JPH05239116A - 光重合性組成物用の可視域光増感剤 - Google Patents
光重合性組成物用の可視域光増感剤Info
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- JPH05239116A JPH05239116A JP4337729A JP33772992A JPH05239116A JP H05239116 A JPH05239116 A JP H05239116A JP 4337729 A JP4337729 A JP 4337729A JP 33772992 A JP33772992 A JP 33772992A JP H05239116 A JPH05239116 A JP H05239116A
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- C07D455/03—Heterocyclic compounds containing quinolizine ring systems, e.g. emetine alkaloids, protoberberine; Alkylenedioxy derivatives of dibenzo [a, g] quinolizines, e.g. berberine containing quinolizine ring systems directly condensed with at least one six-membered carbocyclic ring, e.g. protoberberine; Alkylenedioxy derivatives of dibenzo [a, g] quinolizines, e.g. berberine
- C07D455/04—Heterocyclic compounds containing quinolizine ring systems, e.g. emetine alkaloids, protoberberine; Alkylenedioxy derivatives of dibenzo [a, g] quinolizines, e.g. berberine containing quinolizine ring systems directly condensed with at least one six-membered carbocyclic ring, e.g. protoberberine; Alkylenedioxy derivatives of dibenzo [a, g] quinolizines, e.g. berberine containing a quinolizine ring system condensed with only one six-membered carbocyclic ring, e.g. julolidine
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03F7/004—Photosensitive materials
- G03F7/027—Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光重合性組成物用の可視域増感剤の提供。
【構成】 フリーラジカルで付加重合可能なエチレン性
不飽和モノマー、およびヘキサアリールビスイミダゾー
ル、連鎖移動剤および増感剤から成る光開始剤系から構
成され、増感剤は次の式 【化1】 (式中、R1とR2はC1〜C4のアルキル、R3とR4は水
素、C1〜C6のアルキル、R5とR6は水素またはメチ
ル、R7とR8はC1〜C6のアルキルなどを表わす)など
で表わされるものである、光重合性組成物。
不飽和モノマー、およびヘキサアリールビスイミダゾー
ル、連鎖移動剤および増感剤から成る光開始剤系から構
成され、増感剤は次の式 【化1】 (式中、R1とR2はC1〜C4のアルキル、R3とR4は水
素、C1〜C6のアルキル、R5とR6は水素またはメチ
ル、R7とR8はC1〜C6のアルキルなどを表わす)など
で表わされるものである、光重合性組成物。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は可視域を吸収する光開始剤系を含
む光重合性組成物に関する。さらに詳細には、本発明は
可視域増感剤と組み合わせた特定の光解離性開始剤を含
有する光重合性組成物に関するものである。
む光重合性組成物に関する。さらに詳細には、本発明は
可視域増感剤と組み合わせた特定の光解離性開始剤を含
有する光重合性組成物に関するものである。
【0002】
【背景技術】通常の光開始剤または光開始剤系の多く
は、紫外域または可視スペクトルの短い波長域(すなわ
ち、青色および緑色)の放射線により主に活性化され
る。より長い波長域(すなわち、赤色)の可視スペクト
ルを放射し、かつ電子像形成システムの出力用デバイス
として使用することのできる、信頼性のある比較的廉価
なレーザーを利用できるように、この波長域により活性
化される光開始剤系を開発することが必要である。これ
らの光開始剤系を含む光重合性組成物の利用にはグラフ
ィックアーツ用フィルム、プルーフ、印刷版、ホトレジ
スト、ホログラム、およびホログラフ光学エレメントな
どが含まれる。
は、紫外域または可視スペクトルの短い波長域(すなわ
ち、青色および緑色)の放射線により主に活性化され
る。より長い波長域(すなわち、赤色)の可視スペクト
ルを放射し、かつ電子像形成システムの出力用デバイス
として使用することのできる、信頼性のある比較的廉価
なレーザーを利用できるように、この波長域により活性
化される光開始剤系を開発することが必要である。これ
らの光開始剤系を含む光重合性組成物の利用にはグラフ
ィックアーツ用フィルム、プルーフ、印刷版、ホトレジ
スト、ホログラム、およびホログラフ光学エレメントな
どが含まれる。
【0003】2,2′,4,4′,5,5′−ヘキサアリー
ルビスイミダゾール、またはHABIを含有する光重合
組成物は良く知られている。これらの組成物の感光性を
延長する増感剤は、たとえばBaum氏の米国特許第3,6
52,275号;Dueber氏の同第4,162,162号;S
mothers氏の同第4,917,977号;およびMonroe氏
の同第4,987,230号などで示されている。しかし
ながら、これらの改良にもかかわらずスペクトルの可視
域を増感する光開始剤系に対する継続的な必要性が存在
する。
ルビスイミダゾール、またはHABIを含有する光重合
組成物は良く知られている。これらの組成物の感光性を
延長する増感剤は、たとえばBaum氏の米国特許第3,6
52,275号;Dueber氏の同第4,162,162号;S
mothers氏の同第4,917,977号;およびMonroe氏
の同第4,987,230号などで示されている。しかし
ながら、これらの改良にもかかわらずスペクトルの可視
域を増感する光開始剤系に対する継続的な必要性が存在
する。
【0004】
【発明の要点】本発明は (1) フリーラジカルで開始される付加重合の可能な
少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー;と (2) 活性放射線により活性化することのできる光開
始剤系とから構成され、この光開始剤系は(a) ヘキ
サアリールビスイミダゾール;(b) 連鎖転移剤;お
よび(c) 増感剤、この増感剤は以下の式の化合物
少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー;と (2) 活性放射線により活性化することのできる光開
始剤系とから構成され、この光開始剤系は(a) ヘキ
サアリールビスイミダゾール;(b) 連鎖転移剤;お
よび(c) 増感剤、この増感剤は以下の式の化合物
【化5】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;R3
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシ;R5は水素またはメチル、そしてR
7はC1〜C6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(C
H2)2−または−(CH2)3−であり;R6は水素またはメ
チル、そしてR8はC1〜C6のアルキル、あるいは(R6
+R8)は−(CH2)2−または−(CH2)3−であり、た
だし(R5+R7)と(R6+R8)とは同時に−(CH2)2
−とはなり得ないものである;
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシ;R5は水素またはメチル、そしてR
7はC1〜C6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(C
H2)2−または−(CH2)3−であり;R6は水素またはメ
チル、そしてR8はC1〜C6のアルキル、あるいは(R6
+R8)は−(CH2)2−または−(CH2)3−であり、た
だし(R5+R7)と(R6+R8)とは同時に−(CH2)2
−とはなり得ないものである;
【0005】および以下の式の化合物
【化6】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;Xは
O、S、NR14、またはCR15R16であり、ここで
R14、R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、
あるいは置換または未置換のフェニルであり;R9は置換
または未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換また
は未置換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそ
れぞれ独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のア
ルキル、ハロゲン、あるいは置換または未置換のフェニ
ル;または(R10とR11)、(R11とR12)あるいは
(R12とR13)は結合して置換または未置換の6員の芳
香族環を形成する;よりなる群から選ばれたものであ
り、その際、前記の光開始剤系は活性放射線に対する露
光に際し、前記モノマーの重合を開始させるのに充分な
分量で存在する、光重合性組成物である。
O、S、NR14、またはCR15R16であり、ここで
R14、R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、
あるいは置換または未置換のフェニルであり;R9は置換
または未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換また
は未置換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそ
れぞれ独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のア
ルキル、ハロゲン、あるいは置換または未置換のフェニ
ル;または(R10とR11)、(R11とR12)あるいは
(R12とR13)は結合して置換または未置換の6員の芳
香族環を形成する;よりなる群から選ばれたものであ
り、その際、前記の光開始剤系は活性放射線に対する露
光に際し、前記モノマーの重合を開始させるのに充分な
分量で存在する、光重合性組成物である。
【0006】好ましい具体例においてR1とR2はメチル
である。さらに好ましい具体例において(R5+R7)と
(R6+R8)とは−(CH2)3−である。別のさらに好ま
しい具体例では、XはO、SまたはCR15R16でR15と
R16はそれぞれメチルであり;R9はメチルまたはエチ
ルで;そしてR10、R11、R12、およびR13はそれぞれ
水素である。好ましい具体例において、この組成物はバ
インダーを含有している。
である。さらに好ましい具体例において(R5+R7)と
(R6+R8)とは−(CH2)3−である。別のさらに好ま
しい具体例では、XはO、SまたはCR15R16でR15と
R16はそれぞれメチルであり;R9はメチルまたはエチ
ルで;そしてR10、R11、R12、およびR13はそれぞれ
水素である。好ましい具体例において、この組成物はバ
インダーを含有している。
【0007】
〔光重合性組成物〕本発明の新規な組成物は、その重合
が活性放射線により発生されるフリーラジカルによって
開始される光重合性組成物である。ここで述べるよう
に、これらの組成物は増感剤;ヘキサアリールビスイミ
ダゾール;重合可能なモノマー;連鎖転移剤;および場
合により、バインダーから構成されている。この組成物
はまた光重合性系の慣用の成分であるその他の成分を含
有することができる。
が活性放射線により発生されるフリーラジカルによって
開始される光重合性組成物である。ここで述べるよう
に、これらの組成物は増感剤;ヘキサアリールビスイミ
ダゾール;重合可能なモノマー;連鎖転移剤;および場
合により、バインダーから構成されている。この組成物
はまた光重合性系の慣用の成分であるその他の成分を含
有することができる。
【0008】〔増感剤〕増感剤の1種は以下の式により
示される:
示される:
【化7】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;R3
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシル;R5は水素、そしてR7はC1〜C
6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(CH2)2−ま
たは−(CH2)3−;R6は水素、そしてR8はC1〜C6の
アルキル、あるいは(R6+R8)は−(CH2)2−または
−(CH2)3−、ただし(R5+R7)と(R6+R8)とは
同時に−(CH2)2−とはなり得ないものである。
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシル;R5は水素、そしてR7はC1〜C
6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(CH2)2−ま
たは−(CH2)3−;R6は水素、そしてR8はC1〜C6の
アルキル、あるいは(R6+R8)は−(CH2)2−または
−(CH2)3−、ただし(R5+R7)と(R6+R8)とは
同時に−(CH2)2−とはなり得ないものである。
【0009】この種の好ましい増感剤においてR1とR2
はメチルである。この種の増感剤にはS−1とS−2の
増感剤が含まれ、ここでR5とR6は水素、そしてR7と
R8はそれぞれメチルまたエチルである。
はメチルである。この種の増感剤にはS−1とS−2の
増感剤が含まれ、ここでR5とR6は水素、そしてR7と
R8はそれぞれメチルまたエチルである。
【0010】より好ましい種類の増感剤において(R5+
R7)と(R6+R8)とは−(CH2)3−である。好ましい
この種のものには増感剤S−6があり、ここでR3とR4
は水素である。
R7)と(R6+R8)とは−(CH2)3−である。好ましい
この種のものには増感剤S−6があり、ここでR3とR4
は水素である。
【0011】別の種類の増感剤は以下の式により示され
る:
る:
【化8】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;Xは
O、S、NR14、またはCR15R16であり、ここで
R14、R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、
あるいは置換または未置換のフェニルであり;R9は置換
または未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換また
は未置換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそ
れぞれ独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のア
ルキルおよびアルコキシ、ハロゲン、あるいは置換また
は未置換のフェニル;または(R10とR11)、(R11と
R12)あるいは(R12とR13)は結合して置換または未
置換の6員の芳香族環を形成する。
O、S、NR14、またはCR15R16であり、ここで
R14、R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、
あるいは置換または未置換のフェニルであり;R9は置換
または未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換また
は未置換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそ
れぞれ独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のア
ルキルおよびアルコキシ、ハロゲン、あるいは置換また
は未置換のフェニル;または(R10とR11)、(R11と
R12)あるいは(R12とR13)は結合して置換または未
置換の6員の芳香族環を形成する。
【0012】好ましい種類のものにおいてはR1とR2は
メチルである。増感剤のさらに好ましい種類において、
XはO、S、またはCR15R16であり、ここでR15とR
16はそれぞれメチルであり;R9はメチル、エチル、ま
たはベンジルであり;R10、R11、R12、およびR13は
それぞれ独立して水素、メチル、メトキシ、またはクロ
ロである。さらに好ましい具体例において、R15とR16
はそれぞれメチルであり;R9はメチルまたはエチル
で;そしてR10、R11、R12およびR13はそれぞれ水素
である。この種の代表的な増感剤はS−3、S−4およ
びS−5の各増感剤である。
メチルである。増感剤のさらに好ましい種類において、
XはO、S、またはCR15R16であり、ここでR15とR
16はそれぞれメチルであり;R9はメチル、エチル、ま
たはベンジルであり;R10、R11、R12、およびR13は
それぞれ独立して水素、メチル、メトキシ、またはクロ
ロである。さらに好ましい具体例において、R15とR16
はそれぞれメチルであり;R9はメチルまたはエチル
で;そしてR10、R11、R12およびR13はそれぞれ水素
である。この種の代表的な増感剤はS−3、S−4およ
びS−5の各増感剤である。
【0013】置換が可能な場合には増感剤に存在する任
意の脂肪族または芳香族基を置換基の存在が本発明の遂
行に必要な増感剤あるいは光重合系の諸特性に不都合な
作用をしないという条件で、良く知られている任意の有
機置換基により置換してもよい。これらの諸特性には、
たとえば増感剤の溶解性、吸収スペクトル、および安定
性が含まれる。これに加えて、置換基の存在はその存在
のため、増感剤が光重合性組成物の安定性に不都合に作
用するようなものであってはならない。
意の脂肪族または芳香族基を置換基の存在が本発明の遂
行に必要な増感剤あるいは光重合系の諸特性に不都合な
作用をしないという条件で、良く知られている任意の有
機置換基により置換してもよい。これらの諸特性には、
たとえば増感剤の溶解性、吸収スペクトル、および安定
性が含まれる。これに加えて、置換基の存在はその存在
のため、増感剤が光重合性組成物の安定性に不都合に作
用するようなものであってはならない。
【0014】このような置換基には、たとえば塩素、臭
素、およびフッ素のようなハロゲン;たとえばメトキ
シ、エトキシ、2−エトキシエトキシ、およびベンジル
オキシのようなアルコキシ;たとえばフェノキシ、3−
ピリジルオキシ、1−ナフチルオキシ、および3−テニ
ルオキシのようなアリールオキシ;たとえばアセトオキ
シ、ベンジルオキシ、およびフェニルアセトオキシのよ
うなアシルオキシ;たとえばフェノキシカルボニルのよ
うなアリールオキシカルボニル;たとえばメトキシカル
ボニルのようなアルコキシカルボニル;たとえばメタン
スルホニルおよびp−トルエンスルホニルのようなスル
ホニル;たとえばN−フェニルカルバモイルのようなカ
ルバモイル;たとえばベンゾイルおよびアセチルのよう
なアシル;たとえばp−トルエンスルホンアミド、ベン
ズアミド、およびアセトアミドのようなアシルアミド;
たとえばジエチルアミノ、エチルベンジルアミノ、およ
びi−ブチルアミノのようなアルキルアミノ;たとえば
アニリノおよびジフェニルアミノのようなアリールアミ
ノ、などが含まれる。アリール基は、たとえばメチル、
エチル、シクロペンチル、2−エトキシエチル、ベンジ
ルなどのような置換または未置換のアルキル基により置
換することもできる。
素、およびフッ素のようなハロゲン;たとえばメトキ
シ、エトキシ、2−エトキシエトキシ、およびベンジル
オキシのようなアルコキシ;たとえばフェノキシ、3−
ピリジルオキシ、1−ナフチルオキシ、および3−テニ
ルオキシのようなアリールオキシ;たとえばアセトオキ
シ、ベンジルオキシ、およびフェニルアセトオキシのよ
うなアシルオキシ;たとえばフェノキシカルボニルのよ
うなアリールオキシカルボニル;たとえばメトキシカル
ボニルのようなアルコキシカルボニル;たとえばメタン
スルホニルおよびp−トルエンスルホニルのようなスル
ホニル;たとえばN−フェニルカルバモイルのようなカ
ルバモイル;たとえばベンゾイルおよびアセチルのよう
なアシル;たとえばp−トルエンスルホンアミド、ベン
ズアミド、およびアセトアミドのようなアシルアミド;
たとえばジエチルアミノ、エチルベンジルアミノ、およ
びi−ブチルアミノのようなアルキルアミノ;たとえば
アニリノおよびジフェニルアミノのようなアリールアミ
ノ、などが含まれる。アリール基は、たとえばメチル、
エチル、シクロペンチル、2−エトキシエチル、ベンジ
ルなどのような置換または未置換のアルキル基により置
換することもできる。
【0015】本発明の増感剤は単独で使用することも、
また同じ種類の増感剤の他のものと組み合わせて、ある
いはBaum氏の米国特許第3,652,275号、Dueber氏
の同第4,162,162号と同第4,454,218号、
Smothers氏の同第4,917,977号およびMonroe氏の
同第4,987,230号などで示された各増感剤のよう
な他の増感性成分とともに使用することもできる。2種
またはそれ以上のこのような成分の使用は、各種のレー
ザーの出力放射線に合致する、より広いスペクトル範囲
にわたる増感をもたらすものである。
また同じ種類の増感剤の他のものと組み合わせて、ある
いはBaum氏の米国特許第3,652,275号、Dueber氏
の同第4,162,162号と同第4,454,218号、
Smothers氏の同第4,917,977号およびMonroe氏の
同第4,987,230号などで示された各増感剤のよう
な他の増感性成分とともに使用することもできる。2種
またはそれ以上のこのような成分の使用は、各種のレー
ザーの出力放射線に合致する、より広いスペクトル範囲
にわたる増感をもたらすものである。
【0016】〔ヘキサアリールビスイミダゾール〕本発
明の増感剤は、2,2′,4,4′,5,5′−ヘキサアリ
ールビスイミダゾール、またはHABIとともに使用さ
れる。活性放射線に対する露光に際し解離して対応する
トリアリールイミダゾイルフリーラジカルを生成するこ
れらの化合物はChambers氏の米国特許第3,479,18
5号;Cescon氏の同第3,784,557号;Dessauer氏
の同第4,252,887号と同第4,311,783号;
Tanaka氏の同第4,459,349号;Wada氏の同第4,
410,621号;Sheets氏の同第4,662,286号
およびSato氏の同第4,760,150号などで述べられ
ている。このヘキサアリールビスイミダゾールはスペク
トルの255〜275nmの範囲に最高の吸収を有する
が、通常より小さい300〜375nmの範囲に吸収を示
す。吸収帯は430nmの波長を含むまで尾を引いている
が、増感剤を含有しない場合これらの化合物は、その解
離のためには普通スペクトルの255〜375nm範囲の
豊富な光源を必要とする。
明の増感剤は、2,2′,4,4′,5,5′−ヘキサアリ
ールビスイミダゾール、またはHABIとともに使用さ
れる。活性放射線に対する露光に際し解離して対応する
トリアリールイミダゾイルフリーラジカルを生成するこ
れらの化合物はChambers氏の米国特許第3,479,18
5号;Cescon氏の同第3,784,557号;Dessauer氏
の同第4,252,887号と同第4,311,783号;
Tanaka氏の同第4,459,349号;Wada氏の同第4,
410,621号;Sheets氏の同第4,662,286号
およびSato氏の同第4,760,150号などで述べられ
ている。このヘキサアリールビスイミダゾールはスペク
トルの255〜275nmの範囲に最高の吸収を有する
が、通常より小さい300〜375nmの範囲に吸収を示
す。吸収帯は430nmの波長を含むまで尾を引いている
が、増感剤を含有しない場合これらの化合物は、その解
離のためには普通スペクトルの255〜375nm範囲の
豊富な光源を必要とする。
【0017】好ましいHABIは2−o−クロロ置換ヘ
キサフェニルビスイミダゾールで、フェニル基上の他の
位置はフッ素、クロロ、ブロモ、メチルまたはメトキシ
によって置換されるかまたは未置換のままである。これ
らの化合物はCescon氏の米国特許第3,784,557号
とDessauer氏の同第4,252,887号で示されてい
る。代表的なHABIは:o−Cl−HABI、すなわ
ち、ビイミダゾール,2,2′−ビス(o−クロロフェ
ニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニル−;CDM
−HABI、すなわち、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ビス(m−メトキシフェニル)−イミダゾール
二量体;TCTM−HABI、すなわち、1H−イミダ
ゾール,2,5−ビス(o−クロロフェニル)−4−
〔3,4−ジメトキシフェニル〕−,二量体;2,4−D
Cl−HABI、すなわち、ビイミダゾール,2,2′
−ビス〔2,4−ジクロロフェニル〕−4,4′,5,5′
−テトラフェニル−;2,3−DCl−HABI、すな
わち、ビイミダゾール,2,2′−ビス〔2,3−ジクロ
ロフェニル〕−4,4′5,5′−テトラフェニル−;
2,3,5−TCl−HABI、すなわち、ビイミダゾー
ル,2,2′−ビス〔2,3,5−トリクロロフェニル〕
−4、4′,5,5′−テトラフェニル−;およびSheets
氏の米国特許第4,662,286号中に開示されたイミ
ダゾール二量体、などが含まれる。
キサフェニルビスイミダゾールで、フェニル基上の他の
位置はフッ素、クロロ、ブロモ、メチルまたはメトキシ
によって置換されるかまたは未置換のままである。これ
らの化合物はCescon氏の米国特許第3,784,557号
とDessauer氏の同第4,252,887号で示されてい
る。代表的なHABIは:o−Cl−HABI、すなわ
ち、ビイミダゾール,2,2′−ビス(o−クロロフェ
ニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニル−;CDM
−HABI、すなわち、2−(o−クロロフェニル)−
4,5−ビス(m−メトキシフェニル)−イミダゾール
二量体;TCTM−HABI、すなわち、1H−イミダ
ゾール,2,5−ビス(o−クロロフェニル)−4−
〔3,4−ジメトキシフェニル〕−,二量体;2,4−D
Cl−HABI、すなわち、ビイミダゾール,2,2′
−ビス〔2,4−ジクロロフェニル〕−4,4′,5,5′
−テトラフェニル−;2,3−DCl−HABI、すな
わち、ビイミダゾール,2,2′−ビス〔2,3−ジクロ
ロフェニル〕−4,4′5,5′−テトラフェニル−;
2,3,5−TCl−HABI、すなわち、ビイミダゾー
ル,2,2′−ビス〔2,3,5−トリクロロフェニル〕
−4、4′,5,5′−テトラフェニル−;およびSheets
氏の米国特許第4,662,286号中に開示されたイミ
ダゾール二量体、などが含まれる。
【0018】〔連鎖転移剤〕一般的に、水素原子供与
体、連鎖転移剤、ロイコ色素または電子供与体からな
る、1種以上の共開始剤が2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール二量体と色素増感剤とともに使用される。有用
な共開始剤はChambers氏の米国特許第3,479,185
号とSmothers氏の同第4,994,347号に示されてい
る。適当な連鎖転移剤には2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−メルカプトベンズオキサゾール、および2−
メルカプトベンズイミダゾールのような有機チオール類
が含まれる。使用することのできるこの他のものには、
従来から公知の各種第3アミン、N−フェニルグリシ
ン、および1,1−ジメチル−3,5−ジケトシクロヘキ
サンなどが含まれる。N−ビニルカルバゾールモノマー
を含む系以外で、好ましい連鎖転移剤はN−フェニルグ
リシン、2−メルカプトベンズオキサゾールおよび2−
メルカプトベンゾチアゾールである。N−ビニルカルバ
ゾールモノマーを含む光重合性組成物のため好ましい連
鎖転移剤は:5−クロロ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ール;2−メルカプトベンゾチアゾール;1−H−1,
2,4−トリアゾール−3−チオール;6−エトキシ−
2−メルカプトベンゾチアゾール;4−メチル−4H−
1,2,4−トリアゾール−3−チオール;および1−ド
デカンチオールである。
体、連鎖転移剤、ロイコ色素または電子供与体からな
る、1種以上の共開始剤が2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール二量体と色素増感剤とともに使用される。有用
な共開始剤はChambers氏の米国特許第3,479,185
号とSmothers氏の同第4,994,347号に示されてい
る。適当な連鎖転移剤には2−メルカプトベンゾチアゾ
ール、2−メルカプトベンズオキサゾール、および2−
メルカプトベンズイミダゾールのような有機チオール類
が含まれる。使用することのできるこの他のものには、
従来から公知の各種第3アミン、N−フェニルグリシ
ン、および1,1−ジメチル−3,5−ジケトシクロヘキ
サンなどが含まれる。N−ビニルカルバゾールモノマー
を含む系以外で、好ましい連鎖転移剤はN−フェニルグ
リシン、2−メルカプトベンズオキサゾールおよび2−
メルカプトベンゾチアゾールである。N−ビニルカルバ
ゾールモノマーを含む光重合性組成物のため好ましい連
鎖転移剤は:5−クロロ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ール;2−メルカプトベンゾチアゾール;1−H−1,
2,4−トリアゾール−3−チオール;6−エトキシ−
2−メルカプトベンゾチアゾール;4−メチル−4H−
1,2,4−トリアゾール−3−チオール;および1−ド
デカンチオールである。
【0019】〔モノマー/バインダー〕組成物は少なく
とも1種の一般にモノマーとして知られているエチレン
性不飽和化合物を含み、これはフリーラジカルで開始さ
れる重合をして高分子量の化合物を形成する。組成物は
このような物質の少なくとも1種を含有し、またかかる
物質の混合物を含むこともできる。一般にホトポリマー
の利用のために好ましいモノマーは100℃以上、さら
に好ましくは150℃以上の沸点をもつものである。
とも1種の一般にモノマーとして知られているエチレン
性不飽和化合物を含み、これはフリーラジカルで開始さ
れる重合をして高分子量の化合物を形成する。組成物は
このような物質の少なくとも1種を含有し、またかかる
物質の混合物を含むこともできる。一般にホトポリマー
の利用のために好ましいモノマーは100℃以上、さら
に好ましくは150℃以上の沸点をもつものである。
【0020】代表的モノマーは:ジエチレングリコール
ジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ−およびテトラアクリレートとメタクリレートな
どのようなアルコール類、好ましくはポリオール類の不
飽和エステル;1,6−ヘキサメチレンビス−アクリル
アミドのような不飽和アミド;ジビニルサクシネート、
ジビニルフタレート、およびジビニルベンゼン−1,3
−ジスルホネートのようなビニルエステル;スチレンと
その誘導体;およびN−ビニルカルバゾールのようなN
−ビニル化合物などである。フリーラジカル開始重合に
より重合可能で光重合性組成物に有用な、その他の多数
の不飽和モノマーが当業者に知られている。ホトレジス
トに利用するために好ましいモノマーはトリメチロール
プロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロー
ルプロパンのトリアクリレートエステル、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、およびテトラエチレング
リコールジメタクリレートである。
ジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ−およびテトラアクリレートとメタクリレートな
どのようなアルコール類、好ましくはポリオール類の不
飽和エステル;1,6−ヘキサメチレンビス−アクリル
アミドのような不飽和アミド;ジビニルサクシネート、
ジビニルフタレート、およびジビニルベンゼン−1,3
−ジスルホネートのようなビニルエステル;スチレンと
その誘導体;およびN−ビニルカルバゾールのようなN
−ビニル化合物などである。フリーラジカル開始重合に
より重合可能で光重合性組成物に有用な、その他の多数
の不飽和モノマーが当業者に知られている。ホトレジス
トに利用するために好ましいモノマーはトリメチロール
プロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロー
ルプロパンのトリアクリレートエステル、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、およびテトラエチレング
リコールジメタクリレートである。
【0021】バインダーは本発明の好ましい光重合性組
成物中に存在する任意的な成分の1種である。このバイ
ンダーは高分子のポリマーまたは樹脂材料である。一般
に、バインダーは塗布用溶剤中に可溶性であり、そして
光重合系のその他の成分と相容性を有するものでなけれ
ばならない。代表的なバインダーはポリ(メチルメタク
リレート)およびメチルメタクリレートとその他のアル
キルアクリレート、アルキルメタクリレート、メタクリ
ル酸、および/またはアクリル酸とのコポリマー;ポリ
(ビニルアセテート)およびその部分加水分解誘導体;ゼ
ラチン;セルロースアセテートブチレートのようなセル
ロースエステルおよびエーテル;およびポリエチレンオ
キサイドである。光重合性組成物に有用なその他の多く
のバインダーが当業者に知られている。光重合性組成物
に有用な代表的なモノマーとバインダーのリストが、Is
hikawa氏の米国特許第4,481,276号中で示されて
いる。
成物中に存在する任意的な成分の1種である。このバイ
ンダーは高分子のポリマーまたは樹脂材料である。一般
に、バインダーは塗布用溶剤中に可溶性であり、そして
光重合系のその他の成分と相容性を有するものでなけれ
ばならない。代表的なバインダーはポリ(メチルメタク
リレート)およびメチルメタクリレートとその他のアル
キルアクリレート、アルキルメタクリレート、メタクリ
ル酸、および/またはアクリル酸とのコポリマー;ポリ
(ビニルアセテート)およびその部分加水分解誘導体;ゼ
ラチン;セルロースアセテートブチレートのようなセル
ロースエステルおよびエーテル;およびポリエチレンオ
キサイドである。光重合性組成物に有用なその他の多く
のバインダーが当業者に知られている。光重合性組成物
に有用な代表的なモノマーとバインダーのリストが、Is
hikawa氏の米国特許第4,481,276号中で示されて
いる。
【0022】ホログラム記録に有用な光重合性組成物が
Haugh氏の米国特許第3,658,526号;Chandross氏
の同第3,993,485号;およびFielding氏の同第
4,535,041号と第4,588,664号に開示され
ている。好ましい組成物がKeys氏の米国特許第4,94
2,102号;Monroe氏の同第4,942,112号;Smo
thers氏の同第4,959,284号;およびTrout氏の同
第4,963,471号で開示されている。好ましい組成
物において、モノマーまたはバインダーのいずれか一方
は(1)(i)置換または未置換のフェニル、(ii)置
換または未置換のナフチル、および(iii)3個までの
環を有する置換または未置換のヘテロ環芳香族部位、よ
りなる群から選ばれた芳香族部位;(2)塩素;(3)
臭素、およびこれらの混合物、よりなる群から選択され
た1個またはそれ以上の部位を含み、そしてモノマーま
たはバインダーの他方はこれらの部位を実質的に有しな
いものである。モノマーがこのような部位を含む組成物
が好ましい。
Haugh氏の米国特許第3,658,526号;Chandross氏
の同第3,993,485号;およびFielding氏の同第
4,535,041号と第4,588,664号に開示され
ている。好ましい組成物がKeys氏の米国特許第4,94
2,102号;Monroe氏の同第4,942,112号;Smo
thers氏の同第4,959,284号;およびTrout氏の同
第4,963,471号で開示されている。好ましい組成
物において、モノマーまたはバインダーのいずれか一方
は(1)(i)置換または未置換のフェニル、(ii)置
換または未置換のナフチル、および(iii)3個までの
環を有する置換または未置換のヘテロ環芳香族部位、よ
りなる群から選ばれた芳香族部位;(2)塩素;(3)
臭素、およびこれらの混合物、よりなる群から選択され
た1個またはそれ以上の部位を含み、そしてモノマーま
たはバインダーの他方はこれらの部位を実質的に有しな
いものである。モノマーがこのような部位を含む組成物
が好ましい。
【0023】モノマーが前記の部位を含みそしてバイン
ダーが前記部位を含まない系のための好ましい液状のモ
ノマーは:2−フェノキシエチルアクリレート、2−フ
ェノキシエチルメタクリレート、フェノールエトキシレ
ートモノアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)
エチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、2−フェニルエチルアクリ
レート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレー
ト、o−ビフェニルメタクリレート、o−ビフェニルア
クリレート、エチル1−ベンゾイル−2−ビニル−1−
シクロプロパンカーボキシレートおよびこれらの混合物
である。液状モノマーと組み合わせて好都合に用いるこ
とのできる、好ましい固体モノマーは:N−ビニルカル
バゾール;2,4,6−トリブロモフェニルアクリレート
またはメタクリレート;ペンタクロロフェニルアクリレ
ートまたはメタクリレート;2−ナフチルアクリレート
またはメタクリレート;2−(2−ナフチルオキシ)エ
チルアクリレートまたはメタクリレート;およびこれら
の混合物である。
ダーが前記部位を含まない系のための好ましい液状のモ
ノマーは:2−フェノキシエチルアクリレート、2−フ
ェノキシエチルメタクリレート、フェノールエトキシレ
ートモノアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)
エチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレー
ト、フェニルアクリレート、2−フェニルエチルアクリ
レート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレー
ト、o−ビフェニルメタクリレート、o−ビフェニルア
クリレート、エチル1−ベンゾイル−2−ビニル−1−
シクロプロパンカーボキシレートおよびこれらの混合物
である。液状モノマーと組み合わせて好都合に用いるこ
とのできる、好ましい固体モノマーは:N−ビニルカル
バゾール;2,4,6−トリブロモフェニルアクリレート
またはメタクリレート;ペンタクロロフェニルアクリレ
ートまたはメタクリレート;2−ナフチルアクリレート
またはメタクリレート;2−(2−ナフチルオキシ)エ
チルアクリレートまたはメタクリレート;およびこれら
の混合物である。
【0024】これらの系のために好ましいバインダー
は:セルロースアセテートブチレート;ポリ(メチルメ
タクリレート);ポリ(ビニルブチレート);ポリ(ビ
ニルアセテート);およびテトラフルオロエチレンおよ
び/またはヘキサフルオロプロピレンとビニルアセテー
トとのコポリマーのような、3〜25重量%のフッ素を
含むフッ素含有バインダーである。反射ホログラムに好
ましいバインダーはポリ(ビニルブチラール)、ポリ
(ビニルアセテート)、および3〜25重量%のフッ素
を含有するビニルアセテートとテトラフルオロエチレン
および/またはヘキサフルオロプロピレンとのコポリマ
ー、たとえばビニルアセテート/テトラフルオロエチレ
ンの82:18(モル%)コポリマーなどである。
は:セルロースアセテートブチレート;ポリ(メチルメ
タクリレート);ポリ(ビニルブチレート);ポリ(ビ
ニルアセテート);およびテトラフルオロエチレンおよ
び/またはヘキサフルオロプロピレンとビニルアセテー
トとのコポリマーのような、3〜25重量%のフッ素を
含むフッ素含有バインダーである。反射ホログラムに好
ましいバインダーはポリ(ビニルブチラール)、ポリ
(ビニルアセテート)、および3〜25重量%のフッ素
を含有するビニルアセテートとテトラフルオロエチレン
および/またはヘキサフルオロプロピレンとのコポリマ
ー、たとえばビニルアセテート/テトラフルオロエチレ
ンの82:18(モル%)コポリマーなどである。
【0025】バインダーが前記の部位を含みそしてモノ
マーが前記部位を含まない系に好ましいモノマーは:ト
リエチレングリコールジアクリレートまたはジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、デカン
ジオールジアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、イソ−ボルニルアクリレート、エチル1−ア
セチル−2−ビニル−1−シクロプロパンカルボキシレ
ート、エチル2−ビニルシクロプロパン−1,1−ジカ
ルボキシレートおよびこれらの混合物である。これらの
系のための好ましいバインダーは:ポリスチレンおよび
少なくとも約60%のスチレンを含むコポリマーであ
る。
マーが前記部位を含まない系に好ましいモノマーは:ト
リエチレングリコールジアクリレートまたはジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、デカン
ジオールジアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、イソ−ボルニルアクリレート、エチル1−ア
セチル−2−ビニル−1−シクロプロパンカルボキシレ
ート、エチル2−ビニルシクロプロパン−1,1−ジカ
ルボキシレートおよびこれらの混合物である。これらの
系のための好ましいバインダーは:ポリスチレンおよび
少なくとも約60%のスチレンを含むコポリマーであ
る。
【0026】ホトポリマーの架橋化を必要とするなら
ば、2個またはそれ以上の末端エチレン性不飽和基を含
有する多官能性モノマーの少なくとも1種を、組成物中
に約5重量%まで配合することができる。適当な多官能
性モノマーにはビスフェノールAのジ−(2−アクリル
オキシエチル)エーテル、エトキシル化ビスフェノール
Aジアクリレート、その他が含まれる。好ましいものは
エトキシル化ビスフェノールAジアクリレートである。
ば、2個またはそれ以上の末端エチレン性不飽和基を含
有する多官能性モノマーの少なくとも1種を、組成物中
に約5重量%まで配合することができる。適当な多官能
性モノマーにはビスフェノールAのジ−(2−アクリル
オキシエチル)エーテル、エトキシル化ビスフェノール
Aジアクリレート、その他が含まれる。好ましいものは
エトキシル化ビスフェノールAジアクリレートである。
【0027】〔その他の成分〕光重合性組成物に通常添
加されるその他の成分を、フィルムの物理的性質を変え
るために存在させることができる。このような成分には
可塑剤、熱安定剤、光学的増白剤、紫外線吸収材、接着
改良剤、塗布助剤、および剥離剤などが含まれる。
加されるその他の成分を、フィルムの物理的性質を変え
るために存在させることができる。このような成分には
可塑剤、熱安定剤、光学的増白剤、紫外線吸収材、接着
改良剤、塗布助剤、および剥離剤などが含まれる。
【0028】可塑剤はフィルムの接着性、柔軟性、硬
さ、およびその他の機械的特性を変えるために普通の方
法で存在させることができる。一般に、高湿度の保存安
定性を大きくするため水不溶性の可塑剤が好ましいが、
改善されたラチチュードを得るために必要なものではな
い。バインダーが存在するとき、可塑剤はこのバインダ
ーと相容性であると同時に、エチレン性不飽和モノマー
および組成物のその他の成分とも相容性であるものが選
ばれる。たとえば、アクリル系バインダーについて可塑
剤はジブチルフタレートおよび芳香族酸のその他のエス
テル;ジイソオクチルアジペートのような脂肪族多酸の
エステル;グリコールの芳香族酸または脂肪族酸エステ
ル;ポリオキシアルキレングリコール;脂肪族ポリオー
ル;アルキルおよびアリールホスフェート;塩素化パラ
フィンなどである。
さ、およびその他の機械的特性を変えるために普通の方
法で存在させることができる。一般に、高湿度の保存安
定性を大きくするため水不溶性の可塑剤が好ましいが、
改善されたラチチュードを得るために必要なものではな
い。バインダーが存在するとき、可塑剤はこのバインダ
ーと相容性であると同時に、エチレン性不飽和モノマー
および組成物のその他の成分とも相容性であるものが選
ばれる。たとえば、アクリル系バインダーについて可塑
剤はジブチルフタレートおよび芳香族酸のその他のエス
テル;ジイソオクチルアジペートのような脂肪族多酸の
エステル;グリコールの芳香族酸または脂肪族酸エステ
ル;ポリオキシアルキレングリコール;脂肪族ポリオー
ル;アルキルおよびアリールホスフェート;塩素化パラ
フィンなどである。
【0029】エチレン性不飽和モノマーの多くは、特に
長期間または高められた温度で保存されるときに熱重合
を受ける。普通光重合性組成物の保存安定性を改良する
ために、通常の重合抑制剤を存在させる。Pazos氏の米
国特許第4,168,982号に述べられているジニトロ
ソ二量体類も有用なものである。モノマーは一般にその
製造者により添加された熱重合抑制剤を含んでいるか
ら、さらに抑制剤を添加することはしばしば不要であ
る。
長期間または高められた温度で保存されるときに熱重合
を受ける。普通光重合性組成物の保存安定性を改良する
ために、通常の重合抑制剤を存在させる。Pazos氏の米
国特許第4,168,982号に述べられているジニトロ
ソ二量体類も有用なものである。モノマーは一般にその
製造者により添加された熱重合抑制剤を含んでいるか
ら、さらに抑制剤を添加することはしばしば不要であ
る。
【0030】非イオン界面活性剤を塗布助剤として光重
合性組成物に添加することができる。代表的な塗布助剤
は、ポリオックスR WSRNのようなポリエチレンオキ
サイド、およびフルオラドR FC−430とフルオラド
R FC−431のようなフッ素化非イオン界面活性剤で
ある。
合性組成物に添加することができる。代表的な塗布助剤
は、ポリオックスR WSRNのようなポリエチレンオキ
サイド、およびフルオラドR FC−430とフルオラド
R FC−431のようなフッ素化非イオン界面活性剤で
ある。
【0031】米国特許第2,784,183号;同第3,
664,394号;および同第3,854,950号で開
示されたような光学的増白剤を、ハレーションによる歪
みを減少させるために添加することができる。紫外線吸
収材料も米国特許第3,854,950号で開示されてい
る。
664,394号;および同第3,854,950号で開
示されたような光学的増白剤を、ハレーションによる歪
みを減少させるために添加することができる。紫外線吸
収材料も米国特許第3,854,950号で開示されてい
る。
【0032】用途に応じて、色素、ピグメントおよび充
填材のようなその他の不活性な添加剤を用いることがで
きる。これらの添加剤は一般に光重合性層の露光を妨害
しないよう少量で存在させる。
填材のようなその他の不活性な添加剤を用いることがで
きる。これらの添加剤は一般に光重合性層の露光を妨害
しないよう少量で存在させる。
【0033】〔組成〕光開始剤系は活性放射線への露光
の際に、モノマーの重合を開始させるのに充分な量で存
在していなければならない。
の際に、モノマーの重合を開始させるのに充分な量で存
在していなければならない。
【0034】バインダーが存在する場合は、組成物が塗
布されるときフィルムを形成するのに充分な量で存在し
なければならない。もしバインダーの量が約25%以下
であるか、またはモノマーの量が約60%以上である
と、組成物はフィルムを形成するには粘度が不十分であ
る。
布されるときフィルムを形成するのに充分な量で存在し
なければならない。もしバインダーの量が約25%以下
であるか、またはモノマーの量が約60%以上である
と、組成物はフィルムを形成するには粘度が不十分であ
る。
【0035】光重合性組成物の組成は意図される用途に
関連するが、一般に成分の比率は組成物の全重量を基準
に以下のパーセント範囲内である:光開始剤系(増感
剤、HABI、および連鎖転移剤)約0.3〜約15
%;モノマー約80〜約99%;バインダー約0〜約9
0%;およびその他の成分約0〜約5%。組成物がドラ
イフィルムとして用いられる場合には、バインダーは少
なくとも約25%とすべきで、またモノマーは約60%
を超してはならない。
関連するが、一般に成分の比率は組成物の全重量を基準
に以下のパーセント範囲内である:光開始剤系(増感
剤、HABI、および連鎖転移剤)約0.3〜約15
%;モノマー約80〜約99%;バインダー約0〜約9
0%;およびその他の成分約0〜約5%。組成物がドラ
イフィルムとして用いられる場合には、バインダーは少
なくとも約25%とすべきで、またモノマーは約60%
を超してはならない。
【0036】存在する増感剤の分量は露光に用いられる
活性放射線の波長、増感剤の吸収スペクトル、および光
重合性組成物層の厚みなどに関係するであろう。Thomme
sとWebers両氏により記載されているように、J. Imag.
Sci., 29, 112 (1985) 参照、0.43の光学濃度がホト
レジストのようにウオッシュアウトで現像された効率的
な光重合系を生成する。増感剤の吸収極大は活性放射線
源の強度極大と一致するのが一般に好ましい。一般的
に、増感剤は組成物の約0.05〜約1.0%、好ましく
は約0.1〜約0.50%に含有される。
活性放射線の波長、増感剤の吸収スペクトル、および光
重合性組成物層の厚みなどに関係するであろう。Thomme
sとWebers両氏により記載されているように、J. Imag.
Sci., 29, 112 (1985) 参照、0.43の光学濃度がホト
レジストのようにウオッシュアウトで現像された効率的
な光重合系を生成する。増感剤の吸収極大は活性放射線
源の強度極大と一致するのが一般に好ましい。一般的
に、増感剤は組成物の約0.05〜約1.0%、好ましく
は約0.1〜約0.50%に含有される。
【0037】ホログラム製作に適した光重合性組成物
で、各成分の割合は一般に組成物の全重量を基準に以下
のパーセント範囲内である:バインダー25〜90%、
好ましく45〜75%;モノマー5〜60%、好ましく
15〜50%;可塑剤0〜25%、好ましく0〜15
%;光開始剤系0.1〜10%、好ましく1〜7%;お
よびその他成分0〜5%、一般的には0〜4%である。
約90%を越す高レベルでバインダーを添加すると、特
性は甚だしく失われ、得られるフィルムは屈折率変調の
値が低下する。同様に、使用されるモノマーの濃度は、
少量では実用的な屈折率変調をもつフィルムが作られな
いから、少なくとも約5%とされる。
で、各成分の割合は一般に組成物の全重量を基準に以下
のパーセント範囲内である:バインダー25〜90%、
好ましく45〜75%;モノマー5〜60%、好ましく
15〜50%;可塑剤0〜25%、好ましく0〜15
%;光開始剤系0.1〜10%、好ましく1〜7%;お
よびその他成分0〜5%、一般的には0〜4%である。
約90%を越す高レベルでバインダーを添加すると、特
性は甚だしく失われ、得られるフィルムは屈折率変調の
値が低下する。同様に、使用されるモノマーの濃度は、
少量では実用的な屈折率変調をもつフィルムが作られな
いから、少なくとも約5%とされる。
【0038】〔基板/塗布〕光重合性組成物は各種の基
板に塗布することができる。「基板」とは天然または合
成の任意の支持体を意味しており、好ましいものは柔軟
で硬質の形状を有するものである。たとえば、基板は金
属シートまたはホイル、有機合成樹脂のシートまたはフ
ィルム、セルロース紙、ファイバーボード、その他、ま
たはこれらの材料の2種あるいはそれ以上の複合体など
である。
板に塗布することができる。「基板」とは天然または合
成の任意の支持体を意味しており、好ましいものは柔軟
で硬質の形状を有するものである。たとえば、基板は金
属シートまたはホイル、有機合成樹脂のシートまたはフ
ィルム、セルロース紙、ファイバーボード、その他、ま
たはこれらの材料の2種あるいはそれ以上の複合体など
である。
【0039】一般に基板は意図されている用途により決
定される。たとえば、プリント回路を作るとき基板はフ
ァイバーボード上に銅を被覆した板とすることができ、
リソグラフ印刷版製作のとき基板は陽極酸化アルミニウ
ムとすることができる。特別な基板にはアルミナ吹き付
けアルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミナ吹き
付けポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、例えば、樹脂下引ポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールコ
ート紙、架橋化ポリエステルコート紙、ナイロン、ガラ
ス、セルロースアセテートフィルム、リソグラフ紙のよ
うな上質紙、その他、などである。ホログラム製作のた
めにはポリエチレンテレフタレートフィルムが好まし
い。
定される。たとえば、プリント回路を作るとき基板はフ
ァイバーボード上に銅を被覆した板とすることができ、
リソグラフ印刷版製作のとき基板は陽極酸化アルミニウ
ムとすることができる。特別な基板にはアルミナ吹き付
けアルミニウム、陽極酸化アルミニウム、アルミナ吹き
付けポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、例えば、樹脂下引ポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールコ
ート紙、架橋化ポリエステルコート紙、ナイロン、ガラ
ス、セルロースアセテートフィルム、リソグラフ紙のよ
うな上質紙、その他、などである。ホログラム製作のた
めにはポリエチレンテレフタレートフィルムが好まし
い。
【0040】〔露光〕増感剤の吸収帯に重なるスペクト
ル範囲の波長を与える、任意の慣用の活性放射線源を光
重合を活性化するのに使用することができる。放射線は
自然光でもまた人工光でも、単色光でもまた多色光で
も、コヒーレント光でも非コヒーレント光でも良く、ま
た高効率にするために光開始剤系の吸収に波長が近接す
べきである。
ル範囲の波長を与える、任意の慣用の活性放射線源を光
重合を活性化するのに使用することができる。放射線は
自然光でもまた人工光でも、単色光でもまた多色光で
も、コヒーレント光でも非コヒーレント光でも良く、ま
た高効率にするために光開始剤系の吸収に波長が近接す
べきである。
【0041】通常の光源にはケイ光燈、水銀、金属添加
アーク燈などが含まれる。コヒーレント光源はキセノ
ン、アルゴンイオン、およびイオン化ネオンレーザーな
どで、同じく、同調可能な色素レーザーと周波数倍増ネ
オジウム:YAGレーザーなどで、その放射光が増感剤
の可視吸収帯内に入るかまたは重複するようなものであ
る。
アーク燈などが含まれる。コヒーレント光源はキセノ
ン、アルゴンイオン、およびイオン化ネオンレーザーな
どで、同じく、同調可能な色素レーザーと周波数倍増ネ
オジウム:YAGレーザーなどで、その放射光が増感剤
の可視吸収帯内に入るかまたは重複するようなものであ
る。
【0042】ホログラフ用ホトポリマー系の露光にはコ
ヒーレント光源、すなわち、レーザーが必要とされる。
代表的にはイオンレーザーが使用され、これは必要な安
定性とコヒーレンス長さとをもち、しかも少数の一定波
長の線で作動する。ホログラムまたはホログラフ光学エ
レメント(すなわち、回折格子、鏡、レンズ、または光
学エレメントの組み合わせとして作用するホログラム)
は、再現のために用いられるのと同じ波長の活性放射線
によって記録することがしばしば望まれるから、同調可
能なレーザーは任意の所望波長または1種以上の選定波
長において、ホログラムを記録しかつホログラフ光学エ
レメントを製作する融通性を高めるものである。同調可
能レーザーの1つの種類の色素レーザーはポンプ源と色
素媒体の適切な選択により、紫外から赤外までのいずれ
の波長においても作動することができる。この色素レー
ザーの帯域幅は長いコヒーレンス長さを生じる空胴内エ
タロンを用いることによりせばめることができる。
ヒーレント光源、すなわち、レーザーが必要とされる。
代表的にはイオンレーザーが使用され、これは必要な安
定性とコヒーレンス長さとをもち、しかも少数の一定波
長の線で作動する。ホログラムまたはホログラフ光学エ
レメント(すなわち、回折格子、鏡、レンズ、または光
学エレメントの組み合わせとして作用するホログラム)
は、再現のために用いられるのと同じ波長の活性放射線
によって記録することがしばしば望まれるから、同調可
能なレーザーは任意の所望波長または1種以上の選定波
長において、ホログラムを記録しかつホログラフ光学エ
レメントを製作する融通性を高めるものである。同調可
能レーザーの1つの種類の色素レーザーはポンプ源と色
素媒体の適切な選択により、紫外から赤外までのいずれ
の波長においても作動することができる。この色素レー
ザーの帯域幅は長いコヒーレンス長さを生じる空胴内エ
タロンを用いることによりせばめることができる。
【0043】本発明の組成物からホログラムの製作に際
し、ホログラムは活性放射線の第2の全面露光により固
定される。ホログラムが反射ホログラムであり、かつバ
インダーがポリ(ビニルブチラール)、ポリ(ビニルア
セテート)、あるいはビニルアセテートと3〜25重量
%のフッ素を含有するテトラフルオロエチレンおよび/
またはヘキサフルオロプロピレンとのコポリマーである
場合、ホログラムの屈折率変調は全面露光後に約0.5
〜3時間100〜150℃に加熱することにより強化す
ることができる。
し、ホログラムは活性放射線の第2の全面露光により固
定される。ホログラムが反射ホログラムであり、かつバ
インダーがポリ(ビニルブチラール)、ポリ(ビニルア
セテート)、あるいはビニルアセテートと3〜25重量
%のフッ素を含有するテトラフルオロエチレンおよび/
またはヘキサフルオロプロピレンとのコポリマーである
場合、ホログラムの屈折率変調は全面露光後に約0.5
〜3時間100〜150℃に加熱することにより強化す
ることができる。
【0044】〔ホログラフ記録システム〕一般的な原理
は多数の文献、たとえばE. N. LeithとJ. Upatnieks両
氏によりScientific American, 212 (6) 24〜35 (June,
1965) 中で述べられている。ホログラフィの有用な論
説はR. A. Meyers氏編のEncyclopedia of Physical Sci
enceand Technology, アカデミック出版社、1987
年、第6巻、第507〜519頁の、C. C. Guest氏に
よる“Holography”に与えられている。
は多数の文献、たとえばE. N. LeithとJ. Upatnieks両
氏によりScientific American, 212 (6) 24〜35 (June,
1965) 中で述べられている。ホログラフィの有用な論
説はR. A. Meyers氏編のEncyclopedia of Physical Sci
enceand Technology, アカデミック出版社、1987
年、第6巻、第507〜519頁の、C. C. Guest氏に
よる“Holography”に与えられている。
【0045】像形成される物体はコヒーレント光により
照射され、そして感光性の記録媒体はこの物体から反射
される光を受けるように配置される。この反射された光
のビームは物体ビームと呼ばれている。これと同時に、
コヒーレント光の一部は物体をさけて記録媒体に直接当
てる。このビームは参照ビームと呼ばれている。記録媒
体上に当てられるこの参照ビームと物体ビームとの相互
作用から生ずる干渉パターンは記録媒体中で記録され
る。
照射され、そして感光性の記録媒体はこの物体から反射
される光を受けるように配置される。この反射された光
のビームは物体ビームと呼ばれている。これと同時に、
コヒーレント光の一部は物体をさけて記録媒体に直接当
てる。このビームは参照ビームと呼ばれている。記録媒
体上に当てられるこの参照ビームと物体ビームとの相互
作用から生ずる干渉パターンは記録媒体中で記録され
る。
【0046】参照と物体の両ビームを記録媒体の同じ側
から入射させて形成したホログラムは透過ホログラムと
呼ばれている。透過ホログラムはLeithとUpatnieks両氏
の米国特許第3,506,327号;同第3,838,90
3号および同第3,894,787号などで開示されてい
るような、従来からよく知られた方法によって作ること
もできる。
から入射させて形成したホログラムは透過ホログラムと
呼ばれている。透過ホログラムはLeithとUpatnieks両氏
の米国特許第3,506,327号;同第3,838,90
3号および同第3,894,787号などで開示されてい
るような、従来からよく知られた方法によって作ること
もできる。
【0047】参照と物体の両ビームを記録媒体の反対側
から入射させ、両者がほぼ逆の方向に進行するようにし
て形成したホログラムは反射ホログラムと呼ばれてい
る。反射ホログラムはコヒーレント放射線ビームが記録
媒体を貫通して、その後方にある物体上に投射されると
いう軸上法により作ることもできる。この場合に、反射
された物体ビームは後戻りして記録媒体の平面中で投射
されているビームと相互に作用する。
から入射させ、両者がほぼ逆の方向に進行するようにし
て形成したホログラムは反射ホログラムと呼ばれてい
る。反射ホログラムはコヒーレント放射線ビームが記録
媒体を貫通して、その後方にある物体上に投射されると
いう軸上法により作ることもできる。この場合に、反射
された物体ビームは後戻りして記録媒体の平面中で投射
されているビームと相互に作用する。
【0048】反射ホログラムはまた参照ビームを記録媒
体の一方の側に投射し、そして物体ビームは媒体の反対
の側上に投射するという軸外法によっても作ることがで
きる。この場合に、コヒーレント放射線のもとのビーム
は2つの部分に分割し、1つは媒体上に投射しそして他
の一方は媒体後方の物体上に投射するように配置され
る。軸外法により作られる反射ホログラムはHartman氏
の米国特許第3,532,406号中に開示されている。
体の一方の側に投射し、そして物体ビームは媒体の反対
の側上に投射するという軸外法によっても作ることがで
きる。この場合に、コヒーレント放射線のもとのビーム
は2つの部分に分割し、1つは媒体上に投射しそして他
の一方は媒体後方の物体上に投射するように配置され
る。軸外法により作られる反射ホログラムはHartman氏
の米国特許第3,532,406号中に開示されている。
【0049】厚いホログラム回折格子および鏡について
の理論は、一般にH. Kogelnik氏、Bell Syst. Tech.
J., 48, 2909〜2947 (1969) により展開された“結合波
理論”(Coupled wave theory)として知られている。
この理論によれば、ホログラフ鏡はその屈折率変調によ
り特性づけることができる。この理論を用いて鏡の屈折
率変調はその反射効率、すなわち、反射された入射光の
パーセント;厚み;および角度と試験放射光の波長から
計算することができる。特定の記録材料についての屈折
率変調を決定するには、その材料でホログラム鏡を形成
させ、そして厚みとホログラムの最大効率とを測定す
る。屈折率変調は厚み、角度、および波長に無関係であ
るから、ホログラフ記録用材料の比較に用いるために好
都合な特性値である。
の理論は、一般にH. Kogelnik氏、Bell Syst. Tech.
J., 48, 2909〜2947 (1969) により展開された“結合波
理論”(Coupled wave theory)として知られている。
この理論によれば、ホログラフ鏡はその屈折率変調によ
り特性づけることができる。この理論を用いて鏡の屈折
率変調はその反射効率、すなわち、反射された入射光の
パーセント;厚み;および角度と試験放射光の波長から
計算することができる。特定の記録材料についての屈折
率変調を決定するには、その材料でホログラム鏡を形成
させ、そして厚みとホログラムの最大効率とを測定す
る。屈折率変調は厚み、角度、および波長に無関係であ
るから、ホログラフ記録用材料の比較に用いるために好
都合な特性値である。
【0050】〔産業上の利用性〕本発明は光重合性組成
物は各種の可視光源によって露光をすることのできる良
好な可視光増感を示す。広い増感の範囲はレジスト画像
またはその他のレリーフ像を作るよう、現像によりさら
に処理できるポリマー像を形成することを可能にする。
これらの組成物はオフセットおよび活版印刷のための印
刷板、工業用製図フィルム、同じく印刷回路作成用また
は化学ミリングもしくはハンダマスクの際の、液体状ま
たは乾式フィルムの形のホトレジストに有用である。本
発明のある種の組成物は、可視光レーザーに対する感光
性を必要とするホログラムの作成に特に有用である。こ
れらのホログラムはまたディスプレイ、ホログラフ的光
学エレメント、ホログラフノッチフィルター、などにも
用いることができる。本発明組成物のその他の特定の用
途と、同じくこれから作られるホログラムの用途は当業
者に明らかなものであろう。
物は各種の可視光源によって露光をすることのできる良
好な可視光増感を示す。広い増感の範囲はレジスト画像
またはその他のレリーフ像を作るよう、現像によりさら
に処理できるポリマー像を形成することを可能にする。
これらの組成物はオフセットおよび活版印刷のための印
刷板、工業用製図フィルム、同じく印刷回路作成用また
は化学ミリングもしくはハンダマスクの際の、液体状ま
たは乾式フィルムの形のホトレジストに有用である。本
発明のある種の組成物は、可視光レーザーに対する感光
性を必要とするホログラムの作成に特に有用である。こ
れらのホログラムはまたディスプレイ、ホログラフ的光
学エレメント、ホログラフノッチフィルター、などにも
用いることができる。本発明組成物のその他の特定の用
途と、同じくこれから作られるホログラムの用途は当業
者に明らかなものであろう。
【0051】〔合成〕各増感剤は相当する3−メチル−
5,5−ジアルキル−2−シクロヘキセン−1−オンと
相当するアルデヒドとの塩基触媒縮合により容易に合成
される。これらの合成に際し用いる好ましいシクロヘキ
センはイソホロンである。増感剤S−1の合成はG. Kab
as氏、 Tetrahedron, 22, 1213〜1218 (1966) とR. Lemk
e氏、Chem. Ber., 103, 1168〜1173 (1970) 中で示され
ている。
5,5−ジアルキル−2−シクロヘキセン−1−オンと
相当するアルデヒドとの塩基触媒縮合により容易に合成
される。これらの合成に際し用いる好ましいシクロヘキ
センはイソホロンである。増感剤S−1の合成はG. Kab
as氏、 Tetrahedron, 22, 1213〜1218 (1966) とR. Lemk
e氏、Chem. Ber., 103, 1168〜1173 (1970) 中で示され
ている。
【0052】
【化9】
【0053】本発明の特徴は以下の各実施例を参照する
ことにより認めることができ、これは例示のためのもの
で本発明を限定するものではない。
ことにより認めることができ、これは例示のためのもの
で本発明を限定するものではない。
【0054】
〔略称〕 o−Cl−HABI ビイミダゾール,2,2′−ビス〔o−クロロフェニ
ル〕−4,4′,5,5′−テトラフェニル−;CAS 1
707−68−2 FC−430 フルオラドR FC−430;フルオロ脂肪族系ポリマー
エステル;CAS−11114−17−3;3M社製 フィッシャーアルデヒド アセトアルデヒド(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリ
メチル−2H−インドール−2−イリデン)− 9−JA 9−ジユロリジンカルボキシアルデヒド;9−カルボキ
シアルデヒド,2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H
−ベンゾ〔i,j〕キノリジン;CAS 33985−7
1−6 MMT 4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオ
ール;CAS 24854−43−1
ル〕−4,4′,5,5′−テトラフェニル−;CAS 1
707−68−2 FC−430 フルオラドR FC−430;フルオロ脂肪族系ポリマー
エステル;CAS−11114−17−3;3M社製 フィッシャーアルデヒド アセトアルデヒド(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリ
メチル−2H−インドール−2−イリデン)− 9−JA 9−ジユロリジンカルボキシアルデヒド;9−カルボキ
シアルデヒド,2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H
−ベンゾ〔i,j〕キノリジン;CAS 33985−7
1−6 MMT 4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオ
ール;CAS 24854−43−1
【0055】NVC N−ビニルカルバゾール;9−ビニルカルバゾール;C
AS 1484−13−5 フォトマーR 4039 フェノールエトキシレートモノアクリレート;CAS
56641−05−5;ヘンケルプロセスケミカル社製 ザルトマー349 エトキシレートビスフェノールAジアクリレート;CA
S 24447−78−7;ザルトマー社製 増感剤S−3 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔3−(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−
2H−インドール−2−イリデン)プロピリデン〕− 増感剤S−4 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔3−(3−エチル−2(3H)−ベンズオキサゾリ
デン)−プロピリデン〕−
AS 1484−13−5 フォトマーR 4039 フェノールエトキシレートモノアクリレート;CAS
56641−05−5;ヘンケルプロセスケミカル社製 ザルトマー349 エトキシレートビスフェノールAジアクリレート;CA
S 24447−78−7;ザルトマー社製 増感剤S−3 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔3−(1,3−ジヒドロ−1,3,3−トリメチル−
2H−インドール−2−イリデン)プロピリデン〕− 増感剤S−4 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔3−(3−エチル−2(3H)−ベンズオキサゾリ
デン)−プロピリデン〕−
【0056】増感剤S−5 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔3−(3−エチル−2(3H)−ベンゾチアゾリデ
ン)−プロピリデン〕− 増感剤S−6 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベ
ンゾ〔i,j〕−キノリジン−9−イル)エテニル〕− TFE/VAc ポリ(テトラフルオロエチレン/ビニルアセテート)コ
ポリマー:(23:77重量%;固有粘度1.52dl/g
THF中) バイナックR B−100 ポリ(ビニルアセテート);M.W. 350,000;CA
S 9003−20−7;エアープロダクツ社製
−〔3−(3−エチル−2(3H)−ベンゾチアゾリデ
ン)−プロピリデン〕− 増感剤S−6 2−シクロヘキセン−1−オン,5,5−ジメチル−3
−〔2−(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベ
ンゾ〔i,j〕−キノリジン−9−イル)エテニル〕− TFE/VAc ポリ(テトラフルオロエチレン/ビニルアセテート)コ
ポリマー:(23:77重量%;固有粘度1.52dl/g
THF中) バイナックR B−100 ポリ(ビニルアセテート);M.W. 350,000;CA
S 9003−20−7;エアープロダクツ社製
【0057】〔一般的方法〕市場で入手できる各成分は
すべてさらに精製することなしに、供給者から受け取っ
たままで使用した。コーティング液は溶剤(全溶液の8
0〜85重量%)と非揮発性のコーティング成分(15
〜20%)とをうす暗い光の下でかっ色びん中に添加
し、各成分が完全に溶解するまで機械式撹拌機で混合す
ることにより調製した。溶剤はジクロロメタン(全溶剤
の90〜95重量%)、2−ブタノン(0〜5%)、お
よびメタノール(5%)の混合物である。
すべてさらに精製することなしに、供給者から受け取っ
たままで使用した。コーティング液は溶剤(全溶液の8
0〜85重量%)と非揮発性のコーティング成分(15
〜20%)とをうす暗い光の下でかっ色びん中に添加
し、各成分が完全に溶解するまで機械式撹拌機で混合す
ることにより調製した。溶剤はジクロロメタン(全溶剤
の90〜95重量%)、2−ブタノン(0〜5%)、お
よびメタノール(5%)の混合物である。
【0058】溶液は厚み50μmのポリエチレンテレフ
タレートの透明なフィルム支持体上に、6ミル(150
μm)または8ミル(200μm)のドクターナイフ、
50〜70℃にセットした12フィート(3.7m)の
乾燥機、およびラミネート部を備えた、タルボイ(Talb
oy)ウエブコーターを使用し8フィート/分(4cm/
秒)の速度でコーティングした。厚み25μmのポリエ
チレンテレフタレートまたは25μmのポリプロピレン
のカバーシートを、乾燥機から出て来た塗膜にラミネー
トした。コーティングの乾燥時の厚さは8〜27μmの
範囲である。コートされた試料は使用するまで室温で黒
色ポリエチレンの袋中に保存した。
タレートの透明なフィルム支持体上に、6ミル(150
μm)または8ミル(200μm)のドクターナイフ、
50〜70℃にセットした12フィート(3.7m)の
乾燥機、およびラミネート部を備えた、タルボイ(Talb
oy)ウエブコーターを使用し8フィート/分(4cm/
秒)の速度でコーティングした。厚み25μmのポリエ
チレンテレフタレートまたは25μmのポリプロピレン
のカバーシートを、乾燥機から出て来た塗膜にラミネー
トした。コーティングの乾燥時の厚さは8〜27μmの
範囲である。コートされた試料は使用するまで室温で黒
色ポリエチレンの袋中に保存した。
【0059】フィルム支持体とカバーシートとの両者を
もつ塗布済みのフィルムをそのまま10×13cmの細片
にカットした。カバーシートを取り除き、フィルムはつ
いで透明なガラス板上に軟かい粘着性コーティングをラ
ミネートすることによりはり付けた。フィルム支持体は
露光と処理操作の間そのままにしておいた。
もつ塗布済みのフィルムをそのまま10×13cmの細片
にカットした。カバーシートを取り除き、フィルムはつ
いで透明なガラス板上に軟かい粘着性コーティングをラ
ミネートすることによりはり付けた。フィルム支持体は
露光と処理操作の間そのままにしておいた。
【0060】ガラス板上にはり付けたコーティング試料
は一連のホログラフ鏡を記録し、そして露光と波長の関
数としてのホログラム反射効率を測定することにより評
価をした。ホログラフ鏡は、まず透明なガラスのカバー
プレートと表面アルミ化したガラス鏡との間に塗膜試料
板をはさみ、その間のうすいキシレン層とともにしっか
りとはさみ付けることにより形成させる。このうすいキ
シレン層はフィルムに対するガラスと鏡との光学的な結
合をさせるものである。ついでこの試料板は、フィルム
面に対し直角に配置しかつガラスカバープレート、キシ
レン層、フィルム基板、塗膜、ガラス試料板そしてキシ
レン層の順序で貫通し、そして鏡の上で反射して戻って
くる488nmのアルゴンイオンレーザーの平行光ビーム
により露光した。レーザービームは2.0cmの直径と1
0mW/cm2の強度とを有している。一連の16個のホロ
グラフ鏡が試料板上の重なり合わぬ位置にそれぞれ離れ
て記録され、レーザー露光の時間はレーザービーム中に
配置したコンピューター制御シャッターを用いて段階的
に変えられた。
は一連のホログラフ鏡を記録し、そして露光と波長の関
数としてのホログラム反射効率を測定することにより評
価をした。ホログラフ鏡は、まず透明なガラスのカバー
プレートと表面アルミ化したガラス鏡との間に塗膜試料
板をはさみ、その間のうすいキシレン層とともにしっか
りとはさみ付けることにより形成させる。このうすいキ
シレン層はフィルムに対するガラスと鏡との光学的な結
合をさせるものである。ついでこの試料板は、フィルム
面に対し直角に配置しかつガラスカバープレート、キシ
レン層、フィルム基板、塗膜、ガラス試料板そしてキシ
レン層の順序で貫通し、そして鏡の上で反射して戻って
くる488nmのアルゴンイオンレーザーの平行光ビーム
により露光した。レーザービームは2.0cmの直径と1
0mW/cm2の強度とを有している。一連の16個のホロ
グラフ鏡が試料板上の重なり合わぬ位置にそれぞれ離れ
て記録され、レーザー露光の時間はレーザービーム中に
配置したコンピューター制御シャッターを用いて段階的
に変えられた。
【0061】レーザー露光シリーズの完了後は、ガラス
のカバープレート、アルミニウム鏡、およびキシレン層
をとり除き、そして塗膜はドウシット(Douthitt)DC
OP−X露光ユニット(ドウシット社製)中に取付け
た、タイマー−シュトラーラー(Theimer-Strahler)♯
5027水銀アークホトポリマー燈からの紫外線と可視
光線に対して全面露光した。塗膜はついで強制空気対流
オーブン中100〜120℃で30〜60分間試料板を
加熱することにより熱処理した。
のカバープレート、アルミニウム鏡、およびキシレン層
をとり除き、そして塗膜はドウシット(Douthitt)DC
OP−X露光ユニット(ドウシット社製)中に取付け
た、タイマー−シュトラーラー(Theimer-Strahler)♯
5027水銀アークホトポリマー燈からの紫外線と可視
光線に対して全面露光した。塗膜はついで強制空気対流
オーブン中100〜120℃で30〜60分間試料板を
加熱することにより熱処理した。
【0062】次に各ホログラフ鏡の透過スペクトルを標
準的なダブルビーム走査分光光度計(パーキンエルマー
社、ラムダ9型)を使用し、試料板面に垂直に配置した
試料ビームで記録した。各ホログラフ鏡の最大反射効率
と反射波長ピークとをその透過スペクトルから測定し
た。反射波長ピークにおける反射効率対全レーザー露光
のグラフがホトスピードを決定するため用いられ、これ
は最大のホログラフ反射効率を得るのに必要とされる最
小のレーザー露光量とここで定義される。屈折率変調は
周知の結合波理論(H. Kogelnik, Bell Syst. Tech.
J., 48, 2909〜2947, 1969)を用いてホログラム反射効
率、反射波長、および塗膜厚みから計算される。
準的なダブルビーム走査分光光度計(パーキンエルマー
社、ラムダ9型)を使用し、試料板面に垂直に配置した
試料ビームで記録した。各ホログラフ鏡の最大反射効率
と反射波長ピークとをその透過スペクトルから測定し
た。反射波長ピークにおける反射効率対全レーザー露光
のグラフがホトスピードを決定するため用いられ、これ
は最大のホログラフ反射効率を得るのに必要とされる最
小のレーザー露光量とここで定義される。屈折率変調は
周知の結合波理論(H. Kogelnik, Bell Syst. Tech.
J., 48, 2909〜2947, 1969)を用いてホログラム反射効
率、反射波長、および塗膜厚みから計算される。
【0063】S−3、S−4、S−5、およびS−6の
各増感剤の合成は、本発明増感剤の調製を示す実施例1
〜4中で述べられている。その他の増感剤は類似の方法
により調製することができる。
各増感剤の合成は、本発明増感剤の調製を示す実施例1
〜4中で述べられている。その他の増感剤は類似の方法
により調製することができる。
【0064】〔実施例1〕増感剤S−3 :エチルアルコール60ml中のイソホロン
10.4g(75.4mmol)と、H. Fritz, Chem. Ber.,
92, 1809〜1817 (1959)の方法によりN,N−ジメチル
ホルムアミド中でPOCl3と2−メチレン−1,3,3
−トリメチルインドリンとから調製したフィッシャーア
ルデヒド7.5g(37.3mmol)との溶液に、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液3.75g(46.9mmol)を添
加した。得られた反応混合物を37時間還流下に加熱し
た。反応混合物を300mlの水中に注加し、1.0Mの
塩酸で中和し、そして100mlのエーテルによって抽出
を3回行った。分離したエーテル層を合体して飽和食塩
水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そ
して蒸発させて15.1gの粗生成物を得た。
10.4g(75.4mmol)と、H. Fritz, Chem. Ber.,
92, 1809〜1817 (1959)の方法によりN,N−ジメチル
ホルムアミド中でPOCl3と2−メチレン−1,3,3
−トリメチルインドリンとから調製したフィッシャーア
ルデヒド7.5g(37.3mmol)との溶液に、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液3.75g(46.9mmol)を添
加した。得られた反応混合物を37時間還流下に加熱し
た。反応混合物を300mlの水中に注加し、1.0Mの
塩酸で中和し、そして100mlのエーテルによって抽出
を3回行った。分離したエーテル層を合体して飽和食塩
水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そ
して蒸発させて15.1gの粗生成物を得た。
【0065】この粗生成物はL. M. Harwood, Aldrichim
ica Acta, 18, 25 (1985)の方法に従って、シリカゲル
のカラムを通じヘキサン中エチルアセテートの勾配によ
ってクロマトグラフィー処理した。40〜52%エチル
アセテートの流出分を集め、そしてW. C. Stille, J. O
rg. Chem., 43, 2923 (1978)の方法を用い、クロロホ
ルム90%とエチルアセテート10%とを流出液として
使用して再クロマトグラフィー処理した。これにより
0.40gの増感剤S−3が得られ、総収量3%、m.p.
68〜72℃(CH2Cl2中のλmax=442nm、ε=
43,000)であった。
ica Acta, 18, 25 (1985)の方法に従って、シリカゲル
のカラムを通じヘキサン中エチルアセテートの勾配によ
ってクロマトグラフィー処理した。40〜52%エチル
アセテートの流出分を集め、そしてW. C. Stille, J. O
rg. Chem., 43, 2923 (1978)の方法を用い、クロロホ
ルム90%とエチルアセテート10%とを流出液として
使用して再クロマトグラフィー処理した。これにより
0.40gの増感剤S−3が得られ、総収量3%、m.p.
68〜72℃(CH2Cl2中のλmax=442nm、ε=
43,000)であった。
【0066】〔実施例2〕化合物I :注意して水分を除きながらN,N−ジメチル
ホルムアミド800mlを0〜5℃に冷却し、これにPO
Cl3 65g(0.425mol)を15分間添加した。得
られた溶液に3−エチル−2−メチルベンズオキサゾリ
ウムアイオダイド100g(0.346mol)を加えた。
この反応混合物を5〜15℃の間で撹拌し、ピリジン6
5g(0.821mol)を45分かけて添加した。
ホルムアミド800mlを0〜5℃に冷却し、これにPO
Cl3 65g(0.425mol)を15分間添加した。得
られた溶液に3−エチル−2−メチルベンズオキサゾリ
ウムアイオダイド100g(0.346mol)を加えた。
この反応混合物を5〜15℃の間で撹拌し、ピリジン6
5g(0.821mol)を45分かけて添加した。
【0067】反応混合物はついで室温にまで温め、水8
0mlを15分かけて徐々に加えることにより沈静化しこ
の間反応温度を約35℃に冷却しながら保持した。反応
混合物を30分間撹拌し、そして820mlの水に溶解し
たヨウ化カリウム540g(3.25mol)を30分かけ
て添加して生成物をヨウ化物塩として沈殿させた。この
とき反応温度は40℃に上昇した。得られるスラリーを
氷浴中で冷却し生成物を濾過して採取した。生成物を氷
水、冷却したメタノール、そしてエーテルで順次洗い、
真空中55℃で乾燥して107.3gの次式の化合物I
を得た(収量90%);m.p. 275〜278℃。
0mlを15分かけて徐々に加えることにより沈静化しこ
の間反応温度を約35℃に冷却しながら保持した。反応
混合物を30分間撹拌し、そして820mlの水に溶解し
たヨウ化カリウム540g(3.25mol)を30分かけ
て添加して生成物をヨウ化物塩として沈殿させた。この
とき反応温度は40℃に上昇した。得られるスラリーを
氷浴中で冷却し生成物を濾過して採取した。生成物を氷
水、冷却したメタノール、そしてエーテルで順次洗い、
真空中55℃で乾燥して107.3gの次式の化合物I
を得た(収量90%);m.p. 275〜278℃。
【0068】
【化10】
【0069】増感剤S−4:イソホロン2.2g(15.
8mmol)と化合物Iの5.0g(14.5mmol)との混合
物に、注意して水分を除きながらテトラヒドロフラン中
の1.0Mカリウムt−ブトオキサイド20ml(20.0
mmol)を添加した。得られた反応混合物はついで室温で
90分間撹拌した。反応混合物はつぎに水200mlとジ
クロロメタン50mlの撹拌された混合物に注加し、1.
0Mの塩酸により中和した。ジクロロメタン層を分離
し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、そして蒸発させて粗生成物4.5gを得
た。
8mmol)と化合物Iの5.0g(14.5mmol)との混合
物に、注意して水分を除きながらテトラヒドロフラン中
の1.0Mカリウムt−ブトオキサイド20ml(20.0
mmol)を添加した。得られた反応混合物はついで室温で
90分間撹拌した。反応混合物はつぎに水200mlとジ
クロロメタン50mlの撹拌された混合物に注加し、1.
0Mの塩酸により中和した。ジクロロメタン層を分離
し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過し、そして蒸発させて粗生成物4.5gを得
た。
【0070】全粗生成物は前記のHarwood氏の方法に従
って、シリカゲルのカラムを通じヘキサン中エチルアセ
テートの勾配によってクロマトグラフィー処理した。エ
チルアセテート含有量68%の流出フラクションを蒸発
させ、0.6gの粗製増感剤S−4を得た。粗製増感剤
S−4はエチルアセテート20%とクロロホルム80%
を流出液として使用し、前記のStille氏の方法により再
クロマトグラフィー処理した。これにより0.28gの
増感剤S−4が得られ、総収量6%、m.p. 140〜1
43℃(CH2Cl2中のλmax=443nm、ε=49,0
00)であった。
って、シリカゲルのカラムを通じヘキサン中エチルアセ
テートの勾配によってクロマトグラフィー処理した。エ
チルアセテート含有量68%の流出フラクションを蒸発
させ、0.6gの粗製増感剤S−4を得た。粗製増感剤
S−4はエチルアセテート20%とクロロホルム80%
を流出液として使用し、前記のStille氏の方法により再
クロマトグラフィー処理した。これにより0.28gの
増感剤S−4が得られ、総収量6%、m.p. 140〜1
43℃(CH2Cl2中のλmax=443nm、ε=49,0
00)であった。
【0071】〔実施例3〕化合物II :以下の式の化合物II、m.p. 282〜283
℃は、化合物Iの調製の際のようにして、N,N−ジメ
チルホルムアミド中のPOCl3と3−エチル−2−メ
チルベンゾチアゾリウムp−トルエンスルホネートとか
ら、収量89%で調製された。
℃は、化合物Iの調製の際のようにして、N,N−ジメ
チルホルムアミド中のPOCl3と3−エチル−2−メ
チルベンゾチアゾリウムp−トルエンスルホネートとか
ら、収量89%で調製された。
【0072】
【化11】
【0073】増感剤S−5:無水メタノール42ml中の
イソホロン3.5g(25.4mmol)と化合物II 8.3g
(23.1mmol)の溶液に、注意して水分を除きながら
メタノール性ナトリウムメトオキサイド25%溶液6.
2g(28.8mol)を添加した。得られた反応混合物は
ついで還流下に23時間加熱した。反応混合物を0.2
5Mの塩酸400ml中に溶解し、木炭で処理し、そして
セライトを通じて濾過した。良好な撹拌を維持しなが
ら、濾液は水酸化ナトリウムの1.0M水性液で中和し
細かなスラリー状の粗生成物を沈殿させた。固体を濾過
により集め、水で洗い、そして一晩風乾して4.7gの
粗生成物を得た。
イソホロン3.5g(25.4mmol)と化合物II 8.3g
(23.1mmol)の溶液に、注意して水分を除きながら
メタノール性ナトリウムメトオキサイド25%溶液6.
2g(28.8mol)を添加した。得られた反応混合物は
ついで還流下に23時間加熱した。反応混合物を0.2
5Mの塩酸400ml中に溶解し、木炭で処理し、そして
セライトを通じて濾過した。良好な撹拌を維持しなが
ら、濾液は水酸化ナトリウムの1.0M水性液で中和し
細かなスラリー状の粗生成物を沈殿させた。固体を濾過
により集め、水で洗い、そして一晩風乾して4.7gの
粗生成物を得た。
【0074】この粗生成物は前記のHarwoodの方法に従
って、シリカゲルのカラムを通じヘキサン中エチルアセ
テートの勾配の流出によりクロマトグラフィー処理し
た。80〜90%エチルアセテートを有するフラクショ
ンに増感剤S−5が含まれている。これらを合体し、溶
剤を蒸発し、0.7gの増感剤S−5が得られ、全体の
収量11%、m.p. 86〜89℃(CH2Cl2中のλmax
=464nm、ε=42,000)であった。
って、シリカゲルのカラムを通じヘキサン中エチルアセ
テートの勾配の流出によりクロマトグラフィー処理し
た。80〜90%エチルアセテートを有するフラクショ
ンに増感剤S−5が含まれている。これらを合体し、溶
剤を蒸発し、0.7gの増感剤S−5が得られ、全体の
収量11%、m.p. 86〜89℃(CH2Cl2中のλmax
=464nm、ε=42,000)であった。
【0075】〔実施例4〕増感剤S−6 :エチルアルコール50ml中のイソホロン
4.5g(29.7mmol)と、Monroe氏の米国特許第4,9
87,230号中で述べられているようにして、N,N−
ジメチルホルムアミド中でオキシ塩化リンによるジユロ
リジンのホルミル化により調製した9−JA 6.0g
(32.6mmol)との溶液に、水酸化ナトリウムの50
%水溶液3.0g(37.5mmol)を添加した。得られた
反応混合物を還流下で6時間加熱した。反応混合物はつ
いで室温にまでゆっくりと一晩で冷却した。生成した沈
殿を濾過により集め、冷却したエルチアルコールで軽く
洗い、そして真空中55℃で乾燥して4.6gの粗生成
物、m.p. 147〜150℃を得た。粗生成物の3.0g
をトルエン40mlとヘキサン80mlの混合物から再結晶
し、黄金色結晶状の増感剤S−6 1.9gを得た、m.p.
151〜153℃(CH2Cl2中のλmax=433nm、
ε=35,000)であった。
4.5g(29.7mmol)と、Monroe氏の米国特許第4,9
87,230号中で述べられているようにして、N,N−
ジメチルホルムアミド中でオキシ塩化リンによるジユロ
リジンのホルミル化により調製した9−JA 6.0g
(32.6mmol)との溶液に、水酸化ナトリウムの50
%水溶液3.0g(37.5mmol)を添加した。得られた
反応混合物を還流下で6時間加熱した。反応混合物はつ
いで室温にまでゆっくりと一晩で冷却した。生成した沈
殿を濾過により集め、冷却したエルチアルコールで軽く
洗い、そして真空中55℃で乾燥して4.6gの粗生成
物、m.p. 147〜150℃を得た。粗生成物の3.0g
をトルエン40mlとヘキサン80mlの混合物から再結晶
し、黄金色結晶状の増感剤S−6 1.9gを得た、m.p.
151〜153℃(CH2Cl2中のλmax=433nm、
ε=35,000)であった。
【0076】〔実施例5〜8〕これら各実施例は光重合
性組成物中の増感剤としてのS−3〜S−6各増感剤の
有用性を示すものである。TFE/VAcバインダーは
Trout氏の米国特許第4,963,471号中で述べられ
たようにして調製した。
性組成物中の増感剤としてのS−3〜S−6各増感剤の
有用性を示すものである。TFE/VAcバインダーは
Trout氏の米国特許第4,963,471号中で述べられ
たようにして調製した。
【0077】塗布用溶液はTFE/VAc 4.88g;
フォトマーR 4039 1.65g;NVC 0.450
g;ザルトマー349 0.225g;MMT 0.075
g;o−ClHABI 0.188g;表1中に示した色
素増感剤;ジクロロメタン38.3g;メタノール2.1
3g;および2−ブタノン2.13gの構成のものを調
製した。この液を6ミル(150μm)のドクターナイ
フにより塗布し、乾燥し、そして一連の反射ホログラム
を記録するため488nmにおいて像形成させた。塗膜の
乾燥厚みは8〜10μmの範囲である。ホログラムは紫
外光と可視光とに露光し、ついで120℃で60分間加
熱し、そして一般的方法で述べたようにして反射効率、
屈折率変調およびホトスピードを解析した。結果は表1
中に示してある。
フォトマーR 4039 1.65g;NVC 0.450
g;ザルトマー349 0.225g;MMT 0.075
g;o−ClHABI 0.188g;表1中に示した色
素増感剤;ジクロロメタン38.3g;メタノール2.1
3g;および2−ブタノン2.13gの構成のものを調
製した。この液を6ミル(150μm)のドクターナイ
フにより塗布し、乾燥し、そして一連の反射ホログラム
を記録するため488nmにおいて像形成させた。塗膜の
乾燥厚みは8〜10μmの範囲である。ホログラムは紫
外光と可視光とに露光し、ついで120℃で60分間加
熱し、そして一般的方法で述べたようにして反射効率、
屈折率変調およびホトスピードを解析した。結果は表1
中に示してある。
【0078】〔実施例9〕この実施例は光重合性組成物
中の増感剤としてのS−6増感剤の有用性を示すもので
ある。
中の増感剤としてのS−6増感剤の有用性を示すもので
ある。
【0079】塗布溶液はバイナックR B−100 26.
4g;フォトマーR 4039 6.82g;NVC 3.1
4g;ザルトマー349 1.20g;MMT 0.852
g;;o−ClHABI 1.48g;FC−430 0.
08g;増感剤S−6 0.12g;ジクロロメタン15
2g;およびメタノール8.0gの構成のものを調製し
た。この溶液を8ミル(200μm)のドクターナイフ
により塗布し、乾燥し、そして一連の反射ホログラムを
記録するため488nmにおいて像形成させた。塗膜の乾
燥厚みは27μmであった。ホログラムは紫外光と可視
光とに露光し、ついで100℃で30分間加熱し、そし
て一般的方法で述べたようにして反射効率、屈折率変調
およびホトスピードを解析した。結果は表1中に示して
ある。
4g;フォトマーR 4039 6.82g;NVC 3.1
4g;ザルトマー349 1.20g;MMT 0.852
g;;o−ClHABI 1.48g;FC−430 0.
08g;増感剤S−6 0.12g;ジクロロメタン15
2g;およびメタノール8.0gの構成のものを調製し
た。この溶液を8ミル(200μm)のドクターナイフ
により塗布し、乾燥し、そして一連の反射ホログラムを
記録するため488nmにおいて像形成させた。塗膜の乾
燥厚みは27μmであった。ホログラムは紫外光と可視
光とに露光し、ついで100℃で30分間加熱し、そし
て一般的方法で述べたようにして反射効率、屈折率変調
およびホトスピードを解析した。結果は表1中に示して
ある。
【0080】
【表1】
Claims (12)
- 【請求項1】 (1) フリーラジカルで開始される付
加重合の可能な少なくとも1種のエチレン性不飽和モノ
マー;と (2) 活性放射線により活性化することのできる光開
始剤系とから構成され、この光開始剤系は(a) ヘキ
サアリールビスイミダゾール;(b) 連鎖転移剤;お
よび(c) 増感剤、この増感剤は以下の構造Aの化合
物 【化1】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;R3
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシ;R5は水素またはメチル、そしてR
7はC1〜C6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(C
H2)2−または−(CH2)3−であり;R6は水素またはメ
チル、そしてR8はC1〜C6のアルキル、あるいは(R6
+R8)は−(CH2)2−または−(CH2)3−であり、た
だし(R5+R7)と(R6+R8)とは同時に−(CH2)2
−となり得ないものである;および以下の構造Bの化合
物 【化2】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;Xは
O、S、NR14、またはCR15R16であり、ここで
R14、R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、
あるいは置換または未置換のフェニルであり;R9は置換
または未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換また
は未置換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそ
れぞれ独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のア
ルキルとアルコキシ、ハロゲン、あるいは置換または未
置換のフェニル;または(R10とR11)、(R11と
R12)あるいは(R12とR13)は結合して置換または未
置換の6員の芳香族環を形成している;よりなる群から
選ばれた増感剤、から構成される光重合性組成物であ
り、その際、前記の光開始剤系は活性放射線に対する露
光に際し、前記モノマーの重合を開始させるのに充分な
分量で存在する、光重合性組成物。 - 【請求項2】 組成物はさらにバインダーを含有し、こ
のバインダーは組成物をコーティングするとき被膜を形
成するのに充分な量で存在する、請求項1記載の組成
物。 - 【請求項3】 R1とR2がメチルである、請求項2記載
の組成物。 - 【請求項4】 増感剤が構造Aを有し、(R5+R7)と
(R6+R8)がそれぞれ−(CH2)3−である、請求項3
記載の組成物。 - 【請求項5】 増感剤が構造Bを有し、XはO、Sまた
はCR15R16で、ここでR15とR16はそれぞれメチルで
あり;R9はメチル、エチルまたはベンジルであり;そ
してR10、R11、R12およびR13はそれぞれ独立して水
素、メチル、メトキシまたはクロロである、請求項3記
載の組成物。 - 【請求項6】 R9はメチルまたはエチルであり;そし
てR10、R11、R12およびR13はそれぞれ水素である、
請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】 モノマーまたはバインダーのいずれか一
方が(1)(i) 置換または未置換のフェニル、(ii)
置換または未置換のナフチル、および(iii)3個までの
環を有する置換または未置換のヘテロ環芳香族部位、よ
りなる群から選ばれた芳香族部位;(2)塩素;(3)
臭素、およびこれらの混合物よりなる群から選択された
1個またはそれ以上の部位を含み、そしてモノマーまた
はバインダーの他方がこれらの部位を実質的に有しない
請求項2記載の組成物。 - 【請求項8】 以下の構造Aの化合物 【化3】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;R3
とR4は独立して水素、C1〜C6のアルキル、またはC1
〜C6のアルコキシ;R5は水素またはメチル、そしてR
7はC1〜C6のアルキル、あるいは(R5+R7)は−(C
H2)2−または−(CH2)3−であり;R6は水素またはメ
チル、そしてR8はC1〜C6のアルキル、あるいは(R6
+R8)は−(CH2)2−または−(CH2)3−であり、た
だし(R5+R7)と(R6+R8)とは同時に−(CH2)2
−となり得ないものである;および以下の構造Bの化合
物 【化4】 ここで:R1とR2は独立してC1〜C4のアルキル;Xは
O、S、NR14またはCR15R16であり、ここでR14、
R15およびR16はそれぞれC1〜C6のアルキル、あるい
は置換または未置換のフェニルであり;R9は置換または
未置換のC1〜C7のアルキル、あるいは置換または未置
換のフェニル;R10、R11、R12およびR13はそれぞれ
独立して水素、置換または未置換のC 1〜C6のアルキル
とアルコキシ、ハロゲン、あるいは置換または未置換の
フェニル;または(R10とR11)、(R11とR12)ある
いは(R12とR13)は結合して置換または未置換の6員
芳香族環を形成している;よりなる群から選ばれた、光
重合性組成物中で増感剤として用いるのに適した化合
物。 - 【請求項9】 R1とR2がメチルである、請求項8記載
の化合物。 - 【請求項10】 増感剤が構造Aを有し、(R5+R7)
と(R6+R8)がそれぞれ−(CH2)3−である、請求項
9記載の化合物。 - 【請求項11】 増感剤が構造Bを有し、XはO、Sま
たはCR15R16で、ここでR15とR16はそれぞれメチル
であり;R9はメチル、エチルまたはベンジルであり;
R10、R11、R12およびR13はそれぞれ独立して水素、
メチル、メトキシまたはクロロである、請求項9記載の
化合物。 - 【請求項12】 R9がメチルまたはエチルであり;そ
してR10、R11、R1 2およびR13がそれぞれ水素であ
る、請求項11記載の化合物。
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