JPH05223816A - 末梢血液中のリンパ球亜型分類のための方法と試薬組成物 - Google Patents
末梢血液中のリンパ球亜型分類のための方法と試薬組成物Info
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- JPH05223816A JPH05223816A JP4229400A JP22940092A JPH05223816A JP H05223816 A JPH05223816 A JP H05223816A JP 4229400 A JP4229400 A JP 4229400A JP 22940092 A JP22940092 A JP 22940092A JP H05223816 A JPH05223816 A JP H05223816A
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- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
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- G01N33/569—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
- G01N33/56966—Animal cells
- G01N33/56972—White blood cells
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 直接標識吸収染色を含む、免疫表現分類に有
用な新規の方法と試薬組成物とを提供する。 【構成】 ウシ−腸管アルカリ性ホスファターゼを、直
接免疫酵素標識のため、マウス単クローン抗体(抗−C
D2、CD3、CD4、CD8、CD19)に抱合させ
る。赤血球はアルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン
抗体と一緒の第一培養期間での硫酸アンモニウムにより
溶血のために前準備され、つづいてデキストロース存在
下で白血球を早期に固定する。pH9.5±0.1で、
グリシン亜鉛を含有するジエタノールアミン緩衝剤中の
5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート
とニトロブルー−テトラゾリウム塩との組合せを、アル
カリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体で標識された
細胞表面上に、安定で、不溶性で強い紫色の沈澱物を生
じさせるために、緩衝剤/基質として用いる。顆粒球と
リンパ球との分離は前方光散乱/吸収光学によって検出
する。
用な新規の方法と試薬組成物とを提供する。 【構成】 ウシ−腸管アルカリ性ホスファターゼを、直
接免疫酵素標識のため、マウス単クローン抗体(抗−C
D2、CD3、CD4、CD8、CD19)に抱合させ
る。赤血球はアルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン
抗体と一緒の第一培養期間での硫酸アンモニウムにより
溶血のために前準備され、つづいてデキストロース存在
下で白血球を早期に固定する。pH9.5±0.1で、
グリシン亜鉛を含有するジエタノールアミン緩衝剤中の
5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェート
とニトロブルー−テトラゾリウム塩との組合せを、アル
カリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体で標識された
細胞表面上に、安定で、不溶性で強い紫色の沈澱物を生
じさせるために、緩衝剤/基質として用いる。顆粒球と
リンパ球との分離は前方光散乱/吸収光学によって検出
する。
Description
【0001】
【発明の分野】本発明は免疫表現型分類の方法と試薬組
成物、一層特別には前方光散乱/吸収流通血球計(fl
ow cytometer)に用いるのに適合した、直
接標識吸収−染色法とそのための試薬とに関する。
成物、一層特別には前方光散乱/吸収流通血球計(fl
ow cytometer)に用いるのに適合した、直
接標識吸収−染色法とそのための試薬とに関する。
【0002】
【先行技術の説明】リンパ球細胞の流通血球計分析は免
疫学的並に生物学的研究の多くの分野において重要な影
響をもっている。免疫システムの、細胞により表現され
る種々な分別抗原(differentiation
antigen)と特異的に結合する色色な単クローン
抗体が使用できる。多くのその様な抗体はリンパ球部分
集合の計数のための信頼できる試薬を提供する。主要な
適用は、後天性免疫不全症候群(AIDS)を持つ患者
からの末梢血液中のHelperT細胞の数の監視およ
び血液−リンパ悪性腫瘍の系統の特徴づけならびに移植
医学にある。
疫学的並に生物学的研究の多くの分野において重要な影
響をもっている。免疫システムの、細胞により表現され
る種々な分別抗原(differentiation
antigen)と特異的に結合する色色な単クローン
抗体が使用できる。多くのその様な抗体はリンパ球部分
集合の計数のための信頼できる試薬を提供する。主要な
適用は、後天性免疫不全症候群(AIDS)を持つ患者
からの末梢血液中のHelperT細胞の数の監視およ
び血液−リンパ悪性腫瘍の系統の特徴づけならびに移植
医学にある。
【0003】極めて普通には、末梢血液リンパ細胞の部
分集合は、免疫色素−抱合単クローン抗体を用いて(直
接免疫蛍光法)あるいは抱合されていない単クローン抗
体に対して向けられている蛍光色素−抱合抗体を用いて
(間接免疫蛍光法)細胞を標識することにより識別され
る。細胞懸濁液中、標識された細胞は蛍光により識別さ
れ、顕微鏡的にあるいは光散乱/蛍光流通血液計を用い
て計数される。例えば米国特許第4,284,412号
を見よ。典型的には、Ficoll−Hypaqueの
勾配で分離された単クローン細胞あるいは溶血された全
血試料からの白血球が分析に用いられる。
分集合は、免疫色素−抱合単クローン抗体を用いて(直
接免疫蛍光法)あるいは抱合されていない単クローン抗
体に対して向けられている蛍光色素−抱合抗体を用いて
(間接免疫蛍光法)細胞を標識することにより識別され
る。細胞懸濁液中、標識された細胞は蛍光により識別さ
れ、顕微鏡的にあるいは光散乱/蛍光流通血液計を用い
て計数される。例えば米国特許第4,284,412号
を見よ。典型的には、Ficoll−Hypaqueの
勾配で分離された単クローン細胞あるいは溶血された全
血試料からの白血球が分析に用いられる。
【0004】マウスの単クローン抗体と、アルカリ性ホ
スファターゼ(AP)と単クローン抗−AP(APAA
P)との抗マウスIgG−免疫複合体とを用いる免疫酵
素標識は組織切片と細胞標本との優れた免疫細胞化学的
標識を与えることが見出されている。骨髄並にリンパ球
白血病からの白血病細胞は骨髄またはリンパ球抗原と反
応する単クローン抗体を利用して、血液および骨髄に関
するAPAAP技術により免疫表現型分類された。Ph
iladelphia染色体−陽性芽細胞白血病の単ク
ローン抗体研究もまたAPAAP技術を用い、血液およ
び骨髄標本について行われた。しかし、これらのAPA
AP法は非常に長時間かかり、退屈であり、自動化され
た方法に用いるには容易には適合できない。アルカリ性
ホスファターゼの特異単クローン抗体への直接的な抱合
は、流通血球計による特定の目標細胞の直接免疫表現型
分類をして、もしAPAAP技術の感度に匹敵できる感
度が得られるならばその手順を非常に短くさせるであろ
う。
スファターゼ(AP)と単クローン抗−AP(APAA
P)との抗マウスIgG−免疫複合体とを用いる免疫酵
素標識は組織切片と細胞標本との優れた免疫細胞化学的
標識を与えることが見出されている。骨髄並にリンパ球
白血病からの白血病細胞は骨髄またはリンパ球抗原と反
応する単クローン抗体を利用して、血液および骨髄に関
するAPAAP技術により免疫表現型分類された。Ph
iladelphia染色体−陽性芽細胞白血病の単ク
ローン抗体研究もまたAPAAP技術を用い、血液およ
び骨髄標本について行われた。しかし、これらのAPA
AP法は非常に長時間かかり、退屈であり、自動化され
た方法に用いるには容易には適合できない。アルカリ性
ホスファターゼの特異単クローン抗体への直接的な抱合
は、流通血球計による特定の目標細胞の直接免疫表現型
分類をして、もしAPAAP技術の感度に匹敵できる感
度が得られるならばその手順を非常に短くさせるであろ
う。
【0005】アルカリ性ホスファターゼは多数の種並に
組織中で見出されるアイソザイムの広く分布されている
族である。ウシ(Calf)腸管のアルカリ性ホスファ
ターゼ抱合体は、多くの内因性組織アルカリ性ホスファ
ターゼが腸内形成を阻害しないレバミゾールにより特異
的に阻害され得ない故に、特異的抗原を局在化するため
の標識にはよい選択である。着色された生成物を生ずる
種々な基質がアルカリ性ホスファターゼ活性の測定に用
いられている。p−ニトロフェニルホスフェートは可溶
性着色生成物生成のためにしばしば用いられ、ナフトー
ルAS−BIホスフェート、ナフトールAS−MSホス
フェートは不溶性着色生成物生成のために、アルカリ性
ホスファターゼ基質中では、非常にしばしばジアゾニウ
ム塩と1緒に用いられる。我々は本発明中で用いるため
の前記の基質を検討したがどれも、はっきりした分離の
ために、標識に細胞から充分に大きい吸収信号を生じな
かった。5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホス
フェート(BCIP)とニトロブルー−テトラゾリウム
塩(NBT)との組合せが以前McGadeyにより発
見され、APAAP技術を用いるアルカリ性ホスファタ
ーゼの組織化学的定位に対しての感度を増大させた。
組織中で見出されるアイソザイムの広く分布されている
族である。ウシ(Calf)腸管のアルカリ性ホスファ
ターゼ抱合体は、多くの内因性組織アルカリ性ホスファ
ターゼが腸内形成を阻害しないレバミゾールにより特異
的に阻害され得ない故に、特異的抗原を局在化するため
の標識にはよい選択である。着色された生成物を生ずる
種々な基質がアルカリ性ホスファターゼ活性の測定に用
いられている。p−ニトロフェニルホスフェートは可溶
性着色生成物生成のためにしばしば用いられ、ナフトー
ルAS−BIホスフェート、ナフトールAS−MSホス
フェートは不溶性着色生成物生成のために、アルカリ性
ホスファターゼ基質中では、非常にしばしばジアゾニウ
ム塩と1緒に用いられる。我々は本発明中で用いるため
の前記の基質を検討したがどれも、はっきりした分離の
ために、標識に細胞から充分に大きい吸収信号を生じな
かった。5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホス
フェート(BCIP)とニトロブルー−テトラゾリウム
塩(NBT)との組合せが以前McGadeyにより発
見され、APAAP技術を用いるアルカリ性ホスファタ
ーゼの組織化学的定位に対しての感度を増大させた。
【0006】先行技術における前記の欠点の見地から、
末梢血液リンパ球亜型分類のために開発され、常用の臨
床血液学装置例えばTechniconH・1TM血液分
析機(Technicon Instrument C
orp.,Tarrytown,New York)で
実施できる、迅速で、直接的な免疫アルカリ性ホスファ
ターゼ法並に付随した試薬とが必要であることが容易に
明らかになった。
末梢血液リンパ球亜型分類のために開発され、常用の臨
床血液学装置例えばTechniconH・1TM血液分
析機(Technicon Instrument C
orp.,Tarrytown,New York)で
実施できる、迅速で、直接的な免疫アルカリ性ホスファ
ターゼ法並に付随した試薬とが必要であることが容易に
明らかになった。
【0007】
【本発明の目的】直接標識吸収染色を含む、免疫表現分
類に有用な新規の方法と試薬組成物とを提供することが
本発明の目的である。
類に有用な新規の方法と試薬組成物とを提供することが
本発明の目的である。
【0008】本発明の他の目的は迅速な直接末梢血液リ
ンパ球亜型分類に用いることができる前記の方法および
試薬組成物を提供することにある。
ンパ球亜型分類に用いることができる前記の方法および
試薬組成物を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は前方光散乱/吸収
流通血球計に用いることができる前記の方法および試薬
組成物を提供することにある。
流通血球計に用いることができる前記の方法および試薬
組成物を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は高められた温度で
実施でき、それで、現存の技術に比較して分析に要する
時間を減少することができる前記の方法および試薬組成
物を提供することにある。
実施でき、それで、現存の技術に比較して分析に要する
時間を減少することができる前記の方法および試薬組成
物を提供することにある。
【0011】本発明の尚その上の目的は、未染色リンパ
球を前方光散乱/血球計技術により未染色顆粒球と容易
に区別することができる試薬組成物を提供することにあ
る。
球を前方光散乱/血球計技術により未染色顆粒球と容易
に区別することができる試薬組成物を提供することにあ
る。
【0012】本発明の尚他の目的は安定な亜鉛含有アル
カリ性溶液を提供することにある。
カリ性溶液を提供することにある。
【0013】本発明の尚他の目的は標識され、そして染
色された白血球細胞の安定した懸濁液を提供することで
ある。
色された白血球細胞の安定した懸濁液を提供することで
ある。
【0014】本発明の他の目的並に特徴は一部分は明ら
かであり、一部分は以下で指摘されるであろう。
かであり、一部分は以下で指摘されるであろう。
【0015】
【発明の要約】本発明はアルカリ性ホスファターゼ抱合
単クローン抗体標識細胞を用い、前方光散乱/吸収流通
血球計技術を採用する、末梢血液中のリンパ球亜型分類
すための、迅速、簡単、正確で鋭敏な方法およびそのた
めの試薬組成物を提供する。
単クローン抗体標識細胞を用い、前方光散乱/吸収流通
血球計技術を採用する、末梢血液中のリンパ球亜型分類
すための、迅速、簡単、正確で鋭敏な方法およびそのた
めの試薬組成物を提供する。
【0016】本発明の好ましい態様に従うと、ウシ−腸
管アルカリ性ホスファターゼを指向性の(direct
ed)免疫酵素標識のためマウス単クローン抗体(抗−
CD2、CD3、CD4、CD8、CD19)と抱合さ
せる。赤血球をアルカリ性ホスファターゼ抱合単クロー
ン抗体との第1培養期間中、硫酸アンモニウムにより溶
血の前準備をし、つづいてデキストロース存在の下で、
白血球の早期固定をする。グリシン亜鉛を含有している
ジエタノールアミン緩衝剤中の5−ブロモ−4−クロロ
−3−インドリルホスフェートとニトロブルー−テトラ
ゾリウム塩との組合せを、単クローン抗体−アルカリ性
ホスファターゼ抱合体で標識された細胞表面に、安定、
不溶性で強い紫色の沈澱物を生成し、前方光散乱/吸収
光学により検出して顆粒球とリンパ球との明瞭な分離を
もたらすために緩衝剤/基質として選択する。
管アルカリ性ホスファターゼを指向性の(direct
ed)免疫酵素標識のためマウス単クローン抗体(抗−
CD2、CD3、CD4、CD8、CD19)と抱合さ
せる。赤血球をアルカリ性ホスファターゼ抱合単クロー
ン抗体との第1培養期間中、硫酸アンモニウムにより溶
血の前準備をし、つづいてデキストロース存在の下で、
白血球の早期固定をする。グリシン亜鉛を含有している
ジエタノールアミン緩衝剤中の5−ブロモ−4−クロロ
−3−インドリルホスフェートとニトロブルー−テトラ
ゾリウム塩との組合せを、単クローン抗体−アルカリ性
ホスファターゼ抱合体で標識された細胞表面に、安定、
不溶性で強い紫色の沈澱物を生成し、前方光散乱/吸収
光学により検出して顆粒球とリンパ球との明瞭な分離を
もたらすために緩衝剤/基質として選択する。
【0017】本発明の他の態様に従えば、顆粒球中の内
因性のアルカリ性ホスファターゼはレバミゾール(le
vasimole)で阻害される。白血球の早期の緩和
な固定は高められた温度例えば38±1℃での細胞培養
を可能にし、それがこの手順を通じて細胞を破壊するこ
となく、反応の各段階を促進する。この方法は、AP抱
合抗−CD2、CD3、CD4、CD8およびCD19
単クローン抗体を用いて示される如く、迅速さと感度と
正確さとにおいて、蛍光流通血球計で用いられる直接免
疫蛍光全血法と張合っている。
因性のアルカリ性ホスファターゼはレバミゾール(le
vasimole)で阻害される。白血球の早期の緩和
な固定は高められた温度例えば38±1℃での細胞培養
を可能にし、それがこの手順を通じて細胞を破壊するこ
となく、反応の各段階を促進する。この方法は、AP抱
合抗−CD2、CD3、CD4、CD8およびCD19
単クローン抗体を用いて示される如く、迅速さと感度と
正確さとにおいて、蛍光流通血球計で用いられる直接免
疫蛍光全血法と張合っている。
【0018】
【好ましい態様の説明】本発明の重要な特徴は、前方光
散乱/吸収流通血球計における直接標識−吸収染色技術
によって免疫表現型分類を行うため、アルカリ性ホスフ
ァターゼ抱合単クローン抗体を使用することにある。
散乱/吸収流通血球計における直接標識−吸収染色技術
によって免疫表現型分類を行うため、アルカリ性ホスフ
ァターゼ抱合単クローン抗体を使用することにある。
【0019】提案している方法によるリンパ球部分集合
の正確な計数のためには、リンパ球群の、他の細胞群か
らの明瞭な分離が得られることが重要である。前方角光
散乱軸に沿っての、未染色リンパ球の未染色顆粒球から
の明瞭な分離は非常に困難な仕事である。散乱−蛍光流
通血球計例えばCoulterのEpicsシステムま
たはB−DのFacsシステムは2軸、前方角と直角、
光散乱を用いての2つの細胞群を分離する。Techn
iconH・1TMあるいはTechniconH・2TM
装置は、リンパ球分類に用いられるペルオキシダーゼ光
学において、唯1つの光散乱チャンネルを持つのみであ
る。
の正確な計数のためには、リンパ球群の、他の細胞群か
らの明瞭な分離が得られることが重要である。前方角光
散乱軸に沿っての、未染色リンパ球の未染色顆粒球から
の明瞭な分離は非常に困難な仕事である。散乱−蛍光流
通血球計例えばCoulterのEpicsシステムま
たはB−DのFacsシステムは2軸、前方角と直角、
光散乱を用いての2つの細胞群を分離する。Techn
iconH・1TMあるいはTechniconH・2TM
装置は、リンパ球分類に用いられるペルオキシダーゼ光
学において、唯1つの光散乱チャンネルを持つのみであ
る。
【0020】我々は緩衝剤1基質に対し約0.07〜約
0.25mMの濃度の亜鉛例えば塩化亜鉛、硫酸亜鉛ま
たは酢酸亜鉛の少量が、多分亜鉛が顆粒細胞蛋白質の損
失を防止するため、顆粒細胞により起される前方角光散
乱信号のパルスの波高を増大することを発見した。
0.25mMの濃度の亜鉛例えば塩化亜鉛、硫酸亜鉛ま
たは酢酸亜鉛の少量が、多分亜鉛が顆粒細胞蛋白質の損
失を防止するため、顆粒細胞により起される前方角光散
乱信号のパルスの波高を増大することを発見した。
【0021】我々はまた固定剤中約7〜約15v/v%
濃度のデキストロースと染料/基質/緩衝剤中(亜鉛の
ほかに)約0.5〜約2.0mM濃度のNBTとが顆粒
細胞の未染色リンパ球からの分離を可能にさせることも
発見した。
濃度のデキストロースと染料/基質/緩衝剤中(亜鉛の
ほかに)約0.5〜約2.0mM濃度のNBTとが顆粒
細胞の未染色リンパ球からの分離を可能にさせることも
発見した。
【0022】全血試料中の赤血球の、出来る限り短時間
での完全な溶血が、末梢血液リンパ細胞亜型分類のため
の迅速法開発には重要である。不完全に溶血された赤血
球の幻影は望ましくない発生雑音の源である。我々は更
に、アルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体の希
釈剤に少量の硫酸アンモニウムを添加し、全血をその混
合物と短時間培養することが引き続く固定段階を通って
あとの迅速溶血のために、赤血球を前準備するも発見し
た。従って、本発明の他の態様に従うと、約1〜約5v
/v%、好ましくは2.5v/v%濃度で硫酸アンモニ
ウムを、アルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体
を含有する溶液に、(この溶液20μlを標識のため全
血100μlに加える)温度約35〜約40℃、好まし
くは38±1℃での最初5分間の培養中添加し、2つの
目的:(i)目標細胞への抗体の結合と(ii)赤血球
の前準備を達成させる。
での完全な溶血が、末梢血液リンパ細胞亜型分類のため
の迅速法開発には重要である。不完全に溶血された赤血
球の幻影は望ましくない発生雑音の源である。我々は更
に、アルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体の希
釈剤に少量の硫酸アンモニウムを添加し、全血をその混
合物と短時間培養することが引き続く固定段階を通って
あとの迅速溶血のために、赤血球を前準備するも発見し
た。従って、本発明の他の態様に従うと、約1〜約5v
/v%、好ましくは2.5v/v%濃度で硫酸アンモニ
ウムを、アルカリ性ホスファターゼ抱合単クローン抗体
を含有する溶液に、(この溶液20μlを標識のため全
血100μlに加える)温度約35〜約40℃、好まし
くは38±1℃での最初5分間の培養中添加し、2つの
目的:(i)目標細胞への抗体の結合と(ii)赤血球
の前準備を達成させる。
【0023】方法の開発においては正確で再現性のある
データを得ることが非常に重要な要因である。アルカリ
性ホスファターゼによる基質の交替は連続的である故
に、アルカリ性ホスファターゼ活性細胞(標識されたリ
ンパ球および結局、レバミゾール存在の下での顆粒細
胞)により発生される吸収信号の位置を決定するのは非
常に困難である。調製された細胞懸濁液の染色は時間と
共に増大しつづける。その細胞懸濁液の酸性化によるア
ルカリ性ホスファターゼの停止は多くの問題例えば顆粒
細胞散乱信号の低下をもたらす。細胞懸濁液へのホルム
アルデヒドのみの添加、pH9.5±0.1、は凡ての
細胞群の前方角散乱信号を高い方に変化させ、それによ
って、定められた培養時間(約3時間)後の試料の分析
は最早不可能になる。ウシ−腸管アルカリ性ホスファタ
ーゼの既知の阻害剤例えばEDTAは吸収信号の高さを
安定化しない。
データを得ることが非常に重要な要因である。アルカリ
性ホスファターゼによる基質の交替は連続的である故
に、アルカリ性ホスファターゼ活性細胞(標識されたリ
ンパ球および結局、レバミゾール存在の下での顆粒細
胞)により発生される吸収信号の位置を決定するのは非
常に困難である。調製された細胞懸濁液の染色は時間と
共に増大しつづける。その細胞懸濁液の酸性化によるア
ルカリ性ホスファターゼの停止は多くの問題例えば顆粒
細胞散乱信号の低下をもたらす。細胞懸濁液へのホルム
アルデヒドのみの添加、pH9.5±0.1、は凡ての
細胞群の前方角散乱信号を高い方に変化させ、それによ
って、定められた培養時間(約3時間)後の試料の分析
は最早不可能になる。ウシ−腸管アルカリ性ホスファタ
ーゼの既知の阻害剤例えばEDTAは吸収信号の高さを
安定化しない。
【0024】本発明の他の態様に従うと、濃度約2〜約
6v/v%のホルムアルデヒドと殆んど自然のpH6.
0〜7.0のリン酸塩緩衝剤との組合せが、引延ばされ
た時間例えば1週間の間の、調製された細胞懸濁液の染
色の増大を、試料のサイトグラムの本来の姿を損うこと
なく停止させるのに用いられる。このことは調製1週間
以内の都合のよい時のいつでも、調製した細胞懸濁液の
分析が許されることになり、それは正確で再現性のある
結果をもたらす。
6v/v%のホルムアルデヒドと殆んど自然のpH6.
0〜7.0のリン酸塩緩衝剤との組合せが、引延ばされ
た時間例えば1週間の間の、調製された細胞懸濁液の染
色の増大を、試料のサイトグラムの本来の姿を損うこと
なく停止させるのに用いられる。このことは調製1週間
以内の都合のよい時のいつでも、調製した細胞懸濁液の
分析が許されることになり、それは正確で再現性のある
結果をもたらす。
【0025】
【実施例】次の実施例は我々の発明の方法と試薬組成物
とを説明する。標準的な、市場で入手できる試薬級材料
を、可能な場合はいつでも用いた。次の試薬と手順とは
単に説明の目的で与えたものであること、他の成分と割
合と手順とこの発明の開示に従って採用できるものであ
ることは理解されるであろう。
とを説明する。標準的な、市場で入手できる試薬級材料
を、可能な場合はいつでも用いた。次の試薬と手順とは
単に説明の目的で与えたものであること、他の成分と割
合と手順とこの発明の開示に従って採用できるものであ
ることは理解されるであろう。
【0026】
【材料と方法】ウシ−腸管アルカリ性ホスファターゼ
(AP)(Biozyme,San Diego,C
A)を、均質−並に不均質−二官能橋かけ剤、2−イン
ムノチオレン(immunothiolane)(2−
IT)とN−(4−カルボキシ−シクロヘキシル−メチ
ル)マレイミドのN−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル(SMCC)と(共にPierce,Rockfor
d,ILから)を用い、マウス単クローン抗体、抗−C
D2、CD3、CD4、CD8およびCD19(凡てT
echnicon Instruments Cor
p.,Tarrytown,N.Y.)に抱合する。抗
−単核細胞−AP抱合体も、H・1サイトグラム中の単
核細胞の個体群の位置を検討するため、抗−M77.7
単クローン抗体(Kim Y.R.,Abraham
N.G.,Lutton J.D.,“Mechani
sms of Differentiation of
U937Leukemic Cells Induc
ed by GM−CSF and1.25(OH2−
Vitamin D3)”、Leukemia Re
s.,1991、15:409−418)を用いて調製
する。その抱合方法はYoshitake等1982;
Lambert等、1983(Lambert J.
M.,Jue R.,Traut R.R.,“Dis
ulfide Cross−Linking of E
scherichia Coli Ribosomal
Proteins With2−iminothio
lane(methyl4−mercaptobuty
rimidate):Evidence that t
he Cross−Linked Protein P
airs are Formed in the In
tact Ribosomal Subunit”、B
iochemistry,1978、17:5406−
5416;およびYoshitake S.,Imak
awa M.,IshikawaE.,等“Mild
and Efficient Conjugation
of Rabbit Eab′and Horsera
dish Peroxidase Using a M
aleimide Compound andIts
Use for Enzyme Immunoassa
y”、J.Biochem.,1982、92:141
3−1424)の方法から改変した。
(AP)(Biozyme,San Diego,C
A)を、均質−並に不均質−二官能橋かけ剤、2−イン
ムノチオレン(immunothiolane)(2−
IT)とN−(4−カルボキシ−シクロヘキシル−メチ
ル)マレイミドのN−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル(SMCC)と(共にPierce,Rockfor
d,ILから)を用い、マウス単クローン抗体、抗−C
D2、CD3、CD4、CD8およびCD19(凡てT
echnicon Instruments Cor
p.,Tarrytown,N.Y.)に抱合する。抗
−単核細胞−AP抱合体も、H・1サイトグラム中の単
核細胞の個体群の位置を検討するため、抗−M77.7
単クローン抗体(Kim Y.R.,Abraham
N.G.,Lutton J.D.,“Mechani
sms of Differentiation of
U937Leukemic Cells Induc
ed by GM−CSF and1.25(OH2−
Vitamin D3)”、Leukemia Re
s.,1991、15:409−418)を用いて調製
する。その抱合方法はYoshitake等1982;
Lambert等、1983(Lambert J.
M.,Jue R.,Traut R.R.,“Dis
ulfide Cross−Linking of E
scherichia Coli Ribosomal
Proteins With2−iminothio
lane(methyl4−mercaptobuty
rimidate):Evidence that t
he Cross−Linked Protein P
airs are Formed in the In
tact Ribosomal Subunit”、B
iochemistry,1978、17:5406−
5416;およびYoshitake S.,Imak
awa M.,IshikawaE.,等“Mild
and Efficient Conjugation
of Rabbit Eab′and Horsera
dish Peroxidase Using a M
aleimide Compound andIts
Use for Enzyme Immunoassa
y”、J.Biochem.,1982、92:141
3−1424)の方法から改変した。
【0027】単クローン抗体とAP分子とは個別に活性
化される。第1に、単クローン抗体は2−ITと反応さ
せて、その単クローン抗体分子に−SH基をもつ間隙
“アーム”を導入する。APはSMCCと反応してAP
分子にマレイミド基を導入する。その結合反応は塩化ナ
トリウム100mmol/Lとテトラ−EDTAナトリ
ウム1mmol/Lを含有するトリエタノールアミン緩
衝剤(pH7.3)100mmol/L中でその2つの
活性化された蛋白質を混合して行い、抗体−AP抱合体
を生成させる。マレイミドは、この2つの蛋白質分子間
に安定な結合、“柔軟なのびたアーム”を生成する−S
H基と特異的に反応する。抗体−AP抱合体はSeph
acryl−300カラム(Pharmacia,Pi
scataway,NJ)を通じ、塩化ナトリウム10
0mmol/Lと酢酸マグネシウム2mmol/Lと硫
酸亜鉛1mmol/LとEDTAジナトリウム1mmo
l/Lとを含有するトリス緩衝剤(pH7.3)50m
mol/Lで溶離することにより遊離の単クローン抗体
とAPとから単離される。単離されたその抱合体はプロ
テアーゼのない牛血清アルブミン2g/Lと硫酸アンモ
ニウム189mmol/Lとアジ化ナトリウム1g/L
とを含有するトリス緩衝剤で希釈し最終IgG濃度(そ
れぞれCD3には10mmol/L、CD4には15m
g/L、CD2とCD8とCD19とには25mg/
L)とする。
化される。第1に、単クローン抗体は2−ITと反応さ
せて、その単クローン抗体分子に−SH基をもつ間隙
“アーム”を導入する。APはSMCCと反応してAP
分子にマレイミド基を導入する。その結合反応は塩化ナ
トリウム100mmol/Lとテトラ−EDTAナトリ
ウム1mmol/Lを含有するトリエタノールアミン緩
衝剤(pH7.3)100mmol/L中でその2つの
活性化された蛋白質を混合して行い、抗体−AP抱合体
を生成させる。マレイミドは、この2つの蛋白質分子間
に安定な結合、“柔軟なのびたアーム”を生成する−S
H基と特異的に反応する。抗体−AP抱合体はSeph
acryl−300カラム(Pharmacia,Pi
scataway,NJ)を通じ、塩化ナトリウム10
0mmol/Lと酢酸マグネシウム2mmol/Lと硫
酸亜鉛1mmol/LとEDTAジナトリウム1mmo
l/Lとを含有するトリス緩衝剤(pH7.3)50m
mol/Lで溶離することにより遊離の単クローン抗体
とAPとから単離される。単離されたその抱合体はプロ
テアーゼのない牛血清アルブミン2g/Lと硫酸アンモ
ニウム189mmol/Lとアジ化ナトリウム1g/L
とを含有するトリス緩衝剤で希釈し最終IgG濃度(そ
れぞれCD3には10mmol/L、CD4には15m
g/L、CD2とCD8とCD19とには25mg/
L)とする。
【0028】次の試薬を用いてリンパ球分類用試料を調
製する。 a) トリス緩衝剤50mMとプロテアーゼを含有しな
いBSA2g/Lと硫酸アンモニウム25g/Lとアジ
化ナトリウム1g/Lとを含有する溶液中のアルカリ性
ホスファターゼ抱合単クローン抗体(抗−CD2、CD
3、CD4、CD8およびCD19) b) デキストロース555mmol/LとHCHO
1.67mmol/Lとをリン酸塩緩衝剤75mmol
/L(pH7.0)中に含有している固定剤 c) NH4Cl 155mmol/LとKHCO310
mmol/LとNa4EDTA1.2mmol/Lとホ
ルムアルデヒド25mmol/Lとを含有する溶血試薬 d) ジエタノールアミン緩衝剤80mmol/L(p
H9.5±0.1)中、NBT(Sigma,St.L
ouis,MO)1mmol/LとBCIP(JBL,
San Luis Obispo,CA)1.2mmo
l/Lと塩化ナトリウム100mmol/Lと酢酸マグ
ネシウム1mmol/Lとグリシン亜鉛0.10mmo
l/Lとを含有する緩衝剤/基質溶液 e) hepes緩衝剤10mmol/L(pH7.
4)中、プロテアーゼを含有しない牛血清アルブミン
(Miles,Kankakee,IL)2g/Lとレ
バミゾール(L[−]−2,3,5,6−テトラ−ヒド
ロ−6−フェニル−イミダゾール[2.1−b]チアゾ
ール)3mM/Lと、Kathon CG0.03%
(pH7.4)とを含有する細胞洗浄溶液(WS) f) リン酸塩緩衝剤75mmol/L(pH6.5)
中プロプレングリコール600g/Lとホルムアルデヒ
ド533mmol/Lとを含有するプロプレングリコー
ル(PG)溶液
製する。 a) トリス緩衝剤50mMとプロテアーゼを含有しな
いBSA2g/Lと硫酸アンモニウム25g/Lとアジ
化ナトリウム1g/Lとを含有する溶液中のアルカリ性
ホスファターゼ抱合単クローン抗体(抗−CD2、CD
3、CD4、CD8およびCD19) b) デキストロース555mmol/LとHCHO
1.67mmol/Lとをリン酸塩緩衝剤75mmol
/L(pH7.0)中に含有している固定剤 c) NH4Cl 155mmol/LとKHCO310
mmol/LとNa4EDTA1.2mmol/Lとホ
ルムアルデヒド25mmol/Lとを含有する溶血試薬 d) ジエタノールアミン緩衝剤80mmol/L(p
H9.5±0.1)中、NBT(Sigma,St.L
ouis,MO)1mmol/LとBCIP(JBL,
San Luis Obispo,CA)1.2mmo
l/Lと塩化ナトリウム100mmol/Lと酢酸マグ
ネシウム1mmol/Lとグリシン亜鉛0.10mmo
l/Lとを含有する緩衝剤/基質溶液 e) hepes緩衝剤10mmol/L(pH7.
4)中、プロテアーゼを含有しない牛血清アルブミン
(Miles,Kankakee,IL)2g/Lとレ
バミゾール(L[−]−2,3,5,6−テトラ−ヒド
ロ−6−フェニル−イミダゾール[2.1−b]チアゾ
ール)3mM/Lと、Kathon CG0.03%
(pH7.4)とを含有する細胞洗浄溶液(WS) f) リン酸塩緩衝剤75mmol/L(pH6.5)
中プロプレングリコール600g/Lとホルムアルデヒ
ド533mmol/Lとを含有するプロプレングリコー
ル(PG)溶液
【0029】恐らく正常であろう供給者31人からのE
DTA−抗凝固化全血標本は次のように処理した。ED
TA−抗凝固化全血標本100μlを単クローン抗体溶
液20μlと混合し、加熱ブロック中、好ましくは38
±1℃で5分間培養する。(凡ての培養は加熱ブロック
中にて行う。)それから固定剤200μlを加え、混合
し、更に5分間培養する。その後、溶血試薬2mlを添
加し、混合し、更に5分間培養して赤血球を破壊する。
それから残っている白血球を、毎回、Serofuge
TM中1分間遠心分離し、上澄液を傾斜して取り去り、ボ
タン状の細胞を移して再懸濁することによりCWSで2
回洗浄する。それから緩衝/基質溶液0.5mlを加
え、混合し、5分間培養して標識した細胞を染色する。
最後に、PG溶液0.5mlを添加し、混合する(その
細胞懸濁液の屈折率をH・1ペルオキシダーゼチャンネ
ル流通細胞被包流体のそれに合せるため).PG溶液中
(pH6.5)のホルムアルデヒドとリン酸塩とを用
い、最終細胞懸濁液中のAP活性をとめる。
DTA−抗凝固化全血標本は次のように処理した。ED
TA−抗凝固化全血標本100μlを単クローン抗体溶
液20μlと混合し、加熱ブロック中、好ましくは38
±1℃で5分間培養する。(凡ての培養は加熱ブロック
中にて行う。)それから固定剤200μlを加え、混合
し、更に5分間培養する。その後、溶血試薬2mlを添
加し、混合し、更に5分間培養して赤血球を破壊する。
それから残っている白血球を、毎回、Serofuge
TM中1分間遠心分離し、上澄液を傾斜して取り去り、ボ
タン状の細胞を移して再懸濁することによりCWSで2
回洗浄する。それから緩衝/基質溶液0.5mlを加
え、混合し、5分間培養して標識した細胞を染色する。
最後に、PG溶液0.5mlを添加し、混合する(その
細胞懸濁液の屈折率をH・1ペルオキシダーゼチャンネ
ル流通細胞被包流体のそれに合せるため).PG溶液中
(pH6.5)のホルムアルデヒドとリン酸塩とを用
い、最終細胞懸濁液中のAP活性をとめる。
【0030】その調製された試料を、Technico
nH・1TM血液分析機(Technicon Inst
ruments Corporation,Tarry
town,N.Y.)で、直接血球計口を用いて分析す
る。H・1ペルオキシダーゼチャンネルには前方光散乱
/吸収光学装置が備えられている。そのH・1装置ソフ
トウエアシステムにはソフトウエアプログラムが組込ま
れていて、自動的に、各試料の百分率標識リンパ細胞数
を表示し、検討(threshold)し、計算し、印
字する(TechniconH・1TM System
Operator′s Guide,Tarrytow
n,N.Y.Technicon Instrumen
ts Corp.,1990)。その試験を行うのにそ
の装置のハードウエアの改変の必要はない。この計算に
おいては顆粒球と単核細胞とは無視される。Epics
TM PROFILE(Coulter,Hialea
h,FL)が蛍光法用の参照装置として用いられた(T
raining Guidefor the Epic
sTM PROFILE、Coulter Educat
ional Center,Miami Lakes,
FL,Coulter Instrument Cor
p.,1987)。EpicsTM PROFILE分析
のために用いた参照単クローン抗体はFITC−抱合O
KT3(CD3)、OKT4(CD4)、OKT8(C
D8)、OKT11(CD2)(凡てOrtho,Ra
ritan,NJより)およびLeu12(CD19)
(Becton Dickinson,Mountai
n View CA)である。これらの試料は各製造業
者のプロトコールに従って調製した。H・1TM並にEp
icsTM PROFILE法共、各調製物から2つの読
みを取り、繰返しの読みの平均を、結果を表わすのに用
いた。
nH・1TM血液分析機(Technicon Inst
ruments Corporation,Tarry
town,N.Y.)で、直接血球計口を用いて分析す
る。H・1ペルオキシダーゼチャンネルには前方光散乱
/吸収光学装置が備えられている。そのH・1装置ソフ
トウエアシステムにはソフトウエアプログラムが組込ま
れていて、自動的に、各試料の百分率標識リンパ細胞数
を表示し、検討(threshold)し、計算し、印
字する(TechniconH・1TM System
Operator′s Guide,Tarrytow
n,N.Y.Technicon Instrumen
ts Corp.,1990)。その試験を行うのにそ
の装置のハードウエアの改変の必要はない。この計算に
おいては顆粒球と単核細胞とは無視される。Epics
TM PROFILE(Coulter,Hialea
h,FL)が蛍光法用の参照装置として用いられた(T
raining Guidefor the Epic
sTM PROFILE、Coulter Educat
ional Center,Miami Lakes,
FL,Coulter Instrument Cor
p.,1987)。EpicsTM PROFILE分析
のために用いた参照単クローン抗体はFITC−抱合O
KT3(CD3)、OKT4(CD4)、OKT8(C
D8)、OKT11(CD2)(凡てOrtho,Ra
ritan,NJより)およびLeu12(CD19)
(Becton Dickinson,Mountai
n View CA)である。これらの試料は各製造業
者のプロトコールに従って調製した。H・1TM並にEp
icsTM PROFILE法共、各調製物から2つの読
みを取り、繰返しの読みの平均を、結果を表わすのに用
いた。
【0031】
【結果】本発明の免疫アルカリ性ホスファターゼ法を用
いて測定し、TechniconH・1TMで分析された
リンパ球部分集合は図1のサイトグラム中に説明されて
いる。縦座標は前方光散乱信号の高さを、横座標は吸収
信号の高さを表わす。境界枠1、2、3および4中の細
胞はそれぞれ、標識されていないリンパ球、標識されて
いない顆粒球(好中球、好酸球および単核細胞)、標識
されているリンパ球並に根源雑音(小板および赤血球幻
影)を表わす。標識されていない対照細胞並にアルカリ
性ホスファターゼ抱合抗−CD2(PanT細胞、E−
rosette陽性)、CD3(PanT細胞、mit
ogenic)、CD4(HelperT細胞)、CD
8(SuppressorT細胞)およびCD19(B
細胞)で標識されている細胞についての結果。
いて測定し、TechniconH・1TMで分析された
リンパ球部分集合は図1のサイトグラム中に説明されて
いる。縦座標は前方光散乱信号の高さを、横座標は吸収
信号の高さを表わす。境界枠1、2、3および4中の細
胞はそれぞれ、標識されていないリンパ球、標識されて
いない顆粒球(好中球、好酸球および単核細胞)、標識
されているリンパ球並に根源雑音(小板および赤血球幻
影)を表わす。標識されていない対照細胞並にアルカリ
性ホスファターゼ抱合抗−CD2(PanT細胞、E−
rosette陽性)、CD3(PanT細胞、mit
ogenic)、CD4(HelperT細胞)、CD
8(SuppressorT細胞)およびCD19(B
細胞)で標識されている細胞についての結果。
【0032】標識されていない対照細胞並に、FITC
抱合抗−CD2、CD3、CD4、CD8およびCD1
9で標識されている細胞の対応する試料についての、E
pics PROFILETM線形緑色蛍光パルス波高分
布が図2に示されていて、各基質のリンパ球間の細胞表
面抗原の密度分布における同様な変動性を示している。
リンパ球群は前方角光散乱−直角光散乱のサイトグラム
にゲート(gate)され、そして前方角散乱−緑色蛍
光チャンネル中で再分析される。
抱合抗−CD2、CD3、CD4、CD8およびCD1
9で標識されている細胞の対応する試料についての、E
pics PROFILETM線形緑色蛍光パルス波高分
布が図2に示されていて、各基質のリンパ球間の細胞表
面抗原の密度分布における同様な変動性を示している。
リンパ球群は前方角光散乱−直角光散乱のサイトグラム
にゲート(gate)され、そして前方角散乱−緑色蛍
光チャンネル中で再分析される。
【0033】細胞のアルカリ性ホスファターゼ染色懸濁
液の光顕微鏡検査は、標識されているリンパ球が暗紫色
に染色されていることを見つけた。標識されていないリ
ンパ球は染色されない。顆粒球中の内因性アルカリ性ホ
スファターゼはレバミゾールの添加により選択的に阻害
され、それ故に染色されない。赤血球幻影は見えない。
小板は染色されない。レバミゾールによりあるいはよら
ずに処理された染色されていない細胞懸濁液、レバミゾ
ールで処理された抗−単核細胞−AP標識細胞懸濁液お
よびレバミゾールで処理された抗−CD4−AP標識細
胞懸濁液のH・1サイトグラムを図3に示す。レバミゾ
ールによらず処理された、細胞懸濁液中の顆粒球はその
内因性のアルカリ性ホスファターゼ活性により染色され
る。図3aに見ることができるように、染色された顆粒
球個体群は標識されたリンパ球境界線をこえて、陽性リ
ンパ球(LPOS)枠中に入って右に移動する。しか
し、同じ試料をレバミゾールで処理すると、顆粒球は最
早染色せず、その結果顆粒球からの吸収信号は大きい染
色されていない細胞(LUC)境界枠中にとどまる(図
3b)。
液の光顕微鏡検査は、標識されているリンパ球が暗紫色
に染色されていることを見つけた。標識されていないリ
ンパ球は染色されない。顆粒球中の内因性アルカリ性ホ
スファターゼはレバミゾールの添加により選択的に阻害
され、それ故に染色されない。赤血球幻影は見えない。
小板は染色されない。レバミゾールによりあるいはよら
ずに処理された染色されていない細胞懸濁液、レバミゾ
ールで処理された抗−単核細胞−AP標識細胞懸濁液お
よびレバミゾールで処理された抗−CD4−AP標識細
胞懸濁液のH・1サイトグラムを図3に示す。レバミゾ
ールによらず処理された、細胞懸濁液中の顆粒球はその
内因性のアルカリ性ホスファターゼ活性により染色され
る。図3aに見ることができるように、染色された顆粒
球個体群は標識されたリンパ球境界線をこえて、陽性リ
ンパ球(LPOS)枠中に入って右に移動する。しか
し、同じ試料をレバミゾールで処理すると、顆粒球は最
早染色せず、その結果顆粒球からの吸収信号は大きい染
色されていない細胞(LUC)境界枠中にとどまる(図
3b)。
【0034】この方法のH・1サイトグラム中の単核細
胞個体群の位置を調べるため、同じ試料を抗−単核細胞
−AP抱合体で標識し、レバミゾール存在の下で処理し
た。図3cで説明されるように、標識され、染色されて
いる単核細胞の吸収信号は吸収境界線を横切り、LUC
枠からLPOS枠に行き、この方法における標識され
ず、染色されていない単核細胞信号は常態では顆粒球
(好中球と好酸球)と1緒に、LUC枠中にあることを
示している。多くの単核細胞はその細胞表面上での低水
準のCD4分子を表現することが知られているから、同
一試料を抗−CD4−AP抱合体で標識し、染色し、H
・1サイトグラム中の顆粒球分布における変化を注意深
く調べた(図3d)。顆粒球のやや膨れ出た集団(多分
染色されたCD4+単核細胞)を見ることができる。し
かし、その膨らみはLPOS枠には入らず、それ故CD
4+リンパ球数を損うことはない。
胞個体群の位置を調べるため、同じ試料を抗−単核細胞
−AP抱合体で標識し、レバミゾール存在の下で処理し
た。図3cで説明されるように、標識され、染色されて
いる単核細胞の吸収信号は吸収境界線を横切り、LUC
枠からLPOS枠に行き、この方法における標識され
ず、染色されていない単核細胞信号は常態では顆粒球
(好中球と好酸球)と1緒に、LUC枠中にあることを
示している。多くの単核細胞はその細胞表面上での低水
準のCD4分子を表現することが知られているから、同
一試料を抗−CD4−AP抱合体で標識し、染色し、H
・1サイトグラム中の顆粒球分布における変化を注意深
く調べた(図3d)。顆粒球のやや膨れ出た集団(多分
染色されたCD4+単核細胞)を見ることができる。し
かし、その膨らみはLPOS枠には入らず、それ故CD
4+リンパ球数を損うことはない。
【0040】凡てのリンパ球部分集合(CD2、CD
3、CD4、CD8およびCD19)についての免疫蛍
光法による結果(Epics PROFILEデータ)
対本方法による結果の線形回帰プロットを図4に示す。
表1(下に示す)中に示す相関データは各リンパ球部分
集合についての2つの方法間の良好な一致を示してい
る。データはCD2+PanT細胞を除き、凡ての部分
集合について勾配あるいは切片の偏倚が取るに足らない
ことを示している。
3、CD4、CD8およびCD19)についての免疫蛍
光法による結果(Epics PROFILEデータ)
対本方法による結果の線形回帰プロットを図4に示す。
表1(下に示す)中に示す相関データは各リンパ球部分
集合についての2つの方法間の良好な一致を示してい
る。データはCD2+PanT細胞を除き、凡ての部分
集合について勾配あるいは切片の偏倚が取るに足らない
ことを示している。
【0041】
【表1】 表 1 Epics PROFILE(x)による結果とH・1(y)による結果との間の相関 パラメーター %標識 %標識 (CD#) x平均 y平均 ra 勾 配 y−切片 Syxb Pan T(CD2) 80.1 79.2 0.95 0.88 8.65 1.59 Pan T (CD3) 72.2 71.8 0.98 0.95 3.21 1.61 Helper T(CD4) 46.0 47.4 0.95 0.96 3.23 3.02 Suppressor T (CD8) 29.2 30.4 0.97 1.02 2.98 2.98 Pan T (CD19) 9.4 11.4 0.94 0.99 2.10 1.27 a 相関係数 b 推定値の標準誤差 検定された供与試料数=各31
【0042】表2(以下に示す)中に示された本方法の
不正確さを、相関研究に用いた同じ31試料のそれぞれ
の2重の読みから計算する。95%信頼区間は凡ての部
分集合について2単位より小さい変化量を示している。
不正確さを、相関研究に用いた同じ31試料のそれぞれ
の2重の読みから計算する。95%信頼区間は凡ての部
分集合について2単位より小さい変化量を示している。
【0043】
【表2】 表 2 H・1リンパ細胞分類法の不正確さ パラメーター 試験した試料の範囲 (CD#) 平均(%) SD(%) 95% CI(%) (%) Pan T (CD2) 79.2 0.56 1.20 71.1−88.0 Pan T (CD3) 71.8 0.92 1.20 58.3−84.1 Helper T(CD4) 47.4 1.01 1.30 18.0−62.9 Suppressor T (CD8) 30.4 1.26 1.60 14.9−73.1 Pan T (CD19) 11.4 0.63 0.82 4.3−18.8
【0044】直接AP標識によるこの全血免疫表現型分
類法の開発の間、我々は前方光散乱/吸収流通血球計を
用いて、顆粒球を標識されていないリンパ球と、顆粒球
を標識されているリンパ球と、そして標識されているリ
ンパ球を標識されていないリンパ球と明瞭に、再現性よ
く分離する多くの問題を、サイトグラムを得るのに経験
した。これらの問題にはより多くの理由があった。顆粒
球はその内因性アルカリ性ホスファターゼの故に染色さ
れず、単クローン抗体−AP抱合体は不安定であったか
あるいは単クローン抗体結合個所近くに立体障害を生成
したかもしれなかった。染色されていない顆粒球からの
前方角光散乱信号は、大きい染色されていないリンパ球
のそれに余りにも接近していた。
類法の開発の間、我々は前方光散乱/吸収流通血球計を
用いて、顆粒球を標識されていないリンパ球と、顆粒球
を標識されているリンパ球と、そして標識されているリ
ンパ球を標識されていないリンパ球と明瞭に、再現性よ
く分離する多くの問題を、サイトグラムを得るのに経験
した。これらの問題にはより多くの理由があった。顆粒
球はその内因性アルカリ性ホスファターゼの故に染色さ
れず、単クローン抗体−AP抱合体は不安定であったか
あるいは単クローン抗体結合個所近くに立体障害を生成
したかもしれなかった。染色されていない顆粒球からの
前方角光散乱信号は、大きい染色されていないリンパ球
のそれに余りにも接近していた。
【0045】前記の凡ての問題は試薬組成物と検定条件
との組合せを選択し、最適化することにより解決した。
抱合体の大きいアルカリ性ホスファターゼ分子による、
単クローン抗体−結合場所近くの考えられる立体障害
は、橋かけ剤としてSMCCと2−ITとを用い、抗体
分子とアルカリ性ホスファターゼ分子との間に、安定な
“長いアーム”をこしらえることにより解決した。その
調製された単クローン抗体−AP抱合体は冷凍条件下で
一年以上の安定性を示した(材料の項の単クローン抗体
−希釈剤組成物を見よ)
との組合せを選択し、最適化することにより解決した。
抱合体の大きいアルカリ性ホスファターゼ分子による、
単クローン抗体−結合場所近くの考えられる立体障害
は、橋かけ剤としてSMCCと2−ITとを用い、抗体
分子とアルカリ性ホスファターゼ分子との間に、安定な
“長いアーム”をこしらえることにより解決した。その
調製された単クローン抗体−AP抱合体は冷凍条件下で
一年以上の安定性を示した(材料の項の単クローン抗体
−希釈剤組成物を見よ)
【0046】前記の濃度での、固定剤中のデキストロー
スと緩衝剤中のNBT、BCIP、グリシン亜鉛とPG
溶液中のホルムアルデヒドとの組合せは顆粒球からの充
分に大きい散乱信号の生成を助け、前方角光散乱軸に沿
って標識されていないリンパ球から顆粒球を明瞭に分離
する。この試薬の組合せは手順を通じての顆粒球蛋白質
の損失を防止し、顆粒球の屈折率を増大し、こうして、
その細胞からの前方角光散乱信号のパルス波高を増大す
る。
スと緩衝剤中のNBT、BCIP、グリシン亜鉛とPG
溶液中のホルムアルデヒドとの組合せは顆粒球からの充
分に大きい散乱信号の生成を助け、前方角光散乱軸に沿
って標識されていないリンパ球から顆粒球を明瞭に分離
する。この試薬の組合せは手順を通じての顆粒球蛋白質
の損失を防止し、顆粒球の屈折率を増大し、こうして、
その細胞からの前方角光散乱信号のパルス波高を増大す
る。
【0047】我々は、緩衝剤/基質へ、約0.07〜
0.25mMの濃度の少量の亜鉛例えば、これに限定さ
れないが、塩化亜鉛、硫酸亜鉛および酢酸亜鉛の添加
が、顆粒球により生ずる前方角光散乱信号のパルス波高
を、恐らく亜鉛が顆粒球蛋白質の損失を防止する故に増
大させることを発見した。
0.25mMの濃度の少量の亜鉛例えば、これに限定さ
れないが、塩化亜鉛、硫酸亜鉛および酢酸亜鉛の添加
が、顆粒球により生ずる前方角光散乱信号のパルス波高
を、恐らく亜鉛が顆粒球蛋白質の損失を防止する故に増
大させることを発見した。
【0048】亜鉛はアルカリ性pHで水酸化亜鉛の不溶
性沈澱物を形成する。亜鉛をこのDEA緩衝剤、pH
9.5±0.1中に溶解させておくために、我々は適当
な亜鉛キレート化剤を探し求めた。多くの普通の金属キ
レート化剤例えばEDTAまたはヒドロキシ−EDTA
はAP活性を阻害し、顆粒球に亜鉛の影響を及ぼし、顆
粒球の染色されていないリンパ球からの分離を損う。グ
リシンまたはクエン酸塩の添加は、顆粒球により生ずる
前方散乱信号を低下することなく、長時間緩衝剤の亜鉛
の沈澱を防止する。その上、グリシン亜鉛またはクエン
酸亜鉛はAPの触媒活性に対する亜鉛自身の阻害効果を
最小にする(文献の知見に反し、緩衝剤中の亜鉛は0.
1mMまたはそれ以上でAP活性を阻害する)。顆粒球
からの散乱信号波高(LUC平均Y)と、標識され、染
色されたリンパ球からの吸収信号の波高(LPOS平均
X)とが図6で説明されていて、H・1散乱並に吸収信
号の平均チャンネル数として表わされている。亜鉛濃度
(硫酸亜鉛使用)が緩衝剤/基質中で増大するに従っ
て、LUC平均Yは直線的に増加し、LPOS平均Xは
低下する。
性沈澱物を形成する。亜鉛をこのDEA緩衝剤、pH
9.5±0.1中に溶解させておくために、我々は適当
な亜鉛キレート化剤を探し求めた。多くの普通の金属キ
レート化剤例えばEDTAまたはヒドロキシ−EDTA
はAP活性を阻害し、顆粒球に亜鉛の影響を及ぼし、顆
粒球の染色されていないリンパ球からの分離を損う。グ
リシンまたはクエン酸塩の添加は、顆粒球により生ずる
前方散乱信号を低下することなく、長時間緩衝剤の亜鉛
の沈澱を防止する。その上、グリシン亜鉛またはクエン
酸亜鉛はAPの触媒活性に対する亜鉛自身の阻害効果を
最小にする(文献の知見に反し、緩衝剤中の亜鉛は0.
1mMまたはそれ以上でAP活性を阻害する)。顆粒球
からの散乱信号波高(LUC平均Y)と、標識され、染
色されたリンパ球からの吸収信号の波高(LPOS平均
X)とが図6で説明されていて、H・1散乱並に吸収信
号の平均チャンネル数として表わされている。亜鉛濃度
(硫酸亜鉛使用)が緩衝剤/基質中で増大するに従っ
て、LUC平均Yは直線的に増加し、LPOS平均Xは
低下する。
【0049】CWS中のレバミゾールは、顆粒球の、標
識されたリンパ球からの明確な分離を維持して、顆粒球
中の内因性AP活性を阻害する(図3を見よ)。単クロ
ーン抗体−AP希釈剤中の硫酸アンモニウムは固定剤の
存在の下でも、後での迅速で完全な赤血球の溶血のため
に前準備する。白血球の早期の緩和な固定は細胞表面抗
原分子のキャッピング(capping)を防止し、ま
た反応の各段階を、試料のサイトグラムの質を低下させ
ることなく促進する、38±1℃での培養を可能にす
る。
識されたリンパ球からの明確な分離を維持して、顆粒球
中の内因性AP活性を阻害する(図3を見よ)。単クロ
ーン抗体−AP希釈剤中の硫酸アンモニウムは固定剤の
存在の下でも、後での迅速で完全な赤血球の溶血のため
に前準備する。白血球の早期の緩和な固定は細胞表面抗
原分子のキャッピング(capping)を防止し、ま
た反応の各段階を、試料のサイトグラムの質を低下させ
ることなく促進する、38±1℃での培養を可能にす
る。
【0050】代りに、レバミゾールを緩衝剤/基質に添
加してもよいが、それをすると、緩衝剤のアルカリ性p
Hでレバミゾールがずっと溶液から沈澱し、それによっ
て緩衝溶液の安定性に対し負に影響する。
加してもよいが、それをすると、緩衝剤のアルカリ性p
Hでレバミゾールがずっと溶液から沈澱し、それによっ
て緩衝溶液の安定性に対し負に影響する。
【0051】固定剤中のデキストロース濃度の影響は抗
−CD4−AP標識細胞のサイトグラムを説明している
図5から理解されるであろう。固定剤中のデキストロー
ス濃度は、ホルムアルデヒド濃度を4%の一定に保ち乍
ら標識されたもののように変えた。デキストロース濃度
0%では、標識されたリンパ細胞枠中にある単核細胞を
除き、殆んど凡ての顆粒球の信号は標識されていないリ
ンパ球枠にある。単核細胞はCD4分子を表わし、それ
故この調製において抗−CD4−AP単クローン抗体で
標識された。デキストロース濃度の増大と共に凡ての顆
粒球の散乱信号は増大し、それによって顆粒球はリンパ
球から分離される。
−CD4−AP標識細胞のサイトグラムを説明している
図5から理解されるであろう。固定剤中のデキストロー
ス濃度は、ホルムアルデヒド濃度を4%の一定に保ち乍
ら標識されたもののように変えた。デキストロース濃度
0%では、標識されたリンパ細胞枠中にある単核細胞を
除き、殆んど凡ての顆粒球の信号は標識されていないリ
ンパ球枠にある。単核細胞はCD4分子を表わし、それ
故この調製において抗−CD4−AP単クローン抗体で
標識された。デキストロース濃度の増大と共に凡ての顆
粒球の散乱信号は増大し、それによって顆粒球はリンパ
球から分離される。
【0052】PG溶液中(pH6.5)のホルムアルデ
ヒドとリン酸塩とはサイトグラムを変えることなく、細
胞懸濁液中でのそれ以上のAP反応を阻害する。このこ
とは正確で、再現性のある結果を与え乍ら、調製一週間
以内の都合よい時に、調製された細胞懸濁液を分析する
のを可能にしている。
ヒドとリン酸塩とはサイトグラムを変えることなく、細
胞懸濁液中でのそれ以上のAP反応を阻害する。このこ
とは正確で、再現性のある結果を与え乍ら、調製一週間
以内の都合よい時に、調製された細胞懸濁液を分析する
のを可能にしている。
【0053】新に調製された細胞懸濁液を用いて本発明
を実行した場合に得られる結果と、24時間前の細胞懸
濁液から得られた結果との比較を図8に示してあり、そ
れは細胞懸濁液の終始に亙る安定性を説明している。
を実行した場合に得られる結果と、24時間前の細胞懸
濁液から得られた結果との比較を図8に示してあり、そ
れは細胞懸濁液の終始に亙る安定性を説明している。
【0054】細胞懸濁液の安定性は図9に更に説明され
ている。図9aは抗−CD4−AP標識細胞の新に調製
された細胞懸濁液について得られたサイトグラムであ
る。この試料の標識されたCD4+リンパ細胞は55.
1%である。図9bは読みを24時間後にとったほか
は、同じ細胞調製物について得られたサイトグラムであ
る。その細胞懸濁液は冷凍の下、安定化剤(60%PG
中CHCHOおよびリン酸塩)なしで24時間貯蔵され
ていた。CD4+細胞の百分率は、染色された顆粒球の
侵入する吸収信号により55.1%から87.9%に増
加したことを言及しておく。
ている。図9aは抗−CD4−AP標識細胞の新に調製
された細胞懸濁液について得られたサイトグラムであ
る。この試料の標識されたCD4+リンパ細胞は55.
1%である。図9bは読みを24時間後にとったほか
は、同じ細胞調製物について得られたサイトグラムであ
る。その細胞懸濁液は冷凍の下、安定化剤(60%PG
中CHCHOおよびリン酸塩)なしで24時間貯蔵され
ていた。CD4+細胞の百分率は、染色された顆粒球の
侵入する吸収信号により55.1%から87.9%に増
加したことを言及しておく。
【0055】緩衝剤/基質溶液中のNBTおよびBCI
Pの正の効果は図7に関連して最もよく理解できる。図
7aにおいて、対照の緩衝剤/基質は前記の方法中で述
べたごとくDEA緩衝剤中にNBTおよびBCIP両者
を持っている。図7bは、緩衝剤/基質処方からBCI
Pを省いた場合得られるサイトグラムを説明する。図7
cにおいては、NBTが緩衝剤/基質処方から省かれ
た。図7dはNBTおよびBCIP両方がその処方物か
ら省かれた。これらの図から判るように、NBTは顆粒
球のリンパ球からの分離に重要な役割を演じている。固
定剤中のデキストロースだけではこの役は行えない。亜
鉛1.0mMが材料の項で述べた緩衝剤/基質中にある
ことを述べておく。その緩衝剤中の亜鉛なしでは、NB
Tが存在してもLUC平均Yは非常に低いであろう。
Pの正の効果は図7に関連して最もよく理解できる。図
7aにおいて、対照の緩衝剤/基質は前記の方法中で述
べたごとくDEA緩衝剤中にNBTおよびBCIP両者
を持っている。図7bは、緩衝剤/基質処方からBCI
Pを省いた場合得られるサイトグラムを説明する。図7
cにおいては、NBTが緩衝剤/基質処方から省かれ
た。図7dはNBTおよびBCIP両方がその処方物か
ら省かれた。これらの図から判るように、NBTは顆粒
球のリンパ球からの分離に重要な役割を演じている。固
定剤中のデキストロースだけではこの役は行えない。亜
鉛1.0mMが材料の項で述べた緩衝剤/基質中にある
ことを述べておく。その緩衝剤中の亜鉛なしでは、NB
Tが存在してもLUC平均Yは非常に低いであろう。
【0056】図3c中で判るように、この調製物中で単
核細胞−信号は顆粒球と一致し、それ故標識されたリン
パ球数を妨害しない。各部分集合についての陽性リンパ
球絶体係数は、所望ならば、試料中の標識された細胞百
分率と、同じ装置(H・1TMまたはH・2TM)のCBC
/DIFF方式で行った、対応試料のリンパ球絶体数
(手動または変更ソフトウエアによる自動で)とを掛け
て得ることができる。
核細胞−信号は顆粒球と一致し、それ故標識されたリン
パ球数を妨害しない。各部分集合についての陽性リンパ
球絶体係数は、所望ならば、試料中の標識された細胞百
分率と、同じ装置(H・1TMまたはH・2TM)のCBC
/DIFF方式で行った、対応試料のリンパ球絶体数
(手動または変更ソフトウエアによる自動で)とを掛け
て得ることができる。
【0057】ここに示した5つのほかに他のリンパ部分
集合が、開示した方法を用いて分析されるべきであるこ
とを注目すべきである。また、同じ技術を用いて他の血
液および骨髄細胞の部分集合の検出も可能である。
集合が、開示した方法を用いて分析されるべきであるこ
とを注目すべきである。また、同じ技術を用いて他の血
液および骨髄細胞の部分集合の検出も可能である。
【0058】前記の方法は高められた温度、即ち約35
℃と約40℃との間で行われた。それは一層低い温度で
行うことも理解できるが、その手順のうちの種々な段階
を完結するのに必要な時間を、反応を完結させるために
適当に延長しなければならないかもしれない。
℃と約40℃との間で行われた。それは一層低い温度で
行うことも理解できるが、その手順のうちの種々な段階
を完結するのに必要な時間を、反応を完結させるために
適当に延長しなければならないかもしれない。
【0059】HIVウイルス感染の危険が、手順の間全
血試料をホルムアルデヒドに曝すために、実質的に取り
除かれることも理解されるであろう。
血試料をホルムアルデヒドに曝すために、実質的に取り
除かれることも理解されるであろう。
【0060】ここに示した方法は蛍光流通血球計で用い
られる、全血免疫蛍光直接法と、速さと感度と正確さと
で競合する。
られる、全血免疫蛍光直接法と、速さと感度と正確さと
で競合する。
【0061】先の説明から明らかな、本発明の幾つかの
有利さには、自動化された流通血球計に用いるのに適合
した、散乱/吸収技術を利用したリンパ細胞亜型分類の
ための改良された手順とそれ用の試薬組成物とが包含さ
れる。
有利さには、自動化された流通血球計に用いるのに適合
した、散乱/吸収技術を利用したリンパ細胞亜型分類の
ための改良された手順とそれ用の試薬組成物とが包含さ
れる。
【0062】前記から、本発明の種々な目的は達成さ
れ、他の有利な結果が得られることが判るであろう。
れ、他の有利な結果が得られることが判るであろう。
【0063】本発明の種々な特徴並に有利さは前記の説
明から明らかであると思われる。しかし、特別には列挙
しなかった種々な他の特徴並に有利さが、技術に熟達し
た人々には、説明した好ましい態様の多くの変形並に変
更態様と同様に疑いもなく生ずるであろうが、その凡て
は以下の請求範囲により定義される本発明の精神と範囲
とから逸脱することなく達成されてもよい。
明から明らかであると思われる。しかし、特別には列挙
しなかった種々な他の特徴並に有利さが、技術に熟達し
た人々には、説明した好ましい態様の多くの変形並に変
更態様と同様に疑いもなく生ずるであろうが、その凡て
は以下の請求範囲により定義される本発明の精神と範囲
とから逸脱することなく達成されてもよい。
【図1】本発明に従い測定された、リンパ球部分集合を
示す一連のサイトグラムである。
示す一連のサイトグラムである。
【図2】標識されていない対照細胞と、FITC−抱合
抗−CD2、CD3、CD4、CD8及びCD19で標
識された細胞とのEpics PROFILETM線型緑
色蛍光パルス波高分布である。
抗−CD2、CD3、CD4、CD8及びCD19で標
識された細胞とのEpics PROFILETM線型緑
色蛍光パルス波高分布である。
【図3】正常の全血試料のサイトグラムを表わす。aは
レバミゾールなしで処理された標識されていない試料を
表わし、bはレバミゾールで処理された標識されていな
い試料を、cはレバミゾールで処理された、アルカリ性
ホスファターゼ抱合抗−単核細胞で標識された試料を、
dはレバミゾールで処理された、アルカリ性ホスファタ
ーゼ抱合抗−CD4で標識されている試料を表わす。
レバミゾールなしで処理された標識されていない試料を
表わし、bはレバミゾールで処理された標識されていな
い試料を、cはレバミゾールで処理された、アルカリ性
ホスファターゼ抱合抗−単核細胞で標識された試料を、
dはレバミゾールで処理された、アルカリ性ホスファタ
ーゼ抱合抗−CD4で標識されている試料を表わす。
【図4】先行技術の免疫蛍光法により測定されたリンパ
球部分集合と本発明により測定されたリンパ細胞部分集
合との相関プロットである。
球部分集合と本発明により測定されたリンパ細胞部分集
合との相関プロットである。
【図5】本発明のもう1つの態様を示す抗−CD4−A
P標識された細胞のサイトグラムである。
P標識された細胞のサイトグラムである。
【図6】顆粒球/標識され、染色されているリンパ球の
散乱/吸収信号に対する亜鉛濃度の影響を説明する。
散乱/吸収信号に対する亜鉛濃度の影響を説明する。
【図7】本発明のもう1つの態様を示す、標識されてい
ないリンパ球と顆粒球とのサイトグラムである。
ないリンパ球と顆粒球とのサイトグラムである。
【図8】本発明を実行して、新に調製された細胞から得
られた結果と、24時間後に得られた結果との相関であ
る。
られた結果と、24時間後に得られた結果との相関であ
る。
【図9】本発明を実行して、新に調製された細胞からと
24時間後とから得られた抗−CD4−AP標識された
細胞のサイトグラムである。
24時間後とから得られた抗−CD4−AP標識された
細胞のサイトグラムである。
フロントページの続き (72)発明者 チェン・クオ、イエ アメリカ合衆国ニューヨーク州10570、プ レズァントヴィル、レイク・ショー・ドラ イヴ 38番
Claims (30)
- 【請求項1】a) 全血アリコートを準備し、 b) 前記アリコートを、 i) 選んだ亜綱の細胞表面の独特な抗原決定基と選択
的に反応性で、その亜綱の細胞を標識するためアルカリ
性ホスファターゼと抱合されている抗体と ii) 溶血のために赤血球を前準備するための硫酸ア
ンモニウムと、 を包含する試薬組成物と培養し c) デキストロースとホルムアルデヒドとを包含する
固定試薬を添加して白血球を固定し、 d) 塩化アンモニウムを包含する溶血試薬を添加して
赤血球を溶血し、 e) その固定した白血球を、内因性のアルカリ性ホス
ファターゼの活性を阻害するために阻害剤を包含する細
胞洗浄溶液で洗浄し、 f) その固定され、抑止されている白血球を、緩衝剤
と色原体とアルカリ性ホスファターゼのための基質とを
包含する第2の試薬組成物中で染色し、 g) 更に、ホルムアルデヒドとリン酸塩緩衝剤とプロ
ピレングリコールとを包含する安定化試薬を添加して、
アルカリ性ホスファターゼの触媒活性を阻害し、 h) 前記細胞により散乱ならびに吸収される光を検出
するのに適合した電気光学的検出システムを通して、そ
の細胞を通過させ、 i) 少くとも一部分、前記細胞により散乱並に吸収さ
れる光に基いて前記亜綱の細胞を区別する段階を包含す
る、血中リンパ球の選んだ亜綱の細胞を固定し、計数す
るための自動化された方法。 - 【請求項2】 培養段階が約5分間の期間をもつ、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項3】 培養段階を約35〜約40℃の温度で行
う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 培養段階を38±1℃で行う、請求項3
に記載の方法。 - 【請求項5】 前記試薬組成物中の硫酸アンモニウムの
濃度が約1〜約5v/v%である、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項6】 固定段階が約5分間の期間を持つ、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項7】 固定段階を約35〜約40℃の温度で行
う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 固定段階を38±1℃で行う、請求項7
に記載の方法。 - 【請求項9】 固定剤中のデキストロース濃度が約7〜
約15v/v%である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 固定剤中のホルムアルデヒド濃度が約
3〜約6v/v%である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項11】 溶血段階が約5分間の期間を持つ、請
求項1に記載の方法。 - 【請求項12】 溶血段階を約35〜約40℃の温度で
行う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 溶血段階を38±1℃で行う、請求項
12に記載の方法。 - 【請求項14】 阻害試薬がレバミゾールを含有する、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項15】 レバミゾールが約2〜約10mMの濃
度で存在する、請求項14に記載の方法。 - 【請求項16】 染色段階が約5分間の期間を持つ、請
求項1に記載の方法。 - 【請求項17】 染色段階を約35〜約40℃の温度で
行う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項18】 染色段階を38±1℃で行う、請求項
17に記載の方法。 - 【請求項19】 第2試薬組成物中の基質が5−ブロモ
−4−クロロ−3−インドリルホスフェートのトルイジ
ン(toliudine)塩である、請求項1に記載の
方法。 - 【請求項20】 基質の濃度が約0.8〜約1.5mM
である、請求項19に記載の方法。 - 【請求項21】 第2試薬組成物中の色原体がニトロブ
ルー−テトラゾリウム塩である、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項22】 色原体濃度が約0.5〜約2.0mM
である、請求項21に記載の方法。 - 【請求項23】 第2試薬組成物が更に亜鉛を含有す
る、請求項1に記載の方法。 - 【請求項24】 亜鉛濃度が約0.07〜約0.25m
Mである、請求項23に記載の方法。 - 【請求項25】 第2試薬組成物が更に亜鉛キレート剤
を含有する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項26】 亜鉛キレート剤がグリシンである、請
求項25に記載の方法。 - 【請求項27】 亜鉛キレート剤がクエン酸塩である、
請求項25に記載の方法。 - 【請求項28】 安定化試薬中のホルムアルデヒド濃度
が約2〜約6v/v%である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項29】 安定化試薬中のリン酸塩濃度が約25
〜約100mMである、請求項28に記載の方法。 - 【請求項30】 安定化試薬のpHが約6.0〜約7.
0である、請求項29に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US74137491A | 1991-08-07 | 1991-08-07 | |
US07/741374 | 1991-08-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05223816A true JPH05223816A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=24980471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4229400A Pending JPH05223816A (ja) | 1991-08-07 | 1992-08-06 | 末梢血液中のリンパ球亜型分類のための方法と試薬組成物 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0530490A1 (ja) |
JP (1) | JPH05223816A (ja) |
AU (1) | AU1957192A (ja) |
CA (1) | CA2070244A1 (ja) |
IL (1) | IL102725A0 (ja) |
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FR2705360B1 (fr) * | 1993-05-19 | 1995-08-18 | Immunotech Sa | Méthode et composition pour la lyse des érythrocytes, composition de sang, et méthode d'analyse leucocytaire. |
EP1360488B1 (en) * | 2000-07-26 | 2016-04-13 | ChemoMetec A/S | Spatially resolved enzyme-linked assay |
US7749722B2 (en) | 2005-12-15 | 2010-07-06 | Mitsubishi Kagaku Istron, Inc. | Measuring method using whole blood |
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