JPH05210301A - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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Publication number
JPH05210301A
JPH05210301A JP4189241A JP18924192A JPH05210301A JP H05210301 A JPH05210301 A JP H05210301A JP 4189241 A JP4189241 A JP 4189241A JP 18924192 A JP18924192 A JP 18924192A JP H05210301 A JPH05210301 A JP H05210301A
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JP
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developer
carrier
particles
image
toner
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Application number
JP4189241A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Seiichiro Hiratsuka
誠一郎 平塚
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH05210301A publication Critical patent/JPH05210301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 微粒子のキャリア粒子、特に好ましくは磁性
キャリア粒子とトナー粒子を混合した現像剤を使用した
場合であっても、障害のない新たな現像方法を提供する
ことである。 【構成】 平均粒径が20mμ以下のトナー粒子と平均
粒径が5〜50mμの絶縁性磁性キャリア粒子を主成分
とする現像剤Dを、内部に配置した磁石とこの磁石を囲
むスリーブ2aからなる現像剤搬送担体2上に磁力の作
用によって継続して現像剤層を形成しつつ、現像領域に
搬送する段階と前記現像領域を像担持体1と前記現像剤
搬送担体2間の間隙として形成し、前記現像領域に振動
電界を形成し、且つ前記現像領域における前記像担持体
1と前記現像剤搬送担体2間の距離を現像剤層の厚さよ
りも大として、前記現像領域において現像剤中のトナー
Tを前記像担持体1の移動、付着させる段階とからなる
現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機等の静
電記録装置の像担持体に形成された静電像を可視像とす
る静電像現像方法、あるいは磁気像を可視像とする磁気
像現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず一例として、電子写真複写装置にお
ける複写工程の概略について述べる。例えば、原稿台固
定型では原稿台上に複写原稿を載置し、複写釦を押すと
露光ランプが原稿を照射しながら、反射ミラー等を有す
る光学系と所定の関係を持って露光走査する。原稿の濃
淡に対応した反射光が、前記光学系を介して一様に帯電
された像担持体(感光体ドラム)上に照射され、感光体
ドラム上に静電像が形成される。そしてこの静電像は、
現像装置により現像され、原稿の濃度に対応したトナー
による可視像となる。
【0003】一方、給紙装置から複写紙(転写材)が感
光体の回転に同期して送られ、感光体に形成されたトナ
ー像と一致すべく重なりあい、その後転写電極によって
複写紙に転写される。トナー像が転写された複写紙は感
光体から分離され、ローラ定着装置に送られる。ローラ
定着装置は、少なくとも一本は加熱されたローラからな
る2本のローラによって構成され、複写紙に転写された
トナー像を加熱定着し、その後、複写紙は複写装置本体
外に排紙される。
【0004】ところで、前記現像剤としては、二成分系
現像剤と一成分系現像剤とがある。二成分系現像剤は、
着色粒子であるトナーと、このトナーを帯電したり現像
部まで搬送するのに必要なキャリアで構成される。一
方、一成分系現像剤は、樹脂と磁性体とが一体に構成さ
れている着色粒子が主なものである。そして、磁性体を
含む現像剤を使用した現像方法としては、磁気ブラシ現
像法が一般に知られている。
【0005】次に、磁気ブラシ現像法の概略について説
明する。感光体に近接する場所に、固定あるいは回転可
能なマグネットロールを内蔵する現像剤搬送担体を設け
る。この現像剤搬送担体の一部に現像剤を充分に接触さ
せ、マグネットロールあるいは、現像剤搬送担体の一方
又は両方が、回転するとスリーブの周面上には現像剤の
穂が形成されるとともに、この現像剤は搬送され、現像
部において現像剤が感光体と接触することにより、トナ
ー粒子は感光体の帯電部分に吸引され、感光体にはトナ
ー粒子による可視像が形成される。
【0006】一成分系現像剤を用いた磁気ブラシ現像法
は、トナー粒子が摩擦により帯電されにくく、トナー粒
子の凝集が起こり易いという弊害があり、このためトナ
ー粒子が感光体の帯電部に充分吸引されない場合があ
る。しかし、二成分系現像剤を用いたときには、前記し
た弊害は発生せず、かつ磁気ブラシの穂立ちが良くて、
感光体との摺擦性が優れる等の特長を有することから、
多く採用されている。
【0007】しかし、この現像方法においては、従来一
般に用いられる現像剤のトナー粒子やキャリア粒子が粗
いために、繊細な線や点、あるいは濃淡差等を記す高画
質画像が得られにくいといった問題点がある。この問題
点を解決するためにキャリア粒子の樹脂コーティング、
現像剤搬送担体に内蔵するマグネットロールの改良、現
像剤搬送担体へのバイアス電圧の印加等の工夫がなされ
ているが、それでも未だ満足し得る画像が得られないの
が実情である。
【0008】高画質画像の記録を記すためには、トナー
粒子及びキャリア粒子を微粒子とすることが必要とされ
ている。しかし、粒子を微粒子化することは以下に記載
する問題点が発生する。一般に、粒子の帯電量は粒径の
2乗に比例するものであり、トナー粒子を20μm以下
特に10μm以下とすると、摩擦によるトナー粒子1個
の帯電量が小さくなるので、粒子に働くファンデルワー
ルス力は相対的に大きくなる。
【0009】トナー粒子の微粒子化に伴う前記二つの問
題点を原因として、磁気ブラシ現像法では、微粒子のト
ナー粒子等を使用することができなかったのである。即
ち、トナー粒子を微粒子にすると、摩擦によりトナー粒
子の帯電量が充分に高くならず、現像部において感光体
と接触しても、感光体の帯電部分の電気力の影響をあま
り受けず、帯電部分に吸引されにくくなる。そして、フ
ァンデルワールス力が相対的に大きくなることにより、
トナー粒子は現像部において感光体の帯電されていない
部分に付着し、像背景の地部分の記録を記す所謂かぶり
が生ずるようになり、現像剤搬送担体へのバイアス電圧
印加によってもこれを防ぐことが困難となる。また、フ
ァンデルワールス力が大きくなることにより、トナー粒
子の凝集が生じ易くなる。
【0010】一方、キャリア粒子を特に50μm以下の
微粒子にすると、キャリア粒子も、現像剤搬送担体のマ
グネットロールの影響を受けにくくなると共に、クーロ
ン力やファンデルワールス力により、トナー粒子と分離
しずらくなる。これらが原因となって、キャリア粒子
も、トナー粒子と共に感光体に吸引される。トナー粒子
とキャリア粒子を微粒子にすると以上記載したような障
害が発生し、鮮明な画像の記録をすることが出来なかっ
たのである。従って、磁気ブラシ現像法では、微粒子の
トナー、及びキャリアを使用することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微粒子のキ
ャリア粒子、特に好ましくは磁性キャリア粒子とトナー
粒子を混合した現像剤を使用した場合であっても、前記
した障害のない新たな現像方法を提供することを目的と
している。
【0012】
【発明の開示】即ち、本発明は、平均粒径が20mμ以
下のトナー粒子と平均粒径が5〜50mμの絶縁性磁性
キャリア粒子を主成分とする現像剤を、内部に配置した
磁石とこの磁石を囲むスリーブからなる現像剤搬送担体
上に磁力の作用によって継続して現像剤層を形成しつ
つ、現像領域に搬送する段階と前記現像領域を像担持体
と前記現像剤搬送担体間の間隙として形成し、前記現像
領域に振動電界を形成し、且つ前記現像領域における前
記像担持体と前記現像剤搬送担体間の距離を現像剤層の
厚さよりも大として、前記現像領域において現像剤中の
トナーを前記像担持体の移動、付着させる段階とからな
ることを特徴とする現像方法に係わるものである。ここ
で「平均粒径」とは格粒子の径(長軸長と短軸長の数値
平均)の平均をいう。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を使用し、詳細
に説明する。第1図は、本発明の実施例による現像方法
に使用する現像装置の概略図である。Se等の感光体に
より構成されるドラム状の像担持体1は、帯電、露光装
置(図示せず)によって表面に静電像が形成され、矢印
の方向に回転する。像担持体1に近接して設けられた現
像剤搬送担体2は、アルミニウム等の非磁性材料からな
るスリーブ2aと周方向に複数の磁極を有するマグネッ
トロール2bから構成され、マグネットロール2bの磁
極は通常500〜1500ガウスの磁束密度に磁化され
ている。現像剤Dを現像剤溜り6から現像部Aに穂を形
成させて搬送するためには、スリーブ2aを固定し、マ
グネットロール2bを回転させ、反対にマグネットロー
ル2bを固定し、スリーブを回転させ。あるいは両者を
回転することのいずれでも可能である。ただし、現像剤
Dの搬送される方向は、スリーブ2aが回転したとき
は、その回転方向と同じであるが、マグネットロール2
bが回転をしたときには、その回転方向とは逆方向にな
る。図1では、マグネットロール2bが時計方向に回転
し、スリーブ2aが反時計方向に回転することにより、
現像剤Dが反時計方向に搬送されていることを示してい
る。
【0014】図2では、マグネットロール2bは固定
し、スリーブ2aを反時計方向に回転しているときを示
した図であり、このとき、マグネットロール2bが像担
持体1に対向している磁極の磁束密度は、他の磁束密度
よりも大きくしてある。像担持体1と対向した磁極の磁
束密度をより大きくするために、図3に示すように、同
極あるいは異極の2つの磁極を近接させることもでき
る。
【0015】スリーブ2aの周面上を搬送する現像剤D
は規制ブレード4により、その高さが規制され、現像部
Aに到達し、その一部は像担持体1に吸引され、残りは
スリーブ2aの周面上を矢印の方向に搬送し、クリーニ
ングブレード5により、スリーブ2aの周面上から除去
される。攪拌スクリュー7は現像剤溜り6内で現像剤D
を攪拌し、トナー粒子とキャリア粒子の割合を均一にす
るために設けられている。現像剤Dは現像が行われる
と、その中のトナー粒子が多く使用され消耗する。そこ
でトナー粒子Tを補給するためにトナーホッパー8を設
け、表面に凹部を有する供給ローラー9を回転させるこ
とにより、消耗されたトナー粒子Tを現像剤溜り6に補
給することとしている。そして、かぶりを防ぐために、
スリーブ2aに保護抵抗11を介してバイアス電圧を印
加する電源10が設けられている。なお、この電源10
は、現像剤Dを現像部Aで、スリーブ2aと像担持体と
の間を振動させるための振動電界発生器も兼ねている。
【0016】以上、記載した静電像現像方法について注
目すべき構成は、磁性キヤリア粒子の平均粒径が50μ
m以下、トナー粒子の平均粒径が20μm以下のものが
使用されていることである。従来の磁気ブラシ現像法で
は、現像剤Dを摩擦することにより帯電させ、像担持体
1の帯電部分とのクーロン力により、現像剤Dを吸引し
ていた。従って現像剤Dを現像するのに充分な電荷を持
たせるためには、現像剤の粒子を細かくするのに限界が
あった。
【0017】しかし、本実施例では、現像剤Dを微粒子
としても前記したような問題点はない。本発明では、振
動電界を用いているため現像剤Dの粒子がスリーブ2a
と像担持体との間を振動するから、従来の磁気ブラシ現
像法のように現像剤Dと像担持体1とが充分に接触しな
くとも像担持体1には現像剤Dによる可視像が形成され
るのである。
【0018】かぶりを防止するために、現像剤層厚は像
担持体とスリーブ間隔より小さいこと、即ち非接触現像
とするのが好ましい。非接触現像では、更に、現像剤層
で像担持体を摺擦しないので、像担持体が傷つかず、寿
命が長い。また、現像剤の移動速度は、像担持体と同方
向あるいは反対方向に移動し、同じか速いが良いが、こ
れに限定されない。
【0019】従って、従来の磁気ブラシ現像方法では使
用することのできない微粒子のキャリア粒子、及びトナ
ー粒子の使用が可能となったのである。以上述べたこと
から、本発明に用いるキャリア粒子が5μm未満、特に
4μm未満では磁化が弱くなりすぎ、50μmを越える
と画像が改善されず、又ブレークダウンや放電が起こり
易く、高電圧が印加できない。一方、トナー粒子径が1
μmを下まわると振動を加えてもキャリアから剥離しに
くくなり、20μmを越えると画像の解像度が低下す
る。この点から、トナー粒子径は、0.5〜20μmと
するのがよく、1〜20μmとするのが更に望ましい。
又、このときのトナーの平均帯電量は3〜300μC/
gが望ましく、特に10〜100μC/gが好ましい。
【0020】なお、かぶりを防ぐための直流電圧、及び
現像剤Dを振動させるための振動電界を像担持体1とス
リーブ2aの間に印加をするので、両者間の間隔が問題
となる。この間隔をあまり狭くすると両者間で放電し、
像担持体を痛め、かつ両者間を通過する現像剤Dの搬送
を妨げる。反対に、両者間をあまり広くすると対向電極
効果が低下し、十分な現像濃度の記録が記されず、エッ
ジ効果も高くなる。実験によると、両者間の間隔は20
00μm以下、特に数10μm〜1000μmの間とし
たときが望ましい結果が得られた。
【0021】そして、かぶりを防ぐための直流バイアス
電圧は、通常非画像部より高い電位に保つため、直流の
50〜500Vの電圧が印加され、現像剤Dを振動させ
るためには100〜10KHZ、好ましくは、1〜5K
HZの周波数の交流が使用される。直流電圧はトナーが
磁性を有している場合にはこれより小さくてよい。反転
現像を行う場合には、これより高い直流電圧が印加され
ることは当然である。交流の電圧値は、周波数にもよる
が高い程現像剤Dを振動させるが、反面かぶりが生じ易
く、かつ放電も起こり易くなる。周波数が増すと現像剤
Dがこの変化に追随てぎず、現像濃度及び鮮明度が低下
し画質が低下する傾向が見られる。
【0022】本発明におけるキャリア粒子としては、平
均粒径を別にして、従来の磁性キャリア粒子と変わらな
いものを用いることができる。即ち、鉄、クロム、ニッ
ケル、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や合
金、例えば、四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロ
ム、酸化マンガン、フエライト、マンガン−銅系合金、
といった強磁性体乃至は常磁性体の粒子、又はそれらの
粒子の表面をスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチル系
樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂やパルシ
チン酸、ステアリン酸等の脂肪酸ワックスで被覆したよ
うな絶縁性の粒子を用いることができる。しかしその中
でも、抵抗率が108 Ωcm以上、特に好ましくは10
14Ωcm以上の絶縁性の磁性粒子が特に好ましい。抵抗
率が低いと、現像剤搬送担体にバイアス電圧を印加した
場合に、キャリア粒子に電荷が注入されて、像担持体に
キャリア粒子が付着し易くなるという問題や、バイアス
電圧が充分に印加されないという問題が生ずる。
【0023】なお、抵抗率は粒子を0.50cm2 の断
面積を有する容器にいれてタッピングした後、詰められ
た粒子上に1Kg/cm2 の荷重を掛け、荷重と底面電
極との間に1000V/cmの電界が生じる電圧を印加
したときの電流値を読み取ることで得られる値である。
また、絶縁性粒子は、磁性体粒子の表面に樹脂等の被覆
層を設けたものに限らず、樹脂中に磁性体粒子が分散し
ているようなものでもよい。
【0024】以上述べたようなキャリア粒子は、従来の
キャリア粒子と同様に製造され、従来公知の平均粒径選
別手段によって平均粒径が選別されて、本発明に用いら
れる。本発明におけるトナー粒子についても、従来の非
磁性または磁性トナー粒子を平均粒径選別手段によって
選別したようなトナー粒子を用いることができる。そし
て、トナー粒子が磁性体微粒子を含有した磁性粒子であ
ることは好ましく、特に磁性体微粒子の量が30wt%
を越えないものが好ましい。トナー粒子が磁性粒子を含
有したものである場合は、トナー粒子が現像剤搬送担体
2に含まれる磁石の磁力の影響を受けるようになるか
ら、現像剤の穂の均一形成性が一層向上して、しかもか
ぶりの発生が防止され、更にトナー粒子の飛散も起こり
にくくなる。しかし、含有する磁性体の量を多くし過ぎ
ると、キャリア粒子との間の磁気力が大きくなり過ぎ
て、十分な現像濃度を得ることができなくなるし、ま
た、磁性体微粒子がトナー粒子の表面に現れるようにも
なって、摩擦帯電制御が難しくなったり、トナー粒子が
破損し易くなったり、キャリア粒子との間で凝集し易く
なったりする。
【0025】以上述べたようなトナー粒子は、キャリア
粒子について述べたような樹脂及びさらには磁性体の微
粒子を用い、それにカーボン等の着色成分や必要に応じ
て帯電制御剤等を加えて、従来公知のトナー粒子製造方
法と同様の方法によって作ることができる。本発明にお
ける現像剤は、以上述べたようなキャリア粒子とトナー
粒子とが従来の二成分系現像剤におけると同様の割合で
混合したものであるが、それには必要に応じて粒子の流
動滑りをよくするための流動化剤や、像担持体面の清浄
化に役立つクリーニング剤等が混合される。流動化剤と
しては、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸
あるいは非イオン表面活性剤等を用いることができ、ク
リーニング剤としては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリ
コンあるいはフッ素等表面活性剤等を用いることができ
る。
【0026】前記した現像剤D及び現像条件により現像
を行うのであるが、像担持体1の帯電部に吸引される現
像剤Dがトナー粒子のみの場合と、トナー粒子とキャリ
ア粒子の両方が吸引されて像担持体1に可視像を形成す
る場合とがあり、両者を適宜選択することにより望まし
い結果が得られる。 トナー粒子のみで現像を行うには、キャリア粒子は
現像剤搬送担体2の周面上に止まり、トナー粒子のみが
振動電界により像担持体1と現像剤搬送担体2との間を
振動しなければならない。従ってトナー粒子がキャリア
粒子とのクーロン力、ファンデルワールス力等の付着力
に打ち勝ち、キャリア粒子と分離するため、高い振動電
界、高いトナー粒子の電荷量と、現像剤搬送担体2と像
担持体1との間で磁性キャリアを振動させないため(但
し、振動電界下で磁性キャリア粒子の穂が振動すること
とは異なる。)マグネットロール2bは強い保持力が必
要とされる。キャリア粒子がトナー粒子と共に振動しな
いためには、キャリア粒子の粒子径がトナー粒子のそれ
よりも大きいこと、キャリア粒子に働く磁気束縛力が像
担持体へと移動させる静電力より大きいこと、トナー粒
子の帯電量が1〜3μc/gより大きいこと(好ましく
は3〜300μc/g)が望ましい。特に粒径の小さい
場合は高い帯電量が必要である。トナー粒子のみにより
像担持体1に可視像を形成すると、キャリア粒子により
像担持体1の表面を傷つけず、又像担持体1に予め現像
された可視像があってもその部分に新たに二重に可視像
を像担持体1に形成することができるといった長所をも
っている。 トナー粒子とキャリア粒子の両者で像担持体1に可
視像を形成するには、トナー粒子がキャリア粒子との付
着力に打ち勝ち、分離する必要はないので、トナー粒子
及びキャリア粒子に要求される条件はきびしくない。振
動電界によりキャリア粒子が、像担持体1と現像剤搬送
担体2の間を振動しても良いから、キャリア粒子径がト
ナー粒子径よりも小さくてよく、キャリア粒子に働く磁
気束縛力が弱くても良く、トナー粒子の帯電量が小さく
てもよいのである。以上のことから、と比較し、小粒
径のキャリア粒子及びトナー粒子を用いることができ
る。トナー粒子のみにより現像したときには、キャリア
粒子の平均粒径が10μm、トナー粒子の平均粒径が5
μm未満になると高画質の可視像を形成することが困難
になるが、トナー粒子とキャリア粒子の両者により現像
をしたときは、キャリア粒子の平均粒径が5μm、トナ
ー粒子の平均粒径が1μm程度になっても、高画質の画
像が形成された。そして、キャリア粒子が振動すること
により、トナー粒子の凝集を防止するといった効果もあ
る。
【0027】なお、上記現像剤の振動域において、磁界
を作用させ、これを時間的又は空間的に変動させること
が効果がある。このような可視像形成は、非接触現像に
よって可能である。磁気ブラシによる現像では、像担持
体1を傷付けてしまう。以上記載した現像条件の下で、
本発明者が実験を行った結果を以下に示す。 (A)キャリア粒子に平均粒径が20μm、磁化が50
emu/g、抵抗率が1010Ωcmの球状フェライト粒
子を用い、トナー粒子にスチレン、アクリル樹脂(三洋
化成製ハイマーup110)100重量部、カーボンブ
ラック(三菱化成製MA−100)10重量部、ニグロ
シン5重量部からなる平均粒径が10μmの非磁性粒子
を用いて、図1に示した装置により、現像剤溜り6にお
ける現像剤Dのトナー粒子比率がキャリア粒子に対して
10wt%になる条件で現像を行った。
【0028】この場合像担持体1はCdS感光体、その
周速は、180mm/sec、像担持体1に形成された
静電像の最高電位−500V、スリーブ2aの外径30
mm、その回転数100rpm、マグネットロール2b
のN,S磁極の磁束密度は500ガウス、その回転数
は、1000rpm、現像部での現像剤層厚を0.2m
m、スリーブ2aと像担持体1との間隙0.3mm、即
ち300μm、スリーブ2aに印加するバイアス電圧は
直流電圧成分−250V、交流電圧成分1.5KHZ、
400Vとする非接触現像とした。
【0029】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
に転写し、表面温度140°Cの熱ローラ定着装置に通
して定着した結果、得られた記録紙の画像はエッジ効果
やかぶりのない、そして濃度が高いきわめて鮮明なもの
であり、引続いて5万枚の記録紙を得たが最初から最後
まで安定して変わらない画像を得ることができた。それ
に対して、スリーブ2aに印加するバイアス電圧を直流
電圧成分のみとした以外は上述の条件と同じ条件で記録
を得た結果は、濃度か低く不鮮明な画像が得られた。ま
た、スリーブ2aと像担持体1との間隙を3.0mm、
即ち3000μmとし、現像部での現像剤層厚を0.7
mmとした磁気ブラシ現像以外は先の条件で記録を得た
結果は、画像にエッジ効果が見られて濃度の低いもので
あった。 (B)キャリア粒子に平均粒径15μm、磁化が70e
mu/g、抵抗率が10 14Ωcm以上の樹脂コーティン
グされた絶縁性球状フェライト粒子を用い、トナー粒子
に平均粒径5μmの非磁性粒子を用いて、図2に示した
装置により現像剤溜り6における現像剤Dのトナー粒子
比率がキャリア粒子に対して5wt%になる条件で現像
を行った。
【0030】この場合、像担持体1の条件は実験例Aと
同じ、スリーブ2aの外径も30mm、但しその回転数
は150rpm、マグネットロール2bの現像部Aに対
向した磁極の磁束速度は1200ガウス、現像領域にお
ける現像剤層を0.3mm、スリーブ2aと像担持体1
との間隙を0.4mm即ち、400μm、スリーブ2a
に印加するバイアス電圧は直流電圧成分−100V、交
流電圧成分3KHZ、1200Vとする非接触現像とし
た。
【0031】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
に転写し、表面温度140°Cのヒートローラ定着装置
に通して定着した結果、得られた記録紙の画像はエッジ
効果やかぶりのない、そして濃度が高いきわめて鮮明な
ものであり、引続いて5万枚の記録紙を得たが最初から
最後まで安定して変わらない画像を得ることができた。
【0032】また、スリーブ2aに印加するバイアス電
圧を直流電圧成分のみとした以外は上述の条件と同じ条
件で記録紙を得たが、画像濃度、鮮明さにおいて少し劣
った画像が得られた。それに対して、スリーブ2aと像
担持体1との間隙を3.0mm、即ち3000μmと
し、現像部での現像剤層厚を0.7mmとした磁気ブラ
シ現像以外は先の条件と同じ条件で記録紙を得た結果
は、画像にエッジ効果が見られて濃度の低いものであっ
た。 (C)キャリア粒子に微粒フェライトを樹脂中に50w
t%分散した平均粒径が10μm、磁化が30emu/
g、抵抗率が1014Ωcm以上の樹脂分散系キャリア粒
子を用い、トナー粒子にスチレン、アクリル樹脂(三洋
化成製ハイマーup110)100重量部、カーボンブ
ラック(三菱化成製MA−100)10重量部、ニグロ
シン5重量部、微粒フェライト粒子5重量部からなる平
均粒径が3μmの磁性粒子を用いて、図1に示した装置
により、現像剤溜り6における現像剤Dのトナー粒子比
率がキャリア粒子に対して10wt%になる条件で現像
を行った。
【0033】この場合、像担持体1はCdS感光体、そ
の周速は、180mm/sec、像担持体1に形成され
た静電像の最高電位−500V、スリーブ2aの外径3
0mm、その回転数100rpm、マグネットロール2
bのN,S磁極の磁束密度は500ガウス、その回転数
は、1000rpm、現像部での現像剤層厚を0.2m
m、スリーブ2aと像担持体1との間隙0.3mm、即
ち300μm、スリーブ2aに印加するバイアス電圧は
直流電圧成分−250V、交流電圧成分1.5KHZ、
400Vとする非接触現像とした。
【0034】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
に転写し、表面温度140°Cの熱ローラ定着装置に通
して定着した結果、得られた記録紙の画像はエッジ効果
やかぶりのない、そして濃度が高いきわめて鮮明なもの
であり、引続いて5万枚の記録紙を得たが最初から最後
まで安定した変わらない画像を得ることができた。それ
に対して、スリーブ2aに印加するバイアス電圧を直流
電圧成分のみとした以外は上述の条件と同じ条件で記録
紙を得た結果は、濃度か低く不鮮明な画像が得られた。
また、スリーブ2aと像担持体1との間隙を3.0m
m、即ち3000μmとし、現像部での現像剤層厚を
0.7mmとした磁気ブラシ現像以外は先の条件と同じ
条件で記録紙を得た結果は、画像にエッジ効果が見られ
て濃度の低いものであった。 (D)キャリア粒子に平均粒径4μm、磁化が70em
u/g、抵抗率が1014Ωcm以上の樹脂コーティング
された絶縁性球状フェライト粒子を用い、トナー粒子に
平均粒径5μmの非磁性粒子を用いて、図3に示した装
置により現像剤溜り6における現像剤Dのトナー粒子比
率がキャリア粒子に対して5wt%になる条件で現像を
行った。
【0035】この場合、像担持体1の条件は実験例Aと
同じ、スリーブ2aの外径も30mm、但しその回転数
は150rpm、マグネットロール2bの現像域Aに対
向した磁極の磁束速度は1200ガウス、その磁極間の
磁束密度は800ガウス、現像領域における現像剤層を
0.3mm、スリーブ2aと像担持体1との間隙を0.
4mm即ち、400μm、スリーブ2aに印加するバイ
アス電圧は直流電圧成分−100V、交流電圧成分3K
HZ、1200Vとする非接触現像とした。
【0036】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
に転写し、表面温度140°Cのヒートローラ定着装置
に通して定着した結果、得られた記録紙の画像はエッジ
効果やかぶりのない、そして濃度が高いきわめて鮮明な
ものであり、引続いて5万枚の記録紙を得たが最初から
最後まで安定した変わらない画像を得ることができた。
【0037】また、スリーブ2aに印加するバイアス電
圧を直流電圧成分のみとした以外は上述の条件と同じ条
件で記録紙を得たが、画像濃度、鮮明さにおいて少し劣
った画像が得られた。それに対して、スリーブ2aと像
担持体1との間隙を3.0mm即ち3000μmとし、
現像部での現像剤層厚を0.7mmとした以外は先の条
件と同じ条件で記録紙を得た結果は、画像にエッジ効果
が見られて濃度の低いものであった。
【0038】なお、実験A、Bにおいて、キャリア粒子
の振動は観測されなかったことから、AとBの条件のも
とでは、キャリア粒子は実質的に振動していないものと
考えられる。図4及び図5は、実験A、Bにおいて記載
した良好な結果が得られた現像条件の下において、振動
電界を発生させるための交流電圧の周波数、及び電圧を
変化させたときの結果を示した図である。図において横
線で陰を付した部分がかぶりの発生が見られる範囲、縦
線で陰を付した部分が放電により絶縁破壊の生ずる範
囲、斜線で陰を付した部分が画質低下の生ずる範囲、陰
を施していない部分が良好の高画質の可視像が形成され
る適正範囲、そして、散点状の陰を施した低周波域は周
波数が低く、現像ムラが見られる範囲である。
【0039】実験C、Dにおいて良好な結果が得られた
条件の下で、振動電界を発生させるための交流の電圧及
び周波数を変化させたときの結果を図6と図7に示す。
図6と図7からも明らかなように、実験C、Dの結果
は、実験A、Bと類似したものであった。なお、実験
C、Dにおいて、キャリア粒子の振動を観測したとこ
ろ、振動は適正範囲中破線で示された上方の範囲で起こ
っており、下方の領域では起こっていなかった。そして
記録された画像は、適正範囲中でも、破線よりも上方の
範囲が画像濃度、階調性、解像力が優れていた。本発明
における交流電圧成分は波形が正弦波に限らず、矩形波
や三角波であってもよい。また、二成分現像剤中のトナ
ーが磁性を有するものであれば、磁気潜像に対しても同
様の現像条件により、可視化することができることはも
ちろんである。
【0040】
【効果】従来の磁気ブラシ現像法では、二成分系現像剤
を使用したとき、トナー粒子、及びキャリア粒子を微粒
化出来なかったことから、高画質の画像記録をすること
ができなかった。しかし、本発明の静電画像現像法によ
れば、振動を加える条件下で、トナー粒子の平均粒系が
20μm以下、キャリア粒子の平均粒系が5〜50μm
のものを使用しているので、現像段階において、バイア
ス電圧による電界は現像剤搬送担体の表面と像担持体の
間に形成される。この電界によって、現像剤層の表面に
あるトナーに対してだけでなく、現像剤層中にあるトナ
ー全体に対して電気力が作用する。その結果、現像剤層
中のトナーは効率良く使用され、高濃度のトナー像が得
られる。
【0041】又、非接触現像としているので、充分な画
像濃度の階調性のある解像力がすぐれた記録が得られる
のである。更に、現像剤二成分(若しくはそれ以上もよ
い)系としいてるので、一成分系のものに比べてトナー
の帯電が安定し、凝集が生じ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用される現像装置の概略図
である。
【図2】本発明の実施例に使用される現像装置の概略図
である。
【図3】本発明の実施例に使用される現像装置の概略図
である。
【図4】本発明の実施例ににより得られた結果を示した
図である。
【図5】本発明の実施例ににより得られた結果を示した
図である。
【図6】本発明の実施例ににより得られた結果を示した
図である。
【図7】本発明の実施例ににより得られた結果を示した
図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 現像剤搬送担体 2a スリーブ 2b マグネットロール 4 規制ブレード 5 クリーニングブレード D 現像剤 T トナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が20mμ以下のトナー粒子と
    平均粒径が5〜50mμの絶縁性磁性キャリア粒子を主
    成分とする現像剤を、内部に配置した磁石とこの磁石を
    囲むスリーブからなる現像剤搬送担体上に磁力の作用に
    よって継続して現像剤層を形成しつつ、現像領域に搬送
    する段階と前記現像領域を像担持体と前記現像剤搬送担
    体間の間隙として形成し、前記現像領域に振動電界を形
    成し、且つ前記現像領域における前記像担持体と前記現
    像剤搬送担体間の距離を現像剤層の厚さよりも大とし
    て、前記現像領域において現像剤中のトナーを前記像担
    持体の移動、付着させる段階とからなることを特徴とす
    る現像方法
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5999762A (en) * 1997-07-04 1999-12-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method therefor

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