JPH05225942A - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

走査電子顕微鏡

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Publication number
JPH05225942A
JPH05225942A JP4027991A JP2799192A JPH05225942A JP H05225942 A JPH05225942 A JP H05225942A JP 4027991 A JP4027991 A JP 4027991A JP 2799192 A JP2799192 A JP 2799192A JP H05225942 A JPH05225942 A JP H05225942A
Authority
JP
Japan
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sample
scanning
electron beam
electron
detector
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4027991A
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English (en)
Inventor
Nobuo Iida
信雄 飯田
Masao Murota
正雄 無漏田
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
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Publication of JPH05225942A publication Critical patent/JPH05225942A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、試料のチャージアップの影響
を回避することができる走査電子顕微鏡を実現する。 【構成】 集束レンズ2,対物レンズ3によって集束さ
れた電子ビームEBが試料4に照射され、さらに、その
試料4上の電子ビームの照射位置は、走査コイル5に走
査信号を供給することによって2次元的に走査される。
試料4への電子ビームの照射によって発生した2次電子
は、検出器8によって検出される。検出器8の検出信号
は、増幅器9によって増幅され、電子ビームEBの走査
と同期した陰極線管10に輝度変調信号として供給さ
れ、陰極線管に走査電子顕微鏡像が表示される。ここ
で、試料4が半導体や絶縁体の場合、電子ビームEBの
照射によって試料はチャージアップする。しかし、この
チャージアップの影響は、試料4あるいは電極11に矩
形波電圧を印加することによって著しく減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体試料などの観察
に最適な走査電子顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、走査電子顕微鏡を用いた絶縁体や
半導体の試料の観察においては、試料のチャージアップ
を回避する目的で、あらかじめ試料表面上に金などの導
電性物質を蒸着している。しかしながら、半導体などの
分野では、試料表面の微細な構造を無蒸着で観察する要
求が高くなってきており、蒸着以外のチャージアップ対
策が必要となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】試料のチャージアップ
の影響を回避するために、試料に直流電圧を印加する方
法が提案されているが、この方法は、面積が異なるパタ
ーンが並んでいる半導体試料や、ホールパターンの観察
時の焦点深度を深くとりたい場合に十分にチャージをキ
ャンセルすることができなかった。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、簡単な構成で、試料のチャージア
ップの影響を回避することができる走査電子顕微鏡を実
現するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】電子ビームを試料上に細
く集束するための集束レンズと、この試料上の電子ビー
ムの照射位置を走査するための走査手段と、試料への電
子ビームの照射により発生した電子を検出する検出器
と、該検出器よりの信号に基づいて試料像を表示するた
めの表示手段と、集束レンズの試料側に配置された電極
と、該電極に周期的電圧を印加するための手段とを備え
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明に基づく走査電子顕微鏡は、試料の前部
に配置された電極や試料自体に矩形波電圧を印加し、試
料前面の電界を、一次電子ビームの照射によって試料か
ら電子が出やすい状態とする。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示しており、
1は電子銃である。電子銃1から発生した電子ビームE
Bは、集束レンズ2と対物レンズ3によって試料4上に
細く集束される。5は走査コイルであり、走査コイル5
には走査信号発生回路6からの走査信号が倍率調整器7
を介して供給される。8は2次電子検出器であり、検出
器8によって検出された2次電子信号は、増幅器9によ
って増幅された後、走査信号発生回路6から走査信号が
供給されている陰極線管10に輝度変調信号として供給
される。11は対物レンズ3と試料4との間に配置され
た電極であり、電極11には矩形波発振器12から矩形
波電圧が印加される。矩形波発振器12からの矩形波の
バイアス電圧,振幅は、バイアス/振幅調整器13によ
って調整され、また、その周波数は、周波数調整器14
によって調整される。15は試料4に矩形波電圧を印加
するための矩形波発振器であり、矩形波発振器15から
の矩形波のバイアス電圧,振幅は、バイアス/振幅調整
器16によって調整され、また、その周波数は、周波数
調整器17によって調整される。このような構成の動作
を次に説明する。
【0008】走査電子顕微鏡像を観察する場合、集束レ
ンズ2,対物レンズ3によって集束された電子ビームE
Bが試料4に照射され、さらに、その試料4上の電子ビ
ームの照射位置は、走査コイル5に走査信号を供給する
ことによって2次元的に走査される。試料4への電子ビ
ームの照射によって発生した2次電子は、検出器8によ
って検出される。検出器8の検出信号は、増幅器9によ
って増幅され、電子ビームEBの走査と同期した陰極線
管10に輝度変調信号として供給され、陰極線管10に
走査電子顕微鏡像が表示される。ここで、試料4が半導
体や絶縁体の場合、電子ビームEBの照射によって試料
はチャージアップする。本実施例においては、このチャ
ージアップの影響を試料4あるいは電極11に矩形波電
圧を印加することによって著しく減少させるようにして
いる。
【0009】発明者は、試料4と電極11に矩形波発振
器12と15からkHz〜MHzオーダーの比較的高い
周波数の矩形波を印加し、実験を行った。この際、バイ
アス/振幅調整器13,16によってバイアス電圧を+
100V以内で、また、振幅を50V以内で種々変化さ
せた。この実験から、周波数調整器14,17で周波数
を調整し、また、バイアス/振幅調整器13,16でバ
イアス電圧と振幅を調整すると、ある条件下で陰極線管
10上に表示された像においては、チャージアップの影
響が著しく減少することが明らかとなった。このこと
は、高い周波数の矩形波電圧を試料4と電極11に印加
することによって試料表面近傍の電界が周期的に乱さ
れ、試料表面の形状の持つ空間周波数とマッチングした
時に試料4からの2次電子が効率良く2次電子検出器8
に補足されることによるものと考えられる。また、実験
により、試料4と電極11への電圧の印加を種々変更さ
せることは有効であることが判明した。例えば、試料表
面形状や試料の材質に応じ、電極11に矩形波電圧を印
加し、試料4には直流電圧を印加したり接地したりする
こと、また、逆に、試料4に矩形波電圧を印加し、電極
11には直流電圧を印加したり接地したりすることによ
ってもチャージアップの影響を大きく軽減できることが
確認された。また、試料4の表面に形成されたパターン
がある面積を有する場合や、図2に示す焦点深度を深く
とりたいホールパターンHなどを観察する場合は、電極
11にはパターンHの上部の径H1 にあった周波数の矩
形波を印加し、試料4にはパターンHの底部の径H2 に
あった周波数の矩形波を印加すると、ホールパターンの
底部までも試料の上部表面と同様にチャージアップの影
響少なく観察することができた。さらに、倍率調整器7
で観察倍率を変化させた場合には、試料4や電極11に
印加する矩形波電圧の周波数,振幅,バイアス電圧をそ
の倍率に連動して変化させることは有効である。上記し
た各種の実験の結果、電極11への矩形波電圧の印加
は、陰極線管10の画面では主として輝度の変化として
現れ、試料4への矩形波電圧の印加は、陰極線管画面上
では主としてコントラストの変化として現れることが明
らかとなった。
【0010】以上本発明の一実施例を詳述したが、本発
明はこの実施例に限定されない。例えば、2次電子を検
出するようにしたが、反射電子を検出する場合にも使用
することができる。また、上記実施例では、試料あるい
は電極に矩形波電圧を印加したが、方形波電圧や正弦波
電圧や三角波電圧などを試料あるいは電極に印加して
も、試料のチャージアップの影響を軽減することができ
る。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく走
査電子顕微鏡は、試料の前部に配置された電極や試料自
体に矩形波電圧を印加し、試料前面の電界を、一次電子
ビームの照射によって試料から電子が出やすい状態とす
るようにしたので、簡単な構成で試料のチャージアップ
の影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく走査電子顕微鏡の一実施例を示
す図である。
【図2】観察試料の断面を示す図である。
【符号の説明】
1…電子銃 2…集束レンズ 3…対物レンズ 4…試料 5…走査コイル 6…走査信号発生回路 7…倍率調整器 8…2次電子検出器 10…陰極線管 11…電極 12,15…矩形波発振器 13,16…バイアス/振幅調整器 14,17…周波数調整器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを試料上に細く集束するため
    の集束レンズと、この試料上の電子ビームの照射位置を
    走査するための走査手段と、試料への電子ビームの照射
    により発生した電子を検出する検出器と、該検出器より
    の信号に基づいて試料像を表示するための表示手段と、
    集束レンズの試料側に配置された電極と、該電極に周期
    的電圧を印加するための手段とを備えた走査電子顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 電子ビームを試料上に細く集束するため
    の集束レンズと、この試料上の電子ビームの照射位置を
    走査するための走査手段と、試料への電子ビームの照射
    により発生した電子を検出する検出器と、該検出器より
    の信号に基づいて試料像を表示するための表示手段と、
    試料に周期的電圧を印加するための手段とを備えた走査
    電子顕微鏡。
JP4027991A 1992-02-14 1992-02-14 走査電子顕微鏡 Withdrawn JPH05225942A (ja)

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JP4027991A JPH05225942A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 走査電子顕微鏡

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JP4027991A JPH05225942A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 走査電子顕微鏡

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JPH05225942A true JPH05225942A (ja) 1993-09-03

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JP4027991A Withdrawn JPH05225942A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 走査電子顕微鏡

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JP (1) JPH05225942A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024034231A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 株式会社日立製作所 帯電緩和システムそれらを備える装置および帯電緩和方法

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Effective date: 19990518