JPH0523858Y2 - - Google Patents

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JPH0523858Y2
JPH0523858Y2 JP1985066422U JP6642285U JPH0523858Y2 JP H0523858 Y2 JPH0523858 Y2 JP H0523858Y2 JP 1985066422 U JP1985066422 U JP 1985066422U JP 6642285 U JP6642285 U JP 6642285U JP H0523858 Y2 JPH0523858 Y2 JP H0523858Y2
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clutch
hydraulic piston
hydraulic
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oil
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は油圧クラツチに関するものである。
〔従来の技術〕
第2図は潤滑油内で使用される従来の油圧クラ
ツチ1を示したものである。
この油圧クラツチ1では、駆動軸2に対して摺
動自在に嵌挿された油圧ピストン3が、第1の油
室4内に流入される油によつてクラツチハブ5側
に移動し、それによつて油圧ピストン3が皿ばね
6を付勢することにより、クラツチハウジング7
に配設されたプレツシヤープレート8がクラツチ
ハブ5に配設されたクラツチデイスク9に当接
し、駆動軸2の動力が従動軸10に伝達される。
一方、この油圧クラツチ1では、油室4内の圧
力を下げると、油圧ピストン3が、上記皿ばね6
の弾性復帰力により、油室4をせばめる方向に押
圧され、それによつて駆動軸2と従動軸10間の
動力の伝達が断たれるようにしている。
しかしながら、このような油圧クラツチ1で
は、油室4内の圧力を下げても、プレツシヤープ
レート8とクラツチデイスク9とは完全には離反
されず、その結果、プレツシヤープレート8とク
ラツチデイスク9との当接面が摩擦され、その部
分が摩耗される虞れがあつた。
〔考案の目的〕 本考案は上記実情に鑑み、プレツシヤープレー
トとクラツチデイスクとの摩擦による摩耗を可及
的に防止することができる油圧クラツチを提供す
ることを目的とする。
〔考案の構成〕
そこで本考案では、駆動軸における油圧ピスト
ンに対するクラツチ接続側に仕切板を設けるとと
もに、この仕切板に対向して油圧ピストンと一体
に移動する態様で上記油圧ピストンに壁板を添設
し、かつ上記仕切板と壁板とによつて油圧ピスト
ンに対するクラツチ接続側における駆動軸の周囲
に第2の油室を画成するとともに、この第2の油
室の内部に上記壁板を介して油圧ピストンをクラ
ツチ切断側に付勢する戻しバネを収容し、さらに
油圧ピストンがクラツチ切断側に移動する際にプ
レツシヤプレートに形成された爪と係合して該プ
レツシヤプレートを油圧ピストンとともにクラツ
チ切断側に移動させる爪を壁板に形成することに
よつて上記目的を達成している。
〔実施例〕
以下、図面に示した実施例を参照しながら本考
案を説明する。
第1図は本考案に係る油圧クラツチの一実施例
を示したものである。この油圧クラツチ21で
は、駆動軸22にスリーブ23がスプライン結合
されている。そして、このスリーブ23には、油
圧ピストン24が軸方向に摺動自在に支承され、
また、スリーブ23の外周面には、ピストンリン
グを使用したシールリング25が介装されてい
る。
一方、周端にプレツシヤープレート26が保持
されたクラツチハウジング27は、スリーブ23
に固設されている。プレツシヤープレート26の
油圧ピストン24側の壁部には突起28が形成さ
れ、さらに駆動軸22側の壁面には爪29が形成
されている。クラツチハウジング27の胴部に
は、皿ばね30の周端が保持されている。
クラツチハウジング27の壁面と油圧ピストン
24の壁面間には、第1の油室31が画成されて
おり、該油室31はスリーブ23に形成された油
通路32を介して駆動軸22の油通路33と連通
されている。
また、この油室クラツチ21では、スリーブ2
3の一端部、言い換えれば上記油室31に作動油
を供給した際に上記油圧ピストン24が移動する
側(クラツチ接続側)に、仕切板34がサークリ
ツプ35によつて係止されている。
一方、油圧ピストン24における上記第1の油
室31を画成している壁面と反対側の壁面、すな
わち上記仕切板34と対向する壁面には、上記油
圧ピストン24と一体に移動する態様で壁板36
が添設されており、この壁板36の自由端には、
上記プレツシヤープレート26の爪29に対向し
て爪37が形成されている。
上記仕切板34の端面は、壁板36の外周部内
面に係合されており、これら仕切板34、壁板3
6間には、Oリング38によつて密封される第2
の油室39が、上記油圧ピストン24に対するク
ラツチ接続側において、上記駆動軸22の周囲に
画成されている。
また、この第2の油室39内には戻しバネ40
が収容されており、該バネ40は上記壁板36を
介して油圧ピストン24を押圧し、もつて上記油
圧ピストン24は常時、第1の油室31側、言い
換えればクラツチ切断側に付勢されている。
また、この油圧クラツチ21では、上記第1、
第2の油室31,39間は、シールリング25の
合口を介して連結されており、第2の油室39に
は、該油室39の油をサークリツプ35の溝部へ
逃がすための逃げ口41が設けられている。
一方、この油圧クラツチ21では、駆動軸22
の大径部に従動軸42が遊嵌されており、該従動
軸42にはスプライン結合によつてクラツチハブ
43が係合されている。そして、クラツチハブ4
3に保持されたクラツチデイスク44は、クラツ
チハウジング27のプレツシヤープレート26と
相隣接して配置されている。
このように構成された油圧クラツチ21では、
駆動軸22の油通路33、およびスリーブ23の
油通路32を介して第1の油室31内に油が供給
され、この油による付勢力で油圧ピストン24が
同図における右方、すなわちクラツチ接続側に移
動され、油圧ピストン24が皿ばね30を押圧し
てプレツシヤープレート26とクラツチデイスク
44とが互いに圧接し、もつて上記油圧クラツチ
21が接続状態となる。
一方、第1の油室31内に供給された油の一部
は、シールリング25の合口を介して第2の油室
39内に導かれ、また第2の油室39内の油の一
部は、逃げ口41およびサークリツプ35の溝部
を介して室外に漏出される。
そして、この接状態における油圧クラツチ21
では、第1の油室31内の油によるピストン24
への押圧力は、第2の油室39内の油と戻しバネ
40とによるピストン24への押圧力よりも十分
に大きく維持される。
また、この油圧クラツチ21では、駆動軸22
が高回転になるに伴つて、第1の油室31内の油
圧および第2の油室39内の油圧は、それぞれ油
に作用する遠心力により高くなるが、これら第1
の油室31および第2の油室39内において遠心
力により生じた圧力上昇分は、各油室31および
39がピストン24を挾んで配置されているた
め、該ピストン24における相対向する側面に作
用することによつて相殺されてしまう。
駆動軸22の回転数が増減し、第1の油室31
および第2の油室39に作用する遠心力の大きさ
が変化した場合にも、各油室31および39にお
ける圧力変動分は上述の如く相殺されるため、駆
動軸22の回転数が増減しても、プレツシヤープ
レート26とクラツチデイスク44とが一定の圧
力で圧接されることとなり、安定したクラツチの
接続状態が保たれる。
一方、上記油圧クラツチ21を切断状態とする
べく、第1の油室31への油の供給を絶つと、上
記油室31内の油がスリーブ23の油通路32を
介して逃げ、上記油室31内の圧力が減少する。
これにより、上記油圧ピストン24は、皿ばね
30と戻しバネ40との付勢力によつて図中の左
方、すなわちクラツチ切断側へ押しやられ、もつ
て油圧ピストン24による上記プレツシヤープレ
ート26への押圧力が解除され、上記油圧クラツ
チ21が速やかに切断状態となる。
また、上記油圧ピストン24が、皿ばね30と
戻しバネ40との付勢力によつてクラツチ切断側
に移動する際、壁板36に形成された爪37がプ
レツシヤープレート26の爪29と係合し、もつ
て上記プレツシヤープレート26が油圧ピストン
24および壁板36の移動に伴つてクラツチ切断
側(図中左方)へ強制的に移動させられる。
これにより上記プレツシヤープレート26はク
ラツチデイスク44から確実に離れ、上記プレツ
シヤープレート26とクラツチデイスク44とが
互いに摩擦し合うことなく、上記油圧クラツチ2
1は確実に切断状態となる。
ところで、上記油室31への油の供給は、駆動
軸22の軸心から略径方向に延びる油通路33,
32を介して行なわれているため、クラツチが高
速回転していた場合、上記油圧クラツチ21を切
断状態とするべく油室31への油の供給を絶つて
も、上記クラツチに作用する遠心力によつて油室
31内から油が逃げ難く、しかも油室31内の油
に遠心力が作用することにより、上記油圧ピスト
ン24にはクラツチ接続方向(図中右方)への押
圧力が作用することとなる。
しかし、クラツチ切断動作時、上記油圧ピスト
ン24は皿ばね30の弾性復帰力により押圧され
るとともに戻しバネ40の弾性復帰力によつても
押圧され、もつて上記皿ばね30と戻しバネ40
との協働作用による大きな付勢力によつてクラツ
チ切断側へ押しやられることとなるため、上述の
如く遠心力に起因して油圧ピストン24にクラツ
チ接続方向(図中右方)への押圧力が作用してい
る場合でも、油圧ピストン24は上記油室31の
押圧力に十分に打ち勝つてクラツチ切断側へ押し
やられ、もつて上記油圧クラツチ21は確実に切
断状態となる。
また、上記油圧クラツチ21では、そのクラツ
チ切断動作時、上記皿ばね30は上記油圧ピスト
ン24の外周部を押圧する一方、上記戻しバネ4
0は駆動軸22の周囲に画成された油室39に収
容されているために上記油圧ピストン24の中央
部近傍を押圧する。これによつて油圧ピストン2
4の全体に押圧力が作用することとなり、もつて
上記油圧ピストン24は極めて円滑にクラツチ切
断側へ移動し、上記油圧クラツチ21はスムーズ
に切断状態となる。
〔考案の効果〕
以上、詳述した如く、本考案に関わる油圧クラ
ツチによれば、該クラツチの切断動作時に、皿ば
ねと戻しバネとの協働作用による大きな付勢力に
よつて油圧ピストンをクラツチ切断側に押圧する
とともに、壁板に形成した爪をプレツシヤープレ
ートの爪に係合させて該プレツシヤープレートを
強制的にクラツチ切断側に移動させるよう構成し
たので、上記クラツチの切断動作時においてプレ
ツシヤープレートとクラツチデイスクとを確実に
離隔させることができる。
もつて、本考案によれば、プレツシヤープレー
トとクラツチデイスクとの不用意な摩擦による磨
耗を可及的に防止することが可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例で構成される油圧
クラツチの要部断面図、第2図は従来の油圧クラ
ツチの要部断面図である。 21……油圧クラツチ、22……駆動軸、24
……油圧ピストン、26……プレツシヤープレー
ト、27……クラツチハウジング、29……爪、
30……皿バネ、31……第1の油室、34……
仕切板、36……壁板、37……爪、39……第
2の油室、40……戻しバネ、44……クラツチ
デイスク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動軸に一体に嵌挿され周端にプレツシヤプレ
    ートと皿ばねとを保持するクラツチハウジング
    と、上記駆動軸に対して摺動自在に嵌挿された油
    圧ピストンと、上記クラツチハウジングと油圧ピ
    ストンとの間に画成された第1の油室とを備え、
    上記第1の油室に作動油を供給して上記油圧ピス
    トンをクラツチ接続側に移動させた際、上記油圧
    ピストンの外周部により上記皿ばねを介して上記
    プレツシヤプレートをクラツチ接続側に押圧移動
    させるよう構成された油圧クラツチにおいて、 上記駆動軸における上記油圧ピストンに対する
    クラツチ接続側に設けられた仕切板と、 上記仕切板に対向し、かつ上記油圧ピストンと
    一体に移動する態様で上記油圧ピストンに添設さ
    れた壁板と、 上記仕切板と上記壁板とにより、上記油圧ピス
    トンに対するクラツチ接続側において上記駆動軸
    の周囲に画成された第2の油室と、 上記第2の油室の内部に収容され、上記壁板を
    介して上記油圧ピストンをクラツチ切断側に付勢
    する戻しバネと、 上記壁板に形成され油圧ピストンがクラツチ切
    断側に移動する際に上記プレツシヤプレートに形
    成された爪と係合して上記プレツシヤプレートを
    上記油圧ピストンとともにクラツチ切断側に移動
    させる爪と、 を備えて成ることを特徴とする油圧クラツチ。
JP1985066422U 1985-05-02 1985-05-02 Expired - Lifetime JPH0523858Y2 (ja)

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JPS61182422U JPS61182422U (ja) 1986-11-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4856635A (en) * 1987-09-29 1989-08-15 Borg-Warner Automotive, Inc. Starting clutch for a continuously variable transmission
JP2580595Y2 (ja) * 1992-03-13 1998-09-10 ジャトコ株式会社 トルクコンバータのロックアップ装置
DE102006033426B4 (de) * 2006-07-13 2009-02-19 Stromag Ag Druckmittelbetätigte Reibkupplung

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5986719A (ja) * 1982-10-18 1984-05-19 ボーグ―ワーナー・オートモーティブ・トランスミッション・アンド・エンジン・コンポーネンツ・コーポレーション 始動クラツチ

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