JPH05229256A - レーザーマーキング方法 - Google Patents

レーザーマーキング方法

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JPH05229256A
JPH05229256A JP4070407A JP7040792A JPH05229256A JP H05229256 A JPH05229256 A JP H05229256A JP 4070407 A JP4070407 A JP 4070407A JP 7040792 A JP7040792 A JP 7040792A JP H05229256 A JPH05229256 A JP H05229256A
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JP
Japan
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exterior material
copper
laser
black
blue
Prior art date
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Application number
JP4070407A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Hinamoto
吉晴 雛本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 青色系ないし緑色系の外装色(地色)を有す
る外装材に赤外レーザー光を照射して文字や記号等の黒
色表示部を発色させる。 【構成】 エポキシ樹脂組成物にシュウ酸銅0.5水和
物〔CuC24・(1/2)H2O〕を混合してなる青色樹脂
塗料からなる外装材2で電子部品1を被覆する。この
後、炭酸ガスレーザーにより金属パターンマスク4を介
して外装材2の表面に赤外レーザー光3を照射し、レー
ザー光3の当たった部分を黒発色させることにより、青
地の外装材2に黒色の表示部6を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザーマーキング方法
に関する。具体的には、電子部品等の外装材の表面にレ
ーザー光を照射して文字や記号をマーキングするための
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品等のマーキングは、イン
クを捺印、転写、印刷等の方法で電子部品本体に任意の
形状で付着させた後、加熱あるいは紫外線照射により硬
化させる方法により行われていた。これに対し、最近で
はレーザー光の照射により電子部品等の外装材にマーキ
ングする方法の優位性が認められ、実用化事例が増えつ
つある。
【0003】レーザー光を照射することによりマーキン
グする方法としては、被照射面(外装材)の表面層の蒸
発、除去等の物理的作用を利用する方法と、外装材料に
予め発色物質を混合しておき、レーザー光の照射エネル
ギーにより外装材料の変色を引き起こす化学的作用を利
用する方法とがある。
【0004】物理的作用を利用する方法としては、例え
ば、母材に着色顔料を含有させた材料にレーザービーム
を照射することにより、その着色顔料を母材中から除去
してレーザービームの照射部分から脱色させ、脱色部分
によって表示部を形成する方法(特開昭63−2167
90号公報)や、熱可塑性樹脂の表面にレーザービーム
を照射して該照射部を発泡隆起させ、発泡隆起した部分
によって表示部を形成する方法(特公平2−47314
号公報)が知られている。
【0005】しかしながら、これらの方法にあっては、
電子部品等における文字や記号等の表示としての十分な
視認性が得られる材料が限定されるため、汎用性に欠け
るという問題がある。
【0006】また、化学的作用を利用する方法は、例え
ば特開昭61−192737号公報に開示されており、
ここには種々の発色物質が記載されている。
【0007】しかしながら、ここに開示されている方法
では、使用するレーザー発振器が高出力、高価格のもの
(パルス変調またはパルス修正周波数2倍化Nd:YA
Gレーザー、金属蒸気レーザー)に限定されるので、設
備コストが高くつき、実用的でない。
【0008】さらには、特開昭60−166488号公
報や特開平3−10884号公報には、発色剤に金属水
酸化物等を使用し、レーザービームの照射によりマーキ
ング部を白色に発色させる方法が開示されている。
【0009】しかし、このような白発色剤を用いる方法
では、外装材の地色が濃い場合や暗い色彩の場合には有
効であるものの、外装材が淡色又は明色系の場合には視
認性が不足し、実用にならなかった。
【0010】また、特開昭60−155493号公報に
は、発色剤に黄色酸化鉄を使用し、表示部を暗赤色に発
色させる方法が開示されているが、黄色酸化鉄を使用す
るため外装材の地色は黄ないし茶系の色に限定されると
いう欠点があった。
【0011】そこで、外装材の地色を選ばずマーキング
部を黒色に発色させる方法が特開平2−48984号公
報で開示されているが、発色剤に無機鉛化合物を使用し
ているため、労働衛生上の懸念があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、赤外領域のレーザー光を照射することにより、
青色系ないし緑色系に着色された外装材料に文字や記号
等の表示部を黒発色させることができる安全なレーザー
マーキング方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザーマーキ
ング方法は、非黒色の無機銅化合物と樹脂とを含む樹脂
組成物からなる外装材の表面に、波長が赤外領域にある
レーザー光を照射して外装材にマーキングすることを特
徴としている。
【0014】また、上記無機銅化合物としては、シュウ
酸銅又は/及びシュウ酸銅水和物、炭酸銅又は/及び炭
酸銅水和物、塩基性炭酸銅又は/及び塩基性炭酸銅水和
物のうちから選択された1種の化合物もしくは2種以上
の混合物が特に好適である。
【0015】また、上記レーザー光を発生するレーザー
光源としては、炭酸ガスレーザーが好ましい。
【0016】
【作用】本発明のレーザーマーキング方法にあっては、
外装材に黒発色剤として非黒色の無機銅化合物を添加し
ているので、外装材に赤外領域のレーザー光を照射して
マーキングすることにより、青色系ないし緑色系等の外
装材に黒色の表示部を発色させることができ、外装色と
表示色との視認性を高めることができる。
【0017】また、この無機銅化合物として、シュウ酸
銅又は/及びシュウ酸銅水和物、炭酸銅又は/及び炭酸
銅水和物、塩基性炭酸銅又は/及び塩基性炭酸銅水和物
のうちから選択された1種の化合物もしくは2種以上の
混合物を用いれば、表示部の視認性が特に優れる。
【0018】さらに、赤外領域のレーザー光を発生する
レーザー光源として炭酸ガスレーザー装置を使用するこ
とができるので、比較的安価なレーザー光源を用いるこ
とができ、設備コストを安価にできる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるレーザーマー
キング方法を示す斜視図である。1は、コンデンサやフ
ィルタ、抵抗体等その他の電子部品であって、電子部品
本体ないし素子を外装材2によって被覆してある。外装
材2は、エポキシ樹脂組成物にシュウ酸銅0.5水和物
〔CuC24・(1/2)H2O〕を混合してなる青色樹脂塗
料を電子部品本体ないし素子に塗装し、硬化させたもの
である。このシュウ酸銅0.5水和物は青色着色材料で
あって、そのため外装材2は青の地色を有している。
【0020】電子部品1を青色外装材2で被覆した後、
マーキングしようとする文字や記号等のパターン部5を
開口された金属パターンマスク4を電子部品1の外装材
2に対向させて配置する。ついで、図1のように、TE
A炭酸ガスレーザー(レーザー媒質として炭酸ガスを用
いたtransversely excited atmospheric pressure lase
r)から出射された赤外領域のレーザー光3をレンズ7
で少し発散させて金属パターンマスク4に照射し、パタ
ーン部5を透過したレーザー光3を外装材2の表面に照
射した。この結果、外装材2に含まれているシュウ酸銅
0.5水和物のうちレーザー光3の当たった部分が黒発
色し、青地の外装材2に黒色の表示部6が明瞭に表示さ
れた。
【0021】この後、上記のようにして青色外装材2の
表面に形成した黒色表示部6の耐溶剤性をJIS規格C
5102,8.7項,方法2により試験した結果、表示
文字のかすれ、消え等はなく、すべて良好であった。
【0022】つぎに、本発明の別な実施例について説明
する。この実施例では、青緑色着色材料として塩基性炭
酸銅〔CuCo3・Cu(OH)2〕を用い、これをエポ
キシ樹脂組成物に混合してなる青緑色樹脂塗料を電子部
品本体ないし素子に塗装し、硬化させ、電子部品1を青
緑色の外装材2で被覆した。
【0023】この後は、第1の実施例と同様にして、金
属パターンマスク4を電子部品1の外装材2に対向さ
せ、図1のようにTEA炭酸ガスレーザーから出射され
た赤外領域のレーザー光3をレンズ7及び金属パターン
マスク4のパターン部5を透過させて外装材2の表面に
照射した。この結果、外装材2に含まれている塩基性炭
酸銅のうちレーザー光3の当たった部分が黒発色し、青
緑色外装材2に黒色の表示部6が明瞭に表示された。
【0024】この後、黒色表示部6の耐溶剤性をJIS
規格C5102,8.7項,方法2により試験したが、
表示文字のかすれ、消え等はなく、良好な結果が得られ
た。
【0025】本発明が上記実施例に限定されないことは
もちろんのことであって、例えば外装材に用いる樹脂
(母材)としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂等の一般的な熱硬化性樹脂
を用いることができる。また、添加剤や充填材等の樹脂
組成物の構成については、着色剤以外は既知の技術を使
用することができる。
【0026】レーザー光の照射によって黒発色する非黒
色の無機銅化合物としては、シュウ酸銅、シュウ酸銅水
和物、炭酸銅、炭酸銅水和物、塩基性炭酸銅、塩基性炭
酸銅水和物が優れた視認効果を発揮する。あるいは、こ
れらの各無機銅化合物の2種以上の混合物を用いても優
れた視認効果を発揮する。また、この無機銅化合物とし
ては、これら以外にも、水酸化銅、水酸化銅水和物、硫
酸銅、硫酸銅水和物、酢酸銅、酢酸銅水和物など、ある
いは、これらの2種以上の混合物も使用可能である。
【0027】また、外装材の樹脂組成物の着色(地色)
には、黒発色のための無機銅化合物による自然の着色以
外にも、青色系又は緑色の着色顔料としてフタロシアニ
ンブルーやフタロシアニングリーン等を使用してもよ
い。さらに、青色又は緑色あるいは黒色以外の着色剤を
併用して外装材を中間色としてもよい。
【0028】レーザー光を照射するレーザー光源は、波
長が赤外領域にあるレーザー光を発生するものなら特に
限定されないが、安価な炭酸ガスレーザー装置で十分で
ある。
【0029】なお、図1では表示部の全体に一度にレー
ザー光を照射する方法を示したが、これとは異なる方法
でレーザー光を照射してもよい。すなわち、細く絞った
レーザー光を外装材に照射させ、レーザー光もしくは電
子部品を移動させることによりレーザー光を照射した後
の軌跡に記号や文字などの黒色表示部を発色させてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、これまでレーザーマー
キング法によって黒色表示の不可能であった青色ないし
緑色系などの外装色をもつ部品に黒色の表示部を形成で
きるようになり、青色系ないし緑色系などの外装材に視
認性の高いマーキングを施せるようになった。
【0031】また、赤外領域のレーザー光源として比較
的安価な炭酸ガスレーザー装置を使用することができ、
設備コストも安価にできる。
【0032】しかも、表示部の耐溶剤性、耐摩耗性など
の表示品質も向上させることができた。
【0033】また、用いる黒発色剤も労働衛生上からも
安全なものであって、安心して用いることができる。
【0034】さらに、レーザーマーキング法の利点であ
るマーキング処理時間の短縮及び使用材料費の削減、電
子部品製造工程の短縮などの長所も備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるレーザーマーキング方法
を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 電子部品 2 外装材 3 レーザー光 4 金属パターンマスク 5 パターン部 6 表示部 7 レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非黒色の無機銅化合物と樹脂とを含む樹
    脂組成物からなる外装材の表面に、波長が赤外領域にあ
    るレーザー光を照射して外装材にマーキングすることを
    特徴とするレーザーマーキング方法。
  2. 【請求項2】 前記無機銅化合物は、シュウ酸銅又は/
    及びシュウ酸銅水和物、炭酸銅又は/及び炭酸銅水和
    物、塩基性炭酸銅又は/及び塩基性炭酸銅水和物のうち
    から選択された1種の化合物もしくは2種以上の混合物
    からなることを特徴とする請求項1に記載のレーザーマ
    ーキング方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光を発生するレーザー光源
    が炭酸ガスレーザーであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のレーザーマーキング方法。
JP4070407A 1992-02-19 1992-02-19 レーザーマーキング方法 Pending JPH05229256A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030654A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-23 Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. 記録材および記録方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030654A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-23 Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. 記録材および記録方法
US8461075B2 (en) 2004-09-03 2013-06-11 Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. Recording material and method of recording

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