JPH05239514A - ベルレス高炉による高炉操業方法 - Google Patents

ベルレス高炉による高炉操業方法

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JPH05239514A
JPH05239514A JP7590592A JP7590592A JPH05239514A JP H05239514 A JPH05239514 A JP H05239514A JP 7590592 A JP7590592 A JP 7590592A JP 7590592 A JP7590592 A JP 7590592A JP H05239514 A JPH05239514 A JP H05239514A
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信明 河井
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博史 織田
Kazumoto Kakiuchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉炉内半径方向の装入物降下速度分布を最
適に制御すること。 【構成】 サウンジング測定した炉内周辺部の装入物降
下速度と装入物全体の降下速度の比で表される炉周辺部
の相対降下速度を1.2以上に制御することを特徴とす
るベルレス高炉による高炉操業方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルレス装入装置を用
いた高炉の操業方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉操業においては、特開平2−225
607号公報に開示されているように、炉半径方向の適
正ガス流分布が存在し、この適正ガス流分布を維持する
ことが安定した操業を維持するための条件である。従
来、ベルレス装入装置を用いて、ガス流分布を制御する
方法として、炉半径方向の鉱石とコークスの重量比分布
(以下O/C分布と記す)を制御する方法がある。例え
ば、周辺ガス流が不足した場合、一般的には炉周辺部の
O/Cを低下させ、周辺ガス流を増加させるように調整
を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、炉半径方向のO
/C分布を変更することによって、装入物の降下速度分
布も同時に変化する。例えば、炉周辺部のO/Cを低下
させた場合、炉周辺部の降下速度は低下する。その結
果、装入物堆積形状が炉壁側が高くなり、炉周辺部のO
/Cがさらに低下する方向へ進み、装入物堆積形状の変
化を助長することとなる。装入物の堆積形状の変化は、
炉内ガス流変動を招く可能性があり、堆積形状を変化さ
せないように調整することが必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであってサウンジングで測定した炉内周辺部の
装入物降下速度と装入物全体の降下速度の比で表される
炉周辺部の相対降下速度を1.2以上に制御することを
特徴とするベルレス高炉による高炉操業方法である。ま
たここにおいて炉周辺部の相対(鉱石)/(コークス)
比(O/C)を調整すると同時に、原料ホッパー内堆積
形状の調整による原料装入旋回シュート通過時の経時的
な原料の粒度変化により炉半径方向の装入物粒度分布を
調整することにより、炉周辺部の相対降下速度を1.2
以上に制御することも特徴とする。
【0005】
【作用】炉周辺部の降下速度を上昇させる手段として、
炉周辺部のO/C分布を上昇させる方法がある。その結
果、炉周辺部のO/C上昇により周辺ガス流が減少する
方向へ進む。その際、適正ガス流分布に維持できなかっ
た場合、周辺ガス流を変化させ、適正ガス流を維持する
必要がある。その方法として、炉半径方向の鉱石の粒度
分布を変更させることが有効である。つまり、周辺ガス
流が不足した場合は、炉周辺部へ装入する鉱石の粒径を
粗粒化することが有効である。本発明は、上記知見に基
づいて成立したものであり、その目的とするところは、
高炉において、炉半径方向の降下速度分布を最適領域に
制御することによって、安定した高炉操業を行うことに
ある。
【0006】図1は、炉周辺部の相対O/C(サウング
ングO/Cと装入O/Cの比)と炉周辺部の相対降下速
度の関係を示した図である。ここで、炉周辺部の相対降
下速度は、サウンジングで測定した降下速度と装入物全
体の降下速度の比を示したものである。これより、炉周
辺部の相対O/Cの低下に伴い炉周辺部の相対降下速度
が低下するとの結果が得られた。
【0007】また図2に炉周辺部相対O/Cが1.4の
場合と、0.9の場合の、コークス装入後の堆積形状の
比較図を示す。この場合、コークスは同一の装入パター
ンで装入したにもかかわらず、周辺相対O/Cが0.9
の場合のほうが、堆積形状が炉壁部へ向かってかけ上が
っており、全体的になで肩形状になっているとの結果が
得られた。これは、特開平2−225607号に開示さ
れているコークステラス長さの短縮化を意味する。図3
は、同一のコークス装入パターンでの炉周辺部の相対降
下速度とコークステラス長さの関係を示したものであ
る。これより、炉周辺部の相対降下速度の低下に伴い、
コークステラス長さが短縮していることが判明した。
【0008】ところで、高炉操業は、炉内ガス流分布に
支配され、その最適ポイントで操業を維持することが、
長期安定操業につながる。炉半径方向のガス流れを知る
ための手段として、シャフトゾンデ等による半径方向ガ
ス成分を測定する装置があり、その測定データより炉内
還元率分布が計算でき、炉内各ポイントのガス流速分布
が算出できる。特開平2−225607号公報に開示さ
れているように、炉内半径方向に3分割した同心円で区
画される各部位を流れるガス流を、それぞれ中心ガス流
分布、中間ガス流分布および周辺ガス流分布とすると、
高炉における適正ガス流分布は、中心ガス流が25〜3
5%、中間ガス流が30±2%、周辺ガス流が35〜4
5%の領域である。
【0009】また、コークステラス長さは中間ガス流分
布を制御するために重要な分布制御手段であり、中間ガ
ス流を適正ガス流領域である30%を確保するために
は、コークステラス長さを1.5mより大にする必要が
あることが判明している。このコークステラス長さを確
保するためには、図3に示したように、炉周辺部の相対
降下速度を1.2以上に制御する必要があることが判明
した。そのためには、炉周辺部の相対O/Cを0.7以
上に制御する必要がある。従来法によれば、炉周辺相対
O/Cを0.7以上に調整した場合、図4に示したよう
に適正領域より周辺ガス流が不足していることがわか
る。このことは、高炉操業において、炉周辺部の鉱石の
昇温遅れ及び還元遅れにより、炉下部での不活性現象が
発生することを示唆している。
【0010】
【実施例】図5は、本発明を実施した高炉1における炉
頂装入装置を示した図である。本装置は上部ホッパー2
内の堆積形状を傾動可能な上部旋回シュート3で調整す
ることができ、上部ホツパー2内の堆積形状を調整する
ことによって炉内へ装入する原料の経時的な粒径変化を
制御することが可能である。
【0011】図6は、本装入装置、及び従来の装置によ
る装入鉱石の経時的な相対粒径変化を示したものであ
る。従来の装置では、経時的な粒径変化がほぼ均一であ
ったが、本装入装置によれば、上部旋回シュートの傾動
角θ(炉軸心に対する傾斜角)が0度の時は、装入始め
に細かい鉱石が、装入終わりに粗い鉱石が装入され、傾
動角が40度の時は装入始めに粗い鉱石が、装入終わり
に細かい鉱石が装入される。ベルレス装入装置では、通
常炉内への装入は、炉内旋回シュート4によって炉周辺
部から炉中心部へ順次装入するため、傾動角40度で
は、炉周辺部へ粗い鉱石が装入されることとなる。
【0012】本発明は、炉周辺部の相対降下速度を1.
2以上に制御する際、周辺相対O/Cを調整すると同時
に、鉱石粒径の経時的な調整を用いてガス流分布を適正
ガス流領域に保つものである。図7は、上記鉱石粒径の
経時的な調整を用いた場合のガス流分布指数の動きを示
したものである。半径方向のO/C分布は従来法と同じ
状態でも上部旋回シュートの傾動角度を大きくし、炉周
辺部へ粗い鉱石を装入することにより周辺ガス流は増加
し、適正ガス流分布領域に入ることを示している。但
し、炉周辺部の相対降下速度を1.8以上とした場合、
炉周辺部の相対O/Cを1.0以上に調整することとな
り、周辺部ガス流抑制により、羽口破損などのトラブル
を起こす可能性がある。
【0013】図8は、装入物分布に関するデータと荷下
がり状況を示したものである。図中2S+Dは荷下り変
動を示す指数でSはスリップ回数、Dはドロップ回数で
ある。従来法によれば、周辺相対降下速度の低下に伴
い、コークステラス長さが短縮したため、周辺相対O/
Cを上昇させたが、周辺ガス流指数が低下し、荷下がり
悪化傾向となった。しか、本発明を導入することによ
り、周辺ガス流が増加し、荷下がりは安定し、その後安
定的な操業が継続できたことがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明は炉半径方向の適正ガス流分布を
維持するに当り、炉半径方向のO/C分布を調整すると
同時にベルレス高炉の機能を利用して旋回シュートを通
過する装入物の経時的な粒度変化により装入物粒度分布
も調整する。これにより炉周辺部の相対降下速度を適正
に確保し安定した高炉操業を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炉周辺部の相対O/Cと炉周辺部の相対降下速
度の関係を示したグラフ
【図2】プロフィールメータ測定による炉周辺部の降下
速度が0.9の場合と1.4の場合の、コークス堆積形
状の比較図
【図3】炉周辺部の相対降下速度とコークステラス長さ
の関係を示したグラフ
【図4】従来法による炉内ガス流分布の変化を示したグ
ラフ
【図5】本発明を実施した高炉炉頂装入装置を示す図
【図6】炉内に装入する鉱石の経時的な相対粒径変化を
表したグラフ
【図7】本発明を実施した場合の炉内ガス流変化を示し
たグラフ
【図8】従来法と本発明法を比較した操業推移グラフ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サウンジング測定した炉内周辺部の装入
    物降下速度と装入物全体の降下速度の比で表される炉周
    辺部の相対降下速度を1.2以上に制御することを特徴
    とするベルレス高炉による高炉操業方法。
  2. 【請求項2】 炉周辺部の相対(鉱石)/(コークス)
    比を調整すると同時に、原料ホッパー内堆積形状の調整
    による原料装入旋回シュート通過時の経時的な原料の粒
    度変化により炉半径方向の装入物粒度分布を調整するこ
    とにより、炉周辺部の相対降下速度を1.2以上に制御
    することを特徴とする請求項1記載のベルレス高炉によ
    る高炉操業方法。
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