JPH0520423Y2 - - Google Patents

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JPH0520423Y2
JPH0520423Y2 JP1987169841U JP16984187U JPH0520423Y2 JP H0520423 Y2 JPH0520423 Y2 JP H0520423Y2 JP 1987169841 U JP1987169841 U JP 1987169841U JP 16984187 U JP16984187 U JP 16984187U JP H0520423 Y2 JPH0520423 Y2 JP H0520423Y2
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cylinder
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、多筒式シリンダの先端部に装着して
使用する、各筒の比較的高粘度の液を均一に混
合・混練し吐出させるためのプラスチツク製混合
用ノズルに関し、例えば二液硬化型接着剤の塗
布、歯やレリーフの型取り用RTVゴム(室温硬
化型ゴム)の硬化剤の注型、電気・電子部品の封
止またはポツテイングなどの際の常温ないし室温
での混合・混練に極めて有用な小型軽量のプラス
チツク製混合用ノズルに関するものである。
(従来の技術) 従来、室温で使用される、すなわち非加温型の
多筒式、例えば二筒式混合用ノズルは、第5図に
示されるように、ノズル61の内面に半回転毎に
回転方向を逆にしたラセン状の仕切り62,63
…を設けたものが知られている。
(考案が解決しようとする課題) このノズル61では二つの液は仕切り62の隙
間を流れた後、次の仕切り63で2分割されると
いう具合の繰返しにより混合されるので、25℃に
おける粘度が1〜2000ポアズ(100〜200000セン
チポアズ)というような比較的高粘度の流体、例
えば二液硬化型の型取り用RTVゴムでは、充分
な混練状態にすることが難しく、その不完全さに
基づく型剤の硬化むらを避けられないという問題
があつた。
(課題を解決するための手段) 本考案は、これらの課題を解決した多筒式シリ
ンダの先端部に装着した各筒の液を均一に混合吐
出するためのプラスチツク製混合用ノズルを提供
するもので、多筒式シリンダの先端部に装着し、
各筒の液を混合吐出する全体がプラスチツクから
なるノズルであつて、一または複数の、小孔また
はスリツトを底板に穿孔した筒状容器を、ノズル
内部の軸方向に多段階に設けたことを特徴とする
ものである。
以下、本考案の詳細を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、第1の実施例を模式的に示した縦断
側面図で、1は2種類の液をA,Bを個別に内蔵
する2筒式のシリンダの先端部、2は本考案にな
るプラスチツク製混合用ノズルで、その先端部は
先細となつて開口端3に至つている。
ノズル2内には、ノズル側壁の肉厚に対して比
較的厚い側壁を備えた複数個の筒型容器5,6,
7が軸方向に所定の間隔(筒型容器の側壁の長
さ)をおいて多段階に設けられていて、各筒型容
器5,6,7の底板には小孔またはスリツト4…
が一または複数個穿孔されている。
この小孔またはスリツト4の大きさや幅、また
その数や分布は、適用する液体の状態によつて任
意に選択することができる。さらにノズル2およ
び各筒型容器5,6,7の材料も各種プラスチツ
ク(PE,PPなど)の中から処理液の種類に応じ
た任意のものが使用される。
本実施例では、ノズル2の先細となつている先
端部内面がストツパーとして作用し、最先端に位
置する筒型容器7はここで係止される。各筒型容
器5,6,7の底板に設けられた小孔またはスリ
ツト4の数と配置は、互いに隣接する筒型容器の
ものと平面的に重ならないように配置されている
ため、液体が各筒形容器5,6,7間でシヨート
パスすることがなく、液体の混合・混練が筒型容
器を通過するたびに繰り返されて均一化の効果を
高めている。
また、各筒型容器5,6,7の側壁は液体の充
填に伴つてやや拡開し、ノズル内周面に押しつけ
られるので、ノズル内周面との密着性がよくな
り、液体がノズル内周面と筒型容器の外周側面と
から漏れ出るのを実質的に防止する。
ノズルには液体の流れ方向に平行な引張応力が
作用し、またこの引張力と直角の方向には膨張応
力、すなわち曲げ応力が作用するが、曲げ応力に
対してはノズルが筒型容器の側壁に補強されてい
るので、ノズル自体は比較的薄肉でよい。
第2図は第2の実施例をノズルに内蔵される筒
形容器の底板構造で示すもので、そのa,b,c
はそれぞれシリンダ側から数えて1,2,3段目
の筒形容器の底板21,22,23の正面図、ま
たd,eはそれぞれ図aにおけるD−D線および
E−E線での横断面図を示している。
本実施例ではd,e図に示されるように、1段
目の筒形容器の底板21のスリツト24,25は
シリンダ側が狭くノズル側がこれより広がるよう
に形成され、また2,3段目の筒形容器の底板2
2,23のスリツト26,27はそれぞれの方向
が互いに直角の方向になるように配置されてい
て、混練性を向上している。
第3図は第3の実施例を前例と同様に筒形容器
の底板構造で示すもので、そのa,b,cはそれ
ぞれシリンダ側から1,2,3段目の筒形容器の
底板31,32,33の正面図を示している。
ここでは1段目の筒形容器の底板31のスリツ
ト34,35は上記筒形容器の底板21と同様の
構造をしていて、2,3段目の筒形容器の底板3
2,33では筒形容器間で液体の流れがシヨート
パスしないように、それぞれの筒形容器の底板に
設けられた小孔36,37が平面的に重ならない
ように配置されて混練性を高めている。
第4図は第4の実施例を前例と同様に筒形容器
の底板構造で示すもので、そのa,b,cはそれ
ぞれシリンダ側からの1,2,3段目の筒形容器
の底板41,42,43の正面図を示している。
この筒形容器の底板42は上記筒形容器の底板
31と同様の構造をしていて、このスリツト4
5,46は互いに方向の異なるスリツト44,4
7を備えた前後の筒形容器と共に、各筒形容器間
で液の流れ方向を変えて混練効果を高めている。
なお、各筒形容器の底板間の距離をスリツトの
幅や孔径よりも広く取るようにすれば、混練効果
がより一層向上する。また図示の実施例では本考
案になる混合用ノズルを二筒式のシリンダに装着
した場合について示したが、本考案はこれに限ら
れるものではなく、三筒式シリンダなどのプラス
チツク製多筒式シリンダに適用することができ、
その際のシリンダとノズルとの結合手段には従来
公知の方法を採用することができる。ノズルの全
体形状は最先端に位置する筒形容器が係止できる
ような構造である限り、先端部になだらかなテー
パーをつけて先細にするか、円筒状にして先端部
分のみを第1図のように先細にするかなどという
ことも、任意に適宜選択し採用すればよい。
ノズルの断面形状または筒形容器の底板の平面
形状についても、実施例は円形のもののみを示し
ているが、これもノズル内周面と筒形容器側壁が
フイツトする限り、正方形、長方形、菱形、台
形、五角形、六角形などの多角形のほか、楕円
形、半円形、まゆ形など、さらに星形、花形、そ
の他の不定形など、任意の形状のものを適用する
ことができる。しかし、なるべくは極端な鋭角を
持つ形状のものでないことが望ましい。ノズル内
周面と筒形容器側壁がフイツトする限り、ノズル
の断面形状と筒形容器の底板の平面形状とは必ず
しも同一である必要はなく、また1個のノズルに
装着される各筒形容器の外径や厚さが異なつてい
ても何等差し支えない。
ノズルに装着される筒形容器の数は通常2個以
上10個以下であるが、これは適用する液体の性状
に応じて適宜選定すればよく、その配列も第2〜
4図に示すように異なる種類の筒形容器を多段階
に配列する方法、第1図に示すように2種類の筒
形容器を交互に配列する方法のほか、同一種類の
筒形容器を複数枚多段階に配列してもよく、例え
ば第2図aに示す筒形容器を複数個、ノズルの軸
方向に配列するときは、液体の圧縮混合・混練が
筒形容器を通過するたびに繰り返されるという効
果が得られる。またこれらの配列を適宜組合せて
もよく、これによれば前述した混合。混練効果を
複合的に得ることができる。
各筒形容器のノズルへの取付けは各筒形容器を
直接または所定の間隔を置いて重ね合わせればよ
い。
第1図に関連して前述したように、各筒形容器
の底板における小孔またはスリツトの幅や大き
さ、その数や分布は適用する液体の状態によつて
任意に選択することができるが、スリツトの幅や
孔径はノズルの先端側へ行くにつれて徐々に小さ
くして混練性を高めることもできる。スリツトの
幅や孔径が小さくなるにつれて硬化液の流動抵抗
が増大するので、これらの小さいものを採用する
ときは、各筒形容器毎のスリツトや孔の数を適宜
増加して通過口の総断面積を漸減させるのが好ま
しい。このスリツトや孔の各開孔部の大きさは
0.1〜3mmの範囲内とすることがよく、また通過
口の総断面積に対しては1.0〜100倍、とくには
1.0〜40倍とするのが好ましい。
この混合用ノズルはまたは、水のように低粘度
のものから前述した25℃における粘度が1〜2000
ポアズ、あるいはこれをさらに超えるような高粘
度のものまで広範囲の液体に適用できるが、とく
に、この液体としてKE10(25℃で300ポアズ、す
なわち30000センチポアズ)、KE113(同80ポア
ズ)、KE1300(同1000ポアズ、以上いずれも信越
化学工業製、商品名)などを用いるときは格別の
効果を奏する。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば 硬化液は初期の段階では流動性が高いので、
孔径0.5〜1.0mmというようなものでも充分に通
過するので、従来品に比べ混練性が良く、高い
硬化性能の型材が得られる; 混練性が良いため、ノズルの長さも従来品の
1/3位に短縮できる; 成形組立てや手動ガンとの着脱が容易であ
る; 小型なため、混合硬化後の材料損失を最小限
に止めることができる; プラスチツク製品で製造コストが安く、使い
捨て可能である; 再使用に際して内部掃除が容易である; ノズル内部の最先端に装着された筒形容器
は、ノズルの先細になつた先端部内面で係止さ
れ、ノズル内部に装着されたすべての筒形容器
は、その側壁が液体の充填に伴つてノズル内周
側壁に押し付けられるので、ノズルとの密着性
が増し、液体がノズル内周面と筒形容器の外周
面との間から漏れ出るのを防止する; ノズル内周面には液体の流れ方向に平行な引
張応力が作用し、この分力として、これと直角
の方向の曲げ応力が発生する。一般にプラスチ
ツクは引張応力に対しては強いが曲げ応力に対
しては弱いものである。しかし、この場合には
筒形容器の側壁に補強されるため、ノズル側壁
の厚みは筒形容器に比べて薄くて済む; 各筒形容器の底板の小孔またはスリツトの数
と配置が平面的に重ならないようにしたもので
は、各筒形容器間で液体の流れがシヨートパス
せずに、液体の混合・混練が筒形容器を通過す
るたびに繰り返され、均一化の硬化を高める; 等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はいずれも本考案の異なる態様
を示す実施例に係わり、第1図は第1の実施例に
おける二液混合用ノズルの縦断側面図、第2図は
第2の実施例をノズル中に内蔵する筒形容器の底
板で示すもので、そのa,b,cはそれぞれシリ
ンダ側から1,2,3段目の各筒形容器の底板の
正面図、d,eはそれぞれ図aにおけるD−D線
およびE−E線での横断面図である。第3図およ
び第4図はそれぞれ第3および第4の実施例を前
例と同様の筒形容器の底板で示すもので、それぞ
れのa,b,cはそれぞれシリンダ側から1,
2,3段目の各筒形容器の底板の正面図である。
第5図は従来例についての縦断側面図である。 主要な符号の説明、1……シリンダ、2……混
合用ノズル、4,24,25,26,27,3
4,35,36,37,44,45,46,47
……小孔またはスリツト、5,6,7……筒形容
器、21,22,23,31,32,33,4
1,42,43……底板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 多筒式シリンダの先端部に装着し、各筒の液を
    混合吐出する全体がプラスチツクからなるノズル
    であつて、一または複数の、小孔またはスリツト
    を底板に穿孔した筒状容器を、ノズル内部の軸方
    向に多段階に設けたことを特徴とするプラスチツ
    ク製混合用ノズル。
JP1987169841U 1987-11-06 1987-11-06 Expired - Lifetime JPH0520423Y2 (ja)

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JP1987169841U JPH0520423Y2 (ja) 1987-11-06 1987-11-06

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JPH0177834U JPH0177834U (ja) 1989-05-25
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