱体とトッププレートとを密着させて加熱
ユニット内を密閉空間としている。このため、ハロゲン
ランプを連続通電すると、ハロゲンランプの雰囲気温
度、即ち加熱ユニット内の空気温度が次第に上昇して、
トッププレートの耐熱限界温度(600℃程度)および
ハロゲンランプのバルブを構成する石英ガラス管の耐熱
限界温度(850℃程度)を越えてしまう。
【0005】そこで、従来の電気調理器では、加熱ユニ
ット内の温度を検出する温度検出手段としてサーモスタ
ットを設け、このサーモスタットのオンオフに応じてハ
ロゲンランプの出力を制御するようにしていた。
【0006】具体的には、図14に示すように、サーモ
スタットはハロゲンランプの雰囲気温度が上限設定温度
まで上昇するとオフし、下限設定温度まで低下するとオ
ンする。そして、このサーモスタットのオンオフ信号は
制御装置たるマイクロコンピュータに入力され、該マイ
クロコンピュータにより、ハロゲンランプの出力がサー
モスタットのオン時には2KWに制御され、オフ時には
半分の1KWに制御される構成となっている。
【0007】この出力制御構成によれば、図14(a)
に実線で示すように、加熱ユニット内の温度は上限設定
温度と下限設定温度との間に保たれるようになるので、
トッププレートおよびハロゲンランプのバルブがその耐
熱限界温度にまで上昇することのないようになされる。
【0008】なお、ハロゲンランプの雰囲気温度が上限
設定温度以上になったとき、該ハロゲンランプを断電せ
ずに、1KWの低出力状態にしておく理由は、断電する
と、調理に要する時間が長くなるので、これを防止する
ためである。また、それまでハロゲンランプにより明る
く照らされていたトッププレートが突然真っ暗になって
しまい、使用者に故障したのではないかという不安感を
抱かせることになるので、これを避ける意味もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した出力制御構成
によれば、金属製の鍋を用いて煮物を行うというような
通常の加熱調理の場合には、金属製の鍋は熱伝導性が良
いので、ハロゲンランプの出力が1KWに低減される
と、加熱ユニットからの放熱量(主として鍋側への伝達
熱量)がハロゲンランプの発熱量を上回るようになる。
この結果、ハロゲンランプの出力低減により、加熱ユニ
ット内の温度は下限設定温度まで低下するようになる。
【0010】しかしながら、例えば土鍋の中に小石を入
れて芋や栗などを焼くような場合、土鍋は熱伝導性が低
く、しかも土鍋は熱容量が大きく(小石も入ってい
る)、保温性も良い上、煮物調理とは異なり水の蒸発に
よる放熱もないから、加熱がある程度進むと、ハロゲン
ランプの出力が1KWに低減されても、熱伝導性の良い
金属製の鍋とは逆に、ハロゲンランプの発熱量が加熱ユ
ニットからの放熱量を上回る状態となり、その結果、加
熱ユニット内の温度は下限設定温度まで低下せず、逆に
図14(a)に二点鎖線で示すように、上限設定温度を
越えて上昇するようになる。そして、最終的には、加熱
ユニット内の温度が異常に高くなり、トッププレートお
よびハロゲンランプのバルブがその耐熱限界温度以上に
なって損傷を受けることとなる。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、熱伝導性、保温性の良い調理容器を用
いて加熱調理を行っても、ランプヒータの雰囲気温度が
異常に高くなるおそれのない電気調理器を提供するにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解消するため
に請求項1記載の本発明の電気調理器は、ランプヒータ
を熱源とし、その上方をトッププレートで覆って、該ト
ッププレート上に置いた鍋等の調理容器を加熱するもの
において、前記ランプヒータの雰囲気温度を検出する温
度検出手段を設け、前記ランプヒータの通電中に前記温
度検出手段が上限設定温度を検出したときランプヒータ
を高出力状態から低出力状態に切り替えると共に下限設
定温度を検出したときランプヒータを低出力状態から高
出力状態に切り替え且つ上限設定温度を検出する度に高
出力状態および低出力状態の出力を漸減させる制御手段
を設け、前記温度検出手段が上限設定温度を検出した
後、所定時間内に下限設定温度を検出しないとき異常と
する異常検出手段を設け、前記制御手段を、前記異常検
出手段が異常を検出したとき、前記ランプヒータを断電
するように構成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の電気調理器では、制御手段
は、異常検出手段の異常検出に基づいてランプヒータを
断電した後、温度検出手段が下限設定温度を検出したと
き、ランプヒータの通電を再開するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項3記載の電気調理器では、制御手段
は、異常検出手段の異常検出に基づいてランプヒータを
断電した後、温度検出手段が下限設定温度を検出したと
き、ランプヒータの通電を再開し、その再通電時の初回
の高出力状態での出力を、前回の通電時における最終回
の高出力状態での出力以下とするように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0015】請求項4記載の電気調理器では、制御手段
は、異常検出手段の異常検出に基づきランプヒータを断
電した後、温度検出手段が下限設定温度を検出したと
き、ランプヒータの通電を再開し、この再通電時の高出
力状態での出力を前回の通電時における最終回の高出力
状態での出力と同一の一定出力とし、低出力状態での出
力を温度検出手段が上限設定温度を検出する度に漸減す
るように構成されていることを特徴とするものである。
【0016】請求項5記載の電気調理器では、制御手段
は、異常検出手段の異常検出に基づきランプヒータを断
電した後、温度検出手段が下限設定温度を検出したと
き、ランプヒータの通電を再開し、その再通電時の初回
の高出力状態での出力を前回の通電時における最終回の
低出力状態での出力以下とするように構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項6記載の電気調理器では、制御手段
は、異常検出手段の異常検出に基づきランプヒータを断
電した後、温度検出手段が下限設定温度を検出したと
き、ランプヒータの通電を再開し、この再開後、温度検
出手段が上限設定温度を検出したときランプヒータを断
電し、温度検出手段が下限設定温度を検出したときラン
プヒータに通電することを繰り返すように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0018】
【作用】上記手段の本発明によれば、加熱開始によりラ
ンプヒータが高出力状態で通電されると、ランプヒータ
の雰囲気温度が次第に上昇する。そして、温度検出手段
が上限設定温度を検出するとランプヒータの出力が低減
され、これによりランプヒータの雰囲気温度が下限設定
温度まで低下すると、再びランプヒータが高出力状態と
なる、ということを繰り返す。そして、温度検出手段が
上限設定温度を検出する度に、ハロゲンランプの出力は
漸減される。これは、ランプヒータの出力(発熱量)
が、調理容器(被調理物を収容した鍋等)に奪われる熱
量と均衡する方向に自動調節されることを意味する。
【0019】一方、ランプヒータが低出力状態に切り換
えられると、通常の場合には、ランプヒータの発熱量の
方が調理容器側への伝達熱量より少なくなるので、ラン
プヒータの雰囲気温度は下限設定温度まで低下する。し
かしながら、土鍋などの熱伝導性の低い、保温性の良い
調理容器では、ランプヒータの発熱量が調理容器側への
伝達熱量を上回るようになるので、ランプヒータの雰囲
気温度は下限設定温度まで低下せず、逆に次第に上昇す
るようになる。すると、所定時間内に温度検出手段が下
限設定温度を検出しないこととなるので、異常検出手段
が異常を検出し、これに基づき制御手段がランプヒータ
を断電する。従って、以後、ランプヒータの雰囲気温度
は低下してゆくこととなる。
【0020】そして、その後、温度検出手段が下限設定
温度を検出すると、制御手段はランプヒータを再通電す
るので、断電されたまま放置されるおそれがない。
【0021】この再通電時において、高出力状態は、前
回の通電時の低出力状態での出力以下とすることによ
り、再び異常検出されて断電される状態になることを防
止でき、或いは防止できないまでも断電される回数を減
少させることができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を図1ないし図9
に基づいて説明する。
【0023】まず図5に示すように、電気調理器の外枠
1は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部の例えば3
箇所に加熱ユニット2が配設されている。これら加熱ユ
ニット2は、図6および図7に示すように、ランプヒー
タであるハロゲンランプ3を複数本、例えば4本ずつ長
円形の上下両断熱体4、5により挟み付け、その有底の
下断熱体5を受皿6を介して外枠1の内底面に固定して
構成されている。なお、これら4本のハロゲンランプ3
の合計最大出力は例えば2KWに設定されている。
【0024】そして、各加熱ユニット2の上断熱体4の
上面は、一枚の耐熱ガラス等の透光性を有したトッププ
レート7により覆われており、そのトッププレート7は
上断熱体4に密着されて加熱ユニット2内を密閉してい
る。この密閉された加熱ユニット2内の温度、従ってハ
ロゲンランプ3の雰囲気温度は温度検出手段としてのサ
ーモスタット8により検出される。
【0025】上記サーモスタット8は、金属製の外管9
a内に温度変化により伸縮する金属棒(図示せず)を配
設してなる感熱部9と、この感熱部9の金属棒の伸縮に
よりオンオフされるスイッチ部10とから構成されてい
て、感熱部9は加熱ユニット2内に配置され、スイッチ
部10は加熱ユニット2外に配設されている。そして、
このサーモスタット8のオフ設定温度(上限設定温度)
は750℃、オン設定温度(下限設定温度)は700℃
となるように構成されている。従って、サーモスタット
8は、加熱ユニット2内の温度が750℃に上昇するま
ではオン期間とされ、オン動作後に加熱ユニット2内の
温度が700℃に低下するまではオフ期間とされる。
【0026】また、外枠1上には、トッププレート7と
並べて操作パネル11が設けられている。この操作パネ
ル11には、図8に示すように、加熱開始および停止の
ための「入」および「切」の各スイッチ12および1
3、ハロゲンランプ3の出力すなわち発熱量(入力量に
略同じ)調整用の「入力up」および「入力down」の
各スイッチ14および15が設けられていると共に、ハ
ロゲンランプ3への出力の大きさを表示するための発光
ダイオード16が複数個設けられている。この場合、
「入力up」および「入力down」の両スイッチ14お
よび15によって調整可能なハロゲンランプ3の出力
は、その最大出力たる2KWから1.6KWまでの範囲
に設定されている。
【0027】なお、以上の各種スイッチ12〜15およ
び発光ダイオード16は各加熱ユニット2に一対一の関
係で設けられているが、図面では便宜上1つの加熱ユニ
ットに対応するもののみ示した。
【0028】この電気調理器の電気回路構成は図9に示
す通り(一つの加熱ユニットについてのみ示す)、加熱
ユニット2の4本のハロゲンランプ3は交流電源17に
並列に接続されており、該ハロゲンランプ3群は、マイ
クロコンピュータ18により制御される。なお、マイク
ロコンピュータ18は交流電源17に接続された定電圧
回路19から電力の供給を受けるようになっている。ま
た、定電圧回路19とマイクロコンピュータ18との間
には、電源投入時に定電圧回路19が所定電圧以上にな
ったことを検出してマイクロコンピュータ18を初期化
するイニシャライズ回路20が設けられている。
【0029】上記マイクロコンピュータ18は、電気調
理器が備える各種の電気部品を制御するもので、前記サ
ーモスタット8および各種のスイッチ12〜15からの
信号を受け、この入力信号に応じて前記発光ダイオード
16を通断電すると共に、ハロゲンランプ3群と直列に
接続されたトライアック21を駆動回路22を介して制
御することによりハロゲンランプ3群を制御するように
なっている。
【0030】この場合、マイクロコンピュータ18は、
「入」スイッチ12が操作されると、「切」スイッチ1
3が操作されるまでハロゲンランプ3を通電状態とす
る。この通電中におけるハロゲンランプ3の出力は、サ
ーモスタット8のオン期間では高出力、オフ期間では低
出力、例えば高出力時の1/2の出力に制御される。な
お、ハロゲンランプ3の出力制御は、トライアック21
を介する位相制御によって行われる。
【0031】そして、サーモスタット8のオン期間中に
おけるハロゲンランプ3の出力(高出力状態での出力)
は、「入力up」および「入力down 」の両スイッチ14
および15により設定するようになっており、その設定
された出力はサーモスタット8からの信号によって切換
えられるようになっている。
【0032】即ち、マイクロコンピュータ18は、ハロ
ゲンランプ3の通電後、サーモスタット8が上限設定温
度を検出してオフする都度、次のオン期間での高出力状
態でのハロゲンランプ3の出力を、その最大出力(2K
W)の5%(0.1KW)ずつ漸減させるようにプログ
ラムされている。この場合、ハロゲンランプ3の出力の
漸減は一定の出力値例えば1.6KW以上の範囲におい
て行われ、1.6KWまで低下したときには、それ以後
サーモスタット8がオフしてもオン期間中は1.6KW
のままとされるようにプログラムされている。
【0033】また、マイクロコンピュータ18は、タイ
マープログラムなどによって計時動作を行うタイマー機
能を有している。そして、サーモスタット8が上限設定
温度を検出してオフした時点から計時動作を開始し、そ
の後、所定時間T(例えば15分)以内にサーモスタッ
ト8が下限設定温度を検出してオンしない場合、異常と
判定するようになっている。従って、マイクロコンピュ
ータ18は、異常検出手段としても機能するようになっ
ており、異常と判定したときには、「切」スイッチ13
の操作とは無関係に、ハロゲンランプ3を断電し、且つ
駆動回路23を介して報知手段例えば圧電素子からなる
ブザー24を鳴動させるように構成されている。
【0034】次に上記構成の作用を図1および図3のタ
イムチャートを参照しながら説明する。
【0035】なお、この図1および図3のタイムチャー
トは、図2に示すように熱伝導性の低い土鍋25に小石
26を入れて芋27を焼く場合と、図4に示すように熱
伝導性の良い金属鍋28により煮物調理を行う場合とを
示したものである。
【0036】まず、熱伝導性の良い金属鍋28の場合を
示す図3により説明するに、加熱調理を開始すべく、
「入」スイッチ12を操作し、「入力up」スイッチ14
或いは「入力down 」スイッチ15を操作してハロゲン
ランプ3の高出力状態の出力を設定する。
【0037】今、ハロゲンランプ3の高出力状態での出
力をその最大出力である2KWに設定したとする。する
と、まずハロゲンランプ3は2KWの高出力で発熱し、
その熱がトッププレート7上に置かれた鍋28に輻射に
より、或いはトッププレート7を介する伝導により伝え
られ、該鍋28が加熱される一方、加熱ユニット2内の
温度も急速に上昇する。そして、加熱ユニット2内の温
度が上限設定温度以上になると、サーモスタット8がオ
フし、このオフ信号を受けてマイクロコンピュータ18
がハロゲンランプ3の出力を半減させて1KWの低出力
状態に切り換える(第3図t1 時点)。
【0038】これにより加熱ユニット2内が下限設定温
度まで下がると、サーモスタット8がオンするため、ハ
ロゲンランプ3が前回の高出力時より0.1KW低下し
た1.9KWの出力で発熱する(第3図t2 時点)。す
ると、加熱ユニット2内の温度が再度上限設定温度にま
で上昇して、サーモスタット8が再度オフし(第3図t
3 時点)、ハロゲンランプ3の出力が半分の0.95K
Wに低下される。これにより加熱ユニット2内の温度が
低下し、再度サーモスタット8がオンすると、ハロゲン
ランプ3が前回の高出力時の出力より0.1KW低下し
た1.8KWの出力で発熱するように通電される(第2
図t4 時点)、というようにサーモスタット8がオフす
る都度、ハロゲンランプ3の高出力時の出力が1.6K
Wとなるまで0.1KWずつ漸減される。
【0039】ところで、加熱ユニット3内の温度が上昇
することは、ハロゲンランプ3の出力(発熱量)が加熱
ユニット3からの放熱量(主として鍋28の吸収熱量)
を上回っているからである。そして、ハロゲンランプ3
の高出力状態での出力がサーモスタット8のオフ動作の
度に漸減されることは、ハロゲンランプ3の発熱量が鍋
28の吸収熱量に近付くことを意味する。
【0040】このため、ハロゲンランプ3の高出力状態
での出力が例えば1.8KWに減少されたとき、その発
熱量と鍋28の吸収熱量とが均衡した状態になったとす
ると、図3に二点鎖線で示すように、以後、加熱ユニッ
ト2内の温度は上限および下限の両設定温度間の温度に
維持されるようになる。このため、サーモスタット8は
オフせず、ハロゲンランプ3は加熱終了時まで1.8K
Wの出力状態に維持される。
【0041】また、図3に実線で示すように、ハロゲン
ランプ3の高出力状態での出力が1.6KWに下がって
も、なおハロゲンランプ3の発熱量が鍋28の吸収熱量
を上回っていた場合には、その後もサーモスタット8は
オンオフする。しかしながら、ハロゲンランプ3の発熱
量が鍋28の吸収熱量に近付いているため、そのオンオ
フの周期は長くなる。
【0042】一方、サーモスタット8が上限設定温度を
検出してオフすると、マイクロコンピュータ18は上述
のようにハロゲンランプ3を低出力状態に切り換えるこ
とに併せて、計時動作を開始する。ところが、熱伝導性
の良い鍋28では、ハロゲンランプ3の出力が1KWに
低減されると、加熱ユニット2からの放熱量(主として
鍋28の吸収熱量)がハロゲンランプ3の発熱量を上回
るようになる。
【0043】このため、加熱ユニット2内の温度は次第
に低下し、マイクロコンピュータ18が所定時間Tのカ
ウントを終了する前に下限設定温度まで下がるようにな
る。従って、マイクロコンピュータ18には所定時間T
の経過前にサーモスタット8からオン信号が入力される
こととなり、この結果、マイクロコンピュータ18は異
常なしと判定し、ハロゲンランプ3の通電を継続する。
【0044】このように通常の熱伝導性の良い鍋を用い
て調理する場合には、ハロゲンランプ3が低出力にされ
ると、該ハロゲンランプ3の発熱量が加熱ユニット2か
らの放熱量よりも少なくなるため、加熱ユニット2内の
温度は必ず下限設定温度まで低下し、ハロゲンランプ3
が低出力にされたにもかかわらず、加熱ユニット2内の
温度が上昇するという事態は発生しない。
【0045】以上のようなハロゲンランプ3の出力制御
により、ハロゲンランプ3の発熱量を鍋28の吸収熱量
に近付けるように、且つ加熱ユニット2内の温度がハロ
ゲンランプ3およびトッププレート7を耐熱限界温度以
上とするような異常高温にならないようにしながら、加
熱調理が行われる。そして、所望の時間、鍋28を加熱
した後「切」スイッチ13を操作し、調理を終了する。
【0046】次に、熱伝導性の低い土鍋の場合を図1に
より説明するに、今、前述したと同様にして、ハロゲン
ランプ3の出力を2KWに設定して加熱を開始したとす
る。すると、トッププレート7上の土鍋が加熱されると
共に、加熱ユニット2内の温度も急速に上昇し、加熱ユ
ニット2内の温度が上限設定温度になると、サーモスタ
ット8がオフするため、前述したと同様にハロゲンラン
プ3が1KWの低出力状態に切り換えられる。
【0047】これにより加熱ユニット2内が下限設定温
度まで下がると、サーモスタット8がオンするため、ハ
ロゲンランプ3が前回の高出力時より0.1KW低下し
た1.9KWの出力で発熱する(第3図t2 時点)とい
うように、サーモスタット8のオンおよびオフに応じて
ハロゲンランプ3が高出力状態および低出力状態に切り
換えられると共に、サーモスタット8がオフする度にハ
ロゲンランプ3の出力が0.1KWずつ漸減される。
【0048】一方、サーモスタット8が上限設定温度を
検出してオフすると、マイクロコンピュータ18は上述
のようにハロゲンランプ3を低出力状態に切り換えるこ
とに併せて、計時動作を開始する。しかしながら、加熱
開始当初は、ハロゲンランプ3の出力が低下されると、
熱伝導性の良い鍋28と同様に、ハロゲンランプ3の発
熱量の方が加熱ユニット2からの放熱量よりも少ない状
態にあるため、加熱ユニット2内は所定時間T内に下限
設定温度まで低下する。従って、マイクロコンピュータ
18が異常と判定するようなことはない。
【0049】ところが、土鍋25の加熱が進むと、土鍋
25の熱伝導性は低く、しかも土鍋25は保温性が良い
上、煮物調理とは異なり水の蒸発により熱が奪われるこ
ともないため、ハロゲンランプ3の出力が低出力状態に
なっても、ハロゲンランプ3の発熱量の方が加熱ユニッ
ト2の放熱量を上回る状態となる。
【0050】このようにハロゲンランプ3の低出力状態
における発熱量の方が加熱ユニット2から土鍋25側へ
の伝達熱量を上回る状態となった後にサーモスタット8
がオフした時点を図1にt5 で示すと、そのサーモスタ
ット8のオフにより、ハロゲンランプ3の出力が低減さ
れても、加熱ユニット2内の温度は下限設定温度まで低
下せず、逆に温度上昇するようになるため、サーモスタ
ット8はオフ状態を維持したままとなる。
【0051】このため、マイクロコンピュータ18は、
時点t5 において、ハロゲンランプ3を低出力状態に切
り換えることに併せて、計時動作を開始すると、時点t
5 以降では、上述したようにサーモスタット8はオフ状
態を維持したままとなるので、マイクロコンピュータ1
8はサーモスタット8からのオン信号を受けることのな
いまま所定時間Tのカウントを終了する(この時点を図
1にt6 で示す)。
【0052】すると、マイクロコンピュータ18は所定
時間のカウント終了時点t6 で異常と判定し、ハロゲン
ランプ3を断電して加熱を停止すると共にブザー24を
断続的に鳴動させて異常を報知する。このハロゲンラン
プ3の断電により、以後、加熱ユニット2内の温度は次
第に低下するようになり、この結果、加熱ユニット2内
の温度が異常に高くなることはなくなり、トッププレー
ト7およびハロゲンランプ3のバルブが耐熱温度以上に
なるおそれがない。
【0053】そして、使用者はブザー24の鳴動により
異常に気付き、そこで「入力down」スイッチ15を操作
してハロゲンランプ3の出力を下げ、再び「入」スイッ
チ12を操作して加熱を開始させる。
【0054】このように本実施例によれば、サーモスタ
ット8がオフする度にハロゲンランプ3の出力を漸減さ
せるようにしたので、ハロゲンランプ3の出力を調理容
器の吸収熱量に均衡させる方向に自動調節することがで
きる。このため、土鍋25を用いた調理を行う場合、ハ
ロゲンランプ3の低出力状態において、加熱ユニット2
内の温度が下限設定温度まで低下せず、上昇するという
事態の発生を極力防止できる。
【0055】そして、ハロゲンランプ3の低出力状態に
おいて、加熱ユニット2内の温度が上昇するという事態
が発生した場合には、所定時間T経過後にハロゲンラン
プ3を断電して異常高温になることを防止できるので、
ハロゲンランプ3のバルブおよびトッププレート7の損
傷に至る重大事故の発生を防止できる。
【0056】図10ないし図13は本発明の第2ないし
第5の各実施例を示す。これら第2ないし第5の各実施
例が第1の実施例と異なるところは、異常と判定してハ
ロゲンランプ3を断電した後、加熱ユニット2内が下限
設定温度まで低下したところで、ハロゲンランプ3を再
通電するように構成したところにある。
【0057】そして、その再通電時におけるハロゲンラ
ンプ3の出力制御形態が第2ないし第5の各実施例で相
互に異なる。以下、各実施例を順に説明する。
【0058】まず、図10に示す第2の実施例におい
て、マイクロコンピュータ18の異常検出によりハロゲ
ンランプ3が断電されると(この時点を図10にt6 で
示す)、加熱ユニット2内の温度は次第に低下する。そ
して、加熱ユニット2内の温度が下限設定温度まで低下
すると、サーモスタット8がオン動作する(この時点を
図10にt7 で示す)。
【0059】マイクロコンピュータ18は、このサーモ
スタット8のオンに基づき、ハロゲンランプ3の通電
を、高出力状態にして再開するようになっている。そし
て、その後、サーモスタット8が上限設定温度を検出し
てオフすると、マイクロコンピュータ18はハロゲンラ
ンプ3を低出力状態に切り換え、その後、サーモスタッ
ト8がオンすると、ハロゲンランプ3を再び高出力状態
に切り換える、ということを繰り返す。この場合、サー
モスタット8がオフする度に高出力状態でのハロゲンラ
ンプ3の出力は0.1KWずつ下げられることは第1の
実施例と同様である。
【0060】そして、ハロゲンランプ3が低出力状態に
切り換えられた後、所定時間T内にサーモスタット8が
オン動作しない場合、マイクロコンピュータ18は再び
異常と判定してハロゲンランプ3を断電し(この時点を
図10にt8 で示す)、その後、サーモスタット8が再
び下限設定温度を検出してオン動作すると(同t9 で示
す)、マイクロコンピュータ18はそのサーモスタット
8からのオン信号に基づいてハロゲンランプ3への通電
を再開する、ということを「切」スイッチ13が操作さ
れるまで繰り返すように構成されている。
【0061】しかして、各回の再通電時におけるハロゲ
ンランプ3の最初の高出力状態での出力は、前回の通電
時における最終回の高出力状態の出力以下に制御される
構成となっている。すなわち、図10に示した例では、
最初の通電時における最終回の高出力状態での出力値が
1.6KWであるので、第1回目の再通電時における最
初の高出力状態での出力値はそれ以下、例えば同値の
1.6KWに制御され、第1回目の再通電時における最
終回の高出力状態での出力値が1.5KWであるので、
第2回目の再通電時における最初の高出力状態での出力
はそれと同値の1.5KWに制御されるものである。
【0062】このように本実施例では、マイクロコンピ
ュータ18の異常判定によりハロゲンランプ3が断電さ
れた後、加熱ユニット2内が下限設定温度まで低下する
と、ハロゲンランプ3が再通電されるので、使用者が断
電の度に加熱開始操作をせずとも済む。
【0063】また、再通電時の最初の高出力状態で出力
を、前回の通電時における最終回の高出力状態での出力
以下としたので、ハロゲンランプ3の発熱量が土鍋25
の吸収熱量により近付いた状態で行われることとなり、
加熱ユニット2内の温度上昇率が低くなる。この結果、
再通電後異常と判定されるまでの時間、ひいてはハロゲ
ンランプ3の通電時間が長くなるので、加熱終了までの
所要時間を短くできる。また、ハロゲンランプ3の断電
回数も減少するので、その断電でトッププレート7が明
から暗に変わることを見て使用者が不安感を覚える機会
が減少する。
【0064】なお、再通電時の最初の高出力状態での出
力は、前回の通電時における最終回の高出力状態での出
力値よりも小さくても良い。
【0065】図11に示す本発明の第3の実施例では、
時点t6 においてマイクロコンピュータ18の異常判定
によりハロゲンランプ3が断電された後、加熱ユニット
2内の温度が下限設定温度まで低下してサーモスタット
8がオン動作すると、マイクロコンピュータ18がハロ
ゲンランプ3への通電を再開する(この時点を図11に
t7 で示す)。
【0066】マイクロコンピュータ18は、この再通電
をハロゲンランプ3を高出力状態にして開始し、その
後、サーモスタット8が上限設定温度を検出してオフす
ると、ハロゲンランプ3を低出力状態に切り換える。
【0067】そして、ハロゲンランプ3が低出力状態に
切り換えられた後、所定時間T内にサーモスタット8が
オン動作しない場合、マイクロコンピュータ18は再び
異常と判定してハロゲンランプ3を断電する。その後、
サーモスタット8が再び下限設定温度を検出してオン動
作すると、マイクロコンピュータ18はそのサーモスタ
ット8からのオン信号に基づいてハロゲンランプ3への
通電を再開する、という動作を繰り返す(第2回目以降
の再通電は図11には図示せず)。
【0068】このような各回の再通電において、高出力
状態での出力は常に前回の通電時における最終回の高出
力状態での出力と同一とし、最初の低出力状態の出力は
例えば前回の通電時における最終回の低出力状態での出
力以下とし、その後の各低出力状態での出力は順に例え
ば0.1KWずつ低減されるようになっている。
【0069】図11の例では、前回の通電時における最
終回の高出力状態での出力が1.6KWであるので、時
点t7 から開始される再通電時の高出力状態での出力は
常に1.6KWに制御され、最初の低出力状態での出力
は前回の通電時における最終回の低出力状態での出力が
0.8KWであるので、それ以下の例えば0.7KWに
設定されるように構成されている。
【0070】このように構成した本実施例では、再通電
時の最初の低出力状態での出力値が前回の最終の低出力
状態での出力以下に設定されるので、再度異常と判定さ
れること防止でき、防止できないまでも異常検出回数を
減少させることができる。
【0071】図12に示す第4の実施例では、時点t6
においてマイクロコンピュータ18の異常判定によりハ
ロゲンランプ3が断電された後、加熱ユニット2内の温
度が下限設定温度まで低下してサーモスタット8がオン
動作すると、マイクロコンピュータ18がハロゲンラン
プ3への通電を再開する(この時点を図12にt7 で示
す)。
【0072】マイクロコンピュータ18は、この再通電
をハロゲンランプ3を高出力状態にして開始するように
なっており、その後、サーモスタット8が上限設定温度
を検出してオフすると、ハロゲンランプ3を低出力状態
に切り換える。
【0073】そして、ハロゲンランプ3が低出力状態に
切り換えられた後、所定時間T内にサーモスタット8が
オン動作しない場合には、マイクロコンピュータ18は
再び異常と判定してハロゲンランプ3を断電する。その
後、サーモスタット8が再び下限設定温度を検出してオ
ン動作すると、マイクロコンピュータ18はそのサーモ
スタット8からのオン信号に基づいてハロゲンランプ3
への通電を再開する、ということを「切」スイッチ13
が操作されるまで繰り返すように構成されている(第2
回目以降の再通電は図12には図示せず)。
【0074】この場合、各回の再通電時におけるハロゲ
ンランプ3の高出力状態での出力値は、前回の通電時に
おける最終回の低出力状態での出力以下に制御される構
成となっている。すなわち、図12に示した例では、最
初の通電時における最終回の低出力状態での出力値が
0.8KWであるので、その後の再通電時(第1回目の
再通電時)における高出力状態での出力値はそれ以下、
例えば0.7KWに設定されるものであり、低出力状態
での出力値は半分の0.35KWに制御される。そし
て、第1回目の再通電時における低出力状態での出力が
例えば0.25KWであった場合には、第2回目の再通
電時における高出力状態での出力は、0.2KW、低出
力状態での出力は0.1KWに制御されるものである。
【0075】このように構成した本実施例では、再通電
時の高出力状態での出力値を前回の通電時の低出力状態
での出力値以下となるようにしたので、再通電時におけ
る低出力状態においてハロゲンランプ3の発熱量が加熱
ユニット2からの放熱量を上回ることをなくすことがで
き、仮になくすことができないとしても、高出力状態で
の通電時間を長くすることができる。
【0076】しかも、低出力状態での出力は前回の通電
時における異常検出時の低出力状態での出力よりも更に
低くなるので、マイクロコンピュータ18が再度異常検
出してハロゲンランプ3を再断電することができ、なく
すことができなくとも異常検出に至るまでの時間、ひい
てはハロゲンランプ3が通電されている時間を長くする
ことができる。
【0077】図13に示す本発明の第5の実施例では、
時点t2 において、マイクロコンピュータ18の異常判
定によりハロゲンランプ3が断電された後、加熱ユニッ
ト2内の温度が下限設定温度まで低下してサーモスタッ
ト8がオン動作すると、第2の実施例と同様にマイクロ
コンピュータ18がハロゲンランプ3への通電を再開す
る(この時点を図11にt7 で示す)。
【0078】そして、このハロゲンランプ3の再通電に
より、加熱ユニット2内の温度が上限設定温度まで上昇
してサーモスタット8がオフすると、マイクロコンピュ
ータ18は再びハロゲンランプ3を断電する。以後、サ
ーモスタット8がオン動作するとハロゲンランプ3を通
電し、オフ動作するとハロゲンランプ3を断電するとい
う動作を、「切」スイッチ13が操作されるまで繰り返
し行うように構成されている。
【0079】この場合、各回の再通電時のハロゲンラン
プ3の出力は、該ハロゲンランプ3を最初の通電時にお
ける最終回の高出力状態での出力以下に制御される。図
11に示した例では、最初の通電時における最終回の高
出力状態での出力値は0.8KWであるので、再通電時
の出力値はそれ以下、例えば最終回の低出力状態での出
力値と同じ0.8KWに制御されるように構成してい
る。
【0080】このように構成した本実施例によれば、一
旦異常と判定されてハロゲンランプ3が断電された後の
各回の再通電時には、ハロゲンランプ3は最初の通電時
における最終回の低出力状態での出力以下に制御される
ので、各回の再通電時における加熱ユニット2内の温度
上昇率が低くなる。
【0081】この結果、サーモスタット8がオフ動作す
るまでの時間、すなわち各回の再通電でのハロゲンラン
プ3の通電時間が長くなるので、加熱終了までの所要時
間を短縮でき、また加熱調理終了に至るまでのハロゲン
ランプ3の断電回数も減少する。
【0082】なお、異常検出後の再通電時におけるハロ
ゲンランプの出力制御態様は、上記各実施例に示したも
のに限られず、他に種々考えられる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果を得ることができる。
【0084】請求項1記載の電気調理器では、ランプヒ
ータの通電中に温度検出手段が上限設定温度を検出した
ときランプヒータを高出力状態から低出力状態に切り替
えると共に下限設定温度を検出したときランプヒータを
低出力状態から高出力状態に切り替え且つ上限設定温度
を検出する度に高出力状態および低出力状態の出力を漸
減させるようにしたこと、および温度検出手段が上限設
定温度を検出した後、所定時間内に下限設定温度を検出
しないとき異常としてランプヒータを断電するように構
成したことにより、ランプヒータの出力(発熱量)を、
調理容器(被調理物を収容した鍋等)に伝達される熱量
と均衡する方向に自動調節することができ、この結果、
熱伝導性、放熱性の低い鍋などを用いて加熱を行った場
合、ランプヒータが低出力状態に切り換えられても、該
ランプヒータの雰囲気温度が下限設定温度まで低下しな
くなる事態の発生機会を減少させることができ、しかも
ランプヒータが低出力状態に切り換えられても、その雰
囲気温度が上昇するような場合には、トッププレートや
ランプヒータが耐熱限界温度以上になるような異常高温
になる前にランプヒータを断電することができる。
【0085】請求項2記載の電気調理器では、異常検出
手段の異常検出に基づいてランプヒータを断電した後、
温度検出手段が下限設定温度を検出したとき、ランプヒ
ータの通電を再開するように構成したことにより、断電
によりランプヒータの雰囲気温度が低下すれば、加熱開
始操作を行わなくとも、自動的に加熱が再開されるの
で、異常検出後にランプヒータが断電されたまま放置さ
れるおそれがない。
【0086】請求項3記載の電気調理器では、異常検出
手段の異常検出に基づいてランプヒータを断電した後、
温度検出手段が下限設定温度を検出したとき、ランプヒ
ータの通電を再開し、その再通電時の初回の高出力状態
での出力を、前回の通電時における最終回の高出力状態
での出力以下とするように構成したことにより、再通電
時における温度上昇度合いが低くなり、ランプヒータの
通電時間が長くなって加熱終了までの所要時間を短くす
ることができる。
【0087】請求項4記載の電気調理器では、異常検出
手段の異常検出に基づきランプヒータを断電した後、温
度検出手段が下限設定温度を検出したとき、ランプヒー
タの通電を再開し、この再通電時の高出力状態での出力
は前回の通電時における最終回の高出力状態での出力と
同一の一定出力とし、低出力状態での出力は温度検出手
段が上限設定温度を検出する度に漸減するように構成し
たことにより、再び異常検出されて断電される回数が減
少する。
【0088】請求項5記載の電気調理器では、異常検出
手段の異常検出に基づきランプヒータを断電した後、温
度検出手段が下限設定温度を検出したとき、ランプヒー
タの通電を再開し、その再通電時の初回の高出力状態で
の出力を前回の通電時における最終回の低出力状態での
出力以下とするように構成したことにより、再通電時後
に再び異常検出される事態の発生を極力防止できる。
【0089】請求項6記載の電気調理器では、異常検出
手段の異常検出に基づきランプヒータを断電した後、温
度検出手段が下限設定温度を検出したとき、ランプヒー
タの通電を再開し、この再開後、温度検出手段が上限設
定温度を検出したときランプヒータを断電し、温度検出
手段が下限設定温度を検出したときランプヒータに通電
することを繰り返すように構成したことにより、断電に
よりランプヒータの雰囲気温度が低下すれば、自動的に
加熱が再開されるので、異常検出後にランプヒータが断
電されたまま放置されるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例において土鍋を加熱する
場合におけるハロゲンランプの出力制御形態、ハロゲン
ランプの雰囲気温度変化、サーモスタットのオンオフ変
化の関連を示す図
【図2】土鍋を加熱する場合の部分縦断側面図
【図3】通常の金属鍋を加熱する場合の図1相当図
【図4】通常の金属鍋を加熱する場合の図2相当図
【図5】電気調理器全体の概略を示す斜視図
【図6】加熱ユニット部分の縦断正面図
【図7】加熱ユニットの斜視図
【図8】スイッチ部分の平面図
【図9】電気回路構成図
【図10】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図13】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図14】従来の電気調理器における図1相当図
【符号の説明】
2は加熱ユニット、3はハロゲンランプ(ランプヒー
タ)、7はトッププレート、8はサーモスタット(温度
検出手段)、18はマイクロコンピュータ(制御手段、
異常検出手段)、24はブザーである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプヒータを熱源とし、その上方をト
    ッププレートで覆って、該トッププレート上に置いた鍋
    等の調理容器を加熱するものにおいて、前記ランプヒー
    タの雰囲気温度を検出する温度検出手段と、前記ランプ
    ヒータの通電中に前記温度検出手段が上限設定温度を検
    出したときランプヒータを高出力状態から低出力状態に
    切り替えると共に下限設定温度を検出したときランプヒ
    ータを低出力状態から高出力状態に切り替え且つ上限設
    定温度を検出する度に高出力状態および低出力状態の出
    力を漸減させる制御手段と、前記温度検出手段が上限設
    定温度を検出した後、所定時間内に下限設定温度を検出
    しないとき異常とする異常検出手段とを具備し、前記制
    御手段は、前記異常検出手段が異常を検出したとき、前
    記ランプヒータを断電するように構成されていることを
    特徴とする電気調理器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、異常検出手段の異常検出に
    基づいてランプヒータを断電した後、温度検出手段が下
    限設定温度を検出したとき、ランプヒータの通電を再開
    するように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の電気調理器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、異常検出手段の異常検出に
    基づいてランプヒータを断電した後、温度検出手段が下
    限設定温度を検出したとき、ランプヒータの通電を再開
    し、その再通電時の初回の高出力状態での出力を、前回
    の通電時における最終回の高出力状態での出力以下とす
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の電気調理器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、異常検出手段の異常検出に
    基づきランプヒータを断電した後、温度検出手段が下限
    設定温度を検出したとき、ランプヒータの通電を再開
    し、この再通電時の高出力状態での出力を前回の通電時
    における最終回の高出力状態での出力と同一の一定出力
    とし、低出力状態での出力を温度検出手段が上限設定温
    度を検出する度に漸減するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の電気調理器。
  5. 【請求項5】 制御手段は、異常検出手段の異常検出に
    基づきランプヒータを断電した後、温度検出手段が下限
    設定温度を検出したとき、ランプヒータの通電を再開
    し、その再通電時の初回の高出力状態での出力を前回の
    通電時における最終回の低出力状態での出力以下とする
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    電気調理器。
  6. 【請求項6】 制御手段は、異常検出手段の異常検出に
    基づきランプヒータを断電した後、温度検出手段が下限
    設定温度を検出したとき、ランプヒータの通電を再開
    し、この再開後、温度検出手段が上限設定温度を検出し
    たときランプヒータを断電し、温度検出手段が下限設定
    温度を検出したときランプヒータに通電することを繰り
    返すように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の電気調理器。
JP3966092A 1992-02-26 1992-02-26 電気調理器 Pending JPH05240451A (ja)

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JP (1) JPH05240451A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3346188B1 (en) * 2015-09-02 2021-03-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Cooker

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3346188B1 (en) * 2015-09-02 2021-03-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Cooker

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