JPH0521091Y2 - - Google Patents

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JPH0521091Y2
JPH0521091Y2 JP1988127670U JP12767088U JPH0521091Y2 JP H0521091 Y2 JPH0521091 Y2 JP H0521091Y2 JP 1988127670 U JP1988127670 U JP 1988127670U JP 12767088 U JP12767088 U JP 12767088U JP H0521091 Y2 JPH0521091 Y2 JP H0521091Y2
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fire
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extinguishing
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は模擬消火訓練装置を搭載した起震車に
関わり、更に詳しくは起震車のハウス内に模擬消
火訓練装置を搭載して地震時の消火訓練を行うも
のに用いて好適なものである。 [従来の技術] 周知の通り、地震時の防災訓練を行うために、
起震車が従来より使用されている。 このような目的に使用される起震車は、基体車
輌と、上記基体車輌の外部出力軸等からの駆動力
を垂直震動および水平震動に変換してハウスに伝
えるための起震装置と、上記基体車輌に、上記起
震装置を介して搭載されたハウスとにより構成さ
れている。 そして、上記ハウス内を一般の家具の室内のよ
うに内装し、上記ハウスに訓練者を収容して上記
垂直震動および水平震動させることにより、訓練
者に模擬地震を体験させるようにしている。 一方、火災時の体験を行わせるための模擬火災
訓練装置が実用化されており、このような模擬火
災訓練装置を起震車に設置した体験装置が、例え
ば、実公昭58−10611号公報および実公昭61−
11733号公報にて提案されている。 また、火災時における模擬消火訓練を、多くの
人により現実的に経験させるための模擬消火訓練
装置が特開昭60−260983号公報にて提案されてい
る。 上記特開昭60ー260983号公報にて提案されてい
る模擬消火訓練装置は、模擬火災を発生させる装
置と、上記模擬火災発生装置の付近に取り付けら
れた超音波センサーと、噴出口に設けられている
超音波発振器が模擬消火器等により構成されてい
る。 したがつて、上記模擬火災に対して上記模擬消
火器の噴出口を向けることにより、上記噴出口に
設けられた上記超音波発振器から上記模擬火災に
向けて超音波が発信される。上記超音波が上記超
音波センサーに感知されると、上記模擬火災が消
火され、上記模擬火災の鎮火を上記模擬消火訓練
の訓練者に知らせるようにしている。 [考案が解決しようとする課題] 上記従来技術の起震車や模擬消火訓練装置によ
つて、地震時における防災訓練や火災時における
防災訓練が可能である。 しかし、消火にあたつては正しい消火手順通り
に行なうことが重要とされている。すなわち、例
えば台所を想定した場合、ガスの元栓の閉栓、ガ
スコンロの消火、また天ぷら油等に引火した場合
の消火器を使用しての消火等、各々の消火目的物
に対する消火を、手順に従つて行なうことがよい
とされている。なお、この手順は、消火活動を行
なう場の状況に応じて望ましい手順が予め設定さ
れるものである。 しかし、上記模擬消火訓練装置を上記起震車に
搭載した場合、例えば、正しい消火手順を一覧表
のようにして上記ハウス内に張つただけでは、上
記ハウスの震動のためよく見ることができない。
また、訓練者が行なう消火行動が、上記消火手順
通りであるかどうかを確認することができず、訓
練者が誤つた消火手順を習得してしまう恐れもあ
つた。 本考案は上述の問題点にかんがみ、地震を体験
させるとともに、地震時に予め設定された消火手
順に従つた正しい消火活動を体験させることがで
きるようにすることを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本考案は上記課題を解決するために次の技術的
手段を有する。すなわち、実施例に対応する添付
図面に使用した符号を用いてこれを説明すると、
模擬地震を体験させるための起震車に、地震時に
発生する火災を消火するための模擬消火訓練装置
を載置して成る模擬消火訓練装置を搭載した起震
車において、 上記模擬消火訓練装置が、模擬消火訓練のため
の消火目的物2,3,4,5と、 上記消火目的物2,3,4,5の各々に対応し
て設けられている消火行動検出手段12,13,
14,15と、 上記消火目的物2,3,4,5を模擬消火する
ための模擬消火器7と、 上記模擬消火器7における消火剤の噴出口にあ
たる部分に設けられていて、上記模擬消火器7が
使用されたときに超音波を発振させる超音波発振
器6と、 上記消火目的物2,3,4,5に対する消火順
位や消火行動データで構成される消火手順を格納
するための記憶装置20と、 上記消火行動検出手段12,13,14,15
によつて検出された消火行動と上記記憶装置20
に格納されている消火手順の中の消火行動データ
との一致を確認するための消火行動/手順一致確
認手段21と、 上記消火行動/手順一致確認手段21によつて
一致が確認されたときに上記記憶装置20に格納
されている消火手順に基づき、次の順位の消火行
動データを読み出す次消火行動データ信号出力手
段22と、 上記次消火行動データ信号出力手段22から与
えられる消火行動データ信号を音声信号に変換す
るデータ/音声変換手段23と、 上記データ/音声変換手段23によつて生成さ
れた音声信号を発音して訓練者に次消火行動を音
声で報知する次消火行動報知手段24とを具備す
ることを特徴とする模擬消火訓練装置を搭載した
起震車である。 [作用] 以上の構成により、訓練者9に対する模擬消火
訓練が行なわれるが、ここで消火手順を設定する
にあたり、まず消火目的物2に対して消火行動を
行い、次に、消火目的物3、消火目的物4、消火
目的物5の順番で消火行動を行うように予め設定
したとする。これにより、訓練者9は最初に上記
消火目的物2に対し消火行動を行うことになる。
そして、訓練者9が消火行動を行つた結果、上記
消火目的物2に対応して設けられた消火行動検出
手段12に検出されると、上記消火行動検出手段
12により検出された消火行動の消火行動検出信
号が消火行動/手順一致確認手段21に出力され
る。 次いで、上記消火行動/手順一致確認手段21
では上記消火行動検出信号と、上記記憶装置20
に記憶された所定の消火手順の順位第1位に対応
する上記消火行動データとの一致を確認する。次
いで、上記一致が確認された時、上記消火行動/
手順一致確認手段21から上記次消火行動データ
信号出力手段22に対し、一致確認信号が出力さ
れる。次いで、上記次消火行動データ信号出力手
段22では、上記一致確認信号の入力に応じ上記
記憶装置20に記憶された所定の消火手順の順位
第2位に対応する消火行動データが読み出され、
上記データ/音声変換手段23に消火行動データ
信号として出力される。 上記データ/音声変換手段23では、上記消火
行動データ信号が音声信号に変換され、上記次消
火行動報知手段24に出力される。そして、上記
次消火行動報知手段24から次の順位、ここで第
2位の消火行動が上記訓練者9に報知される。 次いで、報知された順位第2位の消火行動に従
い、訓練者9は上記消火目的物3に対して消火行
動をする。以上のようにして上記模擬消火訓練装
置8からの上記消火行動の報知に従い、上記訓練
者9は所定の消火手順通りに上記消火目的物2,
3,4,5の各々に対し、順次消火行動をしてい
く。そして、訓練者9による上記消火行動が、所
定の消火手順と異なる場合は、上記消火行動/手
順一致確認手段21から上記一致確認信号が出力
されないので、次の順位の消火行動の報知も行な
われない。すなわち、訓練者9による消火行動が
所定の消火手順と一致した時のみ、次の順位の消
火行動が報知される。したがつて、訓練者9は、
自分の行なつた消火行動が所定の消火手順通りか
どうかを確認できる。 [実施例] 次に、添付図面に従い本考案の実施例を詳述す
る。 この実施例では、ハウス1は、一般家屋の台所
という想定のもとに内装が施されている。そして
ハウス1内には模擬消火訓練装置8が搭載されて
おり、ハウス1の内装に合わせて模擬消火訓練装
置8もガスコンロ台を擬して製作されている。 そして、上記ハウス1を搭載するための起震車
の基体車輌は軽トラツク17であり、上記軽トラ
ツク17の荷台部分に起震装置16が設けられて
いる。そして、ハウス1は起震装置16を介して
軽トラツク17に搭載されている。 起震装置16は、軽トラツク17の荷台の床板
を取り除いた状態の、荷台部分のシヤーシ18に
取り付けられている。 第3図に示すように、この起震装置16はシヤ
ーシ18に回転自在に固定された4つの垂直震動
用円板25と1つの水平震動用円板26を有して
いる。そして、垂直震動用円板25はハウスの四
隅に設けられた足部19に対応する位置に設けら
れており、さらに、垂直震動用円板25の中心に
対して偏心して固定された円板形状の垂直震動子
27を有し、一緒に回転する。 また、垂直震動用円板25は垂直震動用円板固
定部材28によりシヤーシ18に対し回転可能に
固定されている。なお、第3図では、垂直震動用
円板25は、図面における左右の位置に2つしか
示されていないが、実際にはその奥側の左右の位
置にも2つ設けられている。そして、手前側の奥
側の垂直震動用円板25はシヤフトで連結されて
いるが、図面の繁雑さを避けるため、図示を省略
する。 また、左右の垂直震動用円板25は伝達用ベル
ト29で結ばれ、さらに、左右のうち右側の垂直
震動用円板25に軽トラツク17の外部出力軸3
0からの駆動力が垂直震動用ベルト31で伝達さ
れる。そして、ハウス1の足部19の下面が、垂
直震動子26の周面に載せられている。 一方、水平震動用円板26は、水平震動用揺動
子32の溝部33に突出する水平震動子34を有
し、水平震動子34は水平震動用円板26の中心
から偏心した位置に設けられている。そして、水
平震動用揺動子32は下端でシヤーシ18に揺動
自在に固定されており、上端で2本の腕部35の
一端を若干の角度で回転自在に軸着している。腕
部3は他端でハウス1の下面に若干の角度で回転
自在に軸着されている。また、水平震動用円板2
6は、外部出力軸30からの駆動力を水平震動用
ベルト36を会して伝達される。 外部出力軸30は、軽トラツク17のエンジン
からの駆動力を伝えるものであり、垂直震動用円
板25および水平震動用円板26に駆動力を伝え
るに当たつては、減速機等を介してその回転数を
各々の円板25,26に対し別々に調整できるも
のであるが減速機等は図示を省略する。なお、外
部出力軸30および水平震動用円板26は、垂直
震動用円板と同様に、シヤーシ18に対して回転
自在に固定されているものとする。 以上の起震装置16により、外部出力軸30を
駆動させた時には、垂直震動用ベルト31および
伝達用ベルト29並びにシヤフトを介して垂直震
動用円板25が4つ共に同期して回転する。この
時、垂直震動子27は垂直震動用円板25に対し
て間隔Hだけ偏心して固定されているので、垂直
震動子27の周面の上端の高さは、間隔Hの2
倍、すなわち、2Hの間隔だけ上下する。したが
つて、垂直震動子27の周面に載せられたハウス
1の足部19も2H間隔を振幅として垂直震動さ
せられることになる。 一方、水平震動用円板26は、水平震動用ベル
ト36を介して外部出力軸30からの駆動力を伝
達されて回転する。この時、水平震動用円板26
の中心に対し、水平震動子34が偏心して固定さ
れているので、水平震動用円板26の回転に伴な
い、水平震動子34は水平震動用揺動子32の溝
部33に沿つて上下するとともに、水平震動用揺
動子32の上端が、下端のシヤーシ18への取付
け位置を中心とする円弧を描くようにして、水平
方向に間隔Sだけ揺動させる。したがつて、水平
震動用揺動子の上端に軸着された腕部35に押さ
れるようにして、ハウス1が間隔Sを振幅として
水平震動させられることになる。 なお、垂直震動用円板25に対する垂直震動子
27の偏心の間隔Hおよび水平震動用円板26に
対する水平震動子の偏心の間隔は調整可能であ
り、したがつて、垂直震動の振幅2Hおよび水平
震動の振幅Sは各々調整可能であるが、垂直震動
子27および水平震動子34の各々の偏心の間隔
の調整機構は省略する。また、起震装置16は一
例を示したものであり、他の形式のものを用いて
もよい。さらに、外部出力軸30に替わり、電気
ヒーター等の駆動力を用いることもできる。 以上は、従来の起震車と同様であり、首記した
課題を解決するために、この例は次のようにした
ものである。 すなわち、本実施例の模擬消火訓練装置を搭載
した起震車においては、ハウス1内に模擬消火訓
練装置8を搭載している。 この模擬消火訓練装置8は、一般家庭の台所に
あるガスコンロ台を擬して作られている。すなわ
ち、消火目的物として、模擬ガス元栓2と、模擬
火炎3,4,5とが設けられている。なお、模擬
火炎3,4は模擬ガスコンロ37,38の模擬火
炎であり、模擬火炎は模擬フライパン39の模擬
火炎である。 これらの模擬火炎3,4,5は、2つの模擬ガ
スコンロ37,38および模擬フライパン39の
各々に設けられた長方形の空気吹き出し口40の
長手方向に沿つて取り付けられた赤色の布地と、
空気吹き出し口40の下方の送風フアンおよびモ
ーターによつて構成されている。なお、布地は予
め火炎のような形状に裁断されている。そして、
モーターを駆動させて送風フアンを回し、空気吹
き出し口40から上方に空気を吹き出させること
により、吹き出した空気によつて揺れ動くように
して上方になびく布地をして、火炎と見たてるも
のである。 すなわち、モーターの駆動により模擬火炎3,
4,5が上方になびく時を発火とする。また、モ
ーターが停止することにより、模擬火炎3,4,
5が上方になびかない時を鎮火とするものであ
る。なお、モーターおよび送風フアンは、模擬火
炎3,4,5の各々に設けられているものである
が図示を省略する。 2つの模擬ガスコンロ37,38は、模擬消火
訓練装置8の、向かつて左側にある左模擬ガスコ
ンロ37(以下、単に左コンロ37と記載する)
と、向かつて右側にある右模擬ガスコンロ38
(以下、単に右コンロ38と記載する)から成る。 一方、模擬ガス元栓2(以下、単にガス元栓2
と記載する)は、模擬消火訓練装置8の向かつて
左側に取り付けられた模擬ガス管41に設けられ
ている。他方、模擬フライパン39(以下、単に
フライパン39と記載する)は、右コンロ38の
上方に固定されている。 以上のような消火目的物2,3,4,5の各々
に対応して、消火行動検出手段12,13,1
4,15が設けられている。すなわち、ガス元栓
2内には開閉スイツチ12が設けられており、ガ
ス元栓2の開閉に応じて開閉スイツチ12が開閉
する。一方、左コンロ37の模擬火炎3(以下、
左コンロの火炎3と記載する)には、一般のガス
コンロの開閉コツクを擬した開閉スイツチ13
(以下、左コンロのコツク13と記載する)が設
けられている。 また、右コンロ38の模擬火炎4(以下右コン
ロの火炎4と記載する)にも、左コンロのコツク
13のような開閉スイツチ14(以下、右コンロ
のコツク14と記載する)が設けられている。他
方、フライパン39の模擬火炎5(以下、フライ
パンの火炎5と記載する)には、超音波センサー
15が設けられている。 模擬消火訓練装置8は、模擬消火器7を備えて
いる。この模擬消火器7は、一般の消火器を擬し
たものであり、消火剤の噴出口にあたる部分に超
音波発振器6を有している。また、超音波発振器
6を作動させるための電源は、模擬消火器7内部
に設けられている。そして、模擬消火器7のハン
ドル42を握ることにより、超音波発振器6を作
動させて超音波を発振させる。なお、模擬消火器
7は、超音波の発振と同時に、消火剤が噴出する
音のような効果音を発音するようにしているが、
そのための装置等は詳述を省略する。 模擬消火器7は、訓練者9がこれを持つて噴出
口にあたる部分に設けられている超音波発振器6
をフライパンの火炎5に向けてハンドル42を握
ることにより、超音波発振器6から発振される超
音波をフライパンの火炎5の超音波センサー15
に感知させ、訓練者9による消火行動として検出
させる(第2図参照)。 ところで、消火行動は、ガス元栓2に対しては
ガス元栓2を回して閉状態にすることであり、左
コンロ37に対しては左コンロのコツク13を回
し、右コンロ38に対しては右コンロのコツク1
4を回して閉状態にすることである。 また、模擬消火訓練装置8内には、記憶装置2
0と、消火行動/手順一致確認手段21と、次消
火行動データ信号出力手段22と、データ/音声
変換手段23と、次消火行動報知手段等の各機能
手段が設けられている。 これらの機能手段のうち、記憶装置20は、後
述する消火手順を記憶するためのものである。 消火手順は、正しい消火順位と、消火行動デー
タから成り、この例では消火行動データは消火目
的物2,3,4,5と、それに対応する消火行動
音声データから成る。この消火手順はこの例では
次の表のように設定されている。
【表】 これを説明すると、例えば順位第1位では、ガ
ス元栓2を閉じることである。この時に報知され
る消火行動は「元栓を閉じて下さい」である。順
位第2位、第3位、第4位も同様である。なお、
この消火手順は、単なる一例であり、想定される
消火の場の状況に応じて適宜に定められることが
望ましい。 一方、消火行動/手順一致確認手段21は、消
火行動検出手段12,13,14,15から出力
される消火行動検出信号を入力する。すなわち、
開閉スイツチの接続や、超音波センサーによる超
音波の感知に応じて出力される信号を入力し、検
出された消火行動と、消火手順の中の消火行動デ
ータとの一致を確認した時に次消火行動データ信
号出力手段22に一致確認信号を出力するもので
ある。例えば、順位第1位の時ガス元栓2も開閉
スイツチ12から閉信号が送られた時は、消火行
動と消火手順が一致したとするものである。 他方、次消火行動データ信号出力手段22は一
致確認信号を入力するに従い、記憶装置20に記
憶された消火手順に基づき、次の順位の消火行動
データの消火行動音声データを読み出して、デー
タ/音声変換手段23に消火行動音声データ信号
として出力するものである。 例えば、順位第1位の時に一致確認信号を入力
した場合、順位第2位の「左のコンロを消して下
さい」という意味の消火行動音声データが読み出
され、これが消火行動音声データ信号として出力
される。また、データ/音声変換手段23は、消
火行動音声データ信号を、音声信号に変換するも
のである。 以上の、消火行動/手順一致確認手段21およ
び次消火行動データ信号出力手段22並びにデー
タ/音声変換手段23は、この例ではすべてマイ
クロコンピユーター10の中央演算処理装置43
で行なわれる。したがつて、記憶装置20もマイ
クロコンピユーター10の記憶装置20である。
なお、マイクロコンピユーター10には信号の入
出を担う入出力装置44が備えられている。 この実施例のマイクロコンピユーター10は、
スタートスイツチの操作に応じて作動を開始し初
期消火行動として順位第1位の消火行動データ信
号が出力され、音声信号として出力されるようプ
ログラミングされている。 さらに、最終消火手順として順位第4位の消火
行動と消火手順との一致が確認された時は、作動
を停止するようプログラミングされているもので
ある。 そして、模擬消火訓練装置8の前面、すなわ
ち、訓練者9に向かう面には次消火行動報知手段
24としてのスピーカー24が取り付けられてい
る。このスピーカー24はデータ/音声変換手段
23からの音声信号を入力し、音声として訓練者
9に報知するものである。 以上が、この例の模擬消火訓練装置8である。
なお、ハウス1には、模擬消火訓練装置8の前面
の床面を延長するようにして床部11が取り付け
られている。この床部11は、ハウス1に対し開
閉可能に螺着されており、閉じた時にはハウス1
の前面を覆うようにし、開いた時にはハウス1の
床面を延長するものである。また、この床部11
は着脱も可能であるが、図示を省略する。 以上のように構成された模擬消火訓練装置を搭
載した起震車の使用例を、第4図のステツプチヤ
ート図を参照して説明する。 まず、訓練者9はハウス1の床部11に乗る。
次いでステツプS3で、起震装置16によるハウ
ス1の震動が開始される。次いで、ステツプS4
で、初期消火行動データ信号が出力される。この
初期消火行動データ信号は、消火手順の順位第1
位の消火行動データ信号である。 次いで、ステツプS5で、順位第1位の消火行
動データ信号が、データ/音声変換手段23によ
り音声信号に変換されるとともに、ステツプS6
でスピーカー24に音声信号が出力され、スピー
カー24から訓練者9に向かつて「元栓を閉じて
下さい」と報知される。 次いで、ステツプS7に進み、訓練者9により
ガス元栓2を閉じる動作が行なわれる。また、ス
テツプS8でガス元栓2の開閉スイツチ12の閉
が検出されるとともに、ステツプS9ではガス元
栓2の開閉スイツチ12の閉に応じて消火行動検
出信号が消火行動一致確認手段21に出力され、
消火行動一致確認手段21で消火手順の順位第1
位の消火目的物である「ガス元栓」との一致の確
認が行なわれる。 次いで、一致が確認された時は、矢示Yに示す
通りステツプS10で、消火行動が最終の消火手順
のものかを判断する。この時、順位第1位であ
り、最終の消火手順ではないので、矢示Nに示す
通りステツプS11に進む。ステツプS11で、消火
行動/手順一致確認手段21からの一致確認信号
の入力に応じ、次の順位である順位第2位の消火
行動データ信号が記憶装置20から読み出され、
データ/音声変換手段23に出力される。 以下ステツプS5から順に繰り返す。そして、
ステツプS9で、消火行動と消火手順との一致が
確認されなかつた場合、すなわち、訓練者9によ
る消火行動が手順通りに行なわれなかつた時に
は、ステツプS10、ステツプS11に進まないので、
次の順位の消火行動の報知は行なわれない。この
場合、訓練者9は、矢示Nに示す通り他の消火目
的物に対し再度消火行動を行なう(ステツプ
S7)。したがつて、訓練者9は自分の行なつた消
火行動が消火手順通りであるかどうかを確認でき
る。以上のようにして、順位第2位の消火目的物
である左コンロの火炎3および順位第3位の消火
目的物である右コンロの火炎4に対し、スピーカ
ー24から報知される次の順位の消火行動に従
い、訓練者9の消火行動が行なわれる。 次いで、最終消火手順である順位第4位のフラ
イパンの火炎5に対する消火行動が行なわれて消
火手順との一致が確認された時には、ステツプ
S10で矢示Yに示す通りステツプS12に進み、模
擬消火訓練が終了する。 したがつて、訓練者9は、消火手順通りの消火
行動がスピーカー24から報知され、さらに、訓
練者9による消火行動が消火手順通りでない時に
は次の順位の消火行動が報知されないので、自分
の行なつた消火行動が消火手順通りであるかどう
かを確認できる。このため、訓練者9は、模擬地
震時において、予め設定された望ましい消火手順
にしたがつて、消火訓練を行なうことができる。 なお、マイクロコンピユーター10の消火行
動/手順一致確認手段21からの一致確認信号の
出力に応じ、消火目的物2,3,4,5の消火を
示すような手段を設けることもよい。この時、ガ
ス元栓2の付近にはランプを設けて、ガス元栓2
が開いている時には点灯させるとともに、閉の時
には消灯させることにより、ガス元栓2の開閉を
示すようにすることもできる。 また、模擬火炎13,14,15の各々に対し
ては、対応して設けられたモーターおよび送風フ
アンを停止させることにより模擬火炎13,1
4,15の鎮火を示すこともよい。 なお、消火目的物2,3,4,5は、一例とし
て示したものであり、この他にも模擬消火訓練装
置2の後面部にも模擬火炎を設け、一般家屋の壁
面が炎上しているようにするとか、床面に模擬火
炎を設けるとかのように、種々の例を考慮するこ
とができる。また、消火手順は消火訓練として想
定される状況や消火目的物の設置状況に応じ望ま
しい手順を任意に設定できるようにしている。 [効果] 本考案は上述したように、起震車のハウス内に
模擬消火訓練装置を搭載して模擬地震時に消火訓
練を行なう際に、予め設定された消火手順に従う
消火行動を音声によつて訓練者に報知するととも
に、訓練者による消火行動が消火手順と一致する
ことを確認した後、次の消火行動を報知するよう
にしたので、地震時における正しい消火行動を訓
練者に体験させることができ、地震時に実際に発
生する恐れのある火炎に対処するのに極めて有効
な技術を習得させることができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は全
体構成図、第2図は斜視図、第3図は起震装置1
6の要部を示す側面図、第4図は消火訓練時の手
順を示すステツプチヤート図である。 図中1……ハウス、2……模擬ガス元栓、3…
…左模擬ガスコンロの模擬火炎、4……右模擬ガ
スコンロの模擬火炎、5……模擬フライパンの模
擬火炎、6……超音波発振器、7……模擬消火
器、8……模擬消火訓練装置、9……訓練者、1
0……マイクロコンピユーター、11……床部、
12……ガス元栓2の開閉スイツチ、13……左
模擬ガスコンロ3の開閉スイツチ、14……右模
擬ガスコンロ4の開閉スイツチ、15……超音波
センサー、16……起震装置、17……軽トラツ
ク、18……シヤーシ、19……足部、20……
記憶装置、21……消火行動/手順一致確認手
段、22……次消火行動データ信号出力手段、2
3……データ/音声変換手段、24……次消火行
動報知手段、25……垂直震動用円板、26……
水平震動用円板、27……垂直震動子、28……
垂直震動用円板固定部材、29……伝達用ベル
ト、30……外部出力軸、31……垂直震動用ベ
ルト、32……水平震動用揺動子、33……溝
部、34……水平震動子、35……腕部、36…
…水平震動用ベルト、37……左模擬ガスコン
ロ、38……右模擬ガスコンロ、39……模擬フ
ライパン、40……空気吹き出し口、41……模
擬ガス管、42……ハンドル、43……中央演算
処理装置、44……入出力装置、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 模擬地震を体験させるための起震車に、地震時
    に発生する火災を消火するための模擬消火訓練装
    置を載置して成る模擬消火訓練装置を搭載した起
    震車において、 上記模擬消火訓練装置が、模擬消火訓練のため
    の消火目的物2,3,4,5と、 上記消火目的物2,3,4,5の各々に対応し
    て設けられている消火行動検出手段12,13,
    14,15と、 上記消火目的物2,3,4,5を模擬消火する
    ための模擬消火器7と、 上記模擬消火器7における消火剤の噴出口にあ
    たる部分に設けられていて、上記模擬消火器7が
    使用されたときに超音波を発振させる超音波発振
    器6と、 上記消火目的物2,3,4,5に対する消火順
    位や消火行動データで構成される消火手順を格納
    するための記憶装置20と、 上記消火行動検出手段12,13,14,15
    によつて検出された消火行動と上記記憶装置20
    に格納されている消火手順の中の消火行動データ
    との一致を確認するための消火行動/手順一致確
    認手段21と、 上記消火行動/手順一致確認手段21によつて
    一致が確認されたときに上記記憶装置20に格納
    されている消火手順に基づき、次の順位の消火行
    動データを読み出す次消火行動データ信号出力手
    段22と、 上記次消火行動データ信号出力手段22から与
    えられる消火行動データ信号を音声信号に変換す
    るデータ/音声変換手段23と、 上記データ/音声変換手段23によつて生成さ
    れた音声信号を発音して訓練者に次消火行動を音
    声で報知する次消火行動報知手段24とを具備す
    ることを特徴とする模擬消火訓練装置を搭載した
    起震車。
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