JPH05237113A - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
- Publication number
- JPH05237113A JPH05237113A JP4043953A JP4395392A JPH05237113A JP H05237113 A JPH05237113 A JP H05237113A JP 4043953 A JP4043953 A JP 4043953A JP 4395392 A JP4395392 A JP 4395392A JP H05237113 A JPH05237113 A JP H05237113A
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- JP
- Japan
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- rotating
- tube
- ultrasonic probe
- piezoelectric vibrator
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 前方および側方の3次元的超音波情報を得
る。 【構成】 チューブ1内に設けられ、このチューブ1の
軸方向にほぼ直角方向に揺動軸2を設ける。この揺動軸
2は、チューブ壁で支持されるようにし、揺動体3を揺
動自在に支持する。揺動軸2の一方の端面を取合面と
し、この取合面は所定半径で回転する接触子により揺動
力を受けるようにし、回転体4にこの接触子を設け、回
転して揺動体3を揺動させる。この揺動体3に圧電振動
子5を取り付け、回転体4を回転手段7で回転する。
る。 【構成】 チューブ1内に設けられ、このチューブ1の
軸方向にほぼ直角方向に揺動軸2を設ける。この揺動軸
2は、チューブ壁で支持されるようにし、揺動体3を揺
動自在に支持する。揺動軸2の一方の端面を取合面と
し、この取合面は所定半径で回転する接触子により揺動
力を受けるようにし、回転体4にこの接触子を設け、回
転して揺動体3を揺動させる。この揺動体3に圧電振動
子5を取り付け、回転体4を回転手段7で回転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空の構造物の超音波
探傷や人体における体腔、血管等の超音波診断に用いる
超音波探触子に関する。
探傷や人体における体腔、血管等の超音波診断に用いる
超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、本文では、特に血管に挿入した場
合について説明するが、中空の構造物に挿入した場合も
同様である。超音波探傷技術の応用として当初は生体内
の正常組織と比較して見出される異常反射源からの反射
波の検出とその位置の確認が行なわれたが、エレクトロ
ニクスの進歩とともに超音波断層画像が実用化され有効
な診断法として認められるようになっている。
合について説明するが、中空の構造物に挿入した場合も
同様である。超音波探傷技術の応用として当初は生体内
の正常組織と比較して見出される異常反射源からの反射
波の検出とその位置の確認が行なわれたが、エレクトロ
ニクスの進歩とともに超音波断層画像が実用化され有効
な診断法として認められるようになっている。
【0003】超音波診断は血管内の異常診断にも用いら
れ、血管の梗塞部位を診断する場合、まず始めに梗塞部
位の同定をX線撮影で行い、次に梗塞部位の様子を光フ
ァイバーを用いた光学系により診断を行ったり、梗塞し
ている脂質の厚さ等の診断をカテーテル型の超音波探触
子を血管内に挿入して行う。
れ、血管の梗塞部位を診断する場合、まず始めに梗塞部
位の同定をX線撮影で行い、次に梗塞部位の様子を光フ
ァイバーを用いた光学系により診断を行ったり、梗塞し
ている脂質の厚さ等の診断をカテーテル型の超音波探触
子を血管内に挿入して行う。
【0004】診断後、光ファイバーや超音波探触子を抜
き取り、状況に応じて血管のバイパス手術等の外科的処
置を施したり、梗塞部位の脂質をレーザーやレーザーフ
ァイバーの先端に付けたホットチップによって焼失した
り、カテーテル先端部に設けられたカッターにより削除
したり、またカテーテル先端部に付けたバルーンを梗塞
部位で膨らまして血管径を拡張する等の処置を施す。
き取り、状況に応じて血管のバイパス手術等の外科的処
置を施したり、梗塞部位の脂質をレーザーやレーザーフ
ァイバーの先端に付けたホットチップによって焼失した
り、カテーテル先端部に設けられたカッターにより削除
したり、またカテーテル先端部に付けたバルーンを梗塞
部位で膨らまして血管径を拡張する等の処置を施す。
【0005】血管の診断方法としては、光ファイバーを
用いて光学的に観察する方法と超音波探触子を用いて超
音波断層像を撮影して観察する方法があるが、超音波に
よる方法は診断部位の表面だけでなく、内部まで観察で
き、その部位の厚さ等を計測できることから、極めて有
効な手段である。また、この様な超音波診断は、レーザ
ー光による患部の焼失処置等の治療手段との組合せが期
待されている。
用いて光学的に観察する方法と超音波探触子を用いて超
音波断層像を撮影して観察する方法があるが、超音波に
よる方法は診断部位の表面だけでなく、内部まで観察で
き、その部位の厚さ等を計測できることから、極めて有
効な手段である。また、この様な超音波診断は、レーザ
ー光による患部の焼失処置等の治療手段との組合せが期
待されている。
【0006】従来用いられている超音波探触子、および
これを用いた診断や治療法を説明する。図20は超音波探
触子の構造を示す図で、超音波を送受信する圧電振動子
5はチューブ1の中に納められ、フレキシブル・ワイヤ
ー8によって回転する。フレキシブル・ワイヤー8は中
空になっており、圧電振動子5への信号線が中に配線さ
れている。図21は図20に示すフレキシブル・ワイヤー8
の回転装置を示す。フレキシブル・ワイヤー8はカップ
リング24でモータ9の軸25と結合され、モータ9によっ
て回転される。なお、チューブ1を検査位置へ挿入する
のはチューブ1を外から送り込むことによって行う。
これを用いた診断や治療法を説明する。図20は超音波探
触子の構造を示す図で、超音波を送受信する圧電振動子
5はチューブ1の中に納められ、フレキシブル・ワイヤ
ー8によって回転する。フレキシブル・ワイヤー8は中
空になっており、圧電振動子5への信号線が中に配線さ
れている。図21は図20に示すフレキシブル・ワイヤー8
の回転装置を示す。フレキシブル・ワイヤー8はカップ
リング24でモータ9の軸25と結合され、モータ9によっ
て回転される。なお、チューブ1を検査位置へ挿入する
のはチューブ1を外から送り込むことによって行う。
【0007】図22は図20に示す超音波探触子を用いて血
管の内部を診断している状態を示す。図23は図22の探傷
で得られる超音波断層像を示し、血管内に付着した脂質
の厚さが得られる。図24はこのようにして得られた脂質
を除去するため、レーザー・ファイバーを挿入し、レー
ザー光により脂質を照射し焼失処置をしている状態を表
わす。
管の内部を診断している状態を示す。図23は図22の探傷
で得られる超音波断層像を示し、血管内に付着した脂質
の厚さが得られる。図24はこのようにして得られた脂質
を除去するため、レーザー・ファイバーを挿入し、レー
ザー光により脂質を照射し焼失処置をしている状態を表
わす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波探触子を
用いる場合、図25に示すように、超音波探触子が回転し
て走査する1断面の画像しか得られないので、血管につ
いた脂質全体を観察しようとした場合、図26に示すよう
に超音波探触子を前後に動かしながら断層像を撮らねば
ならない。また、図27に示すように血管が閉塞している
場合は超音波探触子をそれ以上送り込めないため、閉塞
の厚さはどの程度か検査できない。
用いる場合、図25に示すように、超音波探触子が回転し
て走査する1断面の画像しか得られないので、血管につ
いた脂質全体を観察しようとした場合、図26に示すよう
に超音波探触子を前後に動かしながら断層像を撮らねば
ならない。また、図27に示すように血管が閉塞している
場合は超音波探触子をそれ以上送り込めないため、閉塞
の厚さはどの程度か検査できない。
【0009】また、図28に示すように、上述した診断の
下でレーザー等を用いた治療を行う場合、診断方向が横
断面方向しか持たない従来の超音波探触子では、治療対
象が存在する前方を全くみることが出来ないため、その
方向にレーザーを照射するのが極めて危険である点があ
げられる。例えば、レーザーの誤照射による血管の穿孔
や正常組織の焼失の可能性がある。
下でレーザー等を用いた治療を行う場合、診断方向が横
断面方向しか持たない従来の超音波探触子では、治療対
象が存在する前方を全くみることが出来ないため、その
方向にレーザーを照射するのが極めて危険である点があ
げられる。例えば、レーザーの誤照射による血管の穿孔
や正常組織の焼失の可能性がある。
【0010】また、レーザー照射による治療後の判定、
すなわち治療部位に対して適切にレーザーが当てられた
か、あるいは十分レーザーが進達出来たかを観察出来な
いという欠点もある。さらに、超音波ビームのスキャン
は、図20,21に示すように、カテーテル外部のモータの
トルクでワイヤーを介して圧電振動子や、超音波ビーム
を反射するための反射体を回転させることによって行う
方法があるが、ワイヤーのためカテーテルの剛性が高
く、深部まで挿入できなかったり、血管を傷つける可能
性がある。また、曲がりくねった血管等に挿入し、カテ
ーテルの曲率が小さい場合など、ワイヤーがカテーテル
内壁との摩擦でスムーズに回転できなくなり、回転むら
を生じてしまう場合がある。
すなわち治療部位に対して適切にレーザーが当てられた
か、あるいは十分レーザーが進達出来たかを観察出来な
いという欠点もある。さらに、超音波ビームのスキャン
は、図20,21に示すように、カテーテル外部のモータの
トルクでワイヤーを介して圧電振動子や、超音波ビーム
を反射するための反射体を回転させることによって行う
方法があるが、ワイヤーのためカテーテルの剛性が高
く、深部まで挿入できなかったり、血管を傷つける可能
性がある。また、曲がりくねった血管等に挿入し、カテ
ーテルの曲率が小さい場合など、ワイヤーがカテーテル
内壁との摩擦でスムーズに回転できなくなり、回転むら
を生じてしまう場合がある。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、従来の進行方向に直交する断面の影像に加
えて、前方および側方の3次元的超音波情報の得られる
超音波探触子を提供することを目的とする。
ものであり、従来の進行方向に直交する断面の影像に加
えて、前方および側方の3次元的超音波情報の得られる
超音波探触子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の超音波探触子は、チューブ1内に設けら
れ、このチューブ1の軸方向とほぼ直角方向にチューブ
壁で支持された揺動軸2と、この揺動軸2で支持され、
所定半径で回転する接触子により揺動力を受ける取合面
を有する揺動体3と、前記接触子を所定半径で回転する
回転体4と、前記揺動体3に取付けられた圧電振動子5
と、前記回転体4を回転する回転手段7とを備えたもの
である。
め、本発明の超音波探触子は、チューブ1内に設けら
れ、このチューブ1の軸方向とほぼ直角方向にチューブ
壁で支持された揺動軸2と、この揺動軸2で支持され、
所定半径で回転する接触子により揺動力を受ける取合面
を有する揺動体3と、前記接触子を所定半径で回転する
回転体4と、前記揺動体3に取付けられた圧電振動子5
と、前記回転体4を回転する回転手段7とを備えたもの
である。
【0013】また、前記取合面を凹面とし、この凹面は
前記揺動軸2に平行な形状は直線で、この直線に直交す
る形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前記
円弧の間を滑らかに結んだ形状とする。
前記揺動軸2に平行な形状は直線で、この直線に直交す
る形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前記
円弧の間を滑らかに結んだ形状とする。
【0014】また、前記チユーブ1の挿入方向を前方と
し、前記圧電振動子5を前記揺動体3の前方に取付けた
ものである。
し、前記圧電振動子5を前記揺動体3の前方に取付けた
ものである。
【0015】また、前記チューブ1の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記揺動体3の側方
に取付けたものである。
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記揺動体3の側方
に取付けたものである。
【0016】また、前記チューブ1の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記回転体4の側方
に取り付けたものである。
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記回転体4の側方
に取り付けたものである。
【0017】また、チューブ1内に設けられ、このチュ
ーブ1の軸方向に回転軸を持つ回転枠6と、この回転枠
6内に設けられ、この回転枠6の回転軸方向と直角方向
に前記回転枠壁で支持された揺動軸2と、この揺動軸2
で支持され、所定半径で回転する接触子により揺動力を
受ける取合面を有する揺動体3と、前記接触子を所定半
径で回転する回転体4と、前記揺動体3に取付けられた
圧電振動子5と、前記回転体4と前記回転枠6を回転す
る回転手段7とを備えたものである。
ーブ1の軸方向に回転軸を持つ回転枠6と、この回転枠
6内に設けられ、この回転枠6の回転軸方向と直角方向
に前記回転枠壁で支持された揺動軸2と、この揺動軸2
で支持され、所定半径で回転する接触子により揺動力を
受ける取合面を有する揺動体3と、前記接触子を所定半
径で回転する回転体4と、前記揺動体3に取付けられた
圧電振動子5と、前記回転体4と前記回転枠6を回転す
る回転手段7とを備えたものである。
【0018】また、前記取合面を凹面とし、この凹面は
前記揺動軸2に平行な形状は直線で、この直線に直交す
る形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前記
円弧の間を滑らかに結んだ形状とする。
前記揺動軸2に平行な形状は直線で、この直線に直交す
る形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前記
円弧の間を滑らかに結んだ形状とする。
【0019】また、前記チューブ1の挿入方向を前方と
し、前記圧電振動子5を前記揺動体3の前方に取付けた
ものである。
し、前記圧電振動子5を前記揺動体3の前方に取付けた
ものである。
【0020】また、前記チューブ1の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記揺動体3の側方
に取付けたものである。
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記揺動体3の側方
に取付けたものである。
【0021】また、前記チューブ1の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記回転体4の側方
に取り付けたものである。
向を側方とし、前記圧電振動子5を前記回転体4の側方
に取り付けたものである。
【0022】また、前記回転手段7として、フレキシブ
ルワイヤー8を用いこのフレキシブルワイヤー8をモー
タ9で回転するようにしたものである。
ルワイヤー8を用いこのフレキシブルワイヤー8をモー
タ9で回転するようにしたものである。
【0023】また、前記回転手段7として、流体による
回転体10を設け、前記チューブ1内に流体を流すように
したものである。
回転体10を設け、前記チューブ1内に流体を流すように
したものである。
【0024】また、前記回転手段7として、超音波モー
タを用いたものである。
タを用いたものである。
【0025】また、前記回転手段7として、静電モータ
を用いたものである。
を用いたものである。
【0026】また、前記回転手段7として、回転軸にロ
ータとして永久磁石15を取り付け、この永久磁石15の磁
束に交差する磁界を発生するコイル16を設けたものであ
る。
ータとして永久磁石15を取り付け、この永久磁石15の磁
束に交差する磁界を発生するコイル16を設けたものであ
る。
【0027】また、前記コイル16を前記チューブ1に取
り付けたものである。
り付けたものである。
【0028】
【作用】揺動体3はチューブ1の軸方向とほぼ直角方向
に配置され、チューブ壁で両端が支持された揺動軸2ま
わりに、回転体4の所定半径で回転する接触子と揺動体
3の取合面の接触により揺動力を受け揺動する。揺動体
3に取付けられた圧電振動子5も揺動するので超音波ビ
ームの照射範囲がこの揺動により拡大され広範囲の探触
が可能となる。
に配置され、チューブ壁で両端が支持された揺動軸2ま
わりに、回転体4の所定半径で回転する接触子と揺動体
3の取合面の接触により揺動力を受け揺動する。揺動体
3に取付けられた圧電振動子5も揺動するので超音波ビ
ームの照射範囲がこの揺動により拡大され広範囲の探触
が可能となる。
【0029】図3は回転体4の回転による揺動体3の揺
動を説明する図である。(a)は縦断面でこの状態を0
°とする。回転体4の回転軸は揺動体3の揺動軸2と直
交する。回転体4は円柱を斜めに切断した形状として示
しているが、この形状は一例を示すもので、回転軸の回
りに所定半径で接触部(接触子)が回転するようにすれ
ばよい。揺動体3の取合面は凹面となっており、0°の
状態の形状は円弧、(b)に示す90°回転した状態の形
状は直線であり、0°より90°に移るに従い円弧より直
線に滑らかに変化する形状となっている。これは90°〜
270 °〜0°間も同様である。(c)は180 °回転した
状態であり、(d)は(b)のX−X矢視である。この
ような構成とすることにより回転体4を回転すると揺動
体3は揺動軸2の回りを揺動する。
動を説明する図である。(a)は縦断面でこの状態を0
°とする。回転体4の回転軸は揺動体3の揺動軸2と直
交する。回転体4は円柱を斜めに切断した形状として示
しているが、この形状は一例を示すもので、回転軸の回
りに所定半径で接触部(接触子)が回転するようにすれ
ばよい。揺動体3の取合面は凹面となっており、0°の
状態の形状は円弧、(b)に示す90°回転した状態の形
状は直線であり、0°より90°に移るに従い円弧より直
線に滑らかに変化する形状となっている。これは90°〜
270 °〜0°間も同様である。(c)は180 °回転した
状態であり、(d)は(b)のX−X矢視である。この
ような構成とすることにより回転体4を回転すると揺動
体3は揺動軸2の回りを揺動する。
【0030】揺動体3の前方に取付けられた圧電振動子
5によって揺動軸2を中心とし扇状の範囲を照射するこ
とにより前方の超音波情報が得られる。
5によって揺動軸2を中心とし扇状の範囲を照射するこ
とにより前方の超音波情報が得られる。
【0031】また、揺動体3の側方に取付けられた圧電
振動子5によって揺動軸2を中心とし扇状の範囲を照射
することにより側方の超音波情報が得られる。さらに前
方および側方の圧電振動子5による扇状の照射により、
前方および側方の超音波情報が得られる。
振動子5によって揺動軸2を中心とし扇状の範囲を照射
することにより側方の超音波情報が得られる。さらに前
方および側方の圧電振動子5による扇状の照射により、
前方および側方の超音波情報が得られる。
【0032】また、回転体4の側方に取り付けられた圧
電振動子5によって、圧電振動子5の取り付けられてい
る位置を通り、回転軸に直交する断面の超音波情報が得
られる。これと揺動体3前方、側方、またはこの両方に
取り付けられた圧電振動子5による扇状の超音波情報と
組み合わせることもできる。
電振動子5によって、圧電振動子5の取り付けられてい
る位置を通り、回転軸に直交する断面の超音波情報が得
られる。これと揺動体3前方、側方、またはこの両方に
取り付けられた圧電振動子5による扇状の超音波情報と
組み合わせることもできる。
【0033】また、回転枠6を、チューブ1内でチュー
ブ1の軸方向を回転軸として回転できるようにし、回転
枠6の回転軸と直角方向に揺動軸2を設けて両端を回転
枠壁で支持する。揺動体3は回転体4の回転と取合面の
接触により発生する揺動力により揺動軸2のまわりを揺
動すると共に、回転手段7によって回転する。これによ
り揺動体3に取付けられた圧電振動子5からの照射ビー
ムは3次元の範囲を走査して超音波情報を得ることがで
きる。揺動体3と回転体4の回転接触により揺動が生じ
る理由は図3を用いて上述した内容と同じである。
ブ1の軸方向を回転軸として回転できるようにし、回転
枠6の回転軸と直角方向に揺動軸2を設けて両端を回転
枠壁で支持する。揺動体3は回転体4の回転と取合面の
接触により発生する揺動力により揺動軸2のまわりを揺
動すると共に、回転手段7によって回転する。これによ
り揺動体3に取付けられた圧電振動子5からの照射ビー
ムは3次元の範囲を走査して超音波情報を得ることがで
きる。揺動体3と回転体4の回転接触により揺動が生じ
る理由は図3を用いて上述した内容と同じである。
【0034】これにより、揺動体3の前方に設けられた
圧電振動子5からの照射ビームは円錐状に前方を照射す
ることができるようになる。
圧電振動子5からの照射ビームは円錐状に前方を照射す
ることができるようになる。
【0035】また、これにより揺動体3の側方に設けら
れた圧電振動子5からの照射ビームは側方へ3次元に広
がる。さらに前方および側方の照射を組み合せることに
より前方と側方のほぼ全域を照射して3次元超音波情報
を得ることができるようになる。
れた圧電振動子5からの照射ビームは側方へ3次元に広
がる。さらに前方および側方の照射を組み合せることに
より前方と側方のほぼ全域を照射して3次元超音波情報
を得ることができるようになる。
【0036】また、これにより、回転体4の側方に取り
付けられた圧電振動子5によって、圧電振動子5の取り
付けられている位置を通り、回転軸に直交する断面の超
音波情報が得られる。これと揺動体3前方、側方、また
はこの両方に取り付けられた圧電振動子5による扇状の
超音波情報と組み合わせることもできる。
付けられた圧電振動子5によって、圧電振動子5の取り
付けられている位置を通り、回転軸に直交する断面の超
音波情報が得られる。これと揺動体3前方、側方、また
はこの両方に取り付けられた圧電振動子5による扇状の
超音波情報と組み合わせることもできる。
【0037】回転枠6を回転する回転手段7として、回
転枠6の回転軸にフレキシブル・ワイヤー8を接続し、
このフレキシブル・ワイヤー8を外部のモータ9で回転
するようにする。
転枠6の回転軸にフレキシブル・ワイヤー8を接続し、
このフレキシブル・ワイヤー8を外部のモータ9で回転
するようにする。
【0038】また、回転枠6の回転軸に羽根車やフィン
などの流体による回転体10を設け、チューブ1内を流体
を流すことにより羽根車10を回転することができる。流
量を変えることにより回転速度を制御することができ
る。
などの流体による回転体10を設け、チューブ1内を流体
を流すことにより羽根車10を回転することができる。流
量を変えることにより回転速度を制御することができ
る。
【0039】また、回転枠6の回転軸に超音波モータを
接続し、回転枠6を回転することができる。
接続し、回転枠6を回転することができる。
【0040】また、回転枠6の回転軸に静電モータを接
続して回転枠6を回転することができる。
続して回転枠6を回転することができる。
【0041】また、回転手段7として、回転軸にロータ
として永久磁石15を取り付け、コイル15によりこの永久
磁石15の磁束に交差する交番磁界を発生することにより
モータとして回転することができる。
として永久磁石15を取り付け、コイル15によりこの永久
磁石15の磁束に交差する交番磁界を発生することにより
モータとして回転することができる。
【0042】このコイル15をチューブ1に取り付けモー
タを構成し、回転軸を回転することができる。
タを構成し、回転軸を回転することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1,図2は本発明の第1実施例を示す。図にお
いて、1はチューブで、超音波探触子を内包し、血管な
どの検査孔や管にこのチューブ1を繰り出して挿入した
り引抜いたりする。2は揺動体3のほぼ中心を回転自在
に支持する揺動軸で、チューブ1の軸方向と直交する方
向に配置され、図2に示すように両端をチューブ壁で回
転自在に支持する。圧電振動子5は揺動体3の前方に設
けられ信号線17より電圧が印加される。
する。図1,図2は本発明の第1実施例を示す。図にお
いて、1はチューブで、超音波探触子を内包し、血管な
どの検査孔や管にこのチューブ1を繰り出して挿入した
り引抜いたりする。2は揺動体3のほぼ中心を回転自在
に支持する揺動軸で、チューブ1の軸方向と直交する方
向に配置され、図2に示すように両端をチューブ壁で回
転自在に支持する。圧電振動子5は揺動体3の前方に設
けられ信号線17より電圧が印加される。
【0044】揺動体3は図3において説明したように取
合面に回転体4の接触子が接触しながら回転するにつれ
て揺動軸2回りを揺動する。
合面に回転体4の接触子が接触しながら回転するにつれ
て揺動軸2回りを揺動する。
【0045】揺動体3の揺動により、圧電振動子5から
出射される超音波ビームは図示の如くチューブ1の前方
において扇型に走査され超音波断層像を得ることができ
る。扇の開度は揺動角に応じて変化する。
出射される超音波ビームは図示の如くチューブ1の前方
において扇型に走査され超音波断層像を得ることができ
る。扇の開度は揺動角に応じて変化する。
【0046】次に第2実施例を図4を用いて説明する。
本実施例は、第1実施例が圧電振動子5を揺動体3の前
方に取付けたのに対して、側方に取付けたものである。
本実施例の場合、揺動軸2と直交する断面内における扇
型の超音波ビームによりこの断面に沿った断面像を得る
ことができ、脂質の厚さや長さの情報を得ることができ
る。図4は圧電振動子5を揺動体3の上下に2個設けた
場合を示すが、一方向の走査だけでよければ1個でよ
い。特に後述するように揺動体3を回転するようにすれ
ば1個でよい。また必ずしも揺動軸2と直交する断面内
に圧電振動子5を設けなくてもよい。
本実施例は、第1実施例が圧電振動子5を揺動体3の前
方に取付けたのに対して、側方に取付けたものである。
本実施例の場合、揺動軸2と直交する断面内における扇
型の超音波ビームによりこの断面に沿った断面像を得る
ことができ、脂質の厚さや長さの情報を得ることができ
る。図4は圧電振動子5を揺動体3の上下に2個設けた
場合を示すが、一方向の走査だけでよければ1個でよ
い。特に後述するように揺動体3を回転するようにすれ
ば1個でよい。また必ずしも揺動軸2と直交する断面内
に圧電振動子5を設けなくてもよい。
【0047】次に第3実施例を図5を用いて説明する。
本実施例は、第1および第2実施例を組み合せた場合
で、前方および側方の超音波断層像を同時に得ることが
でき、前方および側方の脂質厚さおよび長さの情報を得
ることができる。
本実施例は、第1および第2実施例を組み合せた場合
で、前方および側方の超音波断層像を同時に得ることが
でき、前方および側方の脂質厚さおよび長さの情報を得
ることができる。
【0048】次に第4実施例を図6を用いて説明する。
本実施例は図1に示す第1実施例の回転体4の側方(回
柱表面)に圧電振動子5を設けたもので、これにより圧
電振動子5の取り付け位置を通り、回転体4の回転軸に
直交する断面の超音波情報が追加して得られる。なお、
回転体4に取り付けられた圧電振動子5からの信号線17
は回転によりよじれてしまうが、これを防止するため周
知技術のロータリートランスやブラシ接続により、よじ
れが防止される。
本実施例は図1に示す第1実施例の回転体4の側方(回
柱表面)に圧電振動子5を設けたもので、これにより圧
電振動子5の取り付け位置を通り、回転体4の回転軸に
直交する断面の超音波情報が追加して得られる。なお、
回転体4に取り付けられた圧電振動子5からの信号線17
は回転によりよじれてしまうが、これを防止するため周
知技術のロータリートランスやブラシ接続により、よじ
れが防止される。
【0049】図7は第5実施例、図8は第6実施例を示
し、これらは、それぞれ第2実施例、第3実施例におい
て、図6に示す第4実施例で説明したように回転体4の
側方に圧電振動子5を取り付け、この圧電振動子5の取
り付け位置を通り回転体4の回転軸に直交する断面の超
音波情報を追加して得られるようにしたものである。
し、これらは、それぞれ第2実施例、第3実施例におい
て、図6に示す第4実施例で説明したように回転体4の
側方に圧電振動子5を取り付け、この圧電振動子5の取
り付け位置を通り回転体4の回転軸に直交する断面の超
音波情報を追加して得られるようにしたものである。
【0050】次に第7実施例を図9を用いて説明する。
本実施例は図1に示す第1実施例の揺動体3をチューブ
1の軸方向を回転軸にして回転するようにしたものであ
る。揺動軸2は回転枠6の回転軸と直交して設けられ、
回転枠6の両側壁で回転自在に支持されている。この揺
動体3の回転により、圧電振動子5への信号線17はよじ
れるが、図示しないロータリートランスやブラシ接続に
よりこれらの信号線17が回転によってよじれるのを防止
できる。以降の実施例においても同様の周知技術により
よじれは防止されるものとする。
本実施例は図1に示す第1実施例の揺動体3をチューブ
1の軸方向を回転軸にして回転するようにしたものであ
る。揺動軸2は回転枠6の回転軸と直交して設けられ、
回転枠6の両側壁で回転自在に支持されている。この揺
動体3の回転により、圧電振動子5への信号線17はよじ
れるが、図示しないロータリートランスやブラシ接続に
よりこれらの信号線17が回転によってよじれるのを防止
できる。以降の実施例においても同様の周知技術により
よじれは防止されるものとする。
【0051】本実施例によれば前方に扇型に走査してい
る超音波ビームを360 °回転走査することができるので
前方の対象物の3次元超音波情報の収集が可能となる。
る超音波ビームを360 °回転走査することができるので
前方の対象物の3次元超音波情報の収集が可能となる。
【0052】本実施例の圧電振動子5を回転することに
より前方の対象物の3次元超音波情報が得られることの
他の実施例については、同一出願人による特願平3−11
8872に詳説してあるのでここで要点のみを説明する。図
19は進行方向の垂直面にドーナツ状に8個の圧電振動子
を配置し、ドーナツの中心軸を回転軸として回転して3
次元超音波影像を得る装置を示す。
より前方の対象物の3次元超音波情報が得られることの
他の実施例については、同一出願人による特願平3−11
8872に詳説してあるのでここで要点のみを説明する。図
19は進行方向の垂直面にドーナツ状に8個の圧電振動子
を配置し、ドーナツの中心軸を回転軸として回転して3
次元超音波影像を得る装置を示す。
【0053】まず、始めに8分割された圧電振動子104
のうち1個の圧電振動子を送信素子103 とし、残りの7
個の圧電振動子を受信素子101 とする。次に送信素子10
3 からインパルスの球面波を送信し、任意の被測定点10
2 からの反射波を他の7個の受信素子101 で受信する。
のうち1個の圧電振動子を送信素子103 とし、残りの7
個の圧電振動子を受信素子101 とする。次に送信素子10
3 からインパルスの球面波を送信し、任意の被測定点10
2 からの反射波を他の7個の受信素子101 で受信する。
【0054】次に各受信素子101 からの出力をA/D変
換器105 でデジタル信号に変換し、ウエイブ・データと
してウエイブ・メモリ106 に取り込む。次にウエイブ・
メモリ106 に取り込んだ各受信素子101 のデータから3
次元影像を再構成する前に、再構成する空間を、超音波
探触子の圧電振動子104 が配置された平面と平行な面、
つまりCモード像に相当する面を予め数面選択してお
き、各Cモード像ごとの、送信素子〜任意の被側定点〜
受信素子間の伝播経路の伝播時間を各受信素子ごとに計
算して予めデータ・マスク108 を製作しておく。
換器105 でデジタル信号に変換し、ウエイブ・データと
してウエイブ・メモリ106 に取り込む。次にウエイブ・
メモリ106 に取り込んだ各受信素子101 のデータから3
次元影像を再構成する前に、再構成する空間を、超音波
探触子の圧電振動子104 が配置された平面と平行な面、
つまりCモード像に相当する面を予め数面選択してお
き、各Cモード像ごとの、送信素子〜任意の被側定点〜
受信素子間の伝播経路の伝播時間を各受信素子ごとに計
算して予めデータ・マスク108 を製作しておく。
【0055】次に各Cモード像ごとの各受信素子101 ご
とに予め計算されたデータ・マスク108 と等しい、実測
の各Cモード像ごとの各受信素子101 のウエイブ・デー
タをウエイブ・メモリ106 から読み出し、演算処理回路
107 で全てを加算した結果から逆に被測定点を同定し、
1枚のCモード像を獲得する。
とに予め計算されたデータ・マスク108 と等しい、実測
の各Cモード像ごとの各受信素子101 のウエイブ・デー
タをウエイブ・メモリ106 から読み出し、演算処理回路
107 で全てを加算した結果から逆に被測定点を同定し、
1枚のCモード像を獲得する。
【0056】最後の2段階を、高速に演算処理すること
の繰り返しにより各Cモード像を再構成し、数枚のCモ
ード像をモニター109 に、voxel 表示、あるいは階調コ
ードとピクセルの大きさの変化をもたせた表示等をする
ことで、超音波放射面より前方の3次元影像を得ること
ができる。なお、本実施例では、ドーナツ状の圧電振動
子を8分割した場合について述べたが、分割数、圧電振
動子形状は、これに限定されるものではない。
の繰り返しにより各Cモード像を再構成し、数枚のCモ
ード像をモニター109 に、voxel 表示、あるいは階調コ
ードとピクセルの大きさの変化をもたせた表示等をする
ことで、超音波放射面より前方の3次元影像を得ること
ができる。なお、本実施例では、ドーナツ状の圧電振動
子を8分割した場合について述べたが、分割数、圧電振
動子形状は、これに限定されるものではない。
【0057】本実施例は第1実施例の場合につき揺動体
3および圧電振動子5を回転した場合について説明した
が、第2〜第6実施例の場合につき、同様に揺動体3と
圧電振動子5を回転することもできる。これにより前
方,側方の対象物の3次元的な超音波情報の収集が可能
となる。なお、以下に述べる実施例も第1実施例を回転
した場合について説明するが、いずれも第2〜第6実施
例と組み合せることができるものである。
3および圧電振動子5を回転した場合について説明した
が、第2〜第6実施例の場合につき、同様に揺動体3と
圧電振動子5を回転することもできる。これにより前
方,側方の対象物の3次元的な超音波情報の収集が可能
となる。なお、以下に述べる実施例も第1実施例を回転
した場合について説明するが、いずれも第2〜第6実施
例と組み合せることができるものである。
【0058】次に第8実施例について図10を用いて説明
する。本実施例は第7実施例について、回転枠6の回転
をフレキシブル・ワイヤー8で行う場合である。フレキ
シブル・ワイヤー8の回転方法は図20に示す方法と同じ
である。しかし本実施例の場合、フレキシブル・ワイヤ
ー8を用いることによりカテーテルの剛性が高くなり、
深部まで挿入することが困難な場合もあり、またこのた
め血管を傷つける恐れがある。以降に述べる実施例は、
カテーテルを柔軟にし血管を傷つけることなく、安全に
深部までカテーテルを挿入できるようにしている。
する。本実施例は第7実施例について、回転枠6の回転
をフレキシブル・ワイヤー8で行う場合である。フレキ
シブル・ワイヤー8の回転方法は図20に示す方法と同じ
である。しかし本実施例の場合、フレキシブル・ワイヤ
ー8を用いることによりカテーテルの剛性が高くなり、
深部まで挿入することが困難な場合もあり、またこのた
め血管を傷つける恐れがある。以降に述べる実施例は、
カテーテルを柔軟にし血管を傷つけることなく、安全に
深部までカテーテルを挿入できるようにしている。
【0059】次に第9実施例を図11を用いて説明する。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を羽根車
またはフィン10を用いて行うものであり、回転枠6の回
転軸に羽根車またはフィン10を取付け、チューブ1内に
流路19を設け、流体を羽根車またはフィン10に当てるこ
とにより回転させる。図11においては、流体をカテーテ
ル外部の装置から供給し、血管内に放出している。他の
方法としては、流体をカテーテル内で循環させたり、流
体(血液)を吸引したりすることで羽根車またはフィン
10を回転させる。流体については、生理食塩水等人体に
害のないものが選択される。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を羽根車
またはフィン10を用いて行うものであり、回転枠6の回
転軸に羽根車またはフィン10を取付け、チューブ1内に
流路19を設け、流体を羽根車またはフィン10に当てるこ
とにより回転させる。図11においては、流体をカテーテ
ル外部の装置から供給し、血管内に放出している。他の
方法としては、流体をカテーテル内で循環させたり、流
体(血液)を吸引したりすることで羽根車またはフィン
10を回転させる。流体については、生理食塩水等人体に
害のないものが選択される。
【0060】次に第10実施例を図12を用いて説明する。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を超音波
モータを用いて行うものであり、超音波モータの一構成
例を示す。回転枠6の回転軸に摩擦係数が大きく振動エ
ネルギーを効率よく回転エネルギーに変換できるロータ
11を取付け、このロータ11の周囲に圧電振動子20を取付
けたステータリング12を配置し、このステータリング12
をチューブ1内壁に固着して超音波モータを構成し、超
音波モータ信号線21により圧電振動子20に高周波電圧を
印加して回転枠6を回転する。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を超音波
モータを用いて行うものであり、超音波モータの一構成
例を示す。回転枠6の回転軸に摩擦係数が大きく振動エ
ネルギーを効率よく回転エネルギーに変換できるロータ
11を取付け、このロータ11の周囲に圧電振動子20を取付
けたステータリング12を配置し、このステータリング12
をチューブ1内壁に固着して超音波モータを構成し、超
音波モータ信号線21により圧電振動子20に高周波電圧を
印加して回転枠6を回転する。
【0061】次に第11実施例を図13を用いて説明する。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を静電モ
ータを用いて行うものであり、静電モータの一構成例を
示す。回転枠6の回転軸にロータ側電極13を設け、この
ロータ側電極13の周囲にステータ側電極14を複数個配置
し、それぞれの電極に信号線22を介して電圧を供給す
る。
本実施例は第7実施例について回転枠6の回転を静電モ
ータを用いて行うものであり、静電モータの一構成例を
示す。回転枠6の回転軸にロータ側電極13を設け、この
ロータ側電極13の周囲にステータ側電極14を複数個配置
し、それぞれの電極に信号線22を介して電圧を供給す
る。
【0062】次に第12実施例を図14を用いて説明する。
本実施例は回転軸に永久磁石15をロータとして取り付
け、コイル16をチューブ1の外部、つまり体外に設けた
ものである。コイル16に交番電流を供給することにより
回転体4と回転枠6を回転する。
本実施例は回転軸に永久磁石15をロータとして取り付
け、コイル16をチューブ1の外部、つまり体外に設けた
ものである。コイル16に交番電流を供給することにより
回転体4と回転枠6を回転する。
【0063】次に第13実施例を図15〜18を用いて説明す
る。本実施例は回転機構に永久磁石15とコイル16を用い
てモータを構成したものである。図15に示すように、回
転軸にロータとして永久磁石15を取り付け、コイル16を
チューブ1の内壁に取り付けてモータを構成する。図16
はコイル16の平面的形状を示し、図17はコイル16の断面
と永久磁石15の断面形状を示す。また図18はコイル16の
チューブ1に対する取り付け方法を3種類示したもので
ある。
る。本実施例は回転機構に永久磁石15とコイル16を用い
てモータを構成したものである。図15に示すように、回
転軸にロータとして永久磁石15を取り付け、コイル16を
チューブ1の内壁に取り付けてモータを構成する。図16
はコイル16の平面的形状を示し、図17はコイル16の断面
と永久磁石15の断面形状を示す。また図18はコイル16の
チューブ1に対する取り付け方法を3種類示したもので
ある。
【0064】コイル16はチューブ1の外面、内面、また
は内部にエッチング、フォトリソグラフ等の技術を用
い、コイル16を形成することでチューブ1が太くならな
い様にしている。図17は永久磁石15が2極でコイル16が
1つの場合を示しているが、4極以上、2つ以上として
もよい。
は内部にエッチング、フォトリソグラフ等の技術を用
い、コイル16を形成することでチューブ1が太くならな
い様にしている。図17は永久磁石15が2極でコイル16が
1つの場合を示しているが、4極以上、2つ以上として
もよい。
【0065】上述の実施例において、揺動体3と回転体
4の位置や角度を検出するロータリエンコーダや、非接
触のレーザーを用いたエンコーダを設け、圧電振動子5
からの超音波情報と共に位置検出情報を送信する。ま
た、この信号を診断装置側では、超音波受信信号と位置
信号を処理する周知の信号回路や制御回路を設け、超音
波断層像を表示することができることは公知技術であ
る。
4の位置や角度を検出するロータリエンコーダや、非接
触のレーザーを用いたエンコーダを設け、圧電振動子5
からの超音波情報と共に位置検出情報を送信する。ま
た、この信号を診断装置側では、超音波受信信号と位置
信号を処理する周知の信号回路や制御回路を設け、超音
波断層像を表示することができることは公知技術であ
る。
【0066】上述の実施例において、圧電振動子5で送
受信される超音波の音響特性を向上させるため、バッキ
ング、整合層、レンズ等(図示せず)を形成し、揺動体
3や回転体4に設けた圧電振動子5に取付けることは周
知技術である。また、圧電振動子が構成されているスペ
ースに、人体とのマッチングをとるために生理食塩水等
が充満されていることも周知のことである。また、圧電
振動子5やコイル類から引き出したリード線(図示して
ないものもある)が回転機構で絡まって切れない様に、
ブラシ接続やロータリートランスを用いることについて
は一部説明したが、該当箇所にはこれらが用いられてい
るものとする。
受信される超音波の音響特性を向上させるため、バッキ
ング、整合層、レンズ等(図示せず)を形成し、揺動体
3や回転体4に設けた圧電振動子5に取付けることは周
知技術である。また、圧電振動子が構成されているスペ
ースに、人体とのマッチングをとるために生理食塩水等
が充満されていることも周知のことである。また、圧電
振動子5やコイル類から引き出したリード線(図示して
ないものもある)が回転機構で絡まって切れない様に、
ブラシ接続やロータリートランスを用いることについて
は一部説明したが、該当箇所にはこれらが用いられてい
るものとする。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は圧電振動子を揺動させることにより扇型に超音波ビー
ムを照射し、さらに揺動すると共に回転も行うことによ
り3次元的超音波情報を得ることができる。また揺動や
回転も圧電振動子近傍に回転機構を設けることにより、
安全かつ確実に行うことができる。これによりカテーテ
ルの柔軟性を大幅に改善でき、血管を傷つけることなく
安全に、かつ深部までカテーテルを挿入することができ
る。
は圧電振動子を揺動させることにより扇型に超音波ビー
ムを照射し、さらに揺動すると共に回転も行うことによ
り3次元的超音波情報を得ることができる。また揺動や
回転も圧電振動子近傍に回転機構を設けることにより、
安全かつ確実に行うことができる。これによりカテーテ
ルの柔軟性を大幅に改善でき、血管を傷つけることなく
安全に、かつ深部までカテーテルを挿入することができ
る。
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1のY矢視を示す図である。
【図3】本発明の揺動機構の原理を説明する図である。
【図4】第2実施例を示す図である。
【図5】第3実施例を示す図である。
【図6】第4実施例を示す図である。
【図7】第5実施例を示す図である。
【図8】第6実施例を示す図である。
【図9】第7実施例を示す図である。
【図10】第8実施例を示す図である。
【図11】第9実施例を示す図である。
【図12】第10実施例を示す図である。
【図13】第11実施例を示す図である。
【図14】第12実施例を示す図である。
【図15】第13実施例を示す図である。
【図16】図15のY矢視図である。
【図17】図15のZ−Z断面図である。
【図18】図17のC部詳細図である。
【図19】進行方向垂直面に設けた圧電振動子を回転し
たことにより得られる影像説明図である。
たことにより得られる影像説明図である。
【図20】従来の超音波探触子の構成例を示す図であ
る。
る。
【図21】フレキシブルワイヤーの回転機構を示す図で
ある。
ある。
【図22】従来の診断の様子を示す図である。
【図23】図22の超音波ビームによる超音波断層像を示
す図である。
す図である。
【図24】レーザー照射による治療の様子を示す図であ
る。
る。
【図25】従来の診断の様子を示す図である。
【図26】従来の診断の様子を示す図である。
【図27】従来の診断の様子を示す図である。
【図28】レーザー照射の誤りの一例を示す図である。
1 チューブ 2 揺動軸 3 揺動体 4 回転体 5 圧電振動子 6 回転枠 8 フレキシブルワイヤー 10 羽根車またはフィン 11 ロータ 12 ステータリング 13 ロータ側電極 14 ステータ側電極 15 永久磁石 16 コイル 17 圧電振動子への信号線
Claims (16)
- 【請求項1】 チューブ(1)内に設けられ、このチュ
ーブ(1)の軸方向とほぼ直角方向にチューブ壁で支持
された揺動軸(2)と、この揺動軸(2)で支持され、
所定半径で回転する接触子により揺動力を受ける取合面
を有する揺動体(3)と、前記接触子を所定半径で回転
する回転体(4)と、前記揺動体(3)に取付けられた
圧電振動子(5)と、前記回転体(4)を回転する回転
手段(7)とを備えたことを特徴とする超音波探触子。 - 【請求項2】 前記取合面が凹面であり、この凹面は前
記揺動軸(2)に平行な形状は直線で、この直線に直交
する形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前
記円弧の間を滑らかに結んだ形状であることを特徴とす
る請求項1記載の超音波探触子。 - 【請求項3】 前記チユーブ(1)の挿入方向を前方と
し、前記圧電振動子(5)を前記揺動体(3)の前方に
取付けたことを特徴とする請求項1または2記載の超音
波探触子。 - 【請求項4】 前記チューブ(1)の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子(5)を前記揺動体
(3)の側方に取付けたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の超音波探触子。 - 【請求項5】 前記チューブ(1)の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子(5)を前記回転体
(4)の側方に取り付けたことを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の超音波探触子。 - 【請求項6】 チューブ(1)内に設けられ、このチュ
ーブ(1)の軸方向に回転軸を持つ回転枠(6)と、こ
の回転枠(6)内に設けられ、この回転枠(6)の回転
軸方向と直角方向に前記回転枠壁で支持された揺動軸
(2)と、この揺動軸(2)で支持され、所定半径で回
転する接触子により揺動力を受ける取合面を有する揺動
体(3)と、前記接触子を所定半径で回転する回転体
(4)と、前記揺動体(3)に取付けられた圧電振動子
(5)と、前記回転体(4)と前記回転枠(6)を回転
する回転手段(7)とを備えたことを特徴とする超音波
探触子。 - 【請求項7】 前記取合面が凹面であり、この凹面は前
記揺動軸(2)に平行な形状は直線で、この直線に直交
する形状は円弧であり、他の部分の形状は前記直線と前
記円弧の間を滑らかに結んだ形状であることを特徴とす
る請求項6記載の超音波探触子。 - 【請求項8】 前記チューブ(1)の挿入方向を前方と
し、前記圧電振動子(5)を前記揺動体(3)の前方に
取付けたことを特徴とする請求項6または7記載の超音
波探触子。 - 【請求項9】 前記チューブ(1)の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子(5)を前記揺動体
(3)の側方に取付けたことを特徴とする請求項6〜8
のいずれかに記載の超音波探触子。 - 【請求項10】 前記チューブ(1)の挿入方向に直角方
向を側方とし、前記圧電振動子(5)を前記回転体
(4)の側方に取り付けたことを特徴とする請求項6〜
9のいずれかに記載の超音波探触子。 - 【請求項11】 前記回転手段(7)として、フレキシブ
ルワイヤー(8)を用いこのフレキシブルワイヤー
(8)をモータ(9)で回転するようにしたことを特徴
とする請求項1〜10のいずれかに記載の超音波探触子。 - 【請求項12】 前記回転手段(7)として、流体による
回転体(10)を設け、前記チューブ(1)内に流体を流
すようにしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか
に記載の超音波探触子。 - 【請求項13】 前記回転手段(7)として、超音波モー
タを用いたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
記載の超音波探触子。 - 【請求項14】 前記回転手段(7)として、静電モータ
を用いたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記
載の超音波探触子。 - 【請求項15】 前記回転手段(7)として、回転軸にロ
ータとして永久磁石(15)を取り付け、この永久磁石
(15) の磁束に交差する磁界を発生するコイル(16)を
設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載
の超音波探触子。 - 【請求項16】 前記コイル(16)を前記チューブ(1)
に取り付けたことを特徴とする請求項15記載の超音波探
触子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043953A JPH05237113A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043953A JPH05237113A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05237113A true JPH05237113A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12678070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4043953A Withdrawn JPH05237113A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05237113A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002095631A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-02 | Seiko Instruments Inc | 医療モジュール機器 |
JP2015531306A (ja) * | 2012-10-12 | 2015-11-02 | マフィン・インコーポレイテッドMuffin Incorporated | マイクロモータを有する機械的走査式超音波変換器 |
JP2015534841A (ja) * | 2012-10-12 | 2015-12-07 | マフィン・インコーポレイテッドMuffin Incorporated | 三次元内部超音波使用のための装置および方法 |
JP2020118539A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 株式会社計測工業 | 管内検査装置 |
US20210186468A1 (en) * | 2019-12-23 | 2021-06-24 | Accutome, Inc. | Variable density spatial scanning and electro-mechanically controlled ultrasound scan density device |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4043953A patent/JPH05237113A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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