JPH0520791U - 玩具のピストル等の振動及び発射音発生機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き金を引いた時、発射に伴う振動と射撃音
を発生させる。 【構成】 ピストル等の本体Ａの内側の空隙に駆動軸に
偏心して偏心カムを固着したＤＣモータ１、音声合成Ｉ
Ｃを有する音発生回路及び拡声器を取り付け、これらと
バッテリー間を引き金の動きに応じて開閉するスイッチ
で接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、玩具のピストル、鉄砲、機関銃等の射撃時における振動及び発射音 発生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に玩具のピストル等は次の２種類に分類することができる。第１のものと しては実物のものを模したものである。これには、射撃音の発生装置を有するも のとそうでないものとがある。第２のものとしては、宇宙戦争等空想科学小説を 題材にしたテレビや映画のアニメーションにおいて使用される神秘的な音や光を 出すピストル等を玩具化したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の玩具のピストル等のうち、第１のものは引き金を引いても射撃音に 伴う衝撃や振動等を生じないことから、年長の子供にとっては単純過ぎ、直に飽 きられるという欠点があった。

【０００４】 第２のものは、子供達が喜ぶ音や光を出すものであるが、衝撃や振動を伴わな いため臨場感に欠けるという欠点があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、これら従来の玩具のピストル、鉄砲、機関銃等の有する欠点を除去 した玩具のピストル等の振動及び発射音発生機構を提供するもので、ＤＣモータ と該ＤＣモータの駆動軸に偏心して取り付けた偏心カムからなる振動発生装置と 、発射音発生回路と拡声器からなる発射音発生装置とからなり、前記振動発生装 置及び発射音発生装置が引き金を引くことにより作動することを特徴とする。

【０００６】

【実施例】 図１は、本考案の１実施例を示す斜視図であって、Ａは後述する振動発生装置 、発射音発生装置、バッテリー等を収容し得る空間を有するピストル本体で、射 出成型等の手段により得られる。

【０００７】 ピストル本体Ａの銃身箇所にＤＣモータ１を固定し、該モータ１の駆動軸に偏 心カム２を軸着する。偏心カム２は図２に示すように、ＤＣモータ１の駆動軸に 偏心して取り付けられる。

【０００８】 ＤＣモータ１は、引き金３を引いた時ＯＮとなり、引き金３から指を離した時 ＯＦＦとなるスイッチ４を介してバッテリー５と連結している。引き金３として は、その上方を中心として揺動し得るようにピストル本体に軸着され、さらに上 端がカム面を形成しており、板状のスイッチ４のスプリング作用により常に付勢 されているものが、製造コスト、耐久性等の観点から望ましい。

【０００９】 次に発射音発生装置Ｂについて図３により説明する。発射音発生装置は、音声 合成ＩＣ６と拡声器７とからなる。

【００１０】 音声合成ＩＣ６としては、「バン、バン・・・」「ビー・・・」等の連続音を 発する公知のＩＣを用いることができる。なお、拡声器７は抵抗８を介して伝え られる音声合成ＩＣ６からの発射音を拡大し、より臨場感をもたらすものである 。

【００１１】 ９は、スイッチングトランジスタである。発射音の大きさは、抵抗１０により 調節することができる。１１は、電球であり、スイッチ４がＯＮとなったとき点 灯する。この電球１１としては、閃光を発するフラッシュタイプのもの、連続し て点滅するもの等を用いることができる。図３においては、同時に点灯するもの を示しているが、連続して点滅させるためには、各電球に時間差点滅をさせるた めのＩＣを連結する必要がある。

【００１２】 次に本実施例の作用について説明する。引き金３を指により引くと、その上方 のカム面が回転し、板状のスイッチ４と当接し、該スイッチ４はＯＮとなり、バ ッテリー５の電流がモータ１、音声合成ＩＣ６及び電球１１に供給される。これ により、モータ１は回転し同時に偏心カム２も回転することから、振動が発生す る。発射音は、音声合成ＩＣ６、抵抗８及びスイッチングトランジスタ９を経由 して拡声器７に伝えられる。また、これらの振動及び発射音の発生と同時に、電 球１１が点灯する。

【００１３】

【考案の効果】

上記の構成よりなる本考案にかかる玩具のピストル等の振動及び発射音発生機 構は、引き金を引くとその発射に伴う振動、射撃音、光等が発生することから、 単なる発射音のみのピストル等では飽き足らないある程度成長した幼児にも、満 足感を与えるものであり、さらにその構成は近年大量にかつ比較的安価に提供さ れているＩＣを使用することができ、しかもその製造に際しては自動射出機、自 動装填機等の使用が可能であることから、大量に製造でき、可及的に安価な製品 を提供できる等の効果を有する。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の内部構造を示す一部切欠側面図であ
る。

【図２】ＤＣモータへの偏心カムの取り付け状態を示す
斜視図である。

【図３】本実施例の回路図である。

【符号の説明】

Ａ ピストル本体 Ｂ 回路 １ ＤＣモータ ２ 偏心カム ３ 引き金 ４ スイッチ ５ バッテリー ６ 音声合成ＩＣ ７ 拡声器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＤＣモータと該ＤＣモータの駆動軸に偏
   心して取り付けた偏心カムからなる振動発生装置と、発
   射音発生回路と拡声器からなる発射音発生装置とからな
   り、前記振動発生装置及び発射音発生装置が引き金を引
   くことにより作動することを特徴とする玩具のピストル
   等の振動及び発射音発生機構。