JP3218644B2 - 異常過熱検出装置 - Google Patents
異常過熱検出装置Info
- Publication number
- JP3218644B2 JP3218644B2 JP25822291A JP25822291A JP3218644B2 JP 3218644 B2 JP3218644 B2 JP 3218644B2 JP 25822291 A JP25822291 A JP 25822291A JP 25822291 A JP25822291 A JP 25822291A JP 3218644 B2 JP3218644 B2 JP 3218644B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- conductor
- notch
- current
- permanent magnet
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- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
- Installation Of Bus-Bars (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば電力機器等の通電
部導体の異常過熱を検出する異常過熱検出装置に関す
る。
部導体の異常過熱を検出する異常過熱検出装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】電力機器の通電部導体には高電圧が印加
され、しかも大電流が流れるために、その導体が異常過
熱されることがある。このため、その導体にサーモラベ
ルを貼って色の変化を遠方から観察して異常過熱の検出
を行ったり、サーモカメラを用いて導体の異常過熱状態
を検出したりする手段を採っている。この他、導体の温
度を計測するには熱電対、測温体およびサーミスタがあ
る。
され、しかも大電流が流れるために、その導体が異常過
熱されることがある。このため、その導体にサーモラベ
ルを貼って色の変化を遠方から観察して異常過熱の検出
を行ったり、サーモカメラを用いて導体の異常過熱状態
を検出したりする手段を採っている。この他、導体の温
度を計測するには熱電対、測温体およびサーミスタがあ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のように電力機器
の導体の異常過熱を検出するには、第１にサーモラベ
ル、第２にサーモカメラがあるが、第１のサーモラベル
は安価であるけれども、色の変化を検出する方法を検討
しないと、常時監視ができない問題があるとともに耐久
性に劣る問題もある。
の導体の異常過熱を検出するには、第１にサーモラベ
ル、第２にサーモカメラがあるが、第１のサーモラベル
は安価であるけれども、色の変化を検出する方法を検討
しないと、常時監視ができない問題があるとともに耐久
性に劣る問題もある。
【０００４】また、第２のサーモカメラの場合には高価
であるとともに、センサ部分の長期安定性に問題があ
る。さらに、熱電対、測温体やサーミスタの場合、導体
に電気的絶縁上のため直接取り付けられない問題があ
り、これら各温度センサはガスや絶縁物に伝達する温度
を計測するので、感度が低い問題があるとともに、他の
熱源の影響が大きい。
であるとともに、センサ部分の長期安定性に問題があ
る。さらに、熱電対、測温体やサーミスタの場合、導体
に電気的絶縁上のため直接取り付けられない問題があ
り、これら各温度センサはガスや絶縁物に伝達する温度
を計測するので、感度が低い問題があるとともに、他の
熱源の影響が大きい。
【０００５】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、高感度でしかも電気的絶縁強度とは無関係に検出
できる異常過熱検出装置を提供することを目的とする。
ので、高感度でしかも電気的絶縁強度とは無関係に検出
できる異常過熱検出装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、電力機器の内部に絶縁スペーサを介して
配設された通電部導体の上端部に切欠部を設け、該切欠
部の底面から所定高さ隔てた部位の切欠面に温度変化に
応じて磁性状態が変化する感温磁性体を固設し、該感温
磁性体と切欠部底面の間に永久磁石を介在させ、電力機
器の外部壁に振動センサを設けたことを特徴とするもの
である。
成するために、電力機器の内部に絶縁スペーサを介して
配設された通電部導体の上端部に切欠部を設け、該切欠
部の底面から所定高さ隔てた部位の切欠面に温度変化に
応じて磁性状態が変化する感温磁性体を固設し、該感温
磁性体と切欠部底面の間に永久磁石を介在させ、電力機
器の外部壁に振動センサを設けたことを特徴とするもの
である。
【０００７】
【作用】電力機器内部の通電部の温度が正常時は感温磁
性体のキュリー点温度以下であるため、該感温磁性体は
強磁性状態にあり、永久磁石を上方に吸引する。前記通
電部導体が過熱し感温磁性体のキュリー点温度より高く
なると、感温磁性体は常磁性状態に変化して吸引力が弱
くなり、永久磁石は通電部導体の切欠部底面に落下す
る。落下した永久磁石は導体を流れる通電電流により発
生する交流磁界によって振動する。この振動は通電部導
体および絶縁スペーサを介して電力機器の外部壁に伝搬
する。この伝搬された振動は振動センサによって検出さ
れ、電力機器内部の通電部導体の異常過熱が検出され
る。
性体のキュリー点温度以下であるため、該感温磁性体は
強磁性状態にあり、永久磁石を上方に吸引する。前記通
電部導体が過熱し感温磁性体のキュリー点温度より高く
なると、感温磁性体は常磁性状態に変化して吸引力が弱
くなり、永久磁石は通電部導体の切欠部底面に落下す
る。落下した永久磁石は導体を流れる通電電流により発
生する交流磁界によって振動する。この振動は通電部導
体および絶縁スペーサを介して電力機器の外部壁に伝搬
する。この伝搬された振動は振動センサによって検出さ
れ、電力機器内部の通電部導体の異常過熱が検出され
る。
【０００８】感温磁性体は通電部導体の内部に埋め込ま
れているので、通電部導体の過熱状態そのものを検出す
ることができ、電力機器外部の温度変化（例えば日射
等）による感度の低下はない。通電部導体の過熱状態を
機械振動により電力機器の外部壁へ伝搬させているの
で、電気的絶縁強度に無関係に検出でき電力機器への影
響は全くない。
れているので、通電部導体の過熱状態そのものを検出す
ることができ、電力機器外部の温度変化（例えば日射
等）による感度の低下はない。通電部導体の過熱状態を
機械振動により電力機器の外部壁へ伝搬させているの
で、電気的絶縁強度に無関係に検出でき電力機器への影
響は全くない。
【０００９】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の一実施例を
説明する。図１はガス絶縁電力機器（しゃ断器）の通電
部導体に本発明の検出装置を取り付けた実施例を示して
いる。図１においてガスタンク壁１内には絶縁物のスペ
ーサ２を介して導体３が設けられている。導体３の上端
部には切欠部４が設けられ、この切欠部４の内部には図
１、図２に示すように非磁性のフタ（銅、アルミ等から
成る）５、感温フェライト６、クッション材（テフロン
等から成る）７および永久磁石（円板又はトロイダル
状）８から成るセンサ部が配設されている。９は接触子
片、１０はガスタンク壁１に取り付けられた振動検出セ
ンサ（ＡＥセンサ、加速度センサ）である。前記感温フ
ェライト６は周囲温度が上昇して感温フェライトのキュ
リー点温度以上になると、感温フェライトは強磁性体が
常磁性体に変化する性質を持ったものである。尚感温フ
ェライトの飽和磁束密度対温度特性を図３に示す。
説明する。図１はガス絶縁電力機器（しゃ断器）の通電
部導体に本発明の検出装置を取り付けた実施例を示して
いる。図１においてガスタンク壁１内には絶縁物のスペ
ーサ２を介して導体３が設けられている。導体３の上端
部には切欠部４が設けられ、この切欠部４の内部には図
１、図２に示すように非磁性のフタ（銅、アルミ等から
成る）５、感温フェライト６、クッション材（テフロン
等から成る）７および永久磁石（円板又はトロイダル
状）８から成るセンサ部が配設されている。９は接触子
片、１０はガスタンク壁１に取り付けられた振動検出セ
ンサ（ＡＥセンサ、加速度センサ）である。前記感温フ
ェライト６は周囲温度が上昇して感温フェライトのキュ
リー点温度以上になると、感温フェライトは強磁性体が
常磁性体に変化する性質を持ったものである。尚感温フ
ェライトの飽和磁束密度対温度特性を図３に示す。
【００１０】次に上記のように構成された装置の動作を
述べる。先ず導体３の温度が正常である場合は感温フェ
ライトのキュリー点温度以下であるため永久磁石８が感
温フェライト６を帯磁させ、吸引力Ｆにより永久磁石８
は上方に押し付けられている。次に導体３が過熱しキュ
リー点温度より高くなると吸引力Ｆは小さくなり、永久
磁石８の重量Ｗで該磁石８は図１（Ｂ），（Ｃ）のよう
に切欠部４の底面に落下する。そして落下した永久磁石
８は導体３の通電電流Ｉにより発生する交流磁界Ｈで振
動する。すると導体３に機械振動が伝わり、さらに導体
３を支持しているスペーサ２からガスタンク壁１に伝搬
する。この機械振動は振動検出センサ１０により検出さ
れ、その検出信号は図示しない監視装置へ導かれる。ま
た万一過熱された導体３が正常にもどった場合は感温フ
ェライト６の帯磁により吸引力Ｆが発生し永久磁石８が
上方に押し付けられる。
述べる。先ず導体３の温度が正常である場合は感温フェ
ライトのキュリー点温度以下であるため永久磁石８が感
温フェライト６を帯磁させ、吸引力Ｆにより永久磁石８
は上方に押し付けられている。次に導体３が過熱しキュ
リー点温度より高くなると吸引力Ｆは小さくなり、永久
磁石８の重量Ｗで該磁石８は図１（Ｂ），（Ｃ）のよう
に切欠部４の底面に落下する。そして落下した永久磁石
８は導体３の通電電流Ｉにより発生する交流磁界Ｈで振
動する。すると導体３に機械振動が伝わり、さらに導体
３を支持しているスペーサ２からガスタンク壁１に伝搬
する。この機械振動は振動検出センサ１０により検出さ
れ、その検出信号は図示しない監視装置へ導かれる。ま
た万一過熱された導体３が正常にもどった場合は感温フ
ェライト６の帯磁により吸引力Ｆが発生し永久磁石８が
上方に押し付けられる。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次のような
優れた効果が得られる。
優れた効果が得られる。
【００１２】（１）センサ部分は小型であり、電力機器
の導体に穴を空けて配置する為、導体の過熱状態そのも
のを検出でき、タンク外の温度変化（日射等）による感
度の低下はない（タンク壁で温度を測定する方法より優
れている）。
の導体に穴を空けて配置する為、導体の過熱状態そのも
のを検出でき、タンク外の温度変化（日射等）による感
度の低下はない（タンク壁で温度を測定する方法より優
れている）。
【００１３】（２）センサが導体内部に完全に埋め込ま
れるため、万一のセンサ破壊による電力機器への影響は
無い。
れるため、万一のセンサ破壊による電力機器への影響は
無い。
【００１４】（３）センサ部分は小型、軽量である為、
耐震性に優れている。
耐震性に優れている。
【００１５】（４）感温フェライトはセラミックスであ
る為、ガス絶縁電力機器内に適用した場合ＳＦ6分解ガ
スの影響はない。また磁石もセラミックス系を用いれば
同様である。
る為、ガス絶縁電力機器内に適用した場合ＳＦ6分解ガ
スの影響はない。また磁石もセラミックス系を用いれば
同様である。
【００１６】（５）導体の過熱状態を機械振動によりタ
ンクの外へ伝搬させる為、電気的絶縁強度に無関係に検
出でき電力機器へ影響はない。
ンクの外へ伝搬させる為、電気的絶縁強度に無関係に検
出でき電力機器へ影響はない。
【００１７】（６）センサ部分は可逆的に動作するの
で、一瞬の誤動作要因が発生してもすぐに永久磁石は正
常状態にもどる。
で、一瞬の誤動作要因が発生してもすぐに永久磁石は正
常状態にもどる。
【００１８】（７）通電電流が無いと動作しない（振動
が発生しない）為、過熱発生場所の特定を電流通電の有
無により判定することができる。またセンサの故障か否
かは通電を止めて導体が冷えた後に通電することにより
判定が可能である。
が発生しない）為、過熱発生場所の特定を電流通電の有
無により判定することができる。またセンサの故障か否
かは通電を止めて導体が冷えた後に通電することにより
判定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す構成図。
【図２】図１の要部構成を示す説明図。
【図３】感温フェライトの飽和磁束密度対温度特性図。
【符号の説明】 １…ガスタンク壁、２…スペーサ、３…導体、４…切欠
部、５…非磁性フタ、６…感温フェライト、７…クッシ
ョン材、８…永久磁石、１０…振動検出センサ。
部、５…非磁性フタ、６…感温フェライト、７…クッシ
ョン材、８…永久磁石、１０…振動検出センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−227612（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−26314（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−131510（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−5217（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02B 13/065 H02G 5/06 G01R 31/08
Claims (1)
- 【請求項１】 電力機器の内部に絶縁スペーサを介して
配設された通電部導体の上端部に切欠部を設け、該切欠
部の底面から所定高さ隔てた部位の切欠面に温度変化に
応じて磁性状態が変化する感温磁性体を固設し、該感温
磁性体と切欠部底面の間に永久磁石を介在させ、電力機
器の外部壁に振動センサを設けたことを特徴とする異常
過熱検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25822291A JP3218644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 異常過熱検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25822291A JP3218644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 異常過熱検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599975A JPH0599975A (ja) | 1993-04-23 |
| JP3218644B2 true JP3218644B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17317219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25822291A Expired - Fee Related JP3218644B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 異常過熱検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3218644B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25822291A patent/JP3218644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0599975A (ja) | 1993-04-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |