JPH05227848A - 農作物の栽培方法及びその栽培用ネット - Google Patents

農作物の栽培方法及びその栽培用ネット

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JPH05227848A
JPH05227848A JP5442692A JP5442692A JPH05227848A JP H05227848 A JPH05227848 A JP H05227848A JP 5442692 A JP5442692 A JP 5442692A JP 5442692 A JP5442692 A JP 5442692A JP H05227848 A JPH05227848 A JP H05227848A
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cultivation
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strawberry
embankment
crop
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JP5442692A
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Toshiji Hirohashi
敏次 廣橋
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NIPPON WAIDO CLOTH KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】農作物の熟成期間を短縮して、収穫率を高める
ことのできる農作物栽培方法及びその栽培用ネットを提
供する。 【構成】ハウス内部の盛り土上に植付けられたイチゴ近
傍に多数本の各支柱を所定間隔に隔てて立設し、同各支
柱間に軟質合成樹脂製の糸条で編成した栽培用ネットを
架設する。この後、栽培用ネットを境界として盛り土の
一方側にイチゴの各実部を引出し、同盛り土の他方側に
イチゴの各葉部を退避させて栽培することで、イチゴの
各実部に対して太陽光線が万遍なく照射され、イチゴの
各実部を熟成するのに必要な光量が得られると共に、イ
チゴの熟成期間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、イチゴやス
イカ等の農作物を栽培するときに用いられる農作物の栽
培方法及びその栽培用ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のようなイチゴを栽培する
方法としては、例えば、図5に示すように、イチゴAが
植付けられた盛り土B頂部と平行して凧糸やワイヤ等の
線条8を所定高さ位置に架設し、同線条8を基準として
イチゴAの各実部Aa…を盛り土Bの一方側に引出し、
同盛り土Bの他方側にイチゴAの各葉部Ab…を退避さ
せて、イチゴAの各葉部Ab…を盛り土B上方に架設し
た線条8に係止して栽培する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
イチゴAの各葉部Ab…を線条8に係止して栽培する場
合、初期設定した線条8の高さ位置よりもイチゴAの成
長に対応して葉の位置が高くなるので、成長途中に於い
て、イチゴAの各実部Aa…上方に多数枚の各葉部Ab
…が食み出すようになり、イチゴAの各実部Aa…に照
射される太陽光線が各葉部Ab…によって遮光されるた
め、イチゴAの成長に対応して線条8の高さ位置を可変
調節しなければならず、且つ、その度にイチゴAの各実
部Aa…上方に食み出した各葉部Ab…を線条8に係止
するので、作業に手間が掛かるという問題点を有してい
る。
【0004】また、上述の問題点を解決する他の栽培方
法としては、例えば、図6に示すように、イチゴAが植
付けられた盛り土B頂部と平行して硬質合成樹脂で形成
した市販の栽培用ネット9を架設することで、イチゴA
の各実部Aa…上方に多数枚の各葉部Ab…が食み出そ
うとするのを防止できるが、イチゴAの各実部Aa…を
引出す時又は収穫時に手が栽培用ネット9に接触する
と、ネット自体硬質であるため手を痛めたり、イチゴA
が損傷することがある。且つ、硬質合成樹脂のみでネッ
ト全体を形成しているため多数枚積重ねると重量が重く
なり、保管や持運びに便利な大きさ変形させたり、イチ
ゴAの成育状況に応じて架設セットすることが困難であ
り、取扱いが不便である。さらに、ネット自体の重量増
加に比例して使用材料が増加し、製作費が高価となる問
題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、栽培用ネット
を境界として盛り土の一方側に農作物の各実部を引出
し、同盛り土の他方側に農作物の各葉部を退避させるこ
とにより、農作物の各実部に対して太陽光線が万遍なく
照射され、熟成期間を短縮して、収穫率の向上を図るこ
とができる農作物の栽培方法及びその栽培用ネットの提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の栽培方法は、盛り土上に植付けられた農作物の近傍
に、該盛り土頂部と平行して多数本の各支柱を所定間隔
に隔てて立設し、上記各支柱間に軟質合成樹脂で形成し
た栽培用ネットを架設すると共に、該栽培用ネットを境
界として盛り土の一方側に農作物の各実部のみを引出
し、該盛り土の他方側に農作物の各葉部を退避させて栽
培する栽培方法であることを特徴とする。
【0007】この発明の請求項2記載の栽培用ネット
は、軟質の合成樹脂で形成した糸条により編成した栽培
用ネットであることを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の請求項1記載の栽培方法は、盛り土
上に植付けられた農作物に沿って栽培用ネットを架設し
た後、同栽培用ネットを境界として盛り土の一方側に農
作物の各実部を引出し、同盛り土の他方側に農作物の各
葉部を退避させた状態で栽培することにより、農作物の
各実部に対して太陽光線が万遍なく照射され、農作物の
熟成に必要な光量が得られる。
【0009】この発明の請求項2記載の栽培用ネット
は、軟質の合成樹脂で形成した糸条により編成すること
で、ネット自体の柔軟性が高くなり、軽量化が図れる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、栽培用ネットを境界
として盛り土の一方側に農作物の各実部を引出し、同盛
り土の他方側に農作物の各葉部を退避させて栽培するの
で、農作物の各実部に照射される太陽光線が各葉部で遮
光されるのを防止することができ、農作物の各実部に対
して太陽光線が万遍なく照射され、農作物の各実部を熟
成するに必要な光量が得られると共に、農作物の熟成期
間を短縮して、収穫率の向上を図ることができる。
【0011】しかも、軟質合成樹脂製の糸条を縦糸及び
横糸にして栽培用ネットを編成しているので、農作物の
各実部を引出す時又は収穫時に手がネットに接触して
も、ネット自体軟質であるため手を痛めたり、農作物が
損傷したりするのを確実に防止できる。且つ、従来例の
ような硬質合成樹脂のみで形成したネットよりも軽量で
あり、高い柔軟性を備えているため、必要に応じて保管
や持運びに便利な大きさに変形させたり、農作物の成育
状況に応じた形態に架設セットすることができ、取扱い
が極めて容易である。加えて、ネット自体の軽量化に比
例して使用材料が減少し、製作費の低減を図ることがで
きる。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は農作物の一例としてイチゴの栽培に用い
られる栽培方法及びその栽培用ネットを示し、図1及び
図2に於いて、イチゴAの栽培に用いられるの栽培用ネ
ット1は、ポリエチレンやナイロン等の軟質合成樹脂で
同一線径に形成した糸条2,3により格子状に編成して
いる。
【0013】すなわち、栽培用ネット1の長さ方向と平
行してラッセル編した4本の各糸条2…を所定等間隔に
隔てて張架し、同各糸条2…に対して2本一組の各糸条
3…を交互に絡み合わせながら張架し、これら各糸条2
…と各糸条3…とを絡み合わせることで横糸部4を形成
している。且つ、栽培用ネット1の幅方向と平行して2
本一組の各糸条3…を所定間隔毎に引出し、ラッセル編
した各糸条2…に対して各糸条3…を交互に絡み合わせ
ることで縦糸部5を形成している。
【0014】以上のように編成した栽培用ネット1によ
るイチゴAの栽培方法を説明する。
【0015】先ず、図2に示すように、ビニールハウス
6内部の盛り土B上に植付けられたイチゴAの近傍に、
同盛り土B頂部と平行して多数本の各支柱7…を所定間
隔に隔てて立設した後、同各支柱7…を栽培用ネット1
の各横糸部4…間に挿通して、同各支柱7…間に対して
栽培用ネット1を長さ方向に架設すると共に、同栽培用
ネット1と盛り土Bとの間に引出し隙間C(例えば、約
10cm程度)を形成する。
【0016】この後、図3及び図4に示すように、栽培
用ネット1の下端部に形成した引出し隙間Cからイチゴ
Aの各実部Aa…のみを引出し、栽培用ネット1を境界
として盛り土Bの一方側にイチゴAの各実部Aa…を露
出して配列し、同盛り土Bの他方側にイチゴAの各葉部
Ab…を退避させて、イチゴAの各実部Aa…上方から
採光の妨げとなる各葉部Ab…を排除するので、イチゴ
Aの各実部Aa…に対して太陽光線が万遍なく照射さ
れ、イチゴAの各実部Aa…を熟成するに必要な光量が
得られる。
【0017】このように栽培用ネット1を境界として盛
り土Bの一方側にイチゴAの各実部Aa…を引出し、同
盛り土Bの他方側にイチゴAの各葉部Ab…を退避させ
て栽培するので、イチゴAの各実部Aa…に照射される
太陽光線が各葉部Ab…で遮光されるのを防止すること
ができ、イチゴAの各実部Aa…に対して太陽光線が万
遍なく照射され、イチゴAの各実部Aa…を熟成するに
必要な光量が得られると共に、イチゴAの熟成期間を短
縮して、収穫率の向上を図ることができる。
【0018】しかも、軟質合成樹脂製の糸条2,3を縦
糸及び横糸にして栽培用ネット1を編成しているので、
イチゴAの各実部Aa…を引出す時又は収穫時に手が栽
培用ネット1に接触しても、ネット自体軟質であるため
手を痛めたり、イチゴAが損傷したりするのを確実に防
止できる。且つ、従来例の硬質合成樹脂のみで形成した
栽培用ネット9よりも軽量であり、高い柔軟性を備えて
いるため、必要に応じて保管や持運びに便利な大きさに
変形させたり、イチゴAの成育状況に応じた形態に架設
セットすることができ、取扱いが極めて容易である。加
えて、ネット自体の軽量化に比例して使用材料が減少
し、製作費の低減を図ることができる。
【0019】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の農作物は、実施例のイチゴAに対
応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【0020】上述の実施例では栽培用ネット1を格子形
状に編成しているが、例えば、菱形や蜂の巣形、亀甲形
等の形状に編成するもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】栽培用ネットの編成状態を示す一部拡大側面
図。
【図2】栽培用ネットの架設状態を示す側面図。
【図3】軟質合成樹脂製の栽培用ネットによるイチゴ栽
培方法を示す植付け部斜視図。
【図4】イチゴの栽培状態を示すハウス内部の構成図。
【図5】凧糸やワイヤ等の線条によるイチゴ栽培方法を
示す植付け部斜視図。
【図6】硬質合成樹脂製の栽培用ネットによるイチゴ栽
培方法を示す植付け部斜視図。
【符号の説明】
A…イチゴ Aa…実部 Ab…葉部 B…盛り土 C…引出し隙間 1…栽培用ネット 2,3…糸条 6…ビニールハウス 7…支柱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盛り土上に植付けられた農作物の近傍に、
    該盛り土頂部と平行して多数本の各支柱を所定間隔に隔
    てて立設し、上記各支柱間に軟質合成樹脂で形成した栽
    培用ネットを架設すると共に、該栽培用ネットを境界と
    して盛り土の一方側に農作物の各実部を引出し、該盛り
    土の他方側に農作物の各葉部を退避させて栽培する農作
    物の栽培方法。
  2. 【請求項2】軟質の合成樹脂で形成した糸条によりネッ
    ト状に編成した栽培用ネット。
JP4054426A 1992-02-04 1992-02-04 農作物の栽培方法及びその栽培用ネット Expired - Fee Related JPH0740834B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365123A (ja) * 1989-07-31 1991-03-20 Sanei Kasei:Kk いちご生育法
JPH03259020A (ja) * 1989-12-28 1991-11-19 Dainippon Plastics Co Ltd イチゴの栽培方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365123A (ja) * 1989-07-31 1991-03-20 Sanei Kasei:Kk いちご生育法
JPH03259020A (ja) * 1989-12-28 1991-11-19 Dainippon Plastics Co Ltd イチゴの栽培方法

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