JPH05211070A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JPH05211070A
JPH05211070A JP3360254A JP36025491A JPH05211070A JP H05211070 A JPH05211070 A JP H05211070A JP 3360254 A JP3360254 A JP 3360254A JP 36025491 A JP36025491 A JP 36025491A JP H05211070 A JPH05211070 A JP H05211070A
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battery
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正久 藤本
Noriyuki Yoshinaga
宣之 好永
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浩司 上野
Sanehiro Furukawa
修弘 古川
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Masatoshi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】リチウムを吸蔵放出可能な化合物を主材とする
正極と、黒鉛を単一成分又は主成分とする炭素材料を主
材とする負極と、これら正負両極間に介装されたセパレ
ータと、化1で表される化合物、化2で表される化合
物、スルホラン及びその誘導体よりなる群から選ばれた
少なくとも一種の環式化合物を含有する溶媒に電解質溶
質を溶かした電解液とを備えてなる。 【化1】 ただし、化1中、−A1 −及び−A2 −は、−O−、−
NH−、−S−又は−CH2 −であり、A3 及びA
4 は、水素原子又はアルキル基である。 【化2】 ただし、化2中、−A5 −及び−A6 −は、−NH−又
は−CH2−であり、>A7 は>O、>NH又は>Sで
あり、A8 及びA9 は、水素原子又はアルキル基であ
る。 【効果】電池容量が大きく、充放電効率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム二次電池に係
わり、詳しくは黒鉛を単一成分又は主成分とする炭素材
料を負極材料とするリチウム二次電池の電解液の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近時、
リチウム二次電池の負極材料として、可撓性に優れ
る、モッシー状のリチウムが電析するおそれがないな
どの理由から、炭素材料が、従前のリチウム合金に代わ
る負極材料として検討されている。
【0003】ところで、従前主に検討されてきた炭素材
料はコークスであり、黒鉛は殆ど検討の対象外に置かれ
ていた。しかし、コークスでは、リチウムの挿入量が充
分には大きくないため、大容量の電池を得難い。本発明
者らが知る限りでは、黒鉛を負極材料として使用してな
る二次電池を提案した文献としては、USP No.
4,423,125をただ一つ挙げ得るのみである。
【0004】上記米国特許公報には、負極材料に活物質
としてのリチウムを吸蔵せる炭素材料を用い、電解液に
溶媒としての1,3−ジオキソランに電解質溶質として
のLiAsF6 を溶かした溶液を用いた二次電池が提案
されており、同公報が報告するところによれば、サイク
ル特性に優れた二次電池が得られるとのことである。
【0005】しかしながら、後記する実施例に於いて従
来電池としてその特性を示すように、上記従来の二次電
池は、サイクル特性(サイクル寿命)はもとより、黒鉛
の単位重量当たりの容量(mAh/g)、初期充放電効
率(%)、電池容量(%)、自己放電率(%/月)、充
放電効率(%)などの多くの点で特性が劣り、実用上充
分満足のいく二次電池ではなかった。
【0006】これは、1,3−ジオキソランが負極側
(還元側)で重合することに起因するものと推察され
る。本発明は、以上の事情に鑑みなされたものであっ
て、その目的とするところは、電池容量が大きく、自己
放電率が小さく、サイクル特性に優れ、しかも充放電効
率の高い黒鉛を負極材料とするリチウム二次電池を提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るリチウム二次電池は、リチウムを吸蔵放
出可能な化合物を主材とする正極と、黒鉛を単一成分又
は主成分とする炭素材料を主材とする負極と、これら正
負両極間に介装されたセパレータと、化3で表される化
合物、化4で表される化合物、スルホラン及びその誘導
体よりなる群から選ばれた少なくとも一種の環式化合物
を含有する溶媒に電解質溶質を溶かした電解液とを備え
てなる。
【0008】
【化3】
【0009】ただし、化1中、−A1 −及び−A2
は、各独立して−O−、−NH−、−S−又は−CH2
−であり、A3 及びA4 は、各独立して水素原子又はア
ルキル基である。
【0010】
【化4】
【0011】ただし、化2中、−A5 −及び−A6
は、各独立して−NH−又は−CH2−であり、>A7
は>O、>NH又は>Sであり、A8 及びA9 は、各独
立して水素原子又はアルキル基である。
【0012】本発明における正極材料たるリチウムを吸
蔵放出可能な化合物としては、無機化合物として、Li
2 FeO3 、TiO2 、V2 5 などの所謂トンネル状
の空孔を有する酸化物や、TiS2 、MoS2 等の層状
構造の金属カルコゲン化物が例示されるが、組成式Li
x MO2 又はLiy 2 4 (ただし、Mは遷移元素、
0≦x≦1、0≦y≦2)で表される複合酸化物が好ま
しく、この具体例としては、LiCoO2 、LiMnO
2 、LiNiO2 、LiCrO2 、LiMn24 が挙
げられる。
【0013】また有機化合物として、ポリアニリン等の
導電性ポリマー、ポリアニリン等の導電性ポリマーに下
記化5で表されるパーフルオロカーボンスルホン酸(デ
ュポン社製、商品名「ナフィオン」(Nafion))
やポルフィリンなどをドープしてなるドーパント含有導
電性ポリマーが例示される。
【0014】
【化5】
【0015】その他、黒鉛の層間にLiCoO2 、Li
MnO2 、LiNiO2 、Li2 FeO3 、LiCrO
2 などの金属酸化物が挿入された層間化合物、黒鉛の層
間に陰イオンが挿入された層間化合物、黒鉛の層間にハ
ロゲン又はハロゲン化物が挿入された層間化合物、黒鉛
の層間にポルフィリンが挿入された層間化合物などを用
いることもできる。
【0016】上記正極材料は、アセチレンブラック、カ
ーボンブラック等の導電剤及びポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVd
F)等の結着剤と混練して正極合剤として使用される。
なお、上記導電性ポリマー及びドーパント含有導電性ポ
リマーのうち、導電性に優れるものについては、導電剤
を配合することなく結着剤と混練して正極合剤としても
よい。
【0017】本発明においては、負極材料として黒鉛を
単一成分又は主成分とする炭素材料が用いられる。本発
明における黒鉛としては、次の各物性を有する黒鉛が好
ましい。 平均粒径が1〜30μmの範囲内である黒鉛。 X線回折における格子面(002)面のd値
(d002 )が3.35〜3.40Åの範囲内である黒
鉛。 X線回折におけるc軸方向の結晶子の大きさ(Lc)
が150Å以上である黒鉛。 比表面積が0.5〜50m2 /gの範囲内である黒
鉛。 真密度が1.9〜2.3g/cm3 の範囲内である黒
鉛。
【0018】本発明における好適な黒鉛の物性をさらに
挙げるならば、X線回折におけるa軸方向の結晶子の大
きさ(La)が150Å以上であり、H/Cの原子比の
値が0.1以下であり、ラマン分析におけるG値(13
60cm-1/1590cm-1)が0.05以上であるも
のである。
【0019】本発明における好適な黒鉛は、天然黒鉛
か、人造黒鉛か、キッシュ黒鉛かは問われない。因み
に、キッシュ黒鉛とは、製鉄所において溶鉱炉にて20
00°C以上の温度で鉄を溶融させた際に、鉄中に含ま
れている炭素が昇華して炉壁に付着し再結晶して出来た
ものであり、天然黒鉛以上に結晶化度の高い炭素材料で
ある。また、必要に応じて、これらの黒鉛の二種以上の
合剤を用いるようにしてもよい。なお、ここでいう人造
黒鉛には、黒鉛をさらに加工、変成してなる膨張黒鉛な
どの黒鉛系物質も含まれる。
【0020】天然黒鉛としては、スリランカ産黒鉛、マ
ダガスカル産黒鉛、朝鮮産フレーク状黒鉛、朝鮮産土状
黒鉛、中国産黒鉛などがあり、人造黒鉛としては、コー
クス系黒鉛がある。これら天然黒鉛及び人造黒鉛のX線
回折における格子面(002)面のd値(d002 )及び
Lcを表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】本発明における天然黒鉛の上市品として
は、関西熱化学社製の、「NG−2」、「NG−2
L」、「NG−4」、「NG−4L」、「NG−7」、
「NG−7L」、「NG−10」、「NG−10L」、
「NG−12」、「NG−12L」、「NG−14」、
「NG−14L」、「NG−100」、「NG−100
L」(以上、純度99%以上の高純度黒鉛);中越黒鉛
社製の、「CX−3000」、「FBF」、「BF」、
「CBR」、「SSC−3000」、「SSC−60
0」、「SSC−3」、「SSC」、「CX−60
0」、「CPF−8」、「CPF−3」、「CPB−6
S」、「CPB」、「96E」、「96L」、「96L
−3」、「90L−3」、「CPC」、「S−87」、
「K−3」、「CF−80」、「CF−48」、「CF
−32」、「CP−150」、「CP−100」、「C
P」、「HF−80」、「HF−48」、「HF−3
2」、「SC−120」、「SC−80」、「SC−6
0」、「SC−32」(以上、鱗状黒鉛)、「APF−
3000」、「APF」、「AX−600」、「S−
3」、「AP−6」、「AP−3」、「300F」、
「150F」(以上、土状黒鉛);日本黒鉛工業社製
の、「CSSP」、「CSPE」、「CSP」、「特C
P」、「CP」、「CP・B」、「CB−150」、
「CB−100」、「F♯1」、「F♯2」、「F♯
3」、「SF・A」、「SF・B」(以上、鱗状黒
鉛)、「AOP」、「AUP」、「ASSP」、「AS
P」、「AP」、「青P」、「APB」、「PD」、
「CA.C」、「P♯1」(以上、土状黒鉛)、「AC
P−1000」、「ACP」、「ACCB−150」、
「SP−5」、「SP−5L」、「SP−10」、「S
P−10L」、「SP−20」、「SP−20L」、
「SCB+100」、「SP−300」、「HOP」
(以上、純度97.5%以上の高純度黒鉛)が例示され
る。
【0023】本発明における人造黒鉛の上市品として
は、中越黒鉛社製の、「RA−3000」、「RA−1
5」、「RA−44」、「GX−600」、「G−6
S」、「G−3」、「G−150」、「G−100」、
「G−48」、「G−30」、「G−50」;日本黒鉛
工業社製の、「HAG−150」、「HAG−15」、
「HAG−5」、「PAG−15」、「PAG−5」、
「PAG−80」、「PAG−60」、「SGS−10
0」、「SGS−50」、「SGS−25」、「SGS
−15」、「SGS−5」、「SGS−1」、「SGP
−100」、「SGP−50」、「SGP−25」、
「SGP−15」、「SGP−5」、「SGP−1」、
「SGO−100」、「SGO−50」、「SGO−2
5」、「SGO−15」、「SGO−5」、「SGO−
1」、「SGX−100」、「SGX−50」、「SG
X−25」、「SGX−15」、「SGX−5」、「S
GX−1」の他、99.9%以上の高純度人造黒鉛であ
るところの、「QP−2」、「QP−5」、「QP−1
0」、「QP−20」が例示される。
【0024】黒鉛をさらに加工、変成してなる人造黒鉛
の上市品としては、天然黒鉛粉末をピッチ、アクリル、
チタネートなどで表面処理して樹脂への分散性を高めた
ものとして、日本黒鉛工業社製の、「AOP−Pi
5」、「AOP−B5」、「AOP−A5」、「AOP
−T1」が例示される。また、酸処理により天然黒鉛の
層間を広げてなる膨張黒鉛の上市品としては、中越黒鉛
社製の、「SSLF」、「SSMF」、「SSFF」、
「SLF」、「SMF」、「SFF」、「EMK」、
「ELF」、「EMF」、「EFF」、「CMF」;日
本黒鉛工業社製の、「EXP−SPM」、「EXP−1
2M」、「EXP−80M」、「EXP−SM」が例示
される。
【0025】天然黒鉛及び人造黒鉛以外の黒鉛として
は、関西熱化学社などから上市されている先に述べたキ
ッシュ黒鉛が挙げられるが、これを本発明における炭素
材料として用いてもよい。
【0026】本発明における炭素材料は、上述した黒鉛
のみからなるものであってもよく、また黒鉛を主成分と
して他の炭素材料を含むものであってもよい。かかる黒
鉛を主成分とする炭素材料としては、たとえば黒鉛とL
cが8Å以下であるカーボンブラック等の炭素材料との
混合物や、黒鉛とピッチ(石油ピッチ又は石炭ピッチの
いずれも使用可能)との混合物の焼成物であってLcが
150Å以上であるものが挙げられる。後者の作製にお
いて、Lc150Å以上の焼成物を得るためには、10
00°C以上の温度で焼成する必要があり、通常は、1
000〜3000°Cの温度で焼成することとなる。
【0027】このように、カーボンブラックやピッチを
黒鉛に添加することにより、黒鉛の芯体(導電性基板)
に対する密着性を向上させることができる。黒鉛に対す
るカーボンブラック又はピッチの好適な添加割合は、黒
鉛100重量部に対してカーボンブラック又はピッチ2
〜10重量部の範囲である。カーボンブラック又はピッ
チの添加割合が、2重量部未満では上記密着性向上の効
果が充分には発現されず、一方その添加割合が10重量
部を越えるとエネルギー密度の低下、さらには電池容量
の低下につながるので、ともに好ましくない。
【0028】上記炭素材料は、常法により、ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリ二フッ化ビニリデン等の結着剤
と混練して負極合剤として使用される。
【0029】本発明における黒鉛として粉末状黒鉛に代
えて上記膨張黒鉛などを用いることとし、この膨張黒鉛
を熱処理及び加圧成形して得たシート状黒鉛を炭素材料
として用いてもよい。
【0030】本発明における電解液においては、特定の
有機化合物、すなわち上記化3で表される化合物、上記
化4で表される化合物、スルホラン(SL)及びその誘
導体よりなる群から選ばれた少なくとも一種の環式化合
物を含む溶媒が用いられる。
【0031】化3で表される化合物としては、エチレン
カーボネート(EC)、エチレンチオカーボネート、γ
−チオブチロラクトン、α−ピロリドン、γ−ブチロラ
クトン(γ−BL)、プロピレンカーボネート、1,2
−ブチレンカーボネート、2,3−ブチレンカーボネー
ト、γ−バレロラクトン、γ−エチル−γ−ブチロラク
トン及びβ−メチル−γ−ブチロラクトンが例示され
る。化3中のアルキル基は、炭素数2以下のものが好ま
しい。
【0032】化4で表される化合物としては、チオラ
ン、ピラゾリジン、ピロリジン、テトラヒドロフラン
(THF)及び3−メチルテトラヒドロフランが例示さ
れる。化4中のアルキル基は、炭素数2以下のものが好
ましい。
【0033】上記化3又は化4で表される化合物の中で
は、易分解性の基を有しないエチレンカーボネート、エ
チレンチオカーボネート、γ−チオブチロラクトン、α
−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、チオラン、ピラゾ
リジン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、スルホラン
が好ましい。これらの環式化合物は、黒鉛の活性点に吸
着されるため分解し易いメチル基などを有するプロピレ
ンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、2,
3−ブチレンカーボネート、γ−バレロラクトン、γ−
エチル−γ−ブチロラクトン、β−メチル−γ−ブチロ
ラクトンなどの化3又は化4で表される他の環式化合物
と異なり、充放電時の酸化還元雰囲気下において安定で
あり、ガスを発生せず、このため充電の際にリチウムの
黒鉛への挿入が妨げられることがなく、またガス過電圧
による充放電時の分極もないからである。
【0034】本発明における電解液は、上記溶媒のうち
の一種のみを含有するものであってもよく、また必要に
応じて二種以上を含有するものであってもよい。好適な
溶媒としては、エチレンカーボネート、γ−ブチロラク
トン、スルホランの各単一成分からなる溶媒の他、エチ
レンカーボネートとγ−ブチロラクトンとからなる溶
媒、エチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとスル
ホランとからなる溶媒が挙げられる。なかでも、電池容
量が大きく、充放電効率が高い点で、エチレンカーボネ
ート、γ−ブチロラクトン、スルホランが好ましく、エ
チレンカーボネートが特に好ましい。
【0035】エチレンカーボネートにγ−ブチロラクト
ンやスルホランを混合した溶媒の場合は、エチレンカー
ボネートを10体積%以上含有する溶媒が高率放電時の
電池容量が大きい点で好ましい。
【0036】常温において固体であるエチレンカーボネ
ート(融点:39−40°C)やスルホラン(融点:2
8.9°C)は、これらを1,2−ジメトキシエタン
(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、エ
トキシメトキシエタン(EME)等のエーテル系低沸点
溶媒や、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカ
ーボネート(DEC)等のエステル系低沸点溶媒などに
溶かして使用する。常温において液体であるγ−ブチロ
ラクトンなども、優れた低温特性を発現させるために
は、上記例示の低沸点溶媒と混合して混合溶媒として使
用することが好ましい。本発明における環式化合物と低
沸点溶媒との混合溶媒のうち、環状炭酸エステルとジメ
チルカーボネートとの混合溶媒は、ジメチルカーボネー
トの導電性が高いため、特に高率放電特性に優れてお
り、環状炭酸エステルとジエチルカーボネートとの混合
溶媒は、ジエチルカーボネートの低温における粘度が低
くイオン導電性に優れるため、特に低温放電特性に優れ
ている。なお、本明細書において、低沸点溶媒とは、沸
点150°C以下の溶媒を指称する。
【0037】エチレンカーボネートなどの環式化合物に
上記低沸点溶媒を混合した溶媒の場合は、環式化合物を
20〜80体積%の比率で含有する溶媒が高率放電時の
電池容量が大きい点で好ましい。
【0038】本発明における電解液は、上記した溶媒に
LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiCF3
3 、LiC4 9 SO3 、LiN(CF3
2 2 、LiAsF6 などの電解質溶質を溶かすこと
により調製される。上記した溶媒に対する電解質溶質の
好適な配合割合は0.1〜3モル/リットルであり、よ
り好適な配合割合は0.5〜1.5モル/リットルであ
る。
【0039】図1は、黒鉛を負極材料とする本発明に係
る電池及びコークスを負極材料とする比較電池の各充放
電サイクル特性を、縦軸にLi/Li+ 単極電位に対す
る負極の電位(V)を、横軸に炭素材料(黒鉛又はコー
クス)1g当たりの容量(mAh/g)をとって示した
グラフである。図中、実線で示す曲線は本発明に係る電
池の充放電サイクル特性を示し、また破線で示す曲線は
比較電池の充放電サイクル特性を示す。図中の矢符の方
向は、充放電の際の負極電位の昇降の向きを示す。な
お、図示の充放電サイクル特性は、いずれもエチレンカ
ーボネートとジメチルカーボネートとの体積比1:1の
混合溶媒を電解液溶媒として使用した場合の両電池につ
いてのデータである。
【0040】先ず、比較電池の充放電サイクルについて
図1を参照して説明するに、初期充電前は3(V)程度
であった負極の電位(a点)は、初期充電が進み、コー
クスにLiが吸蔵されるにつれてLi/Li+ 単極電位
(縦軸の負極の電位はこの電位を基準(0V)として示
してある)に近づき、充電完了時にはb点(負極電位:
0V、容量:300mAh/g程度)に至る。なお、b
点でのコークスは茶色〜赤色を呈する。次いで、第1回
目の放電を行うと、放電が進むにつれて負極の電位は上
昇し、放電終止電位(1V程度)を示すc点(容量:5
0〜100mAh/g)に至る。この第1回目の放電の
際に、初期充電の際に辿ったルートを戻らずにヒステリ
シスにc点に至るのは、図中Pで示される容量に相当す
るLiがコークスに捕捉されてしまい、その後の充放電
における電極反応では、図中Qで示される容量に相当す
る量のLiしか反応に関与できなくなるからである。以
後の充放電サイクルの繰り返しにより、負極の電位はc
→b→c→b…の如きサイクルで変動する。
【0041】次に、本発明に係る電池における充放電サ
イクルを説明するに、従来の電池と同じく初期充電前は
3(V)程度であった負極の電位(a点)は、初期充電
が進み、黒鉛にLiが吸蔵されるにつれてLi/Li+
単極電位に近づき、充電完了時には、Li/Li+ 単極
電位に対する電位が0Vであるd点(容量:375mA
h/g)に至る。なお、d点での黒鉛は黄金色を呈し、
このことから、またX線回折からもC6 Liが生成した
ことが確認される。次いで、第1回目の放電を行うと、
放電が進むにつれて負極の電位は上昇し、放電終止電位
(1V程度)を示すe点(容量:25mAh/g)に至
る。以後の充放電サイクルの繰り返しにより、負極の電
位はe→d→e→d…の如きサイクルで変動する。
【0042】図1に示す充放電サイクル特性に基づき本
発明に係る電池と比較電池との電池特性を比較するに、
本発明に係る電池における初期充電の際の黒鉛1g当た
りの仕込み容量は375mAh/g程度(d点)と大き
いのに対して、比較電池における初期充電の際のコーク
ス1g当たりの仕込み容量は300mAh/g程度(b
点)と小さく、また本発明に係る電池の放電終止電位1
Vまでの黒鉛1g当たりの容量は350mAh/g程度
(d−e)と大きいのに対して、比較電池の放電終止電
圧1Vまでのコークス1g当たりの容量は200〜25
0mAh/g程度(b−c)と小さい。このことは、本
発明に係る電池の充放電効率が比較電池のそれに比し高
いことを意味する。
【0043】また、本発明に係る電池の充放電曲線
は、d点からe点に向かう放電中、殆ど平坦でe点に近
づいたところで急激に負極電位が上昇しているのに対し
て、比較電池の充放電曲線は、b点からc点に向かう
につれて漸増している。このことは、本発明に係る電池
が比較電池に比し放電電圧の平坦性の点でも優れている
ことを意味する。さらに、このように比較電池に比し本
発明に係る電池の充放電効率が高く、且つ、その放電電
圧が平坦であるということは、本発明に係る電池の放電
容量が比較電池のそれに比し大きいことを意味する。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
【0045】(実施例1) 〔正極の作製〕炭酸コバルトと炭酸リチウムとをCo:
Liの原子比1:1で混合した後、空気中で900°C
で20時間熱処理してLiCoO2 を得た。このようし
て得た正極材料としてのLiCoO2 に、導電剤として
のアセチレンブラックと、結着剤としてのフッ素樹脂デ
ィスパージョンとを、重量比90:6:4の比率で混合
して正極合剤を得た。この正極合剤を集電体としてのア
ルミニウムの箔に圧延し、250°Cで2時間真空下で
熱処理して正極を作製した。
【0046】〔負極の作製〕400メッシュパスの負極
材料としての中国産の天然黒鉛、人造黒鉛、ロンザグラ
ファイトのそれぞれに、結着剤としてのフッ素樹脂ディ
スパージョンを、重量比95:5の比率で混合して負極
合剤を得た。これらの負極合剤を、集電体としてのアル
ミニウムの箔にそれぞれ圧延し、250°Cで2時間真
空下で熱処理して、各炭素材料を主材とする負極を作製
した。なお、負極に用いる黒鉛の粒径は400メッシュ
パスが好ましく、2〜14μmが好ましい。
【0047】〔電解液の調製〕エチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒に、
LiPF6 を1モル/リットル溶かして電解液を調製し
た。なお、混合比は、0.001:1〜1:0.01の
範囲が好ましい。
【0048】〔電池BA1〜3の作製〕以上の正負両極
及び電解質を用いて円筒形非水電解液二次電池を作製し
た。炭素材料として天然黒鉛を用いたものをBA1、人
造黒鉛を用いたものをBA2、ロンザグラファイトを用
いたものをBA3で表す。なお、イオン透過性のポリプ
ロピレン(ダイセル社製、商品名「ジュラガード」)を
セパレータとして用いた。
【0049】図2は作製した電池BA1(2,3)の断
面図であり、同図に示す電池BA1は、正極1及び負極
2、これら両電極を離隔するセパレータ3、正極リード
4、負極リード5、正極外部端子6、負極缶7などから
なる。正極1及び負極2は電解液が注入されたセパレー
タ3を介して渦巻き状に巻き取られた状態で負極缶7内
に収容されており、正極1は正極リード4を介して正極
外部端子6に、また負極2は負極リード5を介して負極
缶7に接続され、電池BA1内部で生じた化学エネルギ
ーを電気エネルギーとして外部へ取り出し得るようにな
っている。
【0050】(比較例1)負極材料としてコークスを用
いたこと以外は実施例1と同様にして、比較電池BC1
を作製した。
【0051】(各電池の充放電特性)図3は、本発明に
係る電池BA1〜BA3及び比較電池BC1の250m
A(定電流放電)における2サイクル目以降の充放電特
性を、縦軸に電圧(V)を横軸に時間(h)をとって示
したグラフであり、また図4及び図5は、それぞれ電池
BA1、電池BA2の充放電特性を比較電池BC1の充
放電特性と比較したものであり、縦軸にLi/Li+
極電位に対する負極の電位(V)を、横軸に充放電容量
(mAh/g)をとって示したグラフである。これらの
図より本発明に係る電池BA1〜BA3は比較電池BC
1に比し、優れた充放電特性を有することが理解され
る。また、図6は本発明に係る電池BA1、BA2及び
比較電池BC1のサイクル特性を、縦軸に放電容量(m
Ah/g)を、横軸にサイクル数をとって示したグラフ
である。同図より、本発明に係る電池BA1、BA2
は、比較電池BC1に比し、優れたサイクル特性を発現
することが分かる。また、これらの電池について、充電
後、室温にて1カ月保存し、保存特性を測定した。その
結果、自己放電率は、本発明に係る電池BA1〜BA3
では、2〜5%/月であり、比較電池BC1では、15
%/月であった。
【0052】(実施例2)中国産の天然黒鉛に代えて、
同天然黒鉛100重量部に対してピッチ5重量部を添加
した混合物を1000°Cの温度で焼成してなるX線回
折におけるc軸方向の結晶子の大きさLcが150Åで
ある焼成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして
本発明に係る電池BA4を作製した。X線回折は次に示
す測定条件により行った(以下のX線回折も同じ測定条
件による)。 線源:CuKα スリット:発散スリット1°、散乱スリット1°、受光
スリット0.3mm ゴニオ半径:180mm グラファイト湾曲結晶モノクロメータ 図7は、作製した電池BA4のサイクル特性を、縦軸に
電池の放電容量(mAh/g)を、横軸にサイクル数を
とって示したグラフである。なお、図7には、負極材料
たる炭素材料として黒鉛単独を用いた電池BA1及びコ
ークスを用いた電池BC1のサイクル特性も、比較のた
めに示してある。同図より、電池BA4は、炭素材料の
電極からの脱落が少ないため、コークスはもとより黒鉛
単独を用いた電池に比しても、優れたサイクル特性を発
現することが分かる。
【0053】(実施例3)中国産の天然黒鉛に代えて、
同天然黒鉛100重量部に対してLcが8Åのカーボン
ブラック5重量部を添加した混合物を用いたこと以外
は、実施例1と同様にして本発明に係る電池BA5を作
製した。図8は、作製した電池BA5のサイクル特性
を、縦軸に電池の放電容量(mAh/g)を、横軸にサ
イクル数をとって示したグラフである。なお、図8に
は、負極材料たる炭素材料として黒鉛単独を用いた電池
BA1及びコークスを用いた電池BC1のサイクル特性
も、比較のために示してある。同図より、電池BA5
は、炭素材料の電極からの脱落が少ないため、コークス
はもとより黒鉛単独を用いた電池に比しても、優れたサ
イクル特性を発現することが分かる。
【0054】(実施例4)電解液溶媒としてエチレンカ
ーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)
との体積比1:1の混合溶媒に代えて、エチレンカーボ
ネートとジエチルカーボネート(DEC)との体積比
1:1の混合溶媒、エチレンカーボネートとジプロピル
カーボネート(DPC)との体積比1:1の混合溶媒、
1,3−ジオキソラン(1,3−DOL)をそれぞれ用
いたこと以外は実施例1と同様にして、電池BA6、比
較電池BC2及び従来電池を作製した。図9は、これら
の電池の充放電特性を、縦軸に負極の電位(V)を、横
軸に充放電容量をとって示したグラフである。同図よ
り、電池BA6は電池BA1同様、比較電池BC2及び
従来電池に比し優れた充放電特性を発現することが分か
る。
【0055】(実施例5)X線回折における格子面(0
02)面のd値(d002 )の異なる13種の炭素材料を
用いて負極を作製し、実施例1と同様にして、13種の
電池を作製した。図10は、炭素材料のd002 値と電池
の放電容量との関係を示すグラフであり、電池の放電容
量(mAh/g)を縦軸に、また使用した炭素材料のd
002 値(Å)を横軸にとって示したものである。同図よ
り、d002 が3.35〜3.40Åである黒鉛を炭素材
料として用いた電池は、大きな放電容量を有することが
分かる。
【0056】(実施例6)真密度の異なる12種の炭素
材料を用いて負極を作製し、実施例1と同様にして、1
2種の電池を作製した。図11は、炭素材料の真密度と
電池の放電容量との関係を示すグラフであり、電池の放
電容量(mAh/g)を縦軸に、また使用した炭素材料
の真密度(g/cm3 )を横軸にとって示したものであ
る。同図より、真密度が1.9〜2.3g/cm3 であ
る黒鉛を炭素材料として用いた電池は、大きな放電容量
を有することが分かる。
【0057】(実施例7)平均粒径の異なる9種の炭素
材料を用いて負極を作製し、実施例1と同様にして、9
種の電池を作製した。図12は、炭素材料の平均粒径と
電池の放電容量との関係を示すグラフであり、電池の放
電容量(mAh/g)を縦軸に、また使用した炭素材料
の平均粒径(μm)を横軸にとって示したものである。
同図より、平均粒径が1〜30μmである黒鉛を炭素材
料として用いた電池は、大きな放電容量を有することが
分かる。
【0058】(実施例8)比表面積の異なる13種の炭
素材料を用いて負極を作製し、実施例1と同様にして、
13種の電池を作製した。図13は、炭素材料の比表面
積と電池の放電容量との関係を示すグラフであり、電池
の放電容量(mAh/g)を縦軸に、また使用した炭素
材料の比表面積(m2 /g)を横軸にとって示したグラ
フである。同図より、比表面積が0.5〜50m2 /g
である黒鉛を炭素材料として用いた電池は、大きな放電
容量を有することが分かる。
【0059】(実施例9)Lcの異なる11種の炭素材
料を用いて負極を作製し、実施例1と同様にして、11
種の電池を作製した。図14は、炭素材料のLcと電池
の放電容量との関係を示すグラフであり、電池の放電容
量(mAh/g)を縦軸に、また使用した炭素材料のL
c(Å)を横軸にとって示したグラフである。同図よ
り、Lcが150Å以上である黒鉛を炭素材料として用
いた電池は、大きな放電容量を有することが分かる。
【0060】(実施例10)表2及び表3に示す溶媒に
LiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、21種の本発明電池
を作製し、100mAで放電して、黒鉛特性(単位重量
当たりの容量(mAh/g)及び初期充放電効率
(%))及び電池特性(電池容量(mAh)、自己放電
率(%/月)、サイクル寿命(回)、充放電効率
(%))を測定した。結果を表2及び表3に示す。
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】(比較例2)1,3−ジオキソランにLi
PF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用いたこと
以外は実施例1と同様にして従来電池を作製し、100
mAで放電して、実施例10と同じ項目について測定し
た。結果を表2及び表3に示す。
【0064】(実施例11)表4及び表5に示す混合溶
媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用
いたこと以外は実施例1と同様にして、21種の本発明
電池を作製し、100mAで放電して、実施例10と同
じ項目について測定した。結果を表4及び表5に示す。
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】(実施例12)表6及び表7に示す混合溶
媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用
いたこと以外は実施例1と同様にして、21種の本発明
電池を作製し、100mAで放電して、実施例10と同
じ項目について測定した。結果を表6及び表7に示す。
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】(実施例13)表8及び表9に示す混合溶
媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用
いたこと以外は実施例1と同様にして、21種の本発明
電池を作製し、100mAで放電して、実施例10と同
じ項目について測定した。結果を表8及び表9に示す。
【0071】
【表8】
【0072】
【表9】
【0073】(実施例14)正極材料として、LiCo
2 に代えてLiNiO2 を用いたこと以外は、実施例
10と同様にして、表10及び表11に示す21種の本
発明電池を作製し、100mAで放電して、実施例10
と同じ項目について測定した。結果を表10及び表11
に示す。
【0074】
【表10】
【0075】
【表11】
【0076】(実施例15)正極材料として、LiCo
2 に代えてLiMn2 4 を用いたこと以外は、実施
例10と同様にして、表12及び表13に示す21種の
本発明電池を作製し、100mAで放電して、実施例1
0と同じ項目について測定した。結果を表12及び表1
3に示す。
【0077】
【表12】
【0078】
【表13】
【0079】(実施例16)表14及び表15に示す混
合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液
を用いたこと以外は実施例1と同様にして、5種の本発
明電池を作製し、1Aで放電して、実施例10と同じ項
目について測定した。結果を表14及び表15に示す。
【0080】
【表14】
【0081】
【表15】
【0082】(実施例16)表16及び表17に示す混
合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電解液
を用いたこと以外は実施例1と同様にして、5種の本発
明電池を作製し、1Aで放電して、実施例10と同じ項
目について測定した。結果を表16及び表17に示す。
【0083】
【表16】
【0084】
【表17】
【0085】(実施例17)LiPF6 に代えて表18
及び表19に示す各電解液溶質を同量(1モル/リット
ル)用いたこと以外は実施例1と同様にして、6種の本
発明電池を作製し、100mAで放電して、実施例10
と同じ項目について測定した。結果を表18及び表19
に示す。なお、両表中には、実施例1で作製した電池B
A1についての測定結果も示してある。
【0086】
【表18】
【0087】
【表19】
【0088】表2〜表19より、本発明電池は、従来電
池に比し、測定した項目全てにおいて優れた電池特性を
発現することが分かる。
【0089】(実施例18)エチレンカーボネートとγ
ーブチロラクトンとの体積混合比率(体積%)が、10
0:0、90:10、80:20、70:30、60:
40、50:50、40:60、30:70、20:8
0、10:90、0:100である11種の溶媒に、L
iPF6 を1モル/リットル溶かした電解液を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして、11種の電池を作製
し、100mAで放電して、電池容量と体積混合比率と
の関係を調べた。図15は、電池容量(mAh)を縦軸
に、体積混合比率(体積%)を横軸にとって示したグラ
フであり、同図より、100mA放電の場合は、エチレ
ンカーボネートを10体積%以上含有する溶媒を使用す
ることが好ましいことが分かる。
【0090】(実施例19)エチレンカーボネートとγ
ーブチロラクトンとスルネランとの体積混合比率(体積
%)を種々変えて実施例1と同様にして、11種の電池
を作製し、100mAで放電して、電池容量と体積混合
比率との関係を調べた。ただし、γ−ブチロラクトンと
スルホランとは等量混合で行った。図16は、電池容量
(mAh)を縦軸に、体積混合比率(体積%)を横軸に
とって示したグラフであり、同図より、100mA放電
の場合は、エチレンカーボネートを10体積%以上含有
する溶媒を使用することが好ましいことが分かる。
【0091】(実施例20)溶媒として、テトラヒドロ
フランとジメチルカーボネートとを用い、これらの体積
混合比率(体積%)を種々変えたことの他、正極材料と
してLiCoO2 に代えてLiNiO2 を使用したこと
以外は実施例1と同様にして、11種の電池を作製し、
1Aで放電して、電池容量と体積混合比率との関係を調
べた。図17は、電池容量(mAh)を縦軸に、体積混
合比率(体積%)を横軸にとって示したグラフであり、
同図より、1A放電の場合は、テトラヒドロフランを2
0〜80体積%含有する溶媒を使用することが好ましい
ことが分かる。
【0092】(実施例21)溶媒として、スルホランと
ジエチルカーボネートとを用い、これらの体積混合比率
(体積%)を種々変えたことの他、正極材料としてLi
CoO2 に代えてLiMn2 4 を使用したこと以外は
実施例1と同様にして、11種の電池を作製し、1Aで
放電して、電池容量と体積混合比率との関係を調べた。
図18は、電池容量(mAh)を縦軸に、体積混合比率
(体積%)を横軸にとって示したグラフであり、同図よ
り、1A放電の場合は、スルホランを20〜80体積%
含有する溶媒を使用することが好ましいことが分かる。
【0093】(実施例22)溶媒として、エチレンカー
ボネートとγ−ブチロラクトンとジメチルカーボネート
とを用い、これらの体積混合比率(体積%)を種々変え
たこと以外は実施例1と同様にして、11種の電池を作
製し、100mAで放電して、電池容量と体積混合比率
との関係を調べた。ただし、エチレンカーボネートとγ
−ブチロラクトンとは等量混合で行った。図19は、電
池容量(mAh)を縦軸に、体積混合比率(体積%)を
横軸にとって示したグラフであり、同図より、100m
A放電の場合は、エチレンカーボネートを10体積%以
上含有する溶媒を使用することが好ましいことが分か
る。
【0094】(実施例23)エチレンカーボネートとγ
−ブチロラクトンとジエチルカーボネートとの体積混合
比率(体積%)を種々変えたこと以外は実施例1と同様
にして、11種の電池を作製し、100mAで放電し
て、電池容量と体積混合比率との関係を調べた。ただ
し、エチレンカーボネートとγ−ブチロラクトンとは等
量混合で行った。図20は、電池容量(mAh)を縦軸
に、体積混合比率(体積%)を横軸にとって示したグラ
フであり、同図より、100mA放電の場合は、エチレ
ンカーボネートを10体積%以上含有する溶媒を使用す
ることが好ましいことが分かる。
【0095】(実施例24)エチレンカーボネートとジ
メチルカーボネートとの体積混合比率(体積%)を種々
変えるとともに、正極材料としてLiCoO2 に代えて
LiNiO2 を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、11種の電池を作製し、1Aで放電して、電池容量
と体積混合比率との関係を調べた。図21は、電池容量
(mAh)を縦軸に、体積混合比率(体積%)を横軸に
とって示したグラフであり、同図より、1A放電の場合
は、エチレンカーボネートを20〜80体積%以上含有
する溶媒を使用することが好ましいことが分かる。
【0096】(実施例25)エチレンカーボネートとジ
エチルカーボネートとの体積混合比率(体積%)を種々
変えたこと以外は実施例1と同様にして、11種の電池
を作製し、1Aで放電して、電池容量と体積混合比率と
の関係を調べた。図22は、電池容量(mAh)を縦軸
に、体積混合比率(体積%)を横軸にとって示したグラ
フであり、同図より、1A放電の場合は、エチレンカー
ボネートを20〜80体積%以上含有する溶媒を使用す
ることが好ましいことが分かる。
【0097】(実施例26)溶媒として、エチレンカー
ボネートとジメチルカーボネートとジエチルカーボネー
トとを用い、これらの体積混合比率(体積%)を種々変
えるとともに、正極材料としてLiCoO2 に代えてL
iMn2 4 を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、11種の電池を作製し、1Aで放電して、電池容量
と体積混合比率との関係を調べた。ただし、ジメチルカ
ーボネートとジエチルカーボネートとは等量混合で行っ
た。図23は、電池容量(mAh)を縦軸に、体積混合
比率(体積%)を横軸にとって示したグラフであり、同
図より、1A放電の場合は、エチレンカーボネートを2
0〜80体積%以上含有する溶媒を使用することが好ま
しいことが分かる。
【0098】(実施例27)溶媒として、エチレンカー
ボネートとγ−ブチロラクトンとスルホランとジメトキ
シエタンとを用い、これらの体積混合比率(体積%)を
種々変えたこと以外は実施例1と同様にして、11種の
電池を作製し、1Aで放電して、電池容量と体積混合比
率との関係を調べた。ただし、エチレンカーボネートと
γ−ブチロラクトンとスルホランとは等量混合で行っ
た。図24は、電池容量(mAh)を縦軸に、体積混合
比率(体積%)を横軸にとって示したグラフである。
【0099】(実施例28)下記の製法1又は製法2に
より、金属酸化物が黒鉛に挿入された16種の層間化合
物を作製した。表20及び表21に示す各金属酸化物2
00gとKMnO4 (触媒)とを氷酢酸中で攪拌した
後、黒鉛粉末(商品名「NG−7」)10gを入れて、
45°Cで3日間攪拌した。次いで、ろ過し、酢酸にて
洗浄し、減圧下にて80°Cで2日間乾燥した後、遠心
分離法にて、金属酸化物残査と黒鉛粉末とを分離した。
以上までの操作を製法1とする。さらに、エチレンカー
ボネートとジメチルカーボネートとの体積混合比1:1
の混合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル溶かした電
解液中で、3mA/cm2 の定電流で陰極還元してLi
を挿入した。ここまでの操作を製法2とする。上記製法
1又は製法2で作製した正極材料を、LiCoO2 に代
えて用いたこと以外は実施例1と同様にして、表20及
び表21に示す16種の電池を作製した。これらの電池
について、100mAで放電して、正極容量(mAh/
g)、電池容量(mAh)、自己放電率(%/月)、サ
イクル寿命(回)、充放電効率(%)を測定した。結果
を表20及び表21に示す。なお、両表中の製法欄の1
及び2は、それぞれ上記した製法1及び製法2に対応す
る。
【0100】
【表20】
【0101】
【表21】
【0102】(実施例29)下記の製法1〜製法3のい
ずれかにより、陰イオンが黒鉛に挿入された24種の層
間化合物を作製した。 (製法1)陰イオンを含む1Mの酸の水溶液1リットル
にKMnO4 6gを入れて攪拌した後、黒鉛粉末(商品
名「NG−7」)10gを入れて、60°Cで3日間攪
拌した。次いで、ろ過し、水洗した後、60°Cで3日
間乾燥した。 (製法2;TiF4 及びVF5 の製法)TiF4 又はV
5 をチャンバー内に入れ、チャンバーにフッ素ガスを
充満させた後、黒鉛粉末(商品名「NG−7」)10g
を入れた。TiF4 は160°C、またVF5 は180
°Cで3日さらした。 (製法3)黒鉛正極を、陰イオンを含むLi塩を溶かし
た電解液(溶媒:エチレンカーボネートとジメチルカー
ボネートとの体積混合比1:1の混合溶媒を使用)中で
陽極酸化して陰イオンを挿入した。次いで、上記混合溶
媒にて洗浄した後、60°Cで3日間乾燥した。上記製
法1〜製法3のいずれかにより作製した正極材料を、L
iCoO2 に代えて用いるとともに、負極(黒鉛として
「NG−7」(商品名)を使用)を、電解液(溶媒:エ
チレンカーボネートとジメチルカーボネートとの体積混
合比1:1の混合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル
溶かした電解液中で陰極還元して、C6 Liを生成させ
た。このようにして、表22〜表24に示す24種の電
池を作製し、100mAで放電して、実施例28と同じ
項目について測定した。結果を表22〜表24に示す。
なお、両表中の製法欄の1〜3は、それぞれ上記した製
法1〜製法3に対応する。
【0103】
【表22】
【0104】
【表23】
【0105】
【表24】
【0106】(実施例30)下記の製法1(液相法)又
は製法2(気相法)にて、ハロゲンが黒鉛に挿入された
10種の層間化合物を作製した。 (製法1)黒鉛粉末(商品名「NG−7」)10gをハ
ロゲン1リットルの流体中に24時間浸漬した後、挿入
されたハロゲンの飽和蒸気圧近くで未反応のハロゲンを
蒸発させた。 (製法2)ハロゲンのガス中に黒鉛粉末(商品名「NG
−7」)を置いた。製法1又は製法2によりハロゲンを
挿入した後、3mA/cm2 の定電流で陰極還元してリ
チウムを挿入した。このようにして作製した10種の層
間化合物を正極材料として用いたこと以外は、実施例1
と同様にして、表25及び表26に示す10種の電池を
作製し、100mAで放電して、実施例28と同じ項目
について測定した。結果を表25及び表26に示す。な
お、両表中の製法欄の1及び2は、それぞれ上記した製
法1及び製法2に対応する。
【0107】
【表25】
【0108】
【表26】
【0109】(実施例31)黒鉛粉末(商品名「NG−
7」)10gに、金属塩化物の蒸気を接触させて、金属
塩化物が黒鉛に挿入された9種の層間化合物を作製し
た。この層間化合物を、3mA/cm2 の定電流で陰極
還元してリチウムを挿入した。このようにして作製した
9種の層間化合物を正極材料として用いたこと以外は、
実施例1と同様にして、表27及び表28に示す9種の
電池を作製し、100mAで放電して、実施例28と同
じ項目について測定した。結果を表27及び表28に示
す。
【0110】
【表27】
【0111】
【表28】
【0112】(実施例32)0.5モルのモノマーを1
規定のホウフッ化水素酸水溶液1リットルに溶かし、こ
れに0.5モルの過硫酸アンモニウムを1規定のホウフ
ッ化水素酸水溶液1リットルに溶かした溶液を滴下し、
沈澱させた。次いで、これを1規定水酸化ナトリウム水
溶液に添加して陰イオンを除去し、充分に水洗、メタノ
ール洗浄し、得られた導電性ポリマーを80°Cで真空
乾燥して導電性ポリマー粉末を得た。ここまでの操作を
製法1とする。次いで、上記導電性ポリマー粉末を加圧
成型し、この成型体を正極に用い、リチウム金属を負極
に用い、パラトルエンスルホン酸リチウム、ポリビニル
スルホン酸リチウム、過硫酸リチウム、又はナフィオン
を溶かした非水溶媒中で充電して正極内に前記ドーパン
トをドープした導電性ポリマーを得た。次いで、エチレ
ンカーボネートとジメチルカーボネートとの体積混合比
1:1の混合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル溶か
した電解液中で、上記ドーパント含有導電性ポリマー
を、3mA/cm2 の定電流で陰極還元してリチウムを
導電性ポリマーに挿入した。ここまでの操作を製法2と
する。製法1又は製法2で作製した15種の導電性ポリ
マーを正極材料として用いたこと以外は、実施例1と同
様にして、表29〜表31に示す15種の電池を作製
し、100mAで放電して、実施例28と同じ項目につ
いて測定した。
【0113】
【表29】
【0114】
【表30】
【0115】
【表31】
【0116】叙上の実施例では本発明を円筒形電池に適
用する場合の具体例について説明したが、電池の形状に
特に制限はなく、本発明は角形、偏平形等、種々の形状
のリチウム二次電池に適用し得るものである。
【0117】
【発明の効果】本発明に係るリチウム二次電池は、電池
容量が大きく、充放電効率が高いなど本発明は優れた特
有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池及び比較電池の各充放電サイ
クル特性を示すグラフである。
【図2】円筒型電池の断面図である。
【図3】本発明に係る電池BA1〜3及び比較電池BC
1の各充放電特性を示すグラフである。
【図4】本発明に係る電池BA1の充放電特性を示すグ
ラフである。
【図5】本発明に係る電池BA2の充放電特性を示すグ
ラフである。
【図6】本発明に係る電池BA1、BA2及び比較電池
BC1の各サイクル特性を示すグラフである。
【図7】本発明に係る電池BA4の充放電特性を示すグ
ラフである。
【図8】本発明に係る電池BA5のサイクル特性を示す
グラフである。
【図9】本発明に係る電池BA6、比較電池BC2及び
従来電池の各サイクル特性を示すグラフである。
【図10】炭素材料のd002 値と電池の放電容量との関
係を示すグラフである。
【図11】炭素材料の真密度と電池の放電容量との関係
を示すグラフである。
【図12】炭素材料の平均粒径と電池の放電容量との関
係を示すグラフである。
【図13】炭素材料の比表面積と電池の放電容量との関
係を示すグラフである。
【図14】炭素材料のLcと電池の放電容量との関係を
示すグラフである。
【図15】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図16】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図17】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図18】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図19】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図20】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図21】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図22】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図23】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【図24】電池容量と溶媒の体積混合比率との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
BA1 電池 1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 正極リード 5 負極リード 6 正極外部端子 7 負極缶
フロントページの続き (72)発明者 古川 修弘 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 高橋 昌利 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムを吸蔵放出可能な化合物を主材と
    する正極と、黒鉛を単一成分又は主成分とする炭素材料
    を主材とする負極と、これら正負両極間に介装されたセ
    パレータと、化1で表される化合物、化2で表される化
    合物、スルホラン及びその誘導体よりなる群から選ばれ
    た少なくとも一種の環式化合物を含有する溶媒に電解質
    溶質を溶かした電解液とを備えてなることを特徴とする
    リチウム二次電池。 【化1】 ただし、化1中、−A1 −及び−A2 −は、各独立して
    −O−、−NH−、−S−又は−CH2 −であり、A3
    及びA4 は、各独立して水素原子又はアルキル基であ
    る。 【化2】 ただし、化2中、−A5 −及び−A6 −は、各独立して
    −NH−又は−CH2−であり、>A7 は>O、>NH
    又は>Sであり、A8 及びA9 は、各独立して水素原子
    又はアルキル基である。
  2. 【請求項2】前記溶媒は、前記環式化合物と低沸点溶媒
    とからなる請求項1記載のリチウム二次電池。
  3. 【請求項3】前記低沸点溶媒は、ジメチルカーボネー
    ト、ジエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタ
    ン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタ
    ンよりなる群から選ばれた少なくとも一種の溶媒である
    請求項2記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】前記溶媒は、エチレンカーボネートとジメ
    チルカーボネートとからなる請求項1記載のリチウム二
    次電池。
  5. 【請求項5】前記溶媒は、エチレンカーボネートとジエ
    チルカーボネートとからなる請求項1記載のリチウム二
    次電池。
  6. 【請求項6】前記溶媒は、エチレンカーボネートとジメ
    チルカーボネートとジエチルカーボネートとからなる請
    求項1記載のリチウム二次電池。
  7. 【請求項7】前記黒鉛は、その平均粒径が1〜30μm
    である請求項1記載のリチウム二次電池。
  8. 【請求項8】前記黒鉛は、X線回折における格子面(0
    02)面のd値が3.35〜3.40Åであり、X線回
    折におけるc軸方向の結晶子の大きさが150Å以上で
    あり、比表面積が0.5〜50m2 /gであり、真密度
    が1.9〜2.3g/cm3である請求項1記載のリチ
    ウム二次電池。
  9. 【請求項9】前記黒鉛を主成分とする炭素材料は、前記
    黒鉛とX線回折におけるc軸方向の結晶子の大きさが8
    Å以下である炭素材料との混合物である請求項1記載の
    リチウム二次電池。
  10. 【請求項10】前記黒鉛を主成分とする炭素材料は、前
    記黒鉛とピッチとの混合物を焼成して得たものであり、
    X線回折におけるc軸方向の結晶子の大きさが150Å
    以上である請求項1記載のリチウム二次電池。
  11. 【請求項11】前記リチウムを吸蔵放出可能な化合物
    は、組成式Lix MO2 又はLiy 24 (ただし、
    Mは遷移元素、0≦x≦1、0≦y≦2)で表される請
    求項1記載のリチウム二次電池。
  12. 【請求項12】前記リチウムを吸蔵放出可能な化合物
    は、黒鉛に金属酸化物が挿入された層間化合物、黒鉛に
    陰イオンが挿入された層間化合物、若しくは、黒鉛にハ
    ロゲン又はハロゲン化物が挿入された層間化合物である
    請求項1記載のリチウム二次電池。
  13. 【請求項13】前記リチウムを吸蔵放出可能な化合物
    は、導電性ポリマー又はドーパント含有導電性ポリマー
    である請求項1記載のリチウム二次電池。
  14. 【請求項14】前記電解質溶質は、LiPF6 、LiB
    4 、LiClO4 、LiCF3 SO3 、LiC4 9
    SO3 、LiN(CF3 SO2 2 又はLiAsF6
    ある請求項1記載のリチウム二次電池。
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