JPH05228890A - スリッタの取幅設定装置 - Google Patents

スリッタの取幅設定装置

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JPH05228890A
JPH05228890A JP5918392A JP5918392A JPH05228890A JP H05228890 A JPH05228890 A JP H05228890A JP 5918392 A JP5918392 A JP 5918392A JP 5918392 A JP5918392 A JP 5918392A JP H05228890 A JPH05228890 A JP H05228890A
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JP
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moving
unit
moving unit
units
traveling
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Application number
JP5918392A
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Inventor
Takeshi Shinohara
猛 篠原
Tsutomu Shinohara
務 篠原
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Takara Sangyo Co Ltd
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Takara Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の移動ユニット対を備えるスリッタの取
幅を設定替えするに際し、各移動ユニットを容易かつ高
精度に位置制御すること。 【構成】 スリッタ10の取幅設定装置11において、
第1走行ユニット26Aに第1チャック爪装置により順
次各第1移動ユニット12Aを係合させて、該第1移動
ユニット12Aを該第1走行ユニット26Aにより適宜
位置まで移動させた後、当該位置にて該第1移動ユニッ
ト12Aを第1ロックシリンダ22Aにより第1静止バ
ー21Aにロックさせるとともに、第2走行ユニット2
6Bに第2チャック爪装置により順次各第2移動ユニッ
ト12Bを係合させて、該第2移動ユニット12Bを該
第2走行ユニット26Bにより適宜位置まで移動させた
後、当該位置にて該第2移動ユニット12Bを第2ロッ
クシリンダ22Bにより第2静止バー21Bにロックさ
せるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙、プラスチックフィ
ルム等のウエブを切刃によりパス方向にて連続的にスリ
ットするスリッタにおいて、切刃位置を調整するスリッ
タの取幅設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スリッタは、複数の移動ユニット
対をウエブパス方向に直交する方向に並設し、各移動ユ
ニット対を構成する第1と第2の移動ユニットをウエブ
パス方向に直交する方向において互いに平行移動できる
ように架台上に設け、第1と第2の両移動ユニットのそ
れぞれに第1と第2の互いに対をなす切刃を搭載し、第
1と第2の両切刃によりウエブをスリットするように構
成している。
【0003】そして、従来のスリッタにおいて、ウエブ
の取幅に変更を生じた場合には、第1と第2の各移動ユ
ニットをウエブパス方向に直交する方向に移動し、各移
動ユニット上の切刃を今回のスリット位置に設定替えす
ることとなる。
【0004】ここで、従来のスリッタは、第1と第2の
各移動ユニットに設けた停留用電磁石を静止プレートに
吸着可能とするとともに、各移動ユニットに設けた移動
用電磁石を可動プレートに吸着可能としている。そし
て、切刃位置を設定替えする場合には、停留用電磁石を
吸着解除し、移動用電磁石を可動プレートに吸着し、か
つ可動プレートを移動することにより、可動プレートと
これに対応する移動ユニットとを一体的に必要方向に移
動し、停留用と移動用の電磁石の吸着モードを瞬時に切
換えることにて可動プレートの移動を停止することな
く、該移動ユニットを所定位置に位置決めすることとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には下記〜の問題点がある。 移動ユニットの停留と移動のために、電磁石を用いて
いる。このため、紙粉等のスリットに伴って生ずる粉塵
の多い環境下では、吸着力が低下し、切刃位置の高精度
な設定替えに困難がある。
【0006】各移動ユニットのそれぞれに停留用電磁
石と移動用電磁石を設けており、各移動ユニットの電気
的構成が複雑になる。また、各移動ユニットを順次可動
プレートに一体化させて移動させるに際しては、各移動
ユニット毎に別個となっている複数の移動用電磁石を制
御対象とするものであり、制御動作が複雑である。
【0007】移動ユニットの駆動装置(ベアリング、
ボールねじ、センサ等)を収納するビームを密封し、紙
粉等から保護する手段として、ビームの開口部を封止す
る蛇腹等を用いているが、この蛇腹が移動ユニットの高
精度な設定替えを阻害する。即ち、蛇腹は山、谷の連続
体であるため、谷間に堆積した紙粉等がやがて固形化し
て作動性を損ない、蛇腹の弾発力が移動ユニットの精密
な位置決めを困難にする。
【0008】本発明は、複数の移動ユニット対を備える
スリッタの取幅を設定替えするに際し、各移動ユニット
を容易かつ高精度に位置制御することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の移動ユニット対をウエブパス方向に直交する
方向に並設し、各移動ユニット対を構成する第1と第2
の移動ユニットをウエブパス方向に直交する方向におい
て互いに平行移動できるように架台上に設け、第1と第
2の両移動ユニットのそれぞれに第1と第2の互いに対
をなす切刃を搭載し、第1と第2の両切刃によりウエブ
をスリットするスリッタの取幅設定装置において、各第
1移動ユニットの移動方向に沿う方向に第1静止バーを
延設し、各第1移動ユニットを該第1静止バーにロック
可能とする第1ロックシリンダを設け、各第1移動ユニ
ットの移動方向に沿う方向に単一の第1走行ユニットを
走行可能に設け、かつ該第1走行ユニットを各第1移動
ユニットのそれぞれに選択的に係合可能とする第1チャ
ック爪装置を設け、該第1走行ユニットに第1チャック
爪装置により順次各第1移動ユニットを係合させて、該
第1移動ユニットを該第1走行ユニットにより適宜位置
まで移動させた後、当該位置にて該第1移動ユニットを
第1ロックシリンダにより第1静止バーにロックさせる
とともに、各第2移動ユニットの移動方向に沿う方向に
第2静止バーを延設し、各第2移動ユニットを該第2静
止バーにロック可能とする第2ロックシリンダを設け、
各第2移動ユニットの移動方向に沿う方向に単一の第2
走行ユニットを走行可能に設け、かつ該第2走行ユニッ
トを各第2移動ユニットのそれぞれに選択的に係合可能
とする第2チャック爪装置を設け、該第2走行ユニット
に第2チャック爪装置により順次各第2移動ユニットを
係合させて、該第2移動ユニットを該第2走行ユニット
により適宜位置まで移動させた後、当該位置にて該第2
移動ユニットを第2ロックシリンダにより第2静止バー
にロックさせるようにしたものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記各移動ユニット対を構成
する各移動ユニットの対応する静止バーとの結合部、静
止バー、及び走行ユニットを箱形ビーム内に納め、各移
動ユニットの切刃搭載部を上記箱形ビームの開口部に沿
って移動可能とするとともに、該箱形ビームの開口部
で、各移動ユニットの移動経路に沿う全域にはシートベ
ルトを張設し、該シートベルトは各移動ユニットの切刃
搭載部と、静止バーとの結合部との間のベルト挿通路を
貫通し、該箱形ビームの開口部で、各移動ユニットの移
動経路の側方の全域には該移動ユニットの側部、及び該
移動ユニットの先後におけるシートベルトの上面に摺接
するシールカバーを被着し、該箱形ビーム内を密閉構造
としてなるようにしたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、下記、
の作用がある。 移動ユニットの停留と移動のために、ロックシリンダ
とチャック爪装置を用いている。ロックシリンダは対応
する静止バーに機械的に係合して強力にロックする。チ
ャック爪装置は対応する移動ユニットに機械的に係合し
て強力にチャックする。このため、スリットに伴って生
ずる紙粉等の粉塵の多い環境下でも、ロック力、チャッ
ク力が低下することなく、切刃位置を高精度に設定替え
できる。
【0012】各移動ユニットは停留用のロックシリン
ダを備えるのみであり、移動用駆動部を備えないため、
各移動ユニットの電気的機械的構成が単純になる。ま
た、各移動ユニットを順次移動させるに際しては、単一
の走行ユニットに設けてある唯一のチャック爪装置のみ
を制御対処とすれば足り、制御動作が単純となる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、下記
の作用がある。 移動ユニットの駆動装置(移動ユニットの対応する静
止バーとの結合部、静止バー、及び走行ユニット等)を
収納するビームを、シートベルトとシールカバーにて密
封している。このとき、シートベルトは移動ユニットに
設けたベルト挿通路を貫通する状態で張設されており、
シールカバーは移動ユニットの側部、及びシートベルト
の上面に摺接する。従って、シートベルトとシールカバ
ーは、ともに移動ユニットの精密な位置決めを損なうこ
となく、ビーム内部への紙粉等の粉塵の侵入を完全に防
止し、ビーム内部の駆動装置を粉塵から保護可能とす
る。
【0014】
【実施例】図1はカッタ用スリッタを示す平面図、図2
は図1の側面図、図3はワインダ用スリッタを示す側面
図、図4は他のワインダ用スリッタを示す側面図、図5
はスリッタのビーム横断面を示す断面図、図6は図5の
側断面図、図7は図5の要部拡大図、図8は図6の要部
拡大図、図9はシートベルトの張設状態を示す模式図、
図10は制御ブロック図、図11はロックシリンダを示
す模式図である。
【0015】スリッタラインは、大径原紙から製品とし
ての小幅巻取紙を製造する場合、図2に示す如く、大径
原紙シートを巻戻ロール1から巻取ロール2に巻取ると
ともに、両ロール1、2の間に設けたスリッタ10にて
該シートをスリットし、小幅巻取紙を得る。そして、ス
リッタ10は、今回シートの取幅に応じてスリット位置
を調整するため、以下の如くの取幅設定装置11を備え
るものである。
【0016】尚、図1、図2のスリッタ10は、ウエブ
パスラインが水平となるカッタ用スリッタの例である。
但し、スリッタとしては、ウエブパスラインが鉛直とな
る図3、図4に示す如くのワインダ用スリッタも用いら
れている。カッタ用スリッタもワインダ用スリッタも、
本発明の実施対象物としては、実質的に同一である。
【0017】即ち、スリッタ10は、図1、図2に示す
如く、第1と第2の移動ユニット12A、12B(移動
ユニット対)をウエブパス方向に直交する方向において
互いに平行移動できるように架台13上に設け、両移動
ユニット12A、12Bのそれぞれに第1と第2の互い
に対をなす切刃14A(回転刃)、14B(受刃)を搭
載し、両切刃14A、14Bによりシートをスリットす
る。
【0018】尚、スリッタ10は、シートパス方向に直
交する方向に4個の移動ユニット対(4組の移動ユニッ
ト12A、12B)を備えており、それらの切刃14
A、14Bによりシートを多条スリット可能とするもの
である。
【0019】このとき、架台13は、第1と第2の主ビ
ーム15A、15Bを連結部材16にて連結して構成さ
れており、第1主ビーム15Aの上部に第1移動ユニッ
ト12Aを支持し、第2主ビーム15Bの上部に第2移
動ユニット12Bを支持している。また、各主ビーム1
5A、15Bは、図5に示す如く、シートパス方向に直
交する方向に延びるリニアレール17を備え、このリニ
アレール17上にリニアベアリング18を介して各移動
ユニット12A、12Bの取付板19を載架している。
そして、第1移動ユニット12Aの取付板19には切刃
14Aの切刃モータ20Aが取付けられ、第2移動ユニ
ット12Bの取付板19には切刃14Bの切刃ホルダ2
0Bが取付けられている。
【0020】然るに、スリッタ10の取幅設定装置11
は以下の如く構成されている。ここで、第1移動ユニッ
ト12Aを支持する第1主ビーム15Aの側の構成と、
第2移動ユニット12Bを支持する第2主ビーム15B
の側の構成は実質的に同一である。
【0021】(A) 第1移動ユニット12Aの移動構造
(図5〜図8参照) 第1主ビーム15Aに、第1移動ユニット12Aの移動
方向に沿う方向に第1静止バー21Aを延設し、第1静
止バー12Aに設けた第1ロックシリンダ22Aを第1
静止バー21Aにロック可能とする。
【0022】第1主ビーム15Aの最奥部に、第1移動
ユニット12Aの移動方向に沿う方向に延びるリニアレ
ール23と第1ボールねじ24Aを延設している。そし
てリニアレール23上にはリニアベアリング25を介し
て、単一の第1走行ユニット26Aが載架され、第1走
行ユニット26Aはそれに一体のナット27を介して第
1ボールねじ24Aに螺合している。第1ボールねじ2
4Aはサーボモータ28により駆動可能とされており、
サーボモータ28にはロータリエンコーダ29が接続さ
れている(図1参照)。即ち、第1走行ユニット26A
は、サーボモータ28により駆動され、第1移動ユニッ
ト12Aの移動方向に沿う方向に走行できる。
【0023】各第1移動ユニット12Aと走行ユニット
26Aの互いに対面し得る部分には、第1チャック爪3
1A、32Aが設けられている。第1移動ユニット12
Aの第1チャック爪31Aは該第1移動ユニット12A
に固定化されている。走行ユニット26Aの第1チャッ
ク爪32Aは、第1走行ユニット26Aに搭載されてい
る第1チャックシリンダ33Aのピストンロッド先端部
に固定されている。即ち、第1走行ユニット26Aは、
チャックシリンダ33Aによって突出せしめられる第1
チャック爪32Aを、各第1移動ユニット12Aの第1
チャック爪31Aに選択的に係合可能とする。34がガ
イドロッドである。
【0024】即ち、取幅設定装置11にあっては、第1
走行ユニット26Aに第1チャック爪31A、32Aに
より順次各第1移動ユニット12Aを係合させ、該第1
移動ユニット12Aを走行ユニット26Aにより適宜位
置まで移動させた後、当該位置にて該第1移動ユニット
12Aを第1ロックシリンダ22Aにより第1静止バー
21Aにロックさせる。これにより、第1移動ユニット
12Aの設定替えが行なわれる。
【0025】(B) 第2移動ユニット12Bの移動構造 第2主ビーム15Bに、第2移動ユニット12Bの移動
方向に沿う方向に第2静止バー21B(不図示)を延設
し、第2移動ユニット12Bに設けた第2ロックシリン
ダ22B(不図示)を第2静止バー21Bにロック可能
とする。
【0026】第2主ビーム15Bの最奥部に、第2移動
ユニット12Aの移動方向に沿う方向に延びるリニアレ
ール23と第2ボールねじ24B(不図示)を延設して
いる。そして、リニアレール23上にはリニアベアリン
グ25を介して、単一の第2走行ユニット26B(不図
示)が載架され、第2走行ユニット26Bはそれに一体
のナット27を介して第2ボールねじ24Bに螺合して
いる。第2ボールねじ24Bは、サーボモータ28によ
り駆動可能とされている前述第1ボールねじ24Aと不
図示の連動手段(スプロケット、チェーン等)を介して
連結されている。即ち、第2走行ユニット26Bは、サ
ーボモータ28により第1走行ユニット26Aとともに
駆動され、第2移動ユニット12Bの移動方向に沿う方
向に走行できる。
【0027】各第2移動ユニット12Bと第2走行ユニ
ット26Bが互いに対面し得る部分には、第2チャック
爪31B、32B(不図示)が設けられている。第2移
動ユニット12Bの第2チャック爪31Bは該第2移動
ユニット12Bに固定化されている。第2走行ユニット
26Bの第2チャック爪32Bは、第2走行ユニット2
6Bに搭載されている第2チャックシリンダ33B(不
図示)のピストンロッド先端部に固定されている。即
ち、第2走行ユニット26Bは、第2チャックシリンダ
33Bによって突出せしめられる第2チャック爪32B
を、各第2移動ユニット12Bの第2チャック爪31B
に選択的に係合可能とする。
【0028】即ち、取幅設定装置11にあっては、第2
走行ユニット26Bに第2チャック爪31B、32Bに
より順次各第2移動ユニット12Bを係合させ、該第2
移動ユニット12Bを第2走行ユニット26Bにより適
宜位置まで移動させた後、当該位置にて該第2移動ユニ
ット12Bを第2ロックシリンダ22Bにより第2静止
バー21Bにロックさせる。これにより、第2移動ユニ
ット12Bの設定替えが行なわれる。
【0029】(C) 移動ユニット12A、12Bの制御構
造(図10参照) 取幅設定装置11はマイクロコンピュータにて構成され
た制御装置40を有している。制御装置40は、図10
に示す如く、第1と第2の各移動ユニット12A、12
Bに設けた停留用ロックシリンダ22A、22B、第1
と第2の各走行ユニット26A、26Bの駆動装置とし
てのサーボモータ28、各走行ユニット26A、26B
に設けた位置決め用チャックシリンダ33A、33Bを
制御する。このとき、制御装置40は、サーボモータ2
8に設定されているロータリエンコーダ29の出力値を
得て、各走行ユニット26A、26Bの現在位置、各移
動ユニット12A、12Bの停留位置(ひいては各切刃
14A、14Bの現在位置)を常時認識可能としてい
る。
【0030】即ち、制御装置40は、移動モードにおい
ては、第1と第2の各ロックシリンダ22A、22Bを
ロック解除し、第1と第2の各チャックシリンダ33
A、33Bを作動させて第1のチャック爪31A、32
A、第2のチャック爪31B、32Bをそれぞれ係合さ
せて各移動ユニット12A、12Bを走行ユニット26
A、26Bに結合する。そして、この結合状態のまま、
各走行ユニット26A、26Bのためのサーボモータ2
8を作動させて、各走行ユニット26A、26Bとこれ
に結合された移動ユニット12A、12Bとを一体的に
必要方向に必要量移動せしめる。
【0031】また、制御装置40は、停留モードにおい
ては、走行ユニット26A、26Bに移動ユニット12
A、12Bを結合した状態下で、各走行ユニット26
A、26Bのためのサーボモータ28を停止させ、第1
と第2の各停留用ロックシリンダ22A、22Bを第1
と第2の各静止バー21A、21Bにロックする。そし
て、第1と第2の各チャックシリンダ33A、33Bに
よる第1のチャック爪31A、32Aの係合、及び第2
のチャック爪31B、32Bの係合をそれぞれ解除す
る。
【0032】尚、停止モードにおいて、移動ユニット1
2A、12Bとの一体化を解除された走行ユニット26
A、26Bは、サーボモータ28の作動により新たな目
標(次に設定替え対象となる移動ユニット12A、12
B)に向けて移動開始し、次回の移動モードに入る。
【0033】また、上述の移動モードにおいて、チャッ
クシリンダ33A、33Bにより第1チャック爪31
A、32Aを係合させ、或いは第2チャック爪31B、
32Bを係合させるに先立ち、走行ユニット26A、2
6Bを連結相手としての移動ユニット12A、12Bと
の結合位置に走行させる過程で、制御装置40は、走行
ユニット26A、26B、及びチャックシリンダ33
A、33Bを以下の如く制御する。即ち、各走行ユニッ
ト26A、26Bは走行方向の両側に移動ユニット検出
スイッチ41、42(例えば近接スイッチにて構成され
る)を備えており、各スイッチ41、42は移動ユニッ
ト12A、12Bを検出可能とする。制御装置40は、
スイッチ41、42の検出結果を得て、先方のスイッチ
41が移動ユニット12A、12Bの一端を検出する
と、走行ユニット26A、26Bを減速させるようにサ
ーボモータ28を制御する。そして、制御装置40は、
先後のスイッチ41、42がともに移動ユニット12
A、12Bを検出したとき、移動ユニット12A、12
Bの位置決めタイミングとし、チャックシリンダ33
A、33Bを作動させて第1チャック爪31A、32A
を係合させ、或いは第2チャック爪31B、32Bを係
合させる。
【0034】尚、前述のロックシリンダ22A、22B
は図11(A)、(B)に示す如く構成されている。即
ち、例えば第1静止バー21Aに対応する停留用ロック
シリンダ22Aは、支軸51まわりに揺動するレバー5
2と、レバー52の先端に設けられて静止バー21Aの
外周面に圧接状態で係合できるシュー53と、レバー5
2の基端部に設けられるローラー54と、ローラー54
に係合するテーパー金物付ピストン55と、ピストン5
5をローラー54の側に押圧するばね56と、圧縮空気
を取入れてピストン55をローラー54から離れる側に
移動せしめる空気取入口57とを有して構成されてい
る。これにより、空気取入口57に圧縮空気を導入す
るとピストン55がローラー54から離れる方向に移動
し、レバー52のシュー53が第1静止バー21Aの外
周面から離れる如くに開き、ロック解除状態となる。ま
た、圧縮空気を空気取入口57から放出すると、ピス
トン55がばね56によりローラー54の側に移動し、
レバー52のシュー53が第1静止バー21Aの外周面
に圧接する如くに閉じ、ロック状態となる。
【0035】また、前述の第1チャック爪31A、32
Aの係合、第2チャック爪31B、32Bの係合は、V
字溝の噛合いによって行なわれるので、バックラッシュ
は零であり、正確な位置決めを行なうことができる。
【0036】然るに、上記スリッタ10の取幅設定装置
11は、以下の如く動作する。 (1) 制御装置40の設定器43に、今回の取幅を設定す
ると、各移動ユニット12A、12Bが備える切刃14
A、14Bの現在位置を記憶している制御装置40は、
各切刃14A、14Bを上記取幅に対応せしめるために
各移動ユニット12A、12Bに与えるべき移動方向、
移動量を演算する。
【0037】(2) 制御装置40は、上記(1) の演算結果
に基づき、前述の移動モードにて各移動ユニット12
A、12Bを移動せしめ、その後、前述の停留モードに
て各移動ユニット12A、12Bを位置決め位置に停留
せしめる。
【0038】(D) 主ビーム15A、15Bの密閉構造 取幅設定装置11にあっては、各移動ユニット12A、
12Bの対応する静止バー21A、21Bとの結合部、
静止バー21A、21B、及び走行ユニット26A、2
6Bを箱形の主ビーム15A、15B内に納め、各移動
ユニット12A、12Bの切刃搭載部としての取付板1
9を上記箱形ビーム15A、15Bの開口部61に沿っ
て移動可能とする。
【0039】そして、箱形の主ビーム15A、15Bの
開口部61で、各移動ユニット12A、12Bの移動経
路に沿う全域には、シートベルト62を張設し、シート
ベルト62は各移動ユニット12A、12Bの取付板1
9と、静止バー21A、21Bとの結合部との間のベル
ト挿通路63を貫通するようになっている。シートベル
ト62は、上記ベルト挿通路63において、取付板19
に支持されているベルト支持ローラ64に摺接し、各移
動ユニット12A、12Bの相対的な高速移動を可能と
している。シートベルト62は、例えば極薄(0.08mm
厚)、100mm 幅のステンレス鋼帯にて構成される。尚、
移動ユニット12A、12Bの取付板19において、ベ
ルト挿通路63の入側部、出側部には、ベルト支持ロー
ラ64に摺接するシートベルト62の外面に圧接するワ
イパ65、65が設けられている。
【0040】また、箱形の主ビーム15A、15Bの開
口部61で、各移動ユニット12A、12Bの移動経路
の側方の全域には、移動ユニット12A、12Bの取付
板19の側部、及び該取付板19の先後におけるシート
ベルト62の両側上面に摺接する左右のシールカバー6
6が被着されている。シールカバー66は、主ビーム1
5A、15Bに固定されている。
【0041】主ビーム15A、15Bは、上述のシート
ベルト62、シールカバー66の存在により、密閉構造
とされる。尚、シートベルト62、シールカバー66に
よって密閉された主ビーム15A、15Bの内部を加圧
するブロワを設けるものとすれば、主ビーム15A、1
5Bの内外の圧力差により、主ビーム15A、15Bの
内部の完全な防塵を達成し得る。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。 移動ユニット12A、12Bの停留と移動のために、
ロックシリンダ22A、22Bとチャック爪装置31
A、32A、31B、32Bを用いている。ロックシリ
ンダ22A、22Bは対応する静止バー21A、21B
に機械的に係合して強力にロックする。チャック爪装置
31A、32A、31B、32Bは対応する移動ユニッ
ト12A、12Bに機械的に係合して強力にチャックす
る。このため、スリットに伴って生ずる紙粉等の粉塵の
多い環境下でも、ロック力、チャック力が低下すること
なく、切刃位置を高精度に設定替えできる。
【0043】各移動ユニット12A、12Bは停留用
のロックシリンダ22A、22Bを備えるのみであり、
移動用駆動部を備えないため、各移動ユニット12A、
12Bの電気的機械的構成が単純になる。また、各移動
ユニット12A、12Bを順次移動させるに際しては、
単一の走行ユニット26A、26Bに設けてある唯一の
チャック爪装置32A、32Bのみを制御対処とすれば
足り、制御動作が単純となる。
【0044】移動ユニット12A、12Bの駆動装置
(移動ユニット12A、12Bの対応する静止バー21
A、21Bとの結合部、静止バー21A、21B、及び
走行ユニット26A、26B等)を収納するビームを、
シートベルト62とシールカバー66にて密封してい
る。このとき、シートベルト62は移動ユニット12
A、12Bに設けたベルト挿通路63を貫通する状態で
張設されており、シールカバー66は移動ユニット12
A、12Bの側部、及びシートベルト62の上面に摺接
する。従って、シートベルト62とシールカバー66
は、ともに移動ユニット12A、12Bの精密な位置決
めを損なうことなく、ビーム15A、15B内部への紙
粉等の粉塵の侵入を完全に防止し、ビーム15A、15
B内部の駆動装置を粉塵から保護可能とする。
【0045】また、スリッタ10にあっては、箱形の主
ビーム15A、15Bを、その開口部61を上向き、下
向き、横向きのいずれの方向にも自在に配置可能として
おり、図1、図2に示したカッタ用スリッタに限らず、
図3、図4に示したワインダ用スリッタをも直ちに構成
できる。尚、主ビーム15A、15Bの上述の配置姿勢
の自由度を確保するため、本実施例では、(a) 主ビーム
15A、15Bの収納物を該ビーム15A、15Bの垂
直線に対し左右対称に配置する、(b) 移動ユニット12
A、12Bのためのリニアレール17を上下左右いずれ
の方向の荷重に対しても一様に耐え得るようにする、
(c) 走行ユニット26A、26B、ケーブルベア71、
72の懸架構造も全ての方向の荷重に耐え得るようにす
る、(d) 空気配管、 電気配線を主ビーム15A、15B
の内壁に確実に固定し垂れ下がりによる移動部材との緩
衝を防止する構造とする、ように構成してある。
【0046】また、スリッタ10にあっては、箱形の主
ビーム15A、15Bの下面に制御盤73を設け、配
線、配管作業等の容易性、スリッタ10との一体化によ
る運搬、設備機械への組込み性の向上、試運転調整のた
めの作業性の向上等を可能とした。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の移
動ユニット対を備えるスリッタの取幅を設定替えするに
際し、各移動ユニットを容易かつ高精度に位置制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はカッタ用スリッタを示す平面図である。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】図3はワインダ用スリッタを示す側面図であ
る。
【図4】図4は他のワインダ用スリッタを示す側面図で
ある。
【図5】図5はスリッタのビーム横断面を示す断面図で
ある。
【図6】図6は図5の側断面図である。
【図7】図7は図5の要部拡大図である。
【図8】図8は図6の要部拡大図である。
【図9】図9はシートベルトの張設状態を示す模式図で
ある。
【図10】図10は制御ブロック図である。
【図11】図11はロックシリンダを示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 スリッタ 11 取幅設定装置 12A、12B 移動ユニット 14A、14B 切刃 21A、21B 静止バー 22A、22B ロックシリンダ 26A、26B 走行ユニット 31A、32A、31B、32B チャック爪 40 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動ユニット対をウエブパス方向
    に直交する方向に並設し、各移動ユニット対を構成する
    第1と第2の移動ユニットをウエブパス方向に直交する
    方向において互いに平行移動できるように架台上に設
    け、第1と第2の両移動ユニットのそれぞれに第1と第
    2の互いに対をなす切刃を搭載し、第1と第2の両切刃
    によりウエブをスリットするスリッタの取幅設定装置に
    おいて、 各第1移動ユニットの移動方向に沿う方向に第1静止バ
    ーを延設し、各第1移動ユニットを該第1静止バーにロ
    ック可能とする第1ロックシリンダを設け、 各第1移動ユニットの移動方向に沿う方向に単一の第1
    走行ユニットを走行可能に設け、かつ該第1走行ユニッ
    トを各第1移動ユニットのそれぞれに選択的に係合可能
    とする第1チャック爪装置を設け、 該第1走行ユニットに第1チャック爪装置により順次各
    第1移動ユニットを係合させて、該第1移動ユニットを
    該第1走行ユニットにより適宜位置まで移動させた後、
    当該位置にて該第1移動ユニットを第1ロックシリンダ
    により第1静止バーにロックさせるとともに、 各第2移動ユニットの移動方向に沿う方向に第2静止バ
    ーを延設し、各第2移動ユニットを該第2静止バーにロ
    ック可能とする第2ロックシリンダを設け、 各第2移動ユニットの移動方向に沿う方向に単一の第2
    走行ユニットを走行可能に設け、かつ該第2走行ユニッ
    トを各第2移動ユニットのそれぞれに選択的に係合可能
    とする第2チャック爪装置を設け、 該第2走行ユニットに第2チャック爪装置により順次各
    第2移動ユニットを係合させて、該第2移動ユニットを
    該第2走行ユニットにより適宜位置まで移動させた後、
    当該位置にて該第2移動ユニットを第2ロックシリンダ
    により第2静止バーにロックさせることを特徴とするス
    リッタの取幅設定装置。
  2. 【請求項2】 前記各移動ユニット対を構成する各移動
    ユニットの対応する静止バーとの結合部、静止バー、及
    び走行ユニットを箱形ビーム内に納め、 各移動ユニットの切刃搭載部を上記箱形ビームの開口部
    に沿って移動可能とするとともに、 該箱形ビームの開口部で、各移動ユニットの移動経路に
    沿う全域にはシートベルトを張設し、該シートベルトは
    各移動ユニットの切刃搭載部と、静止バーとの結合部と
    の間のベルト挿通路を貫通し、 該箱形ビームの開口部で、各移動ユニットの移動経路の
    側方の全域には該移動ユニットの側部、及び該移動ユニ
    ットの先後におけるシートベルトの上面に摺接するシー
    ルカバーを被着し、 該箱形ビーム内を密閉構造としてなる請求項1記載のス
    リッタの取幅設定装置。
JP5918392A 1992-02-14 1992-02-14 スリッタの取幅設定装置 Withdrawn JPH05228890A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008531314A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 ア.チエルリ ノンヴオヴエンス ソチエタ ペル アチオーニ 連続ウェブ材料の長手方向切断装置及び前記切断装置を有する装置

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JP2008531314A (ja) * 2005-02-28 2008-08-14 ア.チエルリ ノンヴオヴエンス ソチエタ ペル アチオーニ 連続ウェブ材料の長手方向切断装置及び前記切断装置を有する装置

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