JPH05214078A - プロペランを含むコポリマー及びそれより製造されるコンタクトレンズ - Google Patents

プロペランを含むコポリマー及びそれより製造されるコンタクトレンズ

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JPH05214078A
JPH05214078A JP4300553A JP30055392A JPH05214078A JP H05214078 A JPH05214078 A JP H05214078A JP 4300553 A JP4300553 A JP 4300553A JP 30055392 A JP30055392 A JP 30055392A JP H05214078 A JPH05214078 A JP H05214078A
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group
iii
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atom
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JP4300553A
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English (en)
Inventor
Peter Herbrechtsmeier
ヘルプレヒトスマイエル ペーター
Horst Schaefer
シェーフェル ホルスト
Bernhard Seiferling
ザイフェルリンク ベルンハルト
Arnulf-Dieter Schlueter
シュリューテル アーノルフ−ディーテル
Harald Bothe
ボス ハラルド
Rainer Freudenberger
フロイデンベルゲル ライネル
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Novartis AG
Max Planck Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften eV
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Max Planck Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften eV
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Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG, Max Planck Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften eV filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH05214078A publication Critical patent/JPH05214078A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • C08G61/04Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms
    • C08G61/06Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • G02B1/043Contact lenses

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬度、吸水性及び酸素透過性に優れたコンタ
クトレンズを得ること。 【構成】 式(I): 【化10】 (式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、各々、水素
原子、アルキル、アルコキシアルキル、有機シリルアル
キル又は有機シリルであり;R3 及びR4 は、各々、水
素原子であるか、又は一緒になって、8個までの炭素原
子を有する二価のアルキレン基であり;Aは、ビニル二
重結合が単結合に置き換えられることにより、共重合可
能なビニルモノマーから誘導される、二価の置換1,2
−エチレン基である)で示される単位を含むコポリマー
から製造されるコンタクトレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロペラン類に基づく
コポリマー類、これらの製法、部分的又は実質的に、こ
のようなコポリマーよりなるコンタクトレンズ、該コン
タクトレンズの製造法、及びコンタクトレンズ又はその
他の物を製造するための該コポリマーの用途に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本発明
のコンタクトレンズ及びこれを製造するコポリマーは、
コポリマーを選択することにより、優れた硬度及び吸水
性により特徴づけられる。いずれにせよ、このコンタク
トレンズは優れた酸素透過性を有している。
【0003】これらの長所は三環性の環系を含むモノマ
ーからコポリマーを製造することによって達成される。
この環系は、〔1.1.1〕プロペラン類よりなる。プ
ロペランの他に、一種又は二種以上の共重合可能なビニ
ルモノマー、例えばシロキサンモノビニル成分、シロキ
サンオリゴビニル成分、フッ素含有ビニル化合物若しく
はかさ高い炭化水素基を有するビニル化合物のような疎
水性のビニル成分、又は親水性ビニル成分が用いられ
る。
【0004】共重合可能なビニルモノマーは、好適には
アクリラート類又はメタクリラート類である。これらの
うちの何れをプロペラン類と共重合させるかは、結果と
して得られるコポリマー及びコンタクトレンズの所望の
性質に大きく依存する。すなわち、かさ高い炭化水素基
を有するビニルモノマーは、優れた硬度、及び膨潤系に
おいて優れた剛性に導く。かさ高い基が存在するため
に、かかる製品は実質的に無定形である。この性質は高
い透明度及び酸素透過性のためには特に有用である。透
過性は、シロキサン含有ビニル成分又はフッ素含有ビニ
ル成分を用いることによって、さらに増進される。対照
的に、親水性ビニル成分をコモノマーとして用いると、
得られるコポリマー又はコンタクトレンズは良好な湿潤
性となる。親水性のコモノマーの濃度を高めると、濃度
に応じて、製品は水溶性になり得る。しかしながら、こ
のような場合、架橋によって膨潤し得るコポリマー又は
コンタクトレンズを得ることができる。
【0005】プロペラン類はビニルモノマーと共重合し
て、とりわけ、プロペランから形成される単位及びビニ
ルモノマーから形成される単位とが交互する、1:1の
付加生成物を形成することができる。このようなコポリ
マーの多くは既に公知である。例えば、アクリロニトリ
ルとのコポリマーはK.Opitz と A.-D. Schl ueter によ
りAngew. Chemie, 101, 513(1989) に記載されており、
マレイン酸無水物とのコポリマーはJ.-M. Gosau と A.-
D. SchlueterによりChem. Ber., 123, 2449(1990) に記
載されている。引用されたコポリマーについての技術的
な有用性に関しては、これまでに記載がない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の実質的な特徴
は、コポリマーを、その幾つかは既に公知であるが、コ
ンタクトレンズの製造に使用し得ることである。従っ
て、本発明の第一の実施態様は、式(I):
【化6】
【0007】(式中、R1 及びR2 は、互いに独立し
て、各々、水素原子、アルキル、アルコキシアルキル、
有機シリルアルキル又は有機シリルであり;R3 及びR
4 は、各々、水素原子であるか、又は一緒になって、8
個までの炭素原子を有する二価のアルキレン基であり;
Aは、ビニル二重結合が単結合に置き換えられることに
より共重合可能なビニルモノマーから誘導される、二価
の置換1,2−エチレン基である)で示される単位を含
むコポリマーから製造されるコンタクトレンズに関する
ものである。
【0008】本発明の範囲内で、前記の一般的な用語は
特に以下のように定義する:用語「低級」によって定義
されるラジカル又は基、例えば低級アルキル、低級アル
コキシなどは、7個まで、好適には4個までの炭素原子
を有するラジカル又は基を意味すると解すべきである。
【0009】好適には、アルキルは15個までの炭素原
子を有するアルキル、さらに好適には低級アルキルであ
り、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、オクチル又はデシルである。
【0010】好適には、アルコキシは低級アルコキシで
あり、典型的にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ又はtert−ブトキシである。好適には、アルコキ
シアルキルは、総数で14個まで、好適には10個まで
の炭素原子を有する低級アルコキシ低級アルキルであ
る。代表例は、メトキシエチル、エトキシエチル、エト
キシブチル及びプロポキシブチルである。
【0011】好適には、有機シリルアルキルは、一個又
は二個以上のトリ(低級アルキル)シリル基、例えばト
リメチルシル、又はフェニルジ(低級アルキル)シリ
ル、例えばフェニルジブチルシリルで置換された低級ア
ルキルである。代表例は、トリメチルシリルメチル、ト
リメチルシリルエチル、トリメチルシリルブチル、トリ
エチルシリルエチル、tert−ブチルジメチルシリルエチ
ル、tert−ブチルジメチルシリルメチル又はフェニルジ
メチルシリルメチルである。
【0012】好適には、有機シリルは一個又は二個以上
のトリ(低級アルキル)、例えばトリメチル、又はフェ
ニルジ(低級アルキル)、例えばフェニルジメチルで置
換されたケイ素である。代表例はトリメチルシリル、ト
リエチルシリル、tert−ブチルヂメチルシリル又はフェ
ニルジメチルシリルである。
【0013】8個までの炭素原子を有する二価のアルキ
レン基としてR4 と一緒になったR3 は、好適には、R
3 及びR4 が結合している二個の炭素原子が、2ないし
5個、好適には3又は4個の炭素原子によって隔てられ
ている低級アルキレン基である。代表例は1,3−プロ
ピレン、1,3−ブチレン、1,4−ブチレン、3−メ
チル−1,5−ペンチレン又は1,5−ペンチレンであ
る。
【0014】本発明のコポリマー又はコンタクトレンズ
を得るために、式(I)の二環性成分を提供するための
出発原料のモノマーは、式(II):
【化7】
【0015】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、式
(I)と同義である)で示される化合物である。この化
合物、いわゆる〔1.1.1〕プロペラン類は、それ自
体公知であり、それ自体公知の方法で製造することがで
きる。
【0016】本発明の実施に用いられる式(II)の好ま
しい化合物は、R1 及びR2 が、互いに独立して、各
々、水素原子、低級アルキル又は(低級アルコキシ)低
級アルキルであり、R3 及びR4 が、各々、水素原子で
あるか、又は一緒になって、二価の低級アルキレン基で
ある化合物である。
【0017】本発明の実施に用いられる式(II)の特に
好ましい化合物は、R1 及びR2 が、互いに独立して、
各々、水素原子又は低級アルキルであり、R3 及びR4
が、各々、水素原子であるか、又は一緒になって、R3
及びR4 が結合している二個の炭素原子が、2ないし5
個、好適には3又は4個の炭素原子で隔てられている二
価の低級アルキレン基である化合物である。
【0018】本発明の実施に用いられる式(II)の最も
好ましい化合物は、R1 が水素原子、R2 が水素原子又
は低級アルキルであり、R3 及びR4 が、各々、水素原
子であるか、又は一緒になって、R3 及びR4 が結合し
ている二個の炭素原子が、3又は4個の炭素原子で隔て
られている二価の低級アルキレン基である化合物であ
る。
【0019】式(II)の化合物に関する上記の好適性
は、類推によって、式(I)のコポリマー、及び式
(I)のコポリマーを含む新規なコンタクトレンズにも
適用される。
【0020】共重合可能なビニルモノマーは、本発明の
範囲内で、好適には、ビニル基を含み、コンタクトレン
ズに有用であると認められたコポリマーと関連して既に
記述されているモノマーを意味するものとして理解され
るべきである。ビニル基は、この文脈においては、ビニ
ル「−CH=CH2 」群を限定的に意味するものではな
く、全く一般的に、炭素炭素二重結合を有する任意な群
を意味するものと理解されるべきである。ビニルモノマ
ーの「ビニル」部分の特に好適な意義は、式(III) の化
合物に関する以下の定義から明らかになる。本発明の文
脈で用いられる共重合可能なビニルモノマーは、就中、
欧州特許公開A-374752、A-417235及びA-455587号に既に
開示されている。
【0021】本発明のコポリマー又はコンタクトレンズ
を得るために、式(I)の構成部分Aを提供する出発原
料のモノマーは、式(III) :
【0022】
【化8】 で示される化合物であり、この化合物は、文字Aで表さ
れ、部分構造式(IV):
【0023】
【化9】
【0024】(上記式中、置換基W、X、Y及びZは以
下の意義を有する:これらの置換基のうち三個の置換基
は水素原子であって、第四の置換基はアシル、ハロゲ
ン、複素環基又はアリールから選ばれるか;これらの置
換基のうち二個の置換基は水素原子であり、第三の置換
基は低級アルキルであって、第四の置換基はアシル、ハ
ロゲン、複素環基又はアリールから選ばれるか;或いは
これらの置換基のうち二個の置換基は、水素原子であっ
て、他の二個の置換基は、一緒になって、1又は2個の
ヘテロ原子で中断されていないか又は中断されている炭
化水素架橋を形成するか、又は他の二個の置換基は、各
々、独立してアシルである)で示され、式(I)のコポ
リマーを構成する。式(III) のモノマーは親水性ビニル
モノマー又は疎水性ビニルモノマーの何れかである。
【0025】アリールとは、好適には、フェニル、又は
低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、アミノ及び
ヒドロキシよりなる群から選ばれる、一個又は二個以
上、好適には三個までの同一若しくは異なる基によって
置換されたフェニルのような、6ないし15個の炭素原
子を有する芳香族炭化水素基である。代表例は、フェニ
ル又はトリルである。
【0026】ハロゲンは、好適には、塩素、臭素又はフ
ッ素原子であるが、ヨウ素原子もあり得る。
【0027】複素環基は、好適には、1若しくは2個の
酸素又は窒素原子のようなヘテロ原子、好適には1若し
くは2個の窒素原子を含む5若しくは6員の芳香環又は
飽和環である。ラクタムもまた含まれる。
【0028】炭素鎖が1若しくは2個のヘテロ原子で中
断されていないか又は中断されている炭化水素架橋は、
好適には、低級アルキレン、又は酸素若しくは窒素原子
で中断されている低級アルキレンである。窒素原子で中
断されている低級アルキレンは、好都合には低級アルキ
ルで置換されていてもよい。このような低級アルキレン
基の例は、1,3−プロピレン、2−アザ−1,3−プ
ロピレン又はN−メチル−2−アザ−1,3−プロピレ
ンである。
【0029】アシルは、典型的には、カルボキシ、アロ
イル、シクロアルカノイル又はアルカノイルであり、好
適にはカルボキシ、非置換若しくは置換アリールオキシ
カルボニル、非置換若しくは置換シクロアルコキシカル
ボニル、又は非置換若しくは置換アルコキシカルボニル
である。
【0030】アロイルは、典型的には、ベンゾイル、又
は低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン又はヒドロ
キシよりなる群から選ばれる、一個若しくは二個以上
の、好適には三個までの同一又は異なる基で置換された
ベンゾイルであるが、フェニルスルホニル又はフェノキ
シスルホニル、或いはそれが、各々、低級アルキル、低
級アルコキシ、ハロゲン若しくはヒドロキシで置換され
たフェニルスルホニル又はフェノキシスルホニルもあり
得る。
【0031】アルカノイルは、好適には、低級アルカノ
イルであり、例えばアセチル、プロパノイル又はブタノ
イルである。
【0032】シクロアルカノイルは、好適には、8個ま
での炭素原子を有するシクロアルコキシカルボニルであ
り、例えばシクロヘキシルオキシカルボニルである。
【0033】非置換アルコキシカルボニルは、好適に
は、低級アルコキシカルボニルであり、典型的にはメト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、tert−ブトキシカルボニル、tert−ブチルメト
キシカルボニル又は2−エチルヘキシルオキシカルボニ
ルである。
【0034】非置換アリールオキシカルボニルは、好適
には、フェノキシカルボニルである。
【0035】置換アリールオキシカルボニルは、好適に
は、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン及びヒド
ロキシよりなる群から選ばれる、一個若しくは二個以
上、好適には三個までの同一又は異なる基で置換された
フェノキシカルボニルである。
【0036】置換アルコキシカルボニルは、好適には、
ハロゲン、典型的にはフッ素、シロキサン基のような疎
水性基、又はヒドロキシ、アミノ、モノ若しくはジ(低
級アルキル)アミノのような親水性基で置換されてい
る。また、置換アルコキシカルボニル、同様に置換アリ
ールオキシカルボニル及び置換シクロアルコキシカルボ
ニルの意義は、式(III) の特に適切なビニルモノマーに
ついての以下の記述から明らかにされる。
【0037】本発明の実施に際し、適切に用いられる親
水性ビニルモノマーは、好適には、式(III) 〔式中、W
及びYは水素原子であり;Xは水素原子又はメチルであ
り;Zは、基−Z1 −Z2 (式中、Z1 は酸素を介して
2 に結合する−COO−であり;Z2 はカルボキシ、
ヒドロキシ若しくは第三級アミノ、例えば各々の低級ア
ルキル分として1ないし7個の炭素原子を有する第三級
(低級アルキル)アミノ、2ないし100個、好適には
2ないし40個の繰り返し単位を含むポリエチレンオキ
シド基、又は硫酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩若しくは
ホスホン酸塩の基のような水溶性化基の一個若しくは二
個以上で置換されている、1ないし10個の炭素原子を
有する炭化水素基、好都合には適切に置換されたアルキ
ル、シクロアルキル若しくはフェニル基、又はこのよう
な基の組合せ、典型的にはフェニルアルキル若しくはア
ルキルシクロアルキルである)である〕で示されるアク
リラート類及びメタクラート類;さらに、式(III) 〔式
中、W及びYは、水素原子であり;Xは、水素原子又は
メチルであり;Zはアミノカルボニル又はジ(低級アル
キル)アミノカルボニルである〕で示されるアクリルア
ミド類及びメタクリルアミド類;式(III) (式中、W及
びYは水素原子であり;Xは水素原子又はメチルであ
り;Zは上記と同義のZ2 又は低級アルキルで置換され
たモノ置換アミノカルボニルである)で示されるアクリ
ルアミド類及びメタクリルアミド類;式(III) 〔式中、
W及びX(又はW及びZ)は水素原子であり;Y及びZ
(又はX及びY)は、互いに独立して、各々、基−Z1
−Z2 (式中、Z1 及びZ2 は上記と同義である)の基
である〕で示されるマレアート類及びフマラート類;式
(III) 〔式中、W及びXは水素原子であり;Yはメチル
であり;Zは、−Z1−Z2 基(式中、Z1 及びZ2
上記と同義である)である〕で示されるクロトナート
類;式(III) 〔式中、W、X及びYは水素原子であり;
Zは基−Z1 −Z2 (式中、Z1 は酸素原子、Z2 は上
記と同義である)である〕で示されるビニルエーテル
類;式(III) (式中、W、X及びYは水素原子であり;
Zは1又は2個の窒素原子を含む5又は6員の複素環
基、例えば窒素原子を介して結合するラクタム基、例え
ば2−ピロリドン基である)で示される、1又は2個の
窒素原子を含む5又は6員のビニル置換複素環類、例え
ばN−ビニル−2−ピロリドンのようなN−ビニルラク
タム類;及び典型的にはメタクリル酸、クロトン酸、フ
マール酸又はケイ皮酸である、全部で3ないし10個の
炭素原子を有する式(III) のビニル性不飽和カルボン酸
類;である。
【0038】好適な親水性ビニルモノマーは、ヒドロキ
シ置換C2 −C4 アルキル(メタ)アクリラート類、5
又は6員のN−ビニルラクタム類、N,N−ジ−C1
4アルキル(メタ)アクリルアミド類、及び全部で3
ないし5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン
酸である。
【0039】本発明の実施に際し、適切に使用し得る水
溶性ビニルモノマーの例は、2−ヒドロキシエチルアク
リラート類及びメタクリラート類;2−及び3−ヒドロ
キシプロピルアクリラート類及びメタクリラート類;
2,3−ジヒドロキシプロピルアクリラート類及びメタ
クリラート類;ポリエトキシエチルアクリラート類及び
メタクリラート類;ポリエトキシプロピルアクリラート
類及びメタクリラート類、並びに相当するアクリルアミ
ド類及びメタクリルアミド類;アクリルアミド及びメタ
クリルアミド;N−メチル(メタ)アクリルアミド、ビ
ス(アセトン)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド及び
メチロール(メタ)アクリルアミド;N,N−ジメチル
アミノ及びN,N−ジエチルアミノ(メタ)アクリルア
ミド、並びに相当するアクリルアミド類及びメタクリル
アミド類;N−tert−ブチルアミノエチルメタクリラー
ト及びメタクリルアミド;2−及び4−ビニルピリジ
ン;4−及び2−メチル−5−ビニルピリジン;N−メ
チル−4−ビニルピペリジン;1−ビニル及び2−メチ
ル−1−ビニルイミダゾール;ジメチルアリルアミン及
びメチルジアリルアミン;パラ−、メタ−及びオルト−
アミノスチレン;ジメチルアミノエチルビニルエーテ
ル;N−ビニルピロリドン及び2−ピロリジノエチルメ
タクリラート;アクリル酸及びメタクリル酸;イタコン
酸;ケイ皮酸;クロトン酸;フマール酸;マレイン酸;
2−ヒドロキシエチル−及びビス(2−ヒドロキシ)エ
チルフマラート、マレアート及びイタコナート、並びに
3−ヒドロキシプロピルブチルフマラート及びビス(ポ
リアルコキシアルキル)フマラート、マレアート及びイ
タコナートを含むこれらのヒドロキシ(低級アルキル)
モノ−及びジエステル;マレイン酸無水物;N−メチル
マレインイミド;アクリル酸ナトリウム及びメタクリル
酸ナトリウム;2−メタクリロイルオキシエチルスルホ
ン酸;2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸;2−ホスファトエチルメタクリラート;ビニルス
ルホン酸、フェニルビニルスルホナート;ビニルスルホ
ン酸ナトリウム;p−スチレンスルホン酸;p−スチレ
ンスルホン酸ナトリウム及びアリルスルホン酸;N−ビ
ニルピロリドン;N−ビニルピリドン;N−ビニルカプ
ロラクタム;及び選ばれたアルキル化剤、例えばヨウ化
メチル、塩化ベンジル又は塩化ヘキサデシルのようなハ
ロゲン化炭化水素類、グリシドール、エピクロロヒドリ
ン又はエチレンオキシドのようなエポキシド類、アクリ
ル酸、硫酸ジメチル、硫酸メチル及びプロパンスルトン
で四級化して得られるカチオンモノマーの第四級化誘導
体を含む。
【0040】本発明の用途に望ましい水溶性モノマー
の、より完全な一覧表は、R. H. Yocum と E. B. Nyqui
stによるFunctional Monomers, Vol. 1, 424-440(M. D
ekker,N.Y. 1973)に記載されている。
【0041】好適な親水性ビニルモノマーは、2−ヒド
ロキシエチルメタクリラート、N−ビニル−2−ピロリ
ドン、N,N−ジメチルアクリルアミド並びにアクリル
酸及びメタクリル酸である。
【0042】本発明の実施に際し、適切に用いられる疎
水性ビニルモノマーは、例えば式(III) 〔式中、W及び
Yは水素原子であり;Xは水素原子又はメチルであり;
Zは、基−Z1 −Z3 (式中、Z1 は酸素原子を介して
3 に結合する−COO−であり、Z3 は、直鎖若しく
は分岐状の脂肪族、脂環式又は芳香族の基(これらは、
1ないし21個の炭素原子を有する)、典型的には適切
に置換したアルキル、シクロアルキル若しくはフェニル
基、又はこのような基の組合せ、例えばエーテル若しく
はチオエーテル結合、スルホキシド若しくはスルホン
基、又はカルボニル基を含んでもよいフェニルアルキル
若しくはアルキルシクロアルキルであるか、Z3 は、酸
素、硫黄又は窒素原子を含み、5若しくは6個の、該基
が二環式の場合は、10個までの環員原子を有する複素
環基、又は2ないし50個の繰り返しアルコキシ単位を
含むポリプロピレンオキシド若しくはポリ−n−ブチレ
ンオキシドであるか、Z3 は、ハロゲン原子、好適には
フッ素原子を含み、1ないし12個の炭素原子を有する
アルキル基であるか、或いはZ3 は、1ないし6個のケ
イ素原子を有するシロキサン基である)である〕で示さ
れるアクリラート類及びメタクリラート類;式(III)
(式中、W及びYは水素原子であり;Xは水素原子又は
メチルであり;Zは、基Z3 (Z3 は上記と同義であ
る)で置換されているモノ置換アミノカルボニルであ
る)で示されるアクリルアミド類及びメタクリルアミド
類;式(III) 〔式中、W及びX(又はW及びZ)は水素
原子であり;Y及びZ(又はX及びY)は、互いに独立
して、各々、基−Z1 −Z3 (式中、Z1 及びZ3 は上
記と同義である)である〕で示されるマレアート類及び
フマラート類;式(III) 〔式中、W及びYは水素原子で
あり;Xは、基−Z1 −Z3 (式中、Z1 及びZ3 は上
記と同義である)であり;Zは、基−CH2 −Z1 −Z
3 (式中、Z1 及びZ3 は上記と同義である)である〕
で示されるイタコナート類;式(III) 〔式中、W及びX
は水素原子であり;Yはメチルであり;Zは、基−Z1
−Z3 (式中、Z1 及びZ3 は上記と同義である)であ
る〕で示されるクロトナート類;式(III) 〔式中、W、
Y及びXは水素原子であり;Zは、基−Z1 −Z3 (式
中、Z1 は炭素原子を介してZ3 に結合する−COO−
であり;Z3 は上記と同義である)である〕で示される
ビニルエステル類;及び式(III) 〔式中、W、X及びY
は水素原子であり;Zは、基−Z1 −Z3 (式中、Z1
は酸素原子であり、Z3 は上記と同義である)である〕
のビニルエーテル類;である。
【0043】特に好適な疎水性のビニルモノマーは、3
ないし5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン
酸のC1 −C4 アルキルエステル類又はC5 −C7 シク
ロアルキルエステル類である。
【0044】適切な疎水性モノマーの例は、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
tert−ブチル、エトキシエチル、メトキシエチル、ベン
ジル、フェニル、シクロヘキシル、トリメチルシクロヘ
キシル、イソボルニル、ジシクロペンタジエニル、ノル
ボルニルメチル、シクロドデシル、1,1,3,3−テ
トラメチルブチル、n−ブチル、n−オクチル、2−エ
チルヘキシル、デシル、ドデシル、トリデシル、オクタ
デシル、グリシジル、エチルチオエチル、フルフリル、
トリ−、テトラ−及びペンタシロキサニルプロピルアク
リラート類及びメタクリラート類、並びに相当するアミ
ド類;N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)ア
クリルアミド;モノ−及びジメチルフマラート、マレア
ート及びイタコナート;ジエチルフマラート;イソプロ
ピル及びジイソプロピルフマラート及びイタコナート;
モノ−及びジフェニル及びメチルフェニルフマラート及
びイタコナート;メチル及びエチルクロトナート;メチ
ルビニルエーテル及びメトキシエチルビニルエーテル;
ビニルアセタート、ビニルプロピオナート、ビニルベン
ゾアート、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、スチレ
ン、α−メチルスチレン及びtert−ブチルスチレンであ
る。
【0045】好適な疎水性ビニルモノマーは、メチルメ
タクリラート、n−ブチルメタクリラート、イソプロピ
ルメタクリラート、イソブチルメタクリラート、シクロ
ヘキシルメタクリラート又はこれらの混合物である。
【0046】上記のビニルモノマーのうち、疎水性ビニ
ルモノマー類の三種類の特別な型、すなわちシロキサン
モノビニル成分、フッ素を含むビニル化合物及びかさ高
い炭化水素基を含むビニル化合物は、本発明の文脈の中
で特に記載する価値がある。
【0047】特に好適なシロキサンモノビニル成分は、
式(III) 〔式中、W及びYは水素原子であり;Xは水素
原子又はメチルであり;Zは、基−Z1 −Z4 (Z1
は、酸素原子を介してZ4 に結合する−COO−であ
り;Z4 は1又は2個以上、例えば3ないし9個のトリ
(低級アルキル)シリルオキシ基で置換されたシリル低
級アルキルである〕で示される化合物である。この文脈
の中でのシリル低級アルキルとは、1又は2個以上のケ
イ素原子で置換され、低級アルキル基の自由原子価がケ
イ素原子で、好適にはトリ(低級アルキル)シリルオキ
シによって飽和されている低級アルキル基を意味するも
のと解されるべきである。特別な記載のために選び出さ
れる特定の化合物は、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタクリラート及びトリス〔トリス(トリ
メチルシロキシ)シロキシ〕シリルプロピルメタクリラ
ートを含む。
【0048】特に好適なフッ素を含むビニル化合物は、
式(III) 〔式中、W及びYは水素原子であり;Xは水素
原子又はメチルであり;Zは、基−Z1 −Z5 (式中、
1は、酸素原子を介してZ5 に結合する−COO−で
あり;Z5 はフッ素置換アルキル、好適には低級アルキ
ルである)である〕で示される化合物である。このよう
な化合物の特定の例は、2,2,2−トリフルオロエチ
ルメタクリラート、2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロピルメタクリラート、2,2,3,3,4,4,5,
5−オクタフルオロペンチルメタクリラート及びヘキサ
フルオロイソプロピルメタクリラートである。
【0049】かさ高い炭化水素基を有する特に好適なビ
ニル化合物は、式(III) 〔式中、W及びYは水素原子で
あり;Xは水素原子又はメチルであり;Zは、基−Z1
−Z6 (式中、Z1 は酸素原子を介してZ6 に結合する
−COO−であり;Z6 は低級アルキル置換シクロアル
キル、低級アルキル置換シクロアルキル−低級アルキ
ル、非置換又は低級アルキル置換ジシクロアルキル若し
くはオリゴシクロアルキル、非置換又は低級アルキル置
換ジシクロアルキル低級アルキル若しくはオリゴシクロ
アルキル低級アルキル、又は少なくとも一個のtert−ブ
チル基を含み、非置換又はシクロアルキルで置換された
5 −C10アルキルである)である〕で示される化合物
である。
【0050】低級アルキル置換シクロアルキルのZ6
は、典型的には、シクロペンチル、シクロヘキシル又は
シクロヘプチル(各々は、1ないし5個の低級アルキル
基で置換されている)のようなC5 −C7 シクロアルキ
ルである。好適な置換基はC1−C4 アルキル基、好適
にはメチルである。シクロアルキルのZ6 は、好適に
は、少なくとも1個、好適には2個以上の低級アルキル
基で3位が置換されている。1ないし4個の低級アルキ
ル基、例えばメチル基で置換されているシクロヘキシル
は、特に適切であり、例えば3,5−ジメチルシクロヘ
キシル、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル又は
3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキシルがであ
る。
【0051】低級アルキル置換シクロアルキル低級アル
キルのZ6 は、低級アルキル、好適にはメチルで結合す
る上記の基、すなわち、典型的には3,3,5−トリメ
チルシクロヘキシルメチルのようなトリメチルシクロヘ
キシルメチルを意味する。
【0052】非置換又は低級アルキル置換の、二、三若
しくは四環性炭化水素基は、非置換又は低級アルキル置
換ジシクロアルキル若しくはオリゴシクロアルキルのZ
6 により理解されるべきである。これらの基は、好適に
は、各々の環に5又は6個の環構成原子を含む。環構成
原子の総数は好適には7ないし12個の炭素原子であ
る。好ましいZ6 基の例は、ビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プチル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、トリシクロ
〔5.2.1.02,6 〕デシル、アダマンチル、ボルニ
ル又はイソボルニルである。
【0053】非置換又は低級アルキル置換ジシクロアル
キル低級アルキル若しくはオリゴシクロアルキル低級ア
ルキルのZ6 は、前述のように、低級アルキル、好適に
はメチルを介して結合している、すなわち、例えばトリ
シクロ〔5.2.1.02,6〕デシルメチル又はアダマ
ンチルメチルである。
【0054】少なくとも一つのtert−ブチル基を含み、
非置換又はシクロアルキルで置換されているC5 −C10
アルキルは、好適には、tert−ブチルメチル、2−tert
−ブチルエチル又は2−tert−ブチル−2−シクロヘキ
シルエチルのようなtert−ブチル−C1 −C6 アルキル
である。
【0055】特別な記載に値する特定の化合物は、3,
3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリラート、イ
ソボルニルメタクリラート、ネオペンチルメタクリラー
ト及びトリシクロ〔5.2.1.0〕デシルメタクリラ
ートである。
【0056】式(I)の単位よりなるコポリマー及びそ
れらから製造されたコンタクトレンズは、架橋剤として
オリゴビニルコモノマーを含むこともできる。
【0057】特に適切な架橋剤は、アリル(メタ)アク
リラート、エチレングリコールジ(メタ)アクリラート
類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリラート類、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリラート類、テ
トラエチレングリコールジ(メタ)アクリラート類、及
び全く一般的に、ポリエチレンオキシドグリコールジ
(メタ)アクリラート類、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリラート類及びポリ−n−ブチレンオキシ
ドグリコールジ(メタ)アクリラート類、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリラート類及びポリプロピレン
オキシドグリコールジ(メタ)アクリラート類、チオジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリラート、ビス(2
−ヒドロキシエチル)スルホンジ(メタ)アクリラー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリラート、
トリメチロールプロパントリ−及びテトラアクリラー
ト、ペンタエリトリトールトリ−及び−テトラアクリラ
ート、ジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、ジビニル
スルホン、ジシロキサニル−ビス(3−ヒドロキシプロ
ピル)ジ(メタ)アクリラート並びに関連化合物のよう
なジオレフィンモノマーである。エチレングリコールジ
メタクリラートが好ましい。
【0058】また、適切な架橋剤はオリゴビニルマクロ
マー類、例えば米国特許第A-4136250 号に開示されたビ
ニルマクロマー類である。さらに、オリゴビニルシロキ
サン類、例えば10個までのケイ素原子を有するビス
(メタ)アクリロキシ低級アルキルシロキサン類は、本
発明の実施に有用である。それの例は、3,5−ビス
(3−メタクロイルオキシプロピル)−3,5−ビス
(トリメチルシロキシ)−1,1,1,7,7,7−ヘ
キサメチルテトラシロキサン及び1,3−ジメタクリル
オキシプロピルテトラメチルジシロキサンである。
【0059】式(III) の化合物及び架橋剤に関する上記
の好適性は、類推によって、式(I)のコポリマー及び
式(I)のコポリマーを含む本発明のコンタクトレンズ
にも適用される。
【0060】式(III) の化合物は同様に公知であり、そ
れ自体公知の方法で製造され得る。
【0061】式(I)の単位を含むコポリマーから製造
されるコンタクトレンズの他に、該コポリマーが新規で
ある限り、本発明は、コンタクトレンズが製造される式
(I)のコポリマーにも関する。これらの新規なコポリ
マー類は、式(I)のコポリマーであるが、但し、テト
ラシクロ〔5.1.0.01,6 .02,7 〕オクタン(R
1 及びR2 が、水素原子であり、R3 及びR4 が、一緒
になって1,3−プロピレンである式(II)の化合物)
とアクリロニトリル、トリシクロ〔1.1.1.0
1,3 〕ペンタンとアクリロニトリル、2−ペンチルトリ
シクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタンとアクリロニト
リル、及びトリシクロ〔1.1.1.01,3〕ペンタン
とマレイン酸無水物との1:1コポリマーを除くコポリ
マーである。
【0062】このコポリマー類は、通常、交互ポリマー
であって、式(I)で示される二つの成分(“A”及び
プロペラン)は、規則的に繰り返され、該両組成物が別
の成分によって互いに分離されることはない。しかしな
がら、三元及び四元コポリマー類、及びこれより製造さ
れたコンタクトレンズも含まれ、これらは、例えば式
(II)の二つの異なる化合物及び式(III) の一つの化合
物、又は式(II)の一つの化合物及び式(III) の二つの
異なる化合物から得られる。このようなコポリマー自体
は、交互構造を有し、例えばプロペラン及び第一のコモ
ノマーの、又はプロペラン及び第二のコモノマーの、又
は第一及び第二のコモノマーの交互ブロックを、又は逸
脱した構造、例えば不規則構造又はプロペラン、第一及
び第二のコポリマーの三成分の連続の配列を有してい
る。
【0063】本発明のコモノマーはそれ自体公知の方法
で製造される。従って、式(II)及び(III) のモノマー
は、適切な溶媒の存在下、室温で重合させ得る。適切な
溶媒は、例えばヘキサン、ベンゼン若しくはトルエンの
ような炭化水素、又はジエチルエーテル若しくはテトラ
ヒドロフランのようなエーテルである。溶媒を除去する
と、一般に、コンタクトレンズを製造し得るシートが得
られる。重合は、また、下記の方法で加速し得る。
【0064】新規なポリマー類は、塊状又は小量の溶媒
の存在下の何れかで、光重合、熱重合、又はラジカル重
合によって好都合に製造される。この重合は高温で、好
適には遊離基を発生する開始剤の存在下に、例えば約3
0℃ないし約105℃の温度範囲で好都合に行なわれ
る。これらの開始剤は好適には重合温度で最終的に20
分の半減期を有する過酸化物又はアゾ触媒である。有用
なペルオキシ化合物の代表例は、イソプロピルペルカー
ボナート、tert−ブチルペルオクトアート、ベンゾイル
ペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、デカノイルペ
ルオキシド、アセチルペルオキシド、スクシニルペルオ
キシド、メチルエチルケトンペルオキシド、tert−ブチ
ルペルオキシアセタート、プロピオニルペルオキシド、
2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert−ブチ
ルペルオキシピバラート、ペラルゴニルペルオキシド、
2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノ
イルペルオキシ)ヘキサン、p−クロロベンゾイルペル
オキシド、tert−ブチルペルオキシブチラート、tert−
ブチルペルオキシマレイン酸、tert−ブチルペルオキシ
イソプロピルカーボ−ト及びビス(1−ヒドロキシシク
ロヘキシル)ペルオキシドである。
【0065】アゾ化合物は、2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサ
ンカルボニトリル)及び2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)を含む。
【0066】さらに、適切な開始剤は、光開始剤類、ベ
ンゾインエーテル類、ダロクア型(Darocure)(メルク
社)又はイルガクア型(Irgacure)(チバガイギー社)
である。
【0067】遊離基を発生する別な機構、例えばX線、
電子線、紫外線照射などの照射を用いることも可能であ
る。
【0068】開始剤の量は、式(II)及び(III) の組成
物に基づいて、0.01ないし1.5重量%の間で変動
できるが、好適には0.01ないし0.5重量%であ
る。
【0069】重合混合物は、それ自体公知の方法によ
り、例えばシリンダ形において、混合物を密閉した円筒
型の鋳型(パイプ)に導入し、温度を30℃から約10
0℃に段階的に昇温する温度プログラムにより、好都合
に重合させることができる。温度段階は、その温度当た
り1ないし12時間の滞留での5ないし10℃であり得
る。2ないし5時間の間隔が通常であるが、特定の温度
を20時間までの間で保持することもできる。通常の熱
処理は、最終的に、80ないし130℃の温度で1ない
し15時間行なわれる。
【0070】本発明のコンタクトレンズは公知の方法で
も作ることができる。これは、例えば式(II)及び(II
I) の化合物を円筒形の鋳型内で重合させ、そのように
して得られた棒を鋳型から取り出し、さらに機械的、好
適には旋盤加工法によって加工できる平円盤又はボタン
状に裁断して行なわれる。さらに、本発明のコンタクト
レンズは、その他の公知の方法、例えば静圧鋳型注型、
回転注型、圧縮成形、深絞り、熱成形、旋盤又はレーザ
ー加工によって製造される。これらの方法はそれ自体公
知であり、当業者にはさらに詳細な説明は必要でない。
【0071】好適には、コンタクトレンズの製造は、開
放型の鋳型が用いられる場合、不活性ガス雰囲気中で行
なわれる。酸素が重合を抑制し、重合時間を延ばすこと
になるのは良く知られている。ポリマーの成形に密閉型
の鋳型が用いられる場合、鋳型は酸素透過性が低く不粘
着性の不活性材料から好都合に作られる。適切な鋳型材
料の例は、テフロン(商標)のようなポリテトラフルオ
ロエチレン、シリコンラバー、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン及びマイラー(商標)のようなポリエステルであ
る。適切な離型剤が用いられる場合には、ガラス又は金
属から作られた鋳型も有用である。
【0072】前面及び底面に湾曲のある鋳型が用いられ
る場合には、静圧鋳型への注入が、直接コンタクトレン
ズの形成になる。従って、式(II)及び(III) の化合物
を適切な鋳型の中で直接に重合することによって、完全
な成形製法又は半成形製法のコンタクトレンズを製造す
ることができる。
【0073】回転注型法は、式(II)及び(III) の化合
物の溶液を回転注型用の鋳型に注入し、次いで鋳型を回
転させ、それにより溶媒を蒸発させることによって、本
発明の実施に用いることができる。その寸法が鋳型の大
きさ、回転速度及び溶液粘度によって制御されて、完成
したコンタクトレンズが、鋳型の中に残ることになる。
【0074】圧縮成形は例えば本発明のコポリマーのシ
ートを圧縮することにより行なわれる。このポリマーか
らのシートは、式(II)及び(III) の化合物の溶液を注
型することにより、それ自体公知の方法で作ることがで
きる。
【0075】コンタクトレンズは、上記のようにして製
造されたシートから、深絞り又は熱成形によっても作ら
れる。
【0076】本発明のコンタクトレンズを作る最終製造
工程は、特に上記の製造法の一つによって得られる素材
板をさらに成形することが必要である場合には、典型的
には旋盤加工工程である。コンタクトレンズ素材板の公
知の機械加工工程は、旋盤加工工程を意味する。適切な
素材板は、棒を押し出すこと、それを裁断すること、又
は溶液から注型することによって製造される。この文脈
において、コンタクトレンズ素材板はボタン状製品又は
底面が湾曲した素材板のような半成形品を意味すると解
さるべきである。代表的な素材板は、厚さが4ないし6
mm,直径が10ないし17mm、好適には12又は14mm
である。
【0077】素材板、又は別の一つの方法によって作ら
れたコンタクトレンズを出発原料として、該レンズの表
面の高度な仕上げが要求される場合には、本発明の実施
にレーザー加工を用いることができる。
【0078】
【実施例】以下の実施例は、本発明を詳細に例示するも
のであるが、限定を目的とするものではない。特に指示
しない限り、部及び百分率は重量で表す。温度は摂氏度
で示す。
【0079】実施例1 トリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタン100ミリ
モル及びN−メチルマレインイミド150ミリモルを、
ジエチルエーテル中で、室温で二日間、酸素を排除して
共重合させた。この粘性のある溶液をガラス板上に注
ぎ、溶媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマーを7
5%の収率で得た;分解温度>250℃。
【0080】実施例2 トリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタン100ミリ
モル及びメチルアクリラート150ミリモルを、ベンゼ
ンの30%溶液中で、室温で二日間、酸素を排除して共
重合させた。この粘性のある溶液をガラス板上に注ぎ、
溶媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマーを99%
の収率で得た;ガラス転移温度53℃。
【0081】実施例3 トリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタン100ミリ
モル及びメチルメタクリラート150ミリモルを、ジエ
チルエーテル中で、室温で二日間、酸素を排除して共重
合させた。この粘性のある溶液をガラス板上に注ぎ、溶
媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマーを56%の
収率で得た;ガラス転移温度115℃。
【0082】実施例4 トリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタン100ミリ
モル及びフェニルビニルスルホナート150ミリモル
を、ジエチルエーテル中で、室温で二日間、酸素を排除
して共重合させた。この粘性のある溶液をガラス板上に
注ぎ、溶媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマーを
15%の収率で得た;ガラス転移温度60℃。
【0083】実施例5 トリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタン100ミリ
モル及びスチレン150ミリモルを、ベンゼンの30%
溶液中で、室温で二日間、酸素を排除して共重合させ
た。この粘性のある溶液をガラス板上に注ぎ、溶媒を蒸
発させた。シート状の交互コポリマーを99%の収率で
得た;ガラス転移温度161℃。
【0084】実施例6 2−ペンチルトリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタ
ン100ミリモル及びジメチルマレアート150ミリモ
ルを、ジエチルエーテル中で、室温で二日間、酸素を排
除して共重合させた。この粘性のある溶液をガラス板上
に注ぎ、溶媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマー
を32%の収率で得た;分解温度>250℃。
【0085】実施例7 2−ペンチルトリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタ
ン100ミリモル及びフェニルビニルスルホナート15
0ミリモルを、ジエチルエーテル中で、室温で二日間、
酸素を排除して共重合させた。この粘性のある溶液をガ
ラス板上に注ぎ、溶媒を蒸発させた。シート状の交互コ
ポリマーを20%の収率で得た;ガラス転移温度21
℃。
【0086】実施例8 2−ペンチルトリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタ
ン100ミリモル及び塩化ビニリデン150ミリモル
を、ジエチルエーテル中で、室温で二日間、酸素を排除
して共重合させた。この粘性のある溶液をガラス板上に
注ぎ、溶媒を蒸発させた。シート状の交互コポリマーを
35%の収率で得た;ガラス転移温度10℃。
【0087】実施例9 前記の実施例と同様にして、トリシクロ〔1.1.1.
1,3 〕ペンタン100ミリモル及びエチルアクリラー
ト150ミリモルを共重合させ、ガラス転移温度100
℃のシートを得た。このシートを圧縮成形してDK値7
(Dk/L:9)のコンタクトレンズを得た。
【0088】実施例10 前記の実施例と同様にして、トリシクロ〔1.1.1.
1,3 〕ペンタン100ミリモル及びトリフルオロメチ
ルメタクリラート150ミリモルを共重合させ、ガラス
転移温度40℃のシートを得た。このシートを圧縮成形
してDK値10(Dk/L:25)のコンタクトレンズ
を得た。
【0089】実施例11 前記の実施例と同様にして、トリシクロ〔1.1.1.
1,3 〕ペンタン100ミリモル及びトリス(トリメチ
ルシロキシ)シリルプロピルメタクリラート150ミリ
モルを共重合させ、ガラス転移温度16℃のシートを得
た。このシートを圧縮成形してDK値135(Dk/
L:150)のコンタクトレンズを得た。比較のため
に、ポリメタクリルアクリラートを用いた値を以下に示
す:ガラス転移温度120℃、DK値<1、透過率<
1。
フロントページの続き (71)出願人 592011424 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ズ ール フェルデルング デル ヴィッセン シャフテン エー ファウ MAX−PLANCK−GESELLSC HAFT ZUR FORDERUNG DER WISSENSCHAFTEN E.V. ドイツ連邦共和国 3400 ゲッティンゲン バンゼンシュトラーセ 10 (72)発明者 ペーター ヘルプレヒトスマイエル ドイツ国 6240 ケーニッヒシュタイン フリードリッヒ−ストルツェ−シュトラー セ 10 (72)発明者 ホルスト シェーフェル ドイツ国 8750 アシャッフェンブルグ 19 ヴィーゼナウ 2 (72)発明者 ベルンハルト ザイフェルリンク ドイツ国 8752 ゴルトバッハ ヴォール ファールトシュトラーセ 6 (72)発明者 アーノルフ−ディーテル シュリューテル ドイツ国 1000 ベルリン 45 カミーレ ンシュトラーセ 50アー (72)発明者 ハラルド ボス ドイツ国 6200 ヴィースバーデン アム レーベンハング 8 (72)発明者 ライネル フロイデンベルゲル ドイツ国 6052 ミュールハイム ハイネ シュトラーセ 9

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、各々、水素
    原子、アルキル、アルコキシアルキル、有機シリルアル
    キル又は有機シリルであり;R3 及びR4 は、各々、水
    素原子であるか、又は一緒になって、8個までの炭素原
    子を有する二価のアルキレン基であり;Aは、ビニル二
    重結合が単結合に置き換えられることにより共重合可能
    なビニルモノマーから誘導される、二価の置換1,2−
    エチレン基である)で示される単位を含むコポリマーか
    ら製造されるコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 R1 及びR2 が、互いに独立して、各
    々、水素原子、低級アルキル又は(低級アルコキシ)低
    級アルキルであり、R3 及びR4 が、各々、水素原子で
    あるか、又は一緒になって、二価の低級アルキレン基で
    ある請求項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子であり、R2 が水素原子
    又は低級アルキルであり、R3 及びR4 が、各々、水素
    原子であるか、又は一緒になって、R3 及びR4 が結合
    している二個の炭素原子が、3又は4個の炭素原子によ
    って隔てられている二価の低級アルキレン基である請求
    項1記載のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 式(I)の単位を含むコポリマーが、交
    互コポリマーである請求項1記載のコンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】 文字Aで示される式(I)の構成部分
    が、部分構造式(IV): 【化2】 (式中、置換基W、X、Y及びZは以下の意義を有す
    る:これらの置換基のうちの三個の置換基は水素原子で
    あって、第四の置換基はアシル、ハロゲン、複素環基若
    しくはアリールから選ばれるか;これらの置換基のうち
    の二個の置換基は、水素原子であり、第三の置換基は低
    級アルキルであって、第四の置換基はアシル、ハロゲ
    ン、複素環基若しくはアリールから選ばれるか;或いは
    これらの置換基のうちの二個の置換基は、水素原子であ
    って、他の二個の置換基は、一緒になって、1若しくは
    2個のヘテロ原子で中断されていないか若しくは中断さ
    れている炭化水素架橋を形成するか、又は他の二個の置
    換基は、各々、独立してアシルである)を有する請求項
    1記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】 式(II): 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、式Iのそれらと
    同義である)で示される化合物、及び式(III) : 【化4】 (式中、W、X、Y及びZは、請求項5に記載の式(II
    I) と同義である)で示される化合物より得ることがで
    きるコポリマーから製造される請求項1記載のコンタク
    トレンズ。
  7. 【請求項7】 式(III) の化合物が、以下の化合物類:
    式(III) 〔式中、W及びYは水素原子であり;Xは水素
    原子又はメチルであり;Zは、基−Z1 −Z2 (式中、
    1 は、酸素を介してZ2 に結合する−COO−であ
    り;Z2 は、カルボキシ、ヒドロキシ若しくは第三級ア
    ミノ、例えば各々の低級アルキル分として1ないし7個
    の炭素原子を有する第三級(低級アルキル)アミノ、2
    ないし100個、好適には2ないし40個の繰り返し単
    位を含むポリエチレンオキシド基、又は硫酸塩、リン酸
    塩、スルホン酸塩若しくはホスホン酸塩の基のような水
    溶性化基の一個若しくは二個以上で置換されている、1
    ないし10個の炭素原子を有する炭化水素基、好都合に
    は、適切に置換されたアルキル、シクロアルキル若しく
    はフェニル基、又はこのような基の組合せ、典型的には
    フェニルアルキル若しくはアルキルシクロアルキルであ
    る)である〕で示されるアクリラート類及びメタクリラ
    ート類;式(III) 〔式中、W及びYは水素原子であり;
    Xは水素原子又はメチルであり;Zはアミノカルボニル
    又はジ(低級アルキル)アミノカルボニルである〕で示
    されるアクリルアミド類及びメタクリルアミド類;式(I
    II) (式中、W及びYは水素原子であり;Xは水素原子
    又はメチルであり;Zは上記と同義のZ2 又は低級アル
    キルで置換されたモノ置換アミノカルボニルである)で
    示されるアクリルアミド類及びメタクリルアミド類;式
    (III) 〔式中、W及びX(又はW及びZ)は水素原子で
    あり;Y及びZ(又はX及びY)は、互いに独立して、
    各々、基−Z1 −Z2 (式中、Z1 及びZ2 は上記と同
    義である)である〕で示されるマレアート類及びフマラ
    ート類;式(III) 〔式中、W及びXは水素原子であり;
    Yはメチルであり;Zは、−Z1−Z2 基(式中、Z1
    及びZ2 は上記と同義である)である〕で示されるクロ
    トナート類;式(III) 〔式中、W、X及びYは水素原子
    であり;Zは、基−Z1 −Z2 (式中、Z1 は酸素原子
    であり、Z2 は上記と同義である)である〕で示される
    ビニルエーテル類;式(III) (式中、W、X及びYは水
    素原子であり;Zは1又は2個の窒素原子を含む5又は
    6員の複素環基、例えば、窒素原子を介して結合するラ
    クタム基、例えば2−ピロリドン基である)で示され
    る、1又は2個の窒素原子を含む5又は6員のビニル置
    換複素環類、例えばN−ビニル−2−ピロリドンのよう
    なN−ビニルラクタム類;典型的にはメタクリル酸、ク
    ロトン酸、フマール酸又はケイ皮酸である、全部で3な
    いし10個の炭素原子を有する式(III) のビニル性不飽
    和カルボン酸類;式(III) 〔式中、W及びYは水素原子
    であり;Xは水素原子又はメチルであり;Zは、基−Z
    1 −Z3 (式中、Z1 は、酸素原子を介してZ3 に結合
    する−COO−であり、Z3 は、直鎖若しくは分岐状の
    脂肪族、脂環式又は芳香族の基(これらは、1ないし2
    1個の炭素原子を有する)、典型的には適切に置換した
    アルキル、シクロアルキル若しくはフェニル基、又はこ
    のような基の組合せ、例えばエーテル若しくはチオエー
    テル結合、スルホキシド若しくはスルホン基、又はカル
    ボニル基を含んでもよいフェニルアルキル若しくはアル
    キルシクロアルキルであるか;Z3 は、酸素、硫黄若し
    くは窒素原子を含み、5若しくは6個の、該基が二環式
    の場合は、10個までの環員原子を有する複素環基、又
    は2ないし50個の繰り返しアルコキシ単位を含むポリ
    プロピレンオキシド若しくはポリ−n−ブチレンオキシ
    ドであるか;Z3 は、ハロゲン原子、好適にはフッ素原
    子を含み、1ないし12個の炭素原子を有するアルキル
    基であるか;或いはZ3 は、1ないし6個のケイ素原子
    を有するシロキサン基である)である〕で示されるアク
    リラート類及びメタクリラート類;式(III) 〔式中、W
    及びYは水素原子であり;Xは水素原子又はメチルであ
    り;Zは、基Z3 (Z3 は上記と同義である)で置換さ
    れているモノ置換アミノカルボニルである〕で示される
    アクリルアミド類及びメタクリルアミド類;式(III)
    〔式中、W及びX(又はW及びZ)は水素原子であり;
    Y及びZ(又はX及びY)は、互いに独立して、各々、
    基−Z1 −Z3 (式中、Z1 及びZ3 は上記と同義であ
    る)である〕で示されるマレアート類及びフマラート
    類;式(III) 〔式中、W及びYは水素原子であり;Xは
    基−Z1 −Z3 (式中、Z1及びZ3 は上記と同義であ
    る)であり;Zは、基−CH2 −Z1 −Z3 (式中、Z
    1 及びZ3 は上記と同義である)である〕で示されるイ
    タコナート類;式(III) 〔式中、W及びXは水素原子で
    あり;Yはメチルであり;Zは、基−Z1 −Z3 (式
    中、Z1 及びZ3 は上記と同義である)である〕で示さ
    れるクロトナート類;式(III) 〔式中、W、Y及びXは
    水素原子であり;Zは、基−Z1 −Z3 (式中、Z1
    炭素原子を介してZ3 に結合する−COO−であり;Z
    3 は上記と同義である)である〕で示されるビニルエス
    テル類;及び式(III) 〔式中、W、X及びYは水素原子
    であり;Zは、基−Z1 −Z3 (式中、Z1 は酸素原子
    であり、Z3 は上記と同義である)である〕で示される
    ビニルエーテル類;から選ばれる請求項6記載のコンタ
    クトレンズ。
  8. 【請求項8】 式(III) の化合物が、シロキサンモノビ
    ニル成分、フッ素を含むビニル化合物及びかさ高い炭化
    水素基を含むビニル化合物よりなる群から選ばれる化合
    物である請求項6記載のコンタクトレンズ。
  9. 【請求項9】 式(I): 【化5】 (式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、各々、水素
    原子、アルキル、アルコキシアルキル、有機シリルアル
    キル又は有機シリルであり;R3 及びR4 は、各々、水
    素原子であるか、又は一緒になって、8個までの炭素原
    子を有する二価のアルキレン基であり;Aは、ビニル二
    重結合が単結合に置き換えられることにより共重合可能
    なビニルモノマーから誘導される、二価の置換1,2−
    エチレン基である)で示される単位を含むコポリマー、
    但し、テトラシクロ〔5.1.0.01,6 .02,7 〕オ
    クタン(R1 及びR2 は水素原子であって、R3 及びR
    4 は、一緒になって、1,3−プロピレンである式(I
    I)で示される化合物)とアクリロニトリル、トリシク
    ロ〔1.1.1.01,3 〕ペンタンとアクリロニトリ
    ル、2−ペンチルトリシクロ〔1.1.1.01,3 〕ペ
    ンタンとアクリロニトリル、及びトリシクロ〔1.1.
    1.01,3 〕ペンタンとマレイン酸無水物の1:1コポ
    リマー類を除く。
  10. 【請求項10】 コンタクトレンズを製造するための、
    請求項9記載のコポリマーの用途。
  11. 【請求項11】 それ自体が公知の方法で、請求項9に
    記載のコポリマーから製造されるコンタクトレンズの製
    造法。
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