JPH05216354A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH05216354A
JPH05216354A JP4040695A JP4069592A JPH05216354A JP H05216354 A JPH05216354 A JP H05216354A JP 4040695 A JP4040695 A JP 4040695A JP 4069592 A JP4069592 A JP 4069592A JP H05216354 A JPH05216354 A JP H05216354A
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photoconductor
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toner image
pressure
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JP4040695A
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Taketoshi Azuma
武敏 東
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1652Cleaning of transfer member of transfer roll

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体上に形成されたトナー像を感光体に圧
力を加えて用紙の転写と定着を同時に行う場合、上記従
来の問題を解決して、装置内の汚れ、用紙詰まり、用紙
への裏写り等のない高信頼、省エネルギー、低コストで
コピー画像が出力できる電子写真方法およびそのための
電子写真装置を提供する。 【構成】 水素化および/またはフッ素化アモルファス
シリコンからなる感光体1、帯電装置2、露光装置3、
現像装置4および転写定着装置よりなり、感光体上に形
成されたトナー像の上に転写紙を重ね感光体と転写紙6
に圧力を加えて転写紙に転写と定着を同時に行う電子写
真装置において、該転写定着装置が感光体に対向して設
けられた感光体を押圧する転写部材、たとえば表面保護
層を有する圧力転写ロール5と、該転写部材の表面に当
接するクリーニング機構、例えばクリーニングブレード
10とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写と定着を同時に行
なう電子写真方法および電子写真装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は、感光体を用い、帯電、
露光、現像、転写、クリーニング、除電の各工程からな
るカールソン法と呼ばれる方法が広く採用され、そし
て、現像されたトナー像を用紙に転写した後、熱ロール
方式または圧力定着方式による定着工程によって最終画
像を得ている。このような電子写真プロセスに対して、
簡素化のために転写と定着を同時に行うことが提案され
ている。例えば、特開昭55−87156号公報には、
アモルファスシリコン感光体を用い、加熱定着ローラー
にて用紙への転写、定着を同時に行う方法が提案されて
いる。この方法ではローラー表面を180℃という高温
にするため感光体と常時接触が不可能なほか、ドラムの
冷却装置などが必要であるなど、複雑な機構が必要であ
るうえに、連続使用に適しないなどの問題がある。ま
た、特公平1−43954号公報においては、導電性1
成分トナーを用いて圧力を加えて転写、定着を同時に行
う方法が提案されている。しかしながら、この方法で
は、感光体に圧力を加える装置が感光体に直接接触する
場合、すなわち感光体と感光体に圧力を加える装置の間
に用紙が存在しない状態の場合に、感光体にトナー像が
わずかでも形成されていると感光体に圧力を加える装置
にトナーが転写、定着されてしまうという問題がある。
この現象は、装置内の汚れ、用紙詰まり、用紙への裏写
り等の原因となり、転写定着の信頼性を著しく低める結
果となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の転写
定着を同時に行なう電子写真方法における上記の問題点
を解決することを目的としてなされたものである。すな
わち、本発明の目的は、感光体上に形成されたトナー像
を感光体に圧力を加えて用紙の転写と定着を同時に行う
場合、従来の技術における上記の問題を解決して、装置
内の汚れ、用紙詰まり、用紙への裏写り等の問題が生じ
ることがなく、高信頼、省エネルギー、低コストでコピ
ー画像が出力できる電子写真方法およびそのための電子
写真装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、水素化および/またはフッ素化アモルファスシリコ
ンからなる感光体、帯電装置、露光装置、現像装置およ
び転写定着装置よりなり、電子写真法によって形成され
た感光体表面のトナー像の上に転写紙を重ね、感光体と
転写紙に圧力を加えて転写紙にトナー像の転写と定着を
同時に行うものであって、その転写定着装置が感光体に
対向して設けられた感光体を押圧する転写部材と、その
転写部材の表面に当接するクリーニング機構とを有する
ことを特徴とする。本発明の電子写真方法は、水素化お
よび/またはフッ素化アモルファスシリコンからなる感
光体を用い、電子写真法によって形成された感光体表面
のトナー像の上に転写紙を重ね、感光体と転写紙に圧力
を加えて転写紙にトナー像の転写と定着を同時に行うも
のであって、トナー像の転写紙への転写定着を、感光体
に対向して設けられたクリーニング機構を備えた転写部
材を用いて行なうことを特徴とする。本発明の電子写真
法は、静電転写のできない導電性磁性1成分トナーおよ
び導電性磁性1成分カプセルトナーを使用する場合に、
好適に適用することができる。
【0005】本発明を図面を参照して説明する。図1
は、本発明の電子写真装置の一例の概略構成図である。
1は水素化および/またはフッ素化アモルファスシリコ
ンからなる感光体であって、その周りに、帯電装置2、
光学系を通した原稿像、レーザー光、LED発光などの
により露光するための画像入力装置3、現像器4、圧力
転写定着ロール5、クリーナー8および除電ランプ9が
設けられている。圧力転写定着ロール5には、クリーニ
ングブレード10が当接して設けられている。又、感光
体内部にはヒーター7が設置されており、感光体表面の
温度を一定となるように制御されている。なお、6は用
紙である。本発明の電子写真装置における感光体1は、
水素化および/またはフッ素化アモルファスシリコン
(以下、アモルファスシリコンという。)からなるもの
であって、例えば図2に示す層構成を有している。図2
において、11は支持体、12は電荷注入阻止層、13
は光導電層、14は電子捕獲層、15〜18は表面層で
ある。
【0006】支持体11としては、アルミニウム、鉄、
ステンレス鋼およびその他の合金を用いることができる
ほか、導電処理したガラス、ポリカーボネート、アクリ
ル樹脂を用いることができるが、転写定着圧力に対し
て、その硬度に応じた厚さが適宜採用される。厚さは1
mm〜30mmの範囲が望ましい。上記12〜17まで
の各層は、アモルファスシリコンを主体とする層であっ
て、グロー放電分解法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、真空蒸着法などの手段によって形成する
ことができる。グロー放電分解法による製造の場合を例
にとって説明すると、まず、原料ガスとしては、ケイ素
原子を含む主原料ガスと必要な添加物原子を含む原料ガ
スの混合体を用いる。この場合、必要によって、この混
合体に、さらに水素ガスあるいは不活性ガスなどのキャ
リアガスを混合してもよい。成膜条件は、周波数0〜5
GHz、反応器内圧10-5〜10Torr(0.001
〜1330Pa)、放電電力10〜3000W、また支
持体温度は30〜300℃である。各層の膜厚は、放電
時間の調整により適宜設定することができる。また、上
記ケイ素原子を含む主原料ガスとしては、シラン類、特
にSiH4 およびSi2 6 、およびハロゲン化シラン
類、例えば、SiF4 が用いられる。
【0007】電荷注入阻止層12は、第III 族元素また
は第V族元素が添加されたアモルファスシリコンよりな
る。膜厚は0.01〜10μmの範囲が好ましい。添加
物として第III 族元素を用いるか或いは第V族元素を用
いるかは、感光体の帯電極性によって決められる。層形
成に際して、第III 族元素を含む原料ガスとしては、典
型的にはジボラン(B2 6 )が、また、第V族元素を
含む原料ガスとしては、典型的にはホスフィン(P
3 )が用いられる。その他、所望により、更に他の元
素を添加することも可能である。
【0008】光導電層13は、第III 族原子が添加され
たアモルファスシリコンより構成される。膜厚は1〜1
00μmの範囲が望ましい。第III 族原子を含む原料ガ
スとしては、典型的にはジボランが用いられる。アモル
ファスシリコンを主体とするこの光導電層には、さまざ
まな目的で第III 族原子に加え、さらに他の元素を添加
することも可能である。また、この光導電層は電荷発生
層と電荷輸送層の二層から構成されていてもよい。
【0009】電荷捕獲層14は、第III 族元素または第
V族元素が添加されたアモルファスシリコンよりなる。
膜厚は0.01〜10μmの範囲が望ましい。添加物と
して第III 族元素を用いるか或いは第V族元素を用いる
かは、感光体の帯電極性によって決められる。第III 族
元素を含む原料ガスとしては、典型的にはジボランが、
また、第V族元素を含む原料ガスとしては典型的にはホ
スフィンが用いられる。アモルファスシリコンを主体と
するこの電荷捕獲層には、所望により、更に他の元素を
添加することも可能である。
【0010】表面層15、16及び17は、窒素原子が
添加されたアモルファスシリコンを主体としてなる。層
形成に際して、窒素原子を含む原料ガスとしては、窒素
原子を構成要素とし気相で使用し得る単体或いは化合物
であればすべて用いることができるが、例としては、N
2 単体ガス或いはNH3 、N2 4 、HN3 等の水素化
窒素化合物のガスをあげることができる。各表面層で使
用される窒素原子を含む原料ガスは同一であっても或い
は異なっていてもよい。また各表面層には、さまざまな
目的で、更に他の元素を添加することも可能である。
【0011】第1の表面層15における窒素原子濃度
は、ケイ素原子に対する原子数比として、0.1〜1.
0の範囲にあるのが好ましい。また、その膜厚は0.0
1〜0.1μmの範囲であることが望ましい。第2の表
面層16における窒素原子濃度は、ケイ素原子に対する
原子数比として、0.1〜1.0の範囲にあるのが好ま
しい。また、膜厚は0.05〜1μmの範囲であること
が望ましい。第3の表面層17における窒素原子濃度
は、ケイ素原子に対する原子数比として、0.5〜1.
3の範囲にあるのが好ましい。また、その膜厚は0.0
1〜0.1μmの範囲であることが望ましい。更にま
た、これらの表面層は炭素原子あるいは酸素原子が添加
されたアモルファスシリコンを主体としてなるものでも
よい。
【0012】図2においては、上記表面層の上にさらに
第4の表面層18が設けられているが、この第4の表面
層は、圧力定着時のアモルファスシリコン感光体表面に
発生する傷を防ぎまた転写効率を改善する作用をする。
この表面層は、種々の材料によって形成することができ
る。例えば、プラズマCVD法は蒸着法やイオンプレー
ディング法によって形成されたSiOx 、SiNx 、S
iCx 、a−C、AlOx などによる層であってもよ
い。
【0013】また、有機高分子材料を用いて形成された
層であってもよく、その場合、有機高分子材料中に、導
電性金属酸化物微粉末を分散させたものであってもよ
い。その場合に使用する導電性金属酸化物微粉末は、平
均粒径0.3μm以下、特に0.05〜0.3μmの範
囲の平均粒径を有するものであることが好ましい。導電
性金属酸化物微粉末としては、酸化亜鉛、酸化チタン、
酸化錫、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、スズをドープした酸化スズ、酸化ジルコニウム等の
微粉末を用いることができる。これら金属酸化物微粉末
は1種もしくは2種以上混合して用いる。2種以上混合
した場合は、固溶体または融着体の形で使用すればよ
い。表面層18における結着樹脂として用いる有機高分
子材料としては、ポリビニルカルバゾールのような電気
的に活性な高分子化合物でも、電気的に不活性な高分子
化合物でもよい。その他、使用できる高分子材料として
は、ポリビニルカルバゾール、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等が
あげられる。なかでも機械的強度、接着性の点から、硬
化型樹脂が好ましい。有機高分子材料を結着樹脂に用い
る場合には、溶剤に溶解・分散した分散液を粘度調整を
行った後、スプレー法、浸漬法によって感光層あるいは
中間層上に塗布し、乾燥あるいは乾燥硬化することによ
って表面層を得ることができる。
【0014】また、この表面層は、無機高分子材料によ
って形成されていてもよい。無機高分子材料としては、
シリコーン樹脂や有機金属化合物から形成される無機高
分子化合物が使用できる。無機構分子材料が、例えば、
液状のシリコーン樹脂である場合には、その中に上記導
電性金属酸化物微粉末を分散させ、その分散液を塗布
し、乾燥すればよい。また、ゾル−ゲル法によって形成
する場合には、次のようにして形成することができる。
Si(OCH3 4 、Si(OC2 5 4 、Si(O
3 7 4、Si(OC4 9 4 、Al(OC
3 3 、Al(OC2 5 3 、Al(OC4 9
3 、Ti(OC3 7 4 、Zr(OC3 7 4 、Y
(OC3 7 3 、Y(OC4 9 3 、Fe(OC2
5 3 、Fe(OC3 7 3 、Fe(OC4 9
3 、Nb(OCH3 5 、Nb(OC2 5 5 、Nb
(OC3 7 5 、Ta(OC3 7 5 、Ta(OC
4 9 4 、V(OC2 53 、V(OC4 9 3
等のアルコキシド化合物や、鉄トリス(アセチルアセト
ネート)、コバルト・ビス(アセチルアセトネート)、
ニッケル・ビス(アセチルアセトネート)、銅・ビス
(アセチルアセトネート)等の有機金属錯体を、アルコ
ール中に溶解し、攪拌しながら加水分解する。反応によ
って生成したゾル液に、上記導電性金属酸化物微粉末を
分散させ、得られた分散液をスプレー法、浸漬法によっ
て光導電層あるいは中間層上に塗布し、溶媒を除去した
後、50〜300℃で1〜24時間加熱乾燥すればよ
い。
【0015】表面層18の膜厚は任意に設定されるが、
20μm以下、特に10μm以下0.1μm以上が好適
である。膜厚が20μm以上では露光後の残留電位が高
く、0.1μm以下では機械的強度が不足し、アモルフ
ァスシリコン感光体の特徴を十分生かすことができな
い。
【0016】本発明において、感光体は定着性の向上と
定着圧力の低圧化のために、30℃から80℃に加熱さ
れるのが好ましい。30℃以下では高温高湿時に画像ぼ
けが起こりやすく、また80℃の場合には転写・定着さ
れた画像の脱離が起こりやすく、また感光体の帯電電位
が低下し、現像に必要な静電電位が得られなくなる。
【0017】図1において、加熱は感光体の内部から行
なっているが、外部からの加熱も可能である。加熱には
ランプヒーター(クオーツランプ)或いはシリコーンゴ
ム等の耐熱可撓性ゴム中にニクロム線を配置した面状ヒ
ーター等があげられ、その他、熱風送風型のヒーター、
赤外線などの輻射熱を利用したもの、定着部の熱を利用
したもの等が適用可能である。これ等感光体手段への通
電手段としては、任意のものが使用できるが、特に加熱
手段が感光体支持体よりも内側に設けられる場合には、
感光体が回動するため、スリップリングを介して通電す
るようなものが好ましい。
【0018】現像器4にかかる電位は画像入力方法、画
像形成方法、現像剤により、それぞれ異なる。例えば、
入力方法としてイメージライティングを採用し、現像剤
として導電性トナーを使用した場合、露光部(イメー
ジ)を現像するためには、現像器にかける電位は感光体
の現像位置での帯電電位と同電位、非露光部を現像する
ためには現像器にかける電位を0V、あるいは露光部分
と同電位(感光体の残留電位:RP)にすることが望ま
しい。入力方法としてバックライティングを採用し、現
像剤として導電性トナーを使用した場合、非露光部を現
像するためには、現像器にかける電位を0V、あるいは
露光部分と同電位に、また、露光部を現像するために
は、現像器にかける電位を感光体の現像位置での帯電電
位と同電位にすることが望ましい。
【0019】本発明において、圧力転写定着ロールは、
感光体、用紙、および紙詰まり等のトラブルにより生じ
るダメージによる変形を防ぐために高強度のものが望ま
しい。転写定着時の圧力は現像剤により異なるが、転写
定着性の面から100Kg重/cm2 以上、好適には1
50Kg重/cm2 以上、さらに好適には200Kg重
/cm2 以上が望ましい。
【0020】また圧力転写定着ロールの表面に表面保護
層を設けるのが好ましい。表面保護層を有することによ
りクリーニングによる圧力定着装置の表面磨耗を少なく
することができ、また圧力定着時に発生するダメージを
少なくすることができるため圧力転写定着ロールの信頼
性を高めることができる。表面保護層は、セラミック
ス、金属、有機高分子物質および無機高分子物質からな
る群から選択された少なくとも1種より構成されるが、
圧力転写定着ロールに付着したトナーをクリーニングに
より容易に除去できるようにするために、表面エネルギ
ーの小さいものを選ぶのが望ましい。
【0021】表面保護層を構成する材料の具体例とし
て、例えば、グロー放電分解法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法、真空蒸着法などによって得られ
るC、Si、a−C、a−Si、SiOx 、SiNx
SiCx 、AlOx などのセラミックス、Fe、Ni、
Cr、Al、Cu、鋼、真ちゅう、ステンレス鋼などの
金属及び合金、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ
メタクリレート、ポリスルホン、ポリアクリレート、ポ
リイミド、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、
ポリアリールエーテル、ポリアリールスルホン、ポリブ
タジエン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンスル
フィド、ポリ酢酸ビニル、ポリシロキサン、ポリビニル
アセタール、アミノ樹脂、フェニレンオキシド樹脂、テ
レフタル酸樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
スチレンとアクリロニトリルとのコポリマー、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルとのコポリマー、アク
リレートコポリマー、アルキド樹脂、エポキシド、セル
ロース系造膜剤、ポリ(アミド−イミド)、ポリクロロ
スチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポリビニルナ
フタレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルカルバゾール、ポリビニルピリジン、ポリ塩化
ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、塩化ビニリデン−
塩化ビニルコポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、酢酸ビニル−塩化ビニリデンコポリマー、スチレン
−アルキッド樹脂などのような熱可塑性及び熱硬化性樹
脂などの有機の高分子、シリコーン樹脂や有機金属化合
物から形成される無機の高分子などが使用できる。
【0022】本発明においては、転写部材の表面に当接
するようにクリーニング機構を設けることが必要であ
る。クリーニング機構としては、Fe、Ni、Cr、A
l、Cu、鋼、真ちゅう、ステンレス鋼などの金属製の
ブレード、例えばウレタンゴムなどの弾性体によるブレ
ード、ロール、布性のワイパー、ブラシのうちの少なく
とも1種類を使用するのが望ましい。図1においては、
クリーニング機構としてクリーニングブレードを用い、
圧力定着ロールの表面に当接させている。
【0023】
【作用】本発明の作用を上記の図1の電子写真感光体を
用いてコピー操作を行う場合について説明する。感光体
1の表面を帯電装置2により一様に帯電させた後、画像
入力装置3からの光により露光して静電潜像を形成さ
せ、ついで現像器4によってトナーからなる可視像に変
換する。形成される視像は圧力転写定着ロール5によっ
て、用紙6と加圧下に接触させ、それによってトナー像
の転写と定着が同時に行われる。感光体に残ったトナー
はクリーニング機構8により除去され、感光体の表面に
残った電荷は除電ランプ9により除去される。一方、圧
力転写定着ロール5に転移し、残留したトナーは、クリ
ーニングブレード10により除去される。したがって、
本発明の電子写真装置を使用すれば、導電性磁性一成分
現像剤或るいはカプセルトナーを使用して、良好な画質
のコピー画像を得ることが可能になる。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。 実施例 図2に示した電子写真装置に、下記のアモルファスシリ
コン感光体を装着した。アモルファスシリコン感光体の
作製条件は、以下の通りであった。約20mm厚のAl
−Mg系合金円筒基板の上に、電荷注入阻止層、光導電
層、電子捕獲層、第1〜3表面層および第4表面層を形
成した。この時のそれぞれの成膜条件は以下の通りであ
った。電荷注入阻止層は、 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:90cm3 /min 200ppm水素稀釈ジボランガス流量:90cm3
min 反応器内圧:1.0Torr 放電電力:200W 放電時間:60min 放電周波数:13.56MHz 支持体温度:250℃ (なお、以下に記述する各層の製造条件における放電周
波数及び支持体温度は、上記の値に固定した。)
【0025】電荷注入阻止層生成の後、反応器内を十分
に排気し、次いでシランガス、水素ガス、及びジボラン
ガスの混合体を導入してグロー放電分解することにより
電荷注入阻止層上に約15μmの膜厚を有する光導電層
を生成した。この際の製造条件は次の通りであった。 100%シランガス流量:180cm3 /min 100%水素ガス流量:162cm3 /min 200ppm水素稀釈ジボランガス流量:18cm3
min 反応器内圧:1.0Torr 放電電力:200W 放電時間:210min 光導電層生成ののち、反応器内を十分に排気し、次いで
シランガス、水素ガス、及びジボランガスの混合体を導
入してグロー放電分解することにより、光導電層上に約
0.9μmの膜厚を有する電荷捕獲層を生成した。この
際の製造条件は次の通りであった。 100%シランガス流量:180cm3 /mi 100%水素ガス流量:90cm3 /min 200ppm水素稀釈ジボランガス流量:90cm3
min、 反応器内圧:1.0Torr 放電電力:200W 放電時間:12min
【0026】電荷捕獲層生成ののち、反応器内を十分に
排気し、次いでシランガス、水素ガス、およびアンモニ
ア(NH3 )ガスの混合体を導入してグロー放電分解す
ることにより電荷捕獲層上に約0.05μmの膜厚を有
する第1の表面層を生成した。この際の製造条件は次の
通りであった。 100%シランガス流量:26cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:30cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:50W 放電時間:6min 第1の表面層生成ののち、シランガス、水素ガス、及び
アンモニアガスの混合体を導入してグロー放電分解する
ことにより、第1の表面層上に約0.25μmの膜厚を
有する第2の表面層を生成した。この際の製造条件は次
の通りであった。 100%シランガス流量:24cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:36cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:50W 放電時間:40min 第2の表面層生成ののち、シランガス、水素ガス、及び
アンモニアガスの混合体を導入してグロー放電分解する
ことにより、第2の表面層上に約0.1μmの膜厚を有
する第3の表面層を生成した。この際の製造条件は次の
通りであった。 100%シランガス流量:15cm3 /min 100%水素ガス流量:180cm3 /min 100%アンモニアガス流量:43cm3 /min 反応器内圧:0.5Torr 放電電力:50W、 放電時間:20min
【0027】以上のようにしてアルミニウム支持体上に
電荷注入阻止層、光導電層、電荷捕獲層、第1の表面
層、第2の表面層及び第3の表面層を有する電子写真用
感光体を得た。さらに平均粒径0.3μm以下の導電性
金属酸化物微粉末を分散した無機高分子材料からなる第
4の表面層を形成した。この表面層の形成条件は次の通
りであった。 保護コーティング用シリコン 50重量部 (X−41−9710H;信越化学工業社製) 酸化錫/酸化アンチモン(15%)導電粉 9重量部 を10℃に保ちながら50時間混合分散し、スプレー塗
布法により塗布し、180℃で1時間乾燥して厚さ1μ
mの第4の表面層を形成した。図1に示す電子写真装置
において、圧力転写定着装置としては、シリコンハード
コーティング膜からなる表面保護層を有するポリアセタ
ールからなる圧力転写定着ロールに、クリーニング機構
としてステンレス鋼のブレードを取り付けたものを使用
した。
【0028】現像剤として、ラウリルメタクリレートポ
リマー(LMA)と磁性粉と溶剤からなるコア成分をポ
リユリア樹脂で包んだ粒径15μmの導電性のカプセル
型の一成分トナーを用い、コピー操作を行った。すなわ
ち、感光体の帯電電位を200Vになるように帯電装置
で調整し、現像器にかける電位は200Vにした。露光
装置としてはLEDを用い、イメージ部分を露光した。
圧力転写定着ロールと感光体の間に200Kg重/cm
2 の圧力を加えて、1000枚のコピー操作を連続して
行ったところ、紙詰まりは生じなかった。また、圧力転
写定着ロールを観察したところ、トナーの付着は認めら
れなかった。さらにまた、プリント画像の裏面を観察し
たところ、トナーの付着は認められなかった。一方、圧
力転写定着ロールに当接させたブレードを観察したとこ
ろ、トナーの付着が認められた。
【0029】比較例 上記実施例における圧力転写定着装置の代わりに、ステ
ンレス鋼のブレードを取り付けなかった以外は、まった
く同一の電子写真装置を用い、上記実施例と同様にして
コピー操作を行った。その結果、10枚目に紙詰まりを
生じた。その際に圧力転写定着ロールを観察したとこ
ろ、トナーの付着が確認された。またプリント画像の裏
面を観察したところ、トナーの付着が確認された。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の電子写真装置は、
感光体にアモルファスシリコンを用い、転写定着装置と
してクリーニング機構を備えたものを使用するから、感
光体上に形成されたトナー像を圧力を加えて用紙への転
写と定着を同時に行なう場合、圧力転写定着ロールなど
の感光体を押圧する転写部材の表面に残留するトナーが
除去される。したがって、転写部材の表面に付着したト
ナーに起因する紙詰まり、紙への裏うつりがなく、高信
頼、省エネルギー、低コストでコピー画像を得ることが
できる。また、本発明の電子写真装置は、静電転写ので
きない導電性磁性1成分トナーおよび導電性磁性1成分
カプセルトナーを使用することができるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の電子写真装置における感光体の一例
の模式的断面図である。
【符号の説明】
1…感光体、2…帯電装置、3…画像入力装置、4…現
像器、5…圧力転写定着ロール、6…用紙、7…ヒータ
ー、8…クリーナー、9…除電ランプ、10…クリーニ
ングブレード、11…支持体、12…電荷注入阻止層、
13…光導電層、14…電子捕獲層、15〜18…表面
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 111

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化および/またはフッ素化アモルフ
    ァスシリコンからなる感光体、帯電装置、露光装置、現
    像装置および転写定着装置よりなり、電子写真法によっ
    て形成された感光体表面のトナー像の上に転写紙を重
    ね、感光体と転写紙に圧力を加えて転写紙にトナー像の
    転写と定着を同時に行う電子写真装置において、該転写
    定着装置が感光体に対向して設けられた感光体を押圧す
    る転写部材と、該転写部材の表面に当接するクリーニン
    グ機構とを有することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 感光体が表面層を有することを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 転写部材が圧力ロールであることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 圧力ロールが、その表面に表面保護層を
    有することを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  5. 【請求項5】 圧力ロールの表面保護層が、セラミック
    ス、金属、有機高分子物質および無機高分子物質からな
    る群から選択された少なくとも1種よりなることを特徴
    とする請求項4記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 圧力ロールが、100kg重/cm2
    耐えうる表面硬度を有することを特徴とする請求項1記
    載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 クリーニング機構が、ブレード、ワイパ
    ー、ブラシロールから選択される少なくとも1種よりな
    ることを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 水素化および/またはフッ素化アモルフ
    ァスシリコンからなる感光体を用い、電子写真法によっ
    て形成された感光体表面のトナー像の上に転写紙を重
    ね、感光体と転写紙に圧力を加えて転写紙に転写と定着
    を同時に行う電子写真方法において、トナー像の転写紙
    への転写定着を、クリーニング機構を備えた転写部材用
    いて行なうことを特徴とする電子写真方法。
  9. 【請求項9】 カプセルトナーからなる現像剤を用いて
    トナー像を形成することを特徴とする請求項8記載の電
    子写真方法。
  10. 【請求項10】 導電性磁性1成分からなる現像剤を用
    いてトナー像を形成することを特徴とする請求項8記載
    の電子写真方法。
  11. 【請求項11】 導電性磁性1成分のカプセルトナーか
    らなる現像剤を用いてトナー像を形成することを特徴と
    する請求項8記載の電子写真方法。
  12. 【請求項12】 感光体を加熱しながら、転写部材を感
    光体に押圧し、転写と定着を同時に行うことを特徴とす
    る請求項8記載の電子写真方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6934484B2 (en) 2002-08-01 2005-08-23 Ricoh Company, Ltd. Image-forming apparatus and image-forming method

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