JPH05239382A - 水性エアゾール塗料組成物 - Google Patents
水性エアゾール塗料組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水性エアゾール塗料組成物を提供する。
【構成】 ジメチルエーテル、水および水溶性有機溶媒
から成る水を基材としたキャリアーおよび噴射剤系中
に、比較的高いＴｇ、高い酸価、および低分子量を有す
る中和したアクリル系分散性重合体と、乾性油で変性し
た低分子量共重合体との混合物を含有する、水性エアゾ
ール塗料組成物。 【効果】 本発明の混合物を含有する組成物は、他の物
性に悪い影響を与えることなしに、改良された乾燥時間
を有する重合体塗料を造る。
から成る水を基材としたキャリアーおよび噴射剤系中
に、比較的高いＴｇ、高い酸価、および低分子量を有す
る中和したアクリル系分散性重合体と、乾性油で変性し
た低分子量共重合体との混合物を含有する、水性エアゾ
ール塗料組成物。 【効果】 本発明の混合物を含有する組成物は、他の物
性に悪い影響を与えることなしに、改良された乾燥時間
を有する重合体塗料を造る。
Description
【０００１】発明の分野 本発明は、水性エアゾール塗料組成物（ａｑｕｅｏｕｓ
ａｅｒｏｓｏｌ ｃｏｔｉｎｇ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉ
ｏｎ）に関する。更に詳細には、本発明は、現在通用し
ている水を基材とした系以上の改良した乾燥能力を有す
る水性エアゾール塗料組成物に関する。特に、本発明の
塗料は水を基材としたエアゾールペイント組成物に有用
である。
ａｅｒｏｓｏｌ ｃｏｔｉｎｇ ｃｏｍｐｏｓｉｔｉ
ｏｎ）に関する。更に詳細には、本発明は、現在通用し
ている水を基材とした系以上の改良した乾燥能力を有す
る水性エアゾール塗料組成物に関する。特に、本発明の
塗料は水を基材としたエアゾールペイント組成物に有用
である。
【０００２】発明の背景 フィルム形成性重合体のためのキャリヤー（ｃａｒｒｉ
ｅｒ）および噴射剤として揮発性の有機溶媒を使用する
エアゾールペイント組成物は知られており、かつ広く使
用されている。しかし、有機溶媒が存在することは、そ
れらの毒性に起因する重大な環境上の心配が生じ、また
それらの高い可燃性に起因する仕事場における危険な条
件を生じる。水を基材としたエアゾールペイント組成物
は、毒性および可燃性の問題を解決するのに効果がある
が、本来のそして継続している関心は、より早く乾燥す
る有機溶媒を基材とした系と比較したときに、水性を基
材とした系がより長い乾燥時間を有することである。
ｅｒ）および噴射剤として揮発性の有機溶媒を使用する
エアゾールペイント組成物は知られており、かつ広く使
用されている。しかし、有機溶媒が存在することは、そ
れらの毒性に起因する重大な環境上の心配が生じ、また
それらの高い可燃性に起因する仕事場における危険な条
件を生じる。水を基材としたエアゾールペイント組成物
は、毒性および可燃性の問題を解決するのに効果がある
が、本来のそして継続している関心は、より早く乾燥す
る有機溶媒を基材とした系と比較したときに、水性を基
材とした系がより長い乾燥時間を有することである。
【０００３】従来技術 英国特許第２，０８５，４６６Ａ号および公告されたヨ
ーロッパ特許出願第６８，７７１Ａ号（これは、米国特
許第４，５１８，７４３号に相応する）の両方には、水
性エアゾール組成物でフィルム形成性重合体として使用
することができる種々な重合体、例えばアクリル樹脂、
アルキド樹脂、エポキシエステル類、およびビニル重合
体および共重合体が記載されている。これら両方の特許
には、キャリヤーおよび噴射剤系として、ジメチルエー
テル、水および水溶性溶媒の混合液を使用する水を基材
としたエアゾールペイント配合物が提案されている。ジ
メチルエーテルを基材とした噴射剤系は、フィルム形成
性重合体として有用である水溶性重合体および水で希釈
剤した乳濁液重合体を提供すると言われている。
ーロッパ特許出願第６８，７７１Ａ号（これは、米国特
許第４，５１８，７４３号に相応する）の両方には、水
性エアゾール組成物でフィルム形成性重合体として使用
することができる種々な重合体、例えばアクリル樹脂、
アルキド樹脂、エポキシエステル類、およびビニル重合
体および共重合体が記載されている。これら両方の特許
には、キャリヤーおよび噴射剤系として、ジメチルエー
テル、水および水溶性溶媒の混合液を使用する水を基材
としたエアゾールペイント配合物が提案されている。ジ
メチルエーテルを基材とした噴射剤系は、フィルム形成
性重合体として有用である水溶性重合体および水で希釈
剤した乳濁液重合体を提供すると言われている。
【０００４】米国特許第４，４５０，２５３号には、揮
発性塩基例えばアンモニアまたはアミンを用いる中和に
よって水溶性になる、乾燥油で変性したアクリルエステ
ル重合体であるフィルム形成性重合体が記載されてい
る。このフィルム形成性重合体は、ジメチルエーテル、
水および水溶性の極性有機溶媒を有する、単一相の水を
基材としたキャリヤーおよび噴射剤系を使用することに
よって基体に適用する。この特許には、非可燃性のエア
ゾールペイント組成物を提供することがクレームされて
いる。
発性塩基例えばアンモニアまたはアミンを用いる中和に
よって水溶性になる、乾燥油で変性したアクリルエステ
ル重合体であるフィルム形成性重合体が記載されてい
る。このフィルム形成性重合体は、ジメチルエーテル、
水および水溶性の極性有機溶媒を有する、単一相の水を
基材としたキャリヤーおよび噴射剤系を使用することに
よって基体に適用する。この特許には、非可燃性のエア
ゾールペイント組成物を提供することがクレームされて
いる。
【０００５】米国特許第４，４５０，２５３号には、ロ
ーム アンド ハース コンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ
Ｈａａｓ Ｃｏｍｐａｎｙ）の製品であるアクリゾル
TMＷＳ−２４（ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４）アクリ
ル系分散液樹脂が、その発明のフィルム形成性重合体と
して使用することができる油で変性したアクリル酸エス
テルとして間違って同定されている（その明細書の第６
欄、第５６行−第６４行参照）。しかし、これは、この
製品の化学組成物の間違った同定である。
ーム アンド ハース コンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ
Ｈａａｓ Ｃｏｍｐａｎｙ）の製品であるアクリゾル
TMＷＳ−２４（ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４）アクリ
ル系分散液樹脂が、その発明のフィルム形成性重合体と
して使用することができる油で変性したアクリル酸エス
テルとして間違って同定されている（その明細書の第６
欄、第５６行−第６４行参照）。しかし、これは、この
製品の化学組成物の間違った同定である。
【０００６】アクリゾルTM ＷＳ−２４（Ａｃｒｙｓｏ
ｌTM ＷＳ−２４）アクリル系分散液樹脂は、典型的に
は、水中で３６％固体において供給されており、油で変
性されていない。また、米国特許第４，４５０，２５３
号に記載されているような発明の任意の態様においても
油による変性はなされていない。更に、油による変性が
なされていないアクリル系分散液樹脂がフィルム形成性
重合体として使用できることも示唆されていない。しか
し、米国特許第４，４５０，２５３号に記載されている
ような発明の重要な面は、その発明のフィルム形成性重
合体が、ジメチルエーテル、水、および少なくとも１種
の極性溶媒によって提供される液体相の噴射剤−溶媒溶
液中に可溶化され溶解している、乾性油で変性したエス
テル重合体でなければならないということである（その
明細書の第５欄、第３２行−第３７行参照）。Ａｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散液樹脂は、油によ
り変性はされていない。結果的には、油により変性され
た重合体としてのＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリ
ル系分散液樹脂の同定は間違いであった。
ｌTM ＷＳ−２４）アクリル系分散液樹脂は、典型的に
は、水中で３６％固体において供給されており、油で変
性されていない。また、米国特許第４，４５０，２５３
号に記載されているような発明の任意の態様においても
油による変性はなされていない。更に、油による変性が
なされていないアクリル系分散液樹脂がフィルム形成性
重合体として使用できることも示唆されていない。しか
し、米国特許第４，４５０，２５３号に記載されている
ような発明の重要な面は、その発明のフィルム形成性重
合体が、ジメチルエーテル、水、および少なくとも１種
の極性溶媒によって提供される液体相の噴射剤−溶媒溶
液中に可溶化され溶解している、乾性油で変性したエス
テル重合体でなければならないということである（その
明細書の第５欄、第３２行−第３７行参照）。Ａｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散液樹脂は、油によ
り変性はされていない。結果的には、油により変性され
た重合体としてのＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリ
ル系分散液樹脂の同定は間違いであった。
【０００７】更に、米国特許第４，４５０，２５３号に
は、油により変性されていないアクリル系分散液樹脂と
油により変性されたアクリル酸エステルとの混合物は、
水を基材としたエアゾール系から造られた重合体フィル
ムの乾燥時間を減少するのに有効であることは、推定
も、示唆も、開示もされていないし、教示もされていな
い。
は、油により変性されていないアクリル系分散液樹脂と
油により変性されたアクリル酸エステルとの混合物は、
水を基材としたエアゾール系から造られた重合体フィル
ムの乾燥時間を減少するのに有効であることは、推定
も、示唆も、開示もされていないし、教示もされていな
い。
【０００８】米国特許第４，５７８，４１５号には、フ
ィルム形成性重合体として、塩を生成するためにアンモ
ニアまたはアミンを用いて中和した乾性油で変性した低
分子量のアクリル系共重合体が記載されている。ジメチ
ルエーテル、水および水溶性溶媒を有する水を基材とし
た噴射剤系の中に共重合体を導入することは、改良され
た貯蔵安定性を有するペイント組成物を提供すると言わ
れている。
ィルム形成性重合体として、塩を生成するためにアンモ
ニアまたはアミンを用いて中和した乾性油で変性した低
分子量のアクリル系共重合体が記載されている。ジメチ
ルエーテル、水および水溶性溶媒を有する水を基材とし
た噴射剤系の中に共重合体を導入することは、改良され
た貯蔵安定性を有するペイント組成物を提供すると言わ
れている。
【０００９】米国特許第４，９６８，７３５号には、ジ
メチルエーテルの存在において増粘能力を失う増粘剤を
使用するジメチルエーテルで噴射される水を基材とした
エアゾール組成物が記載されている。しかし、ジメチル
エーテルの蒸発によって、増粘剤がその増粘能力を取り
戻し、このようにして高光沢で厚いフィルムのエアゾー
ルペイント配合物を生成する。
メチルエーテルの存在において増粘能力を失う増粘剤を
使用するジメチルエーテルで噴射される水を基材とした
エアゾール組成物が記載されている。しかし、ジメチル
エーテルの蒸発によって、増粘剤がその増粘能力を取り
戻し、このようにして高光沢で厚いフィルムのエアゾー
ルペイント配合物を生成する。
【００１０】水性を基材としたキャリヤーおよび噴射系
は、有機溶媒を基材とした系以上の改良をなしたが、硬
化時間（ｓｅｔ−ｔｉｍｅ）、乾燥−指感時間（ｄｒｙ
−ｔｏ−ｔｏｕｃｈ ｔｉｍｅ）および不粘着時間（ｔ
ａｃｋ−ｆｒｅｅ ｔｉｍｅ）によって測定するような
乾燥時間を更に改良することが要求されている。
は、有機溶媒を基材とした系以上の改良をなしたが、硬
化時間（ｓｅｔ−ｔｉｍｅ）、乾燥−指感時間（ｄｒｙ
−ｔｏ−ｔｏｕｃｈ ｔｉｍｅ）および不粘着時間（ｔ
ａｃｋ−ｆｒｅｅ ｔｉｍｅ）によって測定するような
乾燥時間を更に改良することが要求されている。
【００１１】それ故、本発明の目的は、改良された乾燥
性を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
性を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
【００１２】本発明の他の目的は、広い pＨ範囲におか
れたときにも秀れた安定性を有する水性エアゾール塗料
組成物を提供することである。
れたときにも秀れた安定性を有する水性エアゾール塗料
組成物を提供することである。
【００１３】更に、本発明の他の目的は、改良された硬
度を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
度を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
【００１４】更に、本発明の目的は、溶媒を基材とした
系を使用するフィルム重合体と比較したときと均等な光
沢を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
系を使用するフィルム重合体と比較したときと均等な光
沢を有する水性エアゾール塗料組成物を提供することで
ある。
【００１５】発明の概要 本発明は、ジメチルエーテル、水および水溶性有機溶媒
中におけるアクリル系分散性重合体の水溶性塩と、乾性
油で変性した共重合体のアンモニウム塩またはアミン塩
との混合物、を提供する。本発明の混合物を含有する組
成物は、従来の水性を基材とした系に比較したときに、
より早い乾燥時間を有する重合体フィルムを生成する。
この乾燥時間の改良は、他の性質例えば光沢、硬度およ
び安定性等に悪影響を与えることなしに得ることができ
る。
中におけるアクリル系分散性重合体の水溶性塩と、乾性
油で変性した共重合体のアンモニウム塩またはアミン塩
との混合物、を提供する。本発明の混合物を含有する組
成物は、従来の水性を基材とした系に比較したときに、
より早い乾燥時間を有する重合体フィルムを生成する。
この乾燥時間の改良は、他の性質例えば光沢、硬度およ
び安定性等に悪影響を与えることなしに得ることができ
る。
【００１６】発明の概要 本発明の水を基材としたエアゾール系から造られた塗料
のための改良された乾燥時間は、ジメチルエーテル、水
および水溶性有機溶媒を有するキャリヤーおよび噴射剤
活性系中における、コロイド状の分散性重合体の水溶性
塩とアクリレート共重合体の水溶性アンモニウム塩また
はアミン塩との混合物を使用して、秀れた乾燥能力を有
する塗料を造ることに起因する。
のための改良された乾燥時間は、ジメチルエーテル、水
および水溶性有機溶媒を有するキャリヤーおよび噴射剤
活性系中における、コロイド状の分散性重合体の水溶性
塩とアクリレート共重合体の水溶性アンモニウム塩また
はアミン塩との混合物を使用して、秀れた乾燥能力を有
する塗料を造ることに起因する。
【００１７】本発明のコロイド状分散性単量体の水溶性
塩は、約３０℃〜約１４０℃のＴｇを有しており、好ま
しいＴｇは、約４５℃である。Ｔｇは、フィルムにおけ
る硬度の発生を促進させ、かつ全フィルムの硬度を増加
させる。
塩は、約３０℃〜約１４０℃のＴｇを有しており、好ま
しいＴｇは、約４５℃である。Ｔｇは、フィルムにおけ
る硬度の発生を促進させ、かつ全フィルムの硬度を増加
させる。
【００１８】アクリル系分散性重合体の水溶性塩の平均
分子量は、標準としてポリメタクリル酸メチルを使用す
るゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、約２
０，０００〜約２００，０００であり、好ましい分子量
は約４０，０００〜約５０，０００である。アクリル系
分散性重合体の低分子量は、乾性油で変性したアクリレ
ート共重合体の水溶性アンモニウム塩またはアミン塩と
の混和性を増加し、結果的には、それらから造られた塗
料は、より短い乾燥時間を有し、アクリレート共重合体
の高光沢特性を保有している、と考えられる。
分子量は、標準としてポリメタクリル酸メチルを使用す
るゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、約２
０，０００〜約２００，０００であり、好ましい分子量
は約４０，０００〜約５０，０００である。アクリル系
分散性重合体の低分子量は、乾性油で変性したアクリレ
ート共重合体の水溶性アンモニウム塩またはアミン塩と
の混和性を増加し、結果的には、それらから造られた塗
料は、より短い乾燥時間を有し、アクリレート共重合体
の高光沢特性を保有している、と考えられる。
【００１９】水酸化カリウムのmgを、中和したコロイド
状分散性重合体の重合体のｇで割ることにより表わした
酸価は、約３０〜約１６０である。ローム アンド ハ
ースコンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａａｓ Ｃｏｍ
ｐａｎｙ）は、商標ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アク
リル系分散液樹脂の名称で本発明のアクリル系分散性重
合体を製造している。アミン塩の形態におけるＡｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散液樹脂を得ること
は可能であるが、一般的には、水の中における３６％固
体含量で中和されないで供給されている。本発明に使用
するのに適している他のアクリル系分散液樹脂は、Ａｃ
ｒｙｓｏｌTM ＷＳ−３２、ＷＳ−５０、ＷＳ−６８、
ＷＳ−７８、ロプレックスTM Ｂ−５０５（Ｒｈｏｐｌ
ｅｘTMＢ−５０５）、ロプロレックスTM ＮＴ−２４２
６（ＲｈｏｐｌｅｘTM ＮＴ−２４２６）等から成る群
から選ばれる。
状分散性重合体の重合体のｇで割ることにより表わした
酸価は、約３０〜約１６０である。ローム アンド ハ
ースコンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａａｓ Ｃｏｍ
ｐａｎｙ）は、商標ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アク
リル系分散液樹脂の名称で本発明のアクリル系分散性重
合体を製造している。アミン塩の形態におけるＡｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散液樹脂を得ること
は可能であるが、一般的には、水の中における３６％固
体含量で中和されないで供給されている。本発明に使用
するのに適している他のアクリル系分散液樹脂は、Ａｃ
ｒｙｓｏｌTM ＷＳ−３２、ＷＳ−５０、ＷＳ−６８、
ＷＳ−７８、ロプレックスTM Ｂ−５０５（Ｒｈｏｐｌ
ｅｘTMＢ−５０５）、ロプロレックスTM ＮＴ−２４２
６（ＲｈｏｐｌｅｘTM ＮＴ−２４２６）等から成る群
から選ばれる。
【００２０】アクリル系分散性重合体の水溶性塩が、特
別に造られたものであっても、または商業的に購入した
品物であっても、少なくとも１部は、アンモニア、アル
キルアミン、または６個以下の炭素原子を有する複素環
式アミンで、またはモノ−、ジ−、またはトリ−アルカ
ノールアミン（各アルカノール部分において２〜約６個
の炭素原子を有する）で、中和されていなければならな
い。また、中和剤の追加量は、最終のエアゾールペイン
ト組成物が、アルカリ性 pＨ例えば約７．５〜約９．５
を有するように存在させることができる。適当な中和剤
には、水酸化アンモニウム、モルホリン、トリエタノー
ルアミン、エタノールアミン等の水溶液が包含される。
別に造られたものであっても、または商業的に購入した
品物であっても、少なくとも１部は、アンモニア、アル
キルアミン、または６個以下の炭素原子を有する複素環
式アミンで、またはモノ−、ジ−、またはトリ−アルカ
ノールアミン（各アルカノール部分において２〜約６個
の炭素原子を有する）で、中和されていなければならな
い。また、中和剤の追加量は、最終のエアゾールペイン
ト組成物が、アルカリ性 pＨ例えば約７．５〜約９．５
を有するように存在させることができる。適当な中和剤
には、水酸化アンモニウム、モルホリン、トリエタノー
ルアミン、エタノールアミン等の水溶液が包含される。
【００２１】本発明の水を基材としたエアゾール組成物
の乾燥能力の改良は、アクリル系分散性重合体の水溶性
塩と、アクリレート共重合体の水溶性アミン塩とを混合
することによって生じる。アクリル系分散液樹脂の性質
は、それから造られた塗料に独特な性質を提供する、と
考えられている。例えば、中和されていない状態におい
ては、アクリル系分散液は、ばらばらのラテックス粒子
であると考えられるが、塩基で中和されたときは、それ
は、まだばらばらの粒子から構成されてはいるが、膨潤
し、かつ溶液状の性質となる。酸価と関連してこの独特
な挙動、比較的高いＴｇ、および低い分子量は、乾燥能
力の促進された塗料を与えると考えられる。しかし、本
発明の真のメカニズムは知られていない、そしてここに
提供されている説明は、どのような方法によっても本発
明の範囲を制限することを意図しているものではない。
の乾燥能力の改良は、アクリル系分散性重合体の水溶性
塩と、アクリレート共重合体の水溶性アミン塩とを混合
することによって生じる。アクリル系分散液樹脂の性質
は、それから造られた塗料に独特な性質を提供する、と
考えられている。例えば、中和されていない状態におい
ては、アクリル系分散液は、ばらばらのラテックス粒子
であると考えられるが、塩基で中和されたときは、それ
は、まだばらばらの粒子から構成されてはいるが、膨潤
し、かつ溶液状の性質となる。酸価と関連してこの独特
な挙動、比較的高いＴｇ、および低い分子量は、乾燥能
力の促進された塗料を与えると考えられる。しかし、本
発明の真のメカニズムは知られていない、そしてここに
提供されている説明は、どのような方法によっても本発
明の範囲を制限することを意図しているものではない。
【００２２】アクリル系分散性重合体および乾性油で変
性した重合体を混合するために、乾性油で変性した重合
体を中和しなければならない、そして水を用いて粘度を
減少させて重合体が沈殿するのを防止する。中和は、ド
ライヤーを重合体に添加する前にまたは後に、しかし常
に水を用いて粘度を減少させる前に、生じさせることが
できる。水を添加した後は、アクリル系分散性重合体を
その中に混合することができる。上述の添加順序に従っ
ていないならば、混合することは更に困難になる。
性した重合体を混合するために、乾性油で変性した重合
体を中和しなければならない、そして水を用いて粘度を
減少させて重合体が沈殿するのを防止する。中和は、ド
ライヤーを重合体に添加する前にまたは後に、しかし常
に水を用いて粘度を減少させる前に、生じさせることが
できる。水を添加した後は、アクリル系分散性重合体を
その中に混合することができる。上述の添加順序に従っ
ていないならば、混合することは更に困難になる。
【００２３】アクリル系分散性重合体の水溶性塩：乾性
油で変性した低分子量共重合体の水溶性アンモニウム塩
またはアミン塩、の重量比は、約２０／８０〜８０／２
０であり、好ましい重量比は、約４０／６０〜６０／４
０である。重量比が上述の範囲の外になるときは、混合
物の安定性は少なくなり、かつ塗料は劣等になる。
油で変性した低分子量共重合体の水溶性アンモニウム塩
またはアミン塩、の重量比は、約２０／８０〜８０／２
０であり、好ましい重量比は、約４０／６０〜６０／４
０である。重量比が上述の範囲の外になるときは、混合
物の安定性は少なくなり、かつ塗料は劣等になる。
【００２４】本発明に使用する乾性油で変性した低分子
量のアクリレート共重合体は、３〜５個の炭素原子を有
するアクリル酸アルキルの単位および３〜５個の炭素原
子を有するメタクリル酸アルキルの単位から成ってい
る。一般的に、この共重合体は、共重合体組成物の全重
量に基づいて、アクリル酸アルキルの約１０〜約３５重
量％、好ましくは約１５〜約３０重量％、およびメタク
リル酸アルキルの約２０〜約７０重量％、好ましくは約
３０〜約６０重量％から成っている。好ましい共重合体
は、共重合体組成物の全重量に基づいて、アクリル酸ブ
チルの約１５〜約３０重量％、およびメタクリル酸イソ
ブチルの約３０〜約６０重量％である。
量のアクリレート共重合体は、３〜５個の炭素原子を有
するアクリル酸アルキルの単位および３〜５個の炭素原
子を有するメタクリル酸アルキルの単位から成ってい
る。一般的に、この共重合体は、共重合体組成物の全重
量に基づいて、アクリル酸アルキルの約１０〜約３５重
量％、好ましくは約１５〜約３０重量％、およびメタク
リル酸アルキルの約２０〜約７０重量％、好ましくは約
３０〜約６０重量％から成っている。好ましい共重合体
は、共重合体組成物の全重量に基づいて、アクリル酸ブ
チルの約１５〜約３０重量％、およびメタクリル酸イソ
ブチルの約３０〜約６０重量％である。
【００２５】更に、この共重合体組成物は、共重合した
乾性油、例えばアマニ油、大豆油、キリ油（ｔｕｎｇ
ｏｉｌ）、ベニバナ油（ｓａｆｆｌｏｗｅｒ ｏｉ
ｌ）、またはその他のポリ不飽和油、の約１０〜約３０
重量％、および共重合体組成物に基づいて、共重合した
オレフィン性不飽和酸または酸無水物、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸
等またはそれらの酸無水物、の約１０〜約２０重量％、
を含んでいる。適当には、この共重合体は、平均分子量
約３００〜約９，０００、好ましくは約５００〜約３，
０００、最も好ましくは約１，０００〜約２，０００を
有している。
乾性油、例えばアマニ油、大豆油、キリ油（ｔｕｎｇ
ｏｉｌ）、ベニバナ油（ｓａｆｆｌｏｗｅｒ ｏｉ
ｌ）、またはその他のポリ不飽和油、の約１０〜約３０
重量％、および共重合体組成物に基づいて、共重合した
オレフィン性不飽和酸または酸無水物、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸
等またはそれらの酸無水物、の約１０〜約２０重量％、
を含んでいる。適当には、この共重合体は、平均分子量
約３００〜約９，０００、好ましくは約５００〜約３，
０００、最も好ましくは約１，０００〜約２，０００を
有している。
【００２６】約９，０００の分子量を有するアクリル酸
ブチルおよびメタクリル酸イソブチルの乾性油で変性し
た低分子量共重合体は、ＡｃｒｙｌｏｉｄTM ＷＲ−７
４８乾性油で変性した共重合体の商標表示で、ローム
アンド ハース コンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａ
ａｓ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造されている。この
乾性油で変性した共重合体またはそれと実質的に均等な
物質は、現在において、本発明に使用するには好ましい
ものである。ＡｃｒｙｌｏｉｄTM ＷＲ−７４８乾性油
で変性した共重合体は、この共重合体の有機溶媒例えば
イソプロパノール、プロピレングリコールプロピルエー
テルの溶液として、通常は６０％固体において販売され
ており、そして後述するように中和して、それの水溶性
アンモニウム塩またはアミン塩を提供する。
ブチルおよびメタクリル酸イソブチルの乾性油で変性し
た低分子量共重合体は、ＡｃｒｙｌｏｉｄTM ＷＲ−７
４８乾性油で変性した共重合体の商標表示で、ローム
アンド ハース コンパニー（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａ
ａｓ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造されている。この
乾性油で変性した共重合体またはそれと実質的に均等な
物質は、現在において、本発明に使用するには好ましい
ものである。ＡｃｒｙｌｏｉｄTM ＷＲ−７４８乾性油
で変性した共重合体は、この共重合体の有機溶媒例えば
イソプロパノール、プロピレングリコールプロピルエー
テルの溶液として、通常は６０％固体において販売され
ており、そして後述するように中和して、それの水溶性
アンモニウム塩またはアミン塩を提供する。
【００２７】アクリレート共重合体は、そのアミン塩の
形態において得ることはできるが、一般的には、アクリ
レート共重合体は、中和されていない形態において商業
的に購入できる。アクリレート共重合体が、特別に造ら
れたものであっても、または商業的に購入した品物であ
っても、少なくとも１部は、アンモニア、アルキルアミ
ン、または６個以下の炭素原子を有する複素環式アミン
で、またはモノ−、ジ−、またはトリ−アルカノールア
ミン（各アルカノール部分において２〜約６個の炭素原
子を有する）で、中和する。また、中和剤の追加量は、
最終のエアゾールペイント組成物が、アルカリ性 pＨ例
えば約７．２〜約１０を有するように存在させることが
できる。適当な中和剤には、水酸化アンモニウム、モル
ホリン、トリエタノールアミン等の水溶液が包含され
る。
形態において得ることはできるが、一般的には、アクリ
レート共重合体は、中和されていない形態において商業
的に購入できる。アクリレート共重合体が、特別に造ら
れたものであっても、または商業的に購入した品物であ
っても、少なくとも１部は、アンモニア、アルキルアミ
ン、または６個以下の炭素原子を有する複素環式アミン
で、またはモノ−、ジ−、またはトリ−アルカノールア
ミン（各アルカノール部分において２〜約６個の炭素原
子を有する）で、中和する。また、中和剤の追加量は、
最終のエアゾールペイント組成物が、アルカリ性 pＨ例
えば約７．２〜約１０を有するように存在させることが
できる。適当な中和剤には、水酸化アンモニウム、モル
ホリン、トリエタノールアミン等の水溶液が包含され
る。
【００２８】アクリレート共重合体の水溶性塩は、エア
ゾールペイント組成物の全重量に基づいて、約１〜約６
０重量％、好ましくは約２〜約４０重量％の量において
存在させる。
ゾールペイント組成物の全重量に基づいて、約１〜約６
０重量％、好ましくは約２〜約４０重量％の量において
存在させる。
【００２９】本発明に使用する噴射剤−活性キャリヤー
系には、ジメチルエーテル、水および水溶性有機溶媒が
包含される。ジメチルエーテルは、−２５℃の沸点を有
する無色、安定な極性液体である。一般的に、ジメチル
エーテルは、エアゾールペイント組成物の全重量に基づ
いて、約５〜約６０重量％、好ましく約２５〜約５０重
量％を含有させる。ジメチルエーテルが唯一の噴射剤で
あることは好ましいが、ある種の状況下においては、ジ
メチルエーテルの０〜約５０重量％を、他の液体噴射剤
例えば脂肪族炭化水素または弗素化した炭化水素によっ
て置き換えてもよい。更に、また、所望により、ガス状
の噴射剤、例えば窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素等、を
用いることもできる。
系には、ジメチルエーテル、水および水溶性有機溶媒が
包含される。ジメチルエーテルは、−２５℃の沸点を有
する無色、安定な極性液体である。一般的に、ジメチル
エーテルは、エアゾールペイント組成物の全重量に基づ
いて、約５〜約６０重量％、好ましく約２５〜約５０重
量％を含有させる。ジメチルエーテルが唯一の噴射剤で
あることは好ましいが、ある種の状況下においては、ジ
メチルエーテルの０〜約５０重量％を、他の液体噴射剤
例えば脂肪族炭化水素または弗素化した炭化水素によっ
て置き換えてもよい。更に、また、所望により、ガス状
の噴射剤、例えば窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素等、を
用いることもできる。
【００３０】本発明の組成物の中に、水を、エアゾール
ペイント組成物の全重量に基づいて、約１０〜約７０重
量％、好ましくは約２０〜約６０重量％の量において存
在させる。
ペイント組成物の全重量に基づいて、約１０〜約７０重
量％、好ましくは約２０〜約６０重量％の量において存
在させる。
【００３１】また、本発明の水を基材としたエアゾール
ペイント組成物に使用されるものには、水溶性の有機溶
媒、例えば直鎖または分枝鎖の（例えば、１〜約６個の
炭素原子を有する）１価のアルコール類、グリコールエ
ーテル類、エステル類、ケトン類等、がある。適当な有
機溶媒には、メタノール、エタノール、ｎ−プロパノー
ル、イソプロパノール、ｎ−ブタノール、アセトン、酢
酸エチル、エチレンのモノアルキルエーテル、またはア
ルキル部分の中に１〜約６個の炭素原子を有するプロピ
レングリコール、例えばプロピレングリコールメチルエ
ーテル、およびエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、アルキル部分の中に３〜約６個の炭素原子を有する
エチレングリコールモノアルキルアセテート、例えばエ
チレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジア
セトンアルコール、およびエステルアルコール類等、が
包含される。この水溶性有機溶媒には、低分子量有機溶
媒、例えばアルキル部分の中に１〜約６個の炭素原子を
含有するアルカノール、アルキルエステルまたはアルキ
ルケトンと、カップリング性有機溶媒として作用する高
分子量の水溶性極性溶媒、例えば前述のエチレングリコ
ールまたはプロピレングリコールのモノアルキルエーテ
ル類、またはエチレングリコールモノアルキルアセテー
トとの混合液が包含される。一般的に、水溶性有機溶媒
は、前記組成物の全重量に基づいて、約０．５〜８０重
量％、好ましくは約０．５〜約２０重量％の量において
存在させる。
ペイント組成物に使用されるものには、水溶性の有機溶
媒、例えば直鎖または分枝鎖の（例えば、１〜約６個の
炭素原子を有する）１価のアルコール類、グリコールエ
ーテル類、エステル類、ケトン類等、がある。適当な有
機溶媒には、メタノール、エタノール、ｎ−プロパノー
ル、イソプロパノール、ｎ−ブタノール、アセトン、酢
酸エチル、エチレンのモノアルキルエーテル、またはア
ルキル部分の中に１〜約６個の炭素原子を有するプロピ
レングリコール、例えばプロピレングリコールメチルエ
ーテル、およびエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、アルキル部分の中に３〜約６個の炭素原子を有する
エチレングリコールモノアルキルアセテート、例えばエ
チレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジア
セトンアルコール、およびエステルアルコール類等、が
包含される。この水溶性有機溶媒には、低分子量有機溶
媒、例えばアルキル部分の中に１〜約６個の炭素原子を
含有するアルカノール、アルキルエステルまたはアルキ
ルケトンと、カップリング性有機溶媒として作用する高
分子量の水溶性極性溶媒、例えば前述のエチレングリコ
ールまたはプロピレングリコールのモノアルキルエーテ
ル類、またはエチレングリコールモノアルキルアセテー
トとの混合液が包含される。一般的に、水溶性有機溶媒
は、前記組成物の全重量に基づいて、約０．５〜８０重
量％、好ましくは約０．５〜約２０重量％の量において
存在させる。
【００３２】また、エアゾールペイント組成物には、界
面活性剤、 pＨ安定剤、消泡剤、可塑剤、乾燥剤等を含
有させてもよい。一般的に、前記組成物の全重量に基づ
いて、顔料の０〜約２０重量％、より通常では０〜約１
５重量％、を存在させる。適当には、他の添加剤は、そ
れらが存在するときは、各添加剤のための前記組成物の
全重量に基づいて、約３重量％を越えないようにする。
通常は、各々の他の添加剤の約１〜約２重量％以下だけ
を存在させる。
面活性剤、 pＨ安定剤、消泡剤、可塑剤、乾燥剤等を含
有させてもよい。一般的に、前記組成物の全重量に基づ
いて、顔料の０〜約２０重量％、より通常では０〜約１
５重量％、を存在させる。適当には、他の添加剤は、そ
れらが存在するときは、各添加剤のための前記組成物の
全重量に基づいて、約３重量％を越えないようにする。
通常は、各々の他の添加剤の約１〜約２重量％以下だけ
を存在させる。
【００３３】ジメチルエーテル、水および水溶性有機溶
媒を有する水を基材としたキャリヤーおよび噴射剤中に
おけるアクリル系分散性重合体の水溶性塩と乾性油で変
性した低分子量共重合体との混合物は、乾性油で変性し
た低分子量共重合体を、アクリル系分散性重合体なしに
使用したときに得ることができない、所望のフィルム形
成性および乾燥性を有するペイント組成物を提供する。
被覆性は、乾性油で変性した低分子量重合体を空気によ
り硬化させたときに更に強化される。
媒を有する水を基材としたキャリヤーおよび噴射剤中に
おけるアクリル系分散性重合体の水溶性塩と乾性油で変
性した低分子量共重合体との混合物は、乾性油で変性し
た低分子量共重合体を、アクリル系分散性重合体なしに
使用したときに得ることができない、所望のフィルム形
成性および乾燥性を有するペイント組成物を提供する。
被覆性は、乾性油で変性した低分子量重合体を空気によ
り硬化させたときに更に強化される。
【００３４】実施例１ 白水（ｗｈｉｔｅ ｗａｔｅｒ）を基材としたエアゾー
ルペイント組成物を造り、エアゾール缶中に包装した。
この組成物は、次のペイント配合物の６０重量部と、唯
一の噴射剤としてのジメチルエーテルの４０重量部とを
混合することにより造った。
ルペイント組成物を造り、エアゾール缶中に包装した。
この組成物は、次のペイント配合物の６０重量部と、唯
一の噴射剤としてのジメチルエーテルの４０重量部とを
混合することにより造った。
【００３５】
【表１】 ペイント配合物 部 ローム アンド ハース（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａａｓ） １１．４３ Ａｃｒｙｌｏｉｄ ＷＲ−７４８（６０％） 水酸化アンモニウム（２８％） ３．３３ エチレングリコールモノブチルエーテル ８．３３ イソプロパノール（９９％） ４．４４ 水 ４０．１４ 二酸化チタン １１．１１ ナフテン酸コバルト ０．０５ ナフテン酸マンガン ０．０３ 活性−８ドライヤー（１．１０フェナンスロレン） ０．０８ 他の添加剤 １．２３ ローム アンド ハース（Ｒｏｈｍ ａｎｄ Ｈａａｓ） １９．８３ Ａｃｒｙｓｏｌ ＷＲ−２４ ──────── 合 計 １００．００
【００３６】なお、ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アク
リル系分散性樹脂は、最後に、または“他の添加剤”の
添加の直前に加えるべきである。中和し、そして乾性油
で変性した重合体の粘度を減少させなければ、Ａｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散性樹脂をＡｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＲ−７４８乾性油で変性した共重合体と混
合できない。
リル系分散性樹脂は、最後に、または“他の添加剤”の
添加の直前に加えるべきである。中和し、そして乾性油
で変性した重合体の粘度を減少させなければ、Ａｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散性樹脂をＡｃｒｙ
ｓｏｌTM ＷＲ−７４８乾性油で変性した共重合体と混
合できない。
【００３７】ＡｃｒｙｌｏｉｄTM ＷＲ−７４８乾性油
で変性した共重合体は、イソプロピルアルコールおよび
プロピレングリコールプロピルエーテルの５０／５０重
量％の混合液中における、水で減少可能なアクリル酸ブ
チル／メタクリル酸イソブチルの６０＋／−１％の溶液
である。
で変性した共重合体は、イソプロピルアルコールおよび
プロピレングリコールプロピルエーテルの５０／５０重
量％の混合液中における、水で減少可能なアクリル酸ブ
チル／メタクリル酸イソブチルの６０＋／−１％の溶液
である。
【００３８】前述のペイント配合物を用いてフィルムを
造り、乾燥させた。それらの結果を次の第１表にまとめ
た。
造り、乾燥させた。それらの結果を次の第１表にまとめ
た。
【表２】 第１表 不粘着時間 ＷＲ−７４８／ＷＳ−２４混合物 Ｔ0 における分 Ｔ500 における分 (Minutes to Ｔ0) (Minutes to Ｔ500) WR−748 対照 ８０ １００ WR−748 / WS−24(75/25) ６４ ７５ WR−748 / WS−24(49/51) ３９ ４６ WR−748 / WS−24(25/75) ２８ ３４
【００３９】不粘着時間（Ｔａｃｋ−ｆｒｅｅ ｔｉｍ
ｅ）−ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散性
樹脂と、ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＲ−７４８乾性油で変性
した共重合体とを混合することによって、フィルムを乾
燥するのに必要とする上記時間は、乾性油で変性した共
重合体だけを含有している対照と比較したときに、各例
において改良されている。
ｅ）−ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＳ−２４アクリル系分散性
樹脂と、ＡｃｒｙｓｏｌTM ＷＲ−７４８乾性油で変性
した共重合体とを混合することによって、フィルムを乾
燥するのに必要とする上記時間は、乾性油で変性した共
重合体だけを含有している対照と比較したときに、各例
において改良されている。
【表３】 第２表 試 験 結 果 対 照 混合物 性質 WR-748 WR-748 & WS-24(49/51) 硬度 ２Ｂ ＨＢ 光沢 ６０°８５．４ ６０°８５．１ ２０°６６．５ ２０°７３．４ 安定性 秀れている 秀れている １５０ｃｐｓ−１６４ｃｐｓ ２２０ｃｐｓ−４６０ｃｐｓ 僅かに分離した
【００４０】不粘着時間（Ｔａｃｋ−ｆｒｅｅ ｔｉｍ
ｅ）によって測定するような改良された乾燥時間は、他
の物性を減少させないで実現した：鉛筆硬度（ｐｅｎｃ
ｉｌｈａｒｄｎｅｓｓ）は１〜２鉛筆増加し、混合物お
よび対照の光沢は均等であり、そして混合物は、分離す
る傾向が小さくなることに起因してより多く安定である
ように見えた。
ｅ）によって測定するような改良された乾燥時間は、他
の物性を減少させないで実現した：鉛筆硬度（ｐｅｎｃ
ｉｌｈａｒｄｎｅｓｓ）は１〜２鉛筆増加し、混合物お
よび対照の光沢は均等であり、そして混合物は、分離す
る傾向が小さくなることに起因してより多く安定である
ように見えた。
【００４１】試験方法 本発明の組成物から造られた硬化フィルムの物性を評価
するために、次の試験を使用した。
するために、次の試験を使用した。
【００４２】１．光沢 ガードナー インスツルメント コンパニー（Ｇａｒｄ
ｎｅｒ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｃｏｍｐａｎｙ）によ
って製造されている光沢計を用いて、２０度および６０
度における光沢を測定した。
ｎｅｒ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｃｏｍｐａｎｙ）によ
って製造されている光沢計を用いて、２０度および６０
度における光沢を測定した。
【００４３】２．安定性 熱安定性は、促進させた熟成試験である。２オンスのガ
ラスジャー（ｇｌａｓｓ ｊａｒ）中にペイント組成物
の試料を入れ、１４０°Ｆにおいて７日間置くことによ
って測定した。試料の粘度をＢ型粘度計（Ｂｒｏｏｋｆ
ｉｅｌｄ ｖｉｓｃｏｍｅｔｅｒ）によって測定した。
ラスジャー（ｇｌａｓｓ ｊａｒ）中にペイント組成物
の試料を入れ、１４０°Ｆにおいて７日間置くことによ
って測定した。試料の粘度をＢ型粘度計（Ｂｒｏｏｋｆ
ｉｅｌｄ ｖｉｓｃｏｍｅｔｅｒ）によって測定した。
【００４４】３．ザポン粘着試験（ＺＡＰＯＮ ＴＡＣ
Ｋ ＴＥＳＴ） 粘着テスター（ｔａｃｋ ｔｅｓｔｅｒ）の製作および
検定 アルミニウム（０．０００２５インチまたは０．００６
４cmの厚さ）を１インチ（２．５４cm）幅のストリップ
に切断し、切断したアルミニウムストリップを曲げて、
１平方インチ（２．５４cm2 ）の面積が、その面積の中
心に５ｇ重量を置いたときに指感乾燥表面（ｔａｃｋ−
ｆｒｅｅ ｓｕｒｆａｃｅ）に平らにのっているが、よ
り軽い重量では倒れてしまうようにした。
Ｋ ＴＥＳＴ） 粘着テスター（ｔａｃｋ ｔｅｓｔｅｒ）の製作および
検定 アルミニウム（０．０００２５インチまたは０．００６
４cmの厚さ）を１インチ（２．５４cm）幅のストリップ
に切断し、切断したアルミニウムストリップを曲げて、
１平方インチ（２．５４cm2 ）の面積が、その面積の中
心に５ｇ重量を置いたときに指感乾燥表面（ｔａｃｋ−
ｆｒｅｅ ｓｕｒｆａｃｅ）に平らにのっているが、よ
り軽い重量では倒れてしまうようにした。
【００４５】０ｇのザポン指感乾燥（Ｚｅｒｏ Ｇｒａ
ｍ Ｚａｐｏｎ Ｔａｃｋ Ｆｒｅｅ）のための試験 粘着テスターを、フイルム上の１平方インチの面積上に
追加重量をかけないで、フイルム上にのせ、その重量圧
がフイルムから下がらないように５秒間倒れないように
拘束した。次いで、そのテスターを前記拘束から解放し
た。そのテスターが５秒間以内に倒れれば、前記フイル
ムは“０ｇのザポン試験（Ｚｅｒｏ ｇｒａｍ Ｚａｐ
ｏｎ ｔｅｓｔ）”に合格、とした。
ｍ Ｚａｐｏｎ Ｔａｃｋ Ｆｒｅｅ）のための試験 粘着テスターを、フイルム上の１平方インチの面積上に
追加重量をかけないで、フイルム上にのせ、その重量圧
がフイルムから下がらないように５秒間倒れないように
拘束した。次いで、そのテスターを前記拘束から解放し
た。そのテスターが５秒間以内に倒れれば、前記フイル
ムは“０ｇのザポン試験（Ｚｅｒｏ ｇｒａｍ Ｚａｐ
ｏｎ ｔｅｓｔ）”に合格、とした。
【００４６】５００ｇのザポン指感乾燥（５００Ｇｒａ
ｍ Ｚａｐｏｎ Ｔａｃｋ Ｆｒｅｅ）のための試験 １平方インチの面積の中心に５００ｇ重量を５秒間かけ
て追加重量をフィルム上に加圧した以外は０ｇのザポン
指感乾燥試験を行った。テスターから前記重量を除いた
後、５秒間以内にテスターが倒れるならば、このフィル
ムは合格、とした。
ｍ Ｚａｐｏｎ Ｔａｃｋ Ｆｒｅｅ）のための試験 １平方インチの面積の中心に５００ｇ重量を５秒間かけ
て追加重量をフィルム上に加圧した以外は０ｇのザポン
指感乾燥試験を行った。テスターから前記重量を除いた
後、５秒間以内にテスターが倒れるならば、このフィル
ムは合格、とした。
【００４７】４．ツーコン高度（ＴＵＫＯＮ ＨＡＲＤ
ＮＥＳＳ） 乾燥したフィルム上に、ダイヤモンド圧子（ｄｉａｍｏ
ｎｄ ｓｔｙｌｕｓ）を用いて２５ｇの荷重をかけた。
ダイアモンド圧子によってフィルム上に残された押込み
（ｉｎｄｅｎｔａｔｉｏｎ）を顕微鏡で測定した。測定
した押込みのより小さいものが、より硬いペイントを示
している。
ＮＥＳＳ） 乾燥したフィルム上に、ダイヤモンド圧子（ｄｉａｍｏ
ｎｄ ｓｔｙｌｕｓ）を用いて２５ｇの荷重をかけた。
ダイアモンド圧子によってフィルム上に残された押込み
（ｉｎｄｅｎｔａｔｉｏｎ）を顕微鏡で測定した。測定
した押込みのより小さいものが、より硬いペイントを示
している。
Claims (13)
- 【請求項１】 ジメチルエーテル、水および水溶性有機
溶媒中に、アクリル系分散性重合体の水溶性塩と、乾性
油で変性した共重合体のアンモニウム塩またはアミン塩
との混合物を含有する、水性エアゾール塗料組成物。 - 【請求項２】 アクリル系分散性重合体の水溶性塩が、
ゲル透過クロマトグラフィーにより測定して、約２０，
０００〜約２００，０００の重量平均分子量を有し、か
つ好ましい範囲が約４０，０００〜約５０，０００であ
る、請求項１に記載の組成物。 - 【請求項３】 アクリル系分散性重合体の水溶性塩が、
約３０℃〜約１２０℃のＴｇを有し、かつ好ましい範囲
が約４０℃〜約５０℃である、請求項２に記載の組成
物。 - 【請求項４】 アクリル系分散性重合体の水溶性塩が、
約３０〜約１６０の酸価を有し、かつ好ましい範囲が約
８０〜約１１０である、請求項３に記載の組成物。 - 【請求項５】 アクリル系分散性重合体の水溶性塩：乾
性油で変性した共重合体のアンモニウム塩またはアミン
塩の比が、約２０／８０〜約８０／２０、好ましくは約
４０／６０〜約６０／４０である、請求項１に記載の組
成物。 - 【請求項６】 乾性油で変性した共重合体のアンモニウ
ム塩またはアミン塩が、３〜５個の炭素原子を有するア
クリル酸アルキルおよび３〜５個の炭素原子を有するメ
タクリル酸アルキルから成り、かつゲル透過クロマトグ
ラフィーにより測定して、約９，０００までまたはそれ
以上の平均分子量、約３００〜約９，０００の好ましい
平均分子量、そして約５００〜約３，０００の最も好ま
しい平均分子量を有する、請求項５に記載の組成物。 - 【請求項７】 乾性油で変性した共重合体が、この共重
合体の重量に基づいて、アクリル酸アルキルの約１０〜
約３５％、メタクリル酸アルキルの約３０〜約６０％、
不飽和カルボン酸の約２０〜約７０％、および多不飽和
乾性油の約１０〜約３０％から成っている、請求項６に
記載の組成物。 - 【請求項８】 共重合体の重量に基づいて、アクリル酸
アルキルが約１５〜約３０％であり、そしてメタクリル
酸アルキルが約３０〜約６０％である、請求項７に記載
の組成物。 - 【請求項９】 アクリル酸アルキルがアクリル酸ブチル
であり、そしてメタクリル酸アルキルがメタクリル酸イ
ソブチルである、請求項８に記載の組成物。 - 【請求項１０】 組成物の全重量に基づいて、顔料の０
〜２０％、および界面活性剤、 pＨ安定剤、消泡剤、可
塑剤、および乾燥剤から成る群から選ばれた添加剤のそ
れぞれを０〜３％含有している、請求項１に記載の組成
物。 - 【請求項１１】 組成物の全重量に基づいて、顔料が約
０〜１５％であり、そして添加剤の全重量が３％を越え
ない、請求項１０に記載の組成物。 - 【請求項１２】 組成物の全重量に基づいて、顔料の全
重量が約０〜２０％であり、そして添加剤の全重量が０
〜３％であり、かつ添加剤が、界面活性剤、pＨ安定
剤、消泡剤、可塑剤、および乾燥剤から成る群から選ば
れる、請求項１０に記載の組成物。 - 【請求項１３】 請求項１に記載の組成物を用いて造っ
た水性エアゾール塗料。
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