JPH05240333A - 無段変速機の変速制御方法 - Google Patents

無段変速機の変速制御方法

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JPH05240333A
JPH05240333A JP33768192A JP33768192A JPH05240333A JP H05240333 A JPH05240333 A JP H05240333A JP 33768192 A JP33768192 A JP 33768192A JP 33768192 A JP33768192 A JP 33768192A JP H05240333 A JPH05240333 A JP H05240333A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン負荷と車体の走行状態とにより無段
変速機の目標エンジン回転数を制御して実エンジン回転
数を確保し、ドライバビリティを向上させる。 【構成】 無段変速機の変速比を制御する際にエンジン
の目標回転数を決定するための要素である適応係数A
が、定数a,bと、平均エンジン負荷θthsと、車速
平均変化量ΔVsとに基づいて、A=aθths+bΔ
Vsにより演算される。アクセル開度のふらつきによっ
て平均エンジン負荷θthsが変動しても、平均エンジ
ン負荷θthsおよび車速平均変化量ΔVsの両方によ
って決定される適応係数Aにより種々の走行モードを決
定し、無段変速機の変速時の違和感を無くすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無段変速機の変速制御方
法に関し、特に、エンジン負荷に対する目標エンジン回
転数を最適に制御する無段変速機の変速制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジン負荷に対して目標エンジン回転
数を制御する手法として、スロットル開度に基づいて目
標エンジン回転数を検索するための複数のマップを備え
るとともに、走行状態の変化に応じて目標エンジン回転
数への移行速度を補正するようにしたものが知られてい
る(例えば、特開昭62−12430号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものの如
く、走行状態の変化に応じて目標エンジン回転数への移
行速度を補正しても、スロットル開度に基づく複数のマ
ップ検索だけでは運転状態に応じた適切な目標エンジン
回転数制御が難しく、しかもエンジン負荷の変動が車両
の挙動に直接的に影響を与えて好ましい走行フィーリン
グが得られない場合がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、適応係数に基づいて運転状態適応制御を行うことに
より、走行目的に応じた目標エンジン回転数を得ること
が可能な無段変速機の変速制御方法を提供すること目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の無段変速機の変速制御方法は、目標エンジ
ン回転数を求めるマップを適応係数に基づいて検索し、
エンジン回転数が前記目標エンジン回転数になるように
無段変速機を制御することを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、エンジン負荷成分と時間と
の関数に基づいて適応係数を演算し、この適応係数に基
づいて目標エンジン回転数を演算し、エンジン回転数が
前記目標エンジン回転数になるように無段変速機を制御
することを第2の特徴とする。
【0007】また本発明は、エンジン負荷成分および車
体変化量成分に基づいて適応係数を演算し、この適応係
数に基づいて目標エンジン回転数を演算し、エンジン回
転数が前記目標エンジン回転数になるように無段変速機
を制御することを第3の特徴とする。
【0008】また本発明は前述の第1〜第3のいずれか
の特徴に加えて、適応係数の車体変化量成分を車速平均
変化量又は平均加速度の関数として設定することを第4
の特徴とする。
【0009】また本発明は前述の第1〜第3のいずれか
の特徴に加えて、エンジン負荷が適応係数のエンジン負
荷成分よりも大きい場合に、エンジン負荷とエンジン負
荷成分との差に基づいてエンジン負荷成分を増加させる
ことを第5の特徴とする。
【0010】また本発明は前述の第1〜第3のいずれか
の特徴に加えて、エンジン負荷が適応係数のエンジン負
荷成分よりも小さい場合に、エンジン負荷と適応係数ま
たはエンジン負荷と無段変速機の変速比とに基づいてエ
ンジン負荷成分を減少させることを第6の特徴とする。
【0011】また本発明は前述の第1〜第3のいずれか
の特徴に加えて、第1および第2の目標エンジン回転数
または車速を検索し、検索結果を前記適応係数で補間し
て目標エンジン回転数を演算することを第7の特徴とす
る。
【0012】また本発明は前述の第1〜第3のいずれか
の特徴に加えて、前記適応係数をパラメータとする車速
対目標エンジン回転数特性情報から目標エンジン回転数
を演算することを特徴とすることを第8の特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図8に基
づいて説明する。
【0014】図1に示すように、本発明の制御系は、車
速検出器1からの検出出力、エンジン回転数検出器2か
らの検出出力、エンジン負荷検出器3からの検出出力を
マイクロコンピュータ5に供給し、マイクロコンピュー
タ5からの制御出力を変速比制御モータドライバ7に供
給して変速比を変えるためのサーボモータからなる変速
比制御モータ6を駆動するように構成してある。
【0015】マイクロコンピュータ5には中央処理装置
(以下CPUと記す)50、プログラムおよび変速比の
制御方式等に基づいて目標エンジン回転数決定テーブル
を複数格納したROM51および検出データを一旦格納
するデータ領域および演算等のための作業領域等を有す
るRAM52、入力アナログ検出出力をデジタルデータ
に変換するA/D変換器53およびクロックパルスを計
数して計時するフリーランタイマ54並びにダウンカウ
ントタイマ55を内蔵している。図1においては便宜上
フリーランタイマ54およびダウンカウントタイマ55
をマイクロコンピュータ5外に表示してある。なお、前
記ダウンカウントタイマ55は第1実施例では使用され
ず、後述する第2実施例で使用される。
【0016】車速検出器1は車軸10の外周に突設した
複数の誘導子11と誘導子11の通過を検出するピック
アップ12とからなるパルス発生器13で構成してあ
り、パルス発生器13の出力パルスはマイクロコンピュ
ータ5に供給する。なお、符号14はタイヤを示す。エ
ンジン回転数検出器2も同様にエンジンクランク軸外周
に突設した複数の誘導子と該誘導子の通過を検出するピ
ックアップとからなるパルス発生器で構成してあり、該
パルス発生器の出力パルスはマイクロコンピュータ5に
供給する。
【0017】エンジン負荷検出器3はスロットルバルブ
の開度を検出するスロットルバルブ開度検出器であって
も、吸気管負圧を検出する負圧検出器、または流入空気
量検出器であってもよい。本実施例ではエンジン負荷検
出器3はスロットルバルブ開度検出器であるとし、スロ
ットルバルブ開度検出出力はエンジン負荷検出出力とし
てマイクロコンピュータ5に供給する。
【0018】上記のように構成した本実施例の作用をR
OMに格納したプログラムにしたがって図2〜図4に基
づいて説明する。
【0019】車速検出器1からのパルスが入力される毎
に図2に示すように第1インタラプトルーチンが起動さ
れ、フリーランタイマ54の計時データが読み込まれ
(ステップS1)、入力パルスが1回目か否かがチェッ
クされる(ステップS2)。1回目と判別されたときは
前回のパルス入力のときのフリーランタイマ54の計時
データが今回読み込んだ計時データに更新されて(ステ
ップS3)、次いでmが2以上か否かがチェックされ、
mが2以上でないと判別されたときはリターンされる
(ステップS4)。ここでmが2以上でないときは後記
の車速が1回しか演算されておらず加速度が演算できな
いためである。また、mはm≧12のときm=0に更新
される。
【0020】ステップS2において入力パルスが1回目
でないと判別されたときは、mに+1がなされ(ステッ
プS5)、定数/(今回計時データ−前回計時データ)
によって車速が演算され(ステップS6)、演算車速デ
ータVがRAM52のステップS5において演算された
番地に格納される(ステップS7)。
【0021】ステップS7に続いて計時データの更新が
なされ(ステップS3)、次いでmが2以上か否かがチ
ェックされ(ステップS4)、mが2以上のときはnに
+1がなされ(ステップS8)、n>10か否かがチェ
ックされる(ステップS9)。n>10でないと判別さ
れたときは、〔定数(車速−前回車速)/(今回計時デ
ータ−前回計時データ)〕によって加速度が演算され
(ステップS10)、演算された加速度データGがRA
M52のステップS8において演算された番地に格納さ
れ、リターンされる(ステップS11)。ステップS9
においてnが10を超えたときは第1インタラプトルー
チンが禁止される。
【0022】一方、エンジン回転数検出器2からのパル
スが入力される毎に図3に示すように第2インタラプト
ルーチンが起動され、フリーランタイマ54の計時デー
タが読み込まれ(ステップS21)、入力パルスが1回
目か否かがチェックされる(ステップS22)。1回目
と判別されたときは前回のパルス入力のときのフリーラ
ンタイマ54の計時データが今回読み込んだ計時データ
に更新されて(ステップS23)、次いでkが5を超え
ているか否かがチェックされ、kが5を超えていないと
判別されたときはリターンされる(ステップS24)。
【0023】ステップS22において1回目でないと判
別されたときは、kに+1がなされ(ステップS2
5)、次いで定数/(今回計時データ−前回計時デー
タ)によってエンジン回転数が演算され(ステップS2
6)、演算エンジン回転数データNeがRAM52のス
テップS25において演算された番地に格納される(ス
テップS27)。
【0024】ステップS27に続いて計時データの更新
がなされ(ステップS23)、次いでk>5か否かがチ
ェックされ(ステップS24)、k>5でないと判別さ
れたときはリターンされ、ステップS24においてkが
5を超えたときは第2インタラプトルーチンが禁止され
る。
【0025】以上、第1インタラプトルーチンによって
車速データVおよび加速度データGが演算記憶され、第
2インタラプトルーチンによってエンジン回転数データ
Neが演算記憶される。
【0026】次に図4によってメインルーチンについて
説明する。
【0027】A/D変換器53によって変換されたエン
ジン負荷検出器3の出力データはマイクロコンピュータ
5に読み込まれ(ステップS31)、ステップS31に
次いでjに+1されて(ステップS32)、エンジン負
荷データはRAM52のステップS32において演算さ
れた番地に格納される(ステップS33)。ステップS
33に続いて車速、加速度、エンジン回転数の各データ
が所定数揃うまでステップS31から繰り返して実行さ
れる(ステップS34)。ここで、jはj≧5のときは
j=0に更新される。この結果エンジン負荷データθt
hは4個記憶されることになる。
【0028】ステップS34において、演算車速データ
Vが11個、演算加速度データGが10個、演算エンジ
ン回転数データNeが5個揃ったときは、第1および第
2インタラプトルーチンが解除される(ステップS3
5)。
【0029】ステップS34に続いて、精度のばらつき
を補正するために、 Vm=(|V1 |+|V2 |+…+|V11|)/11 によって平均車速Vmの演算がなされ、次いで車速平均
変化量ΔVsが ΔVs=(|ΔV1 |+|ΔV2 |+…+|ΔV10|)/10 によって演算がなされる(ステップS36)。ΔVは
(Vi −Vi-1 )である。
【0030】車速平均変化量ΔVsに代わって、 Gs=(|G1 |+|G2 |+…+|G10|)/10 によって平均加速度Gsの演算をして用いてもよい。本
実施例では車速平均変化量ΔVsを用いる。したがっ
て、本実施例では図2に示す加速度演算および記憶のス
テップを省略することができる。
【0031】車速平均変化量ΔVsが大きい値および負
の方向に大きい値の頻度が多ければ加速度を繰り返す走
行モードであり、車速平均変化量ΔVsが0に近い値で
あれば略一定速度で走行するクルージング走行モードと
考えられる。ここで経過時間と車速変化量とから加速度
を算出して、車体加速度の平均値を、車速変化量の平均
値の代わりに用いてもよい。
【0032】ステップS36に続いて、精度のばらつき
を取り除くために、 Nes=(Nes1 +Nes2 +Nes3 +Nes4 +Nes5 )/5 によって平均エンジン回転数Nesの演算がなされる
(ステップS37)。
【0033】ステップS37に次いで、同様に θths=(θth1 +θth2 +θth3 +θth4 )/4 によって平均エンジン負荷θthsの演算がなされる
(ステップS38)。平均エンジン負荷θthsが大き
い値の場合はスポーツ走行モードまたは登り坂であり、
0に近ければクルージング走行モードと考えられる。
【0034】ここで、加速度検出回数>エンジン負荷検
出回数に選択するのがよい。その理由は加速度の変化は
路面の凹凸や、エンジンの回転変動と駆動系のバックラ
ッシュの影響によって、常に細かく変動しており、この
影響を除去して、車両の加減速を判断するには数秒平均
する必要がある。さらに、加減速がスポーツモードで走
行しているために大きな加減速を繰り返しているのかを
みるためには数十秒の平均が必要である。これは、ゆっ
くり走っていても数秒ブレーキを掛けたり、加速したり
するため、数秒の平均では判らないためである。したが
って、車速の変化から走行モードを判別するには数10
秒にわたって観察する必要があることになる。
【0035】エンジン負荷から走行モードを判別すると
きは、ゆっくり走行している場合スロットルバルブが全
開近くに開くことは殆どあり得ないため、この時はスポ
ーツモードで走行していていると瞬時に判断できる。し
たがってエンジン負荷から走行モードを判別するには短
い観察期間で済むためである。
【0036】ステップS37に続いて適応係数Aが、 A=aC1 +bC2 によって演算される(ステップS39)。ここでa,b
は定数、C1 は適応係数Aのエンジン負荷成分、C2
適応係数Aの車体変化量成分である。
【0037】第1実施例においては、適応係数Aのエン
ジン負荷成分C1 は前記ステップS38で求めた平均エ
ンジン負荷θthsとされ、適応係数Aの車体変化量成
分C 2 は前記ステップS36で求めた車速平均変化量Δ
Vsとされる。従って、適応係数Aは、 A=aθths+bΔVs によって演算される(ステップS39)。
【0038】適応係数Aの演算において、エンジン出力
を高めて速く走りたいというドライバーの欲求は短時間
に満足させたい場合が多く、低出力でゆっくり走りたい
という欲求は比較的長い時間をかけて移行させても問題
ないから、適応係数Aが増加する方向の場合は時間に対
する変化の割合を速くするべく定数aが設定され、適応
係数Aが減少する方向の場合は時間に対する変化の割合
を遅くするべく定数bが設定される。
【0039】ステップS39に続いて、変速比の制御方
式に対応してROM51に格納されている平均車速Vm
対目標エンジン回転数Neの第1テーブルが変速比の制
御方式に基づいて検索される。検索された第1のテーブ
ルの例は例えば図5の実線で示す如くである。検索され
た第1テーブルが参照されて平均車速Vmに対する第1
目標エンジン回転数Neaが検索される(ステップS4
0)。
【0040】ステップS40に続いて第1テーブルより
もエンジン回転数が高くなるROM51に格納されてい
る平均車速Vm対目標エンジン回転数Neの第2テーブ
ルが検索される。検索された第2テーブルは図5の破線
で示す如くである。検索された第2テーブルが参照され
て平均車速Vmに対する第2目標エンジン回転数Neb
が検索される(ステップS41)。
【0041】ステップS41に続いて第1目標エンジン
回転数Neaと第2目標エンジン回転数Nebとの間
が、適応係数に基づいて補間される(ステップS4
2)。補間された目標エンジン回転数をNecとする。
【0042】ステップS42に続いて補間された目標エ
ンジン回転数Necを目標値として、平均エンジン回転
数Nesが補間された目標エンジン回転数Necとなる
ように比例制御に基づく制御信号が変速比制御モータド
ライバ7に供給されて、変速比制御モータ6によって変
速比が制御される(ステップS43)。比例制御に変わ
って、(比例+積分)制御であっても、(比例+積分+
微分)制御であってもよい。
【0043】而して、目標エンジン回転数Necを決定
する要素である適応係数Aを、平均エンジン負荷θth
sだでけでなく、平均エンジン負荷θthsと車速平均
変化量ΔVsとに基づいて決定しているため、エンジン
負荷θthの変動が直接的に無段変速機の変速比に影響
を及ぼして走行フィーリングを損ねる不具合が未然に回
避される。
【0044】しかも、適応係数Aによって目標エンジン
回転数Necが自動的に上昇または下降するため、ドラ
イバーがモード切替スイッチを操作することなく、クル
ージングに適したエコノミーモードでの走行と、加減速
が繰り返されるスポーツモードでの走行が自動的に選択
される。これにより、ドライバーはモード選択のために
スイッチ切替操作をする煩わしさから開放され、且つモ
ード選択をしなかった場合に感ずる変速機の不適応が解
消される。
【0045】次に本発明の第1実施例の第1変形例につ
いて説明する。
【0046】本第1変形例は平均車速Vm対目標エンジ
ン回転数Neのテーブルを図6に示すように適応係数を
パラメータとして含む平均車速Vm対目標エンジン回転
数Neのテーブルが変速比の制御方式に対応してROM
51に格納されている。
【0047】したがって、本第1変形例の場合はステッ
プS40において、変速比の制御方式に基づいてROM
51から平均車速Vm対目標エンジン回転数Neの図6
のテーブルが検索される。検索された図6のテーブルに
は既に適応係数がパラメータとして含まれており、図6
に示す検索された平均車速Vm対目標エンジン回転数N
eのテーブルから平均車速と適応係数とから補間された
目標エンジン回転数Necが求められる。この結果、本
第1変形例ではステップS41をスキップすることがで
きる。
【0048】次に本発明の第1実施例の第2変形例につ
いて説明する。
【0049】本第2変形例は適応係数に時間要素をも勘
案して演算する例である。
【0050】前回のメインルーチンの実行時における演
算適応係数A=A1 が今回の実行時において演算適応係
数がA=A′に変化した場合において、前回の演算実行
時と今回の演算実行時との間の時間をtとした場合、
A′=ct+A1 として適応係数を求める。
【0051】本第2変形実施例においてはステップS3
9における適応係数の演算は図7に示すステップとな
る。適応係数演算ステップに入ると、フリーランタイマ
54の計時データが読み込まれ(ステップS391)、
今回における計時データと前回における計時データとの
差tが演算され(ステップS392)、前回における計
時データが今回における計時データに更新される(ステ
ップS393)。
【0052】ステップS393に続いて(aθths+
bΔVs)によって適応係数Aが演算され(ステップS
394)、適応係数Aが前回において演算された適応係
数A 1 以上か否かがチェックされる(ステップS39
5)。ステップS395においてAがA1 以上と判別さ
れたときは(A′=ct+A1 )の演算がなされる(ス
テップS396)。ここでcは0を除く正の整数であ
る。
【0053】ステップS396に続いてAがA′を超え
ているか否かがチェックされ(ステップS397)、A
がA′を超えていると判別されたときはA1 がA′に更
新される(ステップS398)。ステップS397にお
いてAがA′を超えていないと判別されたときはAは
A′に置き換えられて(ステップS399)、次いでス
テップS398が実行される。したがって、ステップS
396〜399の実行によって図8(b)に示すように
適応係数AはA′=A2 になるまで時間に対して直線状
に増加する。
【0054】ステップS395において適応係数Aが前
回において演算された適応係数A1以上でないと判別さ
れたときは、ステップS395に次いで(A′=dt+
1)の演算がなされる(ステップS400)。ここで
dは0を除く負の整数である。
【0055】次いでA′がAを超えているか否かがチェ
ックされ(ステップS401)、A′がAを超えている
と判別されたときはステップS401に続いてステップ
S398が実行され(ステップS398)、A′がAを
超えていないと判別されたときはステップS401に続
いてステップS399が実行される。したがってステッ
プS400,401,398および399の実行によっ
て図8(b)に示すように適応係数AはA′=A1 にな
るまで時間に対して直線状に減少する。
【0056】したがって、図7に示すステップによって
演算された適応係数Aは図8(b)に示す如くになる。
また上記は図8(c)に示すように直線状に代わって指
数関数的に変化させてもよい。
【0057】次に、本発明の第2実施例を図9〜図26
に基づいて説明する。第2実施例の概略は図26のブロ
ック図に示される。なお、第2実施例において、図1に
示した制御系の全体構成は第1実施例のものと同一であ
る。
【0058】図9のメインルーチンのフローチャートに
おいて、先ずステップS1でシステムをイニシャライズ
した後、ステップS2でエンジン負荷θthが読み込ま
れ、ステップS3で前記エンジン負荷θth等のデータ
に基づいて適応係数Aが算出される。ステップS2〜ス
テップS4のループは、後述する第1インタラプトルー
チン(図11参照)における車体速度Vのリングバッフ
ァ及び車体加速度Gのリングバッファに全データが揃う
まで繰り返される。
【0059】次に、前記第1インタラプトルーチンの内
容を図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0060】第1インタラプトルーチンは、車速検出器
1がパルスを出力する毎にメインルーチンの実行を中断
して起動されるもので、先ずステップS31でフリーラ
ンタイマ54の出力が読み込まれる。
【0061】車体速度を検出するには連続する2個のパ
ルスの時間間隔を知る必要があり、電源投入後に初めて
検出されるパルスをm=0パルスとすると、その次にm
=1パルスが検出されたときに車体速度を算出すること
ができる。即ち、ステップS32でm=1となって2個
のパルス(m=0パルスとm=1パルス)が検出される
と、ステップS33でmをインクリメントするととも
に、ステップS34でタイヤの直径に比例する定数を前
記2個のパルスの時間間隔で除算することにより車体速
度が算出され、この車体速度はステップS35で車体速
度V0 としてVnリングバッファの最初の番地に格納さ
れる。而して、ループ毎に算出された車体速度は、車体
速度V0 〜V9 としてVn リングバッファの10個の番
地に順次歩進しながら格納される。
【0062】車体加速度を算出するには連続する2個の
車体速度と、それらが算出された時間間隔が必要であ
り、そのためには3個のパルスが必要である。ステップ
S36でm=2となって3個のパルス(m=0パルス、
m=1パルス及びm=2パルス)が検出されると、Vn
リングバッファには2個の車体速度(V0 及びV1 )が
格納されるため、ステップS37で車体速度V1 と車体
速度V0 との差を2個のパルス(m=1パルスとm=2
パルス)の時間間隔で除算することにより車体加速度が
算出され、この車体加速度はステップS38で車体加速
度G0 としてGnリングバッファの最初の番地に格納さ
れる。而して、ループ毎に算出された車体加速度は、車
体加速度G0 〜G9 としてGn リングバッファの10個
の番地に順次歩進しながら格納される。
【0063】そして、ステップS39でループ毎にnを
インクリメントし、ステップS40でnが10に達して
n リングバッファ及びGn リングバッファに車体速度
および車体加速度のデータが揃うと、ステップS41で
nを0にリセットするとともに、ステップS42で前回
のタイマ値を今回のタイマ値に置き換える。
【0064】次に、前記第2インタラプトルーチンの内
容を図12のフローチャートに基づいて説明する。
【0065】第2インタラプトルーチンはエンジン回転
数検出器2がクランクシャフトの回転に伴ってパルスを
出力する毎にメインルーチンの実行を中断して起動され
るもので、先ずステップS51でフリーランタイマ54
の出力が読み込まれる。
【0066】エンジン回転数を検出するには連続する2
個のパルスの時間間隔を知る必要があり、電源投入後に
初めて検出されるパルスをj=0パルスとすると、その
次にj=1パルスが検出されたときにエンジン回転数を
算出することができる。即ち、ステップS52でj=1
となって2個のパルス2個のパルス(j=0パルスとj
=1パルス)が検出されると、ステップS53でjをイ
ンクリメントするとともに、ステップS54で前記2個
のパルスの時間間隔からエンジン回転数が算出される。
そして、ステップS55で前回のタイマ値を今回のタイ
マ値に置き換える。
【0067】而して、図9のメインルーチンのステップ
S4で前記各リングバッファにデータが揃うと、続くス
テップS5及びステップS6で再度エンジン負荷θth
の読み込みと適応係数Aの算出が行われる。
【0068】次に、前記適応係数算出ルーチンの内容を
図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0069】先ず、後述するステップS79〜ステップ
S84で求められる適応係数Aのエンジン負荷成分C1
と現在のエンジン負荷θthとが比較され、ドライバー
がアクセルを開方向に操作したことにより現在のエンジ
ン負荷θthが適応係数Aのエンジン負荷成分C1 を越
えていれば(ステップS71)、エンジン負荷θthと
エンジン負荷成分C1 との差であるθth−C1 が算出
される(ステップS72)。次にROM51に記憶され
た上昇率テーブル(図14参照)から、前記ステップS
72で算出したθth−C1 に基づいてエンジン負荷成
分C1 の上昇率[+dC1 /dt]が検索される(ステ
ップS73)。このとき上昇率[+dC 1 /dt]の変
化が滑らかになるように2点補間が行われる。そしてエ
ンジン負荷成分C1 の下降率[−dC1 /dt]が0に
設定される(ステップS74)。
【0070】図14から明らかなように、θth−C1
が小さい時、即ちドライバーがアクセルを開いた度合い
が小さい場合には、エンジン負荷成分C1 の上昇率[+
dC 1 /dt]は0か又は極めて小さい値とされ、θt
h−C1 が大きくなるに伴って上昇率[+dC1 /d
t]も増加する。
【0071】一方、前記ステップS71でドライバーが
アクセルを閉方向に操作したことにより現在のエンジン
負荷θthが適応係数Aのエンジン負荷成分C1 以下に
なれば、ROM51に記憶された下降率テーブル(図1
5参照)に基づいてエンジン負荷成分C1 の下降率[−
dC1 /dt]が検索される(ステップS75)。そし
てエンジン負荷成分C1 の上昇率[+dC1 /dt]が
0に設定される(ステップS76)。
【0072】図15から明らかなように、下降率テーブ
ルは現在のエンジン負荷θthおよび適応係数Aに基づ
いてエンジン負荷成分C1 の下降率[−dC1 /dt]
を4点補間により検索するもので、適応係数Aが大きい
ほど、且つエンジン負荷θthが大きいほどエンジン負
荷成分C1 の下降率[−dC1 /dt]が大きくなるよ
うに設定されている。但し、下降率[−dC1 /dt]
の絶対値は上昇率[+dC1 /dt]の絶対値に比べて
小さく設定されている。なお、図15のテーブルにおい
て横軸の適応係数Aの代わりに無段変速機の変速比を用
いることも可能である。
【0073】続いて、図10のフローチャートのステッ
プS77で10mフラグが「1」にセットされているか
否かが判断される。10mフラグは図1のカウントダウ
ンタイマ55の出力に基づいてセットされるもので、図
13のフローチャートのステップS61で所定時間(1
0msec)の経過によって前記カウントダウンタイマ
55がタイムアップすると「1」にセットされ、続くス
テップS62で新たに10msecがセットされて、ス
テップS63でカウントダウンが開始される。なお、電
源投入後初回のタイマスタートは、メインルーチンのス
タート時におけるデータ初期化の際に行われるものとす
る。
【0074】而して、図10のフローチャートのステッ
プS77で10mフラグが「1」にセットされると、ス
テップS78で10mフラグを「0」にリセットした後
に、エンジン負荷成分変化量ΔC1 が算出される(ステ
ップS79)。エンジン負荷成分変化量ΔC1 は10m
secの間におけるエンジン負荷成分C1 のトータルの
変化量に対応するもので、 ΔC1 =(上昇率−下降率)×10ms によって求められる。そして現在のエンジン負荷成分C
1 に前記エンジン負荷成分変化量ΔC1 を加算したもの
でエンジン負荷成分C1 が更新される(ステップS8
0)。
【0075】エンジン負荷成分変化量ΔC1 を10ms
ec間隔で算出しているのは、8ビットのマイクロコン
ピュータを用いた場合にメインルーチンの処理に3〜6
msecを要するため、メインルーチンの処理が1回以
上終了してからエンジン負荷成分変化量ΔC1 の算出を
行うためである。
【0076】続くステップS81〜ステップS84では
算出されたエンジン負荷成分C1 のリミットチェックが
行われ、エンジン負荷成分C1 が100%を越える場合
と0%未満の場合には、それぞれエンジン負荷成分C1
が100%と0%に設定される。
【0077】そして、Gn リングバッファに記憶された
車体加速度G0 〜G9 の絶対値の平均値である平均加速
度Gsが適応係数Aの車体変化量成分C2 として算出さ
れ(ステップS85)、この車体変化量成分C2 と前記
エンジン負荷成分C1 とに基づいて、適応係数Aが算出
される(ステップS86)。
【0078】上述のようにして図9のフローチャートの
ステップS6で適応係数Aが算出されると、続くステッ
プS7に移行する。ステップS7では、目標エンジン回
転数下限値TNemin が、図16のマップに基づいて求
められる。即ち、図16において車速Vと適応係数Aと
から、目標エンジン回転数下限値TNemin が検索され
る。これを図17により更に詳しく説明すると、車速=
Vの前後直近の2値であるVa,Vbと適応係数=Aの
前後直近の2値であるAa,Abとの4つの交点P1
4 が検索され、これら4点P1 〜P4 を直線補間する
ことにより目標エンジン回転数下限値TNemin が決定
される。
【0079】続いて、ステップS8において、目標エン
ジン回転数上限値TNemax が、図18のマップに基づ
いて求められる。即ち、図18において車速Vと適応係
数Aと平均エンジン負荷θthsとから、目標エンジン
回転数上限値TNemax が検索される。これを図19に
より更に詳しく説明すると、車速=Vの前後直近の2値
と、適応係数=Aの前後直近の2値と、平均エンジン負
荷=θthsの前後直近の2値との8つ交点Q1 〜Q8
が検索され、これら8点Q1 〜Q8 を直線補間すること
により目標エンジン回転数上限値TNemax が決定され
る。
【0080】続いて、ステップS9において、目標エン
ジン回転数変化率が、図20のマップに基づいて求めら
れる。即ち、図20において車速Vから目標エンジン回
転数変化率(車体速度の変化量に対する目標エンジン回
転数の変化量)が検索される。
【0081】続いて、ステップS10において、車速V
の前回値から今回値を減算することにより、車体速度変
化量δVが算出され、ステップS11で車速Vの前回値
が今回値で更新される。そしてステップS12で、前記
車体速度変化量δVとステップS9で求めた目標エンジ
ン回転数変化率とを乗算することにより、目標エンジン
回転数変化量ΔTNeが算出される(図21参照)。
【0082】上述のようにして目標エンジン回転数変化
量ΔTNeが決定されると、続くステップS13におい
て前記目標エンジン回転数変化量ΔTNeから目標エン
ジン回転数TNeが以下のようにして決定される。即
ち、目標エンジン回転数TNeの初期値を車体速度V=
0の時の目標エンジン回転数下限値TNemin とすると
ともに、前回の目標エンジン回転数TNeに前記ステッ
プS50で求めた目標エンジン回転数変化量ΔTNeを
加算することにより目標エンジン回転数TNeを決定す
る。
【0083】そして、ステップS14で目標エンジン回
転数TNeが前記ステップS8で求めた目標エンジン回
転数上限値TNemax を上回った場合には、ステップS
15で前記目標エンジン回転数上限値TNemax を目標
エンジン回転数TNeとし、ステップS16で目標エン
ジン回転数TNeが前記ステップS7で求めた目標エン
ジン回転数下限値TNemin を下回った場合には、ステ
ップS17で前記目標エンジン回転数下限値TNemin
を目標エンジン回転数TNeとする。
【0084】而して、ステップS18で、上述のように
して決定された目標値である目標エンジン回転数TNe
に制御量であるエンジン回転数Neが一致するように、
操作量である無段変速機の変速比が、変速比制御モータ
ドライバ7を介して変速比制御モータ6を駆動すること
により制御され、その過程で変速比がLow又はTop
に達した場合には変速比制御モータ6の作動が停止され
る。
【0085】これを図22に基づいて更に説明する。な
お、ここでは理解を容易にするために適応係数Aの車体
変化量成分C2 を便宜的に0とする。
【0086】ドライバーがアクセルを操作することによ
ってエンジン負荷θthが増加すると、適応係数A(車
体変化量成分C2 を0としたことによりエンジン負荷成
分C 1 に相当する)と車速Vとから求めた目標エンジン
回転数下限値TNemin 、および適応係数Aと車速Vと
平均エンジン負荷θthsとから求めた目標エンジン回
転数上限値TNemax とが変化する。そして、車速Vお
よび車体速度変化量δVから求めた目標エンジン回転数
変化量ΔTNeに従い、目標エンジン回転数TNeが前
記目標エンジン回転数下限値TNemin および目標エン
ジン回転数上限値TNemax 間を破線のように変化す
る。なお、車体変化量成分C2 が0でない場合には、適
応係数Aが車体変化量成分C2 の分だけ増加するため、
目標エンジン回転数TNeはやや高いずれることにな
る。
【0087】而して、上述の第2実施例によれば以下の
ような効果を得ることができる。
【0088】先ず、ドライバーのアクセル操作によって
スロットル開度θthが変動しても、無段変速機の変速
比はほぼ一定に保たれてスムーズな走行が可能となる。
即ちクルージング時のようにθthがほぼ一定に保持さ
れていれば、C2 は0となってC1 はθthと同一の値
に保持されて適応係数Aは一定となる。この状態からエ
ンジン負荷θthが増加方向にわずかに偏倚した場合、
θthとC1 との差に応じてC1 の上昇率[+dC1
dt]が発生するが、図14の上昇率テーブルから明ら
かなようにθthとC1 との差が小さい時には前記上昇
率[+dC1 /dt]の値は小さいため、適応係数Aは
殆ど増加しない。また、エンジン負荷θthが減少方向
にわずかに偏倚した場合には、一般にクルージング中に
は適応係数Aが50%以下の比較的に小さい領域にあ
り、しかも図15の下降率テーブルの値は上昇率テーブ
ルのそれよりも小さく設定されているため、下降率[−
dC 1 /dt]の値は小さくなって適応係数Aは殆ど減
少しない。
【0089】以上のことから、クルージンク中にアクセ
ル開度の細かい変動によってエンジン負荷θthが上下
に変動しても適応係数Aは略一定に保持される。しかも
クルージング中には車速も略一定であるため、適応係数
Aと車速の関数とによって決定される目標エンジン回転
数TNeも略一定に保持され、その結果一定速度でのス
ムーズな走行が可能となる。
【0090】一方、クルージンク中にアクセルをOFF
して再びONする所謂踏み直しまたは握り直しが行われ
た場合、エンジン負荷θthは一旦0%まで急激に減少
した後に再び急激に増加する。しかしながら、図15の
下降率テーブルにおいて、θth=0% 且つ適応係数
A<50% の領域では下降率[−dC1 /dt]がほ
ぼ0になっているため、前記踏み直しまたは握り直しが
行われた場合であっても適応係数Aは略一定に保持さ
れ、これにより、目標エンジン回転数TNeも略一定に
保持されて一定速度でのスムーズな走行が可能となる。
【0091】また第2実施例によれば、エンジン負荷θ
thを大きな値から減少させた場合にも、以下のような
効果を得ることができる。即ち、エンジン負荷θthを
大きな値から減少させる操作は一般に強いエンジンブレ
ーキを期待して行われるが、例えば高速道路への進入時
のような場合には、加速状態からクルージング状態に移
行するだけでエンジンブレーキを望んではいない。これ
らの相違点は、前者が加速後にエンジン負荷θthが0
%まで減少するのに対し、後者は加速後にエンジン負荷
θthがクルージング開度までしか減少しない点であ
る。
【0092】図23(a),(b)は、加速状態からエ
ンジンブレーキによる減速を行う場合を示すもので、エ
ンジン負荷θthは例えば75%から0%まで急激に減
少する((a)参照)。この場合、図15の下降率テー
ブルにおけるθth=0%の特性から明らかなように、
適応係数Aが小さい領域で下降率[−dC1 /dt]が
0に設定されているために適応係数Aは殆ど減少しな
い。その結果、(b)の実線の特性から明らかなよう
に、目標エンジン回転数TNeは高い値に保持されて、
エンジンの高回転による強いエンジンブレーキを発生さ
せることができる。
【0093】なお、(b)の破線の特性は、適応係数A
のエンジン負荷成分C1 が平均エンジン負荷θthsに
よって決定される第1実施例に相当するもので、エンジ
ン負荷θthから平均エンジン負荷θthsを算出する
平均値算出時間(例えば2秒)の時間遅れのために、目
標エンジン回転数TNeの低下がエンジン負荷θthの
低下に対して遅れている。その結果、アクセルを戻した
直後に比較的に強いエンジンブレーキを得ることが可能
となり、第2実施例のものに次いで良好なエンジンブレ
ーキ特性を得ることができる。
【0094】一方、(b)の鎖線は、エンジン負荷θt
hから直接目標エンジン回転数を求める前記従来例(特
開昭62−12430号公報に記載されたもの)の特性
を示している。この場合には、エンジン負荷θthの減
少と同時に目標エンジン回転数TNeが急激に減少する
ため、アクセルを戻した瞬間に強いエンジンブレーキを
得ることができない。
【0095】また、(c)に示すように、加速状態から
エンジン負荷θthを中間開度まで戻してクルージング
状態に入る場合を考えると、(d)に実線で示す第2実
施例では、図15の下降率テーブルにおけるθth≧5
%の特性が選択され、比較的に大きな下降率[−dC1
/dt]が得られる。その結果、目標エンジン回転数T
Neが減少して強いエンジンブレーキが作用することな
くクルージングに移行することができる。なお、第1実
施例(破線図示)および従来例(鎖線図示)も、最終的
には同一の目標エンジン回転数TNeに到達する。
【0096】なお、簡略な方法として、エンジンブレー
キの変化が車体の挙動に影響を与え難い車両では、下降
率テーブルを検索する際の4点補間を廃止し、θth=
0%とθth>0%の2枚のテーブルを用いることがで
きる。これは適応係数Aの減少によって目標エンジン回
転数TNeが減少してエンジンブレーキの効きが低下す
るが、エンジンブレーキによる減速度が小さければ、4
点補間の廃止によるエンジンブレーキの効きに段差があ
っても、それがドライバーに感じられないためである。
【0097】更に第2実施例によれば、エンジン負荷θ
thのあらゆる過渡的な変化に対して、目標エンジン回
転数TNeの変化を滑らかに、且つエンジン特性や車体
挙動に対して最適となるように変化させることができ
る。
【0098】例えば、アクセルを開いて加速する場合、
図14の上昇率テーブルから明らかなように、特性曲線
が横軸に対して右上がりに設定されていることにより、
アクセルを大きく開けばC1 は速く上昇し、一方アクセ
ルを小さく開けばC1 はゆっくりと上昇し、その度合い
をアクセル操作に応じて最適に設定することができる。
【0099】また、図14の上昇率テーブルの横軸が、
エンジン負荷θthでなく、θthとC1 との差になっ
ているため、図24(a)に示すようにエンジン負荷θ
thを上昇させた場合に、(b)に実線で示すように最
初のうちはC1 が大きく上昇し、その上昇率が次第に低
下する放物線状の特性となる。その結果、(c)に実線
で示すように目標エンジン回転数TNeは滑らかに増加
し、スムーズな加速が可能となる。
【0100】一方、若しも(b)に破線で示すようにC
1 を直線的に増加させると、(c)に破線で示すように
ポイントPにおいて折れ点が形成され、そこで加速感の
変化やエンジン音上昇の急激な頭打ち感が発生し、フィ
ーリングが悪化することになる。
【0101】更に、アクセルを閉じて加速状態からクル
ージングに移行する場合、図15の下降率テーブルにお
ける特性が横軸に対して右上がりに傾斜していることに
より、適応係数Aが減少するに伴って下降率[−dC1
/dt]が減少する。これにより、目標エンジン回転数
TNeの下降速度をエンジン回転数の自然な下降速度に
合わせ、自然な減速フィーリングを得ることができる。
またクルージング速度に近づくにつれてドライバーはク
ルージング速度の調節を行うが、このときエンジン回転
数や変速比の変化を滑らか且つゆっくりにし、速度調節
を行い易くすることができる。
【0102】次に、適応係数Aの車体変化量成分C2
よる効果を、図25を参照しながら説明する。
【0103】車体変化量成分C2 を数十秒〜数分の比較
的に長い期間における車体加速度Gの平均値として求
め、且つ定数bを適当に選択することにより、クルージ
ングのような加速度が発生しない走行では、車体変化量
成分C2 を小さくして燃料消費率が小さい低エンジン回
転数領域で走行することができる。一方、加速と減速と
を繰り返すスポーツ走行では、C2 の増加に伴う目標エ
ンジン回転数TNeの上昇により、エンジン出力が高く
且つエンジンブレーキの効きが良い高エンジン回転数領
域で走行することができる。このように、適応係数Aを
変化させることにより、ドライバーの運転技量に応じて
走行特性を自動的に変化させることができる。なお、適
応係数Aは前述のパラメータに限定されることなく、以
下に説明する種々のパラメータによって求めることがで
きる。
【0104】例えば、適応係数Aのエンジン負荷成分C
1 として、エンジンEのクランクシャフトトルク又は駆
動輪トルクを用いることができる。即ち、クランクシャ
フト又は駆動輪の車軸にトルクセンサを設け、作用する
トルクの大きさに比例するトルクセンサの出力電圧を平
均することにより、前記適応係数Aのエンジン負荷成分
1 を決定することができる。
【0105】また、二輪車がコーナリング走行に入る場
合、コーナーの手前で一旦スロットルを戻して減速した
後、コーナーに入ってからスロットルを開くため、コー
ナリング中はクルージング中に比べて車速に対するスロ
ットル開度が開かれた状態となる。そのため、クルージ
ング時はトラクションを効かせためのAの係数を減少さ
せ、バンク中にトップシフトしないようにする。この場
合、コーナリング中であることが検出された場合に、A
=aθths+bΔVsにおいてθthsを補正すれば
良い。
【0106】更に、適応係数Aの車体変化量成分C2
して、(1)車体の横加速度、(2)坂道傾度、(3)
車体のコーナリング状態を用いることができる。以下、
これらを順次説明する。 (1)車体の横加速度 この手法は四輪車等に適応されるもので、車体に設けた
横加速度センサによって旋回時に車体左右方向に作用す
る横加速度を検出する。そして、前述した平均加速度G
sの場合と同様に、横加速度センサによって検出した横
加速度をリングバッファに蓄積することにより数十秒間
における平均横加速度横Gsを算出し、この平均横加速
度横Gsに基づいて適応係数Aの車体変化量成分C2
求めることができる。この場合、車体変化量成分C2
して前記車速平均変化量ΔVsを併せて用いることが望
ましく、従って適応係数Aは、 A=aθths+bΔVs+c横Gs によって算出される。 (2)坂道傾度 この手法は坂道傾度αを算出し、その坂道傾度αに基づ
いて適応係数Aの車体変化量成分C2 を決定するもので
ある。一般に、車体加速度は、 車体加速度=(駆動輪ドラッグ−走行抵抗)×重力加速度÷(車体重量+ ライダー重量+回転マス) …(A) で算出され、走行抵抗は、 走行抵抗=空気抵抗係数×車速2 +転がり抵抗係数×ω
+ωsinα…(B) 但し、ω=車速÷タイヤ有効半径 で算出され、駆動輪ドラッグは、 駆動輪ドラッグ=(エンジン馬力×効率×716×変速比)÷(エンジン 回転数×タイヤ有効半径) …(C) で算出される。
【0107】ここで、重力加速度、車体重量、ライダー
重量、回転マス、空気抵抗係数、転がり抵抗係数、タイ
ヤ有効半径、効率、変速比、タイヤ有効半径は予め定数
として、或いは定数と見なされてROM51に記憶され
ており、また車体加速度、車速及びエンジン回転数は前
述のようにして検出される。そして、走行抵抗は図27
にマップに基づいて車速と駆動輪トルクとから検索さ
れ、エンジン馬力は図28のマップに基づいてエンジン
回転数とエンジン負荷とから検索される。
【0108】而して、上記式(A),(B),(C)か
ら式(B)のパラメータであるsinαの値が求めら
れ、そのsinαの値から坂道傾度αが求められる。そ
して、例えば坂道傾度αの絶対値を定数k倍したものが
坂道傾度αに関する車体変化量成分C2 とされ、最終的
な適応係数Aが、 A=aθths+bΔVs+ck|α| によって算出される。 (3)車体のコーナリング状態 この手法は二輪車に適応されるもので、車体の左右両側
に設けた一対の超音波センサによって路面までの距離を
測定し、両センサの出力の差に基づいて車体のバンク角
βを算出する。そしてバンク角βを数十秒間平均した平
均バンク角βsが大きい値となった場合にスポーツ走行
であると見なされ、最終的な適応係数Aが、 A=aθths+bΔVs+cβs によって算出される。
【0109】また、適応係数Aを平均エンジン負荷θt
hsの変化量Δθthsと車速平均変化量ΔVsとか
ら、A=aΔθths+bΔVsに基づいて算出するこ
とができる。このとき、aΔθthsとbΔVsとを比
較し、その大きい方をだけを採用して適応係数Aを求め
ても良い。
【0110】また、適応係数AをA=f(θth,t)
とし、エンジン負荷θthに加えて時間tの関数として
算出することができる。即ち、図8に示すように、適応
係数AがA1 からA2 に変化するとき、A=at+
1 、或いはA=(A2 −A1 )(1−e-at )+A1
のように時間の関数として適応係数Aを変化させること
ができる。この場合、定数aはスロットル開度に対する
エンジン出力特性や変速特性に応じた値に設定される。
また、適応係数Aが増加する場合と減少する場合とでa
の値を持ち替え、増加方向に対して減少方向をゆっくり
と変化させることが望ましい。これは、エンジン出力を
高めて速く走りたいというドライバーの欲求は短時間に
満足させる必要があり、低出力でゆっくりと走りたいと
いう欲求は比較的長い時間をかけて満足させれば充分な
ためである。
【0111】更に、図29に示すように、エンジン負荷
θthから目標エンジン回転数上限値TNemax および
目標エンジン回転数下限値TNemin を求める場合に、
前記エンジン負荷θthを予め車速や時間の関数として
補正することにより適応値に変換し、その適応値に基づ
いて目標エンジン回転数上限値TNemax および目標エ
ンジン回転数下限値TNemin を求めることが可能であ
る。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、目標エンジン回転数を求めるマップを適応係数に基
づいて検索し、エンジン回転数が前記目標エンジン回転
数になるように無段変速機を制御しているので、車両の
走行状態に応じて実エンジン回転数を確保することがで
き、ドライバビリティが向上する。
【0113】また本発明の第2の特徴によれば、目標エ
ンジン回転数を求めるための要素である適応係数をエン
ジン負荷成分と時間との関数に基づいて演算しているの
で、車両の走行状態に応じて実エンジン回転数を確保す
ることができ、ドライバビリティが向上する。
【0114】また本発明の第3の特徴によれば、目標エ
ンジン回転数を求めるための要素である適応係数をエン
ジン負荷成分および車体変化量成分に基づいて演算して
いるので、車両の走行状態に応じて実エンジン回転数を
確保することができ、ドライバビリティが向上する。
【0115】また本発明の第4の特徴によれば、適応係
数の車体変化量成分を車速平均変化量又は平均加速度の
関数として設定することにより、加減速を多用するのに
適切な走行特性を得ることができる。
【0116】また本発明の第5の特徴によれば、エンジ
ン負荷が適応係数のエンジン負荷成分よりも大きい場合
に、エンジン負荷とエンジン負荷成分との差に基づいて
エンジン負荷成分を増加させているので、エンジン負荷
を上昇させた場合に適応係数が最初のうちは大きく上昇
し、その上昇率が次第に減少する。これにより、目標エ
ンジン回転数が滑らかに上昇してスムーズな加速が可能
となる。
【0117】また本発明の第6の特徴によれば、エンジ
ン負荷が適応係数のエンジン負荷成分よりも小さい場合
に、エンジン負荷と適応係数またはエンジン負荷と無段
変速機の変速比とに基づいてエンジン負荷成分を減少さ
せているので、目標エンジン回転数の下降速度をエンジ
ン回転数の自然な下降速度に合わせて、自然な減速フィ
ーリングを得ることができる。
【0118】また本発明の第7の特徴によれば、第1お
よび第2の目標エンジン回転数または車速を検索し、検
索結果を前記適応係数で補間して目標エンジン回転数を
演算しているので、目標エンジン回転数がクルージング
やスポーツ走行等の異なる運転走行モードに対応する値
に自動的に制御され、操作が簡素化される。
【0119】また本発明の第8の特徴によれば、前記適
応係数をパラメータとする車速対目標エンジン回転数特
性情報から目標エンジン回転数を演算しているので、目
標エンジン回転数がクルージングやスポーツ走行等の異
なる運転走行モードに対応する値に自動的に制御され、
操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御系の構成を示すブロック図
【図2】第1インタラプトルーチンのフローチャート
【図3】第2インタラプトルーチンのフローチャート
【図4】メインルーチンのフローチャート
【図5】平均車速から目標エンジン回転数を求めるマッ
【図6】第1実施例の変形例に係る前記図5に対応する
【図7】第1実施例の他の変形例に係る適応係数算出サ
ブルーチンのフローチャート
【図8】図8のサブルーチンにより演算された適応係数
を示す模式図
【図9】第2実施例に係るメインルーチンのフローチャ
ート
【図10】第2実施例に係る適応係数算出サブルーチン
のフローチャート
【図11】第2実施例に係る第1インタラプトルーチン
のフローチャート
【図12】第2実施例に係る第2インタラプトルーチン
のフローチャート
【図13】タイマインタラプトルーチンのフローチャー
【図14】適応係数のエンジン負荷成分上昇率テーブル
【図15】適応係数のエンジン負荷成分下降率テーブル
【図16】車速および適応係数から目標エンジン回転数
下限値を求めるマップ
【図17】図16の要部拡大図
【図18】車速、適応係数およびエンジン負荷から目標
エンジン回転数上限値を求めるマップ
【図19】図18の要部拡大図
【図20】車速から目標エンジン回転数変化率を求める
マップ
【図21】車体速度変化量から目標エンジン回転数変化
量を求めるマップ
【図22】適応係数と目標エンジン回転数との関係を説
明するグラフ
【図23】アクセルを閉じた場合の作用説明図
【図24】アクセルを開いた場合の作用説明図
【図25】クルージングとスポーツ走行の作用説明図
【図26】第2実施例の作用を示すブロック図
【図27】車速と駆動トルクから走行抵抗を求めるマッ
【図28】エンジン回転数とエンジン負荷からエンジン
馬力を求めるマップ
【図29】エンジン負荷の適応値から目標エンジン回転
数を求める場合のフローチャート
【符号の説明】
A 適応係数 C1 適応係数のエンジン負荷成分 C2 適応係数の車体変化量成分 Gs 平均加速度 Ne エンジン回転数 TNe 目標エンジン回転数 ΔVs 車速平均変化量 θth エンジン負荷 θths 平均エンジン負荷

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標エンジン回転数(TNe)を求める
    マップを適応係数(A)に基づいて検索し、エンジン回
    転数(Ne)が前記目標エンジン回転数(TNe)にな
    るように無段変速機を制御することを特徴とする、無段
    変速機の変速制御方法。
  2. 【請求項2】 エンジン負荷成分(C1 )と時間との関
    数に基づいて適応係数(A)を演算し、この適応係数
    (A)に基づいて目標エンジン回転数(TNe)を演算
    し、エンジン回転数(Ne)が前記目標エンジン回転数
    (TNe)になるように無段変速機を制御することを特
    徴とする、無段変速機の変速制御方法。
  3. 【請求項3】 エンジン負荷成分(C1 )および車体変
    化量成分(C2 )に基づいて適応係数(A)を演算し、
    この適応係数(A)に基づいて目標エンジン回転数(T
    Ne)を演算し、エンジン回転数(Ne)が前記目標エ
    ンジン回転数(TNe)になるように無段変速機を制御
    することを特徴とする、無段変速機の変速制御方法。
  4. 【請求項4】 適応係数(A)の車体変化量成分
    (C2 )を車速平均変化量(ΔVs)又は平均加速度
    (Gs)の関数として設定することを特徴とする、請求
    項1〜3記載の無段変速機の変速制御方法。
  5. 【請求項5】 エンジン負荷(θth)が適応係数
    (A)のエンジン負荷成分(C1 )よりも大きい場合
    に、エンジン負荷(θth)とエンジン負荷成分
    (C1 )との差に基づいてエンジン負荷成分(C1 )を
    増加させることを特徴とする、請求項1〜3記載の無段
    変速機の変速制御方法。
  6. 【請求項6】 エンジン負荷(θth)が適応係数
    (A)のエンジン負荷成分(C1 )よりも小さい場合
    に、エンジン負荷(θth)と適応係数(A)またはエ
    ンジン負荷(θth)と無段変速機の変速比とに基づい
    てエンジン負荷成分(C1 )を減少させることを特徴と
    する、請求項1〜3記載の無段変速機の変速制御方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の目標エンジン回転数ま
    たは車速を検索し、検索結果を前記適応係数(A)で補
    間して目標エンジン回転数(TNe)を演算することを
    特徴とする、請求項1〜3記載の無段変速機の変速制御
    方法。
  8. 【請求項8】 前記適応係数(A)をパラメータとする
    車速対目標エンジン回転数特性情報から目標エンジン回
    転数(TNe)を演算することを特徴とする、請求項1
    〜3記載の無段変速機の変速制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101004636B1 (ko) * 2005-12-28 2011-01-04 주식회사 만도 차량의 휠 속도 계산방법
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