JPH05225152A - プロセスコントローラ - Google Patents
プロセスコントローラInfo
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- JPH05225152A JPH05225152A JP4026979A JP2697992A JPH05225152A JP H05225152 A JPH05225152 A JP H05225152A JP 4026979 A JP4026979 A JP 4026979A JP 2697992 A JP2697992 A JP 2697992A JP H05225152 A JPH05225152 A JP H05225152A
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- control
- controller
- cpu
- processor
- processors
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- Multi Processors (AREA)
- Control By Computers (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プロセス制御とプロセス監視のプロセッサ間
でデータの高速授受が可能であり、メモリ容量の小さな
プロセッサで既存のプロセス制御方式とAI応用プロセ
ス制御方式とを協調的に併存させたプロセスコントロー
ラを提供する。 【構成】 コントローラ1は、既存のプロセス制御方式
用プロセッサ10と、AI応用プロセス制御方式用プロ
セッサ20と、これらの間でデータを高速転送するため
の両者に共通なメモリ30と、どのプロセッサの出力を
プロセス制御に用いるかを選択するボーティング装置1
5とからなり、必要に応じて、プロセッサ20のどれか
をAIの学習機能に割当てる。 【効果】 高速だが高価な計算機やワークステーション
を使わずに、AI機能付きの安価,高信頼,高速なプロ
セスコントローラが得られる。
でデータの高速授受が可能であり、メモリ容量の小さな
プロセッサで既存のプロセス制御方式とAI応用プロセ
ス制御方式とを協調的に併存させたプロセスコントロー
ラを提供する。 【構成】 コントローラ1は、既存のプロセス制御方式
用プロセッサ10と、AI応用プロセス制御方式用プロ
セッサ20と、これらの間でデータを高速転送するため
の両者に共通なメモリ30と、どのプロセッサの出力を
プロセス制御に用いるかを選択するボーティング装置1
5とからなり、必要に応じて、プロセッサ20のどれか
をAIの学習機能に割当てる。 【効果】 高速だが高価な計算機やワークステーション
を使わずに、AI機能付きの安価,高信頼,高速なプロ
セスコントローラが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスコントローラ
に係り、特に、化学,電力,原子力,火力,上下水道等
のPA(Process Automation)の分野および機械加工等の
FA(FactoryAutomation)分野において用いられるプロ
グラマブルコントローラおよびそれを用いた制御システ
ムに関する。
に係り、特に、化学,電力,原子力,火力,上下水道等
のPA(Process Automation)の分野および機械加工等の
FA(FactoryAutomation)分野において用いられるプロ
グラマブルコントローラおよびそれを用いた制御システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図10および11を参照して、従来の技
術を説明する。図10は、従来のプロセスコントローラ
の構成の一例を示す図である。計算機100とワークス
テーション101と運転監視用マンマシン装置7と従来
技術によるコントローラ110とが、LAN2により接
続されている。プロセスコントローラが故障すると、プ
ラントが停止するので、危険分散の考えから、故障時に
プラントが受ける影響を最小限に押さえるため、通常、
コントローラ110は、かなり多い複数台に分散した構
成となっている。
術を説明する。図10は、従来のプロセスコントローラ
の構成の一例を示す図である。計算機100とワークス
テーション101と運転監視用マンマシン装置7と従来
技術によるコントローラ110とが、LAN2により接
続されている。プロセスコントローラが故障すると、プ
ラントが停止するので、危険分散の考えから、故障時に
プラントが受ける影響を最小限に押さえるため、通常、
コントローラ110は、かなり多い複数台に分散した構
成となっている。
【0003】図11は、従来技術によるコントローラ1
10の構成の一例を示す図である。コントローラ110
は、LAN2に接続された通信手段5と、PI/O3に
接続されたPI/O入出力装置6と、演算処理プロセッ
サ10とからなる。プロセッサ10は、CPU11と、
メモリ12に代表される記憶装置を含んでいる。
10の構成の一例を示す図である。コントローラ110
は、LAN2に接続された通信手段5と、PI/O3に
接続されたPI/O入出力装置6と、演算処理プロセッ
サ10とからなる。プロセッサ10は、CPU11と、
メモリ12に代表される記憶装置を含んでいる。
【0004】プロセッサ10は、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムにより、
プロセスを制御している。すなわち、従来のプログラミ
ング方式によるプロセスの異常監視,診断、プロセス制
御は、コントローラ110で処理され、処理されたプロ
セスデータおよび制御データは、LAN2を介して、計
算機100,ワークステーション101に伝送されてい
る。一方、AI(Artificial Intellegence:人工知能)
によるプロセスの異常監視,診断,プロセス制御は、計
算機100またはワークステーション101で行なわれ
ている。計算機100,ワークステーション101で
は、伝送されたデ−タを使い、AI応用によるプロセス
制御またはプロセス故障診断を実行している。その結果
の制御出力は、LAN2を介して、コントローラ110
に伝えられ、PI/O3を経由してプロセスに出力され
る。故障診断結果については、故障内容が、マンマシン
装置7に伝えられ、オペレ−タに警報として知らされ
る。
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムにより、
プロセスを制御している。すなわち、従来のプログラミ
ング方式によるプロセスの異常監視,診断、プロセス制
御は、コントローラ110で処理され、処理されたプロ
セスデータおよび制御データは、LAN2を介して、計
算機100,ワークステーション101に伝送されてい
る。一方、AI(Artificial Intellegence:人工知能)
によるプロセスの異常監視,診断,プロセス制御は、計
算機100またはワークステーション101で行なわれ
ている。計算機100,ワークステーション101で
は、伝送されたデ−タを使い、AI応用によるプロセス
制御またはプロセス故障診断を実行している。その結果
の制御出力は、LAN2を介して、コントローラ110
に伝えられ、PI/O3を経由してプロセスに出力され
る。故障診断結果については、故障内容が、マンマシン
装置7に伝えられ、オペレ−タに警報として知らされ
る。
【0005】この他、コントローラ110のプロセッサ
10で、従来プログラミング方式によるソフトウエアと
AI応用によるソフトウエアとを共存させ、プロセスの
制御,故障診断,監視を行なわせることも試みられてい
る。
10で、従来プログラミング方式によるソフトウエアと
AI応用によるソフトウエアとを共存させ、プロセスの
制御,故障診断,監視を行なわせることも試みられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プロセスを制御するコ
ンポーネントであるコントローラ110には、プロセス
を安全かつ確実に制御するため、「高信頼性」が要求さ
れる。また、安定した制御性を確保するには、「高速処
理能力」が要求される。一方では、数理モデル等による
数理処理に加え、解析が困難で特性が不明であり過去の
経験やノウハウで運転されているようなプロセスに有効
な技術であるAIと結合した「高級かつ高度」な制御も
要求されている。
ンポーネントであるコントローラ110には、プロセス
を安全かつ確実に制御するため、「高信頼性」が要求さ
れる。また、安定した制御性を確保するには、「高速処
理能力」が要求される。一方では、数理モデル等による
数理処理に加え、解析が困難で特性が不明であり過去の
経験やノウハウで運転されているようなプロセスに有効
な技術であるAIと結合した「高級かつ高度」な制御も
要求されている。
【0007】このうち「高信頼性」に関しては、 (a)システムは、コントローラが故障した場合のプラ
ントに与える影響を少なくするいわゆる危険分散の観点
から、複数のコントローラでプロセスを制御する分散制
御システムであること (b)プロセス監視は、安全な制御を行なうために重要
な機能であり、制御が正しくなされているか否かを監視
するので、プロセス制御とプロセス監視とが密に結合し
ていること (c)ハードウエアは、信頼性を高める手段として、部
品点数を減らしたシンプルな構成にする方策が採られ、
結果として、コントローラは、ディスク等の外部メモリ
がなく、しかもメモリ12の容量が小さく、コンパクト
な構成であること (d)ソフトウエアは、実績があり、バグが無くいわゆ
る枯れた信頼性の高いものであること 等が求められている。
ントに与える影響を少なくするいわゆる危険分散の観点
から、複数のコントローラでプロセスを制御する分散制
御システムであること (b)プロセス監視は、安全な制御を行なうために重要
な機能であり、制御が正しくなされているか否かを監視
するので、プロセス制御とプロセス監視とが密に結合し
ていること (c)ハードウエアは、信頼性を高める手段として、部
品点数を減らしたシンプルな構成にする方策が採られ、
結果として、コントローラは、ディスク等の外部メモリ
がなく、しかもメモリ12の容量が小さく、コンパクト
な構成であること (d)ソフトウエアは、実績があり、バグが無くいわゆ
る枯れた信頼性の高いものであること 等が求められている。
【0008】また、「高速処理能力」に関しては、 (e)プロセスからの入力処理から制御出力処理までの
応答時間を短くすること (f)その入力処理〜制御出力処理を定周期で実行する
ときは、その周期を短くすること (g)プロセスの制御もその周期に合わせて行なうこと 等が求められている。
応答時間を短くすること (f)その入力処理〜制御出力処理を定周期で実行する
ときは、その周期を短くすること (g)プロセスの制御もその周期に合わせて行なうこと 等が求められている。
【0009】これらの要求に対して、上記図10および
図11の従来システムでは、次のような課題が残されて
いた。 (1)図10のシステムでは、コントローラ110と、
AI応用のプロセス異常監視/診断/プロセス制御を実
行する計算機100またはワークステーション101と
は、分離されており、LAN2を介して接続されてい
る。その結果、両者の間のデータの授受には、通信手段
を利用する必要があり、通信とAI処理に数秒から数分
の時間を要し、緊急時の異常発生に対して手遅れになっ
てしまう。
図11の従来システムでは、次のような課題が残されて
いた。 (1)図10のシステムでは、コントローラ110と、
AI応用のプロセス異常監視/診断/プロセス制御を実
行する計算機100またはワークステーション101と
は、分離されており、LAN2を介して接続されてい
る。その結果、両者の間のデータの授受には、通信手段
を利用する必要があり、通信とAI処理に数秒から数分
の時間を要し、緊急時の異常発生に対して手遅れになっ
てしまう。
【0010】(2)プロセス制御では、危険分散の観点
から、コントローラ110は、複数台を分散させた分散
制御が採用されている。ところが、図10では、プラン
トの故障診断,異常監視が、計算機100とワークステ
ーション101とに集中されている。制御と同様に、こ
れらの機能も分散し、しかも制御と一体にすべきであ
る。
から、コントローラ110は、複数台を分散させた分散
制御が採用されている。ところが、図10では、プラン
トの故障診断,異常監視が、計算機100とワークステ
ーション101とに集中されている。制御と同様に、こ
れらの機能も分散し、しかも制御と一体にすべきであ
る。
【0011】(3)(1)の課題および上記(b)の現
状を併せて考えると、ディスクつきの計算機100とワ
ークステーション101とでなされているAI機能をメ
モリ容量の小さいコントローラ110に単純に搭載する
ことはできない。
状を併せて考えると、ディスクつきの計算機100とワ
ークステーション101とでなされているAI機能をメ
モリ容量の小さいコントローラ110に単純に搭載する
ことはできない。
【0012】(4)AI機能は、近年急速に発達したも
のであり、特にソフトウエアによるニューロは、ここ数
年の間に急速に発達した。これらAIの制御への適用の
際には、確実性に不安があり、全面的な採用には至って
いない。例えば、ニューロでは、全てのケースのチュー
ニングに膨大な時間を要し、また、全てのケースのチュ
ーニングができずに漏れが生ずる不安が残る。したがっ
て、現状では、AIの新技術で制御するよりも、実績の
ある従来技術での数理論理による制御を実行する方が中
心である。しかし、一方では、数理論理での実行が困難
で特性が不明確であり過去のノウハウ等で運転している
プラントのプロセスには、AIを適用したいというニー
ズが現実にある。
のであり、特にソフトウエアによるニューロは、ここ数
年の間に急速に発達した。これらAIの制御への適用の
際には、確実性に不安があり、全面的な採用には至って
いない。例えば、ニューロでは、全てのケースのチュー
ニングに膨大な時間を要し、また、全てのケースのチュ
ーニングができずに漏れが生ずる不安が残る。したがっ
て、現状では、AIの新技術で制御するよりも、実績の
ある従来技術での数理論理による制御を実行する方が中
心である。しかし、一方では、数理論理での実行が困難
で特性が不明確であり過去のノウハウ等で運転している
プラントのプロセスには、AIを適用したいというニー
ズが現実にある。
【0013】(5)上記(b)および(2)から、制御
のソフトウエアとプロセス監視のソフトウエアとをコン
トローラ110で一体化して処理させることが考えられ
るが、これを実行すると、コントローラ110のプロセ
ッサ10の負荷が増大し、高速処理を要求されるコント
ローラ110にとっては、好ましいことではなく、ひい
ては、プラントのプロセスの制御に悪影響を及ぼすこと
になる。
のソフトウエアとプロセス監視のソフトウエアとをコン
トローラ110で一体化して処理させることが考えられ
るが、これを実行すると、コントローラ110のプロセ
ッサ10の負荷が増大し、高速処理を要求されるコント
ローラ110にとっては、好ましいことではなく、ひい
ては、プラントのプロセスの制御に悪影響を及ぼすこと
になる。
【0014】本発明の目的は、分散制御ながらプロセス
制御プロセッサと監視用プロセッサとの間でデータの高
速授受が可能であり、メモリ容量の小さなプロセッサで
既存のプロセス制御方式とAI応用制御方式とを協調的
に併存させたプロセスコントローラを提供することであ
る。
制御プロセッサと監視用プロセッサとの間でデータの高
速授受が可能であり、メモリ容量の小さなプロセッサで
既存のプロセス制御方式とAI応用制御方式とを協調的
に併存させたプロセスコントローラを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、AI応用の
ソフトウェアによる監視/診断と従来技術によるプロセ
ス制御とをマルチプロセッサタイプの同一コントローラ
内で実行させ、相互間のデータ授受を通信ではなく、メ
モリを介して高速に行なわせることにより達成される。
ソフトウェアによる監視/診断と従来技術によるプロセ
ス制御とをマルチプロセッサタイプの同一コントローラ
内で実行させ、相互間のデータ授受を通信ではなく、メ
モリを介して高速に行なわせることにより達成される。
【0016】すなわち、本発明は、上記目的を達成する
ために、各々が演算処理装置CPUとプライベートメモ
リとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが読出し
/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機またはワー
クステーションまたはコントローラと通信する通信手段
と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセス信号
を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセスコン
トローラにおいて、少なくとも1つのCPUが、アセン
ブラ,FORTRAN,C等の汎用言語で作られたプロ
グラムによりプロセスを制御するCPUであり、残りの
CPUが、知識処理(IF〜THEN〜ルール),ファジ
ィ,ニューロ等のAIによりプロセスの異常監視,異常
診断,制御等を行なうCPUであるプロセスコントロー
ラを提案するものである。
ために、各々が演算処理装置CPUとプライベートメモ
リとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが読出し
/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機またはワー
クステーションまたはコントローラと通信する通信手段
と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセス信号
を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセスコン
トローラにおいて、少なくとも1つのCPUが、アセン
ブラ,FORTRAN,C等の汎用言語で作られたプロ
グラムによりプロセスを制御するCPUであり、残りの
CPUが、知識処理(IF〜THEN〜ルール),ファジ
ィ,ニューロ等のAIによりプロセスの異常監視,異常
診断,制御等を行なうCPUであるプロセスコントロー
ラを提案するものである。
【0017】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、少なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なうCPUで
あり、残りのCPUが、知識処理,ファジィ,ニューロ
等のAIにより前記と同一のプロセスの異常監視,異常
診断,制御等を行なうCPUであり、前記プロセッサの
判断結果のいずれかを選択し前記通信手段またはPI/
O入出力装置に接続するボーティング手段を設けたプロ
セスコントローラを提案するものである。
に、少なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なうCPUで
あり、残りのCPUが、知識処理,ファジィ,ニューロ
等のAIにより前記と同一のプロセスの異常監視,異常
診断,制御等を行なうCPUであり、前記プロセッサの
判断結果のいずれかを選択し前記通信手段またはPI/
O入出力装置に接続するボーティング手段を設けたプロ
セスコントローラを提案するものである。
【0018】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、少なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FOR
TRAN,C等の汎用言語で作られたプログラムにより
プロセスを制御するCPUであり、残りの少なくとも1
つのCPUが、知識処理,ファジィ,ニューロ等のAI
によりプロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なう
CPUであり、残りの少なくとも1つのCPUが、前記
AI制御CPUによるプロセス制御の実行結果を教師信
号として学習し、学習結果の重み係数を前記AI制御C
PUに与える学習CPUであるプロセスコントローラを
提案するものである。
めに、少なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FOR
TRAN,C等の汎用言語で作られたプログラムにより
プロセスを制御するCPUであり、残りの少なくとも1
つのCPUが、知識処理,ファジィ,ニューロ等のAI
によりプロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なう
CPUであり、残りの少なくとも1つのCPUが、前記
AI制御CPUによるプロセス制御の実行結果を教師信
号として学習し、学習結果の重み係数を前記AI制御C
PUに与える学習CPUであるプロセスコントローラを
提案するものである。
【0019】本発明は、上記目的を達成するために、少
なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FORTRA
N,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプロセ
スを制御するCPUであり、残りの少なくとも1つのC
PUが、知識処理,ファジィ,ニューロ等のAIにより
プロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なうCPU
であり、残りの少なくとも1つのCPUが、前記AI制
御CPUによるプロセス制御の実行結果を教師信号とし
て学習し、学習結果の重み係数を前記AI制御CPUに
与える学習CPUであり、前記プロセッサの判断結果の
いずれかを選択し前記通信手段またはPI/O入出力装
置に接続するボーティング手段を設けたプロセスコント
ローラを提案するものである。
なくとも1つのCPUが、アセンブラ,FORTRA
N,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプロセ
スを制御するCPUであり、残りの少なくとも1つのC
PUが、知識処理,ファジィ,ニューロ等のAIにより
プロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なうCPU
であり、残りの少なくとも1つのCPUが、前記AI制
御CPUによるプロセス制御の実行結果を教師信号とし
て学習し、学習結果の重み係数を前記AI制御CPUに
与える学習CPUであり、前記プロセッサの判断結果の
いずれかを選択し前記通信手段またはPI/O入出力装
置に接続するボーティング手段を設けたプロセスコント
ローラを提案するものである。
【0020】前記ボーティング手段は、オペレータが操
作する切替えスイッチとすることができ、オペレータが
操作する切替えスイッチと前記判断結果の論理演算によ
りいずれかの判断結果を自動的に選択する選択回路とを
併設することも可能である。
作する切替えスイッチとすることができ、オペレータが
操作する切替えスイッチと前記判断結果の論理演算によ
りいずれかの判断結果を自動的に選択する選択回路とを
併設することも可能である。
【0021】
(イ)本発明においては、コントローラを複数のプロセ
ッサで構成し、各プロセッサの間を共有メモリまたはバ
スで接続したマルチタイププロセッサタイプのコントロ
ーラとする。そのうち、少なくとも1つのプロセッサで
は、従来技術による監視/制御を実行し、他のプロセッ
サでは、AIを応用した技術による監視/制御を実行す
る。この方式によれば、(1)の課題については、共有
メモリまたはバスによるデータの高速授受が可能とな
る。(2)(4)の課題については、一つのコントロー
ラ内に監視と制御を共存させ、しかも従来技術による監
視/制御とAIによる監視/制御とを実質的に共存させ
ることもできる。(3)の課題については、コントロー
ラからソフトウエアの全体容量の70〜80%にも及ぶ
マンマシン機能(CRTなどによる状態表示等)を外し
て、マンマシン装置7に移管し、コントローラには負担
させないことにする。また、コントローラが分散されて
処理対象範囲が狭くなるため、メモリ容量が自然に少な
くて済み、全体として小さなメモリ容量でも上記の処理
が可能となる。(5)の課題については、AI応用技術
による監視/制御を専用のプロセッサに割当て、他のプ
ロセッサの負荷の増大を防ぐ。
ッサで構成し、各プロセッサの間を共有メモリまたはバ
スで接続したマルチタイププロセッサタイプのコントロ
ーラとする。そのうち、少なくとも1つのプロセッサで
は、従来技術による監視/制御を実行し、他のプロセッ
サでは、AIを応用した技術による監視/制御を実行す
る。この方式によれば、(1)の課題については、共有
メモリまたはバスによるデータの高速授受が可能とな
る。(2)(4)の課題については、一つのコントロー
ラ内に監視と制御を共存させ、しかも従来技術による監
視/制御とAIによる監視/制御とを実質的に共存させ
ることもできる。(3)の課題については、コントロー
ラからソフトウエアの全体容量の70〜80%にも及ぶ
マンマシン機能(CRTなどによる状態表示等)を外し
て、マンマシン装置7に移管し、コントローラには負担
させないことにする。また、コントローラが分散されて
処理対象範囲が狭くなるため、メモリ容量が自然に少な
くて済み、全体として小さなメモリ容量でも上記の処理
が可能となる。(5)の課題については、AI応用技術
による監視/制御を専用のプロセッサに割当て、他のプ
ロセッサの負荷の増大を防ぐ。
【0022】(ロ)(イ)のマルチタイププロセッサタ
イプのコントローラをベースに、従来技術による制御の
プロセッサの出力とAI応用技術による制御のプロセッ
サの出力とのどちらかを選択するボーティング装置を設
ける。これにより(4)の課題のAIを使う制御に対す
る不安とAIを使う高度な制御へのニーズとに、その時
のプラントの状態に応じて的確に対処できる。
イプのコントローラをベースに、従来技術による制御の
プロセッサの出力とAI応用技術による制御のプロセッ
サの出力とのどちらかを選択するボーティング装置を設
ける。これにより(4)の課題のAIを使う制御に対す
る不安とAIを使う高度な制御へのニーズとに、その時
のプラントの状態に応じて的確に対処できる。
【0023】(ハ)マルチプロセッサにすることで、1
つのプロセッサにニューロの学習機能も搭載でき、
(4)の課題であるチューニングの煩わしさやチューニ
ング不足による制御への適用の不安から解放される。
つのプロセッサにニューロの学習機能も搭載でき、
(4)の課題であるチューニングの煩わしさやチューニ
ング不足による制御への適用の不安から解放される。
【0024】
【実施例】図1は、本発明によるプロセスコントローラ
の一実施例の構成を示すブロック図である。本発明によ
るコントローラ1は、通信回路LAN2により、他のコ
ントローラ,計算機,またはワークステーションと接続
されている。また、PI/O3により、制御対象のプロ
セスと接続されている。コントローラ1は、LAN2と
情報を授受する通信手段5と、PI/O3と情報を授受
するPI/O入出力装置6と、従来技術によりプロセス
を制御するプロセッサ10と、AI応用によりプロセス
を制御するプロセッサ20と、プロセッサ10の監視/
制御結果とプロセッサ20からの監視/診断結果のどち
らを採用するかを選択するボーテイング装置15とを備
えている。プロセッサ10および20は、CPU11と
各CPUに接続されプログラムやデータを記憶するプラ
イベートメモリPM12とを含んでいる。通信手段5
は、LAN2とCPU11との間の通信を制御する。P
I/O入出力装置6は、プロセスの入出力信号をコント
ローラ1内でデジタル値として扱えるように変換する。
共有メモリCM30は、どのCPUからも読み書きでき
る。
の一実施例の構成を示すブロック図である。本発明によ
るコントローラ1は、通信回路LAN2により、他のコ
ントローラ,計算機,またはワークステーションと接続
されている。また、PI/O3により、制御対象のプロ
セスと接続されている。コントローラ1は、LAN2と
情報を授受する通信手段5と、PI/O3と情報を授受
するPI/O入出力装置6と、従来技術によりプロセス
を制御するプロセッサ10と、AI応用によりプロセス
を制御するプロセッサ20と、プロセッサ10の監視/
制御結果とプロセッサ20からの監視/診断結果のどち
らを採用するかを選択するボーテイング装置15とを備
えている。プロセッサ10および20は、CPU11と
各CPUに接続されプログラムやデータを記憶するプラ
イベートメモリPM12とを含んでいる。通信手段5
は、LAN2とCPU11との間の通信を制御する。P
I/O入出力装置6は、プロセスの入出力信号をコント
ローラ1内でデジタル値として扱えるように変換する。
共有メモリCM30は、どのCPUからも読み書きでき
る。
【0025】プロセッサ10は、従来から用いられてい
るアセンブラ,FORTRAN,C等の汎用言語で作ら
れたプログラムによりプロセスの制御/異常監視を実行
している。プロセッサ20は、IF〜THEN〜ルー
ル,ファジィ,ニューロ等の人工知能ソフトウェァによ
り同じくプロセスの異常監視/診断/プロセス制御等を
行なっている。ボーテイング装置15は、同一対象のプ
ロセスの異常監視/診断/プロセス制御をプロセッサ1
0およびプロセッサ20に実行させた時、どちらの結果
を採用するかを決める。ボーテイング装置15の機能
は、ハードウエアまたはソフトウエアにより実現され、
スイッチ16のように、どちらかの信号を選択する。選
択スイッチ16の切替えは、オペレータの意思による手
動切替えでも、AI応用による自動的に切替えでもよ
い。
るアセンブラ,FORTRAN,C等の汎用言語で作ら
れたプログラムによりプロセスの制御/異常監視を実行
している。プロセッサ20は、IF〜THEN〜ルー
ル,ファジィ,ニューロ等の人工知能ソフトウェァによ
り同じくプロセスの異常監視/診断/プロセス制御等を
行なっている。ボーテイング装置15は、同一対象のプ
ロセスの異常監視/診断/プロセス制御をプロセッサ1
0およびプロセッサ20に実行させた時、どちらの結果
を採用するかを決める。ボーテイング装置15の機能
は、ハードウエアまたはソフトウエアにより実現され、
スイッチ16のように、どちらかの信号を選択する。選
択スイッチ16の切替えは、オペレータの意思による手
動切替えでも、AI応用による自動的に切替えでもよ
い。
【0026】プロセスの入力データは、3およびPI/
O入出力装置6を経由し、プロセッサ10に取り込ま
れ、プロセッサ10およびプロセッサ20から読み書き
ができる共有メモリCM30に記憶される。プロセッサ
10の制御プログラムは、このプロセスデータに基づい
て制御演算を行なう。制御信号は、プロセスの入力デー
タとは逆に、PI/O入出力装置6からPI/O3に渡
され、プロセスに出力される。また、出力のデータおよ
び制御に必要な情報も、共有メモリCM30に記憶され
る。プロセッサ20は、共有メモリCM30に記憶され
たプロセスの入出力データおよび制御情報を用いて、A
Iを応用してプロセスを監視/診断し、異常が見つかれ
ば、共有メモリCM30を経由し、プロセッサ10に知
らせる。プロセッサ10側では、プロセッサ10自身も
異常を監視している。
O入出力装置6を経由し、プロセッサ10に取り込ま
れ、プロセッサ10およびプロセッサ20から読み書き
ができる共有メモリCM30に記憶される。プロセッサ
10の制御プログラムは、このプロセスデータに基づい
て制御演算を行なう。制御信号は、プロセスの入力デー
タとは逆に、PI/O入出力装置6からPI/O3に渡
され、プロセスに出力される。また、出力のデータおよ
び制御に必要な情報も、共有メモリCM30に記憶され
る。プロセッサ20は、共有メモリCM30に記憶され
たプロセスの入出力データおよび制御情報を用いて、A
Iを応用してプロセスを監視/診断し、異常が見つかれ
ば、共有メモリCM30を経由し、プロセッサ10に知
らせる。プロセッサ10側では、プロセッサ10自身も
異常を監視している。
【0027】そこで、本実施例においては、プロセッサ
10の監視/制御結果とプロセッサ20からの監視/診
断結果のどちらを採用するかを選択するボーテイング装
置15を設けてある。ボーテイング装置15がより適切
と判断して選択した異常情報は、通信装置5およびLA
N2を経由して、マンマシン装置7に出力される。マン
マシン装置7は、その異常を表示し、オペレータに知ら
せる。同様に、プロセッサ20は、共有メモリCM30
データを使い、AI応用によるプロセスの制御演算を実
行する。その結果の制御出力は、共有メモリCM30を
経由し、プロセッサ10に取り込み可能となる。プロセ
ッサ10側では、プロセッサ10自身も、従来技術によ
る制御を実行している。ボーテイング装置15は、プロ
セッサ10からの制御出力とプロセッサ20からの制御
出力のどちらを採用するかを判断し、選択し制御出力
を、PI/O入出力装置6とPI/O3を経由して、プ
ロセスに出力する。
10の監視/制御結果とプロセッサ20からの監視/診
断結果のどちらを採用するかを選択するボーテイング装
置15を設けてある。ボーテイング装置15がより適切
と判断して選択した異常情報は、通信装置5およびLA
N2を経由して、マンマシン装置7に出力される。マン
マシン装置7は、その異常を表示し、オペレータに知ら
せる。同様に、プロセッサ20は、共有メモリCM30
データを使い、AI応用によるプロセスの制御演算を実
行する。その結果の制御出力は、共有メモリCM30を
経由し、プロセッサ10に取り込み可能となる。プロセ
ッサ10側では、プロセッサ10自身も、従来技術によ
る制御を実行している。ボーテイング装置15は、プロ
セッサ10からの制御出力とプロセッサ20からの制御
出力のどちらを採用するかを判断し、選択し制御出力
を、PI/O入出力装置6とPI/O3を経由して、プ
ロセスに出力する。
【0028】図2,図3,図4は、本発明によるコント
ローラ1の構成をより詳細に示すブロック図である。図
2のコントローラ1は、2つのプロセッサ10と20と
を含んでいる。プロセッサ10と20との間は、共有メ
モリCM30の内容を複写するメモリコピー機能210
により接続されており、相互の共有メモリCM30内容
が、メモリコピー機能210により常時コピーされ、内
容が一致している。
ローラ1の構成をより詳細に示すブロック図である。図
2のコントローラ1は、2つのプロセッサ10と20と
を含んでいる。プロセッサ10と20との間は、共有メ
モリCM30の内容を複写するメモリコピー機能210
により接続されており、相互の共有メモリCM30内容
が、メモリコピー機能210により常時コピーされ、内
容が一致している。
【0029】共有メモリCM30が2つに分かれている
ことおよびメモリコピー機能210が有ること以外は、
図1の実施例と同じ構成であり、同様に動作する。
ことおよびメモリコピー機能210が有ること以外は、
図1の実施例と同じ構成であり、同様に動作する。
【0030】図3のコントローラ1が、図2のコントロ
ーラと異なる点は、 (1)プロセッサ10,20が合計3台以上あること (2)共有メモリCM30がメモリバス220により各
CPU11と接続されていること であり、他の構成は、同じである。220はメモリバス
である。プロセッサ10と20とは、メモリバスを経由
して、共有メモリCM30に有る情報を読み書きでき
る。
ーラと異なる点は、 (1)プロセッサ10,20が合計3台以上あること (2)共有メモリCM30がメモリバス220により各
CPU11と接続されていること であり、他の構成は、同じである。220はメモリバス
である。プロセッサ10と20とは、メモリバスを経由
して、共有メモリCM30に有る情報を読み書きでき
る。
【0031】図4は、図2,図3の実施例のコントロー
ラの実装状態を示す斜視図と、コントローラ150の外
枠を外した状態を示す図に示す。を示す斜視図である。
電源105は、本発明のコントローラ150とPI/O
3とに電力を供給する。コントローラ150は、既存の
プロセス制御方式のプラグインボード200とAI応用
によるプロセス制御方式のプラグインボード205とに
分かれており、コネクタ202に挿入されている。コネ
クタ202は、バックボード201に固定されている。
2つのコネクタ202の間は、プリント配線またはケー
ブル等で結合され、これらは共有メモリコピー機能21
0間を結ぶ線となる。
ラの実装状態を示す斜視図と、コントローラ150の外
枠を外した状態を示す図に示す。を示す斜視図である。
電源105は、本発明のコントローラ150とPI/O
3とに電力を供給する。コントローラ150は、既存の
プロセス制御方式のプラグインボード200とAI応用
によるプロセス制御方式のプラグインボード205とに
分かれており、コネクタ202に挿入されている。コネ
クタ202は、バックボード201に固定されている。
2つのコネクタ202の間は、プリント配線またはケー
ブル等で結合され、これらは共有メモリコピー機能21
0間を結ぶ線となる。
【0032】図5は、プロセッサ10および20からの
出力のいずれかを選択するボーテイング装置15の機能
を説明する図である。ボーテイング装置15の機能は、
ハードまたはソフトにより実現されるが、ここではソフ
トウエア方式を説明する。本実施例では、プロセッサ2
0は2台有るが、図示を省略し、プロセッサ10の全体
構成を示す。プロセスからの信号は、PI/O3および
PI/O入出力装置6を経由し、PI/O入出力プログ
ラム300により取り込まれ、共有メモリCM30のエ
リア60に記憶される。計測プログラム310と制御プ
ログラム320とは、このデータを取り込んで処理し、
加工データ,制御データとしてエリア70に記憶させ
る。他の2つのプロセッサでの処理結果は、メモリバス
220経由で、エリア71,72に記憶される。ボーテ
イング装置15は、エリア70,71,72に記憶され
た各プロセッサの演算結果の内どれかを選ぶ機能であ
る。選んだ結果は、入出力プログラム300によりPI
/O入出力装置6からPI/O3の方向でプロセスに出
力され、または、通信プログラム340により通信装置
5からLAN2を経由し、マンマシン装置7または他の
コントローラ等に伝送される。
出力のいずれかを選択するボーテイング装置15の機能
を説明する図である。ボーテイング装置15の機能は、
ハードまたはソフトにより実現されるが、ここではソフ
トウエア方式を説明する。本実施例では、プロセッサ2
0は2台有るが、図示を省略し、プロセッサ10の全体
構成を示す。プロセスからの信号は、PI/O3および
PI/O入出力装置6を経由し、PI/O入出力プログ
ラム300により取り込まれ、共有メモリCM30のエ
リア60に記憶される。計測プログラム310と制御プ
ログラム320とは、このデータを取り込んで処理し、
加工データ,制御データとしてエリア70に記憶させ
る。他の2つのプロセッサでの処理結果は、メモリバス
220経由で、エリア71,72に記憶される。ボーテ
イング装置15は、エリア70,71,72に記憶され
た各プロセッサの演算結果の内どれかを選ぶ機能であ
る。選んだ結果は、入出力プログラム300によりPI
/O入出力装置6からPI/O3の方向でプロセスに出
力され、または、通信プログラム340により通信装置
5からLAN2を経由し、マンマシン装置7または他の
コントローラ等に伝送される。
【0033】ボーテイング装置15の選択方法として
は、手動選択または自動選択を採用できる。その具体例
として、次の3つを説明する。 例1:オペレータの判断により切替えスイッチを用いて
切替える。切替えスイッチをオペレータが操作すると、
その信号がPI/O3に取り込まれ、PI/O入出力プ
ログラム300が、その内容を切替え指示データテーブ
ル50に反映させる。ボーテイング装置15が、その内
容を参照して、指示された方のプロセッサの演算結果を
選択する。
は、手動選択または自動選択を採用できる。その具体例
として、次の3つを説明する。 例1:オペレータの判断により切替えスイッチを用いて
切替える。切替えスイッチをオペレータが操作すると、
その信号がPI/O3に取り込まれ、PI/O入出力プ
ログラム300が、その内容を切替え指示データテーブ
ル50に反映させる。ボーテイング装置15が、その内
容を参照して、指示された方のプロセッサの演算結果を
選択する。
【0034】例2:例1と同様に、オペレータの判断に
より切替えるが、切替えスイッチではなく、マンマシン
装置7から指示し、切替え指示データテーブル50にセ
ットする。ボーテイング装置15が、その内容を参照し
て、指示された方のプロセッサの演算結果を選択する。
より切替えるが、切替えスイッチではなく、マンマシン
装置7から指示し、切替え指示データテーブル50にセ
ットする。ボーテイング装置15が、その内容を参照し
て、指示された方のプロセッサの演算結果を選択する。
【0035】例3:プロセッサが自動的に判断するよう
にプログラミングしておき、そのプログラムの判断結果
をボーテイング装置15が参照し、指示された方のプロ
セッサの結果を選択する。判断は、制御の出力があまり
変動していない、ハンチングしていないなどの条件を定
量的に比較してなされる。本実施例では、1台のプロセ
ッサが、例1または例2のオペレータの判断を、IF〜
THENルールによる知識処理に替えてプログラミング
しておき、その判断結果を切替えテーブル50にセット
する。ボーテイング装置15が、その内容を参照して、
指示された方のプロセッサの演算結果を選択する。
にプログラミングしておき、そのプログラムの判断結果
をボーテイング装置15が参照し、指示された方のプロ
セッサの結果を選択する。判断は、制御の出力があまり
変動していない、ハンチングしていないなどの条件を定
量的に比較してなされる。本実施例では、1台のプロセ
ッサが、例1または例2のオペレータの判断を、IF〜
THENルールによる知識処理に替えてプログラミング
しておき、その判断結果を切替えテーブル50にセット
する。ボーテイング装置15が、その内容を参照して、
指示された方のプロセッサの演算結果を選択する。
【0036】図6および図7は、本発明によるプロセス
コントローラを適用した制御システムの実施例を示す図
である。図6(a)は、制御対象のプラントを示してい
る。このプラントは、タンクおよび開閉弁V1と、ポン
プP1と、流量を測定するセンサーであるオリフィス
と、流量値を求める計器FIC100と、流量の積算値
を求める計器FS100とからなる。
コントローラを適用した制御システムの実施例を示す図
である。図6(a)は、制御対象のプラントを示してい
る。このプラントは、タンクおよび開閉弁V1と、ポン
プP1と、流量を測定するセンサーであるオリフィス
と、流量値を求める計器FIC100と、流量の積算値
を求める計器FS100とからなる。
【0037】開始信号により制御が指令されると、弁V
1を開き、10秒後にポンプP1を起動させる。この起
動により、タンク内の液が流れる。オリフィスで流量を
計測し、その流量をFIC100に表示する。また、そ
の積算値をFS100に表示する。流量の積算値が50
リッターに達したら、弁V1を閉じるとともにポンプP
1を停止させ、制御が終了する。
1を開き、10秒後にポンプP1を起動させる。この起
動により、タンク内の液が流れる。オリフィスで流量を
計測し、その流量をFIC100に表示する。また、そ
の積算値をFS100に表示する。流量の積算値が50
リッターに達したら、弁V1を閉じるとともにポンプP
1を停止させ、制御が終了する。
【0038】図6(b)は、この動作のタイムチャート
である。液体が流れている間に、種々の異常を監視し、
プラントの安全を確保したいというニーズが有る。例え
ば、 (1)「流れていなければならないのに流れていない」
かを監視 (2)「流れてはいるが、もれていない」かを監視 (3)「流れてはいけない時に流れている」かを監視 する。本実施例では、(1)(2)の監視内容を図6
(c)に示している。
である。液体が流れている間に、種々の異常を監視し、
プラントの安全を確保したいというニーズが有る。例え
ば、 (1)「流れていなければならないのに流れていない」
かを監視 (2)「流れてはいるが、もれていない」かを監視 (3)「流れてはいけない時に流れている」かを監視 する。本実施例では、(1)(2)の監視内容を図6
(c)に示している。
【0039】図7は、図6の制御対象に本発明によるコ
ントローラを適用した実施例の系統構成を示す図であ
る。流量,弁V1,ポンプP1等のプロセス信号は、P
I/O3およびPI/O入出力装置6を経由し、PI/
O入出力プログラム300によりプロセスデータとして
定周期で取り込まれ、共有メモリCM30に記憶され
る。同様に、PI/O入出力プログラム300では、タ
イマTM1も定周期でカウントされ、共有メモリCM3
0に記憶される。流量については、流量計測プログラム
320で、プロセスからの信号0〜20mAを例えば0
〜100リッターの工学値にFIC100の流量として
変換する。さらに、この流量を積算し、FS100の積
算値とする。これら流量および積算値は、共有メモリC
M30に記憶される。共有メモリCM30には、常にプ
ロセスの状態である弁V1の開閉状態,ポンプP1の起
動/停止状態,FIC100の流量,FS100の積算
値,TM1のカウント値等が記憶されている。
ントローラを適用した実施例の系統構成を示す図であ
る。流量,弁V1,ポンプP1等のプロセス信号は、P
I/O3およびPI/O入出力装置6を経由し、PI/
O入出力プログラム300によりプロセスデータとして
定周期で取り込まれ、共有メモリCM30に記憶され
る。同様に、PI/O入出力プログラム300では、タ
イマTM1も定周期でカウントされ、共有メモリCM3
0に記憶される。流量については、流量計測プログラム
320で、プロセスからの信号0〜20mAを例えば0
〜100リッターの工学値にFIC100の流量として
変換する。さらに、この流量を積算し、FS100の積
算値とする。これら流量および積算値は、共有メモリC
M30に記憶される。共有メモリCM30には、常にプ
ロセスの状態である弁V1の開閉状態,ポンプP1の起
動/停止状態,FIC100の流量,FS100の積算
値,TM1のカウント値等が記憶されている。
【0040】制御プログラム310は、図6(b)のタ
イムチャートに従い、共有メモリCM30の情報を参照
しながら、制御していく。このプログラムは、FORT
RAN等の言語でプログラミングしたり、ラーダーシー
ケンスで作成したり、その他様々な方法が有るが、ここ
では規定はしない。
イムチャートに従い、共有メモリCM30の情報を参照
しながら、制御していく。このプログラムは、FORT
RAN等の言語でプログラミングしたり、ラーダーシー
ケンスで作成したり、その他様々な方法が有るが、ここ
では規定はしない。
【0041】一方、プロセッサ20では、図6(c)に
示した監視内容をAI応用プロセス制御プログラム33
0として流量の異常を監視している。この監視中に異常
が発生したら、メモリバス220を経由し、共有メモリ
CM30に異常内容が伝達される。通信プログラム34
0がその異常内容をマンマシン装置7に伝達し、オペレ
ータに異常が知らされる。
示した監視内容をAI応用プロセス制御プログラム33
0として流量の異常を監視している。この監視中に異常
が発生したら、メモリバス220を経由し、共有メモリ
CM30に異常内容が伝達される。通信プログラム34
0がその異常内容をマンマシン装置7に伝達し、オペレ
ータに異常が知らされる。
【0042】この異常監視をAIで行なうメリットは、
次の通りである。 (1)図6で示したプロセスの監視においては、流量F
IC100だけでなく流量に関連した機器の状態との関
係から異常か否かが判断される。計器は、一般的な上/
下警報機能を備えるだけでは不十分であり、関連機器と
の関係も考慮して監視する必要がある。このように、プ
ロセスが複雑に構成されていると、監視内容も複雑にな
り、監視内容の改廃/保守が難しい。本発明において
は、任意のタイミングで判かっている知識を自由に追加
/変更のできるAIのIF〜THENルールにより、改
造/保守が容易にできる。
次の通りである。 (1)図6で示したプロセスの監視においては、流量F
IC100だけでなく流量に関連した機器の状態との関
係から異常か否かが判断される。計器は、一般的な上/
下警報機能を備えるだけでは不十分であり、関連機器と
の関係も考慮して監視する必要がある。このように、プ
ロセスが複雑に構成されていると、監視内容も複雑にな
り、監視内容の改廃/保守が難しい。本発明において
は、任意のタイミングで判かっている知識を自由に追加
/変更のできるAIのIF〜THENルールにより、改
造/保守が容易にできる。
【0043】(2)プロセスの安全を考えると、時間の
経過とともに、よりキメ細かな監視を行ないたいという
ニーズが有る。この場合、監視を強化しても、制御は不
変にしたいという要求も有る。本発明においては、自由
なタイミングで知識を改廃できるAIであり、しかも、
この監視機能を処理するプロセッサと制御するプロセッ
サとが独立しているので、制御に影響を与えること無
く、より高度な監視を行なうことが可能となる。
経過とともに、よりキメ細かな監視を行ないたいという
ニーズが有る。この場合、監視を強化しても、制御は不
変にしたいという要求も有る。本発明においては、自由
なタイミングで知識を改廃できるAIであり、しかも、
この監視機能を処理するプロセッサと制御するプロセッ
サとが独立しているので、制御に影響を与えること無
く、より高度な監視を行なうことが可能となる。
【0044】図8および図9は、本発明によるニューロ
をコントローラに適用した制御システムの実施例を示す
図である。図8は、マンション等において共同給湯する
場合の水を蒸気で高温に温める温水製造装置の例であ
る。TIC200は、タンク内の温度を測定し、目標の
温度になるように,FIC200に蒸気流量の目標値を
出力する。FIC200は、TIC200から与えられ
た目標値になるように、蒸気流量を測定し、目標値との
偏差に応じた出力値すなわち偏差がゼロになるような弁
の開度を調節弁に出力する。このようなTIC200と
FIC200とのカスケード制御により、温度が一定に
なるように制御する。LIC200は、タンク内の液位
が低いレベルすなわちタンクレベル計の下限になった
ら、弁V201を開いて注水し、液位が高いレベルすな
わちタンクレベル計の上限になったら、弁V201を閉
じて注水を停止する制御を行なう。弁V202とポンプ
P202とは、各家庭に給湯するために設けられてい
る。TIC200およびFIC200において、測定値
と目標値との偏差から出力値を求める際に、一般的には
PID演算がなされ、従来のプログラミング方式による
ソフトウエアでも、分散計装システムDCSの分野で実
用化され、広く活用されている。
をコントローラに適用した制御システムの実施例を示す
図である。図8は、マンション等において共同給湯する
場合の水を蒸気で高温に温める温水製造装置の例であ
る。TIC200は、タンク内の温度を測定し、目標の
温度になるように,FIC200に蒸気流量の目標値を
出力する。FIC200は、TIC200から与えられ
た目標値になるように、蒸気流量を測定し、目標値との
偏差に応じた出力値すなわち偏差がゼロになるような弁
の開度を調節弁に出力する。このようなTIC200と
FIC200とのカスケード制御により、温度が一定に
なるように制御する。LIC200は、タンク内の液位
が低いレベルすなわちタンクレベル計の下限になった
ら、弁V201を開いて注水し、液位が高いレベルすな
わちタンクレベル計の上限になったら、弁V201を閉
じて注水を停止する制御を行なう。弁V202とポンプ
P202とは、各家庭に給湯するために設けられてい
る。TIC200およびFIC200において、測定値
と目標値との偏差から出力値を求める際に、一般的には
PID演算がなされ、従来のプログラミング方式による
ソフトウエアでも、分散計装システムDCSの分野で実
用化され、広く活用されている。
【0045】図9は、図8の制御内容をニューロを応用
して本発明のコントローラに適用した例を示している。
この場合のコントローラ110は、既存の制御方式のプ
ロセッサP0と、AI応用制御方式のプロセッサP1,
P2とからなる。
して本発明のコントローラに適用した例を示している。
この場合のコントローラ110は、既存の制御方式のプ
ロセッサP0と、AI応用制御方式のプロセッサP1,
P2とからなる。
【0046】図8に示した給湯設備制御の特徴は、1日
の時間帯,曜日,季節,休日などにより必要な給湯量が
いろいろと変動することにある。したがって、これらを
加味して予測した制御内容にする必要があるが、この予
測は、上記時間の要因のみならず、その時の気候,住人
の移動,家族構成の変化など時間とともに変化する要因
を反映させなくてはならない。このような場合、自己学
習機能の無い数式モデルでの予測は大変難しく、実質的
にはできない。これに対して、本発明の学習機能を備え
ているAI応用ソフトウエアでは、過去の実績を自動的
に学習させておくことができ、種々の変化に柔軟に対応
可能である。
の時間帯,曜日,季節,休日などにより必要な給湯量が
いろいろと変動することにある。したがって、これらを
加味して予測した制御内容にする必要があるが、この予
測は、上記時間の要因のみならず、その時の気候,住人
の移動,家族構成の変化など時間とともに変化する要因
を反映させなくてはならない。このような場合、自己学
習機能の無い数式モデルでの予測は大変難しく、実質的
にはできない。これに対して、本発明の学習機能を備え
ているAI応用ソフトウエアでは、過去の実績を自動的
に学習させておくことができ、種々の変化に柔軟に対応
可能である。
【0047】P0,P1,P2の3つのプロセッサの役
割分担は、以下の通りである。 P0……従来技術による制御を実行し、P1から指示さ
れる目標給湯量になるように、図8の制御内容に従って
制御を実行する。 P1……ニューロにより、過去の実績データに基づき、
1日の時間帯,曜日,季節,休日,その時の気候,住人
の移動,家族構成の変化などを反映してその時に必要な
給湯量を予測し、それを目標給湯量としてP0に指示す
る。 P2……P1のニューロの学習を行なう。1日の時間
帯,曜日,季節,休日,その時の気候,住人の移動,家
族構成の変化や過去の実績データ等を入力とし、P0で
の制御出力結果である実際に給湯した量をニューロの教
師信号として与え、各ニューロンの重み係数を求め、P
1にその係数を渡す。
割分担は、以下の通りである。 P0……従来技術による制御を実行し、P1から指示さ
れる目標給湯量になるように、図8の制御内容に従って
制御を実行する。 P1……ニューロにより、過去の実績データに基づき、
1日の時間帯,曜日,季節,休日,その時の気候,住人
の移動,家族構成の変化などを反映してその時に必要な
給湯量を予測し、それを目標給湯量としてP0に指示す
る。 P2……P1のニューロの学習を行なう。1日の時間
帯,曜日,季節,休日,その時の気候,住人の移動,家
族構成の変化や過去の実績データ等を入力とし、P0で
の制御出力結果である実際に給湯した量をニューロの教
師信号として与え、各ニューロンの重み係数を求め、P
1にその係数を渡す。
【0048】次に、プロセッサP0,P1,P2の動作
をより詳細に説明する。まず、プロセッサP0では、流
量,温度,液位等のプロセス信号が、PI/O3および
PI/O入出力装置6を経由し、PI/O入出力プログ
ラム300でプロセスデータとして定周期で取り込ま
れ、共有メモリCM30のエリア60に記憶される。ま
た、これらプロセスからの信号0〜20mAは、例えば
0〜100℃の工学値に変換され、共有メモリCM30
のエリア60に記憶される。このようにして、共有メモ
リCM30のエリア60には、プロセスの状態であるT
IC200の温度,FIC200の蒸気流量,LIC2
00のレベルの値が常に記憶されている。制御プログラ
ム320は、図8の制御方式に従い、エリア60のデー
タを参照しながら、PID制御等を実行する。制御演算
結果の出力は、エリア70に記憶される。このプログラ
ムは、FORTRAN等の言語でプログラミングした
り、その他様々な方法で実現できるが、ここでは規定は
しない。
をより詳細に説明する。まず、プロセッサP0では、流
量,温度,液位等のプロセス信号が、PI/O3および
PI/O入出力装置6を経由し、PI/O入出力プログ
ラム300でプロセスデータとして定周期で取り込ま
れ、共有メモリCM30のエリア60に記憶される。ま
た、これらプロセスからの信号0〜20mAは、例えば
0〜100℃の工学値に変換され、共有メモリCM30
のエリア60に記憶される。このようにして、共有メモ
リCM30のエリア60には、プロセスの状態であるT
IC200の温度,FIC200の蒸気流量,LIC2
00のレベルの値が常に記憶されている。制御プログラ
ム320は、図8の制御方式に従い、エリア60のデー
タを参照しながら、PID制御等を実行する。制御演算
結果の出力は、エリア70に記憶される。このプログラ
ムは、FORTRAN等の言語でプログラミングした
り、その他様々な方法で実現できるが、ここでは規定は
しない。
【0049】図8の制御対象にニューロを応用し、エリ
ア60のデータを取り込み、エリア70に演算結果を出
力し、プロセスを制御している。プロセッサP0は、同
じ制御対象を従来のプログラミング方式で制御し、プロ
セッサP1は、ニューロ応用により制御している。この
ニューロによる制御の実現方法についても、様々な方法
が発表されているが、ここでは規定しない。ニューロで
必要な各ニューロンの重み係数は、エリア80に記憶さ
れている。プロセッサP1は、この係数を使い、ニュー
ロ演算処理を実行する。
ア60のデータを取り込み、エリア70に演算結果を出
力し、プロセスを制御している。プロセッサP0は、同
じ制御対象を従来のプログラミング方式で制御し、プロ
セッサP1は、ニューロ応用により制御している。この
ニューロによる制御の実現方法についても、様々な方法
が発表されているが、ここでは規定しない。ニューロで
必要な各ニューロンの重み係数は、エリア80に記憶さ
れている。プロセッサP1は、この係数を使い、ニュー
ロ演算処理を実行する。
【0050】プロセッサP2は、ニューロで必要な各ニ
ューロンの重み係数を求める学習機能である。常時定期
的に、プロセッサP2は、エリア70に記憶された制御
結果のデータを取り込み、このデータを学習機能の教師
信号として学習させ、学習結果である各ニューロンの重
み係数をエリア80に記憶させる。この記憶された重み
係数は、プロセッサP1のニューロ処理に利用される。
ニューロ処理で一番難しく大変なことは、ニューロンの
重み係数を人手により求めることであり、膨大な教師信
号のデータを与え、数千から数万回にも及ぶ学習を実行
させ、正しく動作することを検証しなければならないの
で、一般的には収斂するのに数ケ月から数年も必要とす
る。
ューロンの重み係数を求める学習機能である。常時定期
的に、プロセッサP2は、エリア70に記憶された制御
結果のデータを取り込み、このデータを学習機能の教師
信号として学習させ、学習結果である各ニューロンの重
み係数をエリア80に記憶させる。この記憶された重み
係数は、プロセッサP1のニューロ処理に利用される。
ニューロ処理で一番難しく大変なことは、ニューロンの
重み係数を人手により求めることであり、膨大な教師信
号のデータを与え、数千から数万回にも及ぶ学習を実行
させ、正しく動作することを検証しなければならないの
で、一般的には収斂するのに数ケ月から数年も必要とす
る。
【0051】これに対して、本発明のこの実施例の方式
によると、例えば1秒間隔で常時学習しており、時間の
経過とともに正しい係数が自動的に求められる。したが
って、オペレータは、何もすることが無く、プロセッサ
P0での制御動作を忠実に再現でき、ニューロを使用す
る上での信頼度が増すことになる。これを活用して、例
えば、最初の1年は、プロセッサP1の機能をオペレー
タが担当し、目標給湯量をオペレータがプロセッサP0
に対して与え、このプロセッサP0のみによる制御を実
行し、この間にプロセッサP2に学習させる。係数が固
定したところで、プロセッサP1のニューロによる制御
に切替えればよい。
によると、例えば1秒間隔で常時学習しており、時間の
経過とともに正しい係数が自動的に求められる。したが
って、オペレータは、何もすることが無く、プロセッサ
P0での制御動作を忠実に再現でき、ニューロを使用す
る上での信頼度が増すことになる。これを活用して、例
えば、最初の1年は、プロセッサP1の機能をオペレー
タが担当し、目標給湯量をオペレータがプロセッサP0
に対して与え、このプロセッサP0のみによる制御を実
行し、この間にプロセッサP2に学習させる。係数が固
定したところで、プロセッサP1のニューロによる制御
に切替えればよい。
【0052】したがって、従来ならば、高速ではあるが
高価な計算機またはワークステーションでなければでき
なかった予測/制御が、本実施例によれば、ニューロを
使った安価なコントローラで実現できる。
高価な計算機またはワークステーションでなければでき
なかった予測/制御が、本実施例によれば、ニューロを
使った安価なコントローラで実現できる。
【0053】
1.従来ならば、高価な計算機またはワークステーショ
ンでなければ予測/制御できなかったことも、AIを使
った安価な高信頼のコントローラで予測/制御できる。
ンでなければ予測/制御できなかったことも、AIを使
った安価な高信頼のコントローラで予測/制御できる。
【0054】2.従来技術による制御とAI応用による
監視との間が密に結合され、相互の情報の授受が高速に
なる。
監視との間が密に結合され、相互の情報の授受が高速に
なる。
【0055】3.プロセッサが各々独立して動作するの
で、既存技術によるプロセス制御の負荷に影響を与える
ことなく、高度な監視/診断ができる。
で、既存技術によるプロセス制御の負荷に影響を与える
ことなく、高度な監視/診断ができる。
【0056】4.新アルゴリズムであるAI応用プログ
ラムが技術的に安定し確立されるには、 経験や実験時
間を要する。一方、既存技術によるプロセス制御は既に
実用化さ れ、すぐ使える状態にある。そこで、まず既
存技術によるプロセス制御のプロ セッサで制御してお
き、後にAI応用のプロセッサを挿入すれば、既に動作
し ているプロセス制御に影響与えることなく、高度な
機能を備えた監視/制御の プロセスコントローラを実
現できる。
ラムが技術的に安定し確立されるには、 経験や実験時
間を要する。一方、既存技術によるプロセス制御は既に
実用化さ れ、すぐ使える状態にある。そこで、まず既
存技術によるプロセス制御のプロ セッサで制御してお
き、後にAI応用のプロセッサを挿入すれば、既に動作
し ているプロセス制御に影響与えることなく、高度な
機能を備えた監視/制御の プロセスコントローラを実
現できる。
【0057】5.プロセスの異常監視は、制御が不変で
あっても、よりキメ細かな監視をしたいというニ−ズが
有り、監視方法は時々刻々と変わる。この場合、本発明
のAIを使えば知識を改変するのみで、監視内容を容易
に変更できる。
あっても、よりキメ細かな監視をしたいというニ−ズが
有り、監視方法は時々刻々と変わる。この場合、本発明
のAIを使えば知識を改変するのみで、監視内容を容易
に変更できる。
【0058】6.同一の制御/監視内容を、1つは従来
のプログラミング方式で、1つはAI応用の異なった方
式で実行させ、どちらが良いかを判断するボーティング
装置を備えたことから、制御性が大幅に向上する。
のプログラミング方式で、1つはAI応用の異なった方
式で実行させ、どちらが良いかを判断するボーティング
装置を備えたことから、制御性が大幅に向上する。
【0059】7.従来はニュ−ロの学習に膨大な作業を
必要としていたが、自動的学習機能を備えたので、オペ
レータによる煩雑な学習作業が不要となる。
必要としていたが、自動的学習機能を備えたので、オペ
レータによる煩雑な学習作業が不要となる。
【図1】本発明によるプロセスコントローラの一実施例
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明によるコントローラの構成をより詳細に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】本発明によるコントローラの構成をより詳細に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】図2,図3の実施例のコントローラの実装状態
を示す斜視図と、コントローラの外枠を外した状態を示
す図である。
を示す斜視図と、コントローラの外枠を外した状態を示
す図である。
【図5】プロセッサ10および20からの出力のいずれ
かを選択するボーティング装置15の機能を説明する図
である。
かを選択するボーティング装置15の機能を説明する図
である。
【図6】本発明によるプロセスコントローラを適用した
制御システムの実施例を示す図である。
制御システムの実施例を示す図である。
【図7】図6の制御対象に本発明によるコントローラを
適用した実施例の系統構成を示す図である。
適用した実施例の系統構成を示す図である。
【図8】マンション等において共同給湯する場合の水を
蒸気で高温に温める温水製造装置の例を示す図である。
蒸気で高温に温める温水製造装置の例を示す図である。
【図9】図8の制御内容をニューロを応用して本発明の
コントローラに適用した例を示す図である。
コントローラに適用した例を示す図である。
【図10】従来のプロセスコントローラの構成の一例を
示す図である。
示す図である。
【図11】従来技術によるコントローラの構成の一例を
示す図である。
示す図である。
1 本発明によるコントローラ 2 LAN等の通信回線 3 PI/O 5 通信手段 6 PI/O入出力装置 7 マンマシン装置(警報表示装置) 10 既存技術によるプロセス制御プロセッサ 11 CPU 12 記憶装置(メモリ) 15 ボーティング装置 16 切替えスイッチ 20 AI応用によるプロセス監視/制御プロセッサ 30 共有メモリ 50 切替テーブル1 55 切替テーブル2 60 プロセス入力データ制御情報 70 P0の出力データ 71 P1の出力データ 72 P2の出力データ 80 学習結果 100 計算機 101 ワークステーション 105 電源装置 110 従来のコントローラ 150 コントローラ 200 既存技術によるるプロセス制御プロセッサプラ
グインボード 205 AI応用によるプロセス監視/制御プロセッサ
プラグインボード 210 共有メモリコピー機能 220 メモリバス 300 プロセスデ−タ入力プログラム 310 制御のタイムチャ−ト例 320 流量計測プログラム/制御プログラム 330 流量異常監視プログラム 340 通信プログラム 350 ニューロ制御プログラム 360 ニューロ学習プログラム
グインボード 205 AI応用によるプロセス監視/制御プロセッサ
プラグインボード 210 共有メモリコピー機能 220 メモリバス 300 プロセスデ−タ入力プログラム 310 制御のタイムチャ−ト例 320 流量計測プログラム/制御プログラム 330 流量異常監視プログラム 340 通信プログラム 350 ニューロ制御プログラム 360 ニューロ学習プログラム
Claims (6)
- 【請求項1】 各々が演算処理装置CPUとプライベー
トメモリとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが
読出し/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機また
はワークステーションまたはコントローラと通信する通
信手段と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセ
ス信号を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセ
スコントローラにおいて、 少なくとも1つの前記CPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスを制御するCPUであり、 残りのCPUが、知識処理(IF〜THEN〜ルール),
ファジィ,ニューロ等のAIによりプロセスの異常監
視,異常診断,制御等を行なうCPUであることを特徴
とするプロセスコントローラ。 - 【請求項2】 各々が演算処理装置CPUとプライベー
トメモリとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが
読出し/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機また
はワークステーションまたはコントローラと通信する通
信手段と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセ
ス信号を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセ
スコントローラにおいて、 少なくとも1つの前記CPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスの異常監視,異常診断,制御等を行なうCPUで
あり、 残りのCPUが、知識処理,ファジィ,ニューロ等のA
Iにより前記と同一のプロセスの異常監視,異常診断,
制御等を行なうCPUであり、 前記プロセッサの判断結果のいずれかを選択し前記通信
手段またはPI/O入出力装置に接続するボーティング
手段を設けたことを特徴とするプロセスコントローラ。 - 【請求項3】 各々が演算処理装置CPUとプライベー
トメモリとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが
読出し/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機また
はワークステーションまたはコントローラと通信する通
信手段と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセ
ス信号を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセ
スコントローラにおいて、 少なくとも1つの前記CPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスを制御するCPUであり、 残りの少なくとも1つの前記CPUが、知識処理,ファ
ジィ,ニューロ等のAIによりプロセスの異常監視,異
常診断,制御等を行なうCPUであり、 残りの少なくとも1つの前記CPUが、前記AI制御C
PUによるプロセス制御の実行結果を教師信号として学
習し、学習結果の重み係数を前記AI制御CPUに与え
る学習CPUであることを特徴とするプロセスコントロ
ーラ。 - 【請求項4】 各々が演算処理装置CPUとプライベー
トメモリとを含む複数のプロセッサと、各プロセッサが
読出し/書込みが可能な共有メモリと、他の計算機また
はワークステーションまたはコントローラと通信する通
信手段と、制御すべきプロセスと制御信号およびプロセ
ス信号を授受するPI/O入出力装置とを有するプロセ
スコントローラにおいて、 少なくとも1つの前記CPUが、アセンブラ,FORT
RAN,C等の汎用言語で作られたプログラムによりプ
ロセスを制御するCPUであり、 残りの少なくとも1つの前記CPUが、知識処理,ファ
ジィ,ニューロ等のAIによりプロセスの異常監視,異
常診断,制御等を行なうCPUであり、 残りの少なくとも1つの前記CPUが、前記AI制御C
PUによるプロセス制御の実行結果を教師信号として学
習し、学習結果の重み係数を前記AI制御CPUに与え
る学習CPUであり、 前記プロセッサの判断結果のいずれかを選択し前記通信
手段またはPI/O入出力装置に接続するボーティング
手段を設けたことを特徴とするプロセスコントローラ。 - 【請求項5】 請求項2または4に記載のプロセスコン
トローラにおいて、 前記ボーティング手段が、オペレータにより操作される
切替えスイッチであることを特徴とするプロセスコント
ローラ。 - 【請求項6】 請求項2または4に記載のプロセスコン
トローラにおいて、 前記ボーティング手段が、オペレータにより操作される
切替えスイッチおよび前記判断結果の論理演算によりい
ずれかの判断結果を自動的に選択する選択回路であるこ
とを特徴とするプロセスコントローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4026979A JPH05225152A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | プロセスコントローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4026979A JPH05225152A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | プロセスコントローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05225152A true JPH05225152A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=12208281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4026979A Pending JPH05225152A (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | プロセスコントローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05225152A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003399A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Toshiba Corp | 原子炉の出力領域モニタシステム |
JP2008232611A (ja) * | 2008-03-17 | 2008-10-02 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 被処理物の熱処理装置 |
WO2009110329A1 (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-11 | 日本電気株式会社 | 障害分析装置、障害分析方法および記録媒体 |
JP2010262353A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Mitsubishi Electric Corp | コントローラー及びそれを備えたネットワークシステム |
JP2011232025A (ja) * | 2011-06-14 | 2011-11-17 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 被処理物の熱処理装置 |
JP2012118978A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | General Electric Co <Ge> | 機械状態の監視方法及びシステム |
TWI400959B (zh) * | 2006-10-30 | 2013-07-01 | Nippon Telegraph & Telephone | 活動影像編碼方法及解碼方法、其裝置、其電腦程式以及記錄有該電腦程式之記憶媒體 |
JP2018085136A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-05-31 | 株式会社Seltech | 人工知能を有するシステム |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP4026979A patent/JPH05225152A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003399A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Toshiba Corp | 原子炉の出力領域モニタシステム |
TWI400959B (zh) * | 2006-10-30 | 2013-07-01 | Nippon Telegraph & Telephone | 活動影像編碼方法及解碼方法、其裝置、其電腦程式以及記錄有該電腦程式之記憶媒體 |
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JP2009217382A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Nec Corp | 障害分析システム、障害分析方法、障害分析サーバおよび障害分析プログラム |
US8448025B2 (en) | 2008-03-07 | 2013-05-21 | Nec Corporation | Fault analysis apparatus, fault analysis method, and recording medium |
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JP2018085136A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-05-31 | 株式会社Seltech | 人工知能を有するシステム |
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