JPH05237432A - 漏洩抑制方法および漏洩抑制装置 - Google Patents

漏洩抑制方法および漏洩抑制装置

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JPH05237432A
JPH05237432A JP4041288A JP4128892A JPH05237432A JP H05237432 A JPH05237432 A JP H05237432A JP 4041288 A JP4041288 A JP 4041288A JP 4128892 A JP4128892 A JP 4128892A JP H05237432 A JPH05237432 A JP H05237432A
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JP
Japan
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liquid
liquids
gas
leakage
pipe
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Pending
Application number
JP4041288A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemitsu Okada
茂充 岡田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管路の漏洩部分を内部からシール剤で抑制す
る。 【構成】 管路10内に2種以上の原料を霧化または気
化して、輸送用気体を用いて漏洩部分16へ輸送し、こ
こで2種以上の原料を反応させて粘着性液体または固体
のシール剤を生成し、漏洩部分を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガスなどの配管、
特にねじ継手を有する配管の漏洩を抑制する方法および
これに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ガスなどの配管のうちねじ継手を有
する配管の漏洩を抑制するのは配管を露出して行ってい
た。しかし配管が壁や床などの隠蔽部や地中の埋設部に
あるときは、配管を露出するのに手間がかかり、またこ
れを復旧するのも大変であった。そのため従来は、ねじ
継手に用いられているヤーンを霧化したエチレングリコ
ールなどで膨潤して、ねじ継手からの漏洩を抑制してい
る。
【0003】また他の従来技術では、嫌気性の微粒子を
輸送ガス中に噴霧して、これを漏洩部分に固着させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエチレン
グリコールなどは、噴霧されているときはよいが、これ
を止めると都市ガス中に気化し、再び継手に用いている
ヤーンが乾燥し洩れを発生する。このため一定時間毎に
噴霧しなければならないという問題がある。
【0005】また嫌気性の微粒子は、酸素の少ない状態
で粒子径が成長するものであるが、都市ガス中では、酸
素がほとんど含有されず粒子径が比較的早く成長し、こ
のため沈降が早く噴霧個所から離れた位置では抑制効果
が少ないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、管路からのガスの漏洩を
充分長い距離にわたって、長時間抑制する方法およびこ
れを用いる装置を提供することにである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、2種以上の液
体を霧状またはガス状にして漏洩部分のある管内に、気
体を用いて輸送して、主として漏洩部分で前記2種以上
の液体を反応させ、粘着性液体または固体のシール剤を
合成し、これによって漏洩部分を閉塞することを特徴と
する漏洩抑制方法である。
【0008】また本発明は、前記2種以上の液体が、イ
ソシアネイト基を1つ以上有する液体と、アミノ基を1
つ以上有する液体とを含むことを特徴とする。
【0009】また本発明は、前記2種以上の液体がエポ
キシ基を1つ以上有する液体とアミノ基を1つ以上有す
る液体とを含むことを特徴とする。
【0010】また本発明は、2種以上の液体を霧状また
はガス状にして混合し、漏洩部分のある管内に気体を用
いて同時に輸送して、主として漏洩部分で前記2種以上
の液体を反応させ、粘着性液体または固体のシール剤を
合成し、これによって漏洩部分を閉塞することを特徴と
する。
【0011】また本発明は、圧力気体源と、2次圧が調
整可能な減圧弁と、前記圧力気体源からの気体を前記減
圧弁によって圧力を調整し、これによって第1の液を霧
化または気化する手段と、第1の液と反応して粘着性液
体または固体を生成する第2の液を、第1の液と類似の
手段で霧化または気化する手段と、霧化または気化した
第1および第2の液を、管内の漏洩部分に導く手段とを
有することを特徴とする漏洩抑制装置である。
【0012】
【作用】本発明に従えば、互いに反応してシール剤を生
成する2種以上の原料が管路内に導入される。そして管
路内で移動すると同時に拡散し、主として漏洩箇所に沈
着し反応する。その結果漏洩が抑制される。
【0013】また互いに反応してシール剤を生成する2
種以上の原料としては、(1)イソシアネイト基を1つ
以上有する液状物質とアミノ基を1つ以上有する液状物
質との組合わせ、(2)エポキシ基を1つ以上有する液
状物質とアミノ基を1つ以上有する液状物質との組合わ
せ、または、(3)イソシアネイト基を1つ以上有する
液状物質とエポキシ基を1つ以上有する液状物質とアミ
ノ基を1つ以上有する液状物質との組合わせが例示され
る。また用いる量はイソシアネイト基および/またはエ
ポキシ基の数とアミノ基の数が同じになるような量とす
る。
【0014】さらにこれらの反応基は1分子中に幾つあ
ってもよいが、余り多いものは粘度が増し、沸点が高く
なるので、霧化や気化が難しく、したがって反応基はあ
まり多くない方がよい。
【0015】
【実施例】本発明を実施例でより具体的に説明するが、
本発明は本実施例に限定されるものではない。図1は本
発明の一実施例の漏洩抑制装置1の全体図であり、図2
は図1の漏洩部Aの拡大図である。輸送用気体は、圧力
気体源2から第1液体用通路7と第2液体用通路8とに
分岐する。両通路7と8とは、類似の構成で、2次圧が
調整可能な減圧弁3,4と第1または第2の液体を霧化
または気化する手段5,6とによって構成される。霧化
または気化された第1と第2の液体は、輸送用の気体と
ともに混合器9で混合されて漏洩部分16のある管路1
0に導入される。
【0016】漏洩部分16のある管路10内で第1と第
2との液の霧状体または蒸気は輸送用の気体中を拡散し
て輸送される。ねじ継手12の漏洩部分16では、輸送
用の気体は第1と第2との霧状体または蒸気を含んで矢
符17で示すように漏洩部分16を進み、管路10の内
部から外部に漏洩する。この漏洩部分16では管路10
に比べて、輸送用の気体の流速は小さく、ここで主とし
て第1の液と第2の液とは反応して、粘着性液体または
固体となり、漏洩部分16を閉塞する。管路10の他の
部分では、輸送用気体の流速は大きく、ほとんど第1の
液と第2の液とは反応しない。
【0017】圧力気体源2は、輸送用気体に空気を用い
る場合は、空気圧縮機でよく、また他のガスを用いる場
合はそのガスのボンベを用いる。
【0018】第1の液または第2の液の霧化手段5また
は6は、図3に示すようにたとえば60℃の温水槽21
に入れられた容器22中に輸送用気体を矢符25の方向
に気泡を生じさせながら通し、第1または第2の液23
を霧化または気化させるとともに輸送用気体中に拡散さ
せる。また温水槽21の温度を60℃に保つために電気
ヒータ24を用いる。
【0019】図4は、本発明の他の実施例の漏洩抑制装
置31の全体を示す図である。本実施例は前述の実施例
に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。圧力
気体源として管路の上流側の位置32で、たとえば都市
ガスなどを排送機33で吸引加圧し漏洩のあるねじ継手
12より上流の位置34で戻している。その他の構成は
前述の実施例と同様である。
【0020】次に本件発明者の実験結果を説明する。実
験は、図1および図2に示される実施例に類似する図5
に示す装置を用いて行った。圧力気体源として、ブロア
41で空気を循環して用いる。また漏洩部分のある管路
42として、1m毎にソケット継手121〜130を1
0ケ設けた管路を用い、実験を開始する前に各継手12
1〜130から圧力が200mmH2 Oで、5cc/m
inの割合で空気が洩れるように継手のねじの締具合を
調整した。また各継手には管路42に密着して洩れのな
いように可撓性の材料で構成される袋131〜140を
被せ、これに出口管141〜150を付け、これによっ
て各継手121〜130からの漏洩量が計測できるよう
にした。各継手121〜130からの漏洩量に相当する
量は管43より補給し、減圧弁3,4の出口の空気圧力
を200mmH2 Oになるように調整した。実験に用い
た第1の液および第2の液は表1に示すものであり、各
液の量は第1の液と第2の液とのイソシアネイト基また
はエポキシ基の数とアミノ基の数が等しくなるようにし
た。
【0021】
【表1】
【0022】また従来技術と比較するために、比較例で
は、同一の実験装置で、従来用いられていた嫌気性のメ
タクリル酸系シール剤の単品を噴霧させた。ただし第2
液体通路8は用いない。
【0023】以上の実験を1時間行った後の下記の式で
示す漏洩抑制率を各継手121〜130毎に図6に示
す。
【0024】
【数1】
【0025】この実験結果から本実施例に用いた第1液
と第2液とは、本実施例の装置を用いて管路の端部44
から充分長い距離にわたって漏洩抑制に大きい効果があ
ることが確認された。これに対し従来の嫌気性シール剤
は、噴霧場所から1〜2mの距離しか効果が及ばない。
【0026】第1の液と第2の液とは、同時に噴霧し漏
洩部分のある管路内で混合するのが好ましいが、減圧弁
および液を霧化または気化する手段を1組用いて、第1
の液と第2の液とを交互に噴霧させてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、反応して
粘着性液体またはき固体のシール剤となる第1の液体と
第2の液体を輸送用気体中に噴霧して漏洩部分のある管
路に導入するので、噴霧場所から相当離れた位置まで漏
洩部分を閉塞できる。また反応によって生成したシール
剤は粘着性液体または固体であるので、長期間シール剤
として作用し漏洩部分を閉塞できる。
【0028】第1の液および第2の液は、図3に示すよ
うな比較的簡単な装置で霧化または気化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の漏洩抑制装置1の全体図で
ある。
【図2】図1の漏洩のある箇所Aの拡大図である。
【図3】本発明で用いる原料となる液体23の霧化また
は気化手段の一例を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例の漏洩抑制装置31の全体
図である。
【図5】本発明の効果を実験するための実験装置40の
全体図である。
【図6】図4の実験装置40を用いて実験した結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1,31 漏洩抑制装置 2 圧力気体源 3,4 減圧弁 5,6 液体の霧化または気化手段 10 漏洩部分のある管路 16 漏洩部分
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガスなどの配管、
特にねじ継手やメカニカル継手を有する配管の漏洩を抑
制する方法およびこれに用いる装置に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】都市ガスなどの配管のうちねじ継手やメ
カニカル継手を有する配管の漏洩を抑制するのは配管を
露出して行っていた。しかし配管が壁や床などの隠蔽部
や地中の埋設部にあるときは、配管を露出するのに手間
がかかり、またこれを復旧するのも大変であった。その
ため従来は、ねじ継手に用いられているシール材やメカ
ニカル継手に用いられるヤーンを、霧化したエチレング
リコールなどで膨潤して、ねじ継手やメカニカル継手か
らの漏洩を抑制している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエチレン
グリコールなどは、噴霧されているときはよいが、これ
を止めると都市ガス中に気化し、再び継手に用いている
ヤーンが乾燥し洩れを発生する。このため一定時間毎に
噴霧し続けなければならないという問題がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明の目的は、管路からのガスの漏洩を
充分長い距離にわたって、長期間抑制する方法およびこ
れを用いる装置を提供することである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の液体を霧状またはガス状にし
    て漏洩部分のある管内に、気体を用いて輸送して、主と
    して漏洩部分で前記2種以上の液体を反応させ、粘着性
    液体または固体のシール剤を合成し、これによって漏洩
    部分を閉塞することを特徴とする漏洩抑制方法。
  2. 【請求項2】 前記2種以上の液体が、イソシアネイト
    基を1つ以上有する液体と、アミノ基を1つ以上有する
    液体とを含むことを特徴とする請求項1記載の漏洩抑制
    方法。
  3. 【請求項3】 前記2種以上の液体がエポキシ基を1つ
    以上有する液体とアミノ基を1つ以上有する液体とを含
    むことを特徴とする請求項1記載の漏洩抑制方法。
  4. 【請求項4】 2種以上の液体を霧状またはガス状にし
    て混合し、漏洩部分のある管内に気体を用いて同時に輸
    送して、主として漏洩部分で前記2種以上の液体を反応
    させ、粘着性液体または固体のシール剤を合成し、これ
    によって漏洩部分を閉塞することを特徴とする請求項1
    記載の漏洩抑制方法。
  5. 【請求項5】 圧力気体源と、 2次圧が調整可能な減圧弁と、 前記圧力気体源からの気体を前記減圧弁によって圧力を
    調整し、これによって第1の液を霧化または気化する手
    段と、 第1の液と反応して粘着性液体または固体を生成する第
    2の液を、第1の液と類似の手段で霧化または気化する
    手段と、 霧化または気化した第1および第2の液を、管内の漏洩
    部分に導く手段とを有することを特徴とする漏洩抑制装
    置。
JP4041288A 1992-02-27 1992-02-27 漏洩抑制方法および漏洩抑制装置 Pending JPH05237432A (ja)

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JP (1) JPH05237432A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342337A (ja) * 2005-05-09 2006-12-21 Osaka Gas Co Ltd 漏洩抑止シール剤及びシール方法
JP2009263556A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Osaka Gas Co Ltd 配管路のシール方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342337A (ja) * 2005-05-09 2006-12-21 Osaka Gas Co Ltd 漏洩抑止シール剤及びシール方法
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