JPH05237913A - 高混練スクリュ - Google Patents
高混練スクリュInfo
- Publication number
- JPH05237913A JPH05237913A JP4075565A JP7556592A JPH05237913A JP H05237913 A JPH05237913 A JP H05237913A JP 4075565 A JP4075565 A JP 4075565A JP 7556592 A JP7556592 A JP 7556592A JP H05237913 A JPH05237913 A JP H05237913A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fin
- screw
- rows
- dullage
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/375—Plasticisers, homogenisers or feeders comprising two or more stages
- B29C48/38—Plasticisers, homogenisers or feeders comprising two or more stages using two or more serially arranged screws in the same barrel
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダルメージを通過するスクリュの表面近傍の
樹脂にも、ダルメージが持つ混練作用を均一に万べんな
く与えて、温度ムラ、練ムラを解消する。 【構成】 押出機又は射出成形機のスクリュ１の回転方
向に並んだフイン３，４，５，６列と、フインのない円
筒部７，８，９を軸方向に交互に複数段設けたダルメー
ジ型高混練スクリュにおいて、各段内のフイン列のフイ
ン形状諸元（フイン溝深さ、フイン溝幅、フイン条数、
フイン軸方向長さ）は同じとし、段間フイン軸方向長さ
を出口に向かって順次長くしたフイン形状としてなるも
のである。
樹脂にも、ダルメージが持つ混練作用を均一に万べんな
く与えて、温度ムラ、練ムラを解消する。 【構成】 押出機又は射出成形機のスクリュ１の回転方
向に並んだフイン３，４，５，６列と、フインのない円
筒部７，８，９を軸方向に交互に複数段設けたダルメー
ジ型高混練スクリュにおいて、各段内のフイン列のフイ
ン形状諸元（フイン溝深さ、フイン溝幅、フイン条数、
フイン軸方向長さ）は同じとし、段間フイン軸方向長さ
を出口に向かって順次長くしたフイン形状としてなるも
のである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック等の単軸押
出機又は射出成形機に用いられるダルメージ型高混練ス
クリュに関するものである。
出機又は射出成形機に用いられるダルメージ型高混練ス
クリュに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】単軸押出機又は射出成形機は、固体原料
を溶融可塑化して押出し、又は射出する機能を有してい
る。そしてこの場合は出来るだけ大容量の処理が出来る
事が望ましいが、容易に能力アップを図ると混練不足に
落ち入る。そのため従来は図１３〜図１６に示す様に、
スクリュ先端部に各種ダルメージを装着して混合特性を
向上させていたが、これでも余り効果を望めないのが実
状であった。図１３は従来の代表的なダルメージ型スク
リュ（４段）の例を示す。図１４は図１３のフイン部の
軸直角断面を示す。さて図１３の単軸押出機用スクリュ
においては、混練特性向上のため、スクリュ３１の先端
にダルメージ３２を装着している。このダルメージ３２
は、外周部に数条の溝３４とフイン３３を持つフイン部
３５ａと、溝３４より若干小さな外径で円筒方向に開放
された円筒部３５を数段組合わせて形成している。
を溶融可塑化して押出し、又は射出する機能を有してい
る。そしてこの場合は出来るだけ大容量の処理が出来る
事が望ましいが、容易に能力アップを図ると混練不足に
落ち入る。そのため従来は図１３〜図１６に示す様に、
スクリュ先端部に各種ダルメージを装着して混合特性を
向上させていたが、これでも余り効果を望めないのが実
状であった。図１３は従来の代表的なダルメージ型スク
リュ（４段）の例を示す。図１４は図１３のフイン部の
軸直角断面を示す。さて図１３の単軸押出機用スクリュ
においては、混練特性向上のため、スクリュ３１の先端
にダルメージ３２を装着している。このダルメージ３２
は、外周部に数条の溝３４とフイン３３を持つフイン部
３５ａと、溝３４より若干小さな外径で円筒方向に開放
された円筒部３５を数段組合わせて形成している。
【０００３】図１３においてスクリュ３１からダルメー
ジ部３２へ送り込まれた樹脂は、フイン３３によって分
割され、小さな半円状の溝３４内を旋回しながら下流へ
流れて行き、円筒部３５で合流して混練され、つづいて
下流のフイン３３で分割され、溝３４へ送り込まれて樹
脂の混練が行なわれて行く。ここで溝３４内での樹脂の
旋回に注目してみる。図１５は溝３４内での樹脂の旋回
状況を簡略に示したもので、スクリュ表面近傍にある樹
脂３６は、矢印３７に向かって溝３４の底部へ移動す
る。その後溝３４に沿って外周側へ旋回し、矢印３８に
示すようにシリンダ内面に沿って旋回していく。その後
再び溝３４に沿って溝３４底へと旋回し、矢印３９で示
す様に溝３４から次の円筒部へと流れて行く。また各段
を流れる樹脂の溝３４内での旋回数は、溝３４の形状が
同一であれば、当然押出機の運転条件、即ちスクリュの
回転数、シリンダ温度及びスクリュ先端樹脂圧力等によ
って変わってくるのは周知のことである。よってダルメ
ージ型スクリュを組み込んだ単軸押出機においては、そ
の運転条件によって図１６に示すように、ダルメージ３
２の溝３４の入口部で溝底にある樹脂４０が矢印４１，
４２，４３に示すように溝３４、シリンダ３０の内面に
沿って旋回し、溝３４出口で再び溝底に達し、フイン溝
内での樹脂の位相が変わらないことがある。この様な場
合はフイン３３で樹脂を分割し、溝３４内で旋回させた
意味が薄れてしまう。
ジ部３２へ送り込まれた樹脂は、フイン３３によって分
割され、小さな半円状の溝３４内を旋回しながら下流へ
流れて行き、円筒部３５で合流して混練され、つづいて
下流のフイン３３で分割され、溝３４へ送り込まれて樹
脂の混練が行なわれて行く。ここで溝３４内での樹脂の
旋回に注目してみる。図１５は溝３４内での樹脂の旋回
状況を簡略に示したもので、スクリュ表面近傍にある樹
脂３６は、矢印３７に向かって溝３４の底部へ移動す
る。その後溝３４に沿って外周側へ旋回し、矢印３８に
示すようにシリンダ内面に沿って旋回していく。その後
再び溝３４に沿って溝３４底へと旋回し、矢印３９で示
す様に溝３４から次の円筒部へと流れて行く。また各段
を流れる樹脂の溝３４内での旋回数は、溝３４の形状が
同一であれば、当然押出機の運転条件、即ちスクリュの
回転数、シリンダ温度及びスクリュ先端樹脂圧力等によ
って変わってくるのは周知のことである。よってダルメ
ージ型スクリュを組み込んだ単軸押出機においては、そ
の運転条件によって図１６に示すように、ダルメージ３
２の溝３４の入口部で溝底にある樹脂４０が矢印４１，
４２，４３に示すように溝３４、シリンダ３０の内面に
沿って旋回し、溝３４出口で再び溝底に達し、フイン溝
内での樹脂の位相が変わらないことがある。この様な場
合はフイン３３で樹脂を分割し、溝３４内で旋回させた
意味が薄れてしまう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図１３に
示した従来型のダルメージでは、各段ごとにフイン３３
及び溝３４の形状は同一形状のものが使われており、溝
３４内の旋回数は等しくなる。単軸押出機の運転条件に
よって、溝３４入口部で溝底にある樹脂が溝３４内で１
回転若しくは整数回転すると、スクリュ３１から供給さ
れた樹脂、特にスクリュ３１の表面近傍の樹脂はダルメ
ージを通過しても殆ど混練されない事がある。このよう
な運転条件の時にはダルメージ型スクリュでも、混練特
性が極端に悪くなり、温度ムラ、練ムラが発生する。以
上の如く単軸押出機又は射出成形機のスクリュに用いら
れてきた従来型のダルメージ型スクリュにおいては、そ
の運転条件により混練特性が著しく悪化する範囲があ
り、樹脂の温度ムラ、練ムラが発生すると云う構造的欠
陥があった。図１１及び図１２は従来のダルメージの溝
内の樹脂の流れを可視化するための可視化シリンダであ
る。この可視化シリンダ２１は単軸押出機又は射出成形
機のシリンダ２０の先端にボルト２２で締付けて取付け
てあり、可視化するために可視化シリンダ２１の円筒部
に、可視化窓用の耐熱ガラス２３が入るように穴を明け
てあり、そこに耐熱ガラス２３を入れ、プレート２４で
耐熱ガラス２３をシリンダ２０と一体化してある。この
ように前記ダルメージ内の樹脂挙動は、この様な装置に
よって明確に観察できる。前記の如く従来の押出機又は
射出成形機におけるダルメージを装着したスクリュで
は、運転条件により溶融樹脂の温度ムラ、練ムラが解消
されない問題があった。本発明は前記従来の問題を解決
しようとするものである。
示した従来型のダルメージでは、各段ごとにフイン３３
及び溝３４の形状は同一形状のものが使われており、溝
３４内の旋回数は等しくなる。単軸押出機の運転条件に
よって、溝３４入口部で溝底にある樹脂が溝３４内で１
回転若しくは整数回転すると、スクリュ３１から供給さ
れた樹脂、特にスクリュ３１の表面近傍の樹脂はダルメ
ージを通過しても殆ど混練されない事がある。このよう
な運転条件の時にはダルメージ型スクリュでも、混練特
性が極端に悪くなり、温度ムラ、練ムラが発生する。以
上の如く単軸押出機又は射出成形機のスクリュに用いら
れてきた従来型のダルメージ型スクリュにおいては、そ
の運転条件により混練特性が著しく悪化する範囲があ
り、樹脂の温度ムラ、練ムラが発生すると云う構造的欠
陥があった。図１１及び図１２は従来のダルメージの溝
内の樹脂の流れを可視化するための可視化シリンダであ
る。この可視化シリンダ２１は単軸押出機又は射出成形
機のシリンダ２０の先端にボルト２２で締付けて取付け
てあり、可視化するために可視化シリンダ２１の円筒部
に、可視化窓用の耐熱ガラス２３が入るように穴を明け
てあり、そこに耐熱ガラス２３を入れ、プレート２４で
耐熱ガラス２３をシリンダ２０と一体化してある。この
ように前記ダルメージ内の樹脂挙動は、この様な装置に
よって明確に観察できる。前記の如く従来の押出機又は
射出成形機におけるダルメージを装着したスクリュで
は、運転条件により溶融樹脂の温度ムラ、練ムラが解消
されない問題があった。本発明は前記従来の問題を解決
しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、押出
機又は射出成形機のスクリュの回転方向に並んだフイン
列と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に複数段設
けたダルメージ型高混練スクリュにおいて、各段内のフ
イン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイン列のフ
イン形状諸元、即ちフイン溝深さ、フイン溝幅、フイン
条数、フイン軸方向長さのうち、少なくとも１つの諸元
を変えたフイン形状としてなるもので、これを課題解決
のための手段とするものである。また本発明は、押出機
又は射出成形機のスクリュの回転方向に並んだフイン列
と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に複数段設け
たダルメージ型高混練スクリュにおいて、各段内のフイ
ン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイン列のフイ
ン溝深さ、フイン溝幅、フイン条数の何れかを変更し
て、溝部の段間の樹脂通路断面積を各段ごとに変え、各
段フイン内での樹脂旋回数を変えることにより、フイン
を流出する樹脂の段間の位相を変えるようにしてなるも
ので、これを課題解決のための手段とするものである。
更に本発明は、押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン軸方向の長さを出口に向かっ
て順次長くしたフイン形状を有してなるもので、これを
課題解決のための手段とするものである。また本発明
は、押出機又は射出成形機のスクリュの回転方向に並ん
だフイン列と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に
複数段設けたダルメージ型高混練スクリュにおいて、各
段内のフイン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイ
ン列のフイン条数を出口に向かって順次多くしたフイン
形状を有してなるもので、これを課題解決のための手段
とするものである。
機又は射出成形機のスクリュの回転方向に並んだフイン
列と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に複数段設
けたダルメージ型高混練スクリュにおいて、各段内のフ
イン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイン列のフ
イン形状諸元、即ちフイン溝深さ、フイン溝幅、フイン
条数、フイン軸方向長さのうち、少なくとも１つの諸元
を変えたフイン形状としてなるもので、これを課題解決
のための手段とするものである。また本発明は、押出機
又は射出成形機のスクリュの回転方向に並んだフイン列
と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に複数段設け
たダルメージ型高混練スクリュにおいて、各段内のフイ
ン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイン列のフイ
ン溝深さ、フイン溝幅、フイン条数の何れかを変更し
て、溝部の段間の樹脂通路断面積を各段ごとに変え、各
段フイン内での樹脂旋回数を変えることにより、フイン
を流出する樹脂の段間の位相を変えるようにしてなるも
ので、これを課題解決のための手段とするものである。
更に本発明は、押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン軸方向の長さを出口に向かっ
て順次長くしたフイン形状を有してなるもので、これを
課題解決のための手段とするものである。また本発明
は、押出機又は射出成形機のスクリュの回転方向に並ん
だフイン列と、フインのない円筒部とを軸方向に交互に
複数段設けたダルメージ型高混練スクリュにおいて、各
段内のフイン列のフイン形状諸元は同じとし、段間フイ
ン列のフイン条数を出口に向かって順次多くしたフイン
形状を有してなるもので、これを課題解決のための手段
とするものである。
【０００６】
【作用】ダルメージ型高混練スクリュのスクリュ回転方
向に並んだ複数の各段内のフイン列のフイン形状は同じ
とし、段間フイン列のフイン形状諸元、即ちフイン溝深
さ、フイン溝幅、フイン条数、フイン軸方向長さ等を変
更することにより、段間のフイン溝内での樹脂の旋回数
が変わり、ダルメージが持つ混練作用を原料樹脂に均一
に万べんなく与えることができ、運転条件に左右されな
い混練特性が得られ、温度ムラ、練ムラを解消できる。
向に並んだ複数の各段内のフイン列のフイン形状は同じ
とし、段間フイン列のフイン形状諸元、即ちフイン溝深
さ、フイン溝幅、フイン条数、フイン軸方向長さ等を変
更することにより、段間のフイン溝内での樹脂の旋回数
が変わり、ダルメージが持つ混練作用を原料樹脂に均一
に万べんなく与えることができ、運転条件に左右されな
い混練特性が得られ、温度ムラ、練ムラを解消できる。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面について説明する
と、図１〜図９は本発明の実施例を示す。先ず図１〜図
６の第１実施例について説明すると、図１は単軸押出機
を示し、スクリュ１の先端部にはスクリュの回転方向に
並んだフイン列のフイン形状のうち、各段のフイン長さ
を変更したダルメージ２が取付けてある。なお、各段の
フイン形状は、フイン長さ以外は同一形状のものであ
り、各段のフイン３〜６の長さは、例えば上流から下流
に行くに従って長くしてある。図２はフイン３の断面拡
大図であり、フイン３の入口部でフイン溝底に位置する
樹脂１１は、スクリュ２が矢印１２方向に回転する時、
フイン２とシリンダ１０で囲まれた半円状の部分の周囲
を矢印１３に沿って旋回する。次にその作用を説明す
る。
と、図１〜図９は本発明の実施例を示す。先ず図１〜図
６の第１実施例について説明すると、図１は単軸押出機
を示し、スクリュ１の先端部にはスクリュの回転方向に
並んだフイン列のフイン形状のうち、各段のフイン長さ
を変更したダルメージ２が取付けてある。なお、各段の
フイン形状は、フイン長さ以外は同一形状のものであ
り、各段のフイン３〜６の長さは、例えば上流から下流
に行くに従って長くしてある。図２はフイン３の断面拡
大図であり、フイン３の入口部でフイン溝底に位置する
樹脂１１は、スクリュ２が矢印１２方向に回転する時、
フイン２とシリンダ１０で囲まれた半円状の部分の周囲
を矢印１３に沿って旋回する。次にその作用を説明す
る。
【０００８】図２〜図６は各段のフイン３〜６の溝内で
の樹脂旋回を示したもので、図２は各段のフイン溝入口
の状態、図３は１段目のフイン３、図４は２段目のフイ
ン４、図５は３段目のフイン５、図６はフイン６の溝出
口樹脂１１の位置を示したものであり、４段目のフイン
６を除けば、図２に示すフイン溝入口部で溝底に位置し
た樹脂１１を、溝出口では溝底部から離すことができ、
従来のダルメージの決定的な欠陥、即ち運転条件により
流路中心部を流れる樹脂の置換が充分に行なえず、溶融
樹脂の温度ムラ、練ムラを解消できないと云う不具合を
解決している。
の樹脂旋回を示したもので、図２は各段のフイン溝入口
の状態、図３は１段目のフイン３、図４は２段目のフイ
ン４、図５は３段目のフイン５、図６はフイン６の溝出
口樹脂１１の位置を示したものであり、４段目のフイン
６を除けば、図２に示すフイン溝入口部で溝底に位置し
た樹脂１１を、溝出口では溝底部から離すことができ、
従来のダルメージの決定的な欠陥、即ち運転条件により
流路中心部を流れる樹脂の置換が充分に行なえず、溶融
樹脂の温度ムラ、練ムラを解消できないと云う不具合を
解決している。
【０００９】図７は第２実施例を示し、フイン形状のう
ちフイン溝深さを変更して、各段のフイン内での樹脂の
旋回数を変えるようにした場合を示す。即ち、フイン
３，４，５の順にフイン溝深さが浅くなっている。図８
は第３実施例を示し、フイン形状のうちフイン溝幅を変
更して、各段フイン内での樹脂旋回数を変えるようにし
た場合を示す。即ち、フイン３，４，５の順にフイン溝
幅が狭くなっている。図９は第４実施例を示し、フイン
形状のうちフイン条数を変更して、各段のフイン内での
樹脂旋回数を変えるようにした場合を示す。即ち、フイ
ン３，４，５の順にフイン条数が少なくなっている。以
上の如く図７〜図９の実施例は何れも溝部の段間の樹脂
通路断面積を各段ごとに変えるものであり、このことに
より樹脂がフインを通過する時間、又はフイン溝の通路
長が変わり、旋回数を変えるものである。即ち、フイン
を流出する樹脂の段間の位相を変えるものである。図１
０は第５実施例を示し、各段内のフイン列のフイン形状
緒元は同じとし、段間フイン列のフイン３，４，５，６
のフイン条数を出口に向かって順次多くしたフイン形状
を有してなるものである。
ちフイン溝深さを変更して、各段のフイン内での樹脂の
旋回数を変えるようにした場合を示す。即ち、フイン
３，４，５の順にフイン溝深さが浅くなっている。図８
は第３実施例を示し、フイン形状のうちフイン溝幅を変
更して、各段フイン内での樹脂旋回数を変えるようにし
た場合を示す。即ち、フイン３，４，５の順にフイン溝
幅が狭くなっている。図９は第４実施例を示し、フイン
形状のうちフイン条数を変更して、各段のフイン内での
樹脂旋回数を変えるようにした場合を示す。即ち、フイ
ン３，４，５の順にフイン条数が少なくなっている。以
上の如く図７〜図９の実施例は何れも溝部の段間の樹脂
通路断面積を各段ごとに変えるものであり、このことに
より樹脂がフインを通過する時間、又はフイン溝の通路
長が変わり、旋回数を変えるものである。即ち、フイン
を流出する樹脂の段間の位相を変えるものである。図１
０は第５実施例を示し、各段内のフイン列のフイン形状
緒元は同じとし、段間フイン列のフイン３，４，５，６
のフイン条数を出口に向かって順次多くしたフイン形状
を有してなるものである。
【００１０】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、段間
フイン列のフイン形状諸元、即ちフイン溝深さ、フイン
溝幅、フイン条数、フイン軸方向長さのうち、少なくと
も１つの諸元を変えたフイン形状となすか、溝部の段間
の樹脂通路断面積を各段ごとに変え、各段フイン内での
樹脂旋回数を変えることにより、フインを流出する樹脂
の段間の位相を変えるか、段間フイン列のフイン軸方向
長さを出口に向かって長くするか、各段フイン列のフイ
ン条数を出口に向かって順次多くするフイン形状とする
ことにより、従来のようにスクリュ表面近傍の樹脂がダ
ルメージを通過しても殆ど混練されないと云うような欠
点は無くなり、樹脂がフインを通過する時間又はフイン
溝の通路長が変わり、ダルメージが持つ混練作用を原料
樹脂に均一に万べんなく与えることができ、温度ムラ及
び練ムラ少ない押出しを行なうことができる。
フイン列のフイン形状諸元、即ちフイン溝深さ、フイン
溝幅、フイン条数、フイン軸方向長さのうち、少なくと
も１つの諸元を変えたフイン形状となすか、溝部の段間
の樹脂通路断面積を各段ごとに変え、各段フイン内での
樹脂旋回数を変えることにより、フインを流出する樹脂
の段間の位相を変えるか、段間フイン列のフイン軸方向
長さを出口に向かって長くするか、各段フイン列のフイ
ン条数を出口に向かって順次多くするフイン形状とする
ことにより、従来のようにスクリュ表面近傍の樹脂がダ
ルメージを通過しても殆ど混練されないと云うような欠
点は無くなり、樹脂がフインを通過する時間又はフイン
溝の通路長が変わり、ダルメージが持つ混練作用を原料
樹脂に均一に万べんなく与えることができ、温度ムラ及
び練ムラ少ない押出しを行なうことができる。
【図１】本発明の第１実施例に係る高混練スクリュ先端
部の正面図である。
部の正面図である。
【図２】図１のフイン部のフイン溝入口における拡大側
面断面図である。
面断面図である。
【図３】図１におけるフイン３部のフイン溝出口の拡大
側面断面図である。
側面断面図である。
【図４】図１におけるフイン４部のフイン溝出口の拡大
側面断面図である。
側面断面図である。
【図５】図１におけるフイン５部のフイン溝出口の拡大
側面断面図である。
側面断面図である。
【図６】図１におけるフイン６部のフイン溝出口の拡大
側面断面図である。
側面断面図である。
【図７】本発明の第２実施例に係る高混練スクリュの先
端部の斜視図である。
端部の斜視図である。
【図８】本発明の第３実施例に係る高混練スクリュの先
端部の斜視図である。
端部の斜視図である。
【図９】本発明の第４実施例に係る高混練スクリュの先
端部の斜視図である。
端部の斜視図である。
【図１０】本発明の第５実施例に係る高混練スクリュ先
端部の正面図である。
端部の正面図である。
【図１１】従来の可視化シリンダの１例を示す正面図で
ある。
ある。
【図１２】図１１の円周の１部のみを示すＡ〜Ａ拡大断
面図である。
面図である。
【図１３】従来のダルメージ型押出機先端部の正面断面
図である。
図である。
【図１４】図１３におけるダルメージ部の側面断面図で
ある。
ある。
【図１５】図１３におけるダルメージフイン部の樹脂流
れを示す説明図である。
れを示す説明図である。
【図１６】図１３におけるダルメージフイン部の樹脂流
れを示す説明図である。
れを示す説明図である。
１ スクリュ ２ ダルメージ ３，４，５，６ フイン ７，８，９ 円筒部 １０ シリンダ １１ 樹脂 １２ スクリュの回転方向を示す矢印 １３ 樹脂の旋回を示す矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 吉則 名古屋市中村区岩塚町字高道１番地 三菱 重工業株式会社名古屋機器製作所内
Claims (4)
- 【請求項１】 押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン形状諸元、即ちフイン溝深
さ、フイン溝幅、フイン条数、フイン軸方向長さのう
ち、少なくとも１つの諸元を変えたフイン形状となすこ
とを特徴とするダルメージ型高混練スクリュ。 - 【請求項２】 押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン溝深さ、フイン溝幅、フイン
条数の何れかを変更して、溝部の段間の樹脂通路断面積
を各段ごとに変え、各段フイン内での樹脂旋回数を変え
ることにより、フインを流出する樹脂の段間の位相を変
えることを特徴とするダルメージ型高混練スクリュ。 - 【請求項３】 押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン軸方向の長さを出口に向かっ
て順次長くしたフイン形状を有することを特徴とするダ
ルメージ型高混練スクリュ。 - 【請求項４】 押出機又は射出成形機のスクリュの回転
方向に並んだフイン列と、フインのない円筒部とを軸方
向に交互に複数段設けたダルメージ型高混練スクリュに
おいて、各段内のフイン列のフイン形状諸元は同じと
し、段間フイン列のフイン条数を出口に向かって順次多
くしたフイン形状を有することを特徴とするダルメージ
型高混練スクリュ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4075565A JPH05237913A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 高混練スクリュ |
| DE4301431A DE4301431C2 (de) | 1992-02-27 | 1993-01-20 | Zweistufenreihen-Extruder |
| US08/024,311 US5413475A (en) | 1992-02-27 | 1993-03-01 | Serial two-stage extruder |
| US08/144,041 US5393213A (en) | 1992-02-27 | 1993-11-01 | Serial two-stage extruder |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4075565A JPH05237913A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 高混練スクリュ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05237913A true JPH05237913A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13579835
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4075565A Withdrawn JPH05237913A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 高混練スクリュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05237913A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1981001144A1 (en) * | 1979-10-26 | 1981-04-30 | Minnesota Mining & Mfg | Wear resistant ceramic materials |
| WO1981001143A1 (en) * | 1979-10-26 | 1981-04-30 | Minnesota Mining & Mfg | Ceramic compositions |
| WO2005088358A1 (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Zeon Corporation | 光拡散板及びその製造方法 |
| US9085103B2 (en) | 2010-10-29 | 2015-07-21 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co., Ltd. | Plasticizing screw for injection molding and injection molding method using same |
| US10138341B2 (en) | 2014-07-28 | 2018-11-27 | Boral Ip Holdings (Australia) Pty Limited | Use of evaporative coolants to manufacture filled polyurethane composites |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP4075565A patent/JPH05237913A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1981001144A1 (en) * | 1979-10-26 | 1981-04-30 | Minnesota Mining & Mfg | Wear resistant ceramic materials |
| WO1981001143A1 (en) * | 1979-10-26 | 1981-04-30 | Minnesota Mining & Mfg | Ceramic compositions |
| WO2005088358A1 (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Zeon Corporation | 光拡散板及びその製造方法 |
| US9085103B2 (en) | 2010-10-29 | 2015-07-21 | Mitsubishi Heavy Industries Plastic Technology Co., Ltd. | Plasticizing screw for injection molding and injection molding method using same |
| US10138341B2 (en) | 2014-07-28 | 2018-11-27 | Boral Ip Holdings (Australia) Pty Limited | Use of evaporative coolants to manufacture filled polyurethane composites |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7981340B2 (en) | Method of degassing a flowable mass in a ring extruder | |
| US4940329A (en) | Degassing extruder | |
| US7284897B2 (en) | Extruder for continuously working and/or processing flowable materials | |
| US7025491B2 (en) | Homogenizing and/or dispersing device comprising endless screws | |
| US3751015A (en) | Screw extruder with radially projecting pins | |
| US5393213A (en) | Serial two-stage extruder | |
| US5318357A (en) | Extruder injection apparatus | |
| US20070097782A1 (en) | Pin extruder | |
| US4007922A (en) | Extruding device for high molecular materials | |
| JP2009196303A (ja) | ニーディングディスクセグメント及び２軸押出機 | |
| JPH05237913A (ja) | 高混練スクリュ | |
| US3719351A (en) | Extruder for thermoplastic or non-cross-linked elastomeric material, a mixing zone defined by a feed screw | |
| US20210107178A1 (en) | Extrusion molding machine, and method for producing molded body | |
| US5302106A (en) | Double-worm extruder with polygonal-disk kneader | |
| JP2999689B2 (ja) | 混練押出機 | |
| US4789511A (en) | Material processing | |
| JP3442799B2 (ja) | 高混練ミキシングエレメント | |
| JPH04276421A (ja) | ゴムおよび熱可塑性合成物質の加工および製造をするための押出機 | |
| US4818206A (en) | Multi-screw extruder | |
| JP3652736B2 (ja) | 可塑化混練装置 | |
| SU1172738A1 (ru) | Элемент подпора и смешени дл двухчерв чного экструдера | |
| JPS62167025A (ja) | 押出機 | |
| US5480227A (en) | Screw extruder with shear-controlling diagonally extending pins | |
| JPH0691726A (ja) | 直列２段押出機 | |
| JPH08197597A (ja) | 可塑化装置のスクリュー及び可塑化方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |