JPH0521093A - 密閉形二次電池の急速充電方法 - Google Patents

密閉形二次電池の急速充電方法

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JPH0521093A
JPH0521093A JP3176588A JP17658891A JPH0521093A JP H0521093 A JPH0521093 A JP H0521093A JP 3176588 A JP3176588 A JP 3176588A JP 17658891 A JP17658891 A JP 17658891A JP H0521093 A JPH0521093 A JP H0521093A
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charging step
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JP3176588A
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Takao Kikuoka
孝雄 菊岡
Makoto Konishi
真 小西
Taisuke Kuroda
泰介 黒田
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 急速充電を行った場合でも、必要以上の過充
電状態にならず、しかも充電量不足による放電容量の低
下を防ぐことができる急速充電方法を提供する。 【構成】 第1の充電工程では、許容最大過充電電流よ
り大きな電流で過充電状態を引き起こさない限界充電状
態まで被充電電池を定電圧充電方法により充電する。第
2の充電工程では、被充電電池を充電終期電流が許容最
大過充電電流以下の電流となるようにして許容過充電状
態まで充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密閉形二次電池の急速充
電方法の改良に関するものであり、特にいわゆる10分
充電と呼ばれるような急速充電を行った場合でも必要以
上の過充電状態にならず、しかも充電量不足による放電
容量の低下を防ぐことができる急速充電方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】密閉形二次電池、例えば、ニッケル・カ
ドミウム蓄電池や小形密閉形鉛蓄電池が、携帯用電子機
器や電動工具等の電源として用いられる場合には、より
早い時間で急速充電できることが望まれており、従来か
ら急速充電方法について種々の提案がなされている。ニ
ッケル・カドミウム蓄電池を例にとって説明すると、従
来提案されている急速充電方法は、次のように大別され
る。
【0003】(1)予め電池の放電量を検知しておき、
それに見合った電気量を所望の短い時間で充電する方
法。
【0004】(2)過充電時の酸素ガスの発生や電池温
度の上昇を避けるため、完全充電状態に近づいたことを
電池の電圧情報等から検知し、完全充電前に急速充電を
終了する方法。
【0005】(3)過充電に強い急速充電用電池を使用
して充電電流を大きくし、電池が過充電状態に入ったこ
とを示す電池温度の上昇や電圧ピークを検出して、適当
な過充電状態で急速充電を終了する方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)ないし
(3)の急速充電方法では次のような問題がある。
【0007】上記(1)の方法は不必要な過充電を少な
くできる良い方法であるが、予め放電量を検知する必要
があり、それだけ充電装置の構成が複雑になって充電装
置の価格が高くなる問題がある。また放電量を検知して
から電池の充電を開始するまでの時間(電池の放置時
間)が長くなると、電池の自己放電によって必要な充電
量からの誤差が大きくなる欠点がある。
【0008】(2)の方法では、過充電を抑えてしまう
ため、必要な充電量が少なくなって、電池の容量を10
0%引き出すことができない。
【0009】(3)の方法は、従来行われている1時間
程度の急速充電を対象として開発されたものである。そ
のためこの方法を、いわゆる10分充電と呼ばれるよう
な短時間での急速充電に適用した場合には、過充電電流
が大きくなり過ぎて、厳しい使用環境では過充電により
発生したガスが電池外に放出され、安全性や寿命の低下
を引き起こす欠点がある。なおいわゆる10分充電と
は、充電時間を10分以下にすること目指すものではあ
るが、充電時間が10分以下のものだけを含むものでは
ない。
【0010】本発明の目的は、いわゆる10分充電と呼
ばれるような急速充電を行った場合でも、必要以上の過
充電状態にならず、しかも充電量不足による放電容量の
低下を防ぐことができる急速充電方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、第
1の充電工程で、許容最大過充電電流より大きな電流で
過充電状態を引き起こさない限界充電状態まで被充電電
池を充電する(第1の充電工程)。そしてこの第1の充
電工程の後に、第2の充電工程で被充電電池を充電終期
電流が許容最大過充電電流以下の電流となる所定の充電
方法により許容過充電状態まで充電する。ここで許容最
大過充電電流とは、被充電電池を100%充電した後に
その電流以上で充電を継続しても、短時間のうちに容易
に必要以上の過充電状態にならない電流を言う。例え
ば、急速充電形密閉式ニッケル・カドミウム蓄電池の許
容最大過充電電流は5CmAである。また過充電状態を引
き起こさない限界充電状態とは、その充電状態を過ぎる
と、短時間のうちに容易に過充電状態に移行する充電状
態を言う。急速充電形密閉式ニッケル・カドミウム蓄電
池における過充電状態を引き起こさない限界充電状態と
は、100%の充填状態に対して75〜95%の充電状
態を言う。更に本発明において、許容過充電状態とは、
電池の容量を十分に引き出すのに必要な過充電状態を言
う。急速充電形密閉式ニッケル・カドミウム蓄電池にお
ける許容過充電状態とは、100%の充填状態に対して
120%の過充電状態を言う。
【0012】限界充電状態になったか否かは、例えば充
電時間、充電電圧または充電電流に基づいて判定するこ
とができる。
【0013】第1の充電工程及び第2の充電工程でそれ
ぞれ用いる充電方法として定電圧充電方法を用いる場合
には、第1の充電工程で充電電流が予め設定した充電電
流以下になるか、充電電流の低下率が予め設定した値以
下になるか、または充電時間が予め設定した時間になっ
たことを検出すると、第1の充電工程を終了して第2の
充電工程を開始する。そして第2の充電工程の充電電圧
を第1の充電工程の充電電圧よりも高くすればよい。
【0014】また第1の充電工程で定電流通電方法によ
り充電を行い、充電電圧が予め設定した電圧値に達した
時に第1の充電工程を終了してもよい。
【0015】第2の充電工程で用いる通電方法として、
予め設定した時間内に所定の過充電量が確保できるよう
電流設定された定電流充電方法を用いることができる。
【0016】第2の充電工程で用いる通電方法として、
予め設定した時間内に所定の過充電量が確保できるよう
に電流を漸減する電流パターンの制御充電方法を用いる
ことができる。
【0017】
【作用】本発明の第1の充電工程では、許容最大過充電
電流より大きな電流を用いることによって、より短い時
間でできる限りの充電を行う。許容最大過充電電流より
大きな電流で充電を行う期間を、過充電状態を引き起こ
さない限界充電状態までとしているため、大きな電流で
充電を行っても、制御不可能な状態で簡単に不必要な過
充電状態に至ることはない。そして第2の充電工程で
は、被充電電池を終期電流が許容最大過充電電流以下と
なる通電方法で充電するため、必要な過充電状態すなわ
ち許容過充電状態まで制御可能な状態で充電することが
できる。従って、本発明の方法によれば、10分以下の
時間で充電を行っても、不必要な過充電状態にすること
なく、必要な過充電状態まで二次電池を充電することが
できる。
【0018】公知の急速充電方法で用いる具体的な通電
方法には、定電流充電方法、定電圧充電方法、段別充電
方法、準定電流充電方法等があるが、本発明の第1の充
電工程及び第2の充電工程で用いる好ましい通電方法と
しては、例えば定電圧充電方法と定電流充電方法とを用
いることができる。定電流充電方法と準定電流充電方法
は、最も一般的に使用されているが、充電末期から過充
電領域での充電効率が悪くなり、ガス発生が多くなる通
電方法である。また定電圧充電方法は、充電効率は良い
もの完全充電に達するまでに長時間を要する欠点がある
上、電圧が高くなると熱暴走を起こす問題がある。しか
し、10分以下の急速充電を前提として、これらの通電
方法を見直すと、定電流充電方法には充電末期から過充
電領域において制御可能に短時間で一定量の電気量を通
電できる長所があり、また、定電圧充電方法には充電初
期に短時間で大きな電気量を通電でき、しかも電池の放
電状態が浅くても過充電をしない長所がある。なお定電
圧充電方法の熱暴走の問題も、ガス吸収による電池温度
上昇の誘導期間が長いため、10分以下の充電では障害
とはならない。このように各通電方法には、それぞれ長
所と短所とがあるが、長所を適宜に組み合わせることに
より、いわゆる10分充電での急速充電が可能になる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。実施
例では、ニッケル・カドミウム蓄電池を10分以下の時
間で急速充電する場合を例にして説明する。具体的な実
施例を説明する前に、ニッケル・カドミウム蓄電池を1
0分以下の時間で急速充電する場合に適した第1の充電
工程と第2の充電工程とで用いることができる好ましい
通電方法について説明する。
【0020】第1の充電工程は、許容最大過充電電流よ
り大きな電流で過充電状態を引き起こさない限界充電状
態まで被充電電池を所定の通電方法により充電する工程
である。第1の充電工程で用いる通電方法として最も適
した充電方法は定電圧充電方法である。図1に急速充電
型ニッケル・カドミウム蓄電池の急速充電における定電
圧充電方法と定電流充電方法の比較を示す。使用したニ
ッケル・カドミウム蓄電池は1200mAh の急速充電用KR-S
C 形電池で、充電前に1000mAh の放電をした。定電圧充
電の制御値は設定電圧が1.5V、は18Aである。こ
のニッケル・カドミウム蓄電池の許容最大過充電電流は
約5Aである。定電流充電の電流値は、最も大きい過充
電電流のとれるピーク電圧検出方法で測定した場合で6
Aとした。図1の測定結果から見ると、充電を開始して
から4分経過した時点で定電圧充電の電流が定電流充電
の電流と等しくなった。この時点での通電電気量は、定
電圧充電では940mAh(前回の放電量の94%)に達し、定
電流充電の通電電気量400mAhの2.35倍になった。また充
電を開始してから12分経過した時点での定電圧充電の
通電電流は1Aであり、定電流充電の通電電流6Aの1/
6 まで電流が低下した。
【0021】この結果から、定電圧充電方法では、充電
電気量がある程度の量に達すると充電電流が急激に減少
し、また充電電気量が飽和特性を示すことが判る。その
結果定電圧充電方法を用いると、被充電電池の放電状態
がどのような状態であっても、短い時間で熱暴走や過充
電を起こすことなく急速充電でき、本発明の第1の充電
工程として最も好ましい充電方法であると言える。定電
圧充電方法としては、通常の端子電圧を一定にする方法
や特開平1−194828号のIRフリー(内部抵抗自
由)電圧(電池電圧から抵抗による電圧損失分を除いた
電圧)を一定にする方法があるが、どちらの方法を用い
てもよい。
【0022】定電圧充電方法を第1の充電工程で使用し
た場合に、第1の充電工程から第2の充電工程へ切換え
る切換時期の決定方法は、電池の種類、目標充電時間、
使用環境により異なってくるが、例えば次の方法のうち
の少なくとも1つを利用することができる (1)予め設定された電流値まで充電電流が低下した時
に切換える。図1に記載の例では、充電電流が定電流充
電の充電電流より小さくなる6Aを設定電流値とすれば
よい。
【0023】(2)充電電流の低下率が予め設定された
値より小さくなった時に切換える。図1に記載の例では
5A/分が適当である。
【0024】(3)予め設定された充電時間が経過した
時に切換える。図1に記載の例では4分が適当である。
【0025】第1の充填工程で用いる通電方法として、
次に適当な通電方法としては定電流充電方法を挙げるこ
とができる。定電流充電方法は充電初期の充電電気量が
定電圧充電方法よりも少なくなるが、電流値を大きくす
ることにより第1の充電工程に適用できる。例えば図1
と同一条件の電池では、設定電圧を1.5Vとした場合
に、12Aの定電流で4.2分間充電したところ840mAh
の通電電気量となり、18Aの定電流で2.5分間充電
したところ750mAhの通電電気量となった。従って、電流
値と充電時間を適宜に設定すれば、前述の定電圧充電の
ように940mAhの通電電気量を第1の充電工程で得ること
ができる。このニッケル−カドミウム電池の第1の充電
工程における限界充電状態は、容量の75%から95%程度
である。これ以上になると、前述の定電圧充電条件で充
電を継続した場合には、制御不可能な状態で容易に不必
要な過充電状態なる可能性がある。
【0026】次に第2の充電工程に適用できる好ましい
通電方法について説明する。第2の充電工程で用いる通
電方法は、被充電電池の放電性能を100%引き出せる
過充電電気量まで被充電電池を充電できる充電方法が望
ましい。前述の急速充電用ニッケル・カドミウム蓄電池
について見ると、充電電気量と放電電気量または放電容
量との関係は図2に示すようになる。この図は充電した
電気量とその電気量で放電できる放電電気量との関係を
示している。定格の100%まで充電しても100%放
電することはできず、100%の放電を得るためには、
ある程度の過充電が必要である。この例では、電池の放
電容量を100%引き出すには容量の更に20%程度の
過充電が必要であることが判る。前述の急速充電用ニッ
ケル・カドミウム蓄電池でいわゆる10分充電を行う場
合には、電池の放電容量を100%引き出すために第1
の充電工程が終了した後に、5分から7.5分で容量の
25%から45%の電気量を充電しなくてはならない。
なおこの場合、定電流は許容最大過充電電流(この例で
は6A)以下にする必要がある。
【0027】第2の充電工程で用いる通電方法の好まし
いものとしては、定電圧充電方法がある。一例として、
定電圧充電を予め設定した時間だけ行って第2の充電工
程を実施する具体例を説明する。図3は90%充電状態
の電池を5分間定電圧充電にかけた場合の、充電電圧と
充電電気量及び充電終期電流の関係を示している。この
図から第2の充電工程として約1.52Vの定電圧充電を5
分間行うことにより、充電電気量が電池容量の120%
となり、電池の持つ放電性能を100%引き出せること
がわかる。また、この場合の充電終期電流は約2Aで、
この電池の許容最大過充電電流の6Aを下回っており、
電池内圧上昇も1.5kgf /cm2 で問題はなかった。従
来、熱暴走や過充電の問題で採用されなかった1.52
Vという高い設定電圧でも、充電終期電流が許容最大過
充電電流以下になる状態であり、また5分程度であれば
問題ない。この例では、第2の充電工程の充電完了をタ
イマで行ったが、第2の充電工程の充電電流を検出し、
積算した通電電気量が、予め設定された値に達した時点
で充電完了とした場合にも電池に悪影響を与えるような
過充電を抑えることができる。
【0028】また第2の充電工程で用いることができる
他の通電方法としては、定電流充電方法及び電流値が漸
減する電流パタ―ンを用いる充電方法がある。例えば前
述の電池を対象にして、第2の定電流充電方法で電池容
量の約30%の電気量を5分間で充電した実施例では
4.3Aの定電流で充電を行った。この電流値は、電池
の許容最大過充電電流の6Aを下回っており、実際に電
池内圧上昇も4.1kgf/cm2 で問題はなかった。また電流
値が漸減する電流パターンを用いる充電方法を用いた場
合には、6.6Aから2Aに直線的に漸減する電流パタ
ーンを用いて充電を行った。電池内圧上昇は1.7kgf
/cm2 と良好な値を示した。この例でも第2の充電工程
の充電完了をタイマで行ったが、従来から行われている
ような、電池温度上昇や電圧ピーク等を検出して充電完
了とし、過度の過充電を防ぐ方法を採用しても良い。こ
れらの通電方法を用いた実施例でも、第1の充電工程に
おいて70%以上の充電量が確保されているので、10
分以下の急速充電が可能であった。
【0029】次に本発明の充電方法を実施するための充
電装置の一例の概略構成を図4に示す。本実施例はニッ
ケル・カドミウム蓄電池のいわゆる10分充電用の充電
器で、第1の充電工程及び第2の充電工程で用いる通電
方法をともに定電圧充電方法とし、第一充電ステップの
完了は予め設定された電流値を充電電流が下回った時、
第二充電の完了はタイマが間に達した時とした。また、
本実施例では、第二充電ステップ完了後は微小電流での
定電流トリクル充電に移行するようにした。
【0030】図4において、1は交流電源、2はスイッ
チング部、3は整流部、4は電流検出部、5は電圧検出
部、6は温度検出部、7はA/D変換器、8はマイクロ
コンピュータ、9は被充電電池である。マイクロコンピ
ュータ8の入力部に位置するA/D変換器7は、電圧検
出部5,電流検出器4,および温度検出部6から入力さ
れるアナログ信号のデータをデジタルデータに変換しし
てマイクロコンピュータ8に出力する。マイクロコンピ
ュータ8の演算処理部では、本発明の方法を実施するた
めにスイッチング部2を制御するソフトに従って、前記
デジタルデータを使用し、定電圧充電の設定電圧値の算
出、充電の進行状況の監視を行い、その結果をパルス出
力としてスイッチング部2のON-OFFタイミング入力部に
出力する。スイッチング部2はマイクロコンピュータか
ら入力されるタイミング信号に従って電源をON-OFFし、
整流部3を介して電池9を設定された定電圧または定電
流で充電することができる。またマイクロコンピュータ
8内には、タイマも内蔵されており、内蔵したタイマを
用いてスイッチング部2の制御も行うこともできる。
【0031】実施例の具体的制御内容について説明す
る。被充電電池9はKR-SC 形急速充電用ニッケル・カド
ミウム蓄電池1個で容量は1.2Ahである。第1の充
電工程の通電方法で用いる定電圧充電方法では、設定電
圧を1.49Vとして最大充電電流を18Aとした。そ
して第1の充電工程を充電電流が6A(許容最大過充電
電流)となった時点で完了させて、その後は即刻、第2
の充電工程に移行するようにした。第2の充電工程の通
電方法で用いる定電圧充電方法では、設定電圧を1.5
25Vの定電圧として最大電流を18Aとした。そして
第2の充電固定の充電時間は4分間とし、第2の充電工
程を完了した後は、直ちに40mAの定電流トリクル充電
に移行するようにした。また上記の主制御と並列して、
電池温度および読み込み電流値を積算した通電電気量の
監視を行った。電池温度については、−25℃以下および
50℃以上になった場合には、即刻、急速充電を中止する
ようにした。通電電気量については、充電開始後の通算
通電電気量が1.7Ah以上になった場合及び第2の充
電工程の通電電気量が0.4Ah以上になった場合に急
速充電を中止するようにした。また第1及び第2の充電
工程の定電圧充電の設定電圧は電池温度が20℃の時の値
であり、実際には読み込んだ電池温度による補正(−3
mV/deg )を行った。
【0032】本実施例の充電装置を用いて、完全放電状
態および50%放電状態の電池を、周囲温度25℃で充
電した場合の充電特性を図5に示す。第1の充電工程か
ら第2の充電工程への切り替えは、完全放電の電池では
図中A点の時点(充電電流が6Aになった時点)で行
い、50%放電の電池では図中B点の時点(充電電流が
6Aになった時点)で行った。このときの第1の充電工
程での通電電気量は、完全放電の電池では88%、50
%放電の電池では42%となった。第2の充電工程の完
了は図中CおよびD点であり、第2の充電工程の完了ま
での通算充電電気量は完全放電の電池が121%、50
%放電状態の電池か72%となった。また、充電終期の
電池内圧上昇も、それぞれ1.8kgf /cm2 ,2.1kg
f /cm2 で、従来の1時間充電とほぼ同等であった。放
電容量も1時間充電時間と何等差がなかった。
【0033】上記具体的実施例は、ニッケル・カドミウ
ム蓄電池を本発明の方法で充電する場合であるが、本発
明の方法は密閉形鉛蓄電池等の他の二次電池にも当然適
用できるものである。また上記具体的実施例では、第1
の充電工程と第2の充電工程の両方の工程で用いる通電
方法として定電圧充電方法を用いているが、先に説明し
た通り、第1の充電工程及び第2の充電工程でその他の
通電方法を用いても本発明を適用できるのは勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、いわゆる10分
充電を行っても、不必要な過充電状態にすることなく、
必要な過充電状態まで二次電池を充電することができ、
充電量不足による放電容量の低下を防ぐことができる急
速充電方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニッケル・カドミウム蓄電池の急速充電におけ
る定電圧充電方法と定電流充電方法の比較図である。
【図2】ニッケル・カドミウム蓄電池の充電電気量と放
電容量の関係を示す図である。
【図3】90%充電状態のニッケル・カドミウム蓄電池
を5分間定電圧充電にかけた場合の充電電圧と充電電気
量および終期電流の関係を示す図である。
【図4】本発明の充電方法を実施するための電子回路の
主要要素の一例を示す図である。
【図5】実施例の充電装置によりニッケル・カドミウム
蓄電池を充電した時の充電特性を示す図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…スイッチング部、3…整流部、4…
電流検出部、5…電圧検出部、6…温度検出部、7…A
/D変換器、8…マイクロコンピュータ、9…電池。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 許容最大過充電電流より大きな電流で過
    充電状態を引き起こさない限界充電状態まで被充電電池
    を所定の通電方法により充電する第1の充電工程と、該
    第1の充電工程の後に前記被充電電池を充電終期電流が
    前記許容最大過充電電流以下の電流となる所定の通電方
    法により許容過充電状態まで充電する第2の充電工程と
    からなる密閉形二次電池の急速充電方法。
  2. 【請求項2】 前記限界充電状態になったか否かを充電
    時間、充電電圧または充電電流に基づいて判定する請求
    項1に記載の密閉形二次電池の急速充電方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の充電工程及び第2の充電工程
    でそれぞれ用いる通電方法が定電圧充電方法であり、 前記第1の充電工程で充電電流が予め設定した充電電流
    以下になるか、充電電流の低下率が予め設定した値以下
    になるか、または充電時間が予め設定した時間になった
    ことを検出すると、第1の充電工程を終了して第2の充
    電工程を開始し、前記第2の充電工程の充電電圧を前記
    第1の充電工程の充電電圧よりも高くすることを特徴と
    する請求項1に記載の密閉形二次電池の急速充電方法。
  4. 【請求項4】 前記被充電電池がニッケル・カドミウム
    電池であり、 前記第1の充電工程における充電電流を5CmA 以上とし
    且つ前記限界充電状態を完全充電状態の75%〜95%
    とする請求項3に記載の密閉形二次電池の急速充電方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第2の充電工程における許容過充電
    状態を、予め設定した時間の経過または第2の充電工程
    における通電電気量が予め設定した値に達したか否かに
    より検出する請求項3に記載の密閉形二次電池の急速充
    電方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の充電工程で用いる通電方法が
    定電流充電方法であり、充電電圧が予め設定した電圧値
    に達した時に第1の充電工程を終了する請求項1に記載
    の密閉形二次電池の急速充電方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の充電工程で用いる通電方法
    が、予め設定した時間内に所定の過充電量が確保できる
    よう電流設定された定電流充電方法であることを特徴と
    する請求項1に記載の密閉形二次電池の急速充電方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の充電工程で用いる通電方法
    が、予め設定した時間内に所定の過充電量が確保できる
    よう電流を漸減する電流パターンの制御充電方法からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の急速充電方法。
JP3176588A 1991-07-17 1991-07-17 密閉形二次電池の急速充電方法 Withdrawn JPH0521093A (ja)

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