JPH05231448A - 傾斜ころ軸受状構造物 - Google Patents

傾斜ころ軸受状構造物

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JPH05231448A
JPH05231448A JP4207586A JP20758692A JPH05231448A JP H05231448 A JPH05231448 A JP H05231448A JP 4207586 A JP4207586 A JP 4207586A JP 20758692 A JP20758692 A JP 20758692A JP H05231448 A JPH05231448 A JP H05231448A
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torque
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rotating body
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク伝達部の抵抗を無くしてクラッチの嵌
脱性を向上すると共に構造を簡素化する。 【構成】 内輪1と外輪2との間で軌道4を形成し、内
外輪軌道面1a及び2aを単葉回転双曲面とし、これら
に線状に接触するように中心線5aを含む面に対して一
定角度傾斜させて複数個のころ3を配設し、内輪1に対
して回転自在なリール6を設け、皿ばね状部材7によ
り、外輪2を軌道4の間隔を狭くする方向に付勢すると
共に、リール6と外輪2との間でトルクを伝達する。 【効果】 皿ばね状部材が変形するだけで外輪2とリー
ル6間で摺動が無くなり、動力伝達部における抵抗が零
になると共に、構造が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単葉回転双曲面の内外
輪軌道面に線状に接触するように一定角度傾斜して複数
個のころを配設し、駆動側又は従動側として作動する回
転体をトルク伝達手段を介して外輪と結合した傾斜ころ
軸受状構造物に関し、特に外輪の付勢及びトルク伝達技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒状ころを傾斜して配置した傾斜ころ
軸受状構造物としては、内外輪間にころを傾斜して配設
することにより、内外輪間が一方向に相対回転したとき
に、ばね力により軌道間隔を狭める方向へ外輪を付勢す
ると共にころの回転により外輪を軸方向において軌道間
隔を狭める方向へ移動させ、ころを介して内外輪間を回
転方向にロックし、内外輪間をクラッチさせるようにし
た一方クラッチとしてのころがり軸受クラッチが公知で
ある(特開平3ー74641号公報参照)。
【0003】このころがり軸受クラッチでは、クラッチ
状態から自由回転状態に移るとき又はこの反対のときに
内外輪間が軸方向に相対的に変位するが、このときにも
駆動側と従動側とが軸方向に変位することなくトルクを
伝達できるように動力伝達回転体を設け、これをトルク
伝達手段により外輪と結合した構造のものが開示されて
いる。そして、トルク伝達手段としては、トルク伝達ピ
ン、インボリュートスプライン、ボールスプライン等を
用いることができる旨が同公報に記載されている。又、
外輪の付勢は、皿ばねやコイルばね等のばねにより行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のトルク伝達手段
では、動力伝達回転体と外輪との間でトルクは伝達され
るが、外輪は軸方向へ自由に動けるようになっている。
そして、クラッチ時には、ばね力ところによる内外輪間
の引き寄せ力(軌道間隔を狭める方向へ動かす力)とに
より外輪が動かされてクラッチし、一方、自由回転時に
は、ころによる内外輪の引き離し力により、ばね力に抗
して外輪が動かされて軌道間隔が広がり、内外輪間が相
対的に自由回転する。その結果、クラッチの嵌脱運転が
可能になっている。
【0005】しかしながら、このようなころがり軸受ク
ラッチでは、クラッチの嵌脱時に、動力伝達回転体に対
して、外輪は、トルク伝達ピン、インボリュートスプラ
イン、ボールスプライン等のトルク伝達手段を介して軸
方向に動かされるので、この間にすべり摩擦又はころが
り摩擦が発生し、これがコロの外輪を動かす力又はバネ
力に対する抵抗となり、外輪の円滑な動きが妨げられる
ことになる。又、ばね等の付勢手段と、トルク伝達ピン
等のトルク伝達手段とがそれぞれ単独の機能を有する別
個の部材で構成されていた。このため、部品点数が多く
構造の簡素化が図られていなかった。
【0006】そこで本発明は従来技術に於ける上記問題
を解決し、外輪の軸方向への動きに対してトルク伝達部
の抵抗が無くクラッチの嵌脱性が向上し、部品点数が少
なく構造の簡素化された傾斜ころ軸受状構造物を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内輪
と外輪との間で軌道を形成し、内外輪軌道面を単葉回転
双曲面とし、前記内外輪軌道面に線状に接触するように
一定角度傾斜させて複数個のころを配設し、前記外輪を
付勢手段により前記軌道の間隔を狭くする方向に付勢
し、前記内輪に対して該内輪の中心軸方向の一定位置で
相対的に回転自在に取り付けられた回転体を備え、該回
転体をトルク伝達手段を介して外輪と結合した傾斜ころ
軸受状構造物に於いて、前記外輪は、中心軸方向であっ
て軌道間隔を狭める方向に力を受ける複数の外輪ばね受
け面と回転方向において一方向及びその反対方向に力を
受ける少なくとも一対の外輪トルク受け面とを備え、前
記回転体は、前記外輪ばね受け面とは反対方向に力を受
ける複数の回転体ばね受け面と回転方向において一方向
及びその反対方向に力を受ける少なくとも一対の回転体
トルク受け面とを備え、前記付勢手段と前記トルク伝達
手段とは、皿ばね状部材であって、前記外輪と前記回転
体との間に設けられ、弾性体から成る皿ばね部と、該皿
ばね部の前記外輪側に固定され前記外輪ばね受け面に圧
接し前記皿ばね部から突出した複数の外輪押し面と、前
記皿ばね部の外輪側に固定され回転時に前記外輪トルク
受け面に圧接し前記皿ばね部から突出した少なくとも一
対の外輪トルク伝達面と、前記皿ばね部の前記回転体側
であって前記外輪押し面とは異なった位置に固定され前
記回転体ばね受け面に圧接し前記皿ばね部から突出した
複数の回転体押し面と、前記皿ばね部の前記回転体側に
固定され回転時に前記回転体トルク受け面に圧接し前記
皿ばね部から突出した少なくとも一対の回転体トルク伝
達面と、を備えた、皿ばね状部材を有する、ことを特徴
とし、請求項2の発明は、上記に加えて、前記回転体ト
ルク受け面は前記外輪トルク受け面よりも前記外輪の近
くにあることを特徴とし、請求項3の発明は、請求項1
の発明の特徴に加えて、前記外輪トルク伝達面はその先
端側が前記外輪トルク受け面に圧接するように傾斜し、
前記回転体トルク伝達面はその先端側が前記回転体トル
ク受け面に圧接するように傾斜している、ことを特徴と
し、請求項4の発明は、請求項1の発明の特徴に加え
て、前記皿ばね状部材は金属であることを特徴とし、請
求項5の発明は、請求項1の発明の特徴に加えて、前記
外輪は前記皿ばね状部材の前記皿ばね部の小径側端部を
支持する支持部を有することを特徴とする。
【0008】
【作 用】請求項1の発明によれば次の作用が生ずる。
本発明が適用される傾斜ころ軸受状構造物は、内輪と外
輪との間で軌道を形成し、内外輪軌道面を単葉回転双曲
面とし、内外輪軌道面に線状に接触するように一定角度
傾斜させて複数個のころを配設することにより構成され
ているので、例えば内輪を一方向側に回転させると、こ
ろは、内輪軌道面に案内されて自転しつつ内輪上を公転
する共に、内輪上を中心軸方向の一方向側にも進む。こ
のころの自転の方向は、外輪軌道面に対しては反対方向
になるので、ころは外輪軌道面に対しては一方向の反対
方向に進もうとする。その結果、内外輪はころの回転に
案内されて中心軸方向において互いに反対方向に動かさ
れる。この動く方向は、内外輪間で形成する軌道間隔が
広がる方向か又は狭まる方向であり、これは内輪の回転
方向により定まる。例えば内輪が一方向へ回転したとき
に内外輪が軌道間隔の広がる方向に動けば、内外輪間で
は自由回転が可能となり、反対方向に回転して軌道間隔
が狭まるように動けば、内外輪間はクラッチ状態にな
る。この場合、付勢手段は軌道間隔の狭まる方向に外輪
を付勢するので、逆転すれば直ちにクラッチするように
クラッチの嵌入を補助する。一方、外輪は、内輪に対し
てその中心軸方向の一定位置で相対的に回転自在に取り
付けられた回転体とトルク伝達手段を介して結合されて
いるので、外輪の回転は回転体に伝達され、外輪と回転
体とは一体として回転する。
【0009】次に、トルク伝達手段及び付勢手段を構成
する皿ばね状部材が、弾性体から成る皿ばね部と、その
両面のそれぞれ異なる位置に固定された複数の外輪押し
面及び回転押し面を備え、それぞれの押し面をそれぞれ
外輪及び回転体のばね受け面に圧接させるので、皿ばね
状部材は、外輪及び回転体から、それぞれ異なる位置に
固定された外輪押し面及び回転体押し面を介して軸方向
において互いに反対方向から力を受け、それぞれの押し
面の取り付けられた位置間で弾性変形する。この弾性変
形の歪みにより、外輪は、軸方向の一定位置にある回転
体から皿ばね状部材を介して軌道間隔の狭まる方向に付
勢される。
【0010】一方、皿ばね状部材に固定されたそれぞれ
少なくとも一対の外輪トルク伝達面及び回転体トルク伝
達面は、正転又は逆転の何れかの回転方向に回転体又は
内輪が回転されるときに、外輪及び回転体のトルク受け
面に圧接されるので、外輪と回転体との間では皿ばね状
部材を介してトルクが伝達される。この場合、クラッチ
の嵌脱時にはころにより内外輪間に引き寄せ力又は引き
離し力が生じて外輪が軸方向に動かされるが、トルク伝
達手段と付勢手段とが一体として上記皿ばね状部材で構
成されているため、外輪の動きに対しては皿ばね状部材
が軸方向に変形してこれを吸収し、トルク伝達部となる
回転体及び外輪のトルク受面と皿ばね状部材のトルク伝
達面との間は圧接状態を保ち、この部分で滑り摩擦もし
くは転がり摩擦が全く発生せず、外輪の運動抵抗が全く
零になる。更に、皿ばね状部材が付勢手段とトルク伝達
手段とに兼用されるので、部品数が減少し構造が簡素化
されることにもなる。
【0011】請求項2の発明によれば、上記に加えて、
回転体トルク受け面を外輪トルク受け面よりも外輪の近
くに配設するので、皿ばね状部材のトルク伝達面と回転
体及び外輪のトルク受け面との圧接を一層確実にするこ
とができる。即ち、トルクの伝達は、回転体トルク受け
面と外輪トルク受け面とから、それぞれ皿ばね状部材の
隣同士の回転体トルク伝達面と外輪トルク伝達面とに、
皿ばね状部材の引っ張り方向従って互いに反対方向に回
転に伴う力が作用することにより行われる。このため、
これらの回転に伴う力が偶力となってモーメントを発生
させ、このモーメントが皿ばね状部材を回転させようと
する。ところがこの場合、本発明によれば、この回転に
伴う力の作用する回転体トルク受け面と外輪トルク受け
面との位置関係を上記にようにしているので、このモー
メントが皿ばね状部材の回転体トルク伝達面と外輪トル
ク伝達面とに与える力の方向は、これらの面をそれぞれ
回転体側及び外輪側に押しつけようとする方向になる。
その結果、回転体及び外輪と皿ばね状部材とのそれぞれ
の圧接面が滑って離脱することがなくなり、確実にトル
クが伝達されることになる。
【0012】請求項3の発明によれば、外輪トルク伝達
面をその先端側が外輪トルク受け面に圧接するように傾
斜させると共に、回転体トルク伝達面をその先端側が回
転体トルク受け面に圧接するように傾斜させているの
で、トルク伝達時にこれらの面に引っ張り力が加わり、
皿ばね状部材が弾性変形をしてトルク受け面が回転して
も、最初に設定した傾斜がこの回転を相殺することにな
るので、トルク伝達面とトルク受け面との圧接面の滑り
による離脱が防止される。
【0013】請求項4の発明によれば、皿ばね状部材を
金属製にするので、プラスチック等にする場合に較べて
その剛性が高くなり、皿ばね状部材のトルク伝達時にお
ける弾性変形量が少なくなり、弾性変形に伴うトルク伝
達面の回転が小さくなり、トルク伝達面とトルク受け面
との圧接面の離脱が防止される。
【0014】請求項5の発明によれば、外輪が、皿ばね
状部材の皿ばね部の小径側端部を支持する支持部を有す
るので、回転体と外輪との間で大トルクを伝達する場合
でも、皿ばね部の変形が抑制されその引っ張り及び曲げ
による破損が防止される。即ち、皿ばね状部材の外輪ト
ルク伝達面と回転体トルク伝達面との間にトルクを伝達
するための回転力が加えられると、その皿ばね部の張り
側では皿ばね部が引っ張り力を受け、皿ばね部には引っ
張り応力と共にその曲率を大きくするような曲げ応力が
発生するが、皿ばね部が支持部により支持されるので、
皿ばね部の曲率変化が抑制されて曲げ応力が減少し、引
っ張り及び曲げの合成応力の減少により皿ばね部の破損
が防止されることになる。
【0015】
【実 施 例】図1は実施例の傾斜ころ軸受状構造物の
一例としてころがり軸受クラッチの構造を示す断面図で
あり、図2はそのころ部分の斜視図である。先ずこれら
の図により本ころがり軸受クラッチの全体構造について
説明する。本ころがり軸受クラッチは、内輪1と外輪2
との間で軌道4を形成し、内外輪軌道面1a及び2aを
単葉回転双曲面とし、内外輪軌道面に線状に接触するよ
うに中心軸である軸5の中心線5aを含む面に対して一
定角度β、例えば15°傾斜させて複数個のころ3を配
設し(図2参照)、軸5に取り付けられた内輪1に対し
てその中心線5a方向の一定位置で相対的に回転自在に
取り付けられた回転体の一例であるリール6を設け、後
に詳しく説明するように、付勢手段兼トルク伝達手段と
しての機能を有する皿ばね状部材7により、外輪2を軌
道4の間隔を狭くする方向(図1において右から左方
向)に付勢すると共に、リール6と外輪2との間でトル
クが伝達されるように結合している。
【0016】リール6は、一端側をリール受け8で支持
され、巻付け部6aとラチェット6bとを備え、ラチェ
ット6bが自由回転側(図において右側から見て時計方
向)に回されることにより、外輪2と共に、固定された
内輪1及び軸5に対して自由回転側に回転し、例えばI
Cチップのような巻き付けられた部材が引き出されるよ
うになっている。なおリール6は、本実施例では、軸5
上に軸5と摺動回転するように取り付けているが、軸受
を介して又は内輪1を軸方向に延長してその上で直接又
は軸受を介して回転するように配設することもできる。
【0017】符号9は外輪案内鍔であり、図7にも示す
如く、オン/オフ用ノブ9aを備え、外から鍔9を押す
ことにより、ノブ9aを介して軌道4の間隔を広くする
方向に外輪2を押し、皿ばね状部材7による予圧を解除
し内外輪間の回転を自由にすることができる。又、内輪
1の小径側端部には小鍔10を設け、鍔9及び小鍔10
により、ころ3が軌道4内において軸方向に進行すると
きにその進行を停止させ、ころ3の軌道4からの抜け出
しを防止している。
【0018】図2にころ3の配置を示す。ころ3は内輪
1上に中心線5aを含む断面から角度βだけ傾けて配列
され、各ころ間はリテイナー11によりそれぞれの位置
を保持され、互いに接触しないようにされている。この
ようにすると、互いに同方向に自転する隣接したころ同
士が互いに反対方向の接線速度をもって衝突することが
なく、ころ3の自転、公転が滑らかになる。
【0019】次に、内輪1及び外輪2の軌道面1a及び
2aは、ころ3と線状に接するように、それぞれ次式に
示す双曲線を中心線5a回りに回転させた単葉回転双曲
面としている。 yi2 /ai2 −xi2 /bi2 =1 yo2 /ao2 −xo2 /bo2 =1 ここで、xi 、xo は、それぞれ内輪軌道面1a、外輪
軌道面2aの原点から中心線5a方向への距離、yi
o は、それぞれ、中心線5aを含む任意断面における
内輪軌道面1a、外輪軌道面2aの中心線5aからの距
離、又、ai、bi、ao、boは定数である。今、内
外輪の小径側の基準面(双曲線の原点面)における中心
線5aから軌道4の中心までの距離をF、ころ3の半径
をr、傾斜角をβとして、F=9、r=1.5 、β=15
°の場合の計算を行うと(計算は複雑であるため省略す
る)、ai、bi、ao、boの値はそれぞれ、約7.
5、30.1、10.5、37となり、内外輪軌道面の
単葉回転双曲面の形状が与えられる。
【0020】図3は、外輪2のばね受け面及びトルク受
け面の構造の一例を示す。外輪2は、中心軸である中心
線5a方向であって軌道間隔を狭める方向である矢印A
方向に力を受ける複数(本実施例では3箇所)の外輪ば
ね受け面2bと、矢印BーB´で示す正逆いずれかの回
転方向に力を受ける少なくとも一対(本実施例では3
対)の外輪トルク受け面2c、2c´とを備えている。
なお、本実施例では外輪2に凸部を設けてこれを外輪ば
ね受け面2b及び外輪トルク受け面2c、2c´として
いるが、凸部を設けることなく、外輪2の小径側端部に
このような面を設けるようにしてもよい。
【0021】図4は、リール6のばね受け面及びトルク
受け面の構造の一例を示す。リール6は、外輪ばね受け
面2bとは反対方向に力を受ける複数(本実施例では3
箇所)のリールばね受け面6c及び少なくとも一対(本
実施例では3対)のリールトルク受け面6d、6d´を
備えている。
【0022】図5は、皿ばね状部材7の構造の一例を示
す。皿ばね状部材7は、図3及び図4に示す外輪2及び
リール6が図1に示す如く組み立てられたときに、外輪
2とリール6との間に設けられ、弾性体から成る皿ばね
部7aと、皿ばね部7aの外輪2側に固定され皿ばね部
7aから突出した複数(本実施例では3箇所)の外輪押
し面7b及び少なくとも一対(本実施例では3対)の外
輪トルク伝達面7c、7c´と、皿ばね部7aのリール
6側であって外輪押し面7bとは異なった位置に固定さ
れ皿ばね部7aから突出した複数(本実施例では3箇
所)のリール押し面7dと、皿ばね部7aのリール6側
に固定され皿ばね部7aから突出した少なくとも一対
(本実施例では3対)のリールトルク伝達面7e、7e
´とにより構成されている。
【0023】このような構成により、外輪押し面7bは
外輪ばね受け面2bに圧接し、外輪トルク伝達面7c又
は7c´はそれぞれ回転時に外輪トルク受け面2c又は
2c´に圧接し、リール押し面7dはリールばね受け面
6cに圧接し、リールトルク伝達面7e又は7e´はそ
れぞれ回転時にリールトルク受け面6d又は6d´に圧
接する。そして、このような圧接状態を維持しつつ、外
輪2は軌道4の間隔を狭くする方向に付勢されると共
に、正逆何れの方向に回転するときにも外輪2とリール
6との間でトルクが伝達されることになる。
【0024】図6は、皿ばね状部材7がころがり軸受ク
ラッチ内に組み立てられて変形したときの状態を示す。
上記の如く皿ばね部7aの両面側で異なった位置に有る
複数の押し面がそれぞれ外輪2及びリール6のばね受け
面に圧接しているので、その面には図示の如くリール6
側からT1 のスラストがかかると共に、外輪2側からも
1 に等しいT2 のスラストがかかり、皿ばね部7aが
弾性変形する。その結果、皿ばね状部材7は、T2 の反
対方向にT2 と同じ大きさの力で外輪2を付勢する。
又、皿ばね状部材7のトルク受面は、内輪1又はリール
6が一方向に回転するときに、図示の如く、リール6か
ら回転力M1 を受けこれを外輪2伝達し、外輪2からも
1 と等しい大きさの回転力M2 を受け、外輪2とリー
ル6との間でトルクを伝達する。
【0025】次に、例えばリール6を図1において右側
から見て時計方向(図3、4の矢印B方向)に回転させ
ると、リール6のリールトルク受け面6dが皿ばね状部
材7のリールトルク伝達面7eに圧接してこれにトルク
を伝達し、このトルクは皿ばね状部材7の引っ張り剛性
等によりその外輪トルク伝達面7cを介して外輪2の外
輪トルク受け面2cに伝達され、外輪2がリール6と同
方向に回転される。この外輪2の回転により、ころ3は
外輪軌道面2aに案内されて同方向に自転しつつ内外輪
面に対して公転し、外輪2に対して図1において左方向
に進むと共に内輪1に対しては右方向に進む。その結
果、内輪1は固定されているため、外輪2がころ3の回
転に案内されて中心線5a方向において右方向に動かさ
れ、軌道9の間隔が広がり、内外輪間では自由回転が可
能になる。このとき、外輪2はリール6に対して相対的
に中心線5a方向において右方向に変位するが、外輪2
とリール6間では摺動又はボールを介する転動は起こら
ず、皿ばね状部材7が圧縮されるのみであり、すべり摩
擦又は転がり摩擦の何れも発生せず、動力伝達部におけ
る抵抗を零にすることができる。
【0026】一方、上記と反対に、リール6を図1にお
いて右側から見て反時計方向(図3の矢印B´方向)に
回転させると、上記と反対の動作が起こり、今度はころ
3により内輪1と外輪2間には軌道間隔を狭める方向の
力が生じると共に皿ばね状部材7の付勢力が作用し、内
外輪1、2間の軌道間隔が狭まって内外輪間はクラッチ
状態になる。この場合にも、外輪2とリール6間では摺
動又はボールを介する転動は起こらず、すべり摩擦又は
転がり摩擦の何れも発生せず、動力伝達部における抵抗
を零にすることができる。
【0027】このような皿ばね状部材7の動作により、
外輪2とリール6との間のクラッチの嵌脱性が極めてよ
くなる。更に、皿ばね状部材7が外輪2の付勢のみなら
ずトルクの伝達にも利用されるので、部品数が減少しこ
ろがり軸受クラッチの構造が簡素化される。
【0028】図8は、付勢及びトルク伝達手段の他の実
施例であって、外輪2及びリール6と皿ばね状部材7の
一部分を示す。本実施例では、回転体トルク受け面であ
るリールトルク受け面6dが、外輪トルク受け面2cよ
りも外輪2の近くになるようにしている。このような構
成にすることにより、例えばリール6が矢印B方向に回
転すると、その回転力M1 はリールトルク受け面6dを
介して皿ばね状部材7のリールトルク伝達面7eに伝達
され、皿ばね状部材7の引っ張り及び曲げ剛性によりそ
の回転力が外輪トルク伝達面7cを介して外輪トルク受
け面2cに伝達される。その結果皿ばね状部材7は、同
図(b)に示す如く、外輪2側から、回転力M1 とは方
向が反対で大きさの等しい回転力M2 を受けることにな
る。そして、リールトルク受け面6dが外輪トルク受け
面2cよりも外輪2の近くにあるため、図示の如く、皿
ばね状部材7には右回転モーメントM(M=M1 ・s)
が発生し、このモーメントにより、皿ばね状部材7のリ
ールトルク伝達面7e及び外輪トルク伝達面7cをそれ
ぞれリール6及び外輪2方向に押す力F1 、F2 (F1
と大きさが等しく方向反対)が生じ、この力が圧接面の
滑りによる離脱を防止する力になる。なお、外輪トルク
受け面2cをリールトルク受け面6dより外輪2の近く
になるように配置すると、回転力によるモーメントは上
記と反対になり、このモーメントにより圧接面間を離脱
させる方向の力が作用することになる。これを防止する
ため、特に大トルクを伝達する場合には、付勢及びトル
ク伝達手段を図8(a)に示すような構造にすることが
望ましい。
【0029】図9は更に他の実施例を示す。本実施例で
は、皿ばね状部材7の外輪トルク伝達面7c、7c´及
び回転体トルク伝達面であるリールトルク伝達面7e、
7e´(7c、7c´と同じ構造故図示せず)を、それ
ぞれその先端側が外輪トルク受け面2c、2c´及びリ
ールトルク受け面6d、6d´に圧接するように傾斜さ
せている。皿ばね状部材7に回転力が加わると、同図
(b)に示す如く、皿ばね状部材7は実線で示す状態か
ら破線で示す状態に変形する。ところが本実施例によれ
ば、皿ばね状部材7のトルク伝達面を上記に如き形状に
しているので、皿ばね状部材7が変形してそのトルク伝
達面7c及び7eが回転したときでも、始めから設けた
傾斜がこの回転を相殺し、それらの付け根側がトルク受
け面2c、6dに圧接することにならず、圧接面間が離
脱し易い状態になることが防止される。従って、特に大
トルクを伝達する場合には、図9に示すような構造にす
るのがよい。
【0030】図10は、付勢及びトルク伝達手段の更に
他の実施例を示す。以上の如く、皿ばね状部材7が変形
したり、その圧接面を離脱させる力が作用することによ
り、圧接面が抜け易くなるので、皿ばね状部材7の材料
としては、伝達トルクの小さい装置では、例えばポリサ
ルフォン等の合成樹脂を用いてもよいが、大トルクを伝
達するような装置では、変形量を少なくするため、金属
のような剛性の高い材料、例えばバネ鋼等を用いること
が望ましい。そして金属を用いる場合には、図10
(a)に示す如く、部分的に凸部を残して板材を打ち抜
き、凸部を折り曲げ下駄状にして付勢及びトルク伝達部
を形成し、一方、外輪2及びリール6には、同図(b)
に示す如く、付勢及びトルク伝達部として円筒状の凹部
2ー1及び6ー1を形成し、下駄状部7ー1をその凹部
に嵌入させるような構造にしてもよい。又、下駄状部の
変形を防止するため、必要により、その中に詰物7ー2
を充填するようにしてもよい。このような構造のもので
は、下駄状部7ー1の外側角部が皿ばね状部材7の外輪
又は回転体トルク伝達面兼押し面に相当し、その先端部
も押し面に相当する。又、円筒状の凹部2ー1もしくは
6ー1は、外輪もしくは回転体のトルク受け面兼ばね受
け面に相当し、その底部2bもしくは6cもばね受け面
に相当することになる。
【0031】図11は、皿ばね状部材の皿ばね部の内径
側端部を支持する場合の構造例を示す。外輪2の小径側
部分はトルク伝達側方向に延長され、この延長された部
分が、皿ばね状部材7の皿ばね部7aの内径側端部を支
持する支持部2dとなっている。同図(b)に示す如
く、例えばリールが回転するとその回転力M1 がリール
トルク伝達面7eに作用すると共に、その回転力を伝達
するために大きさが等しく方向が異なる回転力M2 が外
輪トルク伝達面7cに作用する。その結果、皿ばね部7
aのうちの7a1 部分には引っ張り力が生じ、それによ
り内径側端部には曲げ応力が発生しようとする。ところ
が本実施例によれば、図示の如く支持部2dにより皿ば
ね部7a1 の内径側端を分布力pで支持するので、曲げ
応力の発生が防止される。そして皿ばね部7a1 が、引
っ張り及び曲げの合成応力により破断することがなくな
る。なお、皿ばね部7aのうちの7a2 の部分には圧縮
及び曲げ応力が発生するが、実験によれば、この応力は
支持部2dが無い場合の引っ張り及び曲げ応力より小さ
い。しかし、皿ばね部7aの外径側にもその変形を防止
するための支持部を設けるような構造にすれば、更に安
全性が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、付勢手段とトルク伝達手段とを一体化
することにより、動力伝達部における抵抗をなくしてク
ラッチの嵌脱性を向上すると共に、構造を簡素化し部品
の多機能化を図ることができる。又、請求項2乃至4の
発明においては、請求項1の発明の効果に加えて、伝達
トルクが大きい場合でも、外輪及び回転体のトルク受け
面と皿ばね状部材のトルク伝達面との圧接面の離脱を防
止することができる。更に請求項5の発明においては、
大トルクを伝達する場合でも、皿ばね状部材の皿ばね部
の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のころがり軸受クラッチの断面図である
【図2】上記クラッチのころの配置を示す斜視図であ
る。
【図3】上記クラッチの外輪の付勢力及び回転伝達部の
形状を示し、(a)は断面図で(b)は側面図である。
【図4】上記クラッチのリールの付勢力及び回転伝達部
の形状を示し、(a)は正面図で(b)は断面図であ
る。
【図5】上記クラッチの皿ばね状部材の形状を示し、
(a)は斜視図、(b)は正面図で(c)は断面図であ
る。
【図6】上記皿ばね状部材が変形した状態を示す斜視図
である。
【図7】鍔をリール受けに挿入する状態を示す斜視図で
ある。
【図8】付勢及びトルク伝達部の他の実施例を示し、
(a)は断面図で、(b)は作用の説明図である。
【図9】付勢及びトルク伝達部の更に他の実施例を示
し、(a)は断面図で(b)は皿ばね状部材の変形の説
明図である。
【図10】(a)は更に他の実施例の皿ばね状部材7の
斜視図であり、(b)はその下駄状部の平面図である。
【図11】皿ばね状部材の皿ばね部を支持する部分の構
造を示し、(a)は断面図で(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 内輪 1a 内輪軌道面 2 外輪 2a 外輪軌道面 2b 外輪ばね受け面 2c、2c´ 外輪トルク受け面 2d 支持部 2ー1 円筒状の凹部(トルク受け面、ばね受け
面) 3 ころ 4 軌道 5a 中心線(中心軸) 6 リール(回転体) 6c リールばね受け面(回転体ばね受け面) 6d、6d´ リールトルク受け面(回転体トルク受け
面) 6ー1 円筒状凹部(トルク受け面、ばね受け
面) 7 皿ばね状部材 7a 皿ばね部 7b 外輪押し面 7c、7c´ 外輪トルク伝達面 7d リール押し面(回転体押し面) 7e、7e´ リールトルク伝達面(回転体トルク伝達
面) 7ー1 下駄状部(トルク伝達面、押し面)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と外輪との間で軌道を形成し、内外
    輪軌道面を単葉回転双曲面とし、前記内外輪軌道面に線
    状に接触するように一定角度傾斜させて複数個のころを
    配設し、前記外輪を付勢手段により前記軌道の間隔を狭
    くする方向に付勢し、前記内輪に対して該内輪の中心軸
    方向の一定位置で相対的に回転自在に取り付けられた回
    転体を備え、該回転体をトルク伝達手段を介して外輪と
    結合した傾斜ころ軸受状構造物に於いて、 前記外輪は、中心軸方向であって軌道間隔を狭める方向
    に力を受ける複数の外輪ばね受け面と回転方向において
    一方向及びその反対方向に力を受ける少なくとも一対の
    外輪トルク受け面とを備え、 前記回転体は、前記外輪ばね受け面とは反対方向に力を
    受ける複数の回転体ばね受け面と回転方向において一方
    向及びその反対方向に力を受ける少なくとも一対の回転
    体トルク受け面とを備え、 前記付勢手段と前記トルク伝達手段とは、皿ばね状部材
    であって、前記外輪と前記回転体との間に設けられ、弾
    性体から成る皿ばね部と、該皿ばね部の前記外輪側に固
    定され前記外輪ばね受け面に圧接し前記皿ばね部から突
    出した複数の外輪押し面と、前記皿ばね部の外輪側に固
    定され回転時に前記外輪トルク受け面に圧接し前記皿ば
    ね部から突出した少なくとも一対の外輪トルク伝達面
    と、前記皿ばね部の前記回転体側であって前記外輪押し
    面とは異なった位置に固定され前記回転体ばね受け面に
    圧接し前記皿ばね部から突出した複数の回転体押し面
    と、前記皿ばね部の前記回転体側に固定され回転時に前
    記回転体トルク受け面に圧接し前記皿ばね部から突出し
    た少なくとも一対の回転体トルク伝達面と、を備えた、
    皿ばね状部材を有する、 ことを特徴とする傾斜ころ軸受状構造物。
  2. 【請求項2】前記回転体トルク受け面は前記外輪トルク
    受け面よりも前記外輪の近くにあることを特徴とする請
    求項1に記載の傾斜ころ軸受状構造物。
  3. 【請求項3】前記外輪トルク伝達面はその先端側が前記
    外輪トルク受け面に圧接するように傾斜し、前記回転体
    トルク伝達面はその先端側が前記回転体トルク受け面に
    圧接するように傾斜している、ことを特徴とする請求項
    1に記載の傾斜ころ軸受状構造物。
  4. 【請求項4】前記皿ばね状部材は金属製であることを特
    徴とする請求項1に記載の傾斜ころ軸受状構造物。
  5. 【請求項5】前記外輪は前記皿ばね状部材の前記皿ばね
    部の小径側端部を支持する支持部を有することを特徴と
    する請求項1に記載の傾斜ころ軸受状構造物。
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