JPH05229681A - 用紙給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の給送開始タイミングをずらすことな
く、確実に用紙を給送することができる用紙給送装置を
提供する。 【構成】 給紙カセット１は箱型に形成され、その内部
には多数の用紙Ｙが積層収容されている。回転軸５は前
記給紙カセット１の用紙送り出し側の上方において、用
紙移送方向と直交する方向に延びるように装置フレーム
内に回転可能に支持されている。同回転軸５には一対の
給紙ローラ６が一体回転可能に支持されている。クリー
ナ部材としてのブラシ１０は、前記給紙ローラ６の外周
面６ａに接触するようにして、装置フレームに支持され
ている。回転軸５が回転して用紙Ｙの送り出しが開始さ
れると、給紙ローラ６によって用紙Ｙがピックアップさ
れて送り出されるとともに、ブラシ１０によって給紙ロ
ーラ６の外周面６ａに付着した紙粉等が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ファクシミリ装置や
プリンタ等において、給紙カセット内の記録紙等の用紙
を１枚ずつピックアップして給送するための用紙給送装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の用紙給送装置では、一般
にゴム製の給紙ローラが用いられる。そして、給紙ロー
ラが給紙カセット内の用紙に接触しながら回転すること
によって、用紙が１枚ずつピックアップされて送り出さ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、用紙表面上
には紙粉が付着していたり、又、場合によっては長時間
放置に伴い塵埃が付着していたりして、給紙ローラの接
触面と用紙とが接触する際に、この紙粉や塵埃が給紙ロ
ーラの接触面に付着する。その結果、給紙ローラと用紙
との間に滑りが生じて用紙の給送開始タイミングがずれ
てしまい、用紙上の印刷位置が所定の位置からずれると
いう問題が生じる。

【０００４】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、用紙の給送開
始タイミングをずらすことなく、確実に用紙を給送する
ことができる用紙給送装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の用紙給送装置は、給紙ローラにより給紙
カセット内の用紙をピックアップして、その用紙を所定
の印刷位置に送り出すようにした用紙給送装置におい
て、前記給紙ローラの周面に接触してクリーニングを行
うクリーナ部材を設けたことを要旨とする。

【０００６】

【作用】上記構成によれば、給紙ローラの回転によって
給紙カセット内の用紙が１枚ずつピックアップされて送
り出されるとともに、その際、給紙ローラの接触面に付
着する用紙表面上の紙粉等がクリーナ部材によって除去
される。

【０００７】

【実施例】以下、この発明を具体化した実施例を図面に
従って説明する。図１及び図２に示すように、ファクシ
ミリ装置等の図示しない装置フレーム内に着脱可能に装
着される給紙カセット１は、上面を開放したほぼ箱型に
形成され、その内部には多数の記録用紙Ｙが積層状態で
収容される。押し上げ板２は給紙カセット１の内底部に
傾動可能に配置され、この押し上げ板２と給紙カセット
１の内底部との間にはバネ３が介装されている。そし
て、このバネ３により押し上げ板２が上方に傾動付勢さ
れ、その傾動によって用紙Ｙの送り出し側部分が押し上
げられる。一対の分離爪４は給紙カセット１の用紙送り
出し側の両側に配設され、この分離爪４により用紙Ｙが
給紙カセット１内から１枚ずつ分離して送り出される。

【０００８】回転軸５は前記給紙カセット１の用紙送り
出し側の上方位置において、用紙移送方向と直交する方
向に延びるように装置フレーム内に回転可能に支持さ
れ、同回転軸５には一対の給紙ローラ６が一体回転可能
に支持されている。給紙ローラ６の外周面６ａには前記
バネ３の付勢力により給紙カセット１内の最上部の用紙
Ｙが接触している。パルスモータ７は回転軸５の一端近
傍において装置フレーム内に配設され、その出力軸に装
着された駆動歯車８、及びその駆動歯車８に噛み合う従
動歯車９を介して、回転軸５及び給紙ローラ６が図示時
計方向に回転される。そして、給紙ローラ６の回転に伴
い同ローラ６の外周面６ａに接触している用紙Ｙが給紙
カセット１内から１枚ずつピックアップされて所定の印
刷位置に向かって送り出される。パルスモータ７はエン
コーダ等の回転量検出器（図示しない）を内蔵し、１枚
の用紙Ｙの送り出し動作に対して、給紙ローラ６が１回
転されるよう構成されている。

【０００９】さらに、一対のクリーナ部材としてのブラ
シ１０は装置フレーム内に固定支持され、同ブラシ１０
の先端は給紙ローラ６の外周面６ａに常時接触してい
る。そして、このブラシ１０は給紙ローラ６の回転時に
給紙ローラ６の外周面６ａをクリーニングする。なお、
ブラシ１０は用紙Ｙのピックアップや給紙カセット１の
着脱の支障にならない位置に配置されている。

【００１０】さて、パルスモータ７の駆動によって給紙
ローラ６が回転を開始すると、給紙ローラ６の外周面６
ａに接触している用紙Ｙが１枚ずつピックアップされて
送り出される。このとき、給紙ローラ６の外周面６ａと
用紙Ｙとの接触によって、用紙Ｙ表面上の紙粉等が同外
周面６ａに付着する。

【００１１】しかし、給紙ローラ６の外周面６ａ上の紙
粉等は、ブラシ１０によって除去される。このように外
周面６ａがクリーニングされることによって、給紙ロー
ラ６と用紙Ｙとの滑りが生じることはなく、所定のタイ
ミングで用紙Ｙが確実に送り出される。

【００１２】以上のように、給紙ローラ６の外周面６ａ
がブラシ１０にてクリーニングされることによって、同
外周面６ａ上は常に紙粉等が除去された状態に保つこと
ができ、従来の用紙給送装置とは異なり、紙粉の付着に
よる用紙Ｙの給送タイミングずれ、及び印刷位置のずれ
を起こすことはない。

【００１３】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、例えばクリーナ部材としてのブラシ１０
をスポンジ、植毛材等の他の部材に替えたり、給紙ロー
ラ６を半月状のものにしたりする等、この発明の趣旨か
ら逸脱しない範囲内において任意に変更して具体化する
ことができる。

【００１４】

【発明の効果】この発明によれば、給紙ローラが用紙を
１枚ずつピックアップして送り出す際に、給紙ローラに
付着する用紙表面上の紙粉等をクリーナ部材が除去する
ことによって、用紙の給送タイミングをずらすことな
く、確実に用紙を給送することができるという優れた効
果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を具体化した用紙給送装置の一実施例
を示す部分斜視図である。

【図２】その用紙給送装置の部分断面図である。

【符号の説明】

１…給紙カセット、６…給紙ローラ、１０…クリーナ部
材としてのブラシ、Ｙ…用紙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給紙ローラにより給紙カセット内の用紙
   をピックアップして、その用紙を所定の印刷位置に送り
   出すようにした用紙給送装置において、前記給紙ローラ
   の周面に接触してクリーニングを行うクリーナ部材を設
   けたことを特徴とする用紙給送装置。