JPH05238977A - アルキル第三アルキルエーテル化合物の製造方法 - Google Patents

アルキル第三アルキルエーテル化合物の製造方法

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JPH05238977A
JPH05238977A JP4266305A JP26630592A JPH05238977A JP H05238977 A JPH05238977 A JP H05238977A JP 4266305 A JP4266305 A JP 4266305A JP 26630592 A JP26630592 A JP 26630592A JP H05238977 A JPH05238977 A JP H05238977A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アルキルt−アルキルエーテルの効率的製造
方法の提供。 【構成】 第1供給物としてエーテル化反応流出物を第
1分離装置へ通し、エーテル生成物から成る第1流と未
反応アルコール、第三オレフィンおよび他の非反応性化
合物から成る第2流とに分離し;該第2流を酸性イオン
交換樹脂を含有する反応帯域へ通し、アルコールおよび
第三オレフィンとを反応させて第2エーテル生成物を形
成し;該第2反応器流出物流の一部を第2供給物として
第1分離装置へ通し;そして該第2反応器流出物流の残
余部分を第2分離装置へ通し、第2エーテル生成物から
成る第3流と未反応アルコール、第三オレフィンおよび
他の非反応性化合物から成る第4流とに分離してなる第
一または第二アルコールと第三オレフィンとを反応させ
たエーテル化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキルt−アルキル
エーテル化合物の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキルt−アルキルエーテル化合物
は、酸性イオン交換樹脂触媒の存在下に第一または第二
アルコールと第三炭素原子上に二重結合を有するオレフ
ィン化合物とを反応させることによって製造できること
は公知である。特にさらに一般的なエーテル化反応は、
メタノールとイソブチレンまたはイソアミレンのいずれ
かとを反応させてそれぞれメチルt−ブチルエーテル
(MTBE)およびメチルt−アミルエーテル(TAM
E)を形成を含む反応である。これらのt−アルキルエ
ーテル化合物は、液体燃料、特にガソリンのオクタン価
改良剤として特に有用である。また、これらの化合物の
低蒸気圧のために、これらはガソリンの蒸気圧低下用と
して特に有用である。最近の合衆国政府規制のため、自
動車ガソリンは比較的高い濃度の酸素化物質を含むよう
に再配合される要求が生じ、これらの化合物のうちt−
アルキルエーテル化合物がこれらの新規の政府規制に従
うために特に好適であることが見出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高オクタンt−アルキ
ルエーテルの製造方法は当業界において公知ではある
が、当業者によって今まで解決されなかった公知の方法
に関する種々の問題が存在する。特に、標準のエーテル
化方法は平衡型反応であるため、大部分のエーテル化方
法では、高いオレフィン転化率を得るために高エネルギ
ーおよび資本コストをかけることなく高いオレフィン反
応転化率を得るための経済的手段とはなり得なかった。
公知のエーテル化反応に係る追加の問題は、工程流れ方
式および工程装置を著しく改変することなく高t−オレ
フィン転化率を得る工程において、MTBE製品または
TAME製品のいずれかの生成物を交代で製造する能力
がないことである。エーテル化方法技術の熟練者が遭遇
する他の問題は、工程のエーテル化反応セクションにお
いて生成されるエーテル生成物と共にエーテル化工程供
給物中に含まれるシクロペンテン化合物の分離が困難な
ことである。シクロペンテン装入物はエーテル化工程供
給流中に含有されている非反応性化合物が供給される下
流工程に対して潜在的な負の影響を及ぼすためにエーテ
ル生成物と並流的にエーテル化工程系統に装入される任
意のシクロペンテン装入物を除去することが望ましい。
最終的に、大部分の工程技術の場合にあてはまることで
あるが、低運転コストで生産される高純度生成物流が得
られるエーテル化法の存在が望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の方法には、エー
テル化反応器流出物を第1供給物として第1分離装置へ
通し、供給物を第1エーテル生成物から成る第1流と第
一アルコールおよび第三オレフィンから成る第二流とに
分離する。第2流を酸性イオン交換樹脂を含有する反応
帯域へ通し、この中で該第2流の第一アルコールと第三
オレフィンとを反応させて反応器流出物流中に含有され
る第2エーテル生成物を形成する。反応器流出物流の少
なくとも一部分を第1分離装置へ通し、同時に第1分離
装置へ通さない反応器流出物流の残余部分を第2分離装
置へ通す。反応器流出物流の残余部分を第2分離装置へ
通し、該反応器流出物流を前記の第2エーテル生成物か
ら成る第3流と炭化水素および第一アルコールから成る
第4流とに分離する。すなわち、第2分離装置へ通さな
かった反応器流出物流の残余部分は第2供給物として第
1分離装置へ通す。
【0005】本発明の方法は、従来技術のエーテル化方
法のいずれもが有しなかった種々の独特の特徴を有す
る。例えば、この方法の新規の特徴の一つは、エーテル
化反応生成物の分離に使用されるフラクショネーターの
還流ループ内に第2エーテル化反応帯域を含むことであ
る。第2エーテル化反応帯域はフラクショネーター還流
ループ内に含まれているため、一般に、および好ましく
は第2エーテル化反応帯域のエーテル化反応生成物の少
なくとも一部は好ましくは供給物として、そして最も好
ましくは還流としてフラクショネーターに戻されるであ
ろう。第2反応帯域をこのような方法で使用する意義
は、エーテル化工程を通して反応性オレフィン化合物の
極めて高い全体の転化率が得られ、しかも従来技術法よ
り著しく低い操業および資本費用である。従来技術には
高い第三オレフィン転化率および低いエネルギー並びに
資本費を得る目的でフラクショネーターオーバヘッド系
の還流ループ内での第二反応帯の利用が開示されている
ものはない。
【0006】本発明の方法には、二つの反応セクション
と一つのアルコール回収セクションが含まれる。各反応
セクションは反応性第三オレフィン化合物と第一または
第二アルコールとの間のエーテル化反応を促進または触
媒作用をするための好適なエーテル化触媒を中に含有す
る反応帯域を限定するのに使用される反応容器を有す
る。第三オレフィンおよび第一アルコールから成る供給
流は、工程の第1反応セクションの第1反応帯域へ装入
または供給され、この中で供給流中に含まれる第三オレ
フィンとアルコールとの反応を促進させるための好適な
反応条件下でエーテル化触媒と接触し、エーテル化反応
器流出物すなわち第1反応セクション流出物を生成す
る。
【0007】第1反応セクション流出物流は、次いで第
2反応セクションに通り、ここでこれはエーテル化反応
生成物を含有する第1エーテルに生成物流と工程の第1
反応セクションに装入されたが未転化で残留している非
反応性化合物、イソオレフィンおよびアルコールを含有
する他の流れとに分離するための分離装置によって最初
に分離される。非反応性化合物、および未反応イソオレ
フィン並びにアルコールを含有する流れは、次いで第1
反応セクションで使用されたのと同じまた実質的に同じ
触媒であり、かつ、反応帯域を限定する反応容器に含有
されている酸性イオン交換樹脂と好適なエーテル化反応
条件下で接触させ第2反応セクション反応器流出物流を
生成させる。この第2反応セクション反応器流出物流
は、次いで二つの流れに分割され、第2反応セクション
流出物流の所望部分は第2分離装置に送られ、第2反応
で生成されたエーテル生成物を他の非反応化合物および
未反応イソオレフィン並びにアルコールから分離する。
第2反応セクション反応器流出物流の少なくとも一部
は、第1分離装置に供給され、それによって中に含まれ
ているエーテル生成物を未反応化合物、イソオレフィン
およびアルコールから分離する。本発明の好ましい態様
には、第2反応セクション反応器流出物流の少なくとも
一部を好ましくは供給物として、そして最も好ましくは
還流として第1分離装置へ通す。本発明のこの好ましい
態様においては、第1分離装置へ装入しなかった第2反
応セクション反応器流出物流の残余部分は、第2分離装
置へ通すかまたは供給物として使用する。
【0008】第2分離装置によって分離された非反応化
合物、イソオレフィンおよびアルコールは、アルコール
回収セクションに通し、ここでエーテル化工程系統10
に装入された非反応化合物から分離かつ再用のため回収
し、それによって2基のエーテル化反応帯域中において
生成された望ましくない副生物を回収する。望ましくな
い反応副生物は一般に酸素化物質であり、かつ、特に最
も多い望ましくない反応副生物はジメチルエーテルであ
り、これは2分子のメタノールの反応によって生成され
る。ジメチルエーテル化合物は、これが全体の圧力を高
めることによってガソリンプールに負の影響を与える高
い蒸気圧を有するため望ましくない。従って、ジメチル
エーテル化合物をガソリンプールから除去し、どこか、
例えば工程プラントの燃料ガス流中において利用するこ
とが望ましい。反応副生物のジメチルエーテルが有する
付加的の問題は、これが下流のアルキル化工程に影響を
及ぼすことである。エーテル化工程に通される未反応オ
レフィン化合物が装入されるHFアルキル化工程にジメ
チルエーテルが供給される例においては、供給物中のジ
メチルエーテルとの望ましくない反応によってかような
方法における酸消費量が著しく増加することである。本
明細書に記載の発明方法によって、アルキル化供給流か
らジメチルエーテル除去の有効な手段が得られ、従って
HFアルキル化工程への供給物内に含有されるかような
化合物に関連する問題が除かれる。
【0009】アルコール回収セクションによって分離さ
れた非反応性化合物は、さらに処理するために下流へ通
過する;そしてこれらの化合物が主として炭化水素、特
にオレフィン炭化水素の場合には、これらはしばしばア
ルキル化工程に装入され、ここでこれらをイソパラフィ
ンと反応させて高オクタン価アルキル化化合物を生成さ
せる。シクロペンテンはアルキル化工程に負の影響を与
えるため非反応性化合物流がこれらの化合物の最小濃度
量を含有することが重要である。本明細書でさらに論議
するように、本発明のある別の発明態様では、アルキル
化工程へ向って下流に通る廃棄非反応化合物中における
シクロペンテンの濃度を最小にする方法が提供される。
さらに、本発明のさらに別の種々の態様では、エーテル
化工程において生成された望ましくない反応副生物、す
なわち、ジメチルエーテルの高い除去率および回収率が
得られる。
【0010】アルコール回収セクションは、主として炭
化水素である溶液の残留化合物から本発明方法において
は好ましくは第一アルコールである溶液中に含有されて
いる溶質成分を分離するための任意の好適な方法でよ
い。一般に、接触装置によって供給溶液を溶媒と緊密に
接触させてアルコール溶質に富む溶媒を含有する抽出流
とラフィネート流とを生成させる慣用の液−液抽出また
は溶剤抽出法を含む種類のアルコール回収セクションが
好ましい。ラフィネート流中のアルコール含量は少な
く、そして本来が接触装置へ装入される供給流である
が、そのアルコール含量は実質的に減少している。抽出
流は溶媒からアルコールを分離する好ましくは慣用のフ
ラクショネーターである分離装置へ通す。分離されたア
ルコールはエーテル化工程の第1反応セクションへ再循
環され、ここで反応体供給物として利用される。回収さ
れた溶剤は、供給流からアルコールを回収するため接触
装置へ再循環されて再用される。ラフィネート流は、分
離装置へ通し、ラフィネートを酸素化物質に富む流れと
炭化水素流とに分離する。ラフィネート流に含有されて
いる酸素化物質から炭化水素を分離するために慣用の分
別手段が使用できる。炭化水素およびアルコール溶液が
アルコール溶質の除去用に好適な性質を有する任意の溶
剤が使用できるが、好ましい溶剤は水である。
【0011】前記したように、エーテル化工程の第1反
応セクションに対する供給物は、第一または第二アルコ
ールから成る流れとイソオレフィンおよびあるエーテル
化反応条件での酸性イオン交換樹脂触媒の存在下で非反
応性である他の化合物から成る流れの混合流である。一
般に、イソオレフィンには1分子当り4〜16個の炭素
原子を有するこれらの炭化水素が含まれる。かようなイ
ソオレフィンの例には、イソブチレン、イソアミレン、
イソヘキシレン、イソヘプチレン、イソオクチレン、イ
ソノニレン、イソデシレン、イソウンデシレン、イソド
デシレン、イソトリデシレン、イソテトラデシレン、イ
ソペンタデシレンおよびイソヘキサデシレンまたは2種
以上のこれらの混合物が含まれる。
【0012】第1エーテル化帯域へ装入または供給でき
るアルコールには、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、第一および第二ブタノール、
ペンタノール、ヘキサノール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリグリセ
ロールおよびグリセロールのような1〜12個の炭素原
子を有する第一および第二脂肪族アルコールおよび2種
以上のこれらの混合物が含まれる。
【0013】メタノールおよびイソブチレンおよび(ま
たはアミレンが、それぞれメチルt−ブチルエーテル
(MTBE)およびメチルt−アミルエーテル(TAM
E)を生成するため、エーテル化方法の現在好ましい反
応体である。従って、イソオレフィンは主としてイソブ
チレンまたはイソアミレン化合物の第三炭素原子上に二
重結合を有する主としてイソアミレン化合物のいずれか
またはイソブチレンおよびイソアミレンの両者そしてア
ルコールは主としてメタノールが現在のところ好まし
い。
【0014】イソオレフィンおよびアルコールは、エー
テル化反応に不利な影響を与えず、かつ、エーテル化条
件下で非反応性である稀釈剤の存在下にエーテル化反応
帯域へ通すことが一般に好ましい。好適な稀釈剤の例に
は、アルカンおよび直鎖オレフィンが含まれる。アルコ
ールを除いて、反応器への供給物は約2〜約80重量%
のイソオレフィン、好ましくは約10〜約60重量%の
イソオレフィンを含むように一般に稀釈される。
【0015】本発明の方法によって達成しようとしてい
る所望の、高い第三オレフィン転化率が得られるであろ
うエーテル化反応帯域への供給流中においてアルコー
ル:イソオレフィンの任意の好適なモル比が使用でき
る。エーテル化反応帯域への供給流中におけるアルコー
ル:イソオレフィンのモル比は、一般に、約0.5:1
〜約4:1であるが好ましくはモル比は約0.8:1〜
約1.2:1の範囲である。しかし、エーテル化反応帯
域への工程供給物においてイソオレフィンの最高転化率
を得るためには、実際に達成できる限り1:1のアルコ
ール:イソオレフィンのモル比に近づけたモル比を有す
ることが好ましい。
【0016】典型的なエーテル化反応は当業界において
周知であり、操作圧力が第1分離装置のエネルギー利用
に影響を及ぼす第2反応帯域を除いては本発明の必須の
特徴ではない。本明細書の例によって説明するように、
当業界では開示されていないことであるが、第2エーテ
ル化反応帯域を比較的低い作業圧力で運転することによ
って第1分離装置によって行なわれる分離に要するエネ
ルギーを減少させるプラスの利点がある。エーテル化反
応帯域の温度および同帯域への供給物の空間速度は、求
めているオレフィン転化率によって所望のように選ぶこ
とができるが、一般にこれらは、経済的に可能である最
高のオレフィン転化率が得られるように選ぶべきであ
る。反応帯域の温度は約150℃までの範囲であろう。
好ましくは、エーテル化反応温度は約30°〜約120
℃の範囲であり、最も好ましくは約35°〜約80℃の
範囲であるべきである。エーテル化反応帯域の作業圧力
は、反応帯域への供給流または装入および反応帯域から
の生成物流をエーテル化反応の間液相に保持するように
一般に選定される。典型的の圧力は約30〜約300p
sig(2.1〜21kg/cm2 )の範囲内である
が、前記したように、若し第2エーテル化反応帯域を2
0psig(1.4kg/cm2 )以下の作業圧力で作
業することが可能であれば第1分離装置におけるエネル
ギー消費を有意に減少でき、従って、本明細書に記載の
新規の方法を従来技術法よりはるかに経済的に作業でき
ることが測定されている。しかし、大部分の情況では、
エーテル化反応は液相中において行うべきである。一般
に、エーテル化反応器への供給物の液空間速度(LHS
V)は約1〜約20時間-1の範囲内であるが、好ましく
はLHSVは2〜10時間-1の範囲内がよい。最も好ま
しくは、LHSVは3〜5時間-1の範囲内である。
【0017】エーテル化反応は、第三オレフィンと好ま
しくはメタノールであるアルコールとを選択的に反応さ
せて第三エーテルを形成することである。エーテル化反
応は次のように表わすことができる平衡型反応である:
【0018】
【化1】
【0019】上記反応の平衡常数の価および温度依存性
のために、t−エーテル生成物形成に好ましい平衡条件
は低反応器温度条件であるが、いずれにしてもエール化
反応は平衡型反応であるために、反応帯域中に含有され
る第三オレフィンの転化%は熱力学的に限定される。驚
ろくべきことに、エーテル化反応工程を二つの反応段階
で行うことによって第三オレフィン転化率を増加させる
ことが可能であることが見出された、すなわち、この方
法では第2反応段階は、第1反応段階の後に必ず続く分
離工程に続き、第2反応段階は分離工程として役立つフ
ラクショネーターの還流ループ内に配置されている。従
って、第1反応段階に続く分離工程からの全オーバーヘ
ッド流は、第2反応段階へ通り、得られた第2反応段階
流出物の少なくとも一部は還流としてかような分離工程
へ通過する。
【0020】新規のエーテル化工程の特徴および改良を
利用することによって、高い第三オレフィン転化率が得
られる。例えば、MTBE製造方式工程の場合に、工程
全体のイソブチレン転化率は約96重量%を超える。し
かし、好ましくはイソブチレン転化率は約98重量%を
超えることができ、最も好ましくは99重量%を超える
ことができる。TAME製造方式工程に関しては、イソ
アミレン転化率は、異なる反応動力学および熱力学的関
係によってイソブチレン転化率ほど高くはない。しか
し、発明方法の使用によって、約88重量%を超える、
さらに好ましくは約90重量%を超える極めて高いイソ
アミレン転化率が得られる。本明細書に記載の新規かつ
発明方法の使用から達成できる最も好ましいイソアミレ
ン転化率は92重量%である。
【0021】本発明のエーテル化反応帯域内で使用され
る酸性イオン交換触媒は、少なくとも1個のSO3 H官
能基を含有する比較的高分子量の炭素質物質である。こ
れらの触媒は、歴青炭を硫酸で処理することによって製
造され、ゼオライト硬水軟化剤または塩基交換剤として
商用で販売されているスルホン化石炭(「Zeo−Ka
rb H」、「Nalcite X」および「Nalc
ite AX2 )が代表例である。これらの物質は通
常、中性形態で入手できる、かような場合には塩酸のよ
うな強鉱酸で処理することによって活性化して水素型に
し、かつ、使用前に水洗浄してナトリウムおよび塩化物
イオンを除去する。スルホン化樹脂型触媒が本発明での
使用が好ましい。これらの触媒には、フェノールホルム
アルデヒド樹脂と硫酸との反応生成物(「Amberl
ite IR−1」、「Amberlite IR−1
00」および「Nalcite MX」)が含まれる。
クマロン−インデンとシクロペンタジエンとのスルホン
化樹脂状ポリマー、シクロペンタジエン、フルフラール
およびクマロン−インデンとのスルホン化ポリマーおよ
びシクロペンタジエンとフルフラールとのスルホン化ポ
リマーも有用である。最も好ましいカチオン性交換樹脂
は、スルホン化ポリスチレン樹脂から本質的に成る強酸
性交換樹脂である。これらの樹脂は、「Dowex 5
0」、「Nalcite HCR」および「Amber
lyst 15」のような種々の商標名の下に製造、か
つ、商用として販売されている。商用として得られたま
までは、これらは約50%の溶剤含量を有し、かつ、そ
のまままたは最初に溶剤を除去して使用できる。樹脂粒
子寸法は、特に必須事項ではなく、従って任意の特定の
寸法に関連する取扱利点に応じて選ばれる。一般に、1
0〜50U.S.Sieve Seriesのメッシュ
寸法が好ましい。反応はかく拌スラリー反応器または固
定床連続フロー反応器のいずれか中において行うことが
できる。かく拌スラリー中における触媒濃度は、所望の
触媒効果を得るのに十分な量である。一般に触媒濃度
は、反応器内容物の0.5〜50(乾物基準)重量%で
あるべきであり、1〜25%が好ましい範囲である。
【0022】Rohm & Haas Amberly
st 15およびDow Chemical Dowe
x M−31のような酸イオン交換樹脂がエーテル化用
として現在最も好ましい触媒である。
【0023】図1を参照すると、第1反応セクション1
2、第2反応セクション14およびアルコール回収セク
ション16を有するエーテル化工程系統10の略図を示
す。
【0024】好ましくはメタノールを含有するアルコー
ル供給流を導管18を経てエーテル化工程系統10に装
入する。イソブチレンまたはイソアミレンのいずれかま
たは両者の反応性イソオレフィンおよび非反応性稀釈剤
を含有する炭化水素供給流を導管20を経てエーテル化
工程系統10に装入する。導管18および20を通過す
る2種の流れは混合された後に、導管22を通り、本明
細書に記載したような酸性イオン交換樹脂を含有し、か
つ、第1エーテル化反応帯域を限定している第1エーテ
ル化反応容器24に入る。第1エーテル化反応帯域は、
第1エーテル化反応容器24への供給流中に含まれる第
三オレフィンおよびアルコールの少なくとも一部が反応
して第1エーテル化反応器流出物を生成するような好適
なエーテル化反応条件下で運転される。
【0025】第1エーテル化反応器流出物は、導管26
を経て第1分離装置28へ通り、ここで供給物を第1エ
ーテル化反応容器24中において行なわれた反応によっ
て生成されたエーテル生成物から成る第1流と未反応ア
ルコール、未反応第三オレフィンおよび第1エーテル化
反応容器24が運転されるエーテル化反応条件下では非
反応性であり、入って来る炭化水素供給流中に含まれる
少なくとも実質的量の化合物を含有する第2流とに分離
する。第1分離装置28は、エーテル化合物を第一アル
コールおよび炭化水素化合物から好適に分離できる任意
の装置または方法でよいが、第1分離装置28は分離帯
域を限定し、精留帯域およひストリップ帯域を含むこと
ができる典型的な慣用の蒸留塔が好ましい。本明細書に
記載の新規の方法においては、第1分離装置または好ま
しい場合における第1蒸留塔または第1フラクショネー
ター28は、第1エーテル化反応器流出物をオーバーヘ
ッド流として導管30を経て第2エーテル化反応容器3
2へ通る第一アルコールおよび炭化水素を含有するオー
バーヘッド流と導管33を経てフラクショネーター28
から運ばれる第1エーテル生成物とに分離される。
【0026】第2エーテル化反応容器32は、第2エー
テル化反応帯域を限定し、内部に第1エーテル化反応帯
域において使用されたのと同じ種類の酸性イオン交換樹
脂触媒が含まれている。導管30の中には、第1分離装
置28を出て行くオーバーヘッド流からの熱エネルギー
の除去用に使用する熱伝導帯域を限定する熱交換器34
が設置されている。第2エーテル化反応器流出物流は導
管36を経て第2エーテル化反応容器32を出る。第2
エーテル化反応器流出物流の少なくとも一部は、導管4
6によって第1分離装置28へ行く。第2エーテル化反
応器流出物流の残余部分は、該流出物の少なくとも一部
が好ましくは供給物として、そして最も好ましくは還流
として第1分離装置28に出て行った後に導管38によ
って第2分離装置40へ入る。第2分離装置40は、第
2エーテル化反応器流出物流の残余部分を、第2エーテ
ル化反応容器32中における第3オレフィンと第一アル
コールとの反応によって生成されたエーテル生成物から
成る第3流と炭化水素、第一アルコールおよび前の2基
のエーテル化反応帯域内で生成された任意の副生物から
成る他の流れとに分離する任意の好適な装置でよい。し
かし、第2分離装置40は、分離帯域を限定する慣用の
蒸留塔またはフラクショネーターが好ましい。好ましい
蒸留装置を使用する場合、第2分離装置40からの底部
生成物は、第2エーテル化反応容器32において生成さ
れたエーテル化合物から成り、そして導管42によって
第2分離装置40から出る。第2分離装置40からのオ
ーバーヘッド流は、未反応炭化水素、第一アルコールお
よび望ましくない反応副生物から成り、導管44によっ
てアルコール回収セクション16へ通り、このセクショ
ンでアルコール化合物は未反応炭化水素およびジメチル
エーテルのような他の望ましくない反応副生物から分離
される。
【0027】第1分離装置28へ供給または装入されな
かった第2エーテル化反応器流出物の残余部分は、導管
38によって第2分離装置40へ供給される。第1分離
装置28が慣用の蒸留塔の形態である場合には、第2反
応器生成物の少なくとも一部は塔に沿った任意の位置で
供給できるが、第2エーテル化反応器流出物の少なくと
も一部を還流流として使用することが好ましい。本発明
の本質的特徴は、本発明において高い第三オレフィン転
化率および低エネルギー消費の利点を得るために、第2
エーテル化反応容器32は第1フラクショネーター28
の還流ループ内に配置すべきであり、第2エーテル化反
応器流出物の少なくとも一部を第1フラクショネーター
28へ通すことであることが見出されている。従って、
本発明は第1分離装置28として使用される蒸留塔に沿
ったどこかでの供給物として第2エーテル化反応器流出
物の少なくとも一部の使用が十分に広く包含されるが、
第2エーテル化反応器流出物の少なくとも一部を第1フ
ラクショネーター28の還流として使用することが極め
て好ましいことである。
【0028】第2分離装置40からのオーバヘッド流
は、接触装置50に通り、導管44によって接触装置5
0に装入されるオーバヘッド流と抽出用溶剤または溶剤
と接触させる。接触装置50は、溶剤と本例の場合はア
ルコールである溶質を含有する供給溶液とを接触させる
ための任意の好適な装置でよいが、接触装置50は接触
帯域を限定する接触容器が好ましく、かつ、溶液と溶剤
との緊密な接触を助けるためのトレーまたは詰物を装備
することができる。接触装置50は、実質的にアルコー
ルを含まないラフィネート流およびアルコールに富む溶
媒から成る抽出流とを生成する。ラフィネート流は、接
触装置50からオーバーヘッド流として除去され、導管
52によって第3分離装置54へ通り、ここでラフィネ
ート流は主としてジメチルエーテルである酸素化物質を
含む流れと炭化水素から成る流れとに分離される。第3
分離装置54は、酸素化物質および炭化水素化合物から
成るラフィネート流を分離するための任意の好適な装置
でよいが、好ましくは第3分離装置54は分離帯域を限
定する蒸留塔またはフラクショネーターである。第3分
離装置54からのオーバヘッド流は、導管56によって
下流へ通過し、そして第3分離装置54からの底部流は
導管58によって下流へ通過する。接触装置50からの
抽出流は、第一アルコールに富み、接触装置50に装入
された供給流から第一アルコールを回収するために使用
される溶媒である。第一アルコールに富む溶媒から成る
抽出流は、導管60によって第4分離装置62に入り、
第一アルコールに富む抽出溶質をアルコール流と第一ア
ルコールの少い回収溶剤の流れとに分離する。第4分離
装置62はこれに装入される溶媒から第一アルコールを
分離するのに適した任意の装置でよいが、好ましくは分
離帯域を限定する慣用の蒸留塔またはフラクショネータ
ーであろう。第4分離装置62からのオーバーヘッドは
分離されたアルコールであり、導管64によって第4分
離装置62から出る。第一アルコールに乏しい回収溶剤
は導管66によって接触装置に再循環され、接触装置5
0用の溶剤として利用される。
【0029】図2に示した本発明の別の態様では、第2
反応セクション14として図1に示した流れとは多少異
なる第2反応セクション100を示す。第2反応セクシ
ョン14と第2反応セクション100とを区別する特徴
は、第2分離装置40からの底部流が貯蔵またはさらに
処理するかのいずれかのために下流に通過せずに分離装
置28によって限定される分離帯域への供給物として導
管102を経て第1分離装置28に再循環される、そし
て、好ましくは第1分離装置28のストリッピング帯域
への供給物として再循環される。第1分離装置28の供
給物としてのこの底部流の利用によって、他の別の流れ
図にまさる種々の有意な利点が得られる、すなわち、第
1反応セクション12に装入される炭化水素供給物によ
ってこのセクションに入って来るエーテル化工程系統1
0からのシクロペンテンの実質的部分の除去の助けとな
る。これは工程のこの段階でのシクロペンテンの除去に
よる望ましい利点であり、アルコール回収セクション1
6のラフィネート流と共にシクロペンテンが去ることを
防止する。シクロペンテンは、下流のアルキル化工程の
ために望ましくない化合物であり;かつ、ラフィネート
共に入る前にこれを除去しない場合には、導管58によ
って下流処理工程に入る炭化水素流中に入ってしまう。
図2に示した態様の追加の利点は、第2分離装置40か
らの底部流は熱流として第1分離装置28に入ることが
でき、そして分別に必要とされる追加の再沸騰熱として
利用できることである。換言すれば、第1分離装置28
および第2分離装置40に蒸留法が利用されるとき、第
1分離装置28に対する供給物として第2分離装置40
からの底部流の利用は2基の蒸留塔の熱の統合が得ら
れ、それによって新規のエーテル化工程系統10による
エーテル化合物の製造に関連する全エネルギーコストの
低減が得られる。
【0030】図3に第2エーテル化反応セクションの第
3型110が示されている本発明の別態様を説明する。
第2反応セクション110は、数種の有意な相異を有す
るが第2反応セクション14と同様である。第2反応セ
クションの第一の相異は、第2エーテル化反応容器32
を去る反応器流出物の本質的に全部が第2分離装置40
に入り、第1分離装置28へ行く反応器流出物がないこ
とである。さらに、第2分離装置40の底部生成物は導
管42および112によって第1分離装置28に行き、
第1分離装置が慣用のフラクショネーターの場合には還
流として使用される。導管112の内部には、第2分離
装置40からの底部流が還流として第1分離装置28に
供給される前に該流の冷却に使用される熱交換器114
が配置されている。熱交換器114は底部流からの熱エ
ネルギーを冷媒に間接的に伝導するための熱伝導帯域を
限定している。
【0031】
【例】以下の例は本発明を例示するものである。
【0032】例1 次の計算例は、U.S.P.3,9
79,461に開示されており本発明と同様な方法であ
るが、本発明法に示されている改良を有さない方法と比
較したときの図1に示した新規の方法から得られる利点
を例示する。比較の方法は、2基の反応段階エーテル化
工程の第1蒸留塔の還流ループ中に第2反応帯域を有し
ない点が本発明方法と異なる。表IにはTAMEエーテ
ル化工程への供給流の組成を示し、表IIには、工程全
体の第三オレフィン転化率および各方法の分離塔のエネ
ルギー所要量の関する情報のような2種の方法の関連す
る工程情報を示す。同様に、表IIIおよび表IVには
MTBE生産方式における方法のデータを示す。表II
Iには、MTBE生産方式における発明方法および比較
方法に使用される供給流の組成を示す。表IVには発明
方法および比較方法における第三オレフィン転化率およ
び工程エネルギー所要量を関係ある工程情報を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】 表 II TAME工程の計算結果 発明方法 比較方法 イソアミレン転化率(wt.%) 92.45 82.51 TAME生成物の純度(vol.% TAME) 96.67 94.99 ラフィネート(wppm TAME) <1 <1 (wppm重質アルコール) 5 3 塔#1 リボイラー(MM BTU/Hr) 31.59(7.96kcal/hr) 23.94(6.03kcal/hr) コンデンサー(MM BTU/Hr) 35.51(8.94kcal/hr) 24.22(6.10kcal/hr) リボイラー(°F) 262(127.7℃) 264(128.8℃) コンデンサー(°F) 159(70.5 ℃) 146(63.3 ℃) リボイラー(psia) 50(3.5kg/cm2・a) 55(3.8kg/cm2・a) コンデンサー(psia) 45(3.2kg/cm2・a) 45(3.2kg/cm2・a) 直径(Ft.) 9(274.3cm) 7.5(228.6cm) 理論トレー 15 30 塔#2 リボイラー(MM BTU/Hr) 7.41(1.79kcal/hr) 8.78(2.21kcal/hr) コンデンサー(MM BTU/Hr) 8.41(2.12kcal/hr) 10.41(2.62kcal/hr) リボイラー(°F) 221(105 ℃) 237(113.8℃) コンデンサー(°F) 110(43.3℃) 110(43.3 ℃) リボイラー(psia) 35(2.6kg/cm2 ・a) 35(2.6kg/cm2 ・a) コンデンサー(psia) 20(1.4kg/cm2 ・a) 20(1.4kg/cm2 ・a) 直径(Ft.) 4.5(137cm) 5(152cm) 理論トレー 30 30
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】 表 IV MTBE法の計算結果 発明方法 比較方法 IC4 - 転化率(wt.%) 99.23 99.48 MTBE生成物の純度 (vol.% MTBE C5 なし) 96.82 87.51 ラフィネート(wppm MTBE) 9 5 (wppm重質アルコール) <1 <1 塔#1 リボイラー(MM BTU/Hr) 7.43(1.87kcal/hr) 8.29(2.08kcal/hr) コンデンサー(MM BTU/Hr) 8.34(2.10kcal/hr) 8.43(2.12kcal/hr) リボイラー(°F) 281(138.3℃) 281(138.3 ℃) コンデンサー(°F) 161(71.6 ℃) 142(61.1℃) リボイラー(psia) 145(10.1kg/cm2 ・a) 155(10.8kg/cm2・a) コンデンサー(psia) 140(9.8kg/cm2・a) 140(9.8kg/cm2 ・a) 直径(Ft.) 4(122cm) 4.5(137cm) 理論トレー 15 30 塔#2 リボイラー(MM BTU/Hr) 8.48(2.1kcal/hr) 8.14(2.0kcal/hr) コンデンサー(MM BTU/Hr) 8.57(2.2kcal/hr) 8.31(2.1kcal/hr) リボイラー(°F) 217(102.7 ℃) 181(82.7℃) コンデンサー(°F) 110(43.3℃) 110(43.3℃) リボイラー(psia) 100(7.0kg/cm2 ・a) 100(7.0kg/cm2 ・a) コンデンサー(psia) 85(5.9kg/cm2 ・a) 85(5.9kg/cm2 ・a) 直径(Ft.) 4(122cm) 4(122cm) 理論トレー 30 30
【0037】表IIのデータから本発明の方法によって
イソアミレンの転化率の有意な改良が得られることが分
かる、すなわち、イソアミレン転化率は82.5重量%
から92.5重量%に改良される。イソアミレン転化率
のほぼ10%の改良は、エーテル化工程の蒸留塔の還流
ループ内でエーテル化反応器を使用し、かつ、第2エー
テル化反応器流出物の少なくとも一部を蒸留塔に対する
還流として供給することからは予想外の結果である。一
般に、当業界の熟練者はかような工程の還流ループの外
側に反応器を設置するのに対して、工程の第1フラクシ
ョネーターの還流ループ中にエーテル化反応器を設置す
ることとの間に有意な相異があるとは予想しないであろ
う。MTBE製造方式に関して示したデータは、本発明
の方法が工程、収率および第三オレフィン転化率に有意
な負の影響を及ぼすことなくMTBE製造方式と同様に
TAME製造方式にも利用できることを証明している。
本方法がTAME製造方式およびMTBE製造方式の両
者において作業できる能力があることによって、本発明
方法の目的の一つが付加的に達成される。
【0038】例II この計算例では、本発明方法の別
態様から得られる幾つかの利点を例示する。表Vには、
本発明方法の基本、すなわち、第一態様および図2に示
した本発明の第二態様の両者に関するTAME製造方式
における本発明方法の計算工程データを示す。表Vに示
した計算データは、供給物組成は表Iに示したものと同
じ組成に基づくが、組成物における主な相異が非反応性
成分である点で同一ではない。
【0039】
【表5】
【0040】(注)* 加熱量(duty)は工程流と共
に熱交換器を経て供給される。
【0041】表Vに示したデータは、前記したように、
別法の使用からラフィネート生成物中におけるシクロペ
ンテン量を減少させるのに幾らか利点があることが証明
される。このことは「C5 生成物」の見出しのデータに
よって例示されている。C5生成物流は、工程のアルコ
ール回収セクションへの供給流から前以て除去しない限
りシクロペンテンは結局排出される。前記したように、
供給流中における高い濃度のシクロペンテンの存在は、
下流の処理に負の影響を有する、従って非エーテル化合
物がアルコール回収セクションに装入される前に、発明
工程のエーテル生成物と共にシクロペンテンを除去する
ことが望ましい。データでは、別法下でC5 生成物中に
おけるシクロペンテンのvol.%が著しく減少されて
いることによって証明されるように、別法は系からのシ
クロペンテン除去に非常に有効であることが示されてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1反応セクション、第2反応セクション、お
よびアルコール回収セクションの3セクションを有する
本発明の好ましい態様を示す工程系統略図。
【図2】本発明方法の第2反応セクションの別態様を示
す工程系統略図。
【図3】本発明方法の第2反応セクションの別態様を示
す工程系統略図。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1供給物として最初のエーテル化反応
    器流出物を第1分離装置へ通し、該供給物を第1エーテ
    ル生成物から成る第1流と未反応アルコール、第三オレ
    フィンおよび非反応性である他の化合物から成る第2流
    とに分離し;該第2流を酸性イオン交換樹脂を含有する
    反応器帯域へ通し、この中で該第2流のアルコールと第
    三オレフィンとを反応させて、第2反応器流出物流中に
    含有される第2エーテル生成物を形成し;該第2反応器
    流出物流の一部を第2供給物として前記の第1分離装置
    へ通し;そして前記の第2反応器流出物流の残余部分を
    第2分離装置へ通し、該第2反応器流出物流の残余部分
    を第2エーテル生成物から成る第3流と未反応アルコー
    ル、第三オレフィンおよび非反応性である他の化合物か
    ら成る第4流とに分離することを特徴とする、第一また
    は第二アルコールと第三オレフィンとを反応させること
    から成るエーテル化方法。
  2. 【請求項2】 前記の反応器流出物流の前記の少なくと
    も一部を還流として前記の第1分離装置へ通す請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第3供給物として前記の第3流を前記の
    第1分離装置へ通すことを含む請求項1または2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記の第1分離装置が、精留帯域および
    ストリッピング帯域から成る請求項1〜3の任意の1項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1供給物として第1エーテル化反応器
    流出物を精留帯域およびストリッピング帯域を有する第
    1分離装置へ通し、第1エーテル生成物から成る第1流
    と未反応アルコール、第三オレフィンおよび非反応性で
    ある他の化合物から成る第2流とに分離し;該第2流を
    酸性イオン交換樹脂を含有する反応器帯域へ通し、この
    中で該第2流のアルコールおよび第三オレフィンを反応
    させて第2反応器流出物流中に含有される第2エーテル
    生成物を形成し;該第2反応器流出物流を第2分離装置
    へ通し、該第2反応器流出物流を第2エーテル生成物か
    ら成る第3流と未反応アルコール、第三オレフィンおよ
    び非反応性である他の化合物から成る第4流とに分離
    し;そして該第3流を第2供給物として前記の第1分離
    装置のストリッピング帯域へ通し、それによって再沸騰
    熱を供給することを特徴とする第一または第二アルコー
    ルと第三オレフィンとを反応させることから成るエーテ
    ル化方法。
  6. 【請求項6】 前記の第3流を冷却し、それによって冷
    却流を生成させ;そして該冷却流を前記の第1分離装置
    に対する還流として利用することを含む請求項5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 非反応性である前記の他の化合物が炭化
    水素を含む請求項1〜6の任意の1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記の第4流をアルコール回収系統へ通
    し、それによって該第4流からアルコールを回収するこ
    とを含む請求項1〜7の任意の1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記のアルコール回収系統内で前記の第
    4流を接触帯域内の溶媒と接触させてラフィネート流と
    アルコール中に該溶媒を多く含む抽出流とを生成させる
    請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 該ラフィネート流を酸素化物質を含む
    第5流と炭化水素を含む第6流とに分離することを含む
    請求項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記の抽出流を、アルコールを含む第
    7流とアルコール中に前記の溶媒を少なく含む第8流と
    に分離することをさらに含む請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 該第8流を、前記の接触帯域における
    前記の溶媒として使用することをさらに含む請求項11
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 第三オレフィンおよび非反応性である
    他の化合物から成る炭化水素供給流とアルコールから成
    るアルコール供給流とを第1エーテル化帯域中における
    エーテル化反応条件下で接触させることによって前記の
    第1エーテル化反応器流出物を生成させる請求項11ま
    たは12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記の第7流と前記のアルコール供給
    流とを混合することを含む請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 第一アルコールと第三オレフィンとを
    反応させることから成る請求項1〜14の任意の1項に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記の第三オレフィンがイソアミレン
    から成り、前記の第一アルコールがメタノールから成
    り、そして、前記の第1エーテル化反応器流出物がメチ
    ルt−アミルエーテル、および未反応イソアミレン並び
    にメタノールから成る請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記の第三オレフィンがイソブチレン
    から成り、前記の第一アルコールがメタノールから成
    り、そして前記のエーテル化反応器流出物がメチルt−
    ブチルエーテルおよび未反応イソブチレン並びにメタノ
    ールから成る請求項15に記載の方法。
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