JPH05221788A - 薄膜の製造方法及び製造装置 - Google Patents

薄膜の製造方法及び製造装置

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JPH05221788A
JPH05221788A JP4761092A JP4761092A JPH05221788A JP H05221788 A JPH05221788 A JP H05221788A JP 4761092 A JP4761092 A JP 4761092A JP 4761092 A JP4761092 A JP 4761092A JP H05221788 A JPH05221788 A JP H05221788A
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JP
Japan
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thin film
substrate
laser light
head
stm
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Application number
JP4761092A
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English (en)
Inventor
Masami Miyagi
雅美 宮城
Iwao Hatakeyama
巌 畠山
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜、特に原子レベルの点状若しくは線状の
薄膜の製造方法及び製造装置を提供する。 【構成】 反応ガス雰囲気中に、基板と光ヘッド及び走
査型トンネル顕微鏡(STM)のヘッドを、基板上にS
TMによりトンネル電流を流すと共に、光ヘッドにより
レーザ光を集束するように配置し、基板上に照射するレ
ーザ光及びトンネル電流により発生する両者のエネルギ
ーによって反応性ガスを分解し、該基板上に薄膜を形成
する薄膜の製造方法。レーザ光源、該レーザ光源からの
レーザ光を変調する変調素子、STM、その制御部、レ
ーザ光を導入する窓を有する真空容器、反応性の原料ガ
ス供給装置、及び真空容器内に設けた基板、光ヘッド及
びSTMのヘッドを備えている薄膜の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜、特に原子レベル
の点状若しくは線状の薄膜の製造方法及び製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】気相成長による化合物半導体等の薄膜の
製造方法として有機金属熱分解(MOCVD)法があ
る。MOCVD法による薄膜製造装置の一例を図3に示
す。まず、反応容器内を排気した後原料ガスを導入す
る。一方、上記反応容器内に配置した基板を、高周波誘
導加熱によって加熱することにより、上記原料ガスを熱
分解して上記基板上に薄膜を堆積する。したがって、M
OCVD法は原料ガスの混合により多元系材料の形成が
容易であること、分子線エピタキシ(MBE)法等に比
べ大面積基板に均一に薄膜を形成できる等の特徴を有し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、基板を高周波誘導加熱によって加熱するた
め、基板の一部を局部的に加熱することは困難であり、
したがって、微細なパタン状に薄膜を形成することは困
難であるという欠点を有している。本発明はかかる従来
技術の欠点にかんがみてなされたものであり、その目的
は、化合物半導体等の薄膜を原子レベルの微細な点状若
しくは線状に形成できる、薄膜の製造方法及び製造装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は薄膜の製造方法に関する発明であっ
て、反応ガス雰囲気中に、基板と光ヘッド及び走査型ト
ンネル顕微鏡のヘッドを、基板上に走査型トンネル顕微
鏡によりトンネル電流を流すと共に、光ヘッドによりレ
ーザ光を集束するように配置し、基板上に照射するレー
ザ光及びトンネル電流により発生する両者のエネルギー
によって反応性ガスを分解し、該基板上に薄膜を形成す
ることを特徴とする。また、本発明の第2の発明は薄膜
の製造装置に関する発明であって、レーザ光源、該レー
ザ光源からのレーザ光を変調する変調素子、走査型トン
ネル顕微鏡、該顕微鏡の制御部、前記レーザ光を導入す
る窓を有する真空容器、該真空容器内に反応性の原料ガ
スを導入するための原料ガス供給設備、及び前記真空容
器内に設けた基板、光ヘッド及び走査型トンネル顕微鏡
のヘッドを備えていることを特徴とする。
【0005】前記目的を達成するために、本発明は、反
応性ガス雰囲気中に、基板と光ヘッド及び走査型トンネ
ル顕微鏡(以下、STMと略記する)のヘッドを配置
し、上記基板上にSTMによりトンネル電流を流すと同
時に光ヘッドによりレーザ光を集束して照射することに
より、両者のエネルギーによって反応性ガスを分解し、
特に基板上のトンネル電流を流した部分のみに薄膜を形
成することを特徴とする。
【0006】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説
明する。図1は本発明による薄膜製造装置の1例の構成
を示す図である。なお、当該製造装置の排気系及びガス
導入系については、従来のMOCVD法による薄膜製造
装置と同様である。図2は、図1におけるヘッドユニッ
ト19の1例の構成を示す図である。
【0007】各図において、符号11は反応室、12は
排気ポンプ、13は反応性の原料ガス供給源、14は基
板、15はレーザ光源、16はAO変調器、17はミラ
ー、18は窓、19はヘッドユニット、20はSTM制
御部、21は光ヘッド、22はSTMヘッド、23はS
TMヘッドのチップを意味する。
【0008】図1に示したように、反応室11を排気ポ
ンプ12で排気した後、反応性の原料ガス供給源13よ
り原料ガスを上記反応室11内に導入する。レーザ光源
15から出たレーザ光は、レーザ光の変調を行うための
AO変調器16を通過し、ミラー17で反射してレーザ
光通過窓18を通り反応室11内に導入される。反応室
11内に入射したレーザ光は、反応室内に配置されたヘ
ッドユニット19に入射する。
【0009】図2に示したように、ヘッドユニット19
は光ヘッド21及びSTMヘッド22とからなり、光ヘ
ッド21に入射したレーザ光は集光されて基板14を照
射する。一方、STMヘッド22はSTM制御部20か
らの信号により基板14に一定のトンネル電流を流すよ
うに動作する。STMヘッドのチップ23はレーザ光の
集光位置と一致するように配置される。上記光ヘッド2
1は半導体レーザを用いたフォーカスサーボ機能を有
し、基板14の表面にレーザ光の焦点を結ぶように制御
される。一方、STMヘッドのチップ23も通常のST
Mの動作と同様に、基板の凹凸に反応して上下する。更
に、ヘッドユニット19には、光ヘッド21及びSTM
ヘッド22を一体で基板14の面内方向にX−Y移動す
るトラッキングアクチュエータを内蔵している。したが
って、基板14上でレーザ光の照射位置とトンネル電流
の通電位置が一致した状態でスキャンが可能である。
【0010】反応室11に原料ガスを導入して基板14
の表面にレーザ光を照射すると共に、トンネル電流を流
すことにより、レーザ光及びトンネル電流のエネルギー
により原料ガスが分解し、基板14に薄膜が堆積する。
ここで同時にトラッキングアクチュエータを動作させれ
ば、線状の薄膜が、更にAO変調器16によりレーザ光
を変調し、パルス的に照射すれば、点状の薄膜が形成可
能である。この時、レーザ光のエネルギーのみでは原料
ガスが分解しない程度のレーザパワーとすることによ
り、薄膜の線幅は、STMのトンネル電流通電幅によっ
て決定され、原子レベルの幅とすることが可能である。
また、薄膜の膜厚はトンネル電流の大きさや堆積時間等
の条件によってコントロールされるが、原子層オーダー
の堆積が可能である。
【0011】なお、本発明において、反応室外のレーザ
光源を使用せずに、光ヘッド内の半導体レーザ光をフォ
ーカスサーボ機能を行う程度以上に増大させて原料ガス
の分解に使用することも可能である。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されない。
【0013】実施例1 図1に示すように構成された薄膜の製造装置を用いてG
aAs膜を作製する例を説明する。原料ガスにはGa
(CH3 3 及びAsH3 を用い、レーザ光源15とし
ては、波長457.9nmのArレーザを用いた。光ヘ
ッド21にはNA0.55の対物レンズを用いた。ま
た、光ヘッド21は半導体レーザを用いたフォーカスサ
ーボ機構を内蔵している。STMヘッド22はSTM制
御部20からの信号によりSTMとして動作し、原子像
の観察が可能であることを確認した。反応室11を排気
ポンプ12で排気した後、原料ガスを13から導入し、
集光したレーザ光をGaAs基板上に照射すると共に、
トンネル電流を流すことにより、GaAs薄膜をエピタ
キシャル成長させた。この時、上記AO変調器16によ
る光の変調及びヘッドユニット19に内蔵したトラッキ
ングアクチュエータによる光スポットとトンネル電流通
電位置の移動機構を用いることにより、薄膜をストライ
プ状に形成した。このようにして得た薄膜に対し、上記
製造装置に内蔵するSTMによる観察を行ったところ、
線幅1nm、ピッチ2nmで膜厚は単原子層のGaAs
単結晶薄膜がストライプ状に、また、光変調を行った部
分については、光パルスに対応した点状に形成されてい
ることが確認できた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜の製
造方法及び製造装置によれば、特に基板上のトンネル電
流を流した部分のみに薄膜を形成することができ、原子
レベルの微細な線状若しくは点状の薄膜の形成が可能で
ある。本製造方法及び製造装置は、特に超格子デバイス
若しくは量子デバイス等の原子層レベルの薄膜形成に有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜の製造装置の1例の構成を示
す図である。
【図2】本発明による薄膜の製造装置のヘッドユニット
の1例の構成を示す図である。
【図3】従来の薄膜製造装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11:反応室、12:排気ポンプ、13:反応性の原料
ガス供給源、14:基板、15:レーザ光源、16:A
O変調器、17:ミラー、18:窓、19:ヘッドユニ
ット、20:STM制御部、21:光ヘッド、22:S
TMヘッド、23:STMヘッドのチップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応ガス雰囲気中に、基板と光ヘッド及
    び走査型トンネル顕微鏡のヘッドを、基板上に走査型ト
    ンネル顕微鏡によりトンネル電流を流すと共に、光ヘッ
    ドによりレーザ光を集束するように配置し、基板上に照
    射するレーザ光及びトンネル電流により発生する両者の
    エネルギーによって反応性ガスを分解し、該基板上に薄
    膜を形成することを特徴とする薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光源、該レーザ光源からのレーザ
    光を変調する変調素子、走査型トンネル顕微鏡、該顕微
    鏡の制御部、前記レーザ光を導入する窓を有する真空容
    器、該真空容器内に反応性の原料ガスを導入するための
    原料ガス供給設備、及び前記真空容器内に設けた基板、
    光ヘッド及び走査型トンネル顕微鏡のヘッドを備えてい
    ることを特徴とする薄膜の製造装置。
JP4761092A 1992-02-04 1992-02-04 薄膜の製造方法及び製造装置 Pending JPH05221788A (ja)

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