JPH0523044A - 氷温水散布芝生管理方法およびその装置 - Google Patents
氷温水散布芝生管理方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH0523044A JPH0523044A JP3176923A JP17692391A JPH0523044A JP H0523044 A JPH0523044 A JP H0523044A JP 3176923 A JP3176923 A JP 3176923A JP 17692391 A JP17692391 A JP 17692391A JP H0523044 A JPH0523044 A JP H0523044A
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- lawn
- water
- ice
- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ゴルフ場の芝生植生、特にグリーンの芝生育成
管理において、冷却した水を散布し、芝の病害を防止す
る。 【構成】 高温時に、３０分〜数時間の間隔で、芝生に
氷温水を散布することを特徴とする病害に対する芝生管
理方法および、その装置。
管理において、冷却した水を散布し、芝の病害を防止す
る。 【構成】 高温時に、３０分〜数時間の間隔で、芝生に
氷温水を散布することを特徴とする病害に対する芝生管
理方法および、その装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフ場の芝生植生、特
にグリーンの芝生育成管理において、冷却した水を散布
する方法に関する。
にグリーンの芝生育成管理において、冷却した水を散布
する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ゴルフ場において栽培される芝草は、パ
ッティングクオリティーの良さから、主要栽培種とし
て、ベントグラスが用いられている。しかし、ベントグ
ラスは、糸状菌病原に対する抵抗性が劣り、高温、多湿
の気象条件下では、特に病害の発生が著しい。これらの
障害に対して、予防的あるいは治療的に農薬を散布する
ことにより芝草の成育維持がなされてきた。
ッティングクオリティーの良さから、主要栽培種とし
て、ベントグラスが用いられている。しかし、ベントグ
ラスは、糸状菌病原に対する抵抗性が劣り、高温、多湿
の気象条件下では、特に病害の発生が著しい。これらの
障害に対して、予防的あるいは治療的に農薬を散布する
ことにより芝草の成育維持がなされてきた。
【０００３】しかし、ゴルフ場の農薬の流出が自然環境
に影響を与えることから、農薬の使用停止および使用量
を少なくすることが要望され、ゴルフ場の農薬散布が社
会問題化している。一方、ベントグラスの耐夏、耐病性
などの品種の育成も努められているが、現状では実用化
に到っていない。
に影響を与えることから、農薬の使用停止および使用量
を少なくすることが要望され、ゴルフ場の農薬散布が社
会問題化している。一方、ベントグラスの耐夏、耐病性
などの品種の育成も努められているが、現状では実用化
に到っていない。
【０００４】その対策として、特願平２−１０９６６３
号および特願平２−２３００３８号により、冷却水を散
布することの有効性が示されているが、その散布方法に
ついてコントロールするシステムがなかった。
号および特願平２−２３００３８号により、冷却水を散
布することの有効性が示されているが、その散布方法に
ついてコントロールするシステムがなかった。
【０００５】
【発明が解しようとする課題】上記したように、ゴルフ
場グリーンに農薬を散布することにより芝草の育成維持
管理がなされてきたものである。本発明は、夏季におい
て、農薬の使用なくして、しかも、芝草を病害から守り
芝草の育成維持管理を目的とするものの一環である。
場グリーンに農薬を散布することにより芝草の育成維持
管理がなされてきたものである。本発明は、夏季におい
て、農薬の使用なくして、しかも、芝草を病害から守り
芝草の育成維持管理を目的とするものの一環である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成させるために、夏季の高温時芝面に冷却水を散布また
はミスト散布することにより、芝面温度を冷却し、病原
菌の蔓延を抑え、夏季ストレスを少なくするためのゴル
フ場グリーンの冷却管理方法である。しかし、日中はプ
レイ上で散水、ミスト散布はできず、又、グリーンの芝
草への病害等のストレスは、夜間の高温が、大きな必要
条件であることから、無人コントロールするシステムに
より解決しようとするものである。
成させるために、夏季の高温時芝面に冷却水を散布また
はミスト散布することにより、芝面温度を冷却し、病原
菌の蔓延を抑え、夏季ストレスを少なくするためのゴル
フ場グリーンの冷却管理方法である。しかし、日中はプ
レイ上で散水、ミスト散布はできず、又、グリーンの芝
草への病害等のストレスは、夜間の高温が、大きな必要
条件であることから、無人コントロールするシステムに
より解決しようとするものである。
【０００７】特願平２−１０９６６３号の方法を特願平
２−２３００３８号の装置を用いて、本願システムによ
り運用するものである。
２−２３００３８号の装置を用いて、本願システムによ
り運用するものである。
【０００８】本発明は、電源として、発電機あるいは商
用電源を用い、冷却機、冷却媒体（ブライン液）散水ポ
ンプ、循環ポンプおよび電磁弁を稼働させる。冷却媒体
としては、ブライン液を用い、冷却機と冷却水槽を循環
させて、所定の冷却水を確保する。温度センサー、タイ
マー、電磁弁を用いて、所定の時刻に、一定水量を時間
差をつけて噴霧散布し、芝生面温度を下げ、病害菌の進
展を防止する。
用電源を用い、冷却機、冷却媒体（ブライン液）散水ポ
ンプ、循環ポンプおよび電磁弁を稼働させる。冷却媒体
としては、ブライン液を用い、冷却機と冷却水槽を循環
させて、所定の冷却水を確保する。温度センサー、タイ
マー、電磁弁を用いて、所定の時刻に、一定水量を時間
差をつけて噴霧散布し、芝生面温度を下げ、病害菌の進
展を防止する。
【０００９】
【作用】芝生に対する病害菌のうち、主要なものとして
は、リゾクトニアブラウンパッチとピシウムブライトが
あげられる。これらの病害菌は夏季に夜間の温度が、２
５℃以上で、湿度８５％以上が、５〜７日以上継続する
ような、即ち、熱帯夜が続くと病害が激発する。このよ
うに、芝草の病害進展の著しい夜間に散水用水を冷却し
て、散布して芝面温度を下げることにより、芝病害の発
生と進展を抑制して、農薬使用をなくし、効果が緩効性
または、弱い植物有効エキス成分でも有効に使えるよう
になる。
は、リゾクトニアブラウンパッチとピシウムブライトが
あげられる。これらの病害菌は夏季に夜間の温度が、２
５℃以上で、湿度８５％以上が、５〜７日以上継続する
ような、即ち、熱帯夜が続くと病害が激発する。このよ
うに、芝草の病害進展の著しい夜間に散水用水を冷却し
て、散布して芝面温度を下げることにより、芝病害の発
生と進展を抑制して、農薬使用をなくし、効果が緩効性
または、弱い植物有効エキス成分でも有効に使えるよう
になる。
【００１０】夜間ミスト散布を３〜５回繰り返すには、
自動制御されたシステムを用いることによって、より有
効性が高まる。その結果、芝草に病害のないゴルフ場グ
リーンを提供する事ができる。氷温水は０℃乃至５℃の
低温度の水が好ましいが、それ以上の冷却水も氷温水に
含まれる。
自動制御されたシステムを用いることによって、より有
効性が高まる。その結果、芝草に病害のないゴルフ場グ
リーンを提供する事ができる。氷温水は０℃乃至５℃の
低温度の水が好ましいが、それ以上の冷却水も氷温水に
含まれる。
【００１１】
【実施例】以下図面にて、本発明の実施詳細例を説明す
る。商用電源の場合は、常に通電状態にあるので，即時
冷却機等の負荷運転に入れるが、各所に散在するゴルフ
場グリーンの場合は、発電機を用いなければならない。
発電機使用時の操作について述べる。
る。商用電源の場合は、常に通電状態にあるので，即時
冷却機等の負荷運転に入れるが、各所に散在するゴルフ
場グリーンの場合は、発電機を用いなければならない。
発電機使用時の操作について述べる。
【００１２】発電機は６０ＫＶＡ以上のものを準備し、
タイマーによる運転時刻にセットした温度センサーによ
り、周囲温度が設定温度以上になった時、自動的に始動
し、２０秒間の予熱のあと、８０秒間アイドリング運転
後、給電を開始する。タイマーによる全運転時間を経過
したとき、冷機運転２４０秒のあと、発電機エンジンは
停止する。
タイマーによる運転時刻にセットした温度センサーによ
り、周囲温度が設定温度以上になった時、自動的に始動
し、２０秒間の予熱のあと、８０秒間アイドリング運転
後、給電を開始する。タイマーによる全運転時間を経過
したとき、冷機運転２４０秒のあと、発電機エンジンは
停止する。
【００１３】運転開始時刻に周囲温度が設定温度に達し
ない日は、バッテリー充電のため１５分間の運転のみが
行われる。例えば、運転開始時刻１８時、停止時刻を翌
朝４時に設定した場合の発電機の運転モードは以下のよ
うである。
ない日は、バッテリー充電のため１５分間の運転のみが
行われる。例えば、運転開始時刻１８時、停止時刻を翌
朝４時に設定した場合の発電機の運転モードは以下のよ
うである。
【００１４】
【表１】
【００１５】次に氷温水製造および散水過程について、
図面にて説明する。主電源の入電と同時に冷水槽１内に
取りつけた水位電極２の低水位電極の作動により、給水
口３の先に取りつけた電磁弁にサインが送られ、これを
開き冷水槽１に給水される。満水（有効量３トン）にな
ると、水位電極２の高水位電極の作動により、給水管３
の先の電磁弁を閉鎖し、給水は停止する。
図面にて説明する。主電源の入電と同時に冷水槽１内に
取りつけた水位電極２の低水位電極の作動により、給水
口３の先に取りつけた電磁弁にサインが送られ、これを
開き冷水槽１に給水される。満水（有効量３トン）にな
ると、水位電極２の高水位電極の作動により、給水管３
の先の電磁弁を閉鎖し、給水は停止する。
【００１６】それと同時に、ブラインポンプ４、冷水流
動旋回ポンプ５が起動する。その数秒後に冷却機６も起
動し、冷却媒体タンク（ブラインタンク）７からブライ
ンポンプ４によって、冷却機６に送られてくる冷却媒体
（ブライン液）を冷却し、冷却された冷却媒体は冷水槽
内に取りつけた冷却コイル８を通過中に冷水槽水と熱交
換をして、水槽水を冷却していく。
動旋回ポンプ５が起動する。その数秒後に冷却機６も起
動し、冷却媒体タンク（ブラインタンク）７からブライ
ンポンプ４によって、冷却機６に送られてくる冷却媒体
（ブライン液）を冷却し、冷却された冷却媒体は冷水槽
内に取りつけた冷却コイル８を通過中に冷水槽水と熱交
換をして、水槽水を冷却していく。
【００１７】冷水コイル内で吸熱したブライン液は、冷
却媒体タンク７に戻り、これと、冷却機６との間を循環
しながら、冷水槽水温を低下せしめる。その間冷水槽水
の均一な水温低下をうるために、冷水流動旋回ポンプ５
にて、攪拌循環させる。水温２５℃の水３トンは、３時
間以内の運転によって、０〜２℃の氷温水がえられる
が、過冷却を防止するために、ブライン液温が−１０℃
になると、温度センサーによって、冷却機は停止する。
却媒体タンク７に戻り、これと、冷却機６との間を循環
しながら、冷水槽水温を低下せしめる。その間冷水槽水
の均一な水温低下をうるために、冷水流動旋回ポンプ５
にて、攪拌循環させる。水温２５℃の水３トンは、３時
間以内の運転によって、０〜２℃の氷温水がえられる
が、過冷却を防止するために、ブライン液温が−１０℃
になると、温度センサーによって、冷却機は停止する。
【００１８】３時間の冷却機運転時間が経過すると、時
刻タイマーによって、散水ポンプ９が始動して、芝面の
スプリンクラーヘッドに氷温水を圧送し、設定時間（０
〜５分可変）散水する。
刻タイマーによって、散水ポンプ９が始動して、芝面の
スプリンクラーヘッドに氷温水を圧送し、設定時間（０
〜５分可変）散水する。
【００１９】例えば、起動時刻を１８時に設定し、冷却
時間を３時間、散水時間を３分にし、夜間３回散水の設
定にした場合の運転モードは、以下のようであった。
時間を３時間、散水時間を３分にし、夜間３回散水の設
定にした場合の運転モードは、以下のようであった。
【００２０】
【表２】
【００２１】更に散水ポンプの稼働回数をカウンターで
補足し、表示させ、夜間における散水回数を記録する。
又、散水ポンプとグリーン面のスプリンクラー配管終末
間にバイパス配管を設け、冷水槽とつなぎ、停止中の配
管内の水温昇温を防ぐ。
補足し、表示させ、夜間における散水回数を記録する。
又、散水ポンプとグリーン面のスプリンクラー配管終末
間にバイパス配管を設け、冷水槽とつなぎ、停止中の配
管内の水温昇温を防ぐ。
【００２２】
【発明の効果】以上のように、ゴルフ場グリーンの芝生
氷温水散布を夜間数回くり返すことにより、夏季に大き
な被害をもたらす病原菌の繁殖を停止または遅延させ、
芝草の生育ストレスを軽減でき、農薬の使用をなくし、
植物有効エキス成分でも有効に使えるようになる。
氷温水散布を夜間数回くり返すことにより、夏季に大き
な被害をもたらす病原菌の繁殖を停止または遅延させ、
芝草の生育ストレスを軽減でき、農薬の使用をなくし、
植物有効エキス成分でも有効に使えるようになる。
【図１】本考案実施例のゴルフ場グリーンの氷温水散布
制御装置の説明図である。
制御装置の説明図である。
１ 冷水槽
２ 水位電極
３ 給水口
４ ブラインポンプ
５ 冷水流動旋回ポンプ
６ 冷却機
７ 冷却媒体タンク
８ 冷水コイル
９ 散水ポンプ
Claims (2)
- 【請求項１】 高温時に、３０分〜数時間の間隔で、芝
生に氷温水を散布することを特徴とする病害に対する芝
生管理方法。 - 【請求項２】 冷却機駆動、散水ポンプ駆動、および水
補給を一サイクルとして、タイマーあるいは温度センサ
ーに感知して駆動制御する請求項１の氷温水散布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3176923A JPH0523044A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 氷温水散布芝生管理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3176923A JPH0523044A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 氷温水散布芝生管理方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523044A true JPH0523044A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16022125
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3176923A Pending JPH0523044A (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | 氷温水散布芝生管理方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0523044A (ja) |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP3176923A patent/JPH0523044A/ja active Pending
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