JPH0520906Y2 - - Google Patents

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JPH0520906Y2
JPH0520906Y2 JP1988127615U JP12761588U JPH0520906Y2 JP H0520906 Y2 JPH0520906 Y2 JP H0520906Y2 JP 1988127615 U JP1988127615 U JP 1988127615U JP 12761588 U JP12761588 U JP 12761588U JP H0520906 Y2 JPH0520906 Y2 JP H0520906Y2
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JP
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cylinder
shock absorber
outer cylinder
hydraulic shock
metal sleeve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は繊維強化樹脂(FRP)等の軽量材を
用いたダブルシリンダ型油圧緩衝器に関する。
(従来の技術) FRP等の最近の軽量材の中には金属に匹敵す
る強度をもつものがあり、緩衝器においても上記
FRP等をシリンダの材料として用いることがと
考えられている。しかしながらFRPにはネジ切
り加工を施すことができないため、ジヨイントメ
タル等が螺着するシリンダ端部には金属部材を設
ける必要がある。このような構造のシリンダを製
作するには第2図に示すように、マンドレル50
に金属スリーブ51を装着し、次いでマンドレル
50外周に樹脂を含浸した強化繊維を巻回し、こ
の後加熱して樹脂を硬化せしめてシリンダ52を
成形する。
(考案が解決しようとする課題) 上述したシリンダ52内周面にピストンが摺接
する場合、つまりシリンダ52をシングルシリン
ダタイプの油圧緩衝器に用いる場合には、シリン
ダ52内周面にコーテイング層53を形成する必
要がある。
また、樹脂を加熱硬化する際に発生するガスを
逃がすため、及び金属スリーブ51とシリンダ5
2との間に介在する余分な接着剤を逃がすための
空間Sをコーテイング層53と金属スリーブ51
との間に形成しなければならず、この作業が極め
て面倒である。
(課題を解決するための手段) 上記問題を解決すべく本考案は、FRP等の軽
量樹脂材にて構成されるシリンダについては内周
面にコーテイング層を設けず強度部材としてのア
ウターシリンダとし、このアウターシリンダ内方
に摺接部材としてのインナーシリンダを配設し
た。
(作用) 緩衝器として必要とされる強度は軽量樹脂材か
らなるアウターシリンダが受け持ち、ピストンが
摺接する摺接部材についてはインナーシリンダが
受け持つ。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。
第1図は本考案に係る油圧緩衝器の縦断面図で
あり、油圧緩衝器は強度部材としてのアウターシ
リンダ1内に摺接部材としてのインナーシリンダ
2を配設したダブルシリンダ型となつており、ア
ウターシリンダ1はFRP等の軽量樹脂材から構
成され、上端及び下端を径方向外方に膨れた膨出
部1a,1aとし、この膨出部1a内側をアルミ
ニウム合金等の金属スリーブ1bとし、この金属
スリーブ1bには予め雌ネジ部1cを刻設してい
る。
ここで前記アウターシリンダ1を成形するに
は、マンドレルの外周に予め内周面に雌ネジ部1
cを刻設した金属スリーブ1bを嵌め付け、この
金属スリーブ1b及びマンドレルの外周面に液状
エポキシ樹脂を含浸した炭素繊維等の強化繊維を
巻回し、次いで加熱することで樹脂を硬化せし
め、この後マンドレルを引抜くことでアウターシ
リンダ1を得る。
一方、インナーシリンダ2は繊維強化樹脂と
し、その内周面にエポキシ樹脂等からなるコーテ
イング層を形成し、摺動性を高める。このように
アウターシリンダとインナーシリンダを構成した
ことにより、軽量性を損うことなく、簡易な加熱
成形加工によつて強度と摺動性とを確保すること
ができる。
更に、インナーシリンダ2上端にはピストンロ
ツド3を摺動自在に保持するロツドガイド4を嵌
め込み、このロツドガイド4よりも上方のアウタ
ーシリンダ1内側にはオイルシール5を保持する
ケース6を嵌め込み、このケース6上方の金属ス
リーブ1bの雌ネジ部1には端部材をなすキヤツ
プ7を螺着している。
前記ピストンロツド3の下端にはインナーシリ
ンダ2内周面に摺接するとともにインナーシリン
ダ2内を上下の油室S1,S2に画成するピスト
ン8を固着し、このピストン8には伸び側及び圧
縮側の油路を形成するとともにこれら油路の開口
をチエツクバルブで閉塞するようにしている。
またアウターシリンダ1及びインナーシリンダ
2の下端開口はジヨイントメタル9と一体になつ
たボトムピース10にて閉塞され、ジヨイントメ
タル9からは下方に取付けブラケツト11を垂下
している。
ここで端部材をなすボトムピース10は小径部
と大径部からなり、大径部に刻設した雄ネジ部を
前記金属スリーブ1bの雌ネジ部1cに螺着し、
小径部にてインナーシリンダ2のセンタリングを
行い、小径部内側にボトムバルブ15を設けてい
る。
そして本実施例にあつてはアウターシリンダ1
とインナーシリンダ2間の隙間を小さくして緩衝
器全体の径を小さくしたため、サブタンク12を
設けている。つまりブラダ13によつて画成され
たサブタンク12内の油室S3と前記油室S2と
をジヨイントメタル9内に穿設した油路14にて
連通している。尚、アウターシリンダ1とインナ
ーシリンダ2との隙間を大きくとつて、油溜り室
としてサブタンクを省いてもよく、逆にアウター
シリンダ1内周面にインナーシリンダ2外周面を
密着させてもよい。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、アウター
シリンダとインナーシリンダを備える油圧緩衝器
において、アウターシリンダを強度部材、インナ
ーシリンダをピストンの摺接部材とし、アウター
シリンダをFRP等の軽量樹脂材にて成形したの
で、十分な強度を維持しつつ軽量化を達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧緩衝器の縦断面図、
第2図はアウターシリンダの成形方法を示す図で
ある。 尚、図面中1はアウターシリンダ、2はインナ
ーシリンダ、1bは金属スリーブ、3はピストン
ロツド、8はピストン、7はキヤツプ(端部材)、
9はジヨイントメタル(端部材)、12はサブタ
ンクである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維強化樹脂等の軽量樹脂材からなるシリンダ
    にその端部を閉塞する端部材を螺着するための筒
    状の金属スリーブを一体に埋め込んで端部を補強
    し、摺動自在なピストンによつて減衰力を発生す
    るようにした油圧緩衝器において、前記油圧緩衝
    器のシリンダは、その金属スリーブを軽量の繊維
    強化樹脂材に埋め込んで一体的に形成した構造用
    の筒をなすアウターシリンダと、このアウターシ
    リンダの内周側に密接し又は離隔して設けられ、
    コーテイング層を内周面に形成した摺動用の軽量
    樹脂製の筒をなすインナーシリンダとからなるこ
    とを特徴とするダブルシリンダ型油圧緩衝器。
JP1988127615U 1988-09-29 1988-09-29 Expired - Lifetime JPH0520906Y2 (ja)

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JPH0247444U JPH0247444U (ja) 1990-03-30
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JPH0247444U (ja) 1990-03-30

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