JPH05209265A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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Publication number
JPH05209265A
JPH05209265A JP24090992A JP24090992A JPH05209265A JP H05209265 A JPH05209265 A JP H05209265A JP 24090992 A JP24090992 A JP 24090992A JP 24090992 A JP24090992 A JP 24090992A JP H05209265 A JPH05209265 A JP H05209265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
substrate
mesh electrode
sputtering
sputtering apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP24090992A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuto Shimada
勝人 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP24090992A priority Critical patent/JPH05209265A/ja
Publication of JPH05209265A publication Critical patent/JPH05209265A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特性の良好な薄膜を形成できるスパッタリング
装置を提供する。 【構成】直流及び高周波スパッタリング装置で、プラズ
マをカソードであるターゲット103とアノードである
メッシュ電極104の間で発生させ、スパッタされた中
性原子及び中性分子のみを基板102上に堆積する。 【効果】ターゲットと被堆積基板の間にメッシュ状の電
極を設け、前記ターゲットと前記メッシュ電極をそれぞ
れカソード、アノードとすることによりプラズマを前記
ターゲットと前記メッシュ電極の間に閉じこめ、被堆積
基板へのイオン及び電子の衝撃を無くし、形成膜中への
雰囲気ガスの取り込み量を減らしたり、イオンまたは電
子の衝撃による膜特性の劣化を防ぐことが出来る

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に薄膜の製造に用い
られるスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばジャパニーズ・ジャーナル
・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese
Journal of Applied Physi
cs)、1987年、第26巻、増刊15項〜17項に
記載されていた様に、通常のスパッタリング装置はカソ
ードがスパッタリングターゲットであり、アノードが基
板となっていた。
【0003】図2のスッパタリング装置概念図を基に従
来例を説明する。
【0004】チャンバー201内にサファイア基板20
3、鉛(Pb)ターゲット204、ランタン(La)タ
ーゲット205、チタン(Ti)ターゲット206、基
板加熱用ヒータ202が図2に示すように配置されてい
る。
【0005】スパッタリング時の雰囲気ガスであるアル
ゴン(Ar)ガス、酸素(O2)ガスはガス導入口20
7より導入され、ガス排気口208より排気される。
【0006】鉛ターゲット204、ランタンターゲット
205、チタンターゲット206は、それぞれ各々の直
流電源209により電力が供給され、サファイア基板2
03及びチャンバー201とターゲット204、20
5、206との間に電圧がかかるため、ほぼチャンバー
全体にプラズマが発生していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様にサフ
ァイア基板203がプラズマ中に配置されると基板はプ
ラズマ中に存在するアルゴンイオンや酸素イオンの衝
撃、かつ電子の衝撃を受ける。
【0008】この様に、直流スパッタにおいて、イオ
ン、電子の基板への衝撃は、しばしばスパッタ堆積膜の
特性の向上をはかる上で問題となる。
【0009】更に、高周波スパッタの場合には、基板表
面に自己バイアスがかかり、暗部が形成され、数10V
のアノードポテンシャルを形成するため、衝撃の度合が
直流スパッタに比べ大きくなり、良好な特性の薄膜を得
ることが非常に困難であるという問題点を有していた。
【0010】そこで、本発明は従来のこの様な課題を解
決しようとするもので、その目的とするところは、ター
ゲットと被堆積基板の間にメッシュ状の電極を設け、タ
ーゲットとメッシュ状電極をそれぞれカソード、アノー
ドとすることによりプラズマを前記ターゲットと前記メ
ッシュ状電極の間に閉じこめ、被堆積基板へのイオン及
び電子の衝撃を無くし、特性の良好な薄膜を形成するこ
とが可能なスパッタリング装置を提供するところにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスパッタリング
装置は、(1)カソードがスパッタリングターゲットか
らなり、対向電極としてアノードを有するスパッタリン
グ装置に於て、前記アノードをメッシュ電極とし、前記
メッシュ電極に対して、前記カソードと反対側に被堆積
基板を配置することを特徴とする。
【0012】(2)前記スパッタリング装置が高周波誘
導型のマグネトロンスパッタ装置であることを特徴とす
る。
【0013】
【実施例】本発明のスパッタリング装置の第1の実施例
を図1の断面図に基づき説明する。
【0014】本装置は高周波誘導型スパッタリング装置
であり、チャンバー101内にサファイア基板102、
ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)ターゲット103の中
間にメッシュ電極104が配置されており、高周波電源
105より電力が供給される。
【0015】雰囲気ガスにはAr/O2=3/1を用い
た。
【0016】この時プラズマは、PZTターゲット10
3とメッシュ電極104の間にのみ発生し、サファイア
基板102はプラズマにさらされていない。
【0017】サファイア基板102の電位は、基板ホル
ダー106を介してチャンバー101に接地されてい
る。
【0018】アルゴンイオン及び酸素イオンがPZTタ
ーゲット103をスパッタリングし、スパッタされたエ
ネルギーの低いPZTの各中性原子Pb、Zr、Ti及
び中性分子PbO、ZrO2、TiO2のみがサファイア
基板102上に堆積する。
【0019】ガスの平均自由工程が十分短いため、メッ
シュ電極104の穴を通過した中性原子あるいは中性分
子は均一にサファイア基板102上に到達する。
【0020】サファイア基板102はスパッタ中、70
0℃に加熱されており、ガス圧力が3Paの条件で良好
なエピタキシャル成長が出来た。
【0021】第1の実施例では、基板電位をチャンバー
電位に接地したが、基板を電気的に浮かしても勿論良
い。
【0022】また、反応性スパッタリングを用いて説明
したが、不活性ガスのみを用いた高周波スパッタでも勿
論良いし、磁石を使って堆積速度を上げた高周波マグネ
トロンスパッタでも勿論良い。
【0023】本発明のスパッタリング装置の第2の実施
例を図3の断面図に基づいて説明する。
【0024】第1実施例と異なるところは、高周波スパ
ッタリング装置ではなくて、直流スパッタリング装置で
あることである。
【0025】直流電源305は、メッシュ電極104と
ターゲット303の間に電力を供給している。
【0026】ここでは、ニッケル(Ni)のスパッタを
例として示す。
【0027】ターゲット303材は、ニッケルであり、
被堆積基板としてシリコン基板302を用いた。
【0028】スパッタリングガスにはアルゴンガスを用
いた。
【0029】第1の実施例と同様にアルゴンプラズマ
は、ニッケルターゲット303とメッシュ電極104の
間にのみ発生し、シリコン基板302は、プラズマにさ
らされていない。
【0030】シリコン基板302の電位は基板ホルダー
106を介してチャンバー101に接地されている。
【0031】基板温度20℃、チャンバー内圧力70m
Torr、カソードポテンシャル3000Vの条件でス
パッタした時、従来の2極直流スパッタリング、すなわ
ちメッシュ電極104が存在していなかったときの薄膜
中へのアルゴン原子の取り込み量は、Ar/Niモル比
で1×10-3個であったが、本方法を用いることにより
Ar/Niモル比は、1×10-4個と1桁下げることが
出来た。
【0032】実際上は、カソードポランシャルを低電
圧、例えば600V程度にしても同様の効果があった。
【0033】すなわち、従来は基板表面に、エネルギー
を持つアルゴンイオンが衝突し、成長する膜の中に埋も
れていたが、本発明のスパッタリング装置を用いること
により、膜中に埋もれるほど十分なエネルギーを持つア
ルゴンイオンは基板表面に到達しないので、薄膜中への
アルゴン原子の取り込み量を飛躍的に減少することが出
来たのである。
【0034】第2実施例では基板の電位をチャンバー電
位に接地したが、基板を電気的に浮かしても勿論良い。
【0035】本発明のスパッタリング装置の第3の実施
例を図4(a)の概念図及び図4(b)の上面図に基づ
いて説明する。
【0036】第2の実施例と異なるところは、平行平板
型の構造ではなく、円筒対称を有する直流スパッタリン
グ装置であるところである。
【0037】チャンバー401内にニッケルターゲット
402及びメッシュ電極403が図4に示すように、同
軸対称で形成されており、それぞれ電気的に分離されて
いる。
【0038】シリコン基板404は、基板ホルダー40
5上に設置されており、それらはチャンバー401とメ
ッシュ電極403の間に配置されている。
【0039】直流電源406は、メッシュ電極403と
ニッケルターゲット402の間に電力を供給しており、
前記メッシュ電極403とニッケルターゲット402の
間にプラズマは閉じ込められる構造となっている。
【0040】第1実施例及び第2実施例では、枚葉式の
スパッタリング装置で説明したが、第3実施例に示すよ
うにバッジ式のスパッタリング装置でも当然本特許の請
求の範囲に含まれる。
【0041】
【発明の効果】本発明のスパッタリング装置は、以上説
明したように、ターゲットと被堆積基板の間にメッシュ
状の電極を設け、前記ターゲットと前記メッシュ電極を
それぞれカソード、アノードとすることによりプラズマ
を前記ターゲットと前記メッシュ電極の間に閉じこめ、
被堆積基板へのイオン及び電子の衝撃を無くし、形成膜
中への雰囲気ガスの取り込み量を減らしたり、イオンま
たは電子の衝撃による膜特性の劣化を防ぐことが出来る
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパッタリング装置の第1実施例を示
す断面図である。
【図2】従来のスパッタリング装置概念図である。
【図3】本発明のスパッタリング装置の第2実施例を示
す断面図である。
【図4】本発明のスパッタリング装置の第3実施例を示
す概念図及び上面図である。
【符号の説明】
101 チャンバー 102 サファイア基板 103 PZTターゲット 104 メッシュ電極 105 高周波電源 106 基板ホルダー 201 チャンバー 202 基板加熱用ヒータ 203 サファイア基板 204 鉛ターゲット 205 ランタンターゲット 206 チタンターゲット 207 ガス導入口 208 ガス排気口 209 直流電源 302 シリコン基板 303 ニッケルターゲット 305 直流電源 401 チャンバー 402 ニッケルターゲット 403 メッシュ電極 404 シリコン基板 405 基板ホルダー 406 直流電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソードがスパッタリングターゲットか
    らなり、対向電極としてアノードを有するスパッタリン
    グ装置に於て、前記アノードをメッシュ電極とし、前記
    メッシュ電極に対して、前記カソードと反対側に被堆積
    基板を配置することを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパッタリング装置が高
    周波誘導型のマグネトロンスパッタ装置であることを特
    徴とするスパッタリング装置。
JP24090992A 1991-09-25 1992-09-09 スパッタリング装置 Pending JPH05209265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24090992A JPH05209265A (ja) 1991-09-25 1992-09-09 スパッタリング装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-245857 1991-09-25
JP24585791 1991-09-25
JP24090992A JPH05209265A (ja) 1991-09-25 1992-09-09 スパッタリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05209265A true JPH05209265A (ja) 1993-08-20

Family

ID=26534985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24090992A Pending JPH05209265A (ja) 1991-09-25 1992-09-09 スパッタリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05209265A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001914A (ja) * 2008-09-22 2009-01-08 Ulvac Japan Ltd 蒸着源、蒸着装置
CN113913775A (zh) * 2021-09-30 2022-01-11 浙江师范大学 对向靶磁控溅射无损伤薄膜沉积系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001914A (ja) * 2008-09-22 2009-01-08 Ulvac Japan Ltd 蒸着源、蒸着装置
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