JPH05209737A - 2重管構造体の放射線透過試験装置 - Google Patents

2重管構造体の放射線透過試験装置

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JPH05209737A
JPH05209737A JP4016819A JP1681992A JPH05209737A JP H05209737 A JPH05209737 A JP H05209737A JP 4016819 A JP4016819 A JP 4016819A JP 1681992 A JP1681992 A JP 1681992A JP H05209737 A JPH05209737 A JP H05209737A
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transmission test
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panoramic
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Keiichi Nomura
敬一 野村
Hidetaka Komuro
秀孝 小室
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パノラマ式X線発生器を用いた2重管構造体の
検査において、焦点位置を内管内側に精度よく位置決め
でき、円環状フイルムを外管と内管との隙間に精度よく
位置決めできる放射線透過試験装置を提供する。 【構成】パノラマ式X線発生器5の焦点位置6を内管の
中心軸上に位置決めするX線発生装置保持サポート7及
びガイド部材7Aと、焦点位置6を溶接中心軸で形成さ
れる平面上に位置決めするX線発生装置駆動機構8とで
線源位置決め装置50を構成する。また、組立・分解可
能な円環状フイルムフイルムホルダー14と、アクセス
用開口部4を通して外管と内管との隙間の内管溶接部の
外側に、円環状に形成したロールフイルム16を管軸方
向に位置決めする組立式アーム13と、周方向に位置決
めする組立式支持リング12とでフイルム位置決め装置
51を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばABWR型原子
炉圧力容器(以下RPVという)の下部に取り付けられ
たインターナルポンプ(以下RIPという)用ノズル溶
接部における2重管構造体を放射線透過試験により検査
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、放射線透過試験の線源として、
放射性同位元素またはパノラマ式X線発生器を用い、そ
の線源位置(X線発生器の場合は焦点位置)が、内管の
内側でかつ内管の溶接部位置に概ね対向するように簡易
な支持具を用いて位置決めし、長方形状フイルムを細棒
の先等に取り付けて、概ね溶接部の外側になるように内
管と外管の隙間のアクセス用開口部から差し込んで一枚
一枚撮影しているもので、フイルム濃度から裏波の突出
し寸法を評価する等の精密な検査は行えないものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属材料の放射線透過
試験で得られる透過写真の欠陥識別度は、一般的に放射
性同位元素を用いて撮影したものより、X線発生器によ
るものの方が優れている。RPVのような重要構造物の
検査では、欠陥識別度の高いX線発生器で撮影する必要
がある。
【0004】一方、円周溶接部の内部線源撮影法におい
て、フイルム濃度から裏波の突出し寸法を評価する等の
精密な検査を行うためには、溶接部位置と線源位置との
相対関係が全周にわたり均一になるように配置して撮影
する必要がある。上記従来技術では、パノラマ式X線発
生器の焦点位置を、内管の中心軸上でかつ溶接中心軸で
形成される平面上に精度よく位置決めしようとしても微
調整が困難である。また、管と管との隙間が狭隘で、隙
間の一方が閉塞している状態で、隙間寸法の数十倍も離
れた位置のアクセス用開口部から長方形状フイルムを設
置することになる為、フイルムの端をラップさせながら
溶接部の全周に巻きつけることは困難である。従って、
全周を数回に分割して撮影することになり、各々のフイ
ルムと溶接部との位置関係を均一に設定することが困難
である。
【0005】本発明の第一の目的は、パノラマ式X線発
生器を用いた2重管構造体の検査において、パノラマ式
X線発生器の焦点位置を、内管の中心軸上で、かつ溶接
中心軸で形成される平面上に精度よく位置決めできる放
射線透過試験装置を提供することである。
【0006】本発明の第二の目的は、パノラマ式X線発
生器を用いた2重管構造体の検査において、数回にわた
る分割撮影を回避し、全周の同時撮影が可能で、円環状
に組立・分解が可能なフイルムホルダーを、外管と内管
との隙間に精度よく位置決めできる放射線透過試験装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一及び第二の目的
を達成するために、本発明は、内管と外管との隙間が狭
隘で、少なくとも隙間の一方が閉塞しており、かつ外管
にアクセス用開口部を備えた2重管構造体の内管溶接部
に対して放射線透過試験を実施する2重管構造体の放射
線透過試験装置において、パノラマ式X線発生器と、パ
ノラマ式X線発生器の焦点位置を内管の中心軸上で、か
つ溶接中心軸で形成される平面上に位置決めする第一の
装置と、前記アクセス用開口部を通して外管と内管との
隙間の内管溶接部の外側に、円環状に形成したフイルム
を位置決めする第二の装置とから構成される。
【0008】また、前記放射線透過試験装置において、
前記第一の装置は、好ましくはパノラマ式X線発生器の
焦点位置を内管の中心軸上に位置決めする第一の位置決
め手段と、パノラマ式X線発生器の焦点位置を溶接中心
軸で形成される平面上に位置決めする第二の位置決め手
段とを有し、前記第一の位置決め手段は、ガイド面が焦
点位置上に中心線を持つテーパ面となっているガイド部
材と、前記ガイド部材のガイド面が嵌合するテーパ面を
持つ2重管構造体のガイド部とから構成され、前記第二
の位置決め手段は、パノラマ式X線発生機を管軸方向に
駆動し、溶接中心軸で形成される平面上に位置決めする
駆動機構から構成される。
【0009】さらに、前記放射線透過試験装置におい
て、前記第二の装置は、好ましくは前記アクセス用開口
部で円環状に組立・分解が可能なフイルムホルダーを有
し、前記フイルムホルダーは、フイルムを装着し所定の
位置まで移動してフイルムを位置決めする。
【0010】また、前記放射線透過試験装置において、
前記第二の装置は、好ましくは前記フイルムホルダーを
前記アクセス用開口部からの操作で所定の位置まで移動
させるベルトを有しかつ移動時のガイドを形成する、前
記アクセス用開口部で組立・分解が可能なアームと、該
アクセス用開口部で組立・分解が可能であり、かつ前記
アームの取付け・取外しが可能な支持リングとを有す
る。
【0011】さらに、前記放射線透過試験装置におい
て、前記支持リングは、好ましくは前記アクセス用開口
部からの操作で前記フイルムホルダー及び前記アームを
回転させるラックが外周に切られている。
【0012】また、上記第一の目的を達成するために、
本発明は、前記放射線透過試験装置において、パノラマ
式X線発生器と、パノラマ式X線発生器の焦点位置を内
管の中心軸上に位置決めする第一の位置決め手段と、前
記パノラマ式X線発生器の焦点位置を溶接中心軸で形成
される平面上に位置決めする第二の位置決め手段とを有
する。
【0013】さらに、上記第二の目的を達成するため
に、本発明は、放射線透過試験装置において、前記アク
セス用開口部で円環状に組立・分解が可能なフイルムホ
ルダーと、前記フイルムホルダーを、該アクセス用開口
部を通して外管と内管との隙間の内管溶接部の外側に位
置決めする手段を有する。
【0014】
【作用】本発明においては、上記構成の第一の装置を設
けることにより、パノラマ式X線発生器の焦点位置を内
管の中心軸上に精度よく位置決めし、かつ前記パノラマ
式X線発生器の焦点位置を溶接中心軸で形成される平面
上に精度よく位置決めできる。また、上記構成の第二の
装置を設けることにより、アクセス用開口部で円環状に
組立・分解が可能なフイルムホルダーを、前記アクセス
用開口部を通して外管と内管との隙間の内管溶接部の外
側に精度よく位置決めできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図9により
説明する。
【0016】図1はABWR型原子炉圧力容器(RP
V)1全体の断面図である。ABWR型RPV1は貫通
孔が形成されたノズル部1Aを備え、原子炉圧力容器内
インターナルポンプ(RIP)ケーシング2はこのノズ
ル部1Aの貫通孔に差し込まれる構造となっている。図
2にこの部分の詳細の断面図を示す。RIPケーシング
2は貫通孔の途中でノズル部1Aと溶接部3を介して溶
着されている。この溶接部分は2重管構造を形成してい
て、管と管との隙間が狭隘で、かつ、隙間の一方(上
端)が閉塞している。隙間の他の一方(下端)も閉塞し
ているが、外管に相当するRPV1のノズル部1Aに、
隙間内へのアクセス用開口部4が設けられている。
【0017】本実施例の装置は、溶接部3の放射線透過
試験を行うものであって、その全体構成を図3及び図4
に示す。本実施例の装置による溶接部3の放射線透過試
験は、パノラマ式X線発生器5をノズル内側に設置し、
フイルムをアクセス用開口部4からRIPケーシング2
とRPV1のノズルとの隙間に位置決めして撮影する、
いわゆる内部線源法によって実施する。以下本実施例の
装置を詳細に説明する。
【0018】本実施例の放射線透過試験装置は図3に示
す線源位置決め装置50と図4に示すフイルム位置決め
装置51とから構成される。
【0019】図3において、線源位置決め装置50は、
X線発生装置保持サポート7とX線発生装置駆動機構8
とから構成され、X線発生装置保持サポート7の底部に
はテーパ面が形成されたガイド部材7A(図は傘状に示
す)が設けられ、X線発生装置駆動機構8はモータ8
A、上下動用ナット10、回り止め11から構成され
る。
【0020】パノラマ式X線発生器5は、X線発生装置
保持サポート7を介してX線発生装置駆動機構8に連結
している。パノラマ式X線発生器5、X線発生装置駆動
機構8、X線発生装置保持サポート7は、あらかじめ一
体に組立ておく。この組立て時に、パノラマ式X線発生
器5の焦点位置6の管軸方向中心軸とガイド部材7Aの
テーパ面の中心軸とが一致するように、組立て用ボル
ト、ネジ、ライナ(図示せず)で微調整する。ここでノ
ズル部1Aの上端にはガイド部材7Aのテーパ面が嵌合
するテーパ面を持つガイド部1Bが形成され、ガイド部
材7Aをノズル上端に位置決めすると、ガイド部材7A
の中心軸とノズルの中心軸とが必然的に一致する構造と
なっている。従って、ガイド部材7Aをノズル上端に位
置決めすると、結果としてパノラマ式X線発生器5の焦
点位置6の管軸方向中心軸がノズルの中心軸と一致する
ことになり、焦点位置6の管軸方向中心軸の位置決め作
業は極めて単純化される。
【0021】X線発生装置保持サポート7をRPV1の
ノズル上端に位置決め後、X線発生装置駆動機構8を動
作させる。X線発生装置駆動機構8の回転軸9の先端部
にはネジが切られており、これに上下動用ナット10が
かみ合い、その回転が回り止め11により拘束されるこ
とによって、パノラマ式X線発生器5の上下動作の微調
整が行われる。したがって、X線発生装置駆動機構8を
動作させることにより焦点位置6を溶接中心軸で形成さ
れる平面上に容易に調整することができる。
【0022】一方、フイルム位置決め装置51は、図4
に示すように組立式支持リング12、組立式アーム1
3、組立式リング型フイルムホルダー14から構成され
る。
【0023】組立式支持リング12は、周方向に数個の
リングセグメント12A及び12Cに分割できるように
してあり、アクセス用開口部4から一個ずつ入れ、互い
に連結して、隙間の下部にリング状に組み立てる。12
Cは組立式アーム13との連結部を有する1個のリング
セグメントであり、12Aは組立式アーム13との連結
部を有さない複数のリングセグメントである。これらの
内径は、RIPケーシング2の外径より僅かに大きく、
外径はRPV1のノズル内径より僅かに小さくて、それ
ぞれ外周に回転用のラックが切られている。
【0024】組立式リング型フイルムホルダー14は、
組立式支持リング12と同様に、周方向に数個のホルダ
ーセグメント14A及び14Bに分割されているもの
を、アクセス用開口部4から一個ずつ入れ、互いに連結
してリング状に組み立てる。14Bは組立式アーム13
との連結部を有する2個のホルダーセグメントであり、
14Aは組立式アーム13との連結部を有さない複数の
ホルダーセグメントである。またホルダーセグメント1
4Bがアクセス用開口部4の位置となるようにして、そ
の連結部を解いてパックに詰めたロールフイルム16の
出し入れを行う。このとき組立式リング型フイルムホル
ダー14の周長に相当する長さのロールフイルム16を
パックに詰めたものを、組立式リング型フイルムホルダ
ー14の溝に沿って押し込むことにより、容易に装着す
ることができる。図5にこの装着状態の断面図を示す。
各ホルダーセグメント14A及び14Bはコの字型の断
面形状をしており、間の溝部分にロールフイルム16が
押し込まれる。
【0025】組立式アーム13は、一個一個の長さがア
クセス用開口部4から入る長さで、かつアクセス用開口
部4で組立てできる長さのアームセグメント13A、1
3B及び13Cに分割できる構造である。13Bは組立
式リング型フイルムホルダー14との連結部を有する最
上段の1個のアームセグメントであり、13Cは組立式
支持リング12との連結部を有する最下段の1個のアー
ムセグメントであり、13Aは組立式支持リング12と
の連結部を有さない13Bと13Cの中間に位置する複
数のアームセグメントである。これらを全数組み立てる
と、最上段のアームセグメント13Bの先端は隙間の上
端に至る。最上段のアームセグメント13Bと組立式リ
ング型フイルムホルダー14の平面図を図6に、最下段
のアームセグメント13Cの断面図を図7に示す。各ア
ームセグメント13A、13B及び13Cは、組立式リ
ング型フイルムホルダー14が上下動できるガイドを形
成すると共に、最上段のアームセグメント13B、及び
最下段のアームセグメント13Cに組み込んだ歯付ロー
ラ18、24に移動用歯付ベルト17をかけて、この移
動用歯付ベルト17が回ることによりスライダ19に固
定された組立式リング型フイルムホルダー14が上下動
できる構造となっている。なお最下段のアームセグメン
ト13Cは、移動用歯付ベルト17を回す駆動軸端15
を有している。
【0026】以下にフイルム位置決め装置の組立式支持
リング12、組立式アーム13、及び組立式リング型フ
イルムホルダー14の組立手順を説明する。まずリング
セグメント12A及び12Cをアクセス用開口部4から
1個ずつ入れ、組立式支持リング12を組立てる。なお
この際リングセグメント12Cは、駆動軸端15を有す
るアームセグメント13Cとあらかじめ一体に組立てて
おき、アクセス用開口部4から最後に入れて組立式支持
リング12を組み立てるようにする。次にホルダーセグ
メント14A及び14Bを同様にアクセス用開口部4か
ら1個ずつ入れ、組立式リング型フイルムホルダー14
を組み立てる。同様にこの際ホルダーセグメント14B
は、最上段のアームセグメント13Bとあらかじめ一体
に組立てておき、アクセス用開口部4から最後に入れて
組立式フイルムホルダー14を組み立てるようにする。
なおフイルムの装着はこのホルダーセグメント14Bを
取り付ける直前に行う。組立式支持リング12と組立式
リング型フイルムホルダー14の組立て後、組立式アー
ム13の取付けを行う。最上段のアームセグメント13
Bの付いた組立式フイルムホルダー14を持ち上げなが
ら、アームセグメント13Aを1個ずつアクセス用開口
部4から入れて、最後に組立式支持リング12と一体と
なっているアームセグメント13Cを連結して組立式ア
ーム13を完成させる。このような手順でフイルム位置
決め装置51を組立てる。
【0027】駆動軸端15にはベベル歯車22aが取り
付けられ、組立式リング型フイルムホルダー上下動駆動
機構20からの動力が、フレキシブルシャフト23先端
に取り付けたベベル歯車22bにかみ合わせることによ
り駆動軸端15に伝えられる。これによりフイルムを装
着した組立式リング型フイルムホルダー14が隙間内で
上方に移動する。組立式リング型フイルムホルダー14
の位置は、駆動軸端15の回転数とホルダーの移動量と
の関係から容易に調整することができる。
【0028】一方組立式支持リング12は、図8に示す
ように、外周に切られたラックを利用して、アクセス用
開口部4の位置においてフイルム位置決め機構制御器2
6の指令で動作する組立式リング回転機構25により、
隙間内で回転することができる。組立式支持リング12
が回転するのに伴って、組立式アーム13、組立式リン
グ型フイルムホルダー14も隙間内で回転する。組立式
アーム13の位置から溶接部の周方向位置とフイルムに
写し出された溶接部の像との相対位置関係も容易に照合
することができる。即ち、溶接部の全周部を撮影した後
の短いフイルムを使用する局部撮影に際して、あらかじ
めアクセス用開口部4で円環状に組立てた組立式リング
型フイルムホルダー14を、外管と内管との隙間のアク
セス用開口部4から、内管溶接部の目的箇所の外側に精
度よく位置決めできる。
【0029】図9は本実施例の装置全体のブロック図を
示す。X線発生装置駆動機構のモータ8aは、X線発生
装置駆動機構制御器27の指令で動作し、X線発生装置
駆動機構8からの信号によりパノラマ式X線発生器5の
上下方向位置を検知する。組立式リング回転機構25
は、前述したようにフイルム位置決め機構制御器26の
指令で動作し、組立式支持リング12を回転させる。組
立式リング型フイルムホルダー上下動駆動機構20は、
フイルム位置決め機構制御器26の指令で動作し、組立
式リング型フイルムホルダー14を上下動させる。組立
式リング回転機構25からの信号で組立式支持リング1
2の回転角を、組立式リング型ホルダー上下動駆動機構
20からの信号で組立式リング型フイルムホルダー14
の上下方向位置を、フイルム位置決め機構制御器26に
より検知できる。
【0030】パノラマ式X線発生器5及び組立式リング
型フイルムホルダー14を所定の位置に調整した後、X
線発生制御器28を動作させることにより、X線が発生
し撮影状態となる。
【0031】本実施例によれば、パノラマ式X線発生器
5の焦点位置6の管軸方向中心軸に中心軸が一致するよ
う調整されたガイド部材7Aをノズル上端に位置決めす
ることにより、パノラマ式X線発生器5の焦点位置6を
内管の中心軸上に精度よく位置決めできる。さらに、X
線発生装置駆動機構8を動作させることにより、パノラ
マ式X線発生器5の焦点位置6を溶接中心軸で形成され
る平面上に精度よく位置決めできる。また、組立式リン
グ型フイルムホルダー14にフイルムを装着し、これと
それ自体回転可能な組立式支持リング12と、移動用歯
付ベルト17を有する組立式アーム13とを連結するこ
とにより、組立式リング型フイルムホルダー14をアク
セス用開口部4を通して外管と内管との隙間の内管溶接
部の外側に精度よく位置決めできる。したがって、数回
にわたる分割撮影を回避し、全周の同時撮影が可能とな
り、内管溶接部の高精度の検査が可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、欠陥識別度の高いパノ
ラマ式X線発生器を用いた2重管構造体の検査におい
て、焦点位置を内管の中心軸上で、かつ溶接中心軸で形
成される平面上に精度よく位置決めでき、さらに数回に
わたる分割撮影を回避し全周の同時撮影が可能なフイル
ムホルダーを、精度よく位置決めできる。従って、内管
溶接部の高精度の検査を可能にし、微調整機構により線
源の設定作業時間が削減すると共に、一回の照射で全周
同時撮影でき撮影時間が短縮して、検査の信頼性および
経済性の向上を図ることに効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ABWR型RPV1全体の断面図である。
【図2】RIPケーシング2溶接部の詳細図である。
【図3】本発明の一実施例における線源位置決め装置5
0の断面図である。
【図4】本発明の一実施例におけるフイルム位置決め装
置51の外形図である。
【図5】図4のホルダーセグメント14Aの断面図であ
る。
【図6】図4のアームセグメント13Bとホルダーセグ
メント14Aの平面図である。
【図7】図4のアームセグメント13Cの断面図であ
る。
【図8】組立式リング回転機構25の立体図である。
【図9】本発明の一実施例の装置全体のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ABWR型原子炉圧力容器 1A ノズル部 1B ガイド部 7 X線発生装置保持サポート 7A ガイド部材 8 X線発生装置駆動機構 8a モータ 9 回転軸 10 上下動用ナット 11 回り止め 12 組立式支持リング 12A、12C リングセグメント 13 組立式アーム 13A〜C アームセグメント 14 組立式リング型フイルムホルダー 14A、14B ホルダーセグメント 15 駆動軸端 17 移動用歯付ベルト 18 歯付ローラ 19 スライダ 20 組立式リング型フイルムホルダー上下動駆動機構 22a、22b ベベル歯車 23 フレキシブルシャフト 24 歯付ローラ 25 組立式リング回転機構 26 フイルム位置決め機構制御器 27 X線発生装置駆動機構制御器 28 X線発生制御器 50 線源位置決め装置(第一の装置) 51 フイルム位置決め装置(第二の装置)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管と外管との隙間が狭隘で、少なくと
    も隙間の一方が閉塞しており、かつ外管にアクセス用開
    口部を備えた2重管構造体の内管溶接部に対して放射線
    透過試験を実施する2重管構造体の放射線透過試験装置
    において、パノラマ式X線発生器と、パノラマ式X線発
    生器の焦点位置を内管の中心軸上で、かつ溶接中心軸で
    形成される平面上に位置決めする第一の装置と、前記ア
    クセス用開口部を通して外管と内管との隙間の内管溶接
    部の外側に、円環状に形成したフイルムを位置決めする
    第二の装置とから構成されることを特徴とする放射線透
    過試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2重管構造体の放射線透
    過試験装置において、前記第一の装置は、パノラマ式X
    線発生器の焦点位置を内管の中心軸上に位置決めする第
    一の位置決め手段と、パノラマ式X線発生器の焦点位置
    を溶接中心軸で形成される平面上に位置決めする第二の
    位置決め手段とを有し、前記第一の位置決め手段は、ガ
    イド面が焦点位置上に中心線を持つテーパ面となってい
    るガイド部材と、前記ガイド部材のガイド面が嵌合する
    テーパ面を持つ2重管構造体上端のガイド部とから構成
    され、前記第二の位置決め手段は、パノラマ式X線発生
    機を管軸方向に駆動し、溶接中心軸で形成される平面上
    に位置決めする駆動機構から構成されることを特徴とす
    る放射線透過試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2重管構造体の放射線透
    過試験装置において、前記第二の装置は、前記アクセス
    用開口部で円環状に組立・分解が可能なフイルムホルダ
    ーを有し、前記フイルムホルダーは、フイルムを装着し
    所定の位置まで移動してフイルムを位置決めすることを
    特徴とする放射線透過試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の2重管構造体の放射線透
    過試験装置において、前記第二の装置は、前記フイルム
    ホルダーを前記アクセス用開口部からの操作で所定の位
    置まで移動させるベルトを有しかつ移動時のガイドを形
    成する、前記アクセス用開口部で組立・分解が可能なア
    ームと、該アクセス用開口部で組立・分解が可能であ
    り、かつ前記アームの取付け・取外しが可能な支持リン
    グとを有することを特徴とする放射線透過試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の2重管構造体の放射線透
    過試験装置において、前記支持リングは、前記アクセス
    用開口部からの操作で前記フイルムホルダー及び前記ア
    ームを回転させるラックが外周に切られていることを特
    徴とする放射線透過試験装置。
  6. 【請求項6】 内管と外管との隙間が狭隘で、少なくと
    も隙間の一方が閉塞しており、かつ外管にアクセス用開
    口部を備えた2重管構造体の内管溶接部に対して放射線
    透過試験を実施する2重管構造体の放射線透過試験装置
    において、パノラマ式X線発生器と、パノラマ式X線発
    生器の焦点位置を内管の中心軸上に位置決めする第一の
    位置決め手段と、前記パノラマ式X線発生器の焦点位置
    を溶接中心軸で形成される平面上に位置決めする第二の
    位置決め手段とを有することを特徴とする放射線透過試
    験装置。
  7. 【請求項7】 内管と外管との隙間が狭隘で、少なくと
    も隙間の一方が閉塞しており、かつ外管にアクセス用開
    口部を備えた2重管構造体の内管溶接部に対して放射線
    透過試験を実施する2重管構造体の放射線透過試験装置
    において、前記アクセス用開口部で円環状に組立・分解
    が可能なフイルムホルダーと、前記フイルムホルダー
    を、該アクセス用開口部を通して外管と内管との隙間の
    内管溶接部の外側に位置決めする手段を有することを特
    徴とする放射線透過試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008151765A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Korea Plant Service & Engineering Co Ltd 原子炉容器下部貫通管検査装置(inspectionapparatusforreactorbottommountedinstrumentationnozzle)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04343095A (ja) * 1991-05-20 1992-11-30 Toshiba Corp インターナルポンプ溶接部の検査方法および検査装置

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