JPH0521757U

JPH0521757U - 冷房および暖房兼用クツシヨン

Info

Publication number: JPH0521757U
Application number: JP9596191U
Authority: JP
Inventors: 民雄安藤
Original assignee: 民雄安藤
Priority date: 1991-09-09
Filing date: 1991-09-09
Publication date: 1993-03-23

Abstract

(57)【要約】【目的】車両乗車中冷房及び暖房使用時に、車内座席
に接した腰や尻部分は充分に冷気及び暖気が行き渡らず
不快感を有するので、冷気及び暖気が腰や尻部分までも
行き渡る冷房及び暖房の両機能を備えたクッションを提
供する。【構成】内部に適当な空隙を有するクッション（１）
の基盤（２）の上に通気性を有する天蓋（３）を付設し
天蓋（３）の上に弾性及び通気性を有する緩衝体（８）
を載置し基盤（２）の側壁（４）の適所に適当な数の通
気孔（５）及び一端がクーラー及びヒーターの吹き出口
に連結する金具（７）を備えた通気管（６）を貫設して
なる冷房及び暖房兼用クッション。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両などの運転席上に載置するための冷房及び暖房の両機能を備えたクッションに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両を運転する際において、夏などの高気温時には、車内用クーラーを用いて車内の気温を下げる事により適温を保ち、また、冬などの厳寒時にはヒーターを用いて車内の気温を上げる事により適温を保つなどの方法で、快適な運転をめざしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述の車内冷房及び暖房方法においては、いずれも車内の適所に設置したクーラー及びヒーターより冷気及び暖気をその吹き出口より直接車内に向け放出する方式でもって、冷房及び暖房を行っている実情からみると確かに車内の空間に、晒された体の部分は快適を覚えるものであるが、その反面座席に接した腰や尻部分は常に、座席上のシートなどで圧着された状態なる為に冷気若しくは暖気が充分に行き渡らず、従って冷房時には、腰や尻部分は常に座席上のシートなどで圧着された状態なる為に、冷気若しくは暖気が充分に行き渡らず、従って冷房時には腰や尻部分が、高温となって発汗する結果下着などが汗の為に湿潤してべとつき不快な思いをし、また反対に暖房時には、腰や尻部分が冷える結果血行が悪化して体が不調になるなど、いずれも快適運転には、ほど遠い状態で車両走行せざるを得ず、これを無くすため車内の冷房及び暖房を一段と強めた場合、今度は空間に晒された体の部分が過度に冷やされたり、暖められたりしてより一層不快感が増大するといった問題点を有する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述に鑑みて本考案は、腰や尻部分が接当する座席に、それ自体が冷やされ、若しくは暖められる方式のクッションを載置し、これに運転者が、腰を下ろして運転すれば、これに接当する腰や尻部分が常に快適となって、快適運転を行なうことが可能であることに着目し、通常は直接車内空間に向けて放出される冷気、若しくは暖気が、通気管を通じてクッション内に流入可能な様に該クッション内に空所を設け、そして冷気、若しくは暖気の一部が上方に達する様にクッションの天蓋に通気孔を設け更にクッションの側壁に全ての冷気、若しくは暖気が車内に向けて放出されるための通気孔を設けたクッションを、提供するものである。

【０００５】

【作用】

上述のクッションをまず、運転席上に載置して、運転者がこの上に座し、通気管を通じて車内のクーラー、若しくはヒーターより冷気、若しくは暖気をクッション内に流入させるとクッションがまず冷やされ、若しくは暖められながら適温状態になると同時に、冷気、若しくは暖気の一部は、クッション上方より天蓋の通気孔を経て、上部より放出されることにより、直接運転者の腰や尻部を冷やし、また暖め、更に他の冷気、若しくは暖気の一部分はクッション側壁の通気孔より車内に放出され、もって車内を適温状態にするものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面について詳述すると、まず金属、木材、若しくは硬質プラスチック材などで適当な大きさの、一方の側壁が他方の側壁よりやや高い丁度四角形の盆状の基盤（２）を作成し、この上部にアルミニウム材など熱伝導性に優れた素材製の天蓋（３）を蓋着し、そして接着剤を用いて固着する。そして基盤（２）の側壁（４）及び天蓋（３）の全面に適当な数の通気孔（５）を付設し、側壁（４）の適所に通気管（６）を貫設し、通気管（６）の端にクーラー、若しくはヒーターの吹き出口に差し込み方式の金具（７）を付設する。そして天蓋（３）の上部に、天蓋（３）とほぼ同一面積を有し、且つ適当な厚さの弾性に富む発砲ウレタンなどの素材を布綿、若しくはビニール布などを用いて包括成形してなる暖衝体（８）を載置し、そして接着剤を用いて貼着させる。

【０００７】しかして、通気管（６）の金具（７）を車内のクーラー、若しくはヒーターの吹き出し口に挿着、且つ連結せしめてクッション（１）内に冷気、若しくは暖気を流入させるとクッションがまず冷却、若しくは暖められつ、冷気、若しくは暖気の一部が天蓋（３）の通気孔（５）を通って比較的空隙の多い発砲ウレタンの緩衝体（８）を直接冷却、若しくは暖め上部より放出する。

【０００８】尚、天蓋（３）は、引例のアルミニウム板に変えて熱伝導性の良い網状のものを使用しても良く、この場合天蓋に通気孔を貫設する手間が不要となる利点を有し、また緩衝体（８）も木綿など通気性に優れ且つ、適度の弾性を有していさえすれば、いかなる素材を使用しても差し支えなく、また若し必要有る場合緩衝体（８）に、上下方向の通気孔を貫設すると通気性がより一層増大させることにもなる。

【０００９】そしてクッション内に流入させる冷気、若しくは暖気は車両用クーラー、若しくはヒーターに代えて室内用のクーラー、若しくはヒーターより充当しても良くこの場合にはクッションは椅子の上に載置したり、若しくは座敷用の座布団として使用されることになる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案のクッションによれば、クーラーやヒーターの冷気や暖気がクッションを直接冷やしたり、また暖めたりするので運転者が身近にクーラーやヒーターの効果を得ることが出来るのみならず、冷気や暖気がクッションより直ちに車内に放出され得るので、同乗の人達にとっても適温を得ることが可能で有り、従って快適運転の一助として非常に重宝がられるもので有り、また構造も極めて簡単なもの故、製造コストも安価であるので購入し易く、且つ操作上もただ座席上に置き通気管をクーラー、若しくはヒーターの吹き出口に差し込むのみで使用出来るので、その利用範囲が広く便利な考案になるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の一部を剥離した状態の全体斜視
図である。

【図２】本考案実施例の側面断面図である。

【符号の説明】

１クッション２基盤３天蓋４側壁５通気孔６通気管７金具８緩衝体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内部に適当な空隙を有するクッション
（１）の基盤（２）の上に、通気性を有する天蓋（３）
を付設し、天蓋（３）の上に弾性及び通気性を有する緩
衝体（８）を載置し、基盤（２）の側壁（４）の適所に
適当な数の通気孔（５）及び一端がクーラー若しくはヒ
ーターの吹き出口に連結する金具（７）を備えた通気管
（６）を貫設してなる冷房及び暖房兼用クッション。