JPH05237309A - フィルターケークの液体含有量を削減する方法と装置 - Google Patents

フィルターケークの液体含有量を削減する方法と装置

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JPH05237309A
JPH05237309A JP4113195A JP11319592A JPH05237309A JP H05237309 A JPH05237309 A JP H05237309A JP 4113195 A JP4113195 A JP 4113195A JP 11319592 A JP11319592 A JP 11319592A JP H05237309 A JPH05237309 A JP H05237309A
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filter
liquid
filter cake
plate
web
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JP4113195A
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English (en)
Inventor
John H Hudson
ジョン・エイチ・ハドソン
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Tenag AG
Original Assignee
Tenag AG
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D37/00Processes of filtration
    • B01D37/02Precoating the filter medium; Addition of filter aids to the liquid being filtered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D25/00Filters formed by clamping together several filtering elements or parts of such elements
    • B01D25/22Cell-type filters
    • B01D25/26Cell-type stack filters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D25/00Filters formed by clamping together several filtering elements or parts of such elements
    • B01D25/28Leaching or washing filter cakes in the filter handling the filter cake for purposes other than regenerating
    • B01D25/282Leaching or washing filter cakes in the filter handling the filter cake for purposes other than regenerating for drying
    • B01D25/284Leaching or washing filter cakes in the filter handling the filter cake for purposes other than regenerating for drying by gases or by heating

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレートフィルター(10)内のろ過された汚染
液体の水含有量を削減する。 【構成】 圧延油のろ過によりフィルターケーク(47)お
よび/もしくはフィルターウエブ部(13)が汚染物で充填
された後に、例えば圧縮空気または吸引をフィルターケ
ークに加えて、フィルターケークが先ず予備乾燥され、
ついでフィルターケークに流体媒体を通過させて残留液
成分が抽出される。残留液成分は殆ど完全に除去され
て、再使用され、また残っているフィルターケークは、
本質的に乾燥され、液体を含有しないものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレートフィルター
内に位置するフィルターウエブ上に置かれるフィルター
ケークの液体含有量を削減するための方法と装置に関
し、より詳細には、圧延機、特にアルミニウム圧延機に
使用される潤滑剤のフィルターケーク中の液体含有量
を、フィルターケークの処分が環境的に受入れられる程
度まで削減するための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】引用されるシュナイダー(Schneider )
に付与された米国特許第3,608,734 号、およびハドソン
(Hudson)に付与された米国特許第4,869,834 号は、ウ
エブが積み重ねプレートを横切って置かれるプレートフ
ィルターの構成を開示する。このプレートは互いに分離
できる。フィルターウエブは二つのプレート間に接続さ
れる。フィルターウエブにより、上端のプレートの下側
に位置する入口室は、その直下のプレートの上側に位置
する出口室から分離される。ろ過すなわち清浄化される
液体、例えばアルミニウム圧延機に使用される潤滑油
は、約40°C から70°C までの温度で入口室へ導入され
る。ついで液体は、フィルターウエブの部分を通り出口
室へ入る。全ての入口室は共通のマニホールド、すなわ
ち分液管へ連結され、同様に出口室は共通の出口マニホ
ールド、すなわち集液管へ連結される。清浄化され、ろ
過された液体は、集液管からタンクへ導入されて、再使
用できる。
【0003】使用されたフィルターウエブ部を新しい清
浄なウエブ部に定期的に取り替えるために、フィルター
ウエブ移送装置は各プレート間のウエブの一つ毎に設け
られる。フィルターウエブ部の取り替えができるよう
に、積み重ねプレートは互いに分離できる。分離装置に
より、プレートの分離が行われ、分離後にプレート間に
新しいフィルターウエブ部を置き、ついでその装置はプ
レートを互いに押し付ける機能も行い、プレートの縁部
をシールする。フィルターウエブが締めつけられ、各ウ
エブ部がシールされる。通常プレートの縁部周辺に溝が
設けられ、液体の漏れがあれば集液するようにし、その
集液は吸引または真空などで除去される。多くの産業で
は、汚染された、すなわち汚れた物質をろ過処理するの
が通例である。代表的な処理剤は、珪藻土、例えばKies
elguhrまたは珪土、もしくは例えばポドゾル土または粘
土または緑粘土である。粒状または微粉状のこれらの固
体剤を適切な液体と混合して生じるスラリーを、プレー
トフィルター内のフィルターウエブ部上に浮動させて、
プレコート剤として使用するのが通例である。この吸収
剤すなわち吸着剤の粒径、フィルターウエブの細孔サイ
ズ、および粒状または微粉状のろ過助剤の種類は、ろ過
される物質を考慮して好適に選定される。同様に細孔サ
イズおよび特定の処理剤は、粒状または微粉状のろ過助
剤がフィルターウエブ部上に残るように構成される。運
転の際にろ過される液体は、プレコート層およびフィル
ターウエブ部を強制的に通過させるれる。このプロセス
において液体は、フィルターウエブ部とプレコート層と
により望ましい程度まで清浄にされる。
【0004】ある時間使用後にプレコート層は、機能が
限界に達する。同様にフィルターウエブは、汚染物質を
受入れ、抑留するので、ウエブ部を通してポンブでろ過
するのに過大な圧力を必要とするようになる。圧力が既
定値を越えると、プレコート層およびプレート間のフィ
ルター帯域部を取り替える時期に達する。このため、入
口室と出口室を空にする必要がある。通常圧縮空気が使
用されて、入口室へ導入される。通常は周囲温度のこの
圧縮空気は、ついで残留している液体を、プレコート層
とフィルターウエブ部とを通して入口室から出口室中へ
押し出す。ついで出口室に残留している液体は、圧縮空
気により清浄液用のタンクへさらに押し出される。圧縮
空気を使用しないで、真空または吸引は、出口室と連通
して使用せきる。この目的のためにインゼクタまたはジ
ェットポンプの使用が提案されている。
【0005】残留液をプレートフィルターから取り出し
た後、先ずフィルタープレートが分離され、ついでフィ
ルターウエブ用の移送装置が作動される。フィルターウ
エブは、汚染されたプレコート層と共に、プレートフィ
ルターの外に移送されて、新しいフィルターウエブ部が
プレートフィルター内に置かれる。ついでプレートは、
新しいフィルターウエブ部を封止的に締め付けるために
再び閉じられる。勿論このウエブは、プレコートされた
ウエブでもよい。
【0006】フィルターケークという用語でも知られる
汚染されたプレコート層は、汚染物質を含むだけでな
く、加えて液体含有量が比較的高い。アルミニウム圧延
機における圧延機油を清浄にする際、圧縮空気により前
から存在する液体が押し出されたフィルターケークの液
体含有量は、約30〜50重量% であろう。この液体含有量
は、避けられないものと従来みなされた。しかしながら
これは問題を提起する。一方では潤滑液の損失であり、
他方では汚染されたフィルターケークの処分は深刻な問
題となる。フィルターケークは、特に鉱物油の含有量が
高い場合、処分場所に単に貯蔵できない。むしろ、環境
規制と大気汚染物規制に合致するように多分専用炉で浄
化しなければならない。したがってフィルターケークの
処分は非常に費用がかかり、その費用は、当初にろ過さ
れた物質の残留量に主として左右される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、プ
レートフィルターの運転において生じるフィルターケー
クの液体含有量すなわち流体含有量を、フィルターケー
クの取扱いまたは使用後の処分が安全にしかも環境的に
受入れられる程度まで削減するための方法、およびその
方法を実施する装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】簡単に言うと、プレート
フィルター内のフィルターウエブ上のフィルターケーク
は、プレートフィルター内のウエブ上にフィルターケー
クを置きながら、従来技術に従って、例えばフィルター
ケークが圧縮空気または真空を受けて、すなわちウエブ
の両側のガス差圧を受けて、予備乾燥され、ついでこの
発明の特徴によって、プレートフィルター内のウエブ上
にフィルターケークを依然置きながら、ガス差圧による
予備乾燥段階で使用されたガスに関して流体抽出力を向
上した流体媒体を予備乾燥されたフィルターケークに加
えて、予備乾燥されたフィルターケークの追加の仕上げ
乾燥、すなわち最終乾燥が実施される。追加の仕上げ乾
燥、すなわち最終乾燥段階用の流体媒体を供給する装置
は、フィルター構造体の入口室への入口を、流体抽出用
の供給源に選択的に接続できるバルブでよい。出口室へ
の接続部からさらにバルブを設けることにより閉回路が
設定されるので、最終流体媒体の使用量すなわち損失を
削減できる。
【0009】最終乾燥用の流体の選択は、多くの要因、
例えばフィルター内でろ過される流体の種類と特性、ウ
エブ上のフィルターケーク剤の種類、組成および特性、
ならびにウエブ細孔などに左右される。さらに各種の流
体は、最終の液体抽出の程度に影響するであろう。この
発明の特徴に従って乾燥用の流体は、流体ケーク中に抑
留される物質の粘度を変えるように選定しなければなら
ない。それによりフィルターケークの吸着すなわち吸収
特性が影響される。全ての場合、この物理的および/も
しくは化学的プロセスは明確ではない。
【0010】フィルターケークをプレートフィルターか
ら取り外す前に、フィルターケークに残留する液体を抽
出するように、この流体がフィルターケークへ導入され
る。処理されたフィルターケークの流体含有量すなわち
液体含有量は、かなり減少し、およびある場合には有効
にしかも完全に減少するであろう。従来技術の処理によ
る液体含有量削減の程度は、プレートフィルター内でろ
過される液体の種類、およびフィルターケークの液体含
有量をさらに削減するために使用される流体の種類に依
存する。大幅に水分または液体を削減されたフィルター
ケークは、フィルターケークの処分および/ もしくは以
降のその取扱いを実質的に容易にする。この発明によっ
てフィルターケークの液体含有量または水分を削減する
には、僅か数個の装置構成物があればよい。したがって
投資コストは少ないので、削減された処分コストにより
投資コスト自体が早急に償却される。
【0011】この発明の好ましい特徴に従って、フィル
ターケークの液体含有量の削減は、プレートフィルター
内の流体を抽出する流れ方向を、フィルターケークを通
過する液体のろ過中の方向と同一にして実施される。こ
れにより、液体または水分の最終抽出に使用される装置
は、フィルターケークをろ過すなわち予備乾燥するとき
に既に利用した同一の装置を使用できるので、装置への
追加構成物が最小となる。
【0012】ある用途の場合、抽出流体の温度を60°C
から約300°C までの範囲、好ましくは約150°C から25
0°C までの範囲にすると、流体の抽出効果が向上す
る。この温度は、流体をプレートフィルター内へ導入す
る前の流体温度を指す。この高温はフィルターケークの
加熱に使用され、したがってケークに抑留される液体
は、より流動性、すなわち低粘性にされて、フィルター
ケークから一層容易に流出できる。抽出流体は除去され
る液体に対して良好な吸収力を持つことが望ましい。他
の好ましい特徴による抽出流体は、ガス状であり、それ
によりフィルターケークから除去された液体は抽出流体
から容易に分離できる。
【0013】抽出流体をガス状にするか、または液状に
するかの選択は、フィルターケーク内に抑留される液体
の種類にある程度左右されるであろう。ある用途の場
合、この流体は、加熱された圧縮空気を使用できる。圧
縮空気は大部分の工場において入手できるので、この発
明に従う追加プロセス段階に対する投資コストは低い。
他のガスも使用でき、例えば窒素または二酸化炭素のよ
うなガスは非常に有利である。これらのガスは、特に高
温で使用される場合に爆発の傾向すなわち危険を抑止す
る。窒素、二酸化炭素または他の不活性ガスは、フィル
ターケーク内で、引火温度すなわち燃焼温度が低い圧延
機油のような可燃性液体がろ過されるときに使用すると
特に好都合である。実験によると、窒素は圧延油の溶解
に特に適することが判っている。他のガスも適切である
が、窒素は圧延油に関して良好な吸収特性をもつと想定
される。使用するガスの選定は、除去する物質に関し
て、ガスの特定の特性にだけではなく、プレートフィル
ターの設置場所で引き渡されるガス供給の容易性、およ
びガスの引き渡しコストにも左右される。
【0014】抽出流体は、ろ過される液体の溶剤である
という特性ももつことができる。蒸気は抽出流体として
も使用できる。抽出流体は、プレートフィルターに圧力
を加えて、そのフィルターを通過できるので、フィルタ
ーケークを通過することになる。圧力を使用するのでは
なく、真空排気または吸引して、例えばジェットポンプ
の手段により抽出流体をフィルターケークを通して引き
出すことができる。ジェットポンプは単純な装置である
ので、投資コストを低く抑えることができる。このポン
プは、圧縮空気を容易に入手できない場合に特に適切で
あり、このプロセス用の圧縮機を取得するための特別な
出費が避けられる。
【0015】この発明を実施する最も低い装置コスト
は、例えば窒素を使用すると、かなり効果的に得られ、
この場合に窒素は消耗物質とみなされて、閉ループで再
循環されないで排出される。しかしながら閉ループで抽
出流体を循環するために、接続ラインおよびバルブ類な
どを追加して設けると、抽出流体、例えば窒素または二
酸化炭素に対するコストを最小に抑えることができると
いう利点が生じる。閉ループの接続は、プレートフィル
ター装置の入口室と出口室への接続ラインに連結される
バルブの手段により達成できる。圧力貯蔵タンクは、特
に不活性ガスを抽出流体として使用する場合に設けるこ
とができる。必要に応じてまた必要の場合にこれを使用
すれば、このプロセスを実施するために抽出流体を導入
するのが容易となる。閉ループ内の抽出流体ポンプによ
り、抽出流体の循環が維持される。ある場合には、液体
/ガス分離器が閉ループシステム内に設けられることが
ある。
【0016】
【実施例】先ず第2図を参照すると、かなり概略的なプ
レートフィルター10が示される。フィルター10は、垂直
に積み重ねた分離可能なプレート11から構成される。フ
ィルターウエブ部13は、二つの隣接するプレート間に位
置する。入口室15は各フィルターウエブ部13の上に形成
され、また出口室17はフィルターウエブ部13の下に形成
される。全ての入口室15は、ホース19により分液管すな
わち入口マニホールド21へ連結される(第1図)。全て
の出口室17は、ホース23により集液管すなわち出口マニ
ホールド25へ連結される。プレートフィルター10を空に
するには、圧縮空気源(第1図)を接続ライン57とバル
ブ58、53、分配管24およびホース26を経由して入口室15
へ連結して、圧縮空気をそこへ供給すればよい。出口室
17(第2図)、ホース23、集液管25およびバルブ36、72
(第1図)からの液体は、タンク27へ流入できる。
【0017】ここで第1図を参照すると、概略的な全体
のバルブ類と接続ラインの構成が示される。すなわちタ
ンク27は、ライン29によりポンプ31へ接続されるので、
ろ過される液体がポンプによりバルブ33を経由して分液
管21へ送られる。集液管25は、ろ液をライン35を通して
バルブ37まで導く。バルブ37は、清浄液用のタンク39へ
接続される。タンク39と27は、オーバーフローライン40
により互いに接続される。ライン41は、使用装置、例え
ばアルミニウム圧延機からの清浄化される液体をタンク
27へ供給する。再循環ライン43により、タンク39からの
清浄液は使用装置、例えば圧延機へ返送される。
【0018】タンク45は、粉末状または粒状のプレコー
トろ過剤を保有し、このろ過剤はフィルターウエブ部13
上に浮動層または沈着層47(第2図)を生成するのに使
用される。撹拌機49は、微粉状、粉末状または粒状のプ
レコート剤を撹拌し、さらに液体をそこに添加しプレコ
ート剤と混合して、懸濁液を生成する。この懸濁液は、
ライン52、29およびバルブ33を経由してプレートフィル
ター10へポンプ51により送液されて、プレコート層47を
生成するのに使用される。
【0019】これまでの第1図と第2図の説明は、例え
ば引用されるシュナイダーに付与された米国特許第3,60
8,734号およびこの発明者による米国特許第4,869,834号
で説明される既知のプレートフィルター装置に本質的に
対応している。そのような装置の多くの詳細は周知のも
のであり、また引用された特許により詳細に説明され
る。
【0020】プレートフィルター内のフィルターケーク
の液体含有量は、ろ過後のフィルターケーク中に残留し
ている液体を除去することにより、好ましくは最初に削
減される。これは圧縮空気または吸引により達成でき
る。この液体を押し出すために、圧縮空気源20を、使用
できる。吸引を行うために、バルブ78を経由してポンプ
31の出口に接続されるジェットポンプ75を使用できる。
ジェットポンプ75の吸い込み接続部は、バルブ76、32お
よび36を通して、それぞれ分液管21または集液管25へ連
結されるので、ジェットポンプ75の吸い込み側はプレー
トフィルターへ接続され、ついでそこから残留している
液体がタンク27へ供給される。バルブ71と72は閉じら
れ、ジェットポンプによる空気の吸引が防止される。
【0021】運転 − プレコート、ろ過および液抜き フィルターウエブは、第2図に示すように、ウエブ部13
がプレートフィルター10内に位置するように、先ず所定
位置に置かれる。バルブ33、36、72(第1図)が開か
れ、またバルブ37、30、53が閉じられる。ポンプ31と51
が作動する。ポンプ51は、ライン29、開かれたバルブ33
および分液管21を経由してプレートフィルター10の室15
へ、タンク45内の懸濁液を送り、フィルター内で懸濁液
は、それ自体が分布して、フィルターウエブ部13上に浮
動する。この液体は、各フィルターウエブ部13を通り出
口室17(第2図)へ流れ、ついでホース23、集液管25お
よびバルブ36、72を経由してタンク27(第1図)中へ流
入する。プレートフィルター10内に最初に存在する空気
は、入口室15からホース26、集合管すなわちマニホール
ド24、ライン28およびバルブ30を通してタンク27中へ排
気される。全ての空気が排気された後に、バルブ15が閉
じられる。タンク27はオーバーフローライン40を経由し
て排気され、またタンク39は排気ライン63により排気さ
れる。ろ過運転を開始するために、バルブ30、33および
37(第1図)が開かれる。タンク27からの汚染液は、ポ
ンプ31によりプレートフィルター10を通して送られる。
プレートフィルター10からの清浄化された液体は、ライ
ン35および開かれたバルブ37を通してタンク39中へ流入
する。ろ過中にポンプ51は、ろ過助剤すなわちプレコー
ト剤の計量された量を、必要に応じて間欠的に供給す
る。
【0022】ろ過運転は、吸収剤すなわち吸着剤の機能
が限界に達したとき、および/もしくはフィルターウエ
ブ上、またはフィルターケーク中の汚染物質の受入れの
ために、機能中のフィルターウエブを通りろ過される液
体をポンプで送るのに過大な圧力が必要となったときに
中断される。この中断の際に、フィルターウエブ部およ
びウエブ上のプレコート剤の取り替えができる。しかし
ながらプレートフィルター10内の液体を先ず液抜きしな
ければならない。完全な液抜きは、空気差圧の手段によ
り液体を抜き出して達成できる。
【0023】一つの実施例に従うと、圧縮空気源20から
の圧縮空気が使用される。バルブ58および53が開かれ
る。流体加熱器(このときは起動されない) は、4バール
以上の圧力で周囲温度の圧縮空気を、分配管すなわちマ
ニホールド24およびホース26を通して入口室15(第2
図)中に導入するので、入口室内の液体がプレコート層
47およびフィルターウエブ部13を通して出口室17中へ押
し出される。ついでその液体はホース23を通り集液管す
なわち出口マニホールド25へ流れ、ついでそこから開か
れたバルブ36、72を通してタンク27中へ流れる。バルブ
37は閉じられ、その液体がタンク39に到達するのが防止
される。
【0024】プレートフィルター10の入口室15内の液体
が流出した後、圧縮空気は、プレコート層47を通して引
き続いて流れ、毛管作用によりウエブおよび/もしくは
プレコート層の細孔に抑留されている液体の一部を運び
出す。実際の運転によれば、圧縮空気吹き出し時間を延
ばしても、プレコート層の液体含有量を一定最低限以下
に下げられないし、したがってプレコート層の液体含有
量は比較的多いことが判明している。一つつの例におい
て、アルミニウム圧延機内の圧延油をろ過した場合に得
られる最小の液体含有量は、約40% 残留液であった。そ
のようなオーダーの残留液含有量をもち、フィルターケ
ークを形成しているプレコート層は、環境保護の法律と
規制に合致しながら、埋め立て場所、または他の処分貯
蔵場所に処分できない。
【0025】他の実施例によると、残留液は、利用でき
る圧縮空気源20が無い場合、真空すなわち吸引の手段を
使用して引き出される。ジェットポンプ75は、そのため
に使用できる。ポンプ31が起動されて運転され、バルブ
33が閉じられ、またバルブ78が開かれる。タンク27から
ポンプ31およびジェットポンプ75を通してタンク27まで
の液体ループにより、吸引すなわち真空が生じるので、
バルブ71、72を閉じ、ならびにバルブ76、36および32を
開けると、プレートフィルター10から残留液が吸い出さ
れる。ついで残留液は、ジェットポンプ75を通してタン
ク27中へ導入される。例えばウエブの材質、プレコート
層、またはろ過される物質に応じて、液体を真空または
圧縮空気により選択的に除去できるように、この両方の
システムが好ましくは装置に設けられる。
【0026】この発明の特徴によると、フィルターケー
クの液体含有量は、バルブ53(第1図)を通して流体媒
体を分配管に送入することにより、従来技術の乾燥によ
るものよりも一層削減できる。この発明の前置きの項で
説明したように、この流体は、フィルターケークの液体
含有量を削減できる特性をもつガスでよい。この特性
は、例えば液体の粘性を減少することにより得られる。
この発明の特徴に従うと、流体加熱器55は、今度は起動
されて、流体媒体、例えばガスを60から300°Cまでの間
の温度、好ましくは150°Cまで加熱して、バルブ53を経
由してプレートフィルター10へ導入する。この熱により
フィルターケークが加熱される。フィルターケーク内に
残留している液体粒子の粘性は実質的に減少するので、
液体粒子はフィルターケークから容易に除去されるか、
押し出されるか、または引き出される。流体媒体、例え
ば加熱された圧縮空気でもよい。バルブ58をもつ接続ラ
イン57により、流体加熱器が圧縮空気源20へ接続され
る。
【0027】ある種類のろ過される液体は、引火点が低
い。フィルター装置が各種の流体をろ過し、その流体の
一つの引火点が低い場合、ガスとして非可燃性または非
爆発性のもの、例えば窒素または二酸化炭素を使用する
のが望ましい。代わりのガス供給源59は、ライン60およ
びバルブ61を通して流体加熱器55へ接続される。プレー
トフィルターを利用するアルミニウム圧延機は、不活性
ガスを生成するため窒素を使用する場合が多く、それを
ろ過にも使用している。一つの例において、230°Cの温
度の窒素が、プレートフィルターへ30分間送入され、ア
ルミニウム圧延機からの圧延油のろ過に使用された。フ
ィルターウエブとフィルターケークを取り外した際、フ
ィルターケークの残留圧延油は僅か0.1%であった。この
少ない残留量は、大部分の工業国の政府規制による規制
値よりかなり低い。環境的に許容できる上限値は通常0.
5%である。液体含有量の削減は、本質的に次の四つの要
因により決まる。それらはガス温度、処理量すなわち流
量、抽出時間、および使用されるガスの種類である。実
際運転においては必要条件に応じて、60から300°Cまで
の間の温度が使用されるが、好ましい温度は約150 から
250°C までであり、また少なくとも約5分から約30分ま
での時間が、液体抽出に適切とみなさなければならな
い。削減方法は、それぞれのパラメータを適切に選択す
ることにより最適にできる。温度が処理期間の終了時に
向けて低下する温度−時間カーブを作成し、それを利用
してフィルターケークとフィルターウエブをある程度冷
やしてから、プレートフィルター10から取り外すように
することができる。上述の方法と装置により、容易に処
分できるフィルタケークが得られる。多くの例では、フ
ィルタケークの少なくとも一部を使用して、再循環し、
新しいフィルターウエブ部にプレコート層を形成するこ
とができる。
【0028】ガス自体を閉ループで再循環できるなら
ば、ガスに対するコストは最小に保つことができる。こ
の発明の特徴に従えば、閉ループへ接続される循環ポン
プ65が設けられ、そのループは、フィルター10の出口室
17から、ホース23、バルブ36、71、ガス−液体分離器、
ライン70、ポンプ65、流体加熱器55、バルブ53およびホ
ース26を経由して、プレートフィルター10の入口室15ま
で通じる。
【0029】この発明の他の特徴によれば、抽出流体に
ろ過された流体用の溶剤が添加されるか、または溶剤だ
けが添加される。装置の多用性および各種の流体のろ過
に対応できるように、抽出流体タンク68がバルブ66を通
して接続されて、溶剤流体をシステムへ導入する。勿論
溶剤流体は、ろ過されている流体中に残留してはならな
い。したがって分離器69は、単なるガス/ 液体分離器と
してだけではなく、各種流体の分離ができなければなら
ない。分離器69は、分離された液体をライン70a を通し
てタンク68まで再循環させるポンプ65を通して接続され
ている。代わりに、分離された液体は、作動中の、また
は単なる流体導管として機能する加熱器55を通して再循
環させることができる。ろ過されて、フィルターケーク
から除去された流体は、ライン74を通してタンク27へ送
られる。運転、フィルターケークからの液体成分の抽出
【0030】この発明によれば、フィルターケーク内の
液体成分は、フィルターウエブ部上のフィルターケーク
がプレートフィルター10から取り外される前にも抽出さ
れる。高温の圧縮空気は特に適切であり、圧縮空気は、
圧縮空気源20から、バルブ58、作動されている流体加熱
器55、バルブ53、分配管24およびホース26を通してプレ
ートフィルター10まで導かれる。この熱により、フィル
ターケークの温度が高くなるので、残留液は流動性がか
なり高くなり、すなわち粘性が低くなり、フィルターケ
ークから一層効果的に抽出できる。ろ液は、圧縮空気と
共に出口室17(第2図)から集液管25まで押し出され、
そこからバルブ36、71を通して圧縮空気により、および
ガス/液体分離器および/もしくは冷却器69を通してタ
ンク27へ押し出される。上述したようにタンク27はオー
バーフローライン40を通して排気され、またタンク39は
排気ライン63を通して大気へ排気される。
【0031】抽出流体の適切な作動温度は、以下の三つ
の要因により本質的に制限される。 (1) 使用される流体の種類 (2) ろ過され、フィルターケーク内で分離される流体 (3) ホース23、26の材質
【0032】火災または爆発の危険、および高温による
ホースと接続ラインの劣化は、どのようなことがあって
も避けなければならない。火災または爆発の可能性があ
る場合は、抽出流体用に窒素または二酸化炭素のような
不活性ガスすなわち非爆発性ガスを使用するのが望まし
い。これらのガスは、アルミニウム圧延機において他の
目的で利用されることが多いので、そのようなガスの供
給のために、圧縮空気源20に加えて追加されるコストは
通常僅かである。したがって不活性ガスは、供給源59か
らバルブ61、流体加熱器55およびバルブ53を通りプレー
トフィルター10まで導かれる。窒素のコストの理由で、
例えばプレートフィルターが先ず液抜きされ、ついでフ
ィルターケークが供給源20からの圧縮空気で予備乾燥さ
れ、その後に、この発明に従って加熱された非爆発性不
活性ガスにより残留液が抽出される場合に、この構成は
特に望ましい。
【0033】不活性ガスのコストは、不活性ガスを再循
環すると、すなわち閉ループでそれを導くと最小に保こ
とができる。バルブ61を開けてからしばらく経ったと
き、すなわち全体装置にもはや空気が残っていないと
き、バルブ64を閉じて、ポンプ65を起動して運転するこ
とができる。
【0034】抽出流体はガスである必要はない。液体、
例えば溶剤タンク68から導かれる溶剤でもよい。溶剤が
使用される場合、装置すなわちシステム内に溶剤が残留
してはならない。この場合、分離器69は、液体/液体分
離器であるように構成するのが最も良い。必要ならば、
および溶剤流体を使用するとき、液体流体すなわち溶剤
の残留分を除去し、およびシステムから残留分をフラッ
シするために、ガス状媒体でフラッシングするのが望ま
しいであろう。
【0035】種々の変更および変形を行うことができ、
またここで説明した特徴は、他の特徴と共に使用でき
る。多用性を最大にするのが望ましくない場合、または
必要ない場合、および設備コストを削減するために、全
ての装置について幾つかの装置構成物を必要としないこ
とがある。しかしながらそのようなシステムは、溶解
度、粘性および引火性などに関してそれぞれ異なる特性
をもつ各種流体をろ過する多用性を備えるために、容易
に機能向上ができる。流体媒体により残留液が最終的に
抽出された後にプレートフィルターから取り出されるフ
ィルターケークは、容易に処分できるだけではなく、当
初の粒体、粗粒または粒子はもはや互いに付着すること
なく、殆ど当初の状態のままであるので、タンク45へ再
循環できる。したがってこれらの粒子は、再使用して、
引き続くろ過サイクル用の強くて細孔を多くもつフィル
ターケークを形成できる。清浄化されたケークの少なく
とも一部は、このようにして再使用できるので、環境的
に許容される方法で処分しなければならないフィルター
ケークの量が実質的に削減される。
【図面の簡単な説明】
【図 1】この発明によるプロセスの実施に適切な装置
をかなり概略的に示したものである。
【図 2】この発明の方法が実施されるプレートフィル
ターの一部の概略縦断面図である。
【符号の説明】
10:プレートフィルター、11:フィルタープレー
ト、13:フィルターウエブ、15:入口室、17:出
口室、19、23、26:ホース。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタケーク(47)とともにフィルタウ
    エブ(13)がプレートフィルター(10)内にあるときガス圧
    力を加えることでフィルタープレートから液体を抽出
    し、 前記液体を抽出するために用いたガスに関して流体抽出
    能力を向上した流体媒体をフィルタケークに加えて、プ
    レートフィルター(10)内のフィルターウエブ(13)上にフ
    ィルターケーク(47)を置きながらフィルタウエブ上のフ
    ィルターケークを乾燥する、 ことからなるプレートフィルター内のフィルターウエブ
    上にあるフィルターケークの液体含有量を削減する方
    法。
  2. 【請求項2】 プレートフィルター(10)と、 前記プレートフィルター内にあり、しかもプレートフィ
    ルター間のフィルター入口室、フィルタープレート上の
    フィルターウエブ(13)、および前記ウエブ上のフィルタ
    ーケーク(47)を形成する複数のフィルタープレート(11)
    とを具備する、 ろ過装置であって、 前記ろ過装置はさらに、 バルブ手段(58 、61、66、53) と、 前記バルブ手段を通してフィルター入口室(15)へ連結さ
    れる抽出流体媒体源(20 、59、68) とを有するろ過装
    置。
JP4113195A 1991-04-10 1992-04-07 フィルターケークの液体含有量を削減する方法と装置 Pending JPH05237309A (ja)

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CH106191 1991-04-10

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DE59108959D1 (de) 1998-05-07
ES2116282T3 (es) 1998-07-16
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