JPH05214415A - 高炉操業法 - Google Patents
高炉操業法Info
- Publication number
- JPH05214415A JPH05214415A JP9217592A JP1759292A JPH05214415A JP H05214415 A JPH05214415 A JP H05214415A JP 9217592 A JP9217592 A JP 9217592A JP 1759292 A JP1759292 A JP 1759292A JP H05214415 A JPH05214415 A JP H05214415A
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- JP
- Japan
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- furnace
- water
- blast furnace
- sinter
- gas
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- Pending
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- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炉々頂のガス温度を低下させて炉頂部の機
器の保護を図るとともに、炉内の還元遅れやガス清浄ラ
インの効率低下等の負荷の増大をもたらさない高炉操業
法。 【構成】 高炉に搬送するベルトコンベア上の焼結鉱に
散水し、散水した水が炉頂部で炉頂ガスと熱交換し、そ
の略全量が蒸発し、かつ、炉頂部から炉内に装入される
焼結鉱温度が100℃以下となる散水量となし、炉頂部
のガス温度の降下を図り、炉内に水が流下して負荷の増
大をもたらすことがない高炉操業法。
器の保護を図るとともに、炉内の還元遅れやガス清浄ラ
インの効率低下等の負荷の増大をもたらさない高炉操業
法。 【構成】 高炉に搬送するベルトコンベア上の焼結鉱に
散水し、散水した水が炉頂部で炉頂ガスと熱交換し、そ
の略全量が蒸発し、かつ、炉頂部から炉内に装入される
焼結鉱温度が100℃以下となる散水量となし、炉頂部
のガス温度の降下を図り、炉内に水が流下して負荷の増
大をもたらすことがない高炉操業法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は炉頂ガスの昇温を制御
する高炉の操業法に関する。
する高炉の操業法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高炉々頂のガス温度の制御は炉頂
部に設置した液体噴射装置から、炉内に直接水を投入
し、その水の蒸発潜熱によって炉頂ガスの顕熱を奪い炉
頂ガス温度を低下せしめていた。
部に設置した液体噴射装置から、炉内に直接水を投入
し、その水の蒸発潜熱によって炉頂ガスの顕熱を奪い炉
頂ガス温度を低下せしめていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では炉
内に直接水を投入するので、炉頂ガス温度の上昇を抑え
るために多量の水量を必要とした。この場合、多量に投
入された水は炉内の装入物の層頂面で蒸発しきれずに、
炉下部に流下する。この流下した水は装入物層内の間接
還元領域を狭め、焼結鉱の還元遅れを誘発させていた。
また、高炉の下流側設備である乾式集塵設備の濾布に、
多量に水分を含有する排ガス中のダストが付着すること
により、集塵効率の低下を生じさせる等の問題を生じて
いた。
内に直接水を投入するので、炉頂ガス温度の上昇を抑え
るために多量の水量を必要とした。この場合、多量に投
入された水は炉内の装入物の層頂面で蒸発しきれずに、
炉下部に流下する。この流下した水は装入物層内の間接
還元領域を狭め、焼結鉱の還元遅れを誘発させていた。
また、高炉の下流側設備である乾式集塵設備の濾布に、
多量に水分を含有する排ガス中のダストが付着すること
により、集塵効率の低下を生じさせる等の問題を生じて
いた。
【0004】この発明は上記問題点に着目しなされたも
のである。その目的は、炉頂ガス温度を低下せしめ、高
炉々頂の機器の保護を図るともに、炉内の還元遅れを誘
発したり、集塵設備等のガス清浄ラインの効率低下をも
たらすことのない高炉の操業法を提案するにある。
のである。その目的は、炉頂ガス温度を低下せしめ、高
炉々頂の機器の保護を図るともに、炉内の還元遅れを誘
発したり、集塵設備等のガス清浄ラインの効率低下をも
たらすことのない高炉の操業法を提案するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この高炉操業法は、高炉
に搬送する過程の焼結鉱に散水し、その焼結鉱に対する
散水量を炉頂部までに略全量が蒸発し、かつ炉内に装入
される焼結鉱温度が100℃以下となる量とすることを
特徴とする。
に搬送する過程の焼結鉱に散水し、その焼結鉱に対する
散水量を炉頂部までに略全量が蒸発し、かつ炉内に装入
される焼結鉱温度が100℃以下となる量とすることを
特徴とする。
【0006】以下、この発明を図面を用い説明する。図
1において、焼結工場1で生産された焼結鉱はベルトコ
ンベア2−1により貯鉱槽3に貯留され、貯留された焼
結鉱は更に、コンベア2−2で高炉炉頂まで搬送され、
炉内に装入される。高微粉炭比の高炉操業では熱流比が
小となるために炉頂ガス温度は200℃以上の高温にな
る。このために、この操業法では炉頂ガス温度の昇温を
制御するために、ベルトコンベア2−2上に図2に示す
散水装置を設けて焼結鉱に散水を行なう。
1において、焼結工場1で生産された焼結鉱はベルトコ
ンベア2−1により貯鉱槽3に貯留され、貯留された焼
結鉱は更に、コンベア2−2で高炉炉頂まで搬送され、
炉内に装入される。高微粉炭比の高炉操業では熱流比が
小となるために炉頂ガス温度は200℃以上の高温にな
る。このために、この操業法では炉頂ガス温度の昇温を
制御するために、ベルトコンベア2−2上に図2に示す
散水装置を設けて焼結鉱に散水を行なう。
【0007】散水装置4は搬送される焼結炉11に散水
する複数の散水ノズル10をベルトコンベア2上方位置
に備えている。この散水ノズル10にはヤード計器室を
介して作動する遮断弁12、流量調節弁13および流量
計14で制御された量の工水が送給され、焼結鉱11に
対する工水の散水量の割合を所定値に制御できる。
する複数の散水ノズル10をベルトコンベア2上方位置
に備えている。この散水ノズル10にはヤード計器室を
介して作動する遮断弁12、流量調節弁13および流量
計14で制御された量の工水が送給され、焼結鉱11に
対する工水の散水量の割合を所定値に制御できる。
【0008】焼結鉱に対する散水量は、炉頂ガス温度、
焼結鉱温度を勘案し設定し、焼結鉱に付着した水が炉頂
部までで略全量が蒸発し、炉内に挿入される焼結鉱には
水が殆んど付着しておらず、かつ、この水の蒸発によっ
て顕熱を奪われ焼結鉱は100℃以下となって炉内に装
入される量でなくてはならない。この散水量は、例えば
後述する表1の高微粉炭比の高炉操業条件下では(水量
8.1 l/焼結鉱ton )以下の量である。
焼結鉱温度を勘案し設定し、焼結鉱に付着した水が炉頂
部までで略全量が蒸発し、炉内に挿入される焼結鉱には
水が殆んど付着しておらず、かつ、この水の蒸発によっ
て顕熱を奪われ焼結鉱は100℃以下となって炉内に装
入される量でなくてはならない。この散水量は、例えば
後述する表1の高微粉炭比の高炉操業条件下では(水量
8.1 l/焼結鉱ton )以下の量である。
【0009】なお、図1において、5,6は炉頂部内の
小ベル、大ベル、7は炉内に装入された装入物であり、
炉外にはダストキャッチャー8、乾式集塵設備9等から
なるガス清浄ラインが付帯している。
小ベル、大ベル、7は炉内に装入された装入物であり、
炉外にはダストキャッチャー8、乾式集塵設備9等から
なるガス清浄ラインが付帯している。
【0010】
【作用】この高炉操業法では、高炉に搬送する過程の焼
結鉱、例えばベルトコンベア上の焼結炉に散水し、高温
の炉頂部ガスと直接熱交換し、炉頂ガス温度の降下を図
るものであり、従来の炉内に直接水を投入し炉内で熱交
換する場合に比べ、少量の水量で炉頂ガスの温度を制御
できる。その散水量は炉頂部までで略その全量が蒸発す
る量とするので、水が装入物層内を流下して還元遅れを
誘発させたり、あるいは水分がダストに付着してガス清
浄ラインの負荷を増大せしめることもない。また、炉内
に装入される焼結鉱温度を100℃以下とすることは、
炉頂部における炉頂ガスとの熱交換に十分な水の存在を
裏付けるものであり、この条件により、確実な炉頂ガス
温度の低下が達成される。
結鉱、例えばベルトコンベア上の焼結炉に散水し、高温
の炉頂部ガスと直接熱交換し、炉頂ガス温度の降下を図
るものであり、従来の炉内に直接水を投入し炉内で熱交
換する場合に比べ、少量の水量で炉頂ガスの温度を制御
できる。その散水量は炉頂部までで略その全量が蒸発す
る量とするので、水が装入物層内を流下して還元遅れを
誘発させたり、あるいは水分がダストに付着してガス清
浄ラインの負荷を増大せしめることもない。また、炉内
に装入される焼結鉱温度を100℃以下とすることは、
炉頂部における炉頂ガスとの熱交換に十分な水の存在を
裏付けるものであり、この条件により、確実な炉頂ガス
温度の低下が達成される。
【0011】
【実施例】高炉に焼結鉱を搬送するベルトコンベア上に
2ケ所の散水設備を設置し、2回に分けて散水した焼結
鉱を高炉に装入し、表1に示す高炉操業条件において炉
頂ガス温度を測定した。なお、この実施例では、散水箇
所が1ケ所の場合はベルトコンベアのベルト濡れが激し
くなり、リターン部での落粉等の問題を生じるために2
ケ所の散水箇所を設けるか、複数ケ所とするのが好まし
い。
2ケ所の散水設備を設置し、2回に分けて散水した焼結
鉱を高炉に装入し、表1に示す高炉操業条件において炉
頂ガス温度を測定した。なお、この実施例では、散水箇
所が1ケ所の場合はベルトコンベアのベルト濡れが激し
くなり、リターン部での落粉等の問題を生じるために2
ケ所の散水箇所を設けるか、複数ケ所とするのが好まし
い。
【0012】焼結鉱に対する散水量と炉頂ガス温度との
関係グラフを図3に示す。
関係グラフを図3に示す。
【0013】このグラフにおいて、Aは散水量5.0 (l
/焼結鉱ton )、Bは8.1 (l/焼結鉱ton )、Cは0
である。散水量A,Bの条件において、焼結鉱に付着し
た水は、いずれも炉頂部において全量が蒸発し、炉内に
装入される焼結鉱の温度は100℃以下であった。
/焼結鉱ton )、Bは8.1 (l/焼結鉱ton )、Cは0
である。散水量A,Bの条件において、焼結鉱に付着し
た水は、いずれも炉頂部において全量が蒸発し、炉内に
装入される焼結鉱の温度は100℃以下であった。
【0014】この結果によると、表1の高炉操業条件下
で8.1 (l/焼結鉱ton )の最大量の散水によって炉頂
ガス温度を10℃低下させることができる。
で8.1 (l/焼結鉱ton )の最大量の散水によって炉頂
ガス温度を10℃低下させることができる。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、次の効果
を奏する。
を奏する。
【0017】(1) 炉頂ガス温度を低下させ、高炉々頂部
の機器の耐用期間を延ばすことができる。
の機器の耐用期間を延ばすことができる。
【0018】(2) 高炉外の設備を用いて対応ができ、炉
内の還元遅れや、ガス清浄ラインの効率を低下させたり
する他の設備の負荷増大をもたらさない。
内の還元遅れや、ガス清浄ラインの効率を低下させたり
する他の設備の負荷増大をもたらさない。
【図1】この高炉操業法を説明するための高炉全体の概
略図である。
略図である。
【図2】ベルトコンベア上の焼結鉱に散水する散水装置
の説明図である。
の説明図である。
【図3】実施例の焼結炉に対する散水量と炉頂ガス温度
との相関グラフである。
との相関グラフである。
1…焼結工場、2…ベルトコンベア、3…貯鉱槽、4…
散水装置、5…小ベル、6…大ベル、7…装入物、8…
ダストキャチャー、9…乾式集塵設備、10…散水ノズ
ル、11…焼結鉱、12…遮断弁、13…流量調節弁、
14…流量計。
散水装置、5…小ベル、6…大ベル、7…装入物、8…
ダストキャチャー、9…乾式集塵設備、10…散水ノズ
ル、11…焼結鉱、12…遮断弁、13…流量調節弁、
14…流量計。
Claims (1)
- 【請求項1】 高炉に搬送する過程の焼結鉱に散水し、
その焼結鉱に対する散水量を炉頂部までに略その全量が
蒸発し、かつ炉内に装入される焼結鉱温度が100℃以
下となる量とすることを特徴とする高炉操業法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217592A JPH05214415A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 高炉操業法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9217592A JPH05214415A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 高炉操業法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214415A true JPH05214415A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11948170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9217592A Pending JPH05214415A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 高炉操業法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05214415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009256737A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Kobe Steel Ltd | 高炉炉頂ガス温度の制御方法 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP9217592A patent/JPH05214415A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009256737A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Kobe Steel Ltd | 高炉炉頂ガス温度の制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |