JPH05235398A - 薄膜光センサ - Google Patents

薄膜光センサ

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JPH05235398A
JPH05235398A JP4036001A JP3600192A JPH05235398A JP H05235398 A JPH05235398 A JP H05235398A JP 4036001 A JP4036001 A JP 4036001A JP 3600192 A JP3600192 A JP 3600192A JP H05235398 A JPH05235398 A JP H05235398A
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JP
Japan
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electrode
gate
thin film
auxiliary electrode
insulating film
Prior art date
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Pending
Application number
JP4036001A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kaneko
好之 金子
Muneaki Yamaguchi
宗明 山口
Ken Tsutsui
謙 筒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】明暗電流比を改善向上した光センサ用途の非晶
質シリコン薄膜トランジスタを提供する。 【構成】半導体層4に関し、ゲート電極2とは反対側に
絶縁膜を介して透明なゲート補助電極10を設け、これ
に固定の電圧を印加して駆動する。 【効果】半導体層の電位浮遊の界面の制御が確実にな
り、その結果、明暗電流比が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜光センサ係り、特
に、スイッチング機能を有する光センサを構成する素子
として、単体の光センサはもちろん、集積化一次元光セ
ンサ、あるいは二次元センサに利用可能な薄膜光センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜トランジスタは、液晶ディス
プレイ等の駆動用に用いられてきた。その基本構造は、
例えば特開昭62−26862 号公報に記載されている。図5
は従来の薄膜トランジスタの一例の断面図である。図5
において、1はガラス基板、2はCrゲート電極、3は
第一の絶縁膜である窒化シリコン(SiN)のゲート絶
縁膜、4はa−Si:Hの半導体層、5はn+ a−S
i:Hのオーミックコンタクト層、6はソース電極、7
はドレイン電極である。ソース電極、およびドレイン電
極は、Cr層とAl層との二重積層構造となっている。
素子上方には、チャネル保護膜の働きをするSiNによ
る第二の絶縁膜9が設けられている。
【0003】これと同様の構造の薄膜トランジスタを光
センサとして用いる記述が、特開昭58−18978 号公報に
見られる。これは、光センサのソース電極及びドレイン
電極側から光を照射してa−Si:Hに吸収させ、光量
に応じたソース・ドレイン間の電流を取り出すものであ
る。さらにそこには、暗状態の電流値を十分に小さくす
るためにゲート・ソース間電圧を負に保つべきであるこ
とが示されている。一方、実開平2−8055 号公報には、
この型の光センサの2次元化に最適な構造の記述があ
る。それによると、図6の等価回路及び断面図に示され
るように光センサのゲートとソースを接合することによ
り構造の簡略化が実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような簡
略化構造の薄膜光センサによれば、特開昭58−18978 号
公報に指摘された「明電流と暗電流の比(明暗比)が、
良好に制御できない」ことが再び問題となる。この事情
は以下の通りである。すなわち、図7は、薄膜光センサ
に用いる薄膜トランジスタのドレイン電流のゲート電圧
依存性である。簡略化構造の薄膜光センサでは、ゲート
電圧Vg=0Vの電流値を用いるが、この電圧近傍では
ドレイン電流値が急峻に立ち上がるので、しきい値電圧
がわずかに負方向にシフト(曲線a)すると暗電流値が
急激に上昇し、明暗比が劣化してしまう。
【0005】本発明の目的は、上記の問題点を解決する
構造と駆動方法を有する薄膜光センサを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に次のような技術的手段を用いた。すなわち、半導体薄
膜に関してゲート電極とは反対側に第二の絶縁膜を介し
て透明なゲート補助電極を設け、これに与える電位を固
定して駆動すればよい。
【0007】さらにこの点が重要であるが、ゲート補助
電極に与える電圧はソース電極に与える電圧よりも低く
保つことが一層効果的である。
【0008】これは、特願平3−197719号に記載したよ
うな薄膜トランジスタの特性とゲート補助電極の電圧の
関係を利用するものである。
【0009】
【作用】ゲート補助電極に与える固定電圧により、a−
Si:H層と第二の絶縁膜の界面部の電位が定まる。従
って、この界面部に電荷が誘起されないように、ゲート
補助電極に与える固定電圧を選択することにより、この
部分を流れる電流成分が抑制される。これにより薄膜光
センサにおいては暗電流が低く抑えられる。また、ゲー
ト補助電極は、透明導電材により形成されているので、
素子上方から、ソース・ドレイン電極間に光を入射する
ことが可能となる。
【0010】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の一実施例を図1により説明する。図1
(a)は本実施例による薄膜トランジスタの断面図であ
る。この製造プロセスは次の通りである。ガラス基板1
上にスパッタ法により金属クロムを厚さ150nmで堆
積する。これを、通常のホトリソグラフィ法によりパタ
ーニングを行い、ゲート電極2を形成する。ついでCV
D法によりゲート絶縁膜である第一の絶縁膜層3、半導
体層としてのa−Si:H(水素化非晶質シリコン)4
をそれぞれ300nm,200nmの厚さに堆積する。
さらに同じくプラズマCVD法により、オーミックコン
タクトを取るためのn+ a−Si:H層5も2層に続
いて堆積する。厚さは40nmである。
【0011】プラズマCVD法は、真空容器中にモノシ
ランSiH4 をベースにしたガスを導入し、RFパワー
を加えることによりプラズマを形成し、これにより分解
したSiおよび水素が基板上に堆積するものである。こ
の場合、a−Siが形成されるが、SiH4 とともに窒
素やアンモニアを導入すればSiNが形成される。また
ホスフィン(PH3)を導入すれば、n型不純物である燐
をドープしたa−Siを形成することができる。これら
は、ゲート絶縁膜やオーミックコンタクト層となる。膜
堆積後のa−Si層はパターニングされる。
【0012】つぎに、ソース電極6とドレイン電極7を
形成する。電極材料はCrとAlの二層膜を用いる。C
rはa−SiとAlの反応を防止するためのバッファ層
であり、Alは電極の低抵抗化のためである。各々の膜
厚は100nm,300nmである。ソース電極および
ドレイン電極はこの後パターニングして形成される。な
お、パターン化されたソースおよびドレイン電極をマス
クとしてn+ a−Si:H層もエッチングする。これ
は、セルフアライン工程となる。
【0013】この後、チャネル保護膜としてプラズマC
VDによるSiNを用いて第二の絶縁膜層9を設け、次
にソース・ドレイン電極と重畳するようにインジウム錫
酸化膜(ITO)の600nmを用いてゲート補助電極
10を形成する。このようにゲート補助電極を光の透過
率の大きい導電膜で形成すると、センサへの光の入射を
さえぎることがない。
【0014】このように作製した薄膜トランジスタに図
1(b)のように電圧を印加する。すなわち、ゲート電
極,ソース電極,ドレイン電極にそれぞれ電圧Vg=V
s(=0V),Vd(=10V)を印加する。これは、
例えば、図6のように素子内にゲート2とソース6の接
合を設ける(但し図1(a)には示さず)か、素子外す
なわち駆動回路側で接続すれば実現できる。さらに、透
明ゲート補助電極には固定電圧Vls(−10)を印加
する。
【0015】図2にこのような電圧条件で光8を素子上
方より照射した場合のドレイン電流のゲート電圧依存性
(Id−Vg特性)を示す。同図に明らかなように、ゲ
ート補助電極の無いときに比べ、しきい値電圧が正方向
にシフトするのでVg=0Vのときの暗電流が低く抑え
られている。
【0016】なお、上の電圧表記はソース電位(0V)
を基準にしたものである。すなわち、ソース電位がVs
と表されるときには、Vg,Vd,VlsはそれぞれV
g−Vs,Vd−Vs,Vls−Vsとなる。
【0017】本実施例によれば、暗電流の増大をきたす
ことなく、しきい値電圧を十分に制御して駆動できる薄
膜光センサを提供することができる。
【0018】(実施例2) 本発明の第2の実施例は、薄膜光センサを2次元化した
ものである。まず一画素の等価回路を図3に示す。各画
素は、蓄積容量C,薄膜光センサS,スイッチング用薄
膜トランジスタTからなる。上述のように、薄膜光セン
サSのゲートはソースと接続されている。
【0019】図4は、画素を縦横に配列したイメージセ
ンサの等価回路である。薄膜光センサSのゲート及びソ
ースは蓄積容量の一方の端子とともに共通の接地ライン
(但し図示せず)に接続されている。また、スイッチン
グ用薄膜トランジスタTのゲート電極は、垂直走査線G
に接続され、ドレイン電極は信号線Dに接続される。さ
らに薄膜光センサSのゲート補助電極は共通のバイアス
線に接続されて固定電圧Vlsが印加され、イメージセ
ンサが構成される。このイメージセンサによれば、低暗
電流の薄膜光センサを用いているので、感度の高い撮像
が可能となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート補助電極の電位
を固定して駆動されるので、第二の絶縁膜と半導体層の
界面を安定して制御することができる。従って低い暗電
流を確保することができ、高い明暗比を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の薄膜光センサの断面図
(a)と回路図(b)。
【図2】本発明の実施例1の薄膜光センサのId−Vg
特性図。
【図3】本発明の実施例2の薄膜光センサを用いた画素
を示す回路図。
【図4】本発明の実施例2の2次元薄膜光センサの等価
回路図。
【図5】従来の薄膜トランジスタの断面図。
【図6】従来の薄膜光センサの断面図と回路図。
【図7】従来の薄膜光センサのId−Vg特性図。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…ゲート電極、3…ゲート絶縁膜、
4…半導体層、5…オーミックコンタクト層、6…ソー
ス電極、7…ドレイン電極、8…入射光、9…第二の絶
縁膜、10…透明ゲート補助電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9056−4M H01L 29/78 311 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともゲート電極,ゲート絶縁膜であ
    る第一の絶縁膜,半導体層,ソース電極およびドレイン
    電極を有し、前記半導体層に関し前記ゲート電極とは反
    対側に第二の絶縁膜を介して導電性のゲート補助電極を
    含む薄膜光センサであって、 前記ゲート補助電極が透明電極で形成され、光が透明電
    極側から入射され、前記ゲート補助電極の電位を固定し
    て駆動することを特徴とする薄膜光センサ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記薄膜光センサの前
    記ゲート電極と前記ソース電極を接合した薄膜光セン
    サ。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記ソース電
    極および前記ゲート補助電極の電位をそれぞれ、Vs,
    VlsとしたときにVls≦Vs+5Vの電圧領域で駆
    動する薄膜光センサ。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、前記ソース電
    極および前記ゲート補助電極の電位をそれぞれ、Vs,
    VlsとしたときにVls≦Vsの電圧領域で駆動する
    薄膜光センサ。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4において、前記
    半導体層が水素化非晶質シリコンからなる薄膜光セン
    サ。
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