JPH05230787A - 剛度の強化された多層積層紙及び多層積層平板製品の製造方法 - Google Patents

剛度の強化された多層積層紙及び多層積層平板製品の製造方法

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JPH05230787A
JPH05230787A JP14982292A JP14982292A JPH05230787A JP H05230787 A JPH05230787 A JP H05230787A JP 14982292 A JP14982292 A JP 14982292A JP 14982292 A JP14982292 A JP 14982292A JP H05230787 A JPH05230787 A JP H05230787A
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fiber
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pulp
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JP14982292A
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Dinkar G Wagle
ディンカー・ジー・ワーグル
Vacheslav Yasnovsky
ヴァチェスラブ.ヤスノブスキー
Leo Michael Nelli
レオ・マイケル・ネリ
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F11/00Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines
    • D21F11/02Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines of the Fourdrinier type
    • D21F11/04Processes for making continuous lengths of paper, or of cardboard, or of wet web for fibre board production, on paper-making machines of the Fourdrinier type paper or board consisting on two or more layers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C9/00After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
    • D21C9/18De-watering; Elimination of cooking or pulp-treating liquors from the pulp
    • D21C9/185De-watering; Elimination of cooking or pulp-treating liquors from the pulp comprising at least one step where the pulp is suspended in a gaseous medium, e.g. flash drying

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層積層紙及び多層積層平板製品の剛度向上
に際し、製紙機械操置上において、層形成基材の脱水を
おこない、新たなる層形成基材の展延供給以前に、少な
くとも約8パーセントの濃度に上昇させて、剛度の向上
を達成することを目的とする。 【構成】 望ましき層形成用繊維基材の濃度は、パルプ
を170℃乃至250℃の温度範囲にて水の存在下に少
なくとも約0.1分間加熱処理したパルプの使用によ
り、容易に達成することが出来る。この際、パルプの水
分保持量は低減する。又、加熱処理パルプはそれ自体剛
度の高い多層積層製品を与え、層形成用繊維の高濃度へ
の濃縮が可能となり、更なる剛度向上を推進助長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース繊維を用い多
層積層紙及び多層積層平板製品の製造法に関する。詳し
くは、各種用途において本製品の有効性を高める剛度の
強化された多層積層紙及び多層積層平板製品の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】組立式
折重ね箱用平板及び液体用包装又はカートンに使用され
る紙及び平板製品のある種の規格として、剛度は一つの
重要な特性値である。多層積層紙及び多層積層板製品
は、一般に相等する単層製品より剛度が高く、前述の製
品に広く使用されている。一般的に云うと、かくのごと
き製品の剛度を、他の特性を損なうことなく、又一定重
量の製品を規準とした増強を達成することは、一つの改
良として見なすことが出来る。
【0003】従って、本発明の目的は、多層積層紙及び
多層積層板製品の製造法に関する。
【0004】本発明の他の目的は、剛度の強化されたセ
ルロース繊維パルプを主材とした多層積層紙及び多層積
層平板製品の製造法を提供することにある。
【0005】本発明の更なる目的は、剛度の強化された
多層積層製品の製造を可能とするセルロース繊維パルプ
の製造法を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、一定の剛度当りの製
品得率を高めうる多層積層紙及び多層積層平板製品の製
造法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、層間分離の発生し難
い多層積層紙及び多層積層平板製品の製造法を提供する
ことにある。
【0008】本発明の他の目的は、多層積層紙及び多層
積層平板製品の製造に際し、少なくとも一つの層内にケ
ミカルパルプを導入し得られたる多層積層製品の剛度を
高めることにある。
【0009】本発明の更なる目的は、多層積層紙及び多
層積層平板製品の製造に際し、得られたる製品の剛度の
向上と共に他の特性値が、いちじるしく低下しない方法
を提供するものである。
【0010】本発明の他の目的は、多層積層紙及び多層
積層平板製品の製造が、通常の紙及び平板製造機械装置
により可能であり、操作条件は比較的穏やかにして、こ
こに開示したる改良された特性を得るために、複雑なる
或は、長時間の処理を必要としない方法を提供すること
にある。
【0011】本発明の他の目的は、多層積層紙及び多層
積層平板製造に際し、より良い効率の運転様式を可能な
らしめる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、セルロース
繊維を、それぞれ約4パーセント含有する第1及び第2
のセルロース繊維の水性スラリーを用いて、多層積層紙
及び多層積層平板製品を製造するに際し、まず第1の水
性繊維スラリーを多孔性支持板上に1つの層として展延
供給するが、その際にフォアドリニヤー式ワイヤーが動
き、支持板上に第1層形成用繊維スラリーを供給する。
この繊維スラリーの第1層は少なくとも約8パーセント
の濃度にまで脱水濃縮され、次にこの第1層形成用繊維
上に第2層形成用繊維スラリーを展延供給し、第1層形
成用繊維上に保持されたる第2層形成用繊維スラリーと
する。次にこの第2層形成用繊維スラリーを脱水し、第
1層形成用繊維に保持されたる第2層形成用繊維とす
る。しかる後、第1層及び第2層形成用繊維を更に脱水
し、第1層及び第2層の接触面に沿って密着し、融合脱
水したる繊維層状を有する多層積層紙或は多層積層平板
製品の少なくとも2つの層を提供することにある。得ら
れたる多層積層製品は、従来の方法により製造されたる
多層積層製品に比較して剛度の向上が顕著であり、更に
同様な重量と構造を有する単層製品に比較してもはるか
に剛度の高いものである。これにより、製品得率の向上
即ち、同一の剛度に対する重量低減を可能にする。
【0013】本発明の一側面によれば、少なくとも第1
層用スラリー中の実質的大部分はワイヤーによる操作以
前に熱処理されることになり、得られたる多層積層製品
の剛度は更に顕著に増進される。この熱処理は水の存在
下に約170℃乃至約250℃の温度において、繊維
(又“パルプ”と称する)を加熱することよりなる。本
製品の(剛度/重量)比は少なくとも一つの層間に加熱
処理されたパルプを導入することにより、30パーセン
トの増加がもたらされる。
【0014】加熱処理パルプは又低水分保持量を示し、
ワイヤー上において、望ましい含有濃度を速やかに達成
する。この事はワイヤー速度の上昇或はヘッドボックス
間の距離の短縮を、規定された望ましい含有濃度達成の
ために可能とする。或は、規定されたワイヤー速度とヘ
ッドボックスの距離に対し、引続き新たな層を形成する
に際しての含有濃度は、加熱処理パルプの使用により増
大し、更に製品の剛度向上を達成する。
【0015】加熱処理は、好ましくは、それ以前の脱リ
グニン化或は漂白工程に使用される化学薬品と残渣を完
全に洗滌した後におこなうのが望ましい。本工程は、多
くの製紙工場において使用される従来の操置を用いるこ
とにより、例えば、連続式或はバッチ式蒸解釜、或は、
熱交換器等によりおこなうのが出来る。
【0016】加熱処理の望ましい温度領域は、約200
℃乃至約240℃であり、加熱欲の水素イオン濃度は好
ましくは、約5乃至約8の範囲に本処理の間、保持する
のが望ましい。
【0017】本熱処理は、水の存在下におこなう。特に
パルプスラリーを用いるが、含有濃度は、好ましくは3
乃至4パーセントに保持する。パルプの加熱時間の望ま
しい範囲は、約0.01分乃至約10分間である。これ
は、パルプスラリーを処理装置(例えば、連続式加圧蒸
解釜)に通じておこなうが、スラリーの加熱は必要な時
間/温度関係の達成条件により定める。
【0018】製品の層形成材として使用する前に、しば
しばパルプをリファインことが必要であるか或は望まし
い。リファイニングは、ある種の特性の改良のため、物
質の更なる脱フィルブリル化の利点を有する。本発明を
実施する際には、如何なるパルプのリファイニングも加
熱処理以前におこなうのが望ましい。パルプの加熱処理
後のリファイニングは、加熱処理により得られる剛度向
上を全て失効させるように思われる。加熱処理以前の未
リファイン化パルプ、そして未リファイン製品内への注
入されたるパルプは製品の剛度と折り曲げ耐久性を最大
限に改良するかに思われる。
【0019】加熱処理パルプは、セルロース繊維により
製造される多層積層紙或は多層積層平板製品の各層の全
て或は一部分に用いることが出来る。しかし、好ましく
は加熱処理繊維を、本製品の少なくとも最下部(第1
層)或は、積層の基礎として用いるのが望ましい。
【0020】本発明による加熱処理パルプよりなる積層
材を注入した多層積層製品は、又顕著な見かけ比重の減
少をもたらす。見かけ比重は8パーセント程度減少す
る。一方、相当するテーバー剛度は、30パーセント増
加することが判明した。
【0021】加熱処理パルプを含有する多層積層製品の
折り曲げ耐性は実質的に影響をうけない、且比較的高く
保持される。一方、(剛度/重量)比は顕著な増加を達
成する。通常の知識では、折り曲げ耐性と剛度は互にそ
れぞれの効果において、一般的に逆相関すると思われ
る。従って、剛度高い製品は折り曲げ耐性の低下を示す
ものと推察しうるが、本発明による多層積層製品の場合
には、当てはまらない。
【0022】添付せる第1図は、高含有濃度使用に関す
る本発明の当該工程に使用しうる操置の例示である。多
層積層製品の第1層或は基礎積層の製造用パルプスラリ
ー或は基材は、第1ヘッドボックス10に貯蔵され、パ
ルプを前述加熱処理することとなる。この基材は望まし
くは加熱処理されたるクラフト針葉樹と褐葉樹パルプの
混合物を含有するものとする。針葉樹と褐葉樹の比率は
最終用途規準により変化しうるが、通常用途に好ましい
針葉樹と褐葉樹の比率は、約50/50乃至約20/8
0である。ヘッドボックス濃度、温度そしてスライス圧
は従来の方式により変化が可能である。
【0023】ヘッドボックス10よりの基材スライスシ
ート或はジェットは、矢印14の方向に移動するフォー
ドリニア式ワイヤー12上に受け止められる。多少大な
るジェット速度は、沈着物の均一性を増し、ある種の用
途に望ましいが、ジェット速度とワイヤー速度は接触点
においては本質的に1となる。フォードリニア式ワイヤ
ーは多孔性支持板であり、実質的に平面で均一なる基材
の厚さを繊維から水が脱離にするにつれて、形成保持す
ることにより、繊維の網或は繊維層の形成を促進するよ
うに操作される。水分の脱離はワイヤーの下部近辺に配
置した各種の水分脱離要素の使用により加速される。且
つ、このことにより、第1ヘッドボックス10と第2ヘ
ッドボックス20の間の定められた距離にわたるワイヤ
ーの比較的早い移動速度を可能ならしめる。第2ヘッド
ボックスにはワイヤー12上に形成したる第1層繊維上
に第2層形成用繊維を供給するための第2或は、新たな
る続行用基材が貯蔵されている。
【0024】第2ヘッドボックス20内の基材は、最終
用途規準により定めたる第1ヘッドボックス10に貯蔵
されたる同種類或は異種類のパルプ混合材を貯蔵するこ
ととなる。かくして、一つの方式において、第2の基材
内のパルプはここに例示した加熱処理を受け更に剛度の
高い層を形成し、更に水分脱離の早いパルプを提供する
こととなる。例示したる操置の配置に依り、製造された
る3層を有する多層積層製品の場合には、第2ヘッドボ
ックス20よりのスライスジェットが、製品の中間層を
形成する。好ましくは製品の基礎重量の約50パーセン
トが、この中間層領域に含まれるよう調整するのが望ま
しい。第2ヘッドボックス20よりのスライスジェット
がワイヤー12上の第1層形成繊維層と接触する地点を
層形成点と呼び、ここに22として示した。
【0025】本発明の一つの特徴は、層形成点22にお
けるワイヤー12上の第1層形成用繊維の濃度、即ち第
1層形成用繊維の“層形成用繊維濃度”を、約8パーセ
ント或はそれ以上に保ち、剛度の向上を示す多層積層製
品の製造を可能とすることにある。更に高い層形成用繊
維濃度の使用は、次の積層のための繊維スラリーを含有
するヘッドボックスよりのジェットを操作する以前に、
第1層形成用繊維表面上部の高度なる網状確保をおこな
うことにより、更に剛度改良にいたるものと確信しう
る。このことは、当該繊維層形成時に繊維と繊維内成分
の融合をはばむにいたるためであり、判然と区別しうる
層状構造の寄与による効果が剛度の強化につながると確
信する。
【0026】ワイヤー上における第1層形成用繊維の望
ましい層形成用繊維濃度の達成は、ヘッドボックス10
内の基材パルプの実質上大部分としての加熱処理パルプ
使用により加速されるのである。加熱処理パルプは低水
分を保持し、このことにより、効率良好なる水分脱離の
速度上昇を可能とし、比較的高濃度がワイヤーを通じ
て、水分脱離により、すばやく達成しうる。更に、ヘッ
ドボックス10と20間のワイヤー部の短縮を、或はワ
イヤー移動速度の増加を可能とし、当該方式の費用効率
を改良することとなる。第1層形成用繊維の加熱処理は
更に、繊維そのものが剛度改良されたる層基材を生成す
る利点を有し、加熱処理パルプの使用は高い層形成用繊
維濃度による剛度向上に多重効用効果を与える。
【0027】ヘッドボックス20よりの第2の、或は中
間層形成繊維による層形成の後に、この2つの融着層は
ワイヤー12とバッキングワイヤー26間の多孔性回転
ロール24に移る。ここにおいて、層形成繊維は約10
乃至12パーセントの固体分含有にまで更に脱水され
る。
【0028】第3ヘッドボックス30は、多層積層製品
の第3層或は最上部層を提供する基材を含有するが、ヘ
ッドボックス10及び20内の基材と同様或は異種のパ
ルプ混合体を含有する。再び、ここにおいて、望ましく
は、第3ヘッドボックス30内の基材用パルプは前述の
加熱処理により更に剛度改良されたる層基材繊維を生成
し、更に高速脱水可能パルプを提供しうる。特にヘッド
ボックス30よりのスライスジェットの範囲と、それに
含有されるパルプの濃度はヘッドボックス10と30内
の基材から生成される層の基礎重量に対する寄与とは大
略同等である。ヘッドボックス30からのスライスジェ
ットは矢印34の方向に移動する第2のフォードリンリ
ヤー式ワイヤー32上に受け止められる。ワイヤー12
上の2つの層は矢印36により示した層形成点において
ワイヤー32上の第3の、即ち、上部層形成繊維に融着
される。この第3層形成用繊維の濃度は約3乃至約4パ
ーセントの固体含有量である。層融着後、この3つの層
形成用繊維はバッキングワイヤー40により、カウチロ
ール38上に送られる。この3つの層形成繊維の構造
は、ついで急激に圧縮され、約40パーセントの固体含
有濃度として巻きとられる。
【0029】
【実施例】次に開示する実施例において、本発明のさま
ざまなる特徴を更に例示する。特に明記しないが、全て
の温度は摂氏であり、全てのパーセントは重量パーセン
トである。
【0030】
【実施例1】一連の3層積層平板を、その中間層に使用
したるパルプの特性を変化させて作製した。全ての試験
において、漂白クラフト褐葉樹パルプ及び針葉樹パルプ
を3つの層形成用繊維として使用した。いくつかの試料
用として、中間層形成用繊維パルプとしてパルプ濃度を
約31/2乃至4パーセントとし、約200℃の温度で約
2分間実験室用蒸解釜によりパルプの加熱処理をおこな
った。面積3000平方フィート当り重量215ポンド
の平板状ハンドシートをドウパピール グルノーブル
(フランス)のサントル テクニーク社により商標フォ
ルメット ディナミークのもとに市販されている実験室
用多層積層材形成装置により作成した。中間層の特性値
の変化は下記に要約した。 テストNo.1: 3層形成用繊維コントロール。製紙
工場より受領したまま使用 テストNo.2: 中間層形成用繊維として300CS
Fにて50パーセントCTMP含有のポジチブコントロ
ール テストNo.3: 未リファインパルプの加熱処理 テストNo.5: 加熱処理後610CSFにパルプの
リファイン処理
【0031】基材の物性特性値を第1表に示す。
第1表−多層積層構成要素の物性テスト1 テスト2 テスト3 テスト4 テスト5 試料数 8 10 10 10 6最上部層構成要素 層の高さ: 25 25 25 25 25 針葉樹パーセント: 75 75 75 75 75 針葉樹フリーネス: 550 550 550 550 550 褐葉樹パーセント: 25 25 25 25 25 褐葉樹フリーネス: 550 550 550 550 550中間層構成要素 層の高さ: 50 50 50 50 50 針葉樹パーセント: 10 25 10 10 10 針葉樹フリーネス: 740 610 740 610 610 褐葉樹パーセント: 90 25 90 90 90 褐葉樹フリーネス: 660 610 660 620 620
【0032】平板物性特性値を次の第2表に示す。
第2表−中間層のパルプ加熱処理による効果テスト1 テスト2 テスト3 テスト4 テスト5 基礎重量 255.1 217.8 214.8 219.9 219.2 (ポンド/ 3000平方フィート) カリパー(ミルズ) 21.0 20.6 21.6 20.7 20.7 比重(グラム/cc) 0.444 0.437 0.411 0.440 0.437 破壊長(キロメートル) 5.0 5.6 4.9 4.9 5.4 テーバー剛度 267.7 294.1 333.5 301.5 255.9 (グラム/cm) 1.19 1.35 1.55 1.37 1.17 折り曲げ耐久度 308 244 405 318 315 (折り曲げ×65/B.W)
【0033】テスト3に示されたごとく、中間層形成繊
維に、加熱処理したる未リファイン化パルプを使用した
場合、テスト1のコントロールに比較して、(剛度/基
礎重量)比は30パーセントの増加を示している。比重
は、(剛度/基礎重量)比の最高値を示すと共に、本テ
ストに最小値を与えている。折り曲げ耐久度は未リファ
イン化パルプ使用の加熱処理試料(テスト3)に対し最
大値を与えている。総合すると、多層積層構成の平板用
中間層として、未リファイン化クラフトパルプを加熱処
理操作は他の平板物性特性に、いかなる悪化特性をも、
示さず、テーバー剛度をいちじるしく増大する効果をも
たらす。
【0034】
【実施例2】実験室用蒸解釜により濃度を約31/2パー
セント乃至4パーセントとし、240℃の温度にて60
秒パルプを加熱処理することよりなる加熱処理前後の水
分保持量について、未漂白クラフトパルプシートをテス
トした。その結果を第3表に示す。
【0035】
第3表−水分保持量(WRV)(グラムH2O/gパルプ)−加熱処理パルプ パルプ 処理前(WRV) 処理後(WRV) 針葉樹 1.25 0.92 (製紙用) 褐葉樹 1.62 1.18 (製紙用) 褐葉樹 1.42 1.23 (アセタクラフト)
【0036】同様なるWRVの低下が未漂白ライナーボ
ードパルプにおいても200℃の温度で、約31/2パー
セント乃至4パーセントの濃度として加熱処理した際に
見出された。加熱処理前には、本パルプのWRV値は約
1.28であったが、約20秒間処理後にはWRV値は
約1.22となった。約1分間処理後には、WRV値は
約1.19となった。約5分間処理後には、WRV値は
約1.025に低下した。更に約15分間処理後には、
WRV値は約1.01にまで低下した。
【0037】
【実施例3】添付図面に関して前述した装置と操作を多
層積層板製品の製造に使用した。全てのヘッドボックス
10,20及び30内の基材は20パーセントの松と8
0パーセントの褐葉樹よりなるクラフトパルプとし、そ
の基礎重量分布として、最下部と最上部層それぞれを2
5パーセントとし、中間層を50パーセントにした。比
較のため、単層製品をヘッドボックス30により褐葉樹
と針葉樹の比率を50対50として製造した。更に、単
層製品の生成条件は概略同一に保ち、得られた平板の特
性に関して直接比較しうるようにした。多層積層製品に
ついては、層形成点22におけるワイヤー12上の第1
層形成用繊維の濃度を基礎重量と共に変化させた。その
結果を第4乃至第6表に示す。
【0038】
第4表−比較的高基礎重量に対する層形成用繊維濃度
の効果】 層形成繊維濃度 基礎重量 カリパー 剛度、 グラム-cm ポンド/1000平方フィート 0.001インチ MD/CD (MD/CD) 3.5 202 24.4 232/177 (203) 8.8 200 24.1 233/172 (200) 9.4 199 24.3 258/178 (214) 単層 202 24 202/143 (170)
【0039】
第5表−中間層基礎重量に対する層形成用繊維濃度の
効果】 層形成繊維濃度 基礎重量 カリパー 剛度、 グラム-cm ポンド/1000平方フィート 0.001インチ MD/CD (MD/CD) 3.7 170 20.3 144/96 (118) 9.7 181 22.2 188/132 (158) 9.9 181 23.1 197/141 (167) 単層 182 21.5 164/116 (138)
【0040】
第6表−比較的低基礎重量に対する層形成用繊維濃度
の効果】 層形成繊維濃度 基礎重量 カリパー 剛度、 グラム-cm ポンド/1000平方フィート 0.001インチ MD/CD (MD/CD) 3.3 144 17.2 93/67 (79) 9.0 146 17.4 109/73 (89) 8.8 130 15.6 81/55 (67) 9.7 149 18.2 125/86 (104) 単層 147 17.6 97/62 (77)
【0041】本データによれば層形成繊維濃度として、
3.3パーセント乃至3.7パーセント範囲から8.8
パーセント乃至9.9パーセント範囲への上昇に伴い全
基礎重量範囲にわたり、剛度上昇が見られる。且つ、単
層平板に比較して剛度にもとづく得率向上が7パーセン
トから10パーセントの範囲になり、この得率向上は層
形成繊維濃度を上昇しても多層積層製品の基礎重量低減
により、見るべき低下は生じない。この事実は、比較的
低い層形成用繊維濃度においては、低基礎重量の単層よ
りも得率の低減をもたらすのと対照的である。更に、得
率向上は、本テストの範囲を超えた層形成用繊維濃度に
あっても一般的に上昇するように思える。
【0042】本発明のいくつかの様式を前述において詳
細説明したが、本発明の実施においては、多くの改良、
追加、そして変更が付帯せる請求項の範囲とその精神か
ら逸脱することなくおこなうことが可能であることは理
解しうるところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は高含量濃度使用に関する本発明の当該工
程に使用しうる装置の例示である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディンカー・ジー・ワーグル アメリカ合衆国ニューョーク州10950,モ ンロー,セブン・スプリングス・マウンテ ン・ロード,アールディー 6,ボックス 149イー (72)発明者 ヴァチェスラブ.ヤスノブスキー アメリカ合衆国ニューヨーク州10960,ナ イアック,マウンテンヴュー・アベニュー 210 (72)発明者 レオ・マイケル・ネリ アメリカ合衆国ニューヨーク州12589,ウ ォールキル,フォレスト・パーク 327

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維を、それぞれ約4パーセ
    ント以下含有する第1及び第2のセルロース繊維の水性
    スラリーを提供し、前記第1の水性繊維スラリーを多孔
    質支持体上に、1つの層として沈着させ、前記多孔質支
    持体上に保持された第1スラリー化繊維層を提供し、つ
    いで、前記第1スラリー化繊維層をその濃度が少なくと
    も約8%の積層になるまで脱水し、支持体上に第1形成
    用繊維層とし、次にこの第1形成用繊維層上に第2層形
    成用繊維スラリーを沈着させ、第1形成用繊維層上に保
    持された第2スラリー化繊維層とし、次に、前記第2ス
    ラリー化繊維層を脱水して前記第1形成用繊維層上に第
    2形成用繊維層とし、しかる後、第1及び第2形成用繊
    維層を更に脱水し、第1層及び第2層の界面に沿って相
    互に結合した第1及び第2の重ねられた脱水繊維層を提
    供することからなる、セルロース繊維から多層積層紙或
    は多層積層板製品を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、第1層形成用
    繊維スラリー中の繊維の少なくとも実質的な部分を、水
    の存在下に約170℃乃至約250℃の温度において少
    なくとも約0.1分間加熱することからなる前処理をす
    ることよりなる方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法において、当該繊維を約
    200℃乃至約240℃の温度において加熱する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法において、第1形成用、
    スラリー化繊維層を少なくとも約9%の積層濃度にまで
    脱水する方法。
  5. 【請求項5】 セルロース繊維よりなる2層或は、それ
    以上の重ねられた層を有する積層紙或は積層板製品を製
    造する方法において、前記層の形成に使用する繊維を約
    170℃乃至約250℃の温度にて、水の存在下少なく
    とも約0.1分間加熱し、その後、リファイニングせず
    に多層製品の少なくとも1つの層形成の一組成として加
    熱処理された繊維を含めることからなる方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の方法において、当該繊維を約
    200℃乃至約240℃の範囲の温度にて加熱し、加熱
    時間は少なくとも約2分間おこなう製法。
  7. 【請求項7】 請求項5の方法において、加熱処理され
    た繊維を基材中の実質的部分の繊維として供給し、つい
    で多層積層紙製造に用いるが、その際、順序別設置され
    たヘッドボックスから一つの移動する多孔性支持体上に
    層状基材として塗布し、その際、この多孔性支持体上の
    層状基材は、漸進的に脱水され、一般的に離散した互に
    結合した層状繊維を形成し、更に低水分保持量を示す基
    材中の加熱処理された繊維は、このため基材の脱水を加
    速的に促進し、この加熱処理繊維を含有する積層基材上
    に、更に新たなる層形成用基材を重ねる時点での層形成
    用繊濃度をも高めうる製法。
  8. 【請求項8】 請求項7による方法において、加熱処理
    したる繊維を含む層形成用繊維スラリーの濃度を少なく
    とも約8パーセントにまで脱水濃縮する製法。
  9. 【請求項9】 請求項7による方法において、加熱処理
    した繊維を前記多孔性支持体上に第1形成層、或はベー
    ス層を提供する製法。
  10. 【請求項10】 請求項9による方法において、第1層
    形成用繊維スラリーをその層形成用繊維濃度が少なくと
    も約8パーセントにまで脱水濃縮する製法。
JP14982292A 1991-04-23 1992-04-23 剛度の強化された多層積層紙及び多層積層平板製品の製造方法 Pending JPH05230787A (ja)

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