JPH05230738A - タオル織物 - Google Patents

タオル織物

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JPH05230738A
JPH05230738A JP4033007A JP3300792A JPH05230738A JP H05230738 A JPH05230738 A JP H05230738A JP 4033007 A JP4033007 A JP 4033007A JP 3300792 A JP3300792 A JP 3300792A JP H05230738 A JPH05230738 A JP H05230738A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイル抜け防止に優れた耐久性の高いタオル
織物を提供すること。 【構成】 パイル糸(P1)(P2)の両側に2本の地経
糸(G1)(G1)、(G 2)(G2)を配置し、これら両
側2本の地経糸(G1)(G1)、(G2)(G2)を同一
開口運動させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイル抜け防止を図っ
たタオル織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタオル織物は、図9及び図10に示
すように、経糸には、地経糸(G1)(G2)と、パイル
糸(P1)(P2)とを交互に配列し、これをジャカード
装置(図示省略)により、図9の組織に基づいて開口運
動させて3本の緯糸(1)(2)(3)を順次挿入して
製織されている。パイルの形成は、図9に示すように、
第1及び第2の緯糸(1)(2)を挿入した時の筬打ち
を織前(図示省略)より若干手前までとし、第3の緯糸
(3)を挿入した時の筬打ちを織前まで強く打ち寄せる
ことによってパイルを打ち出させるものである。このよ
うに、緯糸を3本挿入する毎にパイルの打ち出しを行わ
せる組織を3piC組織と称する。図9において、(R)
はパイル出しのための筬打ち位置を示している。尚、パ
イル糸(P1)(P2)始端の巻胴となる男巻(図示省
略)は、地経糸(G1)(G2)の始端の巻胴となる男巻
(図示省略)より予め緩く制動された状態で支持されて
いるため、パイル出しのための筬打ちが行われた際、緯
糸(2)との摩擦によって織前の所にパイルを作るので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のタオル織物は、
地経糸とパイル糸とが交互に配置されており、かつ、こ
れらの開口運動は、図9及び図10から判断し得るよう
に、地経糸(G1)(G2)は、3本の緯糸のうち、第1
と第2の緯糸(1)(2)を挿入する際、表側の経糸
(G1)を上にし、裏側の経糸(G2)を下にして開口し
ており、第1と第2の緯糸(1)(2)の挿入後、上下
の位置を交換して開口し、この状態で第3の緯糸(3)
が挿入され、その後、再び上下の位置を交換して開口
し、第1と第2の緯糸(1)(2)の挿入が行われ、以
後、上記開口運動を反復しているものであり、一方、パ
イル糸(P1)(P2)は、3本の緯糸のうち、第1の緯
糸(1)が挿入される時、表側のパイル糸(P1)を上
にし、裏側のパイル糸(P2)を下にして開口してお
り、第1の緯糸(1)の挿入後、上下の位置を交換して
開口し、この状態で第2の緯糸を挿入し、その後、再び
上下の位置を交換して開口し、この状態で第3の緯糸
(3)と第1の緯糸(1)が挿入され、その後、上下の
位置を交換して開口し、第2の緯糸(2)を挿入して上
下の位置を交換し、第3の緯糸(3)と第1の緯糸
(1)を挿入し、以後、上記開口運動を反復している。
この組織では、各パイル糸(P1)(P2)は、第2の緯
糸(2)に対する接触部の抵抗によってのみ繋留されて
いるだけであって、地経糸(G1)(G2)及び各緯糸
(1)(2)(3)に対して平織組織となっておらず、
各パイル糸(P1)(P2)を繋留する作用が十分ではな
いため、パイル抜けが発生し易い欠点があった。尚、平
織組織とは経糸と緯糸とが1本ごとに浮沈して十字形に
交錯した組織を云うもので、この組織においては、各糸
は縦横方向ともに両側の糸によってしっかりと押えられ
て繋留されることになるため、抜け難いのであるが、従
来のタオル織物の組織では、パイル糸(P1)(P2)に
対して、地経糸(G1)(G2)及び各緯糸(1)(2)
(3)ともに平織組織となっておらず、これら地経糸
(G1)(G2)と各緯糸(1)(2)(3)とで各パイ
ル糸(P1)(P2)を繋留する作用が不足し、パイル抜
けし易い。
【0004】また、従来では、ナイロン、エステル、レ
ーヨン等の化合繊を地組織に使用したタオル織物が市販
されているが、これらの化合繊は、物理的、化学的、さ
らに高温度等による経時変化に伴って繊維の崩壊が生
じ、パイル抜けを助長する如き不具合があった。
【0005】本発明の目的は、従来のタオル織物の上記
欠点を改善し、パイル抜け防止に優れた耐久性の高いタ
オル織物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
経糸として、地経糸とパイル糸を交互に配置し、3本の
緯糸を使用して3pic組織で製織されるタオル織物にお
いて、パイル糸と地経糸を1対2の割合で使用し、か
つ、各パイル糸の両側に地経糸を配置すると共に、各パ
イル糸の両側の地経糸を、緯糸に対して同一浮沈状態で
配置したものである。
【0007】また、本発明の第2の発明は、経糸とし
て、地経糸とパイル糸を交互に配置し、3本の緯糸を使
用して3pic組織で製織されるタオル織物において、緯
糸を2本増加させて5pic組織とし、パイル糸を第2、
第3、第4の緯糸に順次表裏方向へ浮沈させて配置し、
第1と第5の緯糸部分でパイルを形成させたものであ
る。
【0008】さらに、本発明の第3の発明は、上記2つ
の発明を合体させるものである。
【0009】また、本発明の第4の発明は、第2の発明
と第3の発明において、地経糸を第2、第3、第4の緯
糸の位置で順次表裏方向へ浮沈配置して、各パイル糸に
対して平織組織を構成したものである。
【0010】本発明の第5の発明は、第1〜4の発明に
おいて、緯糸のうち、パイル糸を繋留する緯糸の太さを
他の緯糸よりも太くしたものである。
【0011】本発明の第6の発明は、第1〜5の発明に
おいて、使用する糸を、綿100%としたものである。
【0012】
【作用】第1の発明は、従来のタオル織物において、パ
イル糸を、2本の地経糸の間に挟みこの2本の地経糸を
緯糸に対して同一浮沈状態で配置してあることによっ
て、2本の地経糸が縦横方向の張力で相互接近し、パイ
ル糸を両側から挾持する。しかも、各パイル糸を繋留す
る第2の緯糸の位置で平織組織を形成させることができ
るようになり、パイル抜けを防止させることができる。
【0013】第2の発明は、緯糸を5本使用し、パイル
糸の繋留を3本の緯糸で行わせることにより、パイル糸
が抜けようとするとき、3本の緯糸に相互に逆方向の作
用力を生じさせてパイル糸を締め付けさせ、パイル糸の
繋留作用を、パイル糸の抜け出し力を利用して増加させ
ることができる。
【0014】第3の発明は、第1の発明の作用と第2の
発明の作用とが併合されてパイル抜けをより確実に防止
させることができる。
【0015】第4の発明は、第2、第3の発明におい
て、緯糸を5本使用し、パイル糸の繋留を3本の緯糸で
行わせると共に、これら3本の緯糸に交錯させる地経糸
を、パイル糸に対して平織組織となるように配置したか
ら、パイル抜けがさらに一層確実に防止できる。
【0016】第5の発明は、第1〜第4の発明におい
て、パイル糸を繋留する緯糸を他の緯糸より太くしたこ
とによって、抜けようとするパイル糸に対して、緯糸の
接触摩擦面積が増加し、抜け止め作用が増加する。
【0017】第6の発明は、第1〜第5の発明におい
て、使用する糸を、綿100%としたから、化合繊のよう
な繊維の脆化による急激な崩壊がなく、経時変化で各糸
の絡らまりが増加するようになり、パイル抜け防止作用
が助長される。
【0018】
【実施例】図1及び図2は本発明に係るタオル織物の第
1実施例の組織を示す側面図及び平面図であって、経糸
として、地経糸(G1)(G2)とパイル糸(P1
(P2)とを使用し、但し、パイル糸(P1)(P2)と
地経糸(G1)(G2)とを1対2の割合で使用し、か
つ、各パイル糸(P1)(P2)の両側に地経糸(G1
(G1)、(G2)(G2)を夫々配置すると共に、両側
の地経糸(G1)(G1)及び(G2)(G2)を緯糸
(1)(2)(3)に対して同一浮沈状態で配置したも
のである。
【0019】この場合、緯糸(1)(2)(3)は、従
来通り3本を使用し、第3の緯糸(3)を挿入する毎
に、パイル出しのための筬打ち(R)を行わせてパイル
出しをする3pic組織としている。
【0020】上記組織は、次のようにして製織される。
即ち、表側の地経糸として2本の地経糸(G1)(G1
を使用し、その間に表側のパイル糸(P1)を配置し、
また、裏側の地経糸として2本の地経糸(G2)(G2
を使用し、その間に裏側のパイル糸(P2)を配置す
る。そして、表側の地経糸(G1)(G1)と裏側の地経
糸(G2)(G2)との開口運動を、第1、第2の緯糸
(1)(2)を挿入する際、(G1)(G1)が上、(G
2)(G2)が下となるように開口させ、第2の緯糸
(2)の挿入後、上下を逆にして開口させて第3の緯糸
(3)を挿入し、挿入後、再び上下を逆にして開口さ
せ、第1、第2の緯糸(1)(2)を続けて挿入し、挿
入後、上下を逆にして開口させ、第3の緯糸(3)を挿
入し、以後、上記開口運動を反復する。一方、パイル糸
(P1)(P2)の開口運動は、第1の緯糸(1)の挿入
時、(P1)が上、(P2)が下となるように開口させ、
第2の緯糸(2)を挿入する時には、上下を逆にして開
口させ、第3の緯糸(3)を挿入する時にも再び上下を
逆にして開口させ、続いて、第1の緯糸(1)を挿入さ
せ、挿入後、上下を逆にして開口させ、以後、上記開口
運動を反復する。パイル出しは、第1、第2の緯糸
(1)(2)の挿入後の筬打ち動作を浅く(織前の所定
寸法手前まで)し、第3の緯糸(3)の挿入後の筬打ち
動作を深く(織前まで)してパイル出しを行う。
【0021】上記第1実施例の組織は、表裏のパイル糸
(P1)(P2)を、夫々、2本の地経糸(G1
(G1)、(G2)(G2)の間に挟み、この2本の地経
糸(G1)(G1)及び(G2)(G2)を同一開口運動さ
せてあることによって、各2本の地経糸(G1)(G1
及び(G2)(G2)が縦横方向の張力を受けて相互に接
近し、その間に配置されている各パイル糸(P1
(P2)を両側から挟み込んで保持する力が作用し、パ
イル糸(P1)(P2)の抜け止めを行わせることができ
る。しかも、パイル糸(P1)(P2)を繋留する第2の
緯糸(2)の位置で、左右両側の地経糸(G1)(G1
及び(G2)(G2)と前後両側の緯糸(3)(1)とで
パイル糸(P1)(P2)が平織組織となっており、これ
によってもパイル抜け防止が期待できる。
【0022】図3は本発明の第2実施例の組織を示す側
面図であって、緯糸を2本増加させて5本(1)〜
(5)とし、パイル糸(P1)(P2)を第2、第3、第
4の緯糸(2)(3)(4)に順次表裏方向へ浮沈させ
て配置し、第1と第5の緯糸(1)(5)の部分でパイ
ルを形成させたものである。
【0023】この場合、地経糸(G1)(G2)は、従来
通りとし、開口運動を、第1、第2の緯糸(1)(2)
の挿入時、(G1)を上、(G2)を下として開口させ、
第3、第4、第5の緯糸(3)(4)(5)の挿入時、
(G2)を上、(G1)を下として開口させ、これを反復
させる。一方、パイル糸(P1)(P2)は、第2、第
3、第4の緯糸(2)(3)(4)の挿入時、連続して
上下逆に開口運動させ、第5と第1の緯糸(5)(1)
の挿入時、同一開口状態のままで挿入させ、これを反復
させる。そして、パイル出しは、第1、第2、第4、第
5の緯糸(1)(2)(4)(5)の挿入後の筬打ちを
浅くさせ、第3の緯糸(3)の挿入後の筬打ちを深くす
ることによって、第1と第5の緯糸(1)(5)の部分
でパイルを形成させたものである。
【0024】上記第2の実施例は、パイル糸(P1
(P2)が抜けようとすると、第2、第3、第4の3本
の緯糸(2)(3)(4)が相互に接近せしめられ、か
つ、中央の第3の緯糸(3)に対して両側の緯糸(2)
(4)が図4に示すように、上下逆方向の作用力を生
じ、パイル糸(P1)(P2)を強く締め付けて繋留作用
を増大することによりパイル抜けを防止するものであ
る。
【0025】図5及び図6は、本発明の第3実施例の組
織を示す側面図と平面図であって、第1実施例と第2実
施例とを合わせたものである。
【0026】即ち、第3実施例は、表裏のパイル糸(P
1)(P2)を、夫々2本の地経糸(G1)(G1)、(G
2)(G2)の間に挟み、この2本の地経糸(G1
(G1)、(G2)(G2)を同一開口運動させ、さら
に、緯糸を5本使用している。この場合、パイル糸(P
1)(P2)の開口運動は、第2実施例と同様である。ま
た、地経糸(G1)(G1)、(G2)(G2)の開口運動
は、2本づつ第2実施例と同要領で行わせるものであ
り、パイル出しも同様である。
【0027】上記第3実施例の場合、各2本の地経糸
(G1)(G1)及び(G2)(G2)が縦横方向の張力を
受けて相互に接近し、その間に配置されている各パイル
糸(P 1)(P2)を両側から挾持してパイル糸(P1
(P2)の抜け止めを行わせ、かつ、第3の緯糸(3)
を中央にしてその前後両側の第2、第4の緯糸(2)
(4)がパイル糸(P1)(P2)の抜け出し力に対し
て、図4に示すように、上下逆方向の作用力を生じ、パ
イル糸(P1)(P2)を強く締め付けて繋留作用を増大
し、パイル抜けを防止するものである。
【0028】図7及び図8は、本発明の第4実施例の組
織を示す側面図と平面図であって、第3実施例に対し、
地経糸(G1)(G1)、(G2)(G2)の開口運動を若
干変化させ、第2、第3、第4の緯糸(2)(3)
(4)の位置で順次表裏方向へ浮沈配置して各パイル糸
(P1)(P2)に対して平織組織を構成させたものであ
る。この場合、パイル糸(P1)(P2)の開口運動及び
パイル出し動作は、第3実施例と同様である。
【0029】上記第4実施例の場合、パイル糸(P1
(P2)が繋留される3本の緯糸(2)(3)(4)に
対し、パイル糸(P1)(P2)と、両側の地経糸
(G1)(G1)及び(G2)(G2)とが図8に示すよう
に、平織組織とすることができ、この平織組織となる分
だけ第3実施例よりもさらに一層パイル抜け防止作用が
増大する。 次に、本発明は、上記した各実施例におい
て、パイル糸(P1)(P2)を繋留する緯糸を他の緯糸
よりも太くして、パイル糸(P1)(P2)の抜け止めを
増加させたものである。具体的には、第1実施例の場
合、3本の緯糸(1)(2)(3)のうち、第2の緯糸
(2)を太くする。また、第2〜第4実施例の場合、5
本の緯糸(1)〜(5)のうち、第2、第3、第4の緯
糸(2)(3)(4)を太くする。尚、第2〜第4実施
例の場合、第3の緯糸(3)だけを太くしてもよい。こ
のように、パイル糸(P1)(P2)を繋留している緯糸
を他の緯糸より太くすることによって、接触面積が増加
し、その分だけ摩擦抵抗も増加してパイル抜け防止作用
が大きくなる。
【0030】また、本発明は、使用する糸を、綿100%
とすることによって、パイル抜け防止作用をさらに増大
し、耐久性を向上させることができる。即ち、綿は、化
合繊のような脆化崩壊がなく、使用と伴に繊維の絡まり
が増加してパイル抜けが防止され、耐久性が向上するも
のである。
【0031】上記実施例中、第1実施例の組織と第3実
施例の組織について、パイル引抜き抵抗力を測定したと
ころ、下記の結果が得られた。
【0032】 但し、試験機 テンシロン(タオル検法) 試験所 財団法人 日本タオル検査協会 中四国検
査所 試料長 50mm 引張速度 300mm/min 50mm間のパイル数 37 第1実施例品(綿100%) パイル引抜き抵抗力 450g以上 パイル糸切断につき測
定不能 第2実施例品(綿100%) パイル引抜き抵抗力 369.5g(10回平均値) 1パイル当り 9.99g/パイル 従来品 パイル引抜き抵抗力 88.7g 1パイル当り 2.61g/パイル 上記結果より、本発明品の場合、パイル引抜き抵抗力が
従来品の4倍以上あることが判明した。
【0033】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、本発明は、これらの実施例を基礎として種々の改
変が可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パイル糸の両
側の2本の地経糸が同一開口運動させてあるため、縦横
方向の張力を受けて相互に接近し、その間に配置された
各パイル糸を両側から挾持させてパイル抜け防止作用を
増大させ、タオル織物の耐久性を向上させることができ
る。
【0035】請求項2の発明によれば、パイル糸が抜け
ようとするとき、5本の緯糸のうち、第3の緯糸を中央
として、その前後の緯糸が相互に逆方向の作用力を受け
てパイル糸を強く締め付けることになり、パイル糸の抜
け出し力をパイル抜け防止力として利用することができ
る。
【0036】請求項3の発明によれば、請求項1及び2
の効果を合せた効果が得られ、パイル抜けを確実に防止
することができる。
【0037】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて平織組織の効果が上乗せされ、パイル抜
けを一層確実に防止することができる。
【0038】請求項5の発明によれば、上記各発明の効
果に対し、各パイル糸を繋留している緯糸とパイル糸と
の接触面積の増加によってパイル抜け時の摩擦抵抗がさ
らに増加せしめられる。
【0039】請求項6の発明によれば、上記各発明の効
果に対し、経時変化と伴に繊維の絡まりが増加し、パイ
ル抜けが防止され、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の組織を示す側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】本発明の第2実施例の組織を示す側面図。
【図4】第2実施例におけるパイル抜け防止作用の説明
図。
【図5】本発明の第3実施例の組織を示す側面図。
【図6】図5の平面図。
【図7】本発明の第4実施例の組織を示す側面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】従来の組織を示す側面図。
【図10】図9の平面図。
【符号の説明】
1、G2 地経糸 P1、P2 パイル糸 1〜5 緯糸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸として、地経糸とパイル糸を交互に
    配置し、3本の緯糸を使用して3pic組織で製織される
    タオル織物において、 パイル糸と地経糸を1対2の割合で使用し、かつ、各パ
    イル糸の両側に地経糸を配置すると共に、各パイル糸の
    両側の地経糸を、緯糸に対して同一浮沈状態で配置した
    ことを特徴とするタオル織物。
  2. 【請求項2】 経糸として、地経糸とパイル糸を交互に
    配置し、3本の緯糸を使用して3pic組織で製織される
    タオル織物において、 緯糸を2本増加させて5pic組織とし、パイル糸を第
    2、第3、第4の緯糸に順次表裏方向へ浮沈させて配置
    し、第1と第5の緯糸部分でパイルを形成させたことを
    特徴とするタオル織物。
  3. 【請求項3】 経糸として、地経糸とパイル糸を交互に
    配置し、3本の緯糸を使用して3pic組織で製織される
    タオル織物において、 パイル糸と地経糸を1対2の割合で使用し、かつ、各パ
    イル糸の両側に地経糸を配置すると共に、各パイル糸の
    両側の地経糸を、緯糸に対して同一浮沈状態で配置する
    と共に、緯糸を2本増加させて5pic組織とし、パイル
    糸を第2、第3、第4の緯糸に順次表裏方向へ浮沈させ
    て配置し、第1と第5の緯糸部分でパイルを形成させた
    ことを特徴とするタオル織物。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のタオル織物にお
    いて、地経糸を第2、第3、第4の緯糸の位置で順次表
    裏方向へ浮沈配置して、各パイル糸に対して平織組織を
    構成したことを特徴とするタオル織物。
  5. 【請求項5】 緯糸のうち、パイル糸を繋留する緯糸を
    他の緯糸よりも太くしたことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のタオル織物。
  6. 【請求項6】 使用する糸を、綿100%としたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタオル織物。
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