JPH05228420A - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

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JPH05228420A
JPH05228420A JP27555891A JP27555891A JPH05228420A JP H05228420 A JPH05228420 A JP H05228420A JP 27555891 A JP27555891 A JP 27555891A JP 27555891 A JP27555891 A JP 27555891A JP H05228420 A JPH05228420 A JP H05228420A
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JP
Japan
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coating
viscosity
layer
solution
coating solution
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Pending
Application number
JP27555891A
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English (en)
Inventor
Kunio Ito
邦夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/007Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 スライドホッパーを使用した感光材料の多層
塗布において、最下層塗布液の粘度調整に、塗布液中に
含有されるゼラチンと水素結合することにより、該塗布
液の粘度を上昇させるポリマーを用いる際、該塗布液の
pHを6.0から7.0の範囲とすることを特徴とする塗布方
法により達成。本発明の態様として、上記増粘剤ポリマ
ーはデキストランサルフェート、スチレン-マレイン酸
共重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムから選ば
れることが好ましい。 【効果】 縦筋故障を大幅に抑制できるハロゲン化銀写
真感光材料の多層塗布方法の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の多層塗布方法に関し、詳しくは筋故障の発生を抑制
する塗布方法に関する。
【0002】
【発明の背景】スライドホッパー塗布方法は、ビードと
称する塗布機エッジとウェブの間に形成される液溜まり
を介して塗布する方法で、多層同時塗布が可能であるた
め、ハロゲン化銀写真感光材料における多層塗布方法と
して一般的に使用されている。しかしながらスライドホ
ッパー塗布方法は、多層同時塗布による故障特に筋故障
の発生が大きな問題となっている。
【0003】図1は一般的な2層用スライドホッパー塗
布装置の構成断面図である。
【0004】2層が乳剤層及び保護層からなるとした
時、下層の乳剤塗布液14及び上層の保護膜液13はそれぞ
れスロット4よりスライド面5に送られ、塗布機リップ
部6に向かって流下し、ここで塗布バックアップロール
に抱かれて走行するウェブ10との間にビード12を形成
し、ウェブ10上に乳剤、保護膜が同時塗布される。
【0005】尚、ビード安定性向上のためにビード12を
減圧装置3によりビードを下方に引っ張っている。
【0006】このような塗布方式においては、ビードの
安定性が非常に重要であり、これは種々の要因により影
響されるが、各層の液物性およびそのバランスによる影
響が大きい。
【0007】このような筋故障対策の1つとして、従来
より塗布層間の粘度バランスを調整する方法がとられて
いる。例えば特公昭56-20534号には最下層の低粘度化が
提案され、ウェット膜厚2〜12μmの最下層の粘度を1
〜8cpとし、その上層はウェット膜厚15〜20μmで粘度1
0〜100cpとする方法が開示されている。
【0008】この場合、最下層の粘度が低いため最下層
とその上層の間で層間混合が起きる。また、特公昭60-1
2107号では、最下層の粘度を低剪断速度102sec-1の時、
20〜200cp、高剪断速度105sec-1で10cp以下とする方法
が開示されている。
【0009】さらに特開昭56-108566号では低剪断速度
の時は、最下層と隣接層の粘度差を±10cpとし、高剪断
速度の時は最下層が隣接層より低粘度になる方法を開示
している。
【0010】特開昭59-100434号には、比較的高粘度の
層の下側に加速層を設けることとし、加速層のウェット
膜厚を2〜30μm、粘度を1〜10cpとする方法が開示さ
れている。
【0011】このように従来技術は、いずれも最下層を
低粘度化することをその技術内容としており、このよう
な方法では、高速薄膜塗布時のビード形成には有利であ
るものの、コーティングビードで発生するウェブ走行方
向の縦筋状塗布故障には充分な耐性を付与することはで
きない。
【0012】
【発明の目的】上記のような問題に対して本発明の目的
は、ハロゲン化銀写真感光材料のスライドホッパーによ
る多層塗布の場合、ウェブ走行方向に発生する縦筋状塗
布故障を抑制できる塗布方法を提供することである。
【0013】
【発明の構成】本発明の上記目的は、スライドホッパー
を使用した感光材料の多層塗布において、最下層塗布液
の粘度調整に、塗布液中に含有されるゼラチンと水素結
合することにより、該塗布液の粘度を上昇させるポリマ
ーを用いる際、該塗布液のpHを6.0から7.0の範囲とす
ることを特徴とする塗布方法により達成される。
【0014】本発明の態様として、上記増粘剤ポリマー
はデキストランサルフェート、スチレン−マレイン酸共
重合体、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムから選ばれ
ることが好ましい。
【0015】以下、本発明について具体的に説明する。
【0016】本発明において、ゼラチンと水素結合する
増粘剤ポリマーは具体的には、上記デキストランサルフ
ェート、スチレン-マレイン酸共重合体、ポリスチレン
スルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0017】スチレン-マレイン酸共重合体としては、
例えば下記一般式で表されるスチレンとマレイン酸ナト
リウム塩コポリマーが使用される。
【0018】
【化1】
【0019】上記はいずれも市販されている。
【0020】本発明においては、調製した塗布液をpH
6.0から7.0に調整して用いることが必要である。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を例証す
る。
【0022】尚、以下の実施例における粘度測定はブル
ックフィールド型粘度計を用い、測定液温(塗布液温
度)はすべて38度である。
【0023】また使用したスライドホッパー塗布装置は
前記図1に示す形式の2層用、または3層用のものを用
いた。
【0024】実施例1 支持体としては厚み100μmのポリエチレンテレフタレー
トを用いた。
【0025】(塗布条件) 塗布速度:80m/min、 減圧度:−30mmaq ウェット厚さ 乳剤層 60μm、 保護層 20μm (乳剤層)沃化銀2モル%を含む緑感性沃臭化銀乳剤で
ある。該乳剤は350ml当たり沃臭化銀66.5g、ゼラチン20
gを含む。
【0026】この乳剤35リットルに界面活性剤としてジ-2-
エチルヘキシルスルホ琥珀酸ソーダの1%溶液130ml、
増粘剤ポリマーとしてデキストランサルフェートの4%
水溶液を添加した。さらに10%ゼラチン液を12.5リットル添
加し、65リットルに仕上げ、粘度は前記増粘剤の調整により
15cpになるようにして乳剤塗布液を調製した。
【0027】この塗布液をクエン酸または炭酸ナトリウ
ムによりpHを下記のように変化させ塗布液No.10〜16を
得た。
【0028】(保護膜層)8%ゼラチン液100リットルに、
上記界面活性剤8リットル、4%ホルマリン液8リットル、上記
増粘剤を加え粘度20cpに調整して保護膜液を調製した。
【0029】(塗布結果)乳剤塗布液No.11〜17にそれ
ぞれ上記保護膜液を図1の塗布装置により同時重層塗布
を行った結果は下記の通りである。
【0030】本数は単位巾(1m)当たりの縦筋状塗布
故障である。
【0031】 液種No. 11 12 13 14 15 16 17 pH 5.2 5.7 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 本数 20 15 0 0 0 25 30 この結果からpH6.0〜7.0の範囲で縦筋故障が激減する
ことがわかる。
【0032】実施例2 支持体としては厚み100μmのポリエチレンテレフタレー
トを用いた。
【0033】(塗布条件) 塗布速度:85m/min、 減圧度:−30mmaq、 ウェット厚さ 乳剤層 65μm、 保護層 20μm (乳剤層)塩化銀3モル%を含む青感性塩化銀乳剤であ
る。該乳剤は325ml当たり塩化銀50.0g、ゼラチン25gを
含む。
【0034】この乳剤32.5リットルに界面活性剤としてイソ
アミル-N-デシルスルホ琥珀酸ソーダの2%溶液100ml、
増粘剤ポリマーとして前記一般式で表されるスチレン-
マレイン酸ナトリウム塩共重合体(n=630、m=630)
の4%水溶液を添加した。さらに10%ゼラチン液を5リッ
トル添加し、50リットルに仕上げ、粘度は前記増粘剤の調整に
より18cpになるようにして乳剤塗布液を調製した。
【0035】この塗布液をクエン酸または炭酸ナトリウ
ムによりpHを下記のように変化させ塗布液No.21〜27を
得た。
【0036】(保護膜層)6%ゼラチン液100リットルに、
上記界面活性剤4リットル、2%ムコクロール酸液6リットル、
上記増粘剤を加え粘度20cpに調整して保護膜液を調製し
た。
【0037】(塗布結果)乳剤塗布液No.21〜27にそれ
ぞれ上記保護膜液を図1の塗布装置により同時重層塗布
を行った結果は下記の通りである。
【0038】本数は単位巾(1m)当たりの縦筋状塗布
故障である。
【0039】 液種 21 22 23 24 25 26 27 pH 5.1 5.6 6.0 6.6 7.0 7.4 7.9 本数 17 15 0 0 0 18 22 この結果からpH6.0〜7.0の範囲で縦筋故障が激減する
ことがわかる。
【0040】実施例3 支持体としては厚み120μmのトリアセチルセルロースを
用いた。
【0041】本実施例では3層タイプのスライドホッパ
ー塗布機を用いた。
【0042】(塗布条件) 塗布速度:120m/min、 減圧度:−20mmaq、 ウェット厚さ 乳剤層1 65μm 乳剤層2 40μm、 保護層 20μm (乳剤層1)沃化銀3モル%を含む青感性沃臭化銀乳剤
である。該乳剤は300ml当たり沃臭化銀67.3g、ゼラチン
15gを含む。
【0043】この乳剤30リットルに下記黄色カプラー40リットル
と、増粘剤ポリマーとしてポリスチレンスルホン酸ナト
リウム(MW=10000)の4%水溶液を添加した。さらに10%
ゼラチン液を20リットル添加し、100リットルに仕上げ、粘度は
前記増粘剤の調整により20cpになるようにして乳剤塗布
液を調製した。
【0044】この塗布液をクエン酸または炭酸ナトリウ
ムによりpHを下記のように変化させ塗布液No.31〜37を
得た。
【0045】黄色カプラー分散液 下記構造の黄色カプラー1.8Kgをトリクレジルホスフェ
ート1.8Kgと酢酸エチル3.6リットルに溶解し、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム100gを含む5%ゼラチン液30
リットルに加え、Gaulin社製ホモジナイザータイプM3にて
乳化分散を行い40リットルに仕上げた。
【0046】
【化2】
【0047】(乳剤層2)黄色カプラーを下記に変えた
以外は乳剤層1と同様にして調製した。ただし、pHは
6.5とし、粘度は15cpとした。
【0048】
【化3】
【0049】(保護膜層)6%ゼラチン液100リットルに、
上記界面活性剤4リットル、2%ムコクロール酸液6リットル、
上記増粘剤を加え粘度12cpに調整して保護膜液を調製し
た。
【0050】(塗布結果)乳剤層1塗布液No.31〜37に
それぞれ上記乳剤層2、保護膜液をスライドホッパー塗
布装置により同時重層塗布を行った。結果は下記の通り
である。
【0051】本数は単位巾(1m)当たりの縦筋状塗布
故障である。
【0052】 液種 31 32 33 34 35 36 37 pH 5.0 5.5 6.0 6.4 7.0 7.4 8.0 本数 23 18 0 0 0 17 19 この結果からpH6.0〜7.0の範囲で縦筋故障が激減する
ことがわかる。
【0053】
【発明の効果】本発明により、縦筋故障を大幅に抑制で
きるハロゲン化銀写真感光材料の多層塗布方法を提供す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドホッパー塗布装置の構成断面図。
【符号の説明】
1 塗布バックアップロール 3 減圧装置 4 スロット 5 スライド面 6 リップ部 10 ウェブ 12 ビード 13 保護膜液 14 乳剤液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドホッパーを使用した感光材料の
    多層塗布において、最下層塗布液の粘度調整に、塗布液
    中に含有されるゼラチンと水素結合することにより、該
    塗布液の粘度を上昇させるポリマーを用いる際、該塗布
    液のpHを6.0から7.0の範囲とすることを特徴とする塗
    布方法。
  2. 【請求項2】 増粘剤ポリマーがデキストランサルフェ
    ートであることを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
  3. 【請求項3】 増粘剤ポリマーがスチレン−マレイン酸
    共重合体であることを特徴とする請求項1記載の塗布方
    法。
  4. 【請求項4】 増粘剤ポリマーがポリスチレンスルホン
    酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1記載の塗
    布方法。
JP27555891A 1991-10-23 1991-10-23 塗布方法 Pending JPH05228420A (ja)

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JP27555891A JPH05228420A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 塗布方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004046816A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. ハロゲン化銀写真感光材料の製造方法
WO2004077148A1 (ja) * 2003-02-25 2004-09-10 Konica Corporation ハロゲン化銀写真感光材料の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004046816A1 (ja) * 2002-11-20 2004-06-03 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. ハロゲン化銀写真感光材料の製造方法
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