JPH05230550A - 薄鋼板の水平流体保持幅可変パッド - Google Patents

薄鋼板の水平流体保持幅可変パッド

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JPH05230550A
JPH05230550A JP3320692A JP3320692A JPH05230550A JP H05230550 A JPH05230550 A JP H05230550A JP 3320692 A JP3320692 A JP 3320692A JP 3320692 A JP3320692 A JP 3320692A JP H05230550 A JPH05230550 A JP H05230550A
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fluid
plate
pad
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steel plate
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Yasuo Shimokawa
靖夫 下川
Susumu Yamaguchi
進 山口
Masataka Hase
政孝 長谷
Kazuo Muraoka
一雄 村岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅変動に左右されずに常に安定した状態で薄
鋼板の浮上保持を可能とすると共に、ブロワーコストを
できるだけ低く抑えることができる薄鋼板の流体保持用
パッドを提供すること。 【構成】 適宜の流体供給源に接続した箱型のパッド本
体と、通板方向に沿った該パッド本体の前後両端位置に
て薄鋼板幅方向に形成される一対の流体噴出口とからな
る流体静圧パッドにおいて、前記流体噴出口間における
鋼板幅方向両側に、対向する移動ノズル板を設置し、該
ノズル板の先端に、通板方向に延びる衝突板を間隔をお
いて一体に接続すると共に、前記ノズル板とパッド本体
上面板間の隙間からも流体を噴出可能としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄鋼板の水平搬送に際
しこれを安定して非接触状態で浮上保持するための幅可
変流体圧パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄鋼板、例えばステンレス鋼板の熱処理
においては、水平状態で長区間にわたって搬送すること
がある。この水平搬送区間では、その表面性状を良好に
保つことから、ロールなどの接触手段によることなく、
できるだけ非接触で鋼板を保持することが望ましい。
【0003】このような非接触状態で鋼板を保持するも
のとして従来から流体圧静圧パッドが知られている。該
パッドは図3に示すように、鋼板Sの走行方向に沿って
パッド本体11の表面前後両端に鋼板の幅方向に延びる
スリット(流体噴出口)12を開口し、該スリット12
からパッド本体中央に向けて斜め上方に流体を噴出して
鋼板Sとパッド上面(受圧面)間に静圧を発生させて鋼
板を浮上保持する構造を採用している。
【0004】しかし、このタイプのパッドでは流体が板
幅方向に多量に流れ出るため、鋼板幅方向に均一に静圧
を維持することが困難であることから、鋼板が片浮上状
態(鋼板幅断面方向で鋼板とパッド面とが平行でない状
態)で搬送されるおそれがある。この欠点を解消するた
め例えば、特開昭62−96621号公報に開示した技
術が提案されている。これは図4に示す如く、上記の図
3に示す基本的な静圧パッドの一対のスリット12間の
パッド本体面上に、鋼板の走行方向に延びる複数個のバ
ッフル板13を配列したフロータ構造を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭62−96621号公報に示すものでは、バッフル
板の働きにより流体の板幅方向の流れが規制され、確か
に鋼板の片浮上が解消される利点は認められるが、新た
にブロワーコストについて問題が生じてきた。即ち、こ
の特開昭62−96621号公報のものでは、鋼板が何
らかの原因で蛇行したときに、バッフル板の位置にちょ
うど鋼板の端が一致した時には、鋼板とフロータ間に負
圧が生じることがあり、これが片浮上状態を発生させる
おそれがあった。
【0006】また、特開昭62−96621号公報に示
す静圧パッドではスリット長さは通板する鋼板の予定最
大幅よりも長くしているため、稼働時にスリットの両端
側上方には鋼板が存在しないことになり、この箇所から
の流体の流出は非常に大きく、これがブロワー動力を小
さくできない原因となっており、ブロワーコスト上昇を
招いていた。
【0007】本発明はこのような従来の水平保持手段の
問題点を解決し、幅変動に左右されずに常に安定した状
態で薄鋼板の浮上保持を可能とすると共に、ブロワーコ
ストをできるだけ低く抑えることができる薄鋼板の流体
保持用パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的達成のための本
発明の要旨とするところは、水平方向に走行する薄鋼板
の直下に配置され、適宜の流体供給源に接続した箱型の
パッド本体と、通板方向に沿った該パッド本体の前後両
端位置にて薄鋼板幅方向に形成され、互いにパッド本体
中央に向けて斜め上方に流体を噴出する一対の流体噴出
口とからなる流体静圧パッドにおいて、前記流体噴出口
間における鋼板幅方向両側に、対向する移動ノズル板を
設置し、該ノズル板の先端に、通板方向に延びる衝突板
を間隔をおいて一体に接続すると共に、前記ノズル板と
パッド本体上面板間の隙間からも流体を噴出可能とした
ことを特徴とする薄鋼板の水平流体保持幅可変パッドに
ある。
【0009】
【作用】本発明では、先端に衝突板を備えた移動ノズル
板を鋼板幅方向に対向して配置しているので、鋼板幅方
向に流れる流体は衝突板で遮断されてその流出が抑制さ
れると共に、ノズル板と衝突板との間から噴出する流体
の流れによって鋼板の浮上保持がより一層安定し、しか
もこの移動ノズル板は鋼板の幅に応じて最適な位置に可
動であるため、常に最小限で適量の流量をもって対応し
得るので少ないブロワー動力で鋼板を浮上させることが
できる。
【0010】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づき説明
する。図1は本発明に係る流体保持用パッドの例を示す
斜視図で、図2は図1のA−A断面図でスリット外板を
取り去った状況を示す。
【0011】図1に示すように、本発明に係るパッド
は、水平方向に走行する薄鋼板Sの直下に配置されるも
ので、適宜の流体供給源に接続した箱型のパッド本体1
を有し、通板方向に沿った該パッド本体1の前後両端位
置に、互いにパッド本体中央に向けて斜め上方に流体を
噴出する一対の流体噴出口(スリット)2を薄鋼板幅方
向に形成している。該一対の流体噴出口2は図1の
(b)に示すように、パッド本体の側壁上部の外板1A
とパッド本体の上面(受圧面)1Bの側縁にて形成され
る。また、本発明では、この一対の流体噴出口2間にお
ける鋼板幅方向両側に、対向する移動ノズル板3を2個
設置し、該ノズル板3の先端に、通板方向に延びる衝突
板4を間隔をおいて一体的に接続している。
【0012】図2に示す如く、移動ノズル板3の先端に
はパッド本体内方に向かって広がる角度がつけられ、該
ノズル板底面とパッド本体の上面1Bとの間には隙間が
設けられ、これはパッド本体上面に形成した通板方向の
スリット5に連通し、流体の通路となっている。また、
該ノズル板3にはそれぞれその後部にシリンダ等の移動
装置6が連設されており、例えば処理対象となる薄鋼板
Sの幅に応じて予め設定してある最適の位置にノズル板
3を移動するようになっている。図示していないが、ノ
ズル板3の摺動を円滑に行うため、適宜ガイド手段を設
けることが好ましい。なお、ノズル板3と間隔をおいて
取り付けられた衝突板4はパッド上面1Bに接して摺動
する。
【0013】このように構成した本発明の流体パッドを
例えば、薄鋼板Sの通板ラインに沿って適宜間隔で複数
個配置すれが、この場合既にノズル板3(衝突板4)の
位置は処理対象となる薄鋼板Sの幅に応じて最適な位置
にセットされている。通板時においては一対の流体噴出
口2から噴出する流体は、衝突板4によりある程度遮断
され、封じ込められるため、流体が鋼板幅方向に多量に
流出することがなくなり、鋼板とパッド間に好適な静圧
が維持され、安定した通板状態が得られる。
【0014】また、薄鋼板Sは鋼板幅方向に沿った噴出
口2からの流体と共に鋼板長手方向(通板方向)に沿っ
たスリット5からの流体噴出により安定して浮上保持さ
れる。図2の(b)はこのスリット5の流体流れを示し
ており、スリット5から噴出する流体はノズル板3とパ
ッド上面1B間の隙間を通って衝突板4の背面に当た
り、上方に向きを変えて鋼板Sのエッジ部近傍の下面に
吹き付けられ、これが鋼板の安定した浮上に役立つ。従
って、ノズル板3(衝突板4)と鋼板Sのエッジ部との
関係は、上記の作用が確実に行われるような位置関係に
セットすることが必要である。
【0015】しかも、各部材及び薄鋼板が相互に最適な
位置関係にある場合には、最も少ないブロワー動力にて
鋼板を安定した状態で浮上保持できることになり、ブロ
ワーコスト低減に好影響をもたらす。なお、鋼板の幅が
変動した場合には、直ちに駆動装置6によりノズル板3
及び衝突板4を所定の位置に移動すればよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体圧保
持用パッドは、板幅変動に対応でき、水平方向に走行す
る薄鋼板の安定した浮上保持手段として最適なものと言
える。しかも、鋼板の幅方向及び長手方向の両方から流
体による浮上保持が可能であるため、従来の静圧パッド
では得られない優れた安定性が得られると共に、構造が
簡単でかつブロワー動力も最小限度に低減できるため、
コスト面でも有利であり、非常に工業上の効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例を示す全体斜視図、
(b)は(a)の部分断面図。
【図2】(a)は図1のA−A断面図で外板を取り去っ
たもの、(b)は(a)の部分拡大断面図。
【図3】従来の流体圧パッドの基本的な構成を示す平面
図と断面図。
【図4】従来のバッフル板を有するフロータの平面図と
断面図。
【符号の説明】
S 薄鋼板 1 パッド本体 1A 外板 1B パッド上面板 2 流体噴出口 3 移動ノズル板 4 衝突板 5 通板方向スリット 6 駆動装置
フロントページの続き (72)発明者 村岡 一雄 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に走行する薄鋼板の直下に配
    置され、適宜の流体供給源に接続した箱型のパッド本体
    と、通板方向に沿った該パッド本体の前後両端位置にて
    薄鋼板幅方向に形成され、互いにパッド本体中央に向け
    て斜め上方に流体を噴出する一対の流体噴出口とからな
    る流体静圧パッドにおいて、前記流体噴出口間における
    鋼板幅方向両側に、対向する移動ノズル板を設置し、該
    ノズル板の先端に、通板方向に延びる衝突板を間隔をお
    いて一体に接続すると共に、前記ノズル板とパッド本体
    上面板間の隙間からも流体を噴出可能としたことを特徴
    とする薄鋼板の水平流体保持幅可変パッド。
JP4033206A 1992-02-20 1992-02-20 薄鋼板の水平流体保持幅可変パッド Expired - Lifetime JP3012392B2 (ja)

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