JPH05204397A - 音声分析合成装置 - Google Patents

音声分析合成装置

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JPH05204397A
JPH05204397A JP3223160A JP22316091A JPH05204397A JP H05204397 A JPH05204397 A JP H05204397A JP 3223160 A JP3223160 A JP 3223160A JP 22316091 A JP22316091 A JP 22316091A JP H05204397 A JPH05204397 A JP H05204397A
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JP
Japan
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formant
sound
unvoiced
voice
voiced
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Withdrawn
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JP3223160A
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English (en)
Inventor
Shinichi Ota
慎一 大田
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/481Formant synthesis, i.e. simulating the human speech production mechanism by exciting formant resonators, e.g. mimicking vocal tract filtering as in LPC synthesis vocoders, wherein musical instruments may be used as excitation signal to the time-varying filter estimated from a singer's speech
    • G10H2250/495Use of noise in formant synthesis

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成音の音質が良く、バリエーションに富ん
だボーカルエフェクトを得られる音声分析合成装置を提
供する。 【構成】 入力された音声信号から有声音のフォルマン
トデータを抽出して出力するフォルマントデータ検出部
と、前記有声音のフォルマントデータに対し、所望の加
工処理を施して出力するフォルマントデータ制御部と、
前記フォルマントデータ制御部によって出力されたフォ
ルマントデータに基づいて、無声音信号を合成して出力
するノイズフォルマント合成部と、前記音声信号と前記
無声音信号とのミックスバランスを制御するペダル操作
子と、前記音声信号と前記無声音信号とを前記ペダル操
作子により与えられたミックスバランスに従ってミキシ
ングして合成音信号を出力するミキサ部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声を分析し合成す
る音声分析合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声分析合成装置としてボコーダ(voco
der;voice coderの略称)が知られている。ボコーダ
は、当初、電話回線等の伝送路の能率的な利用をはかる
ための狭帯域伝送を目的としたものであったが、楽音、
雑音等を擬声化できることから、現在ではミュージック
シンセサイザ等とともに用いられるようになっている。
従来、各種のボコーダが提供されているが、その一例と
して音声のスペクトル分析に帯域フィルタバンクを用い
るチャンネルボコーダがある。
【0003】図6は、チャンネルボコーダの構成を示す
ブロック図である。このチャンネルボコーダは、音声入
力がなされるマイクロホン23、マイクロホン23を介
して取り込んだ音声信号を分析する分析部21、分析部
21における分析結果に基づいて音声信号を合成する合
成部22、および合成部22によって合成された音声を
出力するスピーカ24によって構成される。
【0004】分析部21は、各周波数帯域における信号
のレベルを検出するものであり、各周波数帯域毎に帯域
フィルタ21a、整流器21bおよび低域フィルタ21
cからなる直列回路を有している。これらの直列回路
は、入力端がマイクロホン23の出力端に共通接続され
ている。また、分析部21はマイクロホン23によって
取り込まれた音声が有声音であるか無声音であるかを判
定する有声/無声検出器21dと、有声/無声検出器2
1dによって有声音が検出された場合にそのピッチを検
出するピッチ検出器21eとを有している。
【0005】一方、合成部22は、有声音の音源信号を
発生するパルス発生器22p、無声音の音源信号を発生
するノイズ発生器22n、および分析部21の有声/無
声検出器21dによる判定結果に従ってパルス発生器2
2pとノイズ発生器22nとを切り替えるスイッチ22
sを有している。また、合成部22は、各周波数帯域毎
に変調器22aおよび帯域フィルタ22bからなる直列
回路を有している。これらの直列回路は、入力端が分析
部21の各周波数帯域に該当する低域フィルタ21cの
出力端に各々接続され、出力端がスピーカ24の入力端
に共通接続されている。また、パルス発生器22pおよ
びノイズ発生器22nの出力信号はスイッチ22sによ
って選択されて出力される。スイッチ22sの出力信号
は、各周波数帯域に対応した変調器22a,22a,…
に対し被変調波信号として供給される。また、有声/無
声検出器21dの出力端は、スイッチ22sの入力端に
接続され、ピッチ検出器21eの出力端は、パルス発生
器22pの入力端に接続されている。
【0006】このような構成によれば、マイクロホン2
3を介して音声信号は分析部21に取り込まれる。分析
部21では、音声信号の各周波数帯域に対応する帯域フ
ィルタ21a,21a,…、整流器21b,21b,…
および低域フィルタ21c,21c,…を介して帯域フ
ィルタバンク分析がなされ、各周波数帯域における音声
信号のレベルが検出される。そして、これらの情報は合
成部22の各周波数帯域に対応する変調器22a,22
a,…に取り込まれる。
【0007】また、これと並行して有声/無声検出器2
1dにおいて周期性の有無による有声/無声の判別が行
われ、周期性があり判別結果が有声音の場合、その基本
周期すなわちピッチがピッチ検出器21eによって抽出
される。そして、有声/無声の判別結果は合成部22の
スイッチ22sに取り込まれ、抽出されたピッチは合成
部22のパルス発生器22pに取り込まれる。
【0008】合成部22では、有声/無声検出器21d
によって有声音が検出された場合、パルス発生器22p
がピッチ検出器21eにより抽出されたピッチに従った
有声音の音源信号を発生し、一方、それによって無声音
が検出された場合、ノイズ発生器22nが無声音の音源
信号を発生する。これら信号は、変調器22a,22
a,…において、各周波数帯域毎に検出された音声信号
のレベルに応じた振幅制御を受けた後、帯域フィルタ2
2b,22b,…を通過して総和される。そして、スピ
ーカ24から合成音が出力される。
【0009】このように、以上説明したチャンネルボコ
ーダによれば、入力音声信号のスペクトル分析結果に基
づいて、出力音声信号が合成される。そして、出力音声
信号を合成する際の合成方法は、有声音の場合と無声音
の場合とで異なった方法を切り替え、適用することが可
能なので、入力音声信号に対しある種のエフェクトを与
えた出力音声信号を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ミュージッ
クシーンにおいて、例えばギターの場合、楽音に対して
サステイン、ディストーション等の様々なエフェクトを
与えることができ、表現力においてバリエーションに富
んでいる。一方、これに比較してボーカルに対してはリ
バーブ、エコー等の単調なエフェクタしかなく、ボーカ
ルエフェクトのバリエーションは極めて乏しい。そこ
で、上述したボコーダをボーカルエフェクト用のエフェ
クタとして用いることが考えられる。ところが、ボコー
ダは合成音のバリエーションにおいて満足のいくもので
はなく、使用に堪え得ないという問題があった。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、合成音の音質が良く、バリエーションに富ん
だボーカルエフェクトを得られる音声分析合成装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上に述べた
課題を解決するために、入力された音声信号から有声音
のフォルマントデータを抽出して出力する分析手段と、
前記有声音のフォルマントデータに対し、所望の加工処
理を施して出力する第1の制御手段と、前記第1の制御
手段によって出力されたフォルマントデータに基づい
て、無声音信号を合成して出力する合成手段と、前記音
声信号と前記無声音信号とのミックスバランスを制御す
る第2の制御手段と、前記音声信号と前記無声音信号と
を前記制御手段により与えられたミックスバランスに従
ってミキシングして合成音信号を出力するミキサ手段と
を具備することを特徴としている。
【0013】
【作用】上述の構成によれば、入力された音声信号から
有声音のフォルマントデータが抽出され、さらにこの有
声音のフォルマントデータに対して所望の加工処理が施
される。そして、この加工処理が施されたフォルマント
データに基づいて無声音信号が合成され、さらにこの無
声音信号と前記音声信号とが制御可能なミックスバラン
スに従ってミキシングされ、合成音信号として出力され
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。図1はこの発明の第1実施例による音
声分析合成装置の構成を示すブロック図である。1は音
声入力部であり、使用者により発音された音声は、この
音声入力部1から取り込まれ、電気的なアナログ信号
(以降、入力音信号と称する)に変換される。2はA/
D(アナログ/ディジタル)変換器であり、音声入力部
1から取り込まれた入力音信号をディジタル信号に変換
して出力する。
【0015】3はフォルマントデータ検出部であり、A
/D変換器2から供給されたディジタル信号を分析し、
有声音に該当する部分のフォルマントデータ(以降、有
声音のフォルマントデータと称する)を抽出して出力す
る。この分析は、線形予測法を用いてスペクトル分析を
する方法、あるいはCSM(複合正弦波モデル)を用い
た方法によって行われる。また、有声音のフォルマント
データとして、具体的には第1〜第4のフォルマントF
1〜F4の各々におけるフォルマントレベルh1〜h
4、フォルマント中心周波数f1〜f4およびバンド幅
b1〜b4が得られる。
【0016】4はフォルマントデータ制御部であり、操
作者によってパネル部9から入力されたパラメータに従
って、フォルマントデータ検出部3から取り込まれた有
声音のフォルマントデータを各々加工する。そして、加
工して得られたフォルマントレベルh1′〜h4′、フ
ォルマント中心周波数f1′〜f4′およびバンド幅b
1′〜b4′に基づいてノイズフォルマント合成部5に
おいて前記入力された有声音に関連した無声音のディジ
タル信号を合成するために使用されるフォルマントデー
タ(以降、無声音のフォルマントデータと称する)を合
成して出力する。
【0017】ここで、図2を参照し、パネル部9に設け
られた操作子について説明する。A〜Dは、フォルマン
ト中心周波数f1〜f4のシフト量を調節するための操
作子である。操作者はこれらの操作子を操作することに
より、合成される無声音のフォルマント中心周波数を±
5kHZの範囲内でシフトさせることができる。E〜H
は、フォルマントレベルh1〜h4に掛けられる倍率を
変化させるための操作子である。操作者はこれらの操作
子を操作することにより、0.1〜10倍の範囲内で倍
率を変えることができる。さらにI〜Lは、バンド幅b
1〜b4に掛けられる倍率を変化させるための操作子で
ある。操作者はこれらの操作子を操作することにより、
0.1〜10倍の範囲内で倍率を変えることができる。
このように、操作者はパネル部9を介して、フォルマン
トF1〜F4の各々において、フォルマント中心周波数
f1〜f4に対しては所望のシフト量を、フォルマント
レベルh1〜h4に対しては所望の倍率を、バンド幅b
1〜b4に対しては所望の倍率を所定範囲内で個別に入
力し、合成する無声音に変化を与えることができる。
【0018】また、m1〜m4は、フォルマントF1〜
F4に該当する音を任意に消音するためのミュートボタ
ンであり、m5およびm6は、各々、入力された音声
(以降、入力音と称する)および合成された無声音(以
降、単に無声音と称する)を消音するためのミュートボ
タンである。
【0019】また、ストアボタンSおよびナンバボタン
n1〜n3は、操作者がパネル部9上の操作子による設
定情報をパラメータ記憶部10に記憶させるためのボタ
ンである。すなわち、操作者がストアボタンSを押圧
し、ストアボタンSに対応するLED(発光ダイオー
ド)ランプを点灯させた後、ナンバボタンn1〜n3の
どれかを押圧することにより、現在パネル部9に設定さ
れている情報がパラメータ記憶部10の押圧された番号
に対応するアドレスに記憶される。
【0020】一方、操作者がストアボタンSを押圧し、
ストアボタンSに対応するLEDランプを消灯させた
後、ナンバボタンn1〜n3のどれかを押圧することに
より、パラメータ記憶部10の押圧された番号に対応す
るアドレスに記憶された設定情報がパネル部9上に呼び
出される。
【0021】さらに、O1およびO2は出力モードを設
定するためのモードボタンであり、操作者がモードボタ
ンO1を押圧すると、入力音と無声音のクロスフェード
のモードになり、ペダル操作子11の踏み込み量に応じ
て両者の音量のミックスバランスが変わる。一方、操作
者がモードボタンO2を押圧すると、入力音は発音され
ず、ペダル操作子11は無声音の音量調節子として機能
する。
【0022】さて、図1において、5はノイズフォルマ
ント合成部であり、フォルマントデータ制御部4から取
り込まれた無声音のフォルマントデータに基づき、有声
音を合成する離散的な周波数データに代えて、ホワイト
ノイズ的な連続する周波数データを用いることで無声音
のディジタル信号を合成して出力する。6はD/A(デ
ィジタル/アナログ)変換器であり、ノイズフォルマン
ト合成部5から出力された無声音のディジタル信号を無
声音のアナログ信号(以降、無声音信号と称する)に変
換して出力する。また、7はミキサ部であり、操作者に
よるペダル操作子11の踏み込み量とパネル部9のミュ
ートボタンm5,m6およびモードボタンO1,O2の
設定情報に基づいてミックスバランスを決定し、これに
従ってD/A変換器6から取り込まれた無声音信号と音
声入力部1から直接取り込まれた入力音信号をミキシン
グして合成音信号を出力する。さらに、サウンドシステ
ム8は、ミキサ部7から供給された合成音信号に従って
音声出力を行う。
【0023】次に、この音声分析合成装置の動作を説明
する。音声入力部1から供給された入力音信号は、A/
D変換器2を介してディジタル信号に変換された後、フ
ォルマントデータ検出部3に取り込まれる。フォルマン
トデータ検出部3は、これを分析して有声音のフォルマ
ントレベルh1〜h4、フォルマント中心周波数f1〜
f4およびバンド幅b1〜b4を抽出し、フォルマント
データ制御部4に対して出力する。フォルマントデータ
制御部4は、パネル部9に設定された各フォルマントデ
ータに対応するシフト量あるいは倍率に従って、各フォ
ルマントデータを加工し、加工後のフォルマントデータ
をノイズフォルマント合成部5に対して出力する。ノイ
ズフォルマント合成部5は、供給された加工後のフォル
マントデータに基づき、入力音信号の有声音に関連する
無声音のディジタル信号を合成して出力する。この無声
音のディジタル信号は、D/A変換器6を介して無声音
信号に変換された後、ミキサ部7に取り込まれる。ミキ
サ部7は、ペダル操作子11の踏み込み量とパネル部9
の設定情報に基づいてミックスバランスを決定し、これ
に従ってD/A変換器6からの無声音信号と音声入力部
1からの入力音信号をミキシングして、合成音信号を出
力する。サウンドシステム8は、この合成音信号に従っ
て音声出力を行う。以上述べた動作がリアルタイムで繰
り返し行われる。
【0024】このように、第1実施例においては、操作
者はパネル部9の操作子A〜Lを操作することにより、
生成すべき無声音の基となる各種のフォルマントデータ
を所定範囲内で自由に変更できる。これにより、バリエ
ーションに富んだ無声音を生成することができる。ま
た、操作者はパネル部9のミュートボタンm1〜m6お
よびモードボタンO1,O2を操作することによって発
音パターンを変えることができる。さらに、操作者はパ
ネル部9のペダル操作子11の踏み込み量を変えること
により、入力音と無声音のミックスバランスをリアルタ
イムに変えて合成音を生成することができる。これによ
り、例えば静かめな曲の部分では無声音の割合を大きめ
にして切なさを表現すること等の特殊効果が得られる。
【0025】次に、この発明の第2実施例について説明
する。図3はこの発明の第2実施例による音声分析合成
装置の構成を示すブロック図である。第1実施例による
音声分析合成装置と共通する構成要素については、図1
と同一符号を付し、詳細な説明を省略する。第2実施例
において、加工の対象となる有声音のフォルマントデー
タは、フォルマントレベル(以降、有声音のフォルマン
トレベルと称する)h1〜h4のみである。したがっ
て、これらのデータのみフォルマントデータ検出部3か
らフォルマントデータ制御部4に取り込まれる。一方、
フォルマント中心周波数f1〜f4およびバンド幅b1
〜b4は、加工の対象とならずにフォルマントデータ検
出部3から直接ノイズフォルマント合成部5に取り込ま
れる。
【0026】また、本実施例による音声分析合成装置
は、第1実施例において設けたパネル部9およびパラメ
ータ記憶部10に代えて、記憶部12およびプリセット
データ記憶部13を設けている。記憶部12は、フォル
マントデータ検出部3による前回の音声分析によって得
られた有声音のフォルマントレベルh1〜h4を記憶し
ている。プリセットデータ記憶部13は、フォルマント
データ制御部4において実行されるプログラムで用いら
れる制御値を記憶している。この制御値は、具体的には
有声音のフォルマントレベルh1〜h4の各々の立ち上
がりを判断するための上のしきい値S1〜S4、有声音
のフォルマントレベルh1〜h4の各々が無視し得るレ
ベルになったことを判断するための下のしきい値E1〜
E4、加工後の有声音のフォルマントレベル(以降、無
声音のフォルマントレベルと称する)h1′〜h4′の
初期値I1〜I4および限界値L1〜L4である。
【0027】ここで、図4は有声音のフォルマントレベ
ルh1に対する無声音のフォルマントレベルh1′の追
従の仕方を示すグラフである。(a)は有声音のフォル
マントレベルh1の時間による変化を示している。有声
音のフォルマントレベルh1は上昇して上のしきい値S
1を越えた後、徐々に下降していき、最後に下のしきい
値E1を下まわっている。
【0028】このように、有声音のフォルマントレベル
h1が変化すると、無声音のフォルマントレベルh1′
は(b)に示すように変化する。すなわち、無声音のフ
ォルマントレベルh1′は初期値I1まで徐々に立ち上
がった後、有声音のフォルマントレベルh1の下降勾配
と逆の勾配で上昇する。そして、限界値L1に達する
と、このレベルで一定になり、有声音のフォルマントレ
ベルh1が下のしきい値E1を下まわったタイミングで
徐々に下降する。この無声音のフォルマントレベルh
1′の有声音のフォルマントレベルh1に対する追従の
仕方は、フォルマントデータ制御部4において実行され
るプログラムに従っている。
【0029】図5はフォルマントデータ制御部4におい
て実行されるプログラムのフローチャートであり、以
降、フォルマントレベルh1を処理する場合を例とし
て、このフローチャートの各ステップに沿って説明を行
う。まず、ステップST1において、有声音のフォルマ
ントレベルh1がしきい値S1を越えたか否かを判断す
る。この判断結果が「Yes」の場合、ステップST2
に進む。一方、判断結果が「No」の場合、ステップS
T1を繰り返す。有声音のフォルマントレベルh1が上
昇して上のしきい値S1を越えると、ステップST1の
判断結果は「Yes」となり、ステップST2に進む。
【0030】ステップST2に進むと、無声音のフォル
マントレベルh1′を徐々に立ち上げつつ、初期値I1
に達するまで各時点での値をノイズフォルマント合成部
5に対して出力する。無声音のフォルマントレベルh
1′が初期値I1に達すると、ステップST3に進む。
【0031】ステップST3に進むと、現在の有声音の
フォルマントレベルh1と、記憶部12に記憶されてい
る前回の有声音のフォルマントレベルh1との差をと
り、符号を反転させて前回の無声音のフォルマントレベ
ルh1′に加算する。そして、この加算結果を現在の無
声音のフォルマントレベルh1′としてノイズフォルマ
ント合成部5に対して出力する。ただし、この加算値が
限界値L1より大きくなった場合、限界値L1をノイズ
フォルマント合成部5に対して出力する。また、現在の
有声音のフォルマントレベルh1を前回の有声音のフォ
ルマントレベルh1として記憶部12に記憶させるよう
にフォルマントデータ検出部3に対して指示を出し、記
憶部12への記憶がなされる。そして、ステップST4
に進む。
【0032】ステップST4に進むと、有声音のフォル
マントレベルh1がしきい値E1を下回った否かを判断
する。判断結果が「Yes」の場合、ステップST5に
進む。判断結果が「No」の場合、ステップST3に戻
る。有声音のフォルマントレベルh1が下降して下のし
きい値Eを下回ると、ステップST4の判断結果は「Y
es」となり、ステップST5に進む。ステップST5
に進むと、現在の無声音のフォルマントレベルh1′を
徐々に下降させつつ、各時点での値をノイズフォルマン
ト合成部5に対して出力する。そして、ステップST1
に戻り以上の動作を繰り返す。なお、以上の動作は他の
フォルマントレベルh2〜h4についても同様である。
【0033】そして、ノイズフォルマント合成部5以降
については、第1実施例と同様に動作が行われる。
【0034】このように、第2実施例においては、前回
の有声音のフォルマントレベルを記憶部12にストック
しておき、これを用いて有声音のフォルマントレベルの
下降を逆に無声音のフォルマントレベルの上昇に変換す
ることができる。これにより、無声音のフォルマントレ
ベルを有声音のフォルマントレベルにそのまま追従させ
るのではなく、例えば、ボーカルで「アー」という持続
音があったとすると、有声音の減衰に従って無声音が増
加し、幻想的なボーカルエフェクトが得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力された音声信号から有声音のフォルマントデー
タを抽出して出力する分析手段と、前記有声音のフォル
マントデータに対し、所望の加工処理を施して出力する
第1の制御手段と、前記第1の制御手段によって出力さ
れたフォルマントデータに基づいて、無声音信号を合成
して出力する合成手段と、前記音声信号と前記無声音信
号とのミックスバランスを制御する第2の制御手段と、
前記音声信号と前記無声音信号とを前記制御手段により
与えられたミックスバランスに従ってミキシングして合
成音信号を出力するミキサ手段とを設けたので、出力さ
れる合成音の有声音部は、入力音の有声音部をそのまま
用いるため、人声に近い音質となるという効果が得られ
る。また、合成された無声音は有声音のフォルマントデ
ータを基にしていることに加え、入力音から抽出された
フォルマントデータは制御可能であると同時に、入力音
と合成された無声音とのミックスバランスも制御可能で
あるため、バリエーションに富み、入力音とのマッチン
グも良い合成音が出力されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例による音声分析合成装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 パネル部9に設けられた操作子を示す図であ
る。
【図3】 この発明の第2実施例による音声分析合成装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】 有声音のフォルマントレベルh1に対する無
声音のフォルマントレベルh1′の追従の仕方を示すグ
ラフであり、(a)は有声音のフォルマントレベルh1
の時間による変化を示しており、(b)は無声音のフォ
ルマントレベルh1′の時間による変化を示している。
【図5】 フォルマントデータ制御部4において実行さ
れるプログラムのフローチャートである。
【図6】 チャンネルボコーダの構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】 1……音声入力部、2……A/D変換器、3……フォル
マントデータ検出部、4……フォルマントデータ制御
部、5……ノイズフォルマント合成部、6……D/A変
換器、7……ミキサ部、8……サウンドシステム、9…
…パネル部、10……パラメータ記憶部、11……ペダ
ル操作子、12……記憶部、13……プリセットデータ
記憶部、21……分析部、22……合成部、23……マ
イクロホン、24……スピーカ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号から有声音のフォル
    マントデータを抽出して出力する分析手段と、 前記有声音のフォルマントデータに対し、所望の加工処
    理を施して出力する第1の制御手段と、 前記第1の制御手段によって出力されたフォルマントデ
    ータに基づいて、無声音信号を合成して出力する合成手
    段と、 前記音声信号と前記無声音信号とのミックスバランスを
    制御する第2の制御手段と、 前記音声信号と前記無声音信号とを前記制御手段により
    与えられたミックスバランスに従ってミキシングして合
    成音信号を出力するミキサ手段と、 を具備することを特徴とする音声分析合成装置。
JP3223160A 1991-09-03 1991-09-03 音声分析合成装置 Withdrawn JPH05204397A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6513007B1 (en) 1999-08-05 2003-01-28 Yamaha Corporation Generating synthesized voice and instrumental sound
JP2005274721A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Yamaha Corp 音響効果装置及びプログラム

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