JPH0523092A - 樹木の病害虫駆除方法 - Google Patents

樹木の病害虫駆除方法

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JPH0523092A
JPH0523092A JP20392191A JP20392191A JPH0523092A JP H0523092 A JPH0523092 A JP H0523092A JP 20392191 A JP20392191 A JP 20392191A JP 20392191 A JP20392191 A JP 20392191A JP H0523092 A JPH0523092 A JP H0523092A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 松枯れ病が発生した樹木に対して、点滴状態
で酸素に富んだ溶液を注入し、松枯れ病の原因となる材
線虫やその他の有害微生物を、酸素の作用により死滅さ
せ、該微生物に依存して生活し、成長するカミキリムシ
等の有害昆虫を絶滅させる。また、前記溶液としては、
過酸化水素を6〜12%混入したものを、単独で用いる
か、あるいは、キトサンオリゴ糖、ホーサン、ヨーソ等
を1種類または複数種類混合したもの、および、栄養成
分等を混合して使用することができる。 【効果】 自然界の生態系に有害な物質を使用しないの
で、対象とする樹木に対してのみ、防除の効果を発揮さ
せることができ、樹木の成育に障害を与えることがな
い。また、本発明で使用する溶液は、樹木の生理活性を
向上させる成分のみから構成されるものであるから、松
枯れ病にかかった樹木の生理を回復させる作用を発揮さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹木の幹等に繁殖する
材線虫を駆除する方法に関し、特に、松枯れ病にかかっ
た松の木に対して、酸素に富んだ溶液を注入することに
より、材線虫と害虫を駆除する方法、および、前記溶液
中に樹木の栄養となる成分を混合し、それらの栄養成分
を樹木に吸収させることにより、病害虫により樹勢が衰
えた樹木に対して、生理活性を向上させ得るようにする
方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
の樹木の成育環境の変化等により、松の木に松枯れ病が
発生し、松林が枯れ木の林になるという問題が多発して
いる。その松枯れ病の原因としては、一般にカミキリム
シが松の木の幹に孔を開け、その孔に卵を産みつける際
に、そのカミキリムシに共生している材線虫等の、害虫
と共生している有害微生物が、松の木に移転され、該微
生物が繁殖することにより、生成される毒素により樹木
の成育が阻害されることも原因の一つとされる。また、
カミキリムシの幼虫が松の木の幹で繁殖して樹木を内部
から食い荒らすことにより、松の木の成育に障害が発生
し、その成育障害により樹木の生理活性が低下した状態
に便乗して、害虫と共生している有害微生物等が繁殖す
ることにより、松枯れ病を引き起こすものともいわれて
いる。また、前述したような立ち木が枯れる現象は、他
の樹木にも現れるもので、その原因としては、松の木の
場合と同様に、特定の樹木を食い荒らす昆虫と、その昆
虫の幼虫が樹木の幹の内部で成長することが一つの原因
であるといわれる。それに加えて、前記有害な昆虫に共
生する材線虫等の微生物が樹木の内部で繁殖して、樹木
の成育に障害を与えること、および、樹木の生理活性が
低下したことに便乗して、他のカビ等の糸状菌が繁殖す
ることが原因となる。
【0003】ところが、松枯れ病に対しては、その松枯
れ病が発生した松の木を切り倒して焼却処分すること以
外には、有効な対策が見出せない状態にある。そこで、
松枯れ病が発生した場合には、直ちにその松の木を切り
倒し、火を付けて燃やすことにより、松の木に繁殖して
いるカミキリムシの幼虫と、カミキリムシに共生する微
生物とを処理して、他の木に蔓延することを防止する手
段を用いている。その他に、松林に害虫駆除用の薬剤を
散布することも行われているが、薬剤散布による松枯れ
病の防除方法は、カミキリムシを殺すことよりも、他の
無害な昆虫を殺すことが多く、自然の生態系を破壊して
しまうという点で、自然に対して非常に有害なことであ
るともいわれる。
【0004】しかしながら、従来より用いられている松
枯れ病の防除手段では、例えば、松の木を切り倒して焼
却することや、殺虫剤を散布すること等の方法を用いて
も、松枯れ病による被害をなくすことは出来ない。ま
た、松の木を焼却処分することは、大切な木材資源を無
駄に失うという問題があり、資源を有効に活用するとい
う点から見て、非常に大きな損失を招いている。
【0005】前述したような防除方法の他に、例えば、
カミキリムシの幼虫が繁殖した場合でも、その幼虫が成
虫となって外部に飛び出さないようにし、他の樹木に障
害を与えないようにすることも行われている。そのため
には、松枯れ病が発生した松の幹を、ビニールシート等
で覆い、カミキリムシの成虫がシート部材から外に飛び
出さないようにする手段を用いることも行われている。
ところが、樹木をビニールシートでカバーすることは、
非常に多くの手間を必要とすることの他に、シートの継
ぎ目の部分を完全に塞ぐことが必要であり、大きな成果
を得ることが困難である。
【0006】
【発明の目的】本発明は前述したような従来の松枯れ病
対策の問題を解消するもので、樹木の内部で繁殖する有
害微生物等を、幹に注入する酸素に富んだ溶液により死
滅させる手段を用い、該微生物に依存している有害昆虫
と害虫と共生している有害微生物とを駆除する手段を用
い、自然の生態系を破壊したりすることなしに、松枯れ
病等の防除を行い得る方法を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、立
ち木の幹等に材線虫が繁殖したものに対して、該立ち木
の所定の高さの位置に孔を開け、点滴手段を取り付け
て、前記点滴手段により、酸素に富んだ溶液を幹に注入
する手段を用いている。また、本発明においては、前記
酸素に富んだ溶液として6〜12%の過酸化水素の水溶
液を用いることができる。さらに、前記酸素に富んだ溶
液を単独で使用することの他に、キトサンオリゴ糖、ヨ
ーソ、ホウサン等のうちの、1種類、または複数種類を
過酸化水素の水溶液に混合して、点滴手段により樹木に
供給することもできる。前述したように、殺菌成分や酸
素救急成分を混合することの他に、本発明においては、
核酸、アミノ酸、有機酸類等の栄養成分、および、防カ
ビ剤としてヒノキチオールを混合するか、または、前記
各成分のうちの任意の成分を混合して用いることもでき
る。
【0008】前述したような過酸化水素の溶液を樹木の
幹に点滴状に注入することにより、樹木が吸い上げる水
分中で、酸素の濃度が高くなること、および、過酸化水
素が直接微生物に作用して殺菌作用を発揮させることが
でき、その微生物に依存して生きている有害な昆虫が死
滅することになる。また、酸素に富んだ溶液に対して、
キトサンオリゴ糖、ホーサン、ヨーソ等のうちの1種
類、または複数種類を混入する場合には、それらの成分
の殺菌作用が良好な状態で発揮され、樹木の生理による
吸水作用によって、樹木全体に分布させることができ
る。そして、1箇所または、複数箇所での点滴により、
樹木全体に対して酸素と他の成分を供給することができ
る。
【0009】したがって、本発明の駆除方法出は、従来
の害虫防除方法のように、自然の生態系に影響を与える
ことなしに、その特定の樹木での有害昆虫や害虫と共生
している有害微生物とを駆除することができる。また、
本発明の樹木の病害虫駆除方法によると、例えば、松枯
れ病が発生した樹木に対して、小さな孔をあけること、
および、過酸化水素の溶液処理を施すのみであるから、
その防除の作業を容易に行うことができる。そして、松
枯れ病が発生した樹木に対してカミキリムシ等を直接殺
すことを行わなくとも、害虫と共生している有害微生物
を死滅させる手段を用いて、間接的な防除を行うことが
できる。また、前記酸素に富んだ溶液に加えて、キトサ
ンオリゴ糖、ヨーソ、ホウサン等の殺菌効果を発揮する
成分と、防カビ剤としてのヒノキチオール、および、核
酸、アミノ酸、有機酸類等の栄養成分等を混合する場合
には、病害虫により樹勢が衰えた樹木に対して、生理活
性を向上させることができ、根からの栄養成分や微量ミ
ネラル等の吸収作用を活発にさせ、樹勢を回復させるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の樹木の病害虫駆除方法を説
明する。本発明の樹木の病害虫駆除方法では、松枯れ病
が発生した松の木に対して、地上から1〜1/5mの高
さの位置に、ドリル等を用いて直径が10mm程度の孔を
穿孔する手段と、その孔に対して酸素に富んだ溶液を注
入する手段とを用いている。前記ドリルにより穿孔する
場合には、樹木の幹に対して数10mm程度の深さにまで
孔を形成し、その孔に対してパイプを取り付け、該パイ
プに酸素に富んだ溶液を収容したビン等の容器を接続す
る。なお、樹木に発生した松枯れ病等の症状に応じて、
樹木に穿孔する孔の数等は、任意の数にすることが出来
るが、通常は1〜2本の孔を設けるのみで十分に対応す
ることができる。そして、前記各孔に対して、酸素に富
んだ溶液を収容したビンを逆さにして、その溶液が孔の
中に充満し、孔の内部に空気が入らないようにする。
【0011】前述した状態で、1週間ないし10日の
間、樹木に設けた孔から酸素に富んだ溶液を注入するよ
うにする。その酸素に富んだ溶液は、樹木の根から吸引
する水分の中に混入されること、溶液から分離されて放
出される酸素の圧力、および、日中と夜間の温度差によ
る溶液の圧力の差等により、樹木全体にしみこむことに
なる。そして、その樹木全体に流れる酸素に富んだ水分
によって、樹木の細胞自体の生理活性が増進され、松枯
れ病等の原因となる微生物に対する抵抗力が増進され
る。それと同時に、樹木の内部に過酸化水素が流れるた
めに、樹木の内部で繁殖している細菌等が、過酸化水素
による消毒作用によって死滅する。したがって、有害微
生物が死滅することにより、有害微生物に依存して繁殖
している害虫も、樹木の本体から駆除されることにな
る。
【0012】そして、そのような微生物に依存して成育
しているカミキリムシの幼虫等は、共生微生物が死滅す
ることにより、樹木を栄養源とする昆虫等が、消化機能
が良好な状態で作用出来ずに、その成育が阻害される。
もちろん、カミキリムシ以外の他の有害昆虫等でも、そ
の成育に関係する微生物が死滅することによって、その
樹木に依存して成育することが出来ず、それらの害虫が
樹木の細胞を消化する機能を、正常に作用しないように
することによって、樹木に寄生する害虫を容易に駆除出
来ることができる。したがって、本発明においては、自
然界に対して有害な薬剤等を用いずに、その松枯れ病が
発生した樹木のみを対象にして、材線虫や、その他の有
害微生物を駆除出来ることになる。
【0013】さらに、害虫と有害微生物や糸状菌等が繁
殖したことにより、細胞の生理活性が阻害されて、樹勢
が衰えている樹木では、その根から栄養成分を吸収する
力が良好に発揮されない状態にある。これに対して、樹
木の幹に対して、微量ミネラルヤ、殺菌効果を有する成
分等を直接供給することにより、その種目全体の生理活
性が向上されるとともに、毛根からの栄養成分の吸収能
力も向上されることになる。したがって、点滴手段を用
いて、樹木の幹に対して酸素に富んだ溶液を直接供給す
ること、および、該溶液に微量ミネラル成分を混入して
供給することにより、有害微生物や糸状菌等を絶滅さ
せ、それらの微生物に依存している有害昆虫を絶滅させ
ることが出来る。そして、樹木の生理活性を向上させる
ことによって、根からの栄養成分の吸収能力をも向上さ
せることができる。
【0014】前述したように、本発明で使用される酸素
に富んだ溶液として、例えば、過酸化水素の溶液を用い
ることができる。前記過酸化水素の溶液は、6〜12%
の濃度の水溶液として用いることができる。例えば、防
除の対象となる病害虫による被害を受けた松の木等で
は、1日にビンから供給する過酸化水素の溶液の量は1
00〜200ml程度であり、その過酸化水素の溶液の消
費は、松の木が根から吸い上げる水分に混入されて、樹
木全体に行き渡ることになる。そして、前述したような
非常に少ない過酸化水素の溶液の消費量で、樹木の成育
細胞の活性化を促進出来るとともに、材線虫の駆除とカ
ミキリムシの成育を阻止する作用を行い、松枯れ病を治
療することができる。
【0015】また、本発明で使用する酸素に富んだ溶液
に加えて、キトサンオリゴ糖を3〜4%混入して使用す
ること、または、ヨーソやホーソ等を適宜量溶液に混入
して使用することもできる。これらの薬剤のうち、キト
サンオリゴ糖は、微生物が生成する毒素(微生物の増殖
に必要とされる成分……樹木にとって毒素となる)に反
応し、有害微生物の細胞増殖を阻害する作用を発揮す
る。さらに、ヨーソやホーサン等の成分は、自然界にも
少量分布するもので、樹木の成長には必要な微量ミネラ
ルであるが、比較的高濃度で灌注する場合には、それら
の成分は殺菌作用を発揮出来るものである。したがっ
て、前記複数種類の薬剤成分のうち一種類または複数種
類を溶液中に混合して、点滴状態で樹木に供給すること
により、それらの薬剤と酸素とにより、樹木に繁殖して
いる有害微生物や細菌、糸状菌等を絶滅させることがで
きる。また、前記微量ミネラル類は、樹木の成長に必要
なものであるから、それらの成分は次第に樹木の細胞中
に吸収され、有効利用が行われることになる。
【0016】前述したような酸素に富んだ溶液に、キト
サンオリゴ糖、ヨーソ、ホウサン等のうちの、1種類、
または複数種類を混合して、点滴手段により樹木に供給
することの他に、前記溶液に樹木の栄養成分となるもの
を混合して加えることができる。例えば、前記酸素に富
んだ溶液に対して、殺菌効果を発揮する成分の他に、核
酸、アミノ酸、有機酸類等の栄養成分、および、防カビ
剤としてヒノキチオールを混合すること、または、前記
各成分のうちの任意の成分を混合し、点滴手段により樹
木に供給することができる。なお、前記有機酸成分とし
ては、例えば、酢酸、リンゴ酸、その他の有機酸類を用
いることができるもので、その他に、フェノール類、ア
ルコール類、アセトン等の中性成分を混合することもで
きる。
【0017】そして、前述したように、樹木に対して栄
養成分を混合して供給することにより、殺菌成分により
微生物を退治する効果を発揮させることに加えて、過酸
化水素から発生する酸素を供給することにより、樹木の
細胞に対して活力を与えることができる。それに加え
て、病害虫により樹勢が衰えた樹木に対して、生理活性
を向上させることができ、根からの栄養成分や微量ミネ
ラル等の吸収作用を活発にさせ、樹勢を回復させること
ができる。したがって、前記混合溶液を点滴手段により
樹木に対して供給することにより、溶液に加えられた各
成分の相乗効果によって、樹木の有害微生物を絶滅させ
る作用を用いて害虫を退治する作用を発揮させる。その
後で、樹勢が衰えた樹木に対して、栄養成分と酸素とを
加えることにより、それらの栄養成分等を用いて、樹木
の細胞の生理活性を向上させることができ、毛根の活性
を向上させることによって、根から栄養成分を吸収する
作用を活発に行わせることができる。
【0018】前述したようにして、本発明の樹木の病害
虫駆除方法においては、ドリルと点滴用の設備のみを使
用して、酸素に富んだ溶液を樹木に注入するのみであ
り、松枯れ病の防除作業を容易に行うことができる。ま
た、酸素に富んだ溶液としての過酸化水素の溶液を注入
することも、樹木が地中から水を吸い上げる生理作用に
したがって、自然に樹木に吸収されるので、特別の設備
等を使用する必要がない。さらに、本発明の樹木の病害
虫駆除方法では、従来の薬剤の使用による防除方法とは
異なり、自然の生態系に悪影響を与える材料を使用しな
いので、自然を破壊することがない。
【0019】
【発明の効果】本発明の樹木の病害虫駆除方法は、前述
したような手段を用いるものであるから、過酸化水素の
溶液を樹木の幹に点滴状に注入することにより、樹木が
吸い上げる水分中で酸素の濃度が高くなる。そして、溶
液中に含まれる過酸化水素の殺菌作用により、有害微生
物や糸状菌等が死滅し、その微生物に依存して生きてい
る有害な昆虫が死滅することになる。さらに、溶液中に
微量ミネラル成分を混入すると、それらのミネラル成分
が有する殺菌作用を発揮させることができ、それらのミ
ネラル成分も、樹木の生理の活性化に寄与出来るものと
なる。
【0020】したがって、従来の樹木の病害虫駆除方法
のように、自然の生態系に影響を与えることなしに、そ
の特定の樹木での有害昆虫を駆除することができる。ま
た、本発明の樹木の病害虫駆除方法によると、例えば、
松枯れ病が発生した樹木に対して、小さな孔をあけるこ
と、および、過酸化水素の溶液処理を施すのみであるか
ら、その防除の作業を容易に行うことができる。さら
に、松枯れ病が発生した樹木に対してカミキリムシ等を
直接殺す作用を用いなくとも、害虫と共生している有害
微生物を死滅させる手段を用いて、間接的な防除を行う
ことができる。それに加えて、核酸、アミノ酸、有機酸
類等の栄養成分、および、防カビ剤としてのヒノキチオ
ール等を混合する場合には、病害虫により樹勢が衰えた
樹木に対して、生理活性を向上させることができ、根か
らの栄養成分や微量ミネラル等の吸収作用を活発にさ
せ、樹勢を回復させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 25/32 6742−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立ち木の幹等に材線虫が繁殖したものに
    対して、該立ち木の所定の高さの位置に孔を開け、点滴
    手段を取り付けて、 前記点滴手段により、酸素に富んだ溶液を幹に注入する
    ことを特徴とする樹木の病害虫駆除方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素に富んだ溶液として過酸化水素
    の溶液を用い、該過酸化水素の溶液を6〜12%の濃度
    で使用することを特徴とする請求項1に記載の樹木の病
    害虫駆除方法。
  3. 【請求項3】 前記酸素に富んだ溶液にキトサンオリゴ
    糖、ヨーソ、ホウサン等のうちの、1種類、または複数
    種類を混合して、点滴手段により樹木に供給することを
    特徴とする請求項1に記載の樹木の病害虫駆除方法。
  4. 【請求項4】 前記酸素に富んだ溶液にキトサンオリゴ
    糖、ヨーソ、ホウサン等の成分と、核酸、アミノ酸、有
    機酸類等の栄養成分、および、ヒノキチオールを混合
    し、または、前記各成分のうちの任意の成分を混合し、
    点滴手段により樹木に供給することを特徴とする請求項
    1に記載の樹木の病害虫駆除方法。
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