JPH05223655A - 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置 - Google Patents

異常過熱検出体及び異常過熱監視装置

Info

Publication number
JPH05223655A
JPH05223655A JP2878292A JP2878292A JPH05223655A JP H05223655 A JPH05223655 A JP H05223655A JP 2878292 A JP2878292 A JP 2878292A JP 2878292 A JP2878292 A JP 2878292A JP H05223655 A JPH05223655 A JP H05223655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
temperature
vibration
conductor
abnormal overheat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2878292A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Senba
克秋 仙波
Hiroshi Ishikawa
石川  浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2878292A priority Critical patent/JPH05223655A/ja
Publication of JPH05223655A publication Critical patent/JPH05223655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常時監視ができるとともに、耐久性に優れ、
かつ小型,軽量でありながら誤動作が生じないようにし
たものである。 【構成】 円筒体状の感温磁性体1の一端面にケース2
を接着する。ケース2内には第1の永久磁石3を嵌め込
む。感温磁性体1内には第2の永久磁石4を配設する。
この第2の永久磁石4は第1の永久磁石3により反発さ
れるように両磁石3,4を同磁極に向き合わせる。第2
の永久磁石4には振動棒5が貫通していて、第2の永久
磁石4が磁界の影響で動作したとき、振動棒5が振動板
6に衝突して振動を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電力機器当の
通電部導体の異常過熱を検出する異常過熱検出体及び異
常過熱監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力機器の通電部導体には高電圧印加さ
れ、しかも大電流が流れるために、その導体が異常過熱
されることがある。このため、その導体にサーモラベル
を貼って色の変化を遠方から観察して異常過熱の検出を
行ったり、サーモカメラを用いて導体の異常過熱状態を
検出したりする手段を採っている。この他、導体の温度
を計測するには熱電対、測温体およびサーミスタがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように電力機器
の導体の異常過熱を検出するには、第1にサーモラベ
ル、第2にサーモカメラがあるが、第1のサーモラベル
は安価であるけれども、色の変化を検出する方法を検討
しないと、常時監視ができない問題があるとともに耐久
性に劣る問題もある。
【0004】また、第2のサーモカメラの場合には高価
であるけれども、センサ部分の長期安定性に問題があ
る。さらに、熱電対、測温体やサーミスタの場合、導体
に電気的絶縁上のため直接取り付けられない問題があ
り、これら各温度センサはガスや絶縁物に伝達する温度
を計測するので、感度が低い問題があるとともに、他の
熱源の影響が大きい。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、常時監視ができるとともに、耐久性に優れ、かつ
小型,軽量でありながら誤動作が生じない異常過熱検出
体及び異常過熱監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、第1発明は温度変化に応じて強磁性体
から常磁性体に変化する感温磁性体と、この磁性体内に
収納され、外部の磁界により揺動される永久磁石と、こ
の永久磁石の揺動により振動を発生させる振動発生体と
からなるものである。
【0007】第2発明は温度変化に応じて強磁性体から
常磁性体となる筒体状の感温磁性体と、この感温磁性体
の一端面に接着された非磁性材ケースと、このケース内
に固着された第1の永久磁石と、この第1の永久磁石の
磁極面と同磁極面となるように対向配置され、前記感温
磁性体内に収納された第2の永久磁石と、前記感温磁性
体が常磁性体になったとき、第2の永久磁石を外部磁界
により揺動させ、この揺動により振動を発生させる振動
棒とを備えたものである。
【0008】第3発明はタンク内に配設された導体に埋
設され、導体が異常過熱になると振動を発生する異常過
熱検出体と、タンク外壁に配設され、前記異常過熱検出
体が振動を発生したことを検知する振動検出体と、この
振動検出体で検知した信号が与えられ、その信号を解析
し、導体が異常過熱状態であることを判断する処理装置
とを備えたものである。
【0009】
【作用】第1,第2発明において、感温磁性体の周囲の
温度が設定温度異常になると、感温磁性体は常磁性体に
なる。すると、外部の磁界が感温磁性体内の永久磁石に
作用を及ぼし、永久磁石を磁界により揺動させる。この
揺動を振動発生体に伝達させて振動を発生させる。
【0010】第3発明において、導体内に埋設された異
常過熱検出体が振動を発生すると、この振動を振動検出
体で検知する。検知した振動を処理装置で周波数の解析
を行った後、その解析結果から導体が過熱されているこ
とを判断する。
【0011】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、1は詳細を後述する感温フェラ
イトからなる円筒体状の感温磁性体で、この感温磁性体
1はある設定温度までは強磁性体であるが、その温度以
上になると常磁性体に変化する性質のものである。感温
磁性体1の軸方向の一端面(図示下端)には黄銅,アル
ミ,銅等からなる非磁性材で形成されるケース2を接着
する。ケース2の室2aにはトロイダル状の第1の永久
磁石3を嵌め込んで、室2aの内周壁面に第1の永久磁
石3を接着する。
【0012】4はトロイダル状の第2の永久磁石で、こ
の第2の永久磁石4は感温磁性体1内に第1の永久磁石
3の磁極面(N極)と同磁極面(N極)となるように対
向させて収納される。5は非磁性材からなる振動棒で、
この振動棒5は上部を径大部5aに、下部を径小部5b
に形成したもので、径小部5bの軸は第2の永久磁石4
の中空部4aを貫いてケース2の底部に達している。ま
た、振動棒5の径大部5aの頭部は感温磁性体1の軸方
向端面から多少突出されている。6は円板状の振動板
で、この振動板6には振動棒5の径大部5aの頭部が突
出される孔6aが設けられている。なお、図2は図1の
分解斜視図である。
【0013】次に上記のように構成された異常過熱検出
体の動作について述べる。図1に点線で示す部分を図示
しない導体内に埋め込む。このとき、導体の温度が感温
磁性体1(感温フェライト)のキュリー温度以下(設定
温度以下)であると、感温磁性体1は強磁性体であるた
め、外部の磁界H(導体の通電電流によって発生する磁
界)に対して磁気シールド効果が働いて第2の永久磁石
4には磁界の作用を及ぼさない。このため、第2の永久
磁石4は感温磁性体1側に図3のように傾いて吸引され
て状態のままになる。
【0014】次に、導体が過熱状態になり、感温磁性体
1のキュリー温度以上になると、感温磁性体1は常磁性
体に変化する。この結果、外部の磁界Hが第2の永久磁
石4に作用してその磁石4は図4(a),(b)のよう
に振動を始める。この振動は振動棒5に伝達され、振動
棒5は図4(a),(b)のように、その径大部5aが
振動板に衝突して振動を発生させる。
【0015】図5は異常過熱監視装置の実施例を示す構
成図で、この図5において、11は電力機器等を収納し
たタンクである。12は断路部の可動接触子、13は固
定接触子である。固定接触子13には導体14が連通さ
れている。導体14はスペーサ15により支持されてい
る。16は導体14の固定接触子13の近くに埋設され
た異常過熱検出体で、この検出体16は図1に示す構成
のものが使用される。タンク11の外周壁には振動セン
サ17が取り付けられ、このセンサ17の検知信号は処
理装置18に導入される。処理装置18は周波数解析部
19と異常診断部20から構成されている。
【0016】上記のように構成された実施例において、
固定接触子13の一部が異常過熱すると、その熱で導体
14が温度上昇する。その温度が感温磁性体のキュリー
温度以上になると、異常過熱検出体16が振動を発生す
る。この振動は導体14からスペーサ15を通ってタン
ク11の外周壁に伝達される。振動センサ17はこの振
動を検知し、電気信号に変換した後、処理装置18に導
入される。処理装置18では導入された電気信号を周波
数解析部19で次のように解析する。前記検出体16の
発生振動は商用周波数ごとに金属と金属が衝突して高周
波振動が発生するので、この高周波成分のみを検波し図
6に示すように、周期性を調べることにより磁歪振動
(変圧器等からの伝搬振動)の影響を除去して解析す
る。解析後は異常診断部20で判断を行って異常出力を
送出する。なお、上記実施例では検出体16を導体14
に埋め込んだ場合を示したが、電気絶縁に影響が少ない
場合には導体14の表面から検出体16の一部を突出さ
せてもよい。
【0017】図7は異常過熱検出体を導体に埋設する際
に、非磁性材の蓋21を設けた場合の実施例である。
【0018】図8は感温フェライトの飽和磁束密度対温
度特性図である。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば以
下のような効果が得られる。
【0020】(a)異常過熱検出体は小型,軽量である
ため、耐震性に優れていること。
【0021】(b)感温磁性体および永久磁石はSF6
分解ガス等の環境に対して優れていること。
【0022】(c)一瞬の誤動作要因が発生しても、可
逆的に動作するので、永久磁石は直ぐに正常な静止状態
に戻ること。
【0023】(d)永久磁石の周囲を感温磁性体で取り
囲んでいるので、導体の過熱が正常状態のときには永久
磁石は磁気シールドされて通電電流の変化によっても永
久磁石が誤動作することはない。
【0024】(e)異常過熱検出体を過熱導体部分の近
くに埋設できるので、タンク壁で温度を測定する方式の
ような日射等の影響がなく安定した検出ができる。
【0025】(f)異常過熱検出体は導体に埋設される
ため、電力機器の絶縁耐力には影響なく、万一検出体が
破壊しても電力機器に悪影響を与えない。
【0026】(g)導体の過熱状態を機械振動によりタ
ンクの外壁へ伝搬させるため、電気絶縁強度に無関係に
検出でき、電力機器の性能を低下させない利点があるこ
と。
【0027】(h)通電電流の磁界を振動エネルギーに
利用しているので、通電を止めれば、検出体の振動は直
ぐに停止し、通電の有無で過熱部分の判定ができる。
【0028】(i)異常過熱検出体が発生する振動は金
属と金属との衝突によって(商用周波数倍)1/2から
1サイクルごとに発生するので、高周波成分の振動を検
波し、この波形が各サイクルごとに一定レベルの信号が
発生しているかを調べることで、変圧器の磁歪の振動
か、雨等の不規則な振動かを除去し、安定した検出が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の実施例の分解斜視図。
【図3】正常状態の動作説明図。
【図4】a,bは過熱状態の動作説明図。
【図5】この発明の他の実施例を示す断面図。
【図6】振動検出波形図。
【図7】導体に異常過熱検出体を埋設するときの説明
図。
【図8】感温フェライトの飽和磁束密度対温度特性図。
【符号の説明】
1…感温磁性体、2…非磁性材ケース、3…第1の永久
磁石、4…第2の永久磁石、5…振動棒、6…振動板、
14…導体、16…異常過熱検出体、17…振動検出
体、18…処理装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度変化に応じて強磁性体から常磁性体
    に変化する感温磁性体と、この磁性体内に収納され、外
    部の磁界により揺動される永久磁石と、この永久磁石の
    揺動により振動を発生させる振動発生体とからなる異常
    過熱検出体。
  2. 【請求項2】 温度変化に応じて強磁性体から常磁性体
    となる筒体状の感温磁性体と、この感温磁性体の一端面
    に接着された非磁性材ケースと、このケース内に固着さ
    れた第1の永久磁石と、この第1の永久磁石の磁極面と
    同磁極面となるように対向配置され、前記感温磁性体内
    に収納された第2の永久磁石と、前記感温磁性体が常磁
    性体になったとき、第2の永久磁石を外部磁界により揺
    動させ、この揺動により振動を発生させる振動棒とを備
    えた異常過熱検出体。
  3. 【請求項3】 タンク内に配設された導体に埋設され、
    導体が異常過熱になると振動を発生する異常過熱検出体
    と、タンク外壁に配設され、前記異常過熱検出体が振動
    を発生したことを検知する振動検出体と、この振動検出
    体で検知した信号が与えられ、その信号を解析し、導体
    が異常過熱状態であることを判断する処理装置とを備え
    た異常過熱監視装置。
JP2878292A 1992-02-17 1992-02-17 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置 Pending JPH05223655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2878292A JPH05223655A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2878292A JPH05223655A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05223655A true JPH05223655A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12257989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2878292A Pending JPH05223655A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05223655A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7598820B2 (en) Magnetic drive for high and low temperature mechanical oscillators used in sensor applications
JPH0827295B2 (ja) 加速度計
EP0101932B1 (en) Reactor in-vessel sensor and core monitoring apparatus
EP0856722B1 (en) Length measuring apparatus employing magnetostrictive delay line
KR20040000321A (ko) 진동식 레벨 센서의 온도 측정 방법, 물체 검출 방법 및물체 검출 장치
JPH05223655A (ja) 異常過熱検出体及び異常過熱監視装置
JP2743314B2 (ja) 振動検知素子及び振動検知器
JP3156505B2 (ja) 温度センサ
JPH05108992A (ja) 導体の異常過熱検出装置
JP3111777B2 (ja) 導体の温度監視装置
JP3149646B2 (ja) 導体の温度監視装置
JP3186357B2 (ja) ガス中超音波発生型温度検出装置
JP2998725B2 (ja) ボルト締付力検査装置
JPH07120521A (ja) 導体の温度監視装置
US20220299355A1 (en) Coriolis measuring sensor and coriolis measuring device
JP4705844B2 (ja) 超電導コイル異常検知装置
WO2003016891A2 (en) A sensor and a method for measuring static and dynamic micro-deformations
JPH0129569Y2 (ja)
JPH0792016A (ja) 振動検出装置および異常診断装置
JP3218644B2 (ja) 異常過熱検出装置
JPS592540Y2 (ja) 交流型表面電位計のプロ−ブ
JPH11287725A (ja) 圧力センサユニット及びこの圧力センサユニットを用いたタイヤ圧検出装置
JP2967646B2 (ja) 温度センサおよび導体異常過熱監視装置
JP2993208B2 (ja) 温度センサ
SU1227982A1 (ru) Устройство дл контрол физико-механических свойств материалов