JPH05211104A - 磁気共鳴イメージング装置用静磁場発生装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置用静磁場発生装置

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JPH05211104A
JPH05211104A JP3348410A JP34841091A JPH05211104A JP H05211104 A JPH05211104 A JP H05211104A JP 3348410 A JP3348410 A JP 3348410A JP 34841091 A JP34841091 A JP 34841091A JP H05211104 A JPH05211104 A JP H05211104A
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permanent magnet
permanent magnets
triangular prism
magnets
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JP3348410A
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Hirotaka Takeshima
弘隆 竹島
Hiroyuki Takeuchi
博幸 竹内
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Hitachi Medical Corp
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/383Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using permanent magnets

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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気共鳴イメ−ジング装置用静磁場発生装置に
おいて、広い空間範囲にわたって強力で均一な静磁場を
発生させることができる静磁場発生装置を、より経済的
に構成することを目的とする。 【構成】均一磁場を発生させる空間200を囲むように
して、均一磁場の方向に対して垂直に配置される1対の
直方体形状の永久磁石1a,1bと、該直方体形状の永
久磁石で囲まれる領域の外側に配置される三角柱形状の
永久磁石2a,2b、3a、3b、及び前記直方体形状
の永久磁石と前記三角柱形状の永久磁石との間に配置さ
れ両者との間における磁場境界条件を満足する三角柱形
状の小形永久磁石4a,4b、5a,5bと、前記永久
磁石を保持するとともに磁路を形成するための継鉄30
とで静磁場発生装置を構成する。 【効果】上記構成により、広い空間範囲にわたって強力
で均一な静磁場を発生させることができる静磁場発生装
置を、より経済的に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴イメ−ジング
装置(以下、MRI装置と略称)用の静磁場発生装置に
係り、特に、広範囲にわたって強力で均一な静磁場を発
生でき、かつ経済的なMRI装置用の静磁場発生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、NMR(核磁気共鳴)現
象を利用して計測した信号を演算処理することで、被検
者中の核スピンの密度分布、緩和時間分布等を断層像と
して画像表示するものである。
【0003】このNMR現象を発生させるためには、空
間的、時間的に一様な強度と方向を持った静磁場が必要
である。具体的には、直径300〜500mm程度の空隙
に、0.04〜2テスラ(T)の強度と数10ppm程
度以下の均一度とを持った静磁場が要求される。静磁場
を発生させるための静磁場発生装置は、永久磁石を用い
たもの、あるいは、超伝導磁石や常電導磁石を用いたも
のの3種類に大別できる。本発明は、このうち永久磁石
を用いた静磁場発生装置に関するものである。
【0004】図5に従来技術による静磁場発生装置の斜
視図を示す。この技術の詳細については、特開昭62−
177903号公報に述べられている。それによれば、
図中の51は軟質磁性材料からなる筒状のコア、60〜
62は永久磁石である。永久磁石60a、60bは台形
形状をしており、コア51の均一磁場の方向100に垂
直な内壁面65a、65bに固着されている。また、そ
の磁化70a、70bの方向は均一磁場の方向100と
同じ向きである。さらに永久磁石61a、61b、62
a、62bは三角柱形状をしており、コア51の均一磁
場の方向100に対して並行な内壁面66、67に固着
されている。また、各永久磁石61a、61b、62
a、62bの磁化71a、71b、72a、72bは、
空隙200に面する境界面81a、81b、82a、8
2bに対して垂直な方向に向いている。以上のような構
成により、永久磁石60〜62で囲まれた空隙200に
均一磁場を発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、更に詳細に検
討するために、図5の右上側の1/4だけの部分の正面
図を図6に示す。上でも述べたように、永久磁石60a
と61aにより均一磁場を発生しているが、両磁石の接
する部分の付近90では、永久磁石が単に磁束を通すた
めだけに使われており、空隙部200の磁場発生には寄
与していない。すなわち、永久磁石材の重量に対して、
空隙部200に発生させられる均一磁場の強度の割合
(磁場発生効率)が悪くなっている。現在得られる高特
性の永久磁石材は非常に高価であるために、その材料費
が磁場発生装置の価格に占める割合は、非常に大きい。
従って、磁場発生効率を向上させることによって永久磁
石の重量を減少させることが、磁気回路の開発において
重要な課題となっている。
【0006】本発明は上記した問題点を解消し、広い空
隙範囲に渡って強力で均一な静磁場を発生させることが
できる静磁場発生装置を、より経済的に構成する技術を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、均一磁場を発生させる空間を囲むように配置された
複数の柱状の永久磁石と、この永久磁石を保持するとと
もに磁路を形成する継鉄とから構成される磁気共鳴イメ
−ジング装置用静磁場発生装置において、前記永久磁石
を、均一磁場の方向に対して垂直に配置される1対の直
方体形状の永久磁石と、この一対の直方体形状の永久磁
石で囲まれる領域の外側に配置される三角柱形状の永久
磁石と、前記直方体形状の永久磁石と前記三角柱形状の
永久磁石との磁場境界条件を満足させるために両者の間
に配置される三角柱形状の小形永久磁石とから構成する
ものである。
【0008】また、前記直方体形状の永久磁石と三角柱
形状の永久磁石との間に配置される三角柱形状の小形永
久磁石が、両者との間における磁場境界条件を満足させ
られる範囲内において前記三角柱形状の永久磁石の磁化
方向がこの永久磁石の空隙側の境界面となす角度を最大
としたものである。さらに、三角柱形状の小形永久磁石
が、直方体形状の永久磁石及び三角柱形状の永久磁石よ
りも低い磁気特性を有するようにしたものである。ま
た、継鉄の外側形状をその継鉄の内側形状とほぼ相似な
形状としたものである。
【0009】
【作用】上記のように装置を構成することで、均一磁場
の方向に対して垂直に配置される1対の直方体形状の永
久磁石により均一な主磁場が生成され、この直方体形状
の永久磁石で囲まれる領域の外側に配置される三角柱形
状の永久磁石により主磁場の外側の領域に均一磁場が生
成され、更に前記直方体形状の永久磁石と前記三角柱形
状の永久磁石との間に配置される三角柱形状の小形永久
磁石により両者との間における磁場境界条件を満足させ
ることができるので、広い空間範囲にわたって強力で均
一な静磁場を発生させることができる静磁場発生装置
を、より経済的に構成できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。図1は本発明を実施した静磁場発生装置の
斜視図を、また、図2はその中心部横断面図を示す。目
的とする均一磁場は、被検対の入る空隙200の中に発
生させる。
【0011】まず、静磁場発生装置の中心に均一磁場を
発生させるために、均一磁場の方向100に対して垂直
な方向に並行な一対の永久磁石1a、1bを配置する。
この永久磁石1a、1bは直方体形状とし、磁化11
a、11bの方向は図2に示すように均一磁場の方向1
00に一致させる。もし、この永久磁石1a、1bが横
方向に無限に広い広がりを持っているならば、それらが
挾む空間に均一な磁場を発生させることができる。しか
し、現実にはその広がりは有限に限られてしまうため
に、磁場が均一な領域は両磁石の中心40の周囲の非常
に限られた狭い領域でしかない。この中心40から外れ
るに従って、永久磁石1a、1bから発生する磁束が周
囲に拡がるために、磁場強度が減少し磁場均一度が悪化
する。
【0012】この磁束の拡散を抑制し周辺部での磁場の
減少を押えるために、三角柱形状の永久磁石2a、2
b、3a、3bを永久磁石1a、1bが囲む矩形断面2
5の外側に対称に配置する。永久磁石2、3の空隙20
0側の境界面15a、15b、16a、16bが均一磁
場の方向100となす角度は任意に選択できる。また、
各永久磁石2a、2b、3a、3bの永久磁石1a、1
bに近い側の三角形断面の頂点41a、41b、42
a、42bは、永久磁石1a、1bの空隙200側の頂
点と一致するように配置する。この様にした場合、永久
磁石1a、1bによって囲まれる矩形断面25内部の磁
場は、上下の永久磁石1a、1bが発生する磁束により
生成される。
【0013】一方、その外側の三角形部分の断面26、
27の内部の磁場は、それぞれ外側の永久磁石2a、2
b、及び3a、3bが発生する磁束によって生成され
る。ここで、矩形断面25の内部に発生させる磁場と同
じ強さおよび方向を持った磁場を、三角形部分の断面2
6、27に発生させることができれば、実質的に上下の
永久磁石1a、1bの面積を無限に広くしたのと同じ状
態になる。すなわち、永久磁石1〜3で囲まれた空隙2
00内の全ての部分で、均一な磁場を発生させることが
できる。
【0014】次に、上記の均一磁場を発生させるための
条件を検討する。まず、静磁場発生装置の対称性を考慮
すれば、永久磁石2a、2b、3a、3bの磁化12
a、12b、13a、13bの方向は、それぞれ磁石の
中心40に対して対称性を持つことが容易に推察でき
る。従って、以下では図2に示した装置の右上側の1/
4だけを図3に取り出して考える。永久磁石2aの磁化
12aの方向を、図3に示すように空隙200に面する
永久磁石の境界面15aに対して、任意の角度θを持つ
ものとする。ここで、永久磁石2aの境界面15aにお
いて、磁場の境界条件として、以下の2つを満足する必
要がある。 磁束密度Bの境界面15aに垂直な成分が連続。 …(1) 磁場Hの境界面15aに並行な成分が連続。 …(2) また、磁化Jmを持つ磁性体の中では、一般に磁束密度
Bmは磁化Jmと磁場Hmとの間に、 Bm=μ0・Hm+Jm …(3) の関係が成立する。ここに、μ0は真空の透磁率を表わ
している。但し、永久磁石の磁化Jmの強さは、使用す
る永久磁石の種類によって予め決まっている。また、空
隙200においては、磁束密度と磁場は設計値となって
いる。従って、磁化12aの方向が境界面15aとなす
角度θを決めてしまえば、上記(1)〜(2)の条件と
式(3)とから、永久磁石2a内の磁場H1および磁束
密度B1は決定されてしまう。
【0015】磁気回路からの漏れ磁束が無い場合には、
一般に、ある連続した磁束の流れに対して、磁石内の磁
場Hm、空間内の磁場Hgと磁石の長さlm、空間の長さ
lgとの間に次式が成立しなければならない。 Hm・lm=−Hg・lg …(4) 永久磁石2aの左上の頂点41aの位置で、式(4)が
成立するために必要な永久磁石2aの厚さを考える。説
明のために永久磁石2aだけを図8に抜き出して示す。
【0016】これまでには述べなかったが、本発明で述
べられている永久磁石の周囲には、十分に大きな透磁率
を持った継鉄30が密接して配置されている。この継鉄
には、ケイ素鋼材や鉄材等の軟質磁性材を用いる。この
継鉄は、永久磁石を機械的に保持するとともに、永久磁
石から発生した磁束の通路として用いられてる。従っ
て、継鉄の厚さは、磁束が通ることによって継鉄の磁束
密度が飽和しないだけの十分な厚さを持つ必要がある。
さて、この継鉄の中では磁気抵抗が非常に小さいので、
磁位は継鉄内で一定と考えて良い。従って、永久磁石1
aと継鉄30、及び永久磁石2aと継鉄30の間で、前
記磁場の境界条件(1)、(2)から決まる継鉄30内
の磁位は等しくなければならない。このためには、永久
磁石1a、及び2aと継鉄30との間の境界面は、いず
れも永久磁石内の磁場に垂直でなければならない。
【0017】さて、式(4)の右辺は、均一磁場の設計
強度H0と、頂点41aから垂した垂線の距離Lとの積
0・Lで与えられる。一方、永久磁石2a中の磁場H1
は先に求められているから、式(4)により、頂点41
aの位置で必要とする永久磁石2aの厚さlmを決定で
きる。以上のようにして、永久磁石2aの形状を決める
ことができ、三角形断面26の中に一様な磁場を発生さ
せることができる。
【0018】しかし、上記した2つの永久磁石1a、2
aだけでは、永久磁石1aと2aとで挾まれる空間35
において、前記した境界条件(1)、(2)が満足され
ないために磁束の流れが乱れる。この乱れは、空隙20
0における磁場均一度にも影響を与える。そこで、この
部分でも磁場の境界条件を満足させるために、さらに別
の小さな三角柱形状の永久磁石4aを永久磁石1aと2
aとの間の空間35に配置させる。
【0019】まず、先に厚さを決定した三角柱形状の永
久磁石2aの境界面22は、磁化12aの方向と平行に
とる。そして、永久磁石4aの3つの境界面の内の一つ
は、この境界面22と共通にする。この境界面22と頂
点41aを共有する他の境界面23は、境界面22と角
度αをなす様に配置する。更に、この境界面23は、永
久磁石1aの外側の辺の延長線と交差する位置で区切ら
れる。残るもう一つの境界面24は、前記した2つの境
界面22、23の線を結ぶことで得られる。この永久磁
石4aの磁化35の強さと方向は、永久磁石2aと永久
磁石4aとの境界面22、および小空隙20aと永久磁
石4aとの境界面23において、先述した2つの境界条
件(1)と(2)を満足させ、かつ永久磁石4aの内部
で式(3)が満足されるように決定すれば良い。以上の
条件を満たす永久磁石4a内の磁化35の強さと方向
は、永久磁石4aの頂点41aにおける角度αを決めれ
ば、一意的に決定できる。
【0020】図4に、角度αにより、磁化14の方向と
強さが変化する様子を計算した例を示す。図4の横軸に
は角度α、左側の縦軸には磁化の強さ、右側の縦軸には
磁化の方向φ(境界面22に立てた法線に対して磁化1
4のなす角度)を取っている。〇が磁化の強さを、×が
磁化の方向を表わしている。この図は、均一磁場強度を
0.3テスラとし、残留磁束密度1.2テスラを有する
永久磁石を用い、永久磁石2aの境界面15aが均一磁
場となす角度を45°、永久磁石2aの磁化方向θを7
0°とした場合のものである。角度αによって、要求さ
れる磁化14の強さ、方向ともに大きく変化することが
分かる。
【0021】以上で述べた事は、永久磁石の特性が理想
的であり、又、永久磁石内での品質が均一なものが用い
られ、更に継鉄30の透磁率が無限大であると仮定する
ことによって成立する。実際の静磁場発生装置では、こ
れらの条件は完璧には満たされないために、磁場均一度
は理想的な状態からはずれたものとなる。しかし、現実
には、そのはずれはそれ程大きくはなく、磁化方向を上
記で求めた計算値から僅かづつ傾けることによって磁場
均一度を回復することが可能である。この検討には、最
近、急速に進歩してきた計算機による磁場解析シミュレ
−ションを利用できる。
【0022】本発明は、以上で述べたように主磁場を生
成するための矩形断面の永久磁石対1a、1bと、それ
らが囲む領域の外側への磁束の漏れを抑制するための複
数の三角柱形状の永久磁石2a、2b、3a、3b、及
び上記の磁石間の境界条件を満足させるための三角柱形
状の永久磁石4a、4b、5a、5bから構成すること
を特長としている。また、永久磁石2、3の磁化の方向
は、上記したように任意に選択することができ、その方
向に応じて永久磁石の厚さを変化させれば良い。また、
永久磁石4、5の磁化の強さ及び方向は角度αによって
決定されるので、使用する永久磁石の特性に応じて角度
αを適切に選択すれば良い。
【0023】さて、前記したように、永久磁石方式の静
磁場発生装置においては永久磁石材が装置価格に占める
割合が非常に大きく、永久磁石材の使用量を低減させる
ことが非常に重要な課題である。ここでは、上記した静
磁場発生装置において、永久磁石材の使用量を最小とす
る形状を検討する。
【0024】まず、必要とする均一磁場の強さを決めれ
ば、主磁場を生成するための永久磁石1a、1bの厚さ
は式(4)から一意的に決まってしまう。また、その横
幅及び長さは、必要とする矩形断面25の寸法から決定
されるので、この永久磁石1a、1bに対しては、重量
を低減する工夫は無い。次に、三角柱形状の永久磁石2
aについて考えると、この寸法も先の式(4)によって
決められている。すなわち、永久磁石2a内の磁場強度
Hmが高いほど、その重量を小さくできる。一方、この
磁場強度は磁化12aが境界面15aとなす角度θが大
きくなるにつれて増加する。しかし、角度θがある値以
上になると、永久磁石4aでの境界条件を満足させるこ
とができなくなるために、磁場均一度が悪化する。以上
のことから、永久磁石2aの重量が最小となるのは、永
久磁石4aでの境界条件を満足させる範囲内で、θが最
大値をとるときである。
【0025】実際に、均一磁場強度を0.5テスラと
し、残留磁束密度1.2テスラを有する永久磁石を用
い、永久磁石2aの境界面15aが均一磁場となす角度
を45°とした場合について計算を行った。この時の、
永久磁石使用量を最小とする永久磁石2aの磁化方向θ
は75.7°、角度αは48.9°であった。この場合
の永久磁石2aと4aの断面積の総和を、前記の特開昭
62−177903号公報にて開示されている装置の磁
石断面積を計算した場合と比べると、約9%だけ磁石使
用量を少なくできる。
【0026】さて、MRI装置では磁場強度が高くなる
につれて信号強度が大きくなるので、磁場強度の強いこ
とが望ましい。現在得られる永久磁石材料の中で、0.
3テスラ程度以上の高い磁場強度を得るためには、磁化
特性に優れたネオジウム磁石を使用せざるをえない。し
かし、この永久磁石材料は価格が高いため、装置の価格
も非常に高価なものになる。しかし、図4から分かるよ
うに、角度αをうまく選択すれば、境界条件を満足させ
るための小形永久磁石4、5については、磁化の小さな
永久磁石でも良い。従って、永久磁石4、5に、プラセ
オジム磁石やフェライト磁石等の磁化特性はやや劣る
が、ネオジウム磁石に比較して価格の低い材料を用いる
ことで、全体の永久磁石材料費用を低く抑えることがで
きる。
【0027】図7に本発明の別の実施例を示す。この図
では、永久磁石1〜5の形状、配置は前述した実施例と
同じである。異なるのは、継鉄30の横外側面を内側面
とほぼ平行な形状とし、全体の外側形状を内側面とほぼ
相似形としたことである。継鉄30は、装置の外側への
漏れ磁束が設計値内に収まる程度の厚さがあれば良い。
従って、図1の場合には継鉄30の4隅においては、必
要以上に継鉄が厚くなっている。継鉄30の形状を図7
のようにし、厚さを適切にすることで、磁気回路全体の
重量を軽減できるし、外形寸法も小形にできる。
【0028】
【発明の効果】本発明のように装置を構成することで、
均一磁場の方向に対して垂直に配置される1対の直方体
形状の永久磁石1a、1bにより均一な主磁場が生成さ
れ、この直方体形状の永久磁石で囲まれる領域の外側に
配置される三角柱形状の永久磁石2a、2b、3a、3
bにより主磁場の外側の領域に均一磁場が生成され、更
に前記直方体形状の永久磁石と前記三角柱形状の永久磁
石との間に配置される三角柱形状の小形永久磁石4a、
4b、5a、5bにより両者との間における磁場境界条
件を満足させることができるので、広い空間範囲にわた
って強力で均一な静磁場を発生させることができる静磁
場発生装置を、より経済的に構成できる。
【0029】また、直方体形状の永久磁石1a、1bと
三角柱形状の永久磁石2a、2b、3a、3bとの間に
配置される三角柱形状の小形永久磁石4a、4b、5
a、5bが両者との間における磁場境界条件を満足させ
られる範囲内において前記三角柱形状の永久磁石の磁化
方向がその永久磁石の空隙側の境界面となす角度を最大
とすることによって、永久磁石の使用量を最小とするこ
とができ、より経済的な静磁場発生装置を構成できる。
更に、三角柱形状の小形永久磁石4a、4b、5a、5
bに、直方体形状の永久磁石1a、1b、及び三角柱形
状の永久磁石2a、2b、3a、3bよりも低い磁気特
性を有するものを使用することによって、より経済的な
静磁場発生装置を構成できる。更に、継鉄30の外側形
状をその継鉄の内側形状とほぼ相似な形状としたことに
よって、静磁場発生装置の総重量を低減でき、かつその
外側形状も小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による磁気共鳴イメージン
グ装置用静磁場発生装置の構成を示すための斜視図。
【図2】 図1に示す装置の磁石の構成を示すための横
断面図。
【図3】 図2に示す磁石の詳細を示すための部分的正
面図。
【図4】 角度αと永久磁石の磁化の強さ及び方向の関
係を示す図。
【図5】 従来の技術による静磁場発生装置を示すため
の斜視図。
【図6】 図5に示す静磁場発生装置の問題点を説明す
るための正面図。
【図7】 本発明のその他の実施例による装置構成を示
すための斜視図。
【図8】 永久磁石2aの厚さを決定する方法を示すた
めの図。
【符号の説明】
1 永久磁石 2 永久磁石 3 永久磁石 4 永久磁石 5 永久磁石 11 永久磁石の磁化 12 永久磁石の磁化 13 永久磁石の磁化 14 永久磁石の磁化 15 磁石の境界面 16 磁石の境界面 17 磁石の境界面 22 磁石の境界面 23 磁石の境界面 24 磁石の境界面 20 小空隙 21 小空隙 25 磁石中心の矩形断面 26 外周部の三角形断面 27 外周部の三角形断面 30 継鉄 35 永久磁石1aと2aに挾まれた空間 40 装置の中心 41 永久磁石の頂点 42 永久磁石の頂点 51 コア 60 台形形状の永久磁石 61 三角柱形状の永久磁石 62 三角柱形状の永久磁石 65 コアの内壁面 66 コアの内壁面 67 コアの内壁面 70 永久磁石の磁化方向 71 永久磁石の磁化方向 72 永久磁石の磁化方向 81 永久磁石の境界面 82 永久磁石の境界面 90 永久磁石の接合部付近 100 均一磁場の方向 200 均一磁場を発生させる空隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】均一磁場を発生させる空間を囲むように配
    置された複数の柱状の永久磁石と、該永久磁石を保持す
    るとともに磁路を形成する継鉄とから構成される磁気共
    鳴イメ−ジング装置用静磁場発生装置において、前記永
    久磁石が、均一磁場の方向に対して垂直に配置される1
    対の直方体形状の永久磁石と、該一対の直方体形状の永
    久磁石で囲まれる領域の外側に配置される三角柱形状の
    永久磁石と、前記直方体形状の永久磁石と前記三角柱形
    状の永久磁石との間に配置され両者との間における磁場
    境界条件を満足する三角柱形状の小形永久磁石とからな
    ることを特徴とする磁気共鳴イメ−ジング装置用静磁場
    発生装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置用静磁場発生装置において、直方体形状
    の永久磁石と三角柱形状の永久磁石との間に配置される
    三角柱形状の小形永久磁石が、両者との間における磁場
    境界条件を満足させられる範囲内において前記三角柱形
    状の永久磁石の磁化方向が該永久磁石の空隙側の境界面
    となす角度を最大としたことを特徴とする磁気共鳴イメ
    −ジング装置用静磁場発生装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置用静磁場発生装置において、三角柱形状
    の小形永久磁石が、直方体形状の永久磁石及び三角柱形
    状の永久磁石よりも低い磁気特性を有することを特徴と
    する磁気共鳴イメ−ジング装置用静磁場発生装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置用静磁場発生装置において、継鉄の外側
    形状を該継鉄の内側形状とほぼ相似な形状としたことを
    特徴とする磁気共鳴イメ−ジング装置用静磁場発生装
    置。
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